JPH0610117A - 薄膜形成方法、薄膜形成装置、レーザー光照射装置及びボンバード装置 - Google Patents
薄膜形成方法、薄膜形成装置、レーザー光照射装置及びボンバード装置Info
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- JPH0610117A JPH0610117A JP19310292A JP19310292A JPH0610117A JP H0610117 A JPH0610117 A JP H0610117A JP 19310292 A JP19310292 A JP 19310292A JP 19310292 A JP19310292 A JP 19310292A JP H0610117 A JPH0610117 A JP H0610117A
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F41/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
- H01F41/14—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for applying magnetic films to substrates
- H01F41/20—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for applying magnetic films to substrates by evaporation
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 蒸着等の気相からの堆積法によってベースフ
ィルム20上に薄膜を形成するに際し、薄膜形成装置内の
シャッタ5等に付着した堆積物をレーザー光照射による
加熱等の非接触方式で除去する方法とその装置。 【効果】 堆積物の付着による弊害をなくし、均一な膜
厚で高品質な薄膜を形成でき、しかも、非接触方式によ
るために、装置の稼動を停止することなく生産性よく連
続的に形成することができ、完全なインライン化も可能
となり、また、堆積物の除去による粉塵等で環境破壊が
生じることもない。
ィルム20上に薄膜を形成するに際し、薄膜形成装置内の
シャッタ5等に付着した堆積物をレーザー光照射による
加熱等の非接触方式で除去する方法とその装置。 【効果】 堆積物の付着による弊害をなくし、均一な膜
厚で高品質な薄膜を形成でき、しかも、非接触方式によ
るために、装置の稼動を停止することなく生産性よく連
続的に形成することができ、完全なインライン化も可能
となり、また、堆積物の除去による粉塵等で環境破壊が
生じることもない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜形成方法、薄膜形成
装置、レーザー光照射装置及びボンバード装置に関し、
例えば蒸着テープ等の金属磁性薄膜を形成する際に好適
な方法及びその装置に関するものである。
装置、レーザー光照射装置及びボンバード装置に関し、
例えば蒸着テープ等の金属磁性薄膜を形成する際に好適
な方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダにおいては、高密
度記録化による画質の向上が進められており、これに対
応すべく、例えば8ミリVTR用の磁気記録媒体として
金属磁性薄膜を磁性層とする、いわゆる蒸着テープが実
用化されている。
度記録化による画質の向上が進められており、これに対
応すべく、例えば8ミリVTR用の磁気記録媒体として
金属磁性薄膜を磁性層とする、いわゆる蒸着テープが実
用化されている。
【0003】蒸着テープは、これまで広く用いられてき
た塗布型の磁気テープに比べて磁気特性に優れ、また磁
性層の厚さも薄いことから、電磁変換特性の点で塗布型
の磁気テープを上回る性能を発揮するものと期待されて
いる。
た塗布型の磁気テープに比べて磁気特性に優れ、また磁
性層の厚さも薄いことから、電磁変換特性の点で塗布型
の磁気テープを上回る性能を発揮するものと期待されて
いる。
【0004】こうした蒸着テープは、塗布型テープと異
なり、図11に示すように真空装置内においてCo−Ni等の
磁性金属物質を溶解し、その蒸気をテープ表面に均質に
付着させることにより製造される。
なり、図11に示すように真空装置内においてCo−Ni等の
磁性金属物質を溶解し、その蒸気をテープ表面に均質に
付着させることにより製造される。
【0005】即ち、真空槽内においては、蒸発源3の上
方にクーリングロール2を配し、このクーリングロール
2に非磁性ベースフィルム20を接触させながら冷却し、
矢印方向に搬送すると同時に、蒸発源3からの磁性金属
の蒸気をベースフィルム20上に付着させる。図11に示し
た蒸着法はいわゆる斜方蒸着と称されるものである。
方にクーリングロール2を配し、このクーリングロール
2に非磁性ベースフィルム20を接触させながら冷却し、
矢印方向に搬送すると同時に、蒸発源3からの磁性金属
の蒸気をベースフィルム20上に付着させる。図11に示し
た蒸着法はいわゆる斜方蒸着と称されるものである。
【0006】クーリングロール2の近傍には、蒸発金属
の入射角及び蒸着領域を規定するためのシャッタ(マス
ク部材)5と6が設けられ、特にシャッタ5によってベ
ースフィルム20に対する蒸発金属の最小入射角θmin を
決めている。このθmin は、蒸発金属の堆積方向を決
め、蒸着膜の磁気特性を左右する重要な要素である。
の入射角及び蒸着領域を規定するためのシャッタ(マス
ク部材)5と6が設けられ、特にシャッタ5によってベ
ースフィルム20に対する蒸発金属の最小入射角θmin を
決めている。このθmin は、蒸発金属の堆積方向を決
め、蒸着膜の磁気特性を左右する重要な要素である。
【0007】ところが、上記の蒸着において実際には、
蒸気の特性上、蒸気は蒸発源3の表面から四方に飛散す
るため、本来はその蒸気がベースフィルム表面だけに付
着するところであるが、必要個所以外のベースフィルム
周辺の重要部品にまで付いてしまう。特に、図11及び図
12から分かるように、シャッタ5の端部に堆積物21が付
着することによって、最小角θmin が元の設定値に対し
θ'minと大きくなってしまう。なお、実際には、シャッ
タ5及び6の両側には、ベースフィルムの両サイドエッ
ジ部への蒸着を防ぐめたのマスクが設けられるが、図示
省略した。
蒸気の特性上、蒸気は蒸発源3の表面から四方に飛散す
るため、本来はその蒸気がベースフィルム表面だけに付
着するところであるが、必要個所以外のベースフィルム
周辺の重要部品にまで付いてしまう。特に、図11及び図
12から分かるように、シャッタ5の端部に堆積物21が付
着することによって、最小角θmin が元の設定値に対し
θ'minと大きくなってしまう。なお、実際には、シャッ
タ5及び6の両側には、ベースフィルムの両サイドエッ
ジ部への蒸着を防ぐめたのマスクが設けられるが、図示
省略した。
【0008】即ち、蒸発源3を蒸発させると、シャッタ
5の外面(ベースフィルム幅方向、及びこれに直交する
方向)にも蒸気が付着する。そして、長時間運転して、
その堆積物20の積層厚が増えてくると、最小角θmin が
運転前に比べて大きくなり、結果として開口部22が狭く
なる。
5の外面(ベースフィルム幅方向、及びこれに直交する
