JPH06101252B2 - 透明電導性金属酸化物膜の形成方法 - Google Patents

透明電導性金属酸化物膜の形成方法

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JPH06101252B2
JPH06101252B2 JP13399185A JP13399185A JPH06101252B2 JP H06101252 B2 JPH06101252 B2 JP H06101252B2 JP 13399185 A JP13399185 A JP 13399185A JP 13399185 A JP13399185 A JP 13399185A JP H06101252 B2 JPH06101252 B2 JP H06101252B2
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oxide film
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巧一 鈴木
昌史 多田
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Asahi Glass Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は反応性スパッタリングにより透明電導性金属酸
化物膜を製造する方法に関するものである。
[従来の技術] 従来より透明電導性金属酸化物膜の形成方法として、反
応性スパッタリング法は比較的容易に、かつ品質の優れ
た薄膜が再現性よく得られることから広く使用されてき
た。
[発明の解決しようとする問題点] しかし、従来の反応性スパッタリング法は、ターゲット
として金属あるいは金属合金、あるいは金属酸化物のい
ずれを用いても均質で高品位の膜を得るためには膜形成
において基板温度を一定の高温におく必要があった。例
えば低抵抗、高透過率であることが望ましい透明電導性
薄膜を得るためには基板の温度を400゜C程度の高温に
おく必要があった。ターゲットの材料を選択し、スパッ
タリング中のガス圧、ターゲットと基板との距離等の条
件を厳密に制御することによって基板を比較的低温にし
たままで低抵抗の薄膜が得られることもあるが、その抵
抗率、透過率は基板温度を一定高温に保持したものに比
べ、ともに充分なものとは言えなかった。
本発明は基板温度を比較的低温に保ったままで従来法で
得られるものよりも特性の優れた透明電導性金属酸化物
膜を形成する方法に提供することを目的とするものであ
る。
[問題点を解決するための手段] 本発明は前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、金属単体あるいは金属合金をターゲットとし、反応
性ガスとして酸素を含む雰囲気中で反応性スパッタリン
グ法により基板面上に透明電導性金属酸化物膜を形成す
る方法において基板とターゲットとの間に電子エミッタ
ーを配置し、該電子エミッターからの熱電子電流量によ
り雰囲気ガス及び/又はスパッター粒子をイオン化して
基板とターゲットとの間のプラズマ密度を増加させた雰
囲気下において透明電導性金属酸化物膜を基板面上に被
着することを特徴とする透明電導性金属酸化物膜の形成
方法をある。
以下、本発明を第1図に従って詳細に説明する。
第1図は、本発明を実施するために使用するスパッター
装置の一例の概略図を示したものであり、1はスパッタ
ー装置、2は真空室、3は基板、4はスパッター用のタ
ーゲット、5は基板3とターゲット4との間に配置され
た電子エミッター、6はマグネトロン、7はフィラメン
ト、8はリフレクター、9はアノード、10はシャッタ
ー、11はバルブ、12はヒーター、13は基板ホルダーを示
す。図示した例はマグネトロンスパッタリング装置であ
り、スパッター源としてのターゲットにマグネトロン6
により特殊な磁界をかけ、スパッター粒子をその磁場の
中に閉じ込め、電離効率を上げてプラズマ密度を上げる
ことにより高付着速度が得られ、又導入される気体の圧
力を下げることができるようにしたものであるが、勿論
これに限定されることなく他の方式のスパッター装置も
利用できる。
本発明におけるスパッタリングガスとしては通常使用さ
れているアルゴンガスが使用され、又、反応性ガスとし
ては酸素ガスが使用される。又、ターゲットとしては、
形成する薄膜に応じた金属単体又は、金属合金が使用さ
れる。本発明によって、好ましく形成される透明電導性
酸化物膜としてはSbがドーピングされたSnO2、Snがドー
ピングされたIn2O3などの酸化物の透明電導薄膜が代表
的である。
例えば、酸化錫透明電導薄膜の場合にはSn-Sb合金から
なるターゲットと反応性ガスとして酸素ガスを用いて反
応性スパッタリングを行なわせ、Sbのドーピングされた
透明電導性酸化錫薄膜を形成し、又、酸化インジウム透
明電導薄膜の場合には、In-Sn合金からなるターゲット
と反応性ガスとして酸素ガスを用いて反応性スパッタリ
ングを行なわせ、Snのドーピングされた透明電導性酸化
インジウム薄膜を形成する。
第1図に示した電子エミッター5は、基板3とターゲッ
ト4との間に置かれ、熱電子を放出するフィラメント
7、熱電子を反射するリフレクター8、電子を引き出
し、加速し、運動方向を規制するアノード9から構成さ
れている。かかる電子エミッター5により熱電子は真空
室2の中心方向に引き出され、上から飛んでくるスパッ
ター粒子、及び/又は真空室内の雰囲気ガスの一部をイ
オン化、活性化する。このような雰囲気の中でスパッタ
ー粒子と反応性ガスとが反応し、反応性スパッタリング
