JPH06101133A - 糸条の交絡加工ノズル - Google Patents
糸条の交絡加工ノズルInfo
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- JPH06101133A JPH06101133A JP4246660A JP24666092A JPH06101133A JP H06101133 A JPH06101133 A JP H06101133A JP 4246660 A JP4246660 A JP 4246660A JP 24666092 A JP24666092 A JP 24666092A JP H06101133 A JPH06101133 A JP H06101133A
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- yarn
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- nozzle
- yarn processing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 性能向上と高度な交絡加工を可能にする。
【構成】 糸条処理筒壁に、気体を糸条処理筒内に吹込
むため対向して設けられている２本の噴射ノズルの開口
部と、糸条を糸条処理筒に挿入するため糸条処理筒の母
線に平行な間隙Ｇを有するスリット状の糸条挿入口とが
配設されている、糸条の交絡加工ノズルであって、２本
の噴射ノズルが、糸条処理筒の重心軸に直交する直線を
共通の中心軸として配設され、糸条挿入口が、噴射ノズ
ルの開口部とは重ならず、かつ、糸条処理筒の重心軸を
含み噴射ノズルの中心軸延長上の直線と直交する面か
ら、両側にそれぞれＧ／２の範囲外に設けられている。
処理筒横断面の形状は、円または欠円が好ましい。
むため対向して設けられている２本の噴射ノズルの開口
部と、糸条を糸条処理筒に挿入するため糸条処理筒の母
線に平行な間隙Ｇを有するスリット状の糸条挿入口とが
配設されている、糸条の交絡加工ノズルであって、２本
の噴射ノズルが、糸条処理筒の重心軸に直交する直線を
共通の中心軸として配設され、糸条挿入口が、噴射ノズ
ルの開口部とは重ならず、かつ、糸条処理筒の重心軸を
含み噴射ノズルの中心軸延長上の直線と直交する面か
ら、両側にそれぞれＧ／２の範囲外に設けられている。
処理筒横断面の形状は、円または欠円が好ましい。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、筒状に構成された糸条
処理筒内を筒軸方向に走行する糸条に向かって噴射ノズ
ルから加圧流体を噴射し、流体の乱流を利用して糸条に
交絡を与え、糸条に安定した集束性もしくはかさ高性を
付与する糸条の交絡加工ノズルに関する。
処理筒内を筒軸方向に走行する糸条に向かって噴射ノズ
ルから加圧流体を噴射し、流体の乱流を利用して糸条に
交絡を与え、糸条に安定した集束性もしくはかさ高性を
付与する糸条の交絡加工ノズルに関する。
【０００２】
【従来の技術】前記のような交絡加工ノズルを利用して
糸条に有効な交絡を与え、再現性があって安定した集束
性もしくはかさ高性を付与するには、噴射ノズルから糸
条処理筒に噴出させる気体流の微妙な状態が極めて大き
く影響する。気体流の状態が適切でないと、僅かな差異
であっても満足な交絡加工ができなかったり、糸条が糸
条挿入口にひかかったり糸条挿入口から外に飛出し、操
業不能になる。そのため、噴射ノズルや糸条挿入口の位
置にいろいろな工夫が加えられてきた。特開昭５８−６
５０２８号公報や実公昭５０−４６００５号公報には、
それらの交絡加工ノズルが記載されている。