方向)にも蒸気が付着する。そして、長時間運転して、
その堆積物20の積層厚が増えてくると、最小角θmin が
運転前に比べて大きくなり、結果として開口部22が狭く
なる。
【0009】このことによって、仮にベースフィルム搬
送速度が一定とすれば、ベースフィルム上に堆積する磁
性層の厚みが徐々に薄くなる(ただし、蒸発源加熱用の
EBガン(電子銃)出力一定、ベースフィルム上の成膜
レート一定とする)。こうした磁性層の厚み変化は磁性
物質の磁気特性を最適値から徐々に劣化させ、磁気テー
プの電磁変換特性をも劣化させる原因となる。
送速度が一定とすれば、ベースフィルム上に堆積する磁
性層の厚みが徐々に薄くなる(ただし、蒸発源加熱用の
EBガン(電子銃)出力一定、ベースフィルム上の成膜
レート一定とする)。こうした磁性層の厚み変化は磁性
物質の磁気特性を最適値から徐々に劣化させ、磁気テー
プの電磁変換特性をも劣化させる原因となる。
【0010】従って、磁性層の厚みを一定にして、磁性
層の磁気特性を劣化させないためには、ベースフィルム
の搬送速度を遅くせざるを得ない。このことは、テープ
を製造する上で、その生産性を悪くすることに直結する
ので、上記の堆積物21はどうしても除去する必要があ
る。なお、シャッタ5以外にも、上方のシャッタ6の下
端部にも堆積物23が付着するが、このような堆積物も除
去することが望ましい。
層の磁気特性を劣化させないためには、ベースフィルム
の搬送速度を遅くせざるを得ない。このことは、テープ
を製造する上で、その生産性を悪くすることに直結する
ので、上記の堆積物21はどうしても除去する必要があ
る。なお、シャッタ5以外にも、上方のシャッタ6の下
端部にも堆積物23が付着するが、このような堆積物も除
去することが望ましい。
【0011】従来、上記の堆積物21を手動又は半自動で
除去できる装置を採用し、バッチ生産で対応している
が、堆積物21を除去する時間が加わる(生産停止後に除
去作業を行うため)。この結果、付帯停止時間が増加
し、製造装置の稼動時間が短くなり、品質良好なテープ
を作成できないことがある。
除去できる装置を採用し、バッチ生産で対応している
が、堆積物21を除去する時間が加わる(生産停止後に除
去作業を行うため)。この結果、付帯停止時間が増加
し、製造装置の稼動時間が短くなり、品質良好なテープ
を作成できないことがある。
【0012】他方、クーリングロール2の周辺には、プ
ロテクタとしての上記のシャッタ5を配置すると共に、
図13及び図14に示すように、ベースフィルム20の両端部
に蒸気が極力回り込まない様にするためにマスク15aと
15bを配置している(図中の16a、16bは各マスクを支
持する絶縁体である)。
ロテクタとしての上記のシャッタ5を配置すると共に、
図13及び図14に示すように、ベースフィルム20の両端部
に蒸気が極力回り込まない様にするためにマスク15aと
15bを配置している(図中の16a、16bは各マスクを支
持する絶縁体である)。
【0013】しかし、図13に拡大図(1)で示すように
(但し、一方の側のみを示したが、他方の側も同様)、
クーリングロール2が回転できる条件から、マスク15b
とクーリングロール2間に必ず隙間24がなければならな
いので、どうしてもその隙間から蒸気3が入り込んでし
まう。その結果、クーリングロール2の表面が堆積物25
の付着で汚れてしまう。そして、長時間の稼動運転によ
り、堆積物25の積層量がだんだん増えて図13に拡大図
(2)で示すように、ベースフィルム20がその堆積物25
上に乗り上げて、フィルム端部の一部がクーリングロー
ル2表面から浮いてしまうことがある。
(但し、一方の側のみを示したが、他方の側も同様)、
クーリングロール2が回転できる条件から、マスク15b
とクーリングロール2間に必ず隙間24がなければならな
いので、どうしてもその隙間から蒸気3が入り込んでし
まう。その結果、クーリングロール2の表面が堆積物25
の付着で汚れてしまう。そして、長時間の稼動運転によ
り、堆積物25の積層量がだんだん増えて図13に拡大図
(2)で示すように、ベースフィルム20がその堆積物25
上に乗り上げて、フィルム端部の一部がクーリングロー
ル2表面から浮いてしまうことがある。
【0014】この結果、ベースフィルム20がクーリング
ロール2に接触しない部分が生じるので、十分に冷却さ
れないことになり、ベースフィルムが安定に搬送されな
い上に、熱負けにより変形し、テープの品質特性が保証
できない等の問題が生じる。
ロール2に接触しない部分が生じるので、十分に冷却さ
れないことになり、ベースフィルムが安定に搬送されな
い上に、熱負けにより変形し、テープの品質特性が保証
できない等の問題が生じる。
【0015】このため、バッチ生産により、製造装置の
稼動停止中にクーリングロール2を定期的に清掃して堆
積物25を除去しているが、上述したと同様に付帯停止時
間の増加によって品質良好なテープを作成することがで
きない。
稼動停止中にクーリングロール2を定期的に清掃して堆
積物25を除去しているが、上述したと同様に付帯停止時
間の増加によって品質良好なテープを作成することがで
きない。
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は主とし
て次の (1)から (4)を実現することにある。
て次の (1)から (4)を実現することにある。
【0016】(1).生産性が優れ、均質で品質良好な蒸着
テープ等の薄膜媒体を製造すること。 (2).長尺の薄膜媒体を生産すること。 (3).装置の保守が容易で、粉塵(堆積物のクリーニング
により生じるゴミ)による環境破壊が避けられること。 (4).作業性の向上により完全インライン化の実現を図る
こと。
テープ等の薄膜媒体を製造すること。 (2).長尺の薄膜媒体を生産すること。 (3).装置の保守が容易で、粉塵(堆積物のクリーニング
により生じるゴミ)による環境破壊が避けられること。 (4).作業性の向上により完全インライン化の実現を図る
こと。
【0017】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、薄膜形
成装置内で気相からの堆積法(例えば蒸着法)によって
基体上に薄膜を形成するに際し、前記薄膜形成装置内に
付着した堆積物を加熱等の非接触方式で除去する薄膜形
成方法に係るものである。
成装置内で気相からの堆積法(例えば蒸着法)によって
基体上に薄膜を形成するに際し、前記薄膜形成装置内に
付着した堆積物を加熱等の非接触方式で除去する薄膜形
成方法に係るものである。
【0018】また、本発明は、蒸着等によって薄膜が形
成されるべき基体を接触させながら冷却するクーリング
手段と、このクーリング手段の近傍に設けられた薄膜形
成領域規定用のマスク部材と、このマスク部材に付着し
た堆積物を非接触方式で装置外部から加熱して除去する
外部加熱手段とを有する薄膜形成装置にも係るものであ
る。
成されるべき基体を接触させながら冷却するクーリング
手段と、このクーリング手段の近傍に設けられた薄膜形
成領域規定用のマスク部材と、このマスク部材に付着し
た堆積物を非接触方式で装置外部から加熱して除去する
外部加熱手段とを有する薄膜形成装置にも係るものであ
る。
【0019】本発明においては、レーザー光源と、この
レーザー光源からのレーザー光をマスク部材に対して走
査する走査手段とからなるレーザー光照射装置によって
上記外部加熱手段が構成されていることが望ましい。