により金属酸化物膜が基板面に形成される。このよう
に、スパッター粒子及び/又は雰囲気ガスの一部がイオ
ン化され、活性化されているため、基板が比較的低温で
も吸収のない透明な低抵抗の透明電導性金属酸化物膜が
形成される。本発明における電子エミッターとしては、
第1図に挙げたものに限らず、熱電子を放出し、かかる
熱電子により雰囲気ガスやスパッター粒子をイオン化で
きるものであればよい。第1図の例では、電子エミッタ
ーから放出される電子の電流量は、フィラメントに流れ
る電子量と電圧とによって決まり、電子のエネルギーは
主にアノードとフィランメントの間の電位差によって決
められる。
また、本発明において、スパッタリングによる薄膜形成
時の真空室の圧力は3×10-3Torr以下の真空度とし、こ
の真空度で薄膜形成を行なうことが好ましい。
また、ターゲットの表面からターゲットの原子を叩き出
すための陽イオンを発生させるための方式としては、陽
極と陰極とを対向させ、アルゴン等の不活性ガスを導入
して、陽極と陰極との間に直流電圧、又は高周波電圧を
加えて、放電を起させ、陽イオンを発生させる方式など
が利用できる。例えば、陰極を構成するターゲットが電
導性の場合には、極間に直流電圧、又は高周波電圧を加
え、又、ターゲットが絶縁性の場合には、高周波電圧が
加えられる。
本発明による薄膜を形成するに当っては、まずガラス、
プラスチック、セラミック等の各種材料から選ばれる所
定の基板3を真空室2内の基板ホルダーにセットし、真
空室2内を10-6〜10-5Torr程度減圧にした後、真空室2
内にアルゴンなどのスパッターガスと反応性ガスとして
酸素をを所定量導入し、更に所定の真空度例えば2×10
-4〜3×10-3程度の真空度に調整する。次いでターゲッ
ト4に高周波電圧、あるいは直流電圧を印加するととも
に、電子エミッター5に電流、電圧を加え、プレスパッ
タリングを行なった後、シャッター10を開いてスパッタ
リングを行ない、上記基板3面上に薄膜を形成する。
[実施例] 第1図のようなマグネトロン型スパッタリング装置を用
いて次のような方法により酸化インジウム透明電導性被
膜を形成した。ターゲット源のターゲットとしてはIn-9
0wt% Sn-10wt%の合金を用いた。膜形成に当っては真
空室を5×10-6Torrに減圧した後、酸素とアルゴンの混
合ガスを真空室内に導入し、該室内の圧力を1×10-3To
rrに保ち、直流マグネトロンターゲットの放電を開始さ
せ、ついで電子エミッターのタングステンフィラメント
に電流を流して、電子エミッターから放出される熱電子
によりアルゴンガスと酸素ガスと、スパッター粒子の一
部をイオン化し、活性化して基板とターゲットとの間の
プラズマ密度を増加させた雰囲気下において、室温のガ
ラス基板上に約60Å/分程度の付着速度で酸化インジウ
ム透明導電性被膜(膜厚1000Å)を形成した。
このようにして得られた膜は同一条件で作成した比較法
(電子エミッターなし)と比べ透明で吸収がなく、比抵
抗も2×10-4Ωmと高温基板(300℃以上)に形成した
膜のそれと同程度であった。
[効 果] 本発明によれば、電子エミッターからに熱電子放出量
(エミッション電流)により基板とターゲットとの間の
プラズマ密度を増加させることができる。又、このプラ
ズマ密度の制御は電子エミッターにより行なうことがで
きるので、ターゲットに加える電力とは独立にプラズマ
密度の制御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するためのスパッタ装置の一具体
例の概略図であり、1はスパッター装置、2は真空室、
3は基板、4はターゲット、5は電子エミッター、7は
フィラメント、8はリフレクター、9はアノードを示
す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属単体あるいは金属合金をターゲットと
    し、反応性ガスとして酸素を含む雰囲気中で反応性スパ
    ッタリング法により基板面上に透明電導性金属酸化物質
    を形成する方法において、基板とターゲットとの間に電
    子エミッターを配置し、該電子エミッターからの熱電子
    により雰囲気ガス、及び/又はスパッター粒子をイオン
    化して基板とターゲットとの間のプラズマ密度を増加さ
    せた雰囲気下において透明電導性金属酸化物膜を基板面
    上に被着することを特徴とする透明電導性金属酸化物膜
    の形成方法。
  2. 【請求項2】透明電導性金属酸化物膜が錫を含む酸化イ
    ンジウム透明電導性薄膜であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の透明電導性金属酸化物膜の形成方
    法。
  3. 【請求項3】透明電導性金属酸化物膜がアンチモンを含
    む酸化錫透明電導性薄膜であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の透明電導性金属酸化物膜の形成方
    法。
JP13399185A 1985-06-21 1985-06-21 透明電導性金属酸化物膜の形成方法 Expired - Lifetime JPH06101252B2 (ja)

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JP6935897B2 (ja) * 2017-01-17 2021-09-15 神港精機株式会社 マグネトロンスパッタ法による反応膜の形成装置および形成方法
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