糸条に有効な交絡を与え、再現性があって安定した集束
性もしくはかさ高性を付与するには、噴射ノズルから糸
条処理筒に噴出させる気体流の微妙な状態が極めて大き
く影響する。気体流の状態が適切でないと、僅かな差異
であっても満足な交絡加工ができなかったり、糸条が糸
条挿入口にひかかったり糸条挿入口から外に飛出し、操
業不能になる。そのため、噴射ノズルや糸条挿入口の位
置にいろいろな工夫が加えられてきた。特開昭５８−６
５０２８号公報や実公昭５０−４６００５号公報には、
それらの交絡加工ノズルが記載されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、繊維業界にお
いては、糸条に対し従来の交絡加工ノズル以上にすぐれ
た交絡を付与した高度加工の要求が強い。本発明は、こ
の要求に応え、再現性よく安定して、すぐれた交絡を付
与できる交絡加工ノズルの提供を目的とするものであ
る。
いては、糸条に対し従来の交絡加工ノズル以上にすぐれ
た交絡を付与した高度加工の要求が強い。本発明は、こ
の要求に応え、再現性よく安定して、すぐれた交絡を付
与できる交絡加工ノズルの提供を目的とするものであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、糸条処理筒内
において糸条を軸方向に走行させ、糸条処理筒壁には、
気体を糸条処理筒内に吹込むため、対向して設けられて
いる２本の噴射ノズルの開口部と、糸条を糸条処理筒に
挿入するため、前記の糸条処理筒の母線に平行な間隙Ｇ
を有するスリット状の糸条挿入口とが設けられている、
糸条の交絡加工ノズルであって、前記の２本の噴射ノズ
ルが、糸条処理筒の重心軸に直交する直線を共通の中心
軸として配設され、糸条挿入口が、噴射ノズルの開口部
とは重ならず、かつ、糸条処理筒の重心軸を含み噴射ノ
ズルの中心軸延長上の直線と直交する面から、Ｇ／２の
範囲外に設けられていることを特徴とする、糸条の交絡
加工ノズルを提供する。
において糸条を軸方向に走行させ、糸条処理筒壁には、
気体を糸条処理筒内に吹込むため、対向して設けられて
いる２本の噴射ノズルの開口部と、糸条を糸条処理筒に
挿入するため、前記の糸条処理筒の母線に平行な間隙Ｇ
を有するスリット状の糸条挿入口とが設けられている、
糸条の交絡加工ノズルであって、前記の２本の噴射ノズ
ルが、糸条処理筒の重心軸に直交する直線を共通の中心
軸として配設され、糸条挿入口が、噴射ノズルの開口部
とは重ならず、かつ、糸条処理筒の重心軸を含み噴射ノ
ズルの中心軸延長上の直線と直交する面から、Ｇ／２の
範囲外に設けられていることを特徴とする、糸条の交絡
加工ノズルを提供する。
【０００５】前記の糸条処理筒の横断面の形状が円の糸
条の交絡加工ノズルは製作しやすく、実用的であって好
ましい。すなわち、横断面の形状が円である糸条処理筒
内において糸条を軸方向に走行させ、糸条処理筒壁に
は、気体を糸条処理筒内に吹込むため、対向して設けら
れている２本の噴射ノズルの開口部と、糸条を糸条処理
筒に挿入するため、前記の糸条処理筒の母線に平行な間
隙Ｇを有するスリット状の糸条挿入口とが設けられてい
る、糸条の交絡加工ノズルであって、前記の２本の噴射
ノズルが、糸条処理筒の中心軸に直交する直線を共通の
中心軸として配設され、糸条挿入口が、噴射ノズルの開
口部とは重ならず、かつ、糸条処理筒の中心軸を含み噴
射ノズルの中心軸延長上の直線と直交する面から、Ｇ／
２の範囲外に設けられていることを特徴とする、糸条の
交絡加工ノズルを提供する。
条の交絡加工ノズルは製作しやすく、実用的であって好
ましい。すなわち、横断面の形状が円である糸条処理筒
内において糸条を軸方向に走行させ、糸条処理筒壁に
は、気体を糸条処理筒内に吹込むため、対向して設けら