レーザー光源からのレーザー光をマスク部材に対して走
査する走査手段とからなるレーザー光照射装置によって
上記外部加熱手段が構成されていることが望ましい。
【0020】この場合、マスク部材上でのレーザー光の
スポット像がその走査方向の幅よりもその走査方向と直
交する方向での幅の方が大きい形状となるように、レー
ザー光の光学レンズ系が構成されているのがよい。
スポット像がその走査方向の幅よりもその走査方向と直
交する方向での幅の方が大きい形状となるように、レー
ザー光の光学レンズ系が構成されているのがよい。
【0021】また、本発明は、蒸着等によって薄膜が形
成されるべき基体を接触させながら冷却するクーリング
手段と、このクーリング手段に付着した堆積物を除去す
るために前記クーリング手段の近傍に設けられたボンバ
ード装置(逆スパッタ装置)とを有する薄膜形成装置も
提供するものである。
成されるべき基体を接触させながら冷却するクーリング
手段と、このクーリング手段に付着した堆積物を除去す
るために前記クーリング手段の近傍に設けられたボンバ
ード装置(逆スパッタ装置)とを有する薄膜形成装置も
提供するものである。
【0022】本発明において、レーザー光源と、このレ
ーザー光源からのレーザー光をマスク部材に対して走査
する走査手段と、前記マスク部材上でのレーザー光のス
ポット像がその走査方向の幅よりもその走査方向と直交
する方向での幅の方が大きい形状となるようにスポット
像形状を調整する光学レンズ系とを有するレーザー光照
射装置を上記外部加熱手段として用いることが望まし
い。
ーザー光源からのレーザー光をマスク部材に対して走査
する走査手段と、前記マスク部材上でのレーザー光のス
ポット像がその走査方向の幅よりもその走査方向と直交
する方向での幅の方が大きい形状となるようにスポット
像形状を調整する光学レンズ系とを有するレーザー光照
射装置を上記外部加熱手段として用いることが望まし
い。
【0023】また、上記において、イオン化されたガス
(これはガス導入部から導入されたものであってよ
い。)をクーリング手段に衝突させるボンバード用真空
槽と、前記のイオン化されたガスを加速励起する加速励
起手段とからなるボンバード装置(逆スパッタ装置)を
用いることが望ましい。
(これはガス導入部から導入されたものであってよ
い。)をクーリング手段に衝突させるボンバード用真空
槽と、前記のイオン化されたガスを加速励起する加速励
起手段とからなるボンバード装置(逆スパッタ装置)を
用いることが望ましい。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0025】図1及び図2は、本発明を真空蒸着に適用
した実施例を示すものである。
した実施例を示すものである。
【0026】この実施例によれば、仕切壁30によって区
分された各室を有する真空槽31内において、ベースフィ
ルム20を巻出及び巻取室Aの巻出ロール37から巻出し、
いくつかのガイドロール39、フィルム張力を検出するブ
ロックであるダンサロール部43を経て中間室Bに入れ、
フィルム表面を活性化かつ清浄化してフィルム上に磁性
物質の薄膜がしっかり付着できるようにするためのボン
バード部40で処理する。
分された各室を有する真空槽31内において、ベースフィ
ルム20を巻出及び巻取室Aの巻出ロール37から巻出し、
いくつかのガイドロール39、フィルム張力を検出するブ
ロックであるダンサロール部43を経て中間室Bに入れ、
フィルム表面を活性化かつ清浄化してフィルム上に磁性
物質の薄膜がしっかり付着できるようにするためのボン
バード部40で処理する。
【0027】そして、蒸気によって高温になったフィル
ム表面を冷却するためのクーリングロール2でフィルム
20を案内しながら、蒸着室Cにおいて所定の真空度下で
蒸発源3からの蒸発物質を堆積させ、次に巻出及び巻取
室Aへ入れ、いくつかのガイドロール系44、上記と同様
のダンサロール部45を介して搬送し、巻取ロール38に巻
き取る。
ム表面を冷却するためのクーリングロール2でフィルム
20を案内しながら、蒸着室Cにおいて所定の真空度下で
蒸発源3からの蒸発物質を堆積させ、次に巻出及び巻取
室Aへ入れ、いくつかのガイドロール系44、上記と同様
のダンサロール部45を介して搬送し、巻取ロール38に巻
き取る。
【0028】蒸着に際しては、フィルム表面に付着され
る磁性物質は、ルツボ内にある蒸発源(Co−Ni等)3を
EBガン34による電子ビーム50の照射によって溶解、蒸
発させ、その蒸気3をフィルム表面に堆積させるが、こ
の堆積角度及び堆積領域は既述したと同様のマスク部材
としてのシャッタ5及び6によって規制する。
る磁性物質は、ルツボ内にある蒸発源(Co−Ni等)3を
EBガン34による電子ビーム50の照射によって溶解、蒸
発させ、その蒸気3をフィルム表面に堆積させるが、こ
の堆積角度及び堆積領域は既述したと同様のマスク部材
としてのシャッタ5及び6によって規制する。
【0029】ここで注目すべきことは、真空槽31(具体
的には、蒸着室C)の外部からレーザー光51をシャッタ
5の上端部に照射し、その熱エネルギーによって、既述
したシャッタ5上の堆積物21(図11〜図12参照)を溶か
し、除去していることである。
的には、蒸着室C)の外部からレーザー光51をシャッタ
5の上端部に照射し、その熱エネルギーによって、既述
したシャッタ5上の堆積物21(図11〜図12参照)を溶か
し、除去していることである。
【0030】即ち、蒸着室Cの外部に設けられるレーザ
ー光照射装置53によれば、レーザー光源(例えば炭酸ガ
スレーザー)48から発射された発散光51を凸レンズ62を
通して平行光とし、更にフォーカスレンズ系49、凸レン
ズ62、シリンドリカルレンズ60、ミラー42、光学ガラス
41を経て蒸着室C内に導入し、シャッタ5上に小判状の
スポット像52を結ばせる。
ー光照射装置53によれば、レーザー光源(例えば炭酸ガ
スレーザー)48から発射された発散光51を凸レンズ62を
通して平行光とし、更にフォーカスレンズ系49、凸レン
ズ62、シリンドリカルレンズ60、ミラー42、光学ガラス
41を経て蒸着室C内に導入し、シャッタ5上に小判状の
スポット像52を結ばせる。
【0031】図2に示す如く、シャッタ5上の像52はミ
ラー42によってフィルム20(又はシャッタ5)の幅方向
に一軸に走査制御する。このためには、ミラー42は電磁
誘導の原理にもとづく駆動機構(例えばボイスコイル)
に直結させ、かつ制御部による信号で揺動させる。この
ミラー42には、その傾きが検出できるセンサ(図示せ
ず)を設けている。
ラー42によってフィルム20(又はシャッタ5)の幅方向
に一軸に走査制御する。このためには、ミラー42は電磁
誘導の原理にもとづく駆動機構(例えばボイスコイル)
に直結させ、かつ制御部による信号で揺動させる。この
ミラー42には、その傾きが検出できるセンサ(図示せ
ず)を設けている。
【0032】シリンドリカルレンズ60はシャッタ5上の
像52を例えば縦20mm、横5mm程度の小判状にするために
設ける。フォーカスレンズ49aには、シャッタ5の上部
全体に亘ってレーザー光51の結像点52の大きさが同一に
なるように、フォーカス方向(R又はQ方向)にレンズ
が動くような調整機構を付設している。
像52を例えば縦20mm、横5mm程度の小判状にするために
設ける。フォーカスレンズ49aには、シャッタ5の上部
全体に亘ってレーザー光51の結像点52の大きさが同一に