れている２本の噴射ノズルの開口部と、糸条を糸条処理
筒に挿入するため、前記の糸条処理筒の母線に平行な間
隙Ｇを有するスリット状の糸条挿入口とが設けられてい
る、糸条の交絡加工ノズルであって、前記の２本の噴射
ノズルが、糸条処理筒の中心軸に直交する直線を共通の
中心軸として配設され、糸条挿入口が、噴射ノズルの開
口部とは重ならず、かつ、糸条処理筒の中心軸を含み噴
射ノズルの中心軸延長上の直線と直交する面から、Ｇ／
２の範囲外に設けられていることを特徴とする、糸条の
交絡加工ノズルを提供する。
【０００６】さらに、糸条処理筒内において糸条を軸方
向に走行させ、糸条処理筒壁には、気体を糸条処理筒内
に吹込むため、対向して設けられている２本の噴射ノズ
ルの開口部と、糸条を糸条処理筒に挿入するため、前記
の糸条処理筒の母線に平行な間隙Ｇを有するスリット状
の糸条挿入口とが設けられている、糸条の交絡加工ノズ
ルにおいて、前記の糸条処理筒の横断面の形状が欠円で
あって、対向して設けられている２本の噴射ノズルが、
糸条処理筒の横断面の対称の中心線を共通の中心軸と
し、糸条挿入口が、噴射ノズルの開口部とは重ならず、
かつ、糸条処理筒の横断面形状である欠円の元の円の中
心において前記の対称の中心線に直交する面から、Ｇ／
２の範囲外に設けられていることを特徴とする、糸条の
交絡加工ノズルもまた、交絡加工性能がよく好ましい。
向に走行させ、糸条処理筒壁には、気体を糸条処理筒内
に吹込むため、対向して設けられている２本の噴射ノズ
ルの開口部と、糸条を糸条処理筒に挿入するため、前記
の糸条処理筒の母線に平行な間隙Ｇを有するスリット状
の糸条挿入口とが設けられている、糸条の交絡加工ノズ
ルにおいて、前記の糸条処理筒の横断面の形状が欠円で
あって、対向して設けられている２本の噴射ノズルが、
糸条処理筒の横断面の対称の中心線を共通の中心軸と
し、糸条挿入口が、噴射ノズルの開口部とは重ならず、
かつ、糸条処理筒の横断面形状である欠円の元の円の中
心において前記の対称の中心線に直交する面から、Ｇ／
２の範囲外に設けられていることを特徴とする、糸条の
交絡加工ノズルもまた、交絡加工性能がよく好ましい。
【０００７】
【実施態様例と作用】本発明の糸条の交絡加工ノズル
を、実施態様例を示す図面を参照しつつ具体的に説明す
る。図１は、糸条処理筒１の横断面の形状が円であっ
て、本発明の糸条の交絡加工ノズルの好ましい一例を示
す概略断面図である。図２は、図１のＡ−Ａ´断面図で
ある。本発明において、糸条処理筒１の重心軸とは、糸
条処理筒１の軸方向に対する各横断面の重心Ｐを通る筒
軸のことをいう。本発明の糸条の交絡加工ノズルは、糸
条処理筒１内において、糸条を筒軸方向ａに走行させて
交絡加工する。なお、交絡加工ノズルは、通常、噴射ノ
ズル２，２´に加圧気体を供給するための流路を有する
流路部材（不図示）に接合して使用される。糸条処理筒
１には、気体を糸条処理筒１内に吹込むために、対向す
る２本の噴射ノズル２の開口部３，３´が対向して設け
られている。この２本の噴射ノズル２，２´は、糸条処
理筒１の任意の複数箇所の横断面の各重心Ｐ（横断面の
形状が円の場合は中心に一致する）を通る軸、すなわ
ち、筒重心軸に直交する直線ｂを共通とする中心軸とし
て配置する。
を、実施態様例を示す図面を参照しつつ具体的に説明す
る。図１は、糸条処理筒１の横断面の形状が円であっ
て、本発明の糸条の交絡加工ノズルの好ましい一例を示
す概略断面図である。図２は、図１のＡ−Ａ´断面図で
ある。本発明において、糸条処理筒１の重心軸とは、糸
条処理筒１の軸方向に対する各横断面の重心Ｐを通る筒
軸のことをいう。本発明の糸条の交絡加工ノズルは、糸
条処理筒１内において、糸条を筒軸方向ａに走行させて
交絡加工する。なお、交絡加工ノズルは、通常、噴射ノ