なるように、フォーカス方向(R又はQ方向)にレンズ
が動くような調整機構を付設している。
【0033】例えば、フォーカス調整用マグネット49b
及びコイル49cを有するボイスコイル型駆動機構及び制
御部を有し、ミラー42の位置に応じてフォーカスレンズ
49aを位置決めする。即ち、ミラー42の位置がP−Pそ
してP'−P'又は P''−P'' のとき、フォーカスレンズ49
aはそれぞれR又はQ方向に位置決めする。
及びコイル49cを有するボイスコイル型駆動機構及び制
御部を有し、ミラー42の位置に応じてフォーカスレンズ
49aを位置決めする。即ち、ミラー42の位置がP−Pそ
してP'−P'又は P''−P'' のとき、フォーカスレンズ49
aはそれぞれR又はQ方向に位置決めする。
【0034】光学ガラス41は通常、鉛ガラスを使用する
が、レーザー光の透過率が良い石英ガラス系を使用する
のが好ましい。この場合、ガラス41からの放射線の漏れ
は、レンズ系全体をカバー46(最外壁は鉛製材料で構成
される。)で覆って防止する。
が、レーザー光の透過率が良い石英ガラス系を使用する
のが好ましい。この場合、ガラス41からの放射線の漏れ
は、レンズ系全体をカバー46(最外壁は鉛製材料で構成
される。)で覆って防止する。
【0035】上記のように構成したレーザー光照射装置
53を用いて蒸着膜を形成する方法及び装置によって、レ
ーザー光のスポット像52をシャッタ5の上端部に対しそ
の幅方向に走査しながら、既述した堆積物21を溶融さ
せ、シャッタ5から除去する(具体的には、下方へ落下
させる)ことができる。これによって、下記の (a)〜
(e) に示す顕著な作用効果を得ることができる。
53を用いて蒸着膜を形成する方法及び装置によって、レ
ーザー光のスポット像52をシャッタ5の上端部に対しそ
の幅方向に走査しながら、既述した堆積物21を溶融さ
せ、シャッタ5から除去する(具体的には、下方へ落下
させる)ことができる。これによって、下記の (a)〜
(e) に示す顕著な作用効果を得ることができる。
【0036】(a).まず、図1に示した最小角θmin を常
に保持することができるので、ベースフィルム20上に形
成される蒸着膜(磁性層)を均一な膜厚に形成すること
ができ、その磁気特性(特に電磁変換特性)が良好とな
る。
に保持することができるので、ベースフィルム20上に形
成される蒸着膜(磁性層)を均一な膜厚に形成すること
ができ、その磁気特性(特に電磁変換特性)が良好とな
る。
【0037】(b).そして、蒸着時にはベースフィルムの
搬送速度を落とすことなく、高速に搬送させながら処理
できるので、生産性に優れたものとなる。
搬送速度を落とすことなく、高速に搬送させながら処理
できるので、生産性に優れたものとなる。
【0038】(c).また、シャッタ5上の堆積物をレーザ
ー光51のエネルギーで非接触に溶融、除去しているの
で、装置の稼動を中断することなく、連続的に蒸着処理
しつつレーザー光51の照射が可能である。従って、長尺
の蒸着膜(又は媒体)を連続作業で形成することがで
き、結果として品質の良好な製品を得ることができ、か
つ、完全なインライン化も可能となる。
ー光51のエネルギーで非接触に溶融、除去しているの
で、装置の稼動を中断することなく、連続的に蒸着処理
しつつレーザー光51の照射が可能である。従って、長尺
の蒸着膜(又は媒体)を連続作業で形成することがで
き、結果として品質の良好な製品を得ることができ、か
つ、完全なインライン化も可能となる。
【0039】(d).そして、シャッタ5上の堆積物は、ク
リーニングではなく、溶融、除去されるので、その粉塵
が生じることもなく、保守が容易であり、環境をクリー
ンに維持することができる。しかも、ガス状に除去する
場合とは異なり、液体に溶融させているので、蒸着中の
蒸気濃度は変化しない(ガス状に除去するとこれが蒸気
に混入し、その濃度を変化させてしまう)。
リーニングではなく、溶融、除去されるので、その粉塵
が生じることもなく、保守が容易であり、環境をクリー
ンに維持することができる。しかも、ガス状に除去する
場合とは異なり、液体に溶融させているので、蒸着中の
蒸気濃度は変化しない(ガス状に除去するとこれが蒸気
に混入し、その濃度を変化させてしまう)。
【0040】(e).シャッタ5上の堆積物には、図2に示
したように小判状のスポット像52を照射していることが
重要である。即ち、スポット像52は、シャッタ5に対し
図2の紙面垂直方向に長くなっている(換言すれば、レ
ーザー走査方向の幅よりもその走査方向と直交する方向
での幅の方が大きくなっている)ので、スポット像52の
長さを20mm、シャッタ5の厚み(堆積物の厚み)を20mm
とすれば、レーザー光51の走査時には堆積物のほぼ全体
を一走査のみで照射し、溶融させることができる。従っ
て、小判状のスポット像は非常に効率がよく、堆積物を
十二分に除去することができるのである。
したように小判状のスポット像52を照射していることが
重要である。即ち、スポット像52は、シャッタ5に対し
図2の紙面垂直方向に長くなっている(換言すれば、レ
ーザー走査方向の幅よりもその走査方向と直交する方向
での幅の方が大きくなっている)ので、スポット像52の
長さを20mm、シャッタ5の厚み(堆積物の厚み)を20mm
とすれば、レーザー光51の走査時には堆積物のほぼ全体
を一走査のみで照射し、溶融させることができる。従っ
て、小判状のスポット像は非常に効率がよく、堆積物を
十二分に除去することができるのである。
【0041】上記のレーザー光51の照射は、次に述べる
いずれかのタイミング〜で照射することができる。 シャッタ5に対して間欠的に(例えば1時間の処理中
に5分毎に)照射する。 シャッタ5上に堆積物が付着する以前から連続照射す
る。 図2中に仮想線で示すようにビームスプリッタ70を光
路中に配し、シャッタ5からの反射光71をレンズ72で集
束してフォトディテクタ73で検出し、堆積物が存在する
ことを確認してから照射する。
いずれかのタイミング〜で照射することができる。 シャッタ5に対して間欠的に(例えば1時間の処理中
に5分毎に)照射する。 シャッタ5上に堆積物が付着する以前から連続照射す
る。 図2中に仮想線で示すようにビームスプリッタ70を光
路中に配し、シャッタ5からの反射光71をレンズ72で集
束してフォトディテクタ73で検出し、堆積物が存在する
ことを確認してから照射する。
【0042】次に、本実施例による方法及び装置の具体
的な使用条件は例えば下記の通りである。 ベースフィルム搬送速度:50m/min ベースフィルム幅:150mm ベースフィルム:ポリエチレンテレフタレート(10μm
厚) 蒸発源:Co80Ni20 入射角:45〜90° 磁性層厚さ:2000Å クーリングロール温度:−20℃ クーリングロール径:600mm 電子銃投入パワー: 30KV 、 1.0A レーザーパワー: 300W 真空槽内圧力:蒸着室:5×10-4 Pa以下 中間室:5×10-3 Pa以下 巻取室:5×10-2 Pa以下
的な使用条件は例えば下記の通りである。 ベースフィルム搬送速度:50m/min ベースフィルム幅:150mm ベースフィルム:ポリエチレンテレフタレート(10μm
厚) 蒸発源:Co80Ni20 入射角:45〜90° 磁性層厚さ:2000Å クーリングロール温度:−20℃ クーリングロール径:600mm 電子銃投入パワー: 30KV 、 1.0A レーザーパワー: 300W 真空槽内圧力:蒸着室:5×10-4 Pa以下 中間室:5×10-3 Pa以下 巻取室:5×10-2 Pa以下
【0043】図3は、本発明の他の実施例を示すもので
あるが、図1の例と共通する部分には共通符号を付し、
その説明を省略する(後述する他の例でも同様)。
あるが、図1の例と共通する部分には共通符号を付し、
その説明を省略する(後述する他の例でも同様)。
【0044】この例では、シャッタ5の端部とルツボ
(蒸発源3の容器)とを連結板74で一体化しているの
で、上述したレーザー光51の照射によって溶融したシャ
ッタ5の堆積物は連結板74の壁面上を流下し、蒸発源3
のルツボ内に流れ落ちる。
(蒸発源3の容器)とを連結板74で一体化しているの
で、上述したレーザー光51の照射によって溶融したシャ
ッタ5の堆積物は連結板74の壁面上を流下し、蒸発源3
のルツボ内に流れ落ちる。
【0045】従って、シャッタ上の堆積物を回収し、蒸
発物質として再利用することができるので、有利であ
る。
発物質として再利用することができるので、有利であ
る。
【0046】図4は、本発明の他の実施例を示すもので
ある。この例では、シャッタ上の堆積物に対する外部加
熱手段として、EBガン84を設置し、これによる電子ビ
ーム80をシャッタに対して照射し、堆積物を溶融、除去
する。
ある。この例では、シャッタ上の堆積物に対する外部加
熱手段として、EBガン84を設置し、これによる電子ビ
ーム80をシャッタに対して照射し、堆積物を溶融、除去
する。
【0047】但し、電子ビーム80のエネルギーは、蒸発
源加熱用の電子ビーム50のそれよりも弱くし、また蒸発
金属の蒸気を乱さないように照射する必要がある。
源加熱用の電子ビーム50のそれよりも弱くし、また蒸発
金属の蒸気を乱さないように照射する必要がある。
【0048】また、他の外部加熱手段として、仮想線で
示す誘導加熱コイル81を設置し、シャッタ5(又は6)
に対し外部磁界の作用による誘導電流を誘起せしめるこ
とにより、堆積物を加熱することもできる。
示す誘導加熱コイル81を設置し、シャッタ5(又は6)
に対し外部磁界の作用による誘導電流を誘起せしめるこ
とにより、堆積物を加熱することもできる。
【0049】図5〜図8は、本発明の他の実施例を示す
ものである。この例によれば、図13及び図14において既
述したクーリングロール2上の堆積物25を効果的に除去
すべく、真空槽内の巻出及び巻取室Aに、クーリングロ
ール2の幅方向両端部に対してその近傍にボンバード装
置(逆スパッタ装置)94をそれぞれ配置している。
ものである。この例によれば、図13及び図14において既
述したクーリングロール2上の堆積物25を効果的に除去
すべく、真空槽内の巻出及び巻取室Aに、クーリングロ
ール2の幅方向両端部に対してその近傍にボンバード装
置(逆スパッタ装置)94をそれぞれ配置している。
【0050】即ち、ボンバード装置94は、クーリングロ
ール2の各端部に沿って配されたボンバード部(逆スパ
ッタ部)94A1と94A2と、これらのボンバード部間を連結
する中間シールド板94eとからなっている。各ボンバー
ド部94A1及び94A2はそれぞれ、真空槽94a1及び94a2、イ
オンガス導入部94b1及び94b2、イオンガス加速励起手段
94c(これは各ボンバード部に各1つあり)、真空槽用
冷却装置94d(これもボンバード部に各1つあり)とか
ら構成されていて、絶縁体94f1及び94f2を介して室A内
に固定されている。
ール2の各端部に沿って配されたボンバード部(逆スパ
ッタ部)94A1と94A2と、これらのボンバード部間を連結
する中間シールド板94eとからなっている。各ボンバー
ド部94A1及び94A2はそれぞれ、真空槽94a1及び94a2、イ
オンガス導入部94b1及び94b2、イオンガス加速励起手段
94c(これは各ボンバード部に各1つあり)、真空槽用
冷却装置94d(これもボンバード部に各1つあり)とか
ら構成されていて、絶縁体94f1及び94f2を介して室A内
に固定されている。
【0051】このボンバード装置によれば、イオンガス
導入部94b1及び94b2から、この装置とは別に設けた放電
式のイオン発生室(図示せず)で生成させた例えばイオ
ン化されたアルゴンガスを真空槽94a1及び94a2内に導入
し、このイオンガスによる高速粒子をクーリングロール
2の表面(両端部表面)に衝突させる。
導入部94b1及び94b2から、この装置とは別に設けた放電
式のイオン発生室(図示せず)で生成させた例えばイオ
ン化されたアルゴンガスを真空槽94a1及び94a2内に導入
し、このイオンガスによる高速粒子をクーリングロール
2の表面(両端部表面)に衝突させる。
【0052】このとき、図13で説明した理由で蒸着中に
ロール両端部に付着した堆積物25はロール2の回転と共
に室A内のボンバード部94A1及び94A2内に移動してきて
いるため、上記の高速粒子の衝突(ボンバード)によっ
て飛散せしめられる(これは、いわゆるスパッタとは逆
の原理を利用した逆スパッタ法とも言える)。これによ
って、堆積物25をボンバードし、ロール2の表面からガ
ス状又は微粒子状に分離、除去する。除去した堆積物
は、ボンバード部外へ放出し、室A外へ排出する。この
場合、各ボンバード部に設けた2つのイオンガス導入部
94b1(又は94b2)のうち、一方をイオンガス導入部、他
方を除去物質の排出部とすることもできる。
ロール両端部に付着した堆積物25はロール2の回転と共
に室A内のボンバード部94A1及び94A2内に移動してきて
いるため、上記の高速粒子の衝突(ボンバード)によっ
て飛散せしめられる(これは、いわゆるスパッタとは逆
の原理を利用した逆スパッタ法とも言える)。これによ
って、堆積物25をボンバードし、ロール2の表面からガ
ス状又は微粒子状に分離、除去する。除去した堆積物
は、ボンバード部外へ放出し、室A外へ排出する。この
場合、各ボンバード部に設けた2つのイオンガス導入部
94b1(又は94b2)のうち、一方をイオンガス導入部、他
方を除去物質の排出部とすることもできる。
【0053】このボンバードに際しては、イオンガス加
速励起手段94cはクーリングロール2を陰極とし、真空
槽94a1及び94a2を導電性材料で形成し、その壁面を陽極
となすように、これらの間に電源90を接続する。その結
果、上記のアルゴンイオンガスは、陽イオンであるの
で、陰極であるロール2側に高速に吸引され、上記した
衝突が十二分に生じ、クーリングロール2の表面がアル
ゴンイオンガスによってクリーニングされて堆積物25の
除去効果が大となる。
速励起手段94cはクーリングロール2を陰極とし、真空
槽94a1及び94a2を導電性材料で形成し、その壁面を陽極
となすように、これらの間に電源90を接続する。その結
果、上記のアルゴンイオンガスは、陽イオンであるの
で、陰極であるロール2側に高速に吸引され、上記した
衝突が十二分に生じ、クーリングロール2の表面がアル
ゴンイオンガスによってクリーニングされて堆積物25の
除去効果が大となる。
【0054】クーリングロール2の外周部2aは電極に
なっていて、その材料はステンレス等の金属製であり、
電気的に絶縁可能な材料(例えばセラミック材)2bに
よってステンレス等の金属製基体2cの外周面に接着固
定されている。そして、クーリングロール2の外周部2
aに対し、これを陰極に接続するための接触子91が接触
しながら摺動する(なお、図中の92は接触子91を室A内