ズル２，２´に加圧気体を供給するための流路を有する
流路部材（不図示）に接合して使用される。糸条処理筒
１には、気体を糸条処理筒１内に吹込むために、対向す
る２本の噴射ノズル２の開口部３，３´が対向して設け
られている。この２本の噴射ノズル２，２´は、糸条処
理筒１の任意の複数箇所の横断面の各重心Ｐ（横断面の
形状が円の場合は中心に一致する）を通る軸、すなわ
ち、筒重心軸に直交する直線ｂを共通とする中心軸とし
て配置する。
【０００８】さらに、糸条処理筒１には、糸条を糸条処
理筒１に挿入するために、糸条処理筒１の母線に平行な
スリット状の糸条挿入口４が１個、設けられる。説明の
便利上、糸条挿入口４のスリット間隙をＧで表示する。
本発明においては、糸条挿入口４を設ける位置が重要で
ある。まず第１に、開口部３，３´とは重なってはなら
ない。そして、重心Ｐを通り直線ｂに直交する面ｑから
Ｇ／２の範囲内、すなわち、図１上では、重心Ｐを通る
面ｑの両側にＧ／２離れた面（ｃ，ｃ´）の内側であっ
てもならないのである。糸条挿入口４と開口部３，３´
とが重ならないように、すなわち、両者の位置を離すこ
とによって、糸条に再現性よく安定して、すぐれた交絡
を付与できる。その理由は、従来から多く使用されてい
る交絡加工ノズル（図４参照）では、噴射ノズル４２か
ら糸条処理筒４１内に向かって噴射される流体が、糸条
挿入口４４の存在によって乱されることが原因であると
考えられる。また、重心Ｐを通り直線ｂに直交する面か
らＧ／２の範囲外に設けるのは、その範囲内では糸条が
糸条処理筒１から飛出したり、糸条挿入口４に引掛った
りしやすいからである。理由は、対向する噴射ノズル２
から噴出された流体が、重心Ｐおよびその近傍で衝突
し、面ｃ，ｃ´の内側ないし近傍に沿って流れ、糸条が
その流れによって押流されるためと考えられる。一方、
糸条挿入口４に通ずるスリット状の糸条挿入路５は、そ
の中心面が筒重心軸を通るように設ける必要はない。
理筒１に挿入するために、糸条処理筒１の母線に平行な
スリット状の糸条挿入口４が１個、設けられる。説明の
便利上、糸条挿入口４のスリット間隙をＧで表示する。
本発明においては、糸条挿入口４を設ける位置が重要で
ある。まず第１に、開口部３，３´とは重なってはなら
ない。そして、重心Ｐを通り直線ｂに直交する面ｑから
Ｇ／２の範囲内、すなわち、図１上では、重心Ｐを通る
面ｑの両側にＧ／２離れた面（ｃ，ｃ´）の内側であっ
てもならないのである。糸条挿入口４と開口部３，３´
とが重ならないように、すなわち、両者の位置を離すこ
とによって、糸条に再現性よく安定して、すぐれた交絡
を付与できる。その理由は、従来から多く使用されてい
る交絡加工ノズル（図４参照）では、噴射ノズル４２か
ら糸条処理筒４１内に向かって噴射される流体が、糸条
挿入口４４の存在によって乱されることが原因であると
考えられる。また、重心Ｐを通り直線ｂに直交する面か
らＧ／２の範囲外に設けるのは、その範囲内では糸条が
糸条処理筒１から飛出したり、糸条挿入口４に引掛った
りしやすいからである。理由は、対向する噴射ノズル２
から噴出された流体が、重心Ｐおよびその近傍で衝突
し、面ｃ，ｃ´の内側ないし近傍に沿って流れ、糸条が
その流れによって押流されるためと考えられる。一方、
糸条挿入口４に通ずるスリット状の糸条挿入路５は、そ
の中心面が筒重心軸を通るように設ける必要はない。
【０００９】本発明の糸条の交絡加工ノズルを製作する
に際し、糸条処理筒１の横断面の形状は、円または欠円
がとくに好ましい。円の場合は、糸条処理筒１の横断面
の重心Ｐと円の中心とが一致する。本発明において、欠
円は、１８０度以上の円弧とこの円弧の中心を通る直線
に直交する直線を弦とする閉領域を意味する。欠円の場