に固定するための絶縁体である)。
なっていて、その材料はステンレス等の金属製であり、
電気的に絶縁可能な材料(例えばセラミック材)2bに
よってステンレス等の金属製基体2cの外周面に接着固
定されている。そして、クーリングロール2の外周部2
aに対し、これを陰極に接続するための接触子91が接触
しながら摺動する(なお、図中の92は接触子91を室A内
に固定するための絶縁体である)。
【0055】また、クーリングロール2の内側部は、冷
媒で冷却できるような構造になっている。逆スパッタ部
の真空槽94a1及び94a2の内壁には、クーリングロール2
の表面からスパッタリングされた堆積物の分子や原子で
叩かれて壁面温度が上昇するので、或る程度冷却できる
冷媒流通路等の機構94dが組み込まれている。
媒で冷却できるような構造になっている。逆スパッタ部
の真空槽94a1及び94a2の内壁には、クーリングロール2
の表面からスパッタリングされた堆積物の分子や原子で
叩かれて壁面温度が上昇するので、或る程度冷却できる
冷媒流通路等の機構94dが組み込まれている。
【0056】本実施例による方法及び装置によって、下
記の(α)〜(ε)に示す顕著な作用効果を得ることが
できる。
記の(α)〜(ε)に示す顕著な作用効果を得ることが
できる。
【0057】(α).ボンバードによって、クーリングロ
ール2の両端面に付着した堆積物25を除去できるため、
蒸着に際してベースフィルム20を安定に搬送できる。
ール2の両端面に付着した堆積物25を除去できるため、
蒸着に際してベースフィルム20を安定に搬送できる。
【0058】(β).クーリングロール2に対するベース
フィルム20の密着性を良くしてその冷却を十二分に行え
るため、蒸着時の熱でベースフィルムが熱変形すること
がなく、得られる磁気テープの品質を向上させることが
できる。
フィルム20の密着性を良くしてその冷却を十二分に行え
るため、蒸着時の熱でベースフィルムが熱変形すること
がなく、得られる磁気テープの品質を向上させることが
できる。
【0059】(γ).蒸着動作を停止することなく、ボン
バード部によって堆積物25を連続的に除去できるため、
生産性が大きく向上し、製品の品質も良くなり、長尺の
製品の生産が可能となり、かつ、完全なインライン化も
可能となる。
バード部によって堆積物25を連続的に除去できるため、
生産性が大きく向上し、製品の品質も良くなり、長尺の
製品の生産が可能となり、かつ、完全なインライン化も
可能となる。
【0060】(δ).ボンバードによって堆積物25をガス
状又は微粒子状に除去しているので、これを外気に曝す
ことなく装置外へ排出でき、保守が容易であって環境保
全の面でも有利である。
状又は微粒子状に除去しているので、これを外気に曝す
ことなく装置外へ排出でき、保守が容易であって環境保
全の面でも有利である。
【0061】(ε).ボンバードによって除去された堆積
物が仮に室A内に浮遊しても、中間室Bの存在によって
蒸着室Cへ侵入することはなく、室Aから外部へ効果的
に排出できるので、常に良好な蒸着膜を形成できると共
に、装置の稼動に悪影響を与えることもない。
物が仮に室A内に浮遊しても、中間室Bの存在によって
蒸着室Cへ侵入することはなく、室Aから外部へ効果的
に排出できるので、常に良好な蒸着膜を形成できると共
に、装置の稼動に悪影響を与えることもない。
【0062】なお、上記のボンバード装置94は蒸着中に
継続して作動させてよいが、ロール2上に堆積物25が付
着したことをセンサ(例えばファトカプラ)で検出し、
この検出を受けて作動させることもできる。
継続して作動させてよいが、ロール2上に堆積物25が付
着したことをセンサ(例えばファトカプラ)で検出し、
この検出を受けて作動させることもできる。
【0063】次に、本実施例による方法及び装置の具体
的な使用条件は例えば下記の通りである。 ベースフィルム搬送速度:50m/min ベースフィルム幅:150mm ベースフィルム:ポリエチレンテレフタレート(10μm
厚) 蒸発源:Co80Ni20 入射角:45〜90° 磁性層厚さ:2000Å クーリングロール温度:−20℃ クーリングロール径:600mm 電子銃投入パワー: 30KV 、 1.0A メイン真空槽内圧力:蒸着室:5×10-4 Pa以下 中間室:5×10-3 Pa以下 巻取室:5×10-2 Pa以下 ボンバード用真空槽内圧力:5×10-1 Pa以下 イオンガス加速励起電圧: 200〜500V
的な使用条件は例えば下記の通りである。 ベースフィルム搬送速度:50m/min ベースフィルム幅:150mm ベースフィルム:ポリエチレンテレフタレート(10μm
厚) 蒸発源:Co80Ni20 入射角:45〜90° 磁性層厚さ:2000Å クーリングロール温度:−20℃ クーリングロール径:600mm 電子銃投入パワー: 30KV 、 1.0A メイン真空槽内圧力:蒸着室:5×10-4 Pa以下 中間室:5×10-3 Pa以下 巻取室:5×10-2 Pa以下 ボンバード用真空槽内圧力:5×10-1 Pa以下 イオンガス加速励起電圧: 200〜500V
【0064】上記の例において、ボンバード装置94の真
空槽94a1及び94a2の内壁面に付着した堆積物は、冷却装
置94dによる冷却温度を適度に設定すること(つまり、
真空槽壁が変形しないで、しかも蒸気による堆積物が固
化しない、即ち液状になる温度条件に設定すること)に
より、液状物にして排出部94g1及び94g2から排出し、タ
ンク(図示せず)に回収することができる。
空槽94a1及び94a2の内壁面に付着した堆積物は、冷却装
置94dによる冷却温度を適度に設定すること(つまり、
真空槽壁が変形しないで、しかも蒸気による堆積物が固
化しない、即ち液状になる温度条件に設定すること)に
より、液状物にして排出部94g1及び94g2から排出し、タ
ンク(図示せず)に回収することができる。
【0065】この場合は、ボンバードによって堆積物が
浮遊することなく、効果的に装置外へ除去することがで
きる。
浮遊することなく、効果的に装置外へ除去することがで
きる。
【0066】なお、両ボンバード部94A1と94A2とは中間
シールド板94eによって連結されているが、これによっ
て各真空槽94a1及び94a2内の圧力を規定圧に保持するこ
とができる。中間シールド板94eと各真空槽94a1及び94
a2との間は絶縁物94h1及び94h2によって封止されている
(図6参照)。
シールド板94eによって連結されているが、これによっ
て各真空槽94a1及び94a2内の圧力を規定圧に保持するこ
とができる。中間シールド板94eと各真空槽94a1及び94
a2との間は絶縁物94h1及び94h2によって封止されている
(図6参照)。
【0067】上記において、ボンバード装置94による堆
積物の除去操作が蒸着操作による影響(特に、浮遊した
堆積物が蒸着室Cへ侵入すること)を完全に防止するた
めには、図9に示す如くに巻取室Aと蒸着室Cとの間に
更に仕切壁30を設けることによって、第2の中間室Dを
形成しておくことが望ましい。
積物の除去操作が蒸着操作による影響(特に、浮遊した
堆積物が蒸着室Cへ侵入すること)を完全に防止するた
めには、図9に示す如くに巻取室Aと蒸着室Cとの間に
更に仕切壁30を設けることによって、第2の中間室Dを
形成しておくことが望ましい。
【0068】この第2の中間室Dによって、ボンバード
された堆積物の浮遊物は蒸着室Cへ侵入することができ