合の１例を図３に示す。この場合、噴射ノズル３２の中
心軸は、糸条処理筒３１の横断面の対称の中心線ｂ3 上
にある。糸条挿入口３４は、噴射ノズル３２の開口部３
３とは重ならず、かつ、糸条処理筒３１の横断面形状の
欠円の元の円の中心Ｐ3 を通り直線ｂ3 に直交する面か
らＧ／２の範囲外に設けることによって、高い交絡性能
が得られる。
に際し、糸条処理筒１の横断面の形状は、円または欠円
がとくに好ましい。円の場合は、糸条処理筒１の横断面
の重心Ｐと円の中心とが一致する。本発明において、欠
円は、１８０度以上の円弧とこの円弧の中心を通る直線
に直交する直線を弦とする閉領域を意味する。欠円の場
合の１例を図３に示す。この場合、噴射ノズル３２の中
心軸は、糸条処理筒３１の横断面の対称の中心線ｂ3 上
にある。糸条挿入口３４は、噴射ノズル３２の開口部３
３とは重ならず、かつ、糸条処理筒３１の横断面形状の
欠円の元の円の中心Ｐ3 を通り直線ｂ3 に直交する面か
らＧ／２の範囲外に設けることによって、高い交絡性能
が得られる。
【００１０】糸条挿入口４の位置は、前記した条件を満
たす限り、糸条挿入口４の中心面と噴射ノズル２の中心
軸ｂとの交差角度を２０〜７０度の範囲内にすることが
好ましい。また、糸条処理筒１の直径は、通常１．４〜
３．０ｍｍ程度である。スリット間隙Ｇは、０．１〜
１．０ｍｍ程度とし、糸条処理筒１の直径に対し、０．
０５〜０．２の範囲にすると糸条が外に飛出しにくく好
ましい。噴射ノズル２の直径は、０．７〜１．６ｍｍ程
度とし、糸条処理筒１の直径に対し、０．２〜０．８の
範囲が交絡を高めるのに好ましい。糸条処理筒の横断面
が欠円の場合、糸条挿入口３４は、通常、弦とは反対の
円弧側に設け、交差角度及びその他の寸法は、上記に準
ずる。交絡加工ノズルは、耐磨耗性が要求されるので、
一般にセラミックまたは金属で製作される。
たす限り、糸条挿入口４の中心面と噴射ノズル２の中心
軸ｂとの交差角度を２０〜７０度の範囲内にすることが
好ましい。また、糸条処理筒１の直径は、通常１．４〜
３．０ｍｍ程度である。スリット間隙Ｇは、０．１〜
１．０ｍｍ程度とし、糸条処理筒１の直径に対し、０．
０５〜０．２の範囲にすると糸条が外に飛出しにくく好
ましい。噴射ノズル２の直径は、０．７〜１．６ｍｍ程
度とし、糸条処理筒１の直径に対し、０．２〜０．８の
範囲が交絡を高めるのに好ましい。糸条処理筒の横断面
が欠円の場合、糸条挿入口３４は、通常、弦とは反対の
円弧側に設け、交差角度及びその他の寸法は、上記に準
ずる。交絡加工ノズルは、耐磨耗性が要求されるので、
一般にセラミックまたは金属で製作される。
【００１１】
【実施例】本発明の糸条の交絡加工ノズルの効果を明瞭
にするために、実施例について説明する。
にするために、実施例について説明する。
【００１２】実施例１ 図１に例示したのと同じ断面形状で、円の直径が２ｍ
ｍ、処理筒の長さが１０ｍｍ、対向して設けられた噴出
ノズルの直径が１ｍｍであって、スリット間隙が０．２
ｍｍの糸条挿入口を、その中心面が噴出ノズルの中心軸
から４５度の位置に母線に平行になるように設けた、本
発明のセラミック製交絡加工ノズルを製作した。この交
絡加工ノズルを使用して、３０フィラメント、総繊度が
１５０デニールのポリエステル糸を１０００ｍ／分で走
行させ、５ｋｇ／ｃｍ2 の加圧空気を噴射ノズルから噴
出させて交絡加工した。糸条は交絡加工ノズルから飛出
したり引掛ったりすることなく、安定して交絡できた。
交絡させた糸条の外観は良好であった。交絡度をＪＩＳ
Ｌ１０１３に記載の方法に準じた交絡度計（Ｒ−２０
５０）を用い、２０回測定したところ、その平均値は
４．４であった。
ｍ、処理筒の長さが１０ｍｍ、対向して設けられた噴出
ノズルの直径が１ｍｍであって、スリット間隙が０．２
ｍｍの糸条挿入口を、その中心面が噴出ノズルの中心軸
から４５度の位置に母線に平行になるように設けた、本
発明のセラミック製交絡加工ノズルを製作した。この交
絡加工ノズルを使用して、３０フィラメント、総繊度が
１５０デニールのポリエステル糸を１０００ｍ／分で走
行させ、５ｋｇ／ｃｍ2 の加圧空気を噴射ノズルから噴
出させて交絡加工した。糸条は交絡加工ノズルから飛出
したり引掛ったりすることなく、安定して交絡できた。
交絡させた糸条の外観は良好であった。交絡度をＪＩＳ
Ｌ１０１３に記載の方法に準じた交絡度計（Ｒ−２０
５０）を用い、２０回測定したところ、その平均値は
４．４であった。
【００１３】比較例１ 実施例１と同じ形状で同じ寸法であるが、糸条挿入口の
中心面を噴出ノズルの中心軸に一致させ、糸条処理筒の
母線に平行になるように設けた、図３に示したと同様の
セラミック製交絡加工ノズルを製作した。この交絡加工
ノズルを使用して、実施例１と同じ糸条を、同じ条件で
交絡加工し、交絡度を測定したところ、その値は０．５
であった。
中心面を噴出ノズルの中心軸に一致させ、糸条処理筒の
母線に平行になるように設けた、図３に示したと同様の
セラミック製交絡加工ノズルを製作した。この交絡加工
ノズルを使用して、実施例１と同じ糸条を、同じ条件で
交絡加工し、交絡度を測定したところ、その値は０．５
であった。
【００１４】比較例２ 実施例１と同じ形状で同じ寸法であるが、糸条挿入口の
中心面を噴出ノズルの中心軸から９０度の位置に糸条処
理筒の母線に平行になるように設けた、セラミック製交
絡加工ノズルを製作した。この交絡加工ノズルを使用し
て、実施例１と同じ糸条を、同じ条件で交絡加工しよう
としたが、糸条がしばしば交絡加工ノズルから飛びだ
し、実質上、交絡加工できない状態であった。
中心面を噴出ノズルの中心軸から９０度の位置に糸条処
理筒の母線に平行になるように設けた、セラミック製交
絡加工ノズルを製作した。この交絡加工ノズルを使用し
て、実施例１と同じ糸条を、同じ条件で交絡加工しよう
としたが、糸条がしばしば交絡加工ノズルから飛びだ
し、実質上、交絡加工できない状態であった。
【００１５】実施例２ 図２に例示したのと同じ断面形状で、糸条処理筒断面の
欠円の元の円の直径が２ｍｍ、弦の位置が円の中心から
０．２ｍｍであるほかは実施例１と同じ形状と寸法の、
図２に示したと同様のセラミック製交絡加工ノズルを製
作した。この交絡加工ノズルを使用して、実施例１と同
じ糸条を、同じ条件で交絡加工し、交絡度を測定したと
ころ、その値は４．９であった。
欠円の元の円の直径が２ｍｍ、弦の位置が円の中心から
０．２ｍｍであるほかは実施例１と同じ形状と寸法の、
図２に示したと同様のセラミック製交絡加工ノズルを製
作した。この交絡加工ノズルを使用して、実施例１と同
じ糸条を、同じ条件で交絡加工し、交絡度を測定したと
ころ、その値は４．９であった。
【００１６】比較例３ 実施例２と同じ形状で同じ寸法であるが、糸条挿入口の
中心面を噴出ノズルの中心軸に一致させ、糸条処理筒の
母線に平行になるように設けた、セラミック製交絡加工
ノズルを製作した。この交絡加工ノズルを使用して、実
施例１と同じ糸条を、同じ条件で交絡加工し、交絡度を
測定したところ、その値は１．０であった。
中心面を噴出ノズルの中心軸に一致させ、糸条処理筒の
母線に平行になるように設けた、セラミック製交絡加工
ノズルを製作した。この交絡加工ノズルを使用して、実
施例１と同じ糸条を、同じ条件で交絡加工し、交絡度を
測定したところ、その値は１．０であった。
【００１７】
【発明の効果】本発明の糸条の交絡加工ノズルでは、糸
条挿入口と噴射ノズルの開口部とが離れた位置に設けら
れ、噴出気体流が糸条挿入口によって乱されないので、
糸条に再現性よく安定して、すぐれた交絡を付与でき