ないが、このためには、中間室D内を蒸着室Cと巻取室
Aの中間の真空度(例えば5×10-3Pa)にしておくのが
よい。
された堆積物の浮遊物は蒸着室Cへ侵入することができ
ないが、このためには、中間室D内を蒸着室Cと巻取室
Aの中間の真空度(例えば5×10-3Pa)にしておくのが
よい。
【0069】また、図9に仮想線で示すように、ボンバ
ード装置94の下流側(ボンバード装置94と中間室Bとの
間)にゴム製又はフェルト製のクリーニングローラー95
を設けることができる。
ード装置94の下流側(ボンバード装置94と中間室Bとの
間)にゴム製又はフェルト製のクリーニングローラー95
を設けることができる。
【0070】即ち、このクリーニングローラー95によっ
て、ボンバード装置94でボンバードされてもなおロール
2の表面に残っている付着物を強制的に吸着、除去する
ことができるので、常にクリーンな面にしてロール2を
中間室Bへ送ることができる。
て、ボンバード装置94でボンバードされてもなおロール
2の表面に残っている付着物を強制的に吸着、除去する
ことができるので、常にクリーンな面にしてロール2を
中間室Bへ送ることができる。
【0071】なお、このクリーニングローラー95と同じ
位置において、ガス状の堆積物を吸引する吸引ノズル
(図示せず)を併設してもよい。或いは、こうした吸引
ノズル又は吸引部をボンバード部94A1及び94A2の周辺に
設けることもよい。
位置において、ガス状の堆積物を吸引する吸引ノズル
(図示せず)を併設してもよい。或いは、こうした吸引
ノズル又は吸引部をボンバード部94A1及び94A2の周辺に
設けることもよい。
【0072】図10は、本発明の更に他の実施例を示すも
のである。この例においては、図1〜図2に示した外部
加熱手段としてのレーザー光照射装置53と、図5〜図8
に示したボンバード装置94とを併用している。各装置53
及び94の構造及びその動作の説明はここでは省略する。
のである。この例においては、図1〜図2に示した外部
加熱手段としてのレーザー光照射装置53と、図5〜図8
に示したボンバード装置94とを併用している。各装置53
及び94の構造及びその動作の説明はここでは省略する。
【0073】従って、各装置53及び94が奏するそれぞれ
の効果を同時に奏することができ、蒸着室Cでのシャッ
タ上の堆積物の除去と、ボンバードによるロール2上の
堆積物の除去とを併せて実現することができるので、非
常に有利なものとなる。
の効果を同時に奏することができ、蒸着室Cでのシャッ
タ上の堆積物の除去と、ボンバードによるロール2上の
堆積物の除去とを併せて実現することができるので、非
常に有利なものとなる。
【0074】以上、本発明を説明したが、上述の実施例
は本発明の技術的思想に基づいて種々変形が可能であ
る。
は本発明の技術的思想に基づいて種々変形が可能であ
る。
【0075】例えば、レーザー光51によって堆積物を溶
融、除去するに際し、上述したようにレーザー光照射装
置は1箇所に設けるのみで十分であるが、勿論、複数個
所に設け、同時或いは交互に作動させることもできる。
融、除去するに際し、上述したようにレーザー光照射装
置は1箇所に設けるのみで十分であるが、勿論、複数個
所に設け、同時或いは交互に作動させることもできる。
【0076】また、シャッタ5に対する照射に加え、上
方のシャッタ6に対しても照射し、その下端部に付着し
易い堆積物23(図11参照)も溶融、除去することができ
る。この場合は、上述したレーザー光照射装置53を併用
してもよいが、シャッタ6の照射用として別に設けるこ
とができる。
方のシャッタ6に対しても照射し、その下端部に付着し
易い堆積物23(図11参照)も溶融、除去することができ
る。この場合は、上述したレーザー光照射装置53を併用
してもよいが、シャッタ6の照射用として別に設けるこ
とができる。
【0077】また、レーザー光照射装置53等の外部加熱
手段の種類や動作方法等は種々変更してよいし、上述し
たボンバード装置94も同様である。例えば、ボンバード
装置94の真空槽94a1及び94a2内には予めイオン化された
ガスを導入したが、それらの真空槽に放電電極を設けて
希ガスを導入し、放電によってプラズマを発生させてイ
オン化させ、これをロール2に衝突させてよい。
手段の種類や動作方法等は種々変更してよいし、上述し
たボンバード装置94も同様である。例えば、ボンバード
装置94の真空槽94a1及び94a2内には予めイオン化された
ガスを導入したが、それらの真空槽に放電電極を設けて
希ガスを導入し、放電によってプラズマを発生させてイ
オン化させ、これをロール2に衝突させてよい。
【0078】その他、上述したこと以外にもボンバード
装置の構造等も変更してよい(例えば中間シールド板94
eの省略)。
装置の構造等も変更してよい(例えば中間シールド板94
eの省略)。
【0079】なお、本発明は上述した斜方蒸着以外の
(真空)蒸着方式は勿論、蒸着以外の気相からの堆積法
(例えばECRプラズマCVD、イオンプレーティン
グ、スパッタリング等)にも適用可能である。
(真空)蒸着方式は勿論、蒸着以外の気相からの堆積法
(例えばECRプラズマCVD、イオンプレーティン
グ、スパッタリング等)にも適用可能である。
【0080】例えば、スパッタリングによるときも、上
述したと同様にベースフィルム20をクーリングロール2
で冷却して搬送しながら、シャッタで規定した領域にの
み、スパッタされたターゲットの物質を堆積させること
ができ、この場合にも、シャッタに付着したスパッタ粒
子をレーザー光照射装置53で溶融、除去することができ
る。また、クーリングロール2上の堆積物をボンバード
装置94で除去できることも勿論である。
述したと同様にベースフィルム20をクーリングロール2
で冷却して搬送しながら、シャッタで規定した領域にの
み、スパッタされたターゲットの物質を堆積させること
ができ、この場合にも、シャッタに付着したスパッタ粒
子をレーザー光照射装置53で溶融、除去することができ
る。また、クーリングロール2上の堆積物をボンバード
装置94で除去できることも勿論である。
【0081】
【発明の作用効果】本発明は上述した如く、気相からの
堆積法によって基体上に薄膜を形成するに際し、薄膜形
成装置内に付着した堆積物を加熱等の非接触方式で除去
しているので、その堆積物の付着による弊害をなくし、
均一な膜厚で高品質な薄膜を形成でき、しかも、非接触
方式によるために、装置の稼動を停止することなく生産
性よく連続的に形成することができ、完全なインライン
化も可能となり、また堆積物の除去による粉塵等で環境
破壊が生じることもない。
堆積法によって基体上に薄膜を形成するに際し、薄膜形
成装置内に付着した堆積物を加熱等の非接触方式で除去
しているので、その堆積物の付着による弊害をなくし、
均一な膜厚で高品質な薄膜を形成でき、しかも、非接触
方式によるために、装置の稼動を停止することなく生産
性よく連続的に形成することができ、完全なインライン
化も可能となり、また堆積物の除去による粉塵等で環境
破壊が生じることもない。
【図1】本発明の実施例による蒸着装置の概略断面図で
ある。
ある。
【図2】同蒸着装置に用いるレーザー光照射装置を下方
からみた底面図である。
からみた底面図である。
【図3】本発明の他の実施例による蒸着装置の一部分の
概略断面図である。
概略断面図である。
【図4】本発明の他の実施例による蒸着装置の一部分の
概略断面図である。
概略断面図である。