る。さらに、糸条挿入口を噴射ノズルの中心軸を通る直
線に直交し糸条処理筒の断面重心を通る面からＧ／２の
間隔をずらして設けることによって、糸条が糸条処理筒
から飛出したり、糸条挿入口に引掛ったりせず、安定し
て交絡加工することができる。すなわち、本発明の糸条
の交絡加工ノズル糸条は、性能向上と高度な交絡加工を
可能にする。
条挿入口と噴射ノズルの開口部とが離れた位置に設けら
れ、噴出気体流が糸条挿入口によって乱されないので、
糸条に再現性よく安定して、すぐれた交絡を付与でき
る。さらに、糸条挿入口を噴射ノズルの中心軸を通る直
線に直交し糸条処理筒の断面重心を通る面からＧ／２の
間隔をずらして設けることによって、糸条が糸条処理筒
から飛出したり、糸条挿入口に引掛ったりせず、安定し
て交絡加工することができる。すなわち、本発明の糸条
の交絡加工ノズル糸条は、性能向上と高度な交絡加工を
可能にする。
【図１】 本発明の糸条の交絡加工処理装置の一例を示
す断面概略図。
す断面概略図。
【図２】 図１のＡ−Ａ´断面図。
【図３】 本発明の他の一例を示す断面概略図。
【図４】 従来の糸条の交絡加工ノズルの一例を示す断
面概略図。
面概略図。
１：糸条処理筒 ２，２´：噴出ノズル ３、３
´：噴出ノズルの開口部 ４：糸条挿入口 ５：糸
条挿入路 ３１：糸条処理筒 ３２：噴出ノズル ３３：噴出
ノズルの開口部 ３４：糸条挿入口 ３５：糸条挿入路 ４１：糸条処理筒 ４２：噴出ノズル ４３：噴出
ノズルの開口部 ４４：糸条挿入口 ４５：糸条挿入路 Ｐ：糸条処理筒の横断面の重心（横断面の形状が円の場
合は中心に一致） Ｐ3 ：糸条処理筒の横断面形状の欠円の元の円の中心 ｂ：噴射ノズルの中心軸を通る直線 ｂ3 ：欠円の中
心線
´：噴出ノズルの開口部 ４：糸条挿入口 ５：糸
条挿入路 ３１：糸条処理筒 ３２：噴出ノズル ３３：噴出
ノズルの開口部 ３４：糸条挿入口 ３５：糸条挿入路 ４１：糸条処理筒 ４２：噴出ノズル ４３：噴出
ノズルの開口部 ４４：糸条挿入口 ４５：糸条挿入路 Ｐ：糸条処理筒の横断面の重心（横断面の形状が円の場
合は中心に一致） Ｐ3 ：糸条処理筒の横断面形状の欠円の元の円の中心 ｂ：噴射ノズルの中心軸を通る直線 ｂ3 ：欠円の中
心線
Claims (3)
- 【請求項１】糸条処理筒内において糸条を軸方向に走行
させ、糸条処理筒壁には、気体を糸条処理筒内に吹込む
ため、対向して設けられている２本の噴射ノズルの開口
部と、糸条を糸条処理筒に挿入するため、前記の糸条処
理筒の母線に平行な間隙Ｇを有するスリット状の糸条挿
入口とが設けられている、糸条の交絡加工ノズルであっ
て、前記の２本の噴射ノズルが、糸条処理筒の重心軸に
直交する直線を共通の中心軸として配設され、糸条挿入
口が、噴射ノズルの開口部とは重ならず、かつ、糸条処
理筒の重心軸を含み噴射ノズルの中心軸延長上の直線と
直交する面から、Ｇ／２の範囲外に設けられていること
を特徴とする、糸条の交絡加工ノズル。 - 【請求項２】横断面の形状が円である糸条処理筒内にお
いて糸条を軸方向に走行させ、糸条処理筒壁には、気体
を糸条処理筒内に吹込むため、対向して設けられている
２本の噴射ノズルの開口部と、糸条を糸条処理筒に挿入
するため、前記の糸条処理筒の母線に平行な間隙Ｇを有
するスリット状の糸条挿入口とが設けられている、糸条
の交絡加工ノズルであって、前記の２本の噴射ノズル
が、糸条処理筒の中心軸に直交する直線を共通の中心軸
として配設され、糸条挿入口が、噴射ノズルの開口部と
は重ならず、かつ、糸条処理筒の中心軸を含み噴射ノズ
ルの中心軸延長上の直線と直交する面から、Ｇ／２の範
囲外に設けられていることを特徴とする、糸条の交絡加
工ノズル。 - 【請求項３】糸条処理筒内において糸条を軸方向に走行