【図5】本発明の他の実施例による蒸着装置の概略断面
図である。
図である。
【図6】同蒸着装置に用いるシャッタ、クーリングロー
ル及びボンバード装置を示す一部破断平面図(図7のVI
−VI線に沿う一部破断平面図)である。
ル及びボンバード装置を示す一部破断平面図(図7のVI
−VI線に沿う一部破断平面図)である。
【図7】図6における VII−VII 線断面図である。
【図8】図7の右側面図である。
【図9】本発明の他の実施例による蒸着装置の概略断面
図である。
図である。
【図10】本発明の更に他の実施例による蒸着装置の概略
断面図である。
断面図である。
【図11】従来例による蒸着装置の主要部の一部断面正面
図である。
図である。
【図12】図11の左側面図である。
【図13】同蒸着装置に用いるシャッタ及びクーリングロ
ールを示す側面図及びその一部分の拡大図である。
ールを示す側面図及びその一部分の拡大図である。
【図14】クーリングロール両端部のマスクも併せて示す
図12と同様の左側面図である。
図12と同様の左側面図である。
2・・・クーリングロール 3・・・蒸発源 5、6・・・シャッタ 20・・・ベースフィルム 21、23、25・・・堆積物 31・・・真空槽 34・・・電子銃(EBガン) 41・・・ガラス 42・・・ミラー 48・・・レーザー光源 49・・・フォーカスレンズ系 50・・・電子ビーム 51・・・レーザー光 52・・・レーザースポット像 53・・・レーザー光照射装置 60・・・シリンドリカルレンズ 94・・・ボンバード装置 94A1、94A2・・・ボンバード部 94a1、94a2・・・真空槽 94b1、94b2・・・イオンガス導入部 94c・・・イオンガス加速励起手段 94d・・・冷却装置 94e・・・中間シールド板 A・・・巻出及び巻取室 B、D・・・中間室 C・・・蒸着室 θmin ・・・最小入射角
Claims (7)
- 【請求項1】 薄膜形成装置内で気相からの堆積法によ
って基体上に薄膜を形成するに際し、前記薄膜形成装置
内に付着した堆積物を非接触方式で除去する薄膜形成方
法。 - 【請求項2】 薄膜が形成されるべき基体を接触させな
がら冷却するクーリング手段と、このクーリング手段の
近傍に設けられた薄膜形成領域規定用のマスク部材と、
このマスク部材に付着した堆積物を非接触方式で装置外
部から加熱して除去する外部加熱手段とを有する薄膜形
成装置。 - 【請求項3】 レーザー光源と、このレーザー光源から
のレーザー光をマスク部材に対して走査する走査手段と
からなるレーザー光照射装置によって外部加熱手段が構
成されている、請求項2に記載した薄膜形成装置。 - 【請求項4】 マスク部材上でのレーザー光のスポット
像がその走査方向の幅よりもその走査方向と直交する方
向での幅の方が大きい形状となるように、レーザー光の
光学レンズ系が構成されている、請求項3に記載した薄
膜形成装置。 - 【請求項5】 薄膜が形成されるべき基体を接触させな
がら冷却するクーリング手段と、このクーリング手段に
付着した堆積物を除去するために前記クーリング手段の
近傍に設けられたボンバード装置とを有する薄膜形成装
置。 - 【請求項6】 レーザー光源と、このレーザー光源から
のレーザー光をマスク部材に対して走査する走査手段
と、前記マスク部材上でのレーザー光のスポット像がそ
の走査方向の幅よりもその走査方向と直交する方向での
幅の方が大きい形状となるようにスポット像形状を調整
する光学レンズ系とを有する、請求項2に記載した外部
加熱手段として用いられるレーザー光照射装置。 - 【請求項7】 イオン化されたガスをクーリング手段に
衝突させるボンバード用真空槽と、前記のイオン化され
たガスを加速励起する加速励起手段とからなる、請求項
5に記載したボンバード装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19310292A JPH0610117A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 薄膜形成方法、薄膜形成装置、レーザー光照射装置及びボンバード装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19310292A JPH0610117A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 薄膜形成方法、薄膜形成装置、レーザー光照射装置及びボンバード装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0610117A true JPH0610117A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=16302277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19310292A Pending JPH0610117A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 薄膜形成方法、薄膜形成装置、レーザー光照射装置及びボンバード装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0610117A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000282219A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-10-10 | Canon Inc | 有機膜真空蒸着用マスク再生方法及び装置 |
WO2010044545A3 (ko) * | 2008-10-13 | 2010-06-24 | 지.텍(주) | 일체형 롤-투-롤 스퍼터 챔버 |
KR101407226B1 (ko) * | 2006-09-07 | 2014-06-16 | 황창훈 | 대면적 유기박막 증착장치와 스퍼터 증착장치 |
JP2021102792A (ja) * | 2019-12-24 | 2021-07-15 | 日立造船株式会社 | 蒸着装置、及び蒸着膜を形成した基材の製造方法 |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP19310292A patent/JPH0610117A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000282219A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-10-10 | Canon Inc | 有機膜真空蒸着用マスク再生方法及び装置 |
KR101407226B1 (ko) * | 2006-09-07 | 2014-06-16 | 황창훈 | 대면적 유기박막 증착장치와 스퍼터 증착장치 |
WO2010044545A3 (ko) * | 2008-10-13 | 2010-06-24 | 지.텍(주) | 일체형 롤-투-롤 스퍼터 챔버 |
JP2021102792A (ja) * | 2019-12-24 | 2021-07-15 | 日立造船株式会社 | 蒸着装置、及び蒸着膜を形成した基材の製造方法 |
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