させ、糸条処理筒壁には、気体を糸条処理筒内に吹込む
ため、対向して設けられている２本の噴射ノズルの開口
部と、糸条を糸条処理筒に挿入するため、前記の糸条処
理筒の母線に平行な間隙Ｇを有するスリット状の糸条挿
入口とが設けられている、糸条の交絡加工ノズルにおい
て、前記の糸条処理筒の横断面の形状が欠円であって、
対向して設けられている２本の噴射ノズルが、糸条処理
筒の横断面の対称の中心線を共通の中心軸とし、糸条挿
入口が、噴射ノズルの開口部とは重ならず、かつ、糸条
処理筒の横断面形状である欠円の元の円の中心において
前記の対称の中心線に直交する面から、Ｇ／２の範囲外
に設けられていることを特徴とする、糸条の交絡加工ノ
ズル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24666092A JP3158709B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 糸条の交絡加工ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24666092A JP3158709B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 糸条の交絡加工ノズル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06101133A true JPH06101133A (ja) | 1994-04-12 |
| JP3158709B2 JP3158709B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=17151727
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24666092A Expired - Fee Related JP3158709B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 糸条の交絡加工ノズル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3158709B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011089237A (ja) * | 2009-10-26 | 2011-05-06 | Tmt Machinery Inc | 糸条交絡装置 |
| CN109914000A (zh) * | 2017-12-13 | 2019-06-21 | 日本Tmt机械株式会社 | 络交装置 |
-
1992
- 1992-09-16 JP JP24666092A patent/JP3158709B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011089237A (ja) * | 2009-10-26 | 2011-05-06 | Tmt Machinery Inc | 糸条交絡装置 |
| CN109914000A (zh) * | 2017-12-13 | 2019-06-21 | 日本Tmt机械株式会社 | 络交装置 |
| CN109914000B (zh) * | 2017-12-13 | 2022-04-26 | 日本Tmt机械株式会社 | 络交装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3158709B2 (ja) | 2001-04-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |