JPH06100918A - セメンタイト製造法 - Google Patents
セメンタイト製造法Info
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- JPH06100918A JPH06100918A JP4254911A JP25491192A JPH06100918A JP H06100918 A JPH06100918 A JP H06100918A JP 4254911 A JP4254911 A JP 4254911A JP 25491192 A JP25491192 A JP 25491192A JP H06100918 A JPH06100918 A JP H06100918A
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- cementite
- methane
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/10—Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions
- Y02P10/143—Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions of methane [CH4]
Landscapes
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Manufacture Of Iron (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ヤードに貯蔵しても、酸化、発熱による変化
を起さず、気体による輸送においても粘着、配管詰まり
がない、高純度のセメンタイトを安定して製造する。 【構成】 流動層反応炉としてバブル型あるいは高速循
環型を用い、還元用混合ガスとしてメタン、水素、一酸
化炭素、二酸化炭素、及び窒素を使用し、反応温度62
0〜700℃、反応時間30分〜4時間とる。混合ガス
組成としては、ある反応温度で一義的に決まる。3Fe
+CH4 =Fe3 C+2H2 の反応の平衡メタン組成の
1.4〜2.0倍のメタン組成を採用する。また混合ガ
ス中の(一酸化炭素+二酸化炭素)の割合は15〜30
%とする。さらに一酸化炭素と二酸化炭素の比率は、反
応温度に対応して設定した値の0.8〜1.2倍に調整
する。
を起さず、気体による輸送においても粘着、配管詰まり
がない、高純度のセメンタイトを安定して製造する。 【構成】 流動層反応炉としてバブル型あるいは高速循
環型を用い、還元用混合ガスとしてメタン、水素、一酸
化炭素、二酸化炭素、及び窒素を使用し、反応温度62
0〜700℃、反応時間30分〜4時間とる。混合ガス
組成としては、ある反応温度で一義的に決まる。3Fe
+CH4 =Fe3 C+2H2 の反応の平衡メタン組成の
1.4〜2.0倍のメタン組成を採用する。また混合ガ
ス中の(一酸化炭素+二酸化炭素)の割合は15〜30
%とする。さらに一酸化炭素と二酸化炭素の比率は、反
応温度に対応して設定した値の0.8〜1.2倍に調整
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動層反応炉で粉鉱石
を還元する際に、貯蔵、輸送、溶解の点から優れた製鉄
用原料であるセメンタイトを、高純度で安定して得るセ
メンタイト製造法に関する。
を還元する際に、貯蔵、輸送、溶解の点から優れた製鉄
用原料であるセメンタイトを、高純度で安定して得るセ
メンタイト製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の高炉操業にあっては、後工程であ
る製鋼工程における品質の向上、経済性の観点から低シ
リコン操業が指向されている。この種の操業形態の代表
的なものとして、微粉炭とともに酸化鉄粉または還元鉄
粉等の粉状鉄源を羽口部から吹込む方法があり、特開昭
57−137402号公報に開示されている。
る製鋼工程における品質の向上、経済性の観点から低シ
リコン操業が指向されている。この種の操業形態の代表
的なものとして、微粉炭とともに酸化鉄粉または還元鉄
粉等の粉状鉄源を羽口部から吹込む方法があり、特開昭
57−137402号公報に開示されている。
【0003】このようにして吹込まれた酸化鉄粉、還元
鉄粉等の粉状鉄源は高炉内で還元反応を受けて金属状態
に還元されるとともに、還元途中で高炉内の溶銑と反応
して2(FeO)+Si=2Fe+(SiO2 )の反応
により溶銑中のシリコンを低下させる。高炉操業安定時
には、羽口部から吹込まれる粉状鉄源の分だけ高炉の炉
頂から装入する鉄鉱石の量を減らすことができる。
鉄粉等の粉状鉄源は高炉内で還元反応を受けて金属状態
に還元されるとともに、還元途中で高炉内の溶銑と反応
して2(FeO)+Si=2Fe+(SiO2 )の反応
により溶銑中のシリコンを低下させる。高炉操業安定時
には、羽口部から吹込まれる粉状鉄源の分だけ高炉の炉
頂から装入する鉄鉱石の量を減らすことができる。
【0004】通常、炉頂から装入される鉄鉱石は、炉内
の通気性を維持するために、塊成化されたものが使用さ
れているから、予備処理の必要な鉄鉱石に代えて価格の
安い粉状鉄源を使用することは、高炉操業の経済性を高
める上でも効果が大きい。
の通気性を維持するために、塊成化されたものが使用さ
れているから、予備処理の必要な鉄鉱石に代えて価格の
安い粉状鉄源を使用することは、高炉操業の経済性を高
める上でも効果が大きい。
【0005】羽口部から吹込まれた粉状鉄源は、コーク
スの旋回燃焼するレースウェイといわれる領域で、還元
溶融されて溶銑となる。その還元溶融のために必要な熱
量は、あらかじめ送風温度上昇、コークス比増加等で与
えているが、粉状鉄源の予備還元率が高いほど必要な熱
量が少なくなるため吹込み量を増加でき、炉頂から装入
する鉄鉱石の量をさらに大幅に減らすことができる。
スの旋回燃焼するレースウェイといわれる領域で、還元
溶融されて溶銑となる。その還元溶融のために必要な熱
量は、あらかじめ送風温度上昇、コークス比増加等で与
えているが、粉状鉄源の予備還元率が高いほど必要な熱
量が少なくなるため吹込み量を増加でき、炉頂から装入
する鉄鉱石の量をさらに大幅に減らすことができる。
【0006】セメンタイトは予備還元率100%の粉状
鉄源であり、かつカーボンを6.7%含有しているた
め、微粉炭の代替原料としても有効であり、理想的な粉
状鉄源である。またヤードに貯蔵しても、化学的に安定
であるため酸化、発熱による変化を起さず、気体による
輸送においても粘着、配管詰まりもなく安定しており、
これらの点からも優れた粉状鉄源である。今後高炉の羽
口部からセメンタイトを多量に吹込む技術が優位に立つ
ことが予想され、この原料を高純度で安定して生産でき
る方法の開発は必須である。
鉄源であり、かつカーボンを6.7%含有しているた
め、微粉炭の代替原料としても有効であり、理想的な粉
状鉄源である。またヤードに貯蔵しても、化学的に安定
であるため酸化、発熱による変化を起さず、気体による
輸送においても粘着、配管詰まりもなく安定しており、
これらの点からも優れた粉状鉄源である。今後高炉の羽
口部からセメンタイトを多量に吹込む技術が優位に立つ
ことが予想され、この原料を高純度で安定して生産でき
る方法の開発は必須である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のセメン
タイト製造法は、特開昭57−32351号公報に開示
されているように、フェロクロム製造のための事前処理
として、流動層反応炉において、CO,H2 ,N2 混合
ガスと、微粉炭、重油由来の固体カーボンにより、温度
1100〜1300℃で還元した結果、クロムカーバイ
ド(Cr4 C)、セメンタイト(Fe3 C)を得るもの
である。
タイト製造法は、特開昭57−32351号公報に開示
されているように、フェロクロム製造のための事前処理
として、流動層反応炉において、CO,H2 ,N2 混合
ガスと、微粉炭、重油由来の固体カーボンにより、温度
1100〜1300℃で還元した結果、クロムカーバイ
ド(Cr4 C)、セメンタイト(Fe3 C)を得るもの
である。
【0008】この製造法においては、CO由来のデポジ
ションカーボン、未反応の固体カーボンが多量に存在す
るため、1100〜1300℃の高温にもかかわらずス
ティッキングは発生しないが、気流輸送時に配管詰まり
を起す可能性があり、カーボン含有量が安定しないた
め、高炉羽口部からの吹込み量を一定にできない。また
還元率は50〜60%と低く、高純度の製品が得られな
い。このためヤードに貯蔵したときに酸化、発熱による
変化を起す可能性がある。
ションカーボン、未反応の固体カーボンが多量に存在す
るため、1100〜1300℃の高温にもかかわらずス
ティッキングは発生しないが、気流輸送時に配管詰まり
を起す可能性があり、カーボン含有量が安定しないた
め、高炉羽口部からの吹込み量を一定にできない。また
還元率は50〜60%と低く、高純度の製品が得られな
い。このためヤードに貯蔵したときに酸化、発熱による
変化を起す可能性がある。
【0009】そこで本発明は、流動層反応炉において、
高純度で残留カーボンがあまりなく、安定して生産がで
きるセメンタイトを得る方法を提供することを目的とす
る。
高純度で残留カーボンがあまりなく、安定して生産がで
きるセメンタイトを得る方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のセメンタイト製
造法は、その目的を達成するために、流動層反応炉で粉
鉱石を還元する際に還元ガスとしてメタン、水素、一酸
化炭素、二酸化炭素、及び窒素の混合ガスを用い、粉鉱
石から高純度のセメンタイトを得ることを特徴とする。
造法は、その目的を達成するために、流動層反応炉で粉
鉱石を還元する際に還元ガスとしてメタン、水素、一酸
化炭素、二酸化炭素、及び窒素の混合ガスを用い、粉鉱
石から高純度のセメンタイトを得ることを特徴とする。
【0011】セメンタイト製造のために、メタン、水
素、窒素の混合ガスを用いると、鉄鉱石からセメンタイ
トは次の反応によって生成する。まず鉄鉱石と水素がF
e2 O3 +3H2 =2Fe+3H2 Oの反応により金属
鉄が生成する。次にこの金属鉄とメタンが3Fe+CH
4 =Fe3 C+2H2 の反応によりセメンタイトが生成
する。
素、窒素の混合ガスを用いると、鉄鉱石からセメンタイ
トは次の反応によって生成する。まず鉄鉱石と水素がF
e2 O3 +3H2 =2Fe+3H2 Oの反応により金属
鉄が生成する。次にこの金属鉄とメタンが3Fe+CH
4 =Fe3 C+2H2 の反応によりセメンタイトが生成
する。
【0012】反応温度は620〜700℃、反応時間は
30分〜2時間が適正範囲であり、温度620℃未満、
反応時間30分未満では、セメンタイトが十分に生成せ
ず、温度が700℃を超え、あるいは反応時間が2時間
を超えると、生成したセメンタイトがFe3 C=3Fe
+Cの反応により分解してしまう。よって、この分解を
抑制する必要がある。
30分〜2時間が適正範囲であり、温度620℃未満、
反応時間30分未満では、セメンタイトが十分に生成せ
ず、温度が700℃を超え、あるいは反応時間が2時間
を超えると、生成したセメンタイトがFe3 C=3Fe
+Cの反応により分解してしまう。よって、この分解を
抑制する必要がある。
【0013】本発明においては、メタン、水素、一酸化
炭素、二酸化炭素、窒素の混合ガスを用いる。このとき
は、まず鉄鉱石と水素がFe2 O3 +3H2 =2Fe+
3H2 Oの反応により金属鉄が生成するのに加えて、一
部Fe2 O3 +3CO=2Fe+3CO2 の反応により
金属鉄が生成する。
炭素、二酸化炭素、窒素の混合ガスを用いる。このとき
は、まず鉄鉱石と水素がFe2 O3 +3H2 =2Fe+
3H2 Oの反応により金属鉄が生成するのに加えて、一
部Fe2 O3 +3CO=2Fe+3CO2 の反応により
金属鉄が生成する。
【0014】次にこの金属鉄とメタンが3Fe+CH4
=Fe3 C+2H2 の反応によりセメンタイトが生成す
る。一酸化炭素が存在すると、2CO=CO2 +Cの反
応によりデポジションカーボンが生成し、このカーボン
がセメンタイトの表面を覆うので、Fe3 C=3Fe+
Cのセメンタイト分解反応が抑制される。
=Fe3 C+2H2 の反応によりセメンタイトが生成す
る。一酸化炭素が存在すると、2CO=CO2 +Cの反
応によりデポジションカーボンが生成し、このカーボン
がセメンタイトの表面を覆うので、Fe3 C=3Fe+
Cのセメンタイト分解反応が抑制される。
【0015】反応温度の適正範囲は620〜700℃と
変わらないが、反応時間は30分〜4時間と適正範囲が
拡大し、製造条件に余裕ができる。温度620℃未満、
反応時間30分未満では、セメンタイトが十分に生成し
ない。
変わらないが、反応時間は30分〜4時間と適正範囲が
拡大し、製造条件に余裕ができる。温度620℃未満、
反応時間30分未満では、セメンタイトが十分に生成し
ない。
【0016】また、温度が700℃を超えると、セメン
タイトの分解反応は抑制されているが、エネルギー過大
となり経済的でない。さらに反応時間が4時間を超える
と、セメンタイトの分解反応は抑制されているが、デポ
ジションカーボンが増大しすぎ、カーボン含有量が安定
しない。
タイトの分解反応は抑制されているが、エネルギー過大
となり経済的でない。さらに反応時間が4時間を超える
と、セメンタイトの分解反応は抑制されているが、デポ
ジションカーボンが増大しすぎ、カーボン含有量が安定
しない。
【0017】混合ガス中の(一酸化炭素+二酸化炭素)
の割合は15〜30%とする。15%未満だと、デポジ
ションカーボンが少なく、セメンタイトの分解を抑制で
きない。また30%を超えると、デポジションカーボン
が増大しすぎ、カーボン含有量が安定しない。
の割合は15〜30%とする。15%未満だと、デポジ
ションカーボンが少なく、セメンタイトの分解を抑制で
きない。また30%を超えると、デポジションカーボン
が増大しすぎ、カーボン含有量が安定しない。
【0018】また、一酸化炭素と二酸化炭素の比率は、
表1に示す反応温度に対応した比率に対して、0.8〜
1.2倍に調整する。0.8倍未満だと、デポジション
カーボンが少なく、セメンタイトの分解を抑制できない
し、1.2倍を超えると、デポジションカーボンが増大
しすぎ、カーボン含有量が安定しない。
表1に示す反応温度に対応した比率に対して、0.8〜
1.2倍に調整する。0.8倍未満だと、デポジション
カーボンが少なく、セメンタイトの分解を抑制できない
し、1.2倍を超えると、デポジションカーボンが増大
しすぎ、カーボン含有量が安定しない。
【0019】
【表1】
【0020】混合ガス中のメタンと水素の組成について
は、次のように決定する。すなわちある温度で一義的に
決まる3Fe+CH4 =Fe3 C+2H2 の反応の平衡
メタン組成の1.4〜2.0倍のメタン組成を採用す
る。1.4倍未満のメタン組成では反応速度が遅く、ま
た2.0倍を超えるメタン組成では、セメンタイトの分
解反応は抑制されているが、デポジションカーボンが増
大しすぎ、カーボン含有量が安定しない。平衡メタン組
成は次の(1),(2)式を連立して解く。
は、次のように決定する。すなわちある温度で一義的に
決まる3Fe+CH4 =Fe3 C+2H2 の反応の平衡
メタン組成の1.4〜2.0倍のメタン組成を採用す
る。1.4倍未満のメタン組成では反応速度が遅く、ま
た2.0倍を超えるメタン組成では、セメンタイトの分
解反応は抑制されているが、デポジションカーボンが増
大しすぎ、カーボン含有量が安定しない。平衡メタン組
成は次の(1),(2)式を連立して解く。
【0021】 log(PH2 2 /PCH4 )={27930-32.08×(t+273)}/{-4.573×(t+273)} …………(1) PH2 +PCH4 +PCO+PCO2 +PN2 =PT …………(2) ここで、tは反応温度(℃)、PH2 ,PCH4 ,PC
O,PCO2 ,PN2,PTはそれぞれ水素、メタン、
一酸化炭素、二酸化炭素、窒素の分圧及び全圧(atm)で
ある。この分圧、全圧を用いて、平衡メタン組成=PC
H4 /PT×100(%)となる。表2にCO+CO2
=20%、N2 =0%、全圧=1.0atm のときの、あ
る反応温度における平衡CH4 /H2 組成を示す。
O,PCO2 ,PN2,PTはそれぞれ水素、メタン、
一酸化炭素、二酸化炭素、窒素の分圧及び全圧(atm)で
ある。この分圧、全圧を用いて、平衡メタン組成=PC
H4 /PT×100(%)となる。表2にCO+CO2
=20%、N2 =0%、全圧=1.0atm のときの、あ
る反応温度における平衡CH4 /H2 組成を示す。
【0022】
【表2】
【0023】なお本発明による製造条件においては、温
度が620〜700℃と低いので、Fe2 O3 +3H2
=2Fe+3H2 Oの反応により生成した金属鉄はステ
ィッキングを起こさず、粉鉱石の団塊化による流動層反
応炉の製品排出に問題を生じない。原料粒度は、通常の
流動層反応炉に使用している粒度が使用可能である。
度が620〜700℃と低いので、Fe2 O3 +3H2
=2Fe+3H2 Oの反応により生成した金属鉄はステ
ィッキングを起こさず、粉鉱石の団塊化による流動層反
応炉の製品排出に問題を生じない。原料粒度は、通常の
流動層反応炉に使用している粒度が使用可能である。
【0024】また本発明において使用する流動層反応炉
は、特開昭57−32351号公報に開示されているバ
ブル型流動層反応炉を採用することができるが、特開昭
62−228877号公報に開示されている高速循環型
流動層反応炉のほうが、生産性が高くかつ高純度の製品
が得られる。
は、特開昭57−32351号公報に開示されているバ
ブル型流動層反応炉を採用することができるが、特開昭
62−228877号公報に開示されている高速循環型
流動層反応炉のほうが、生産性が高くかつ高純度の製品
が得られる。
【0025】
【実施例】以下実施例により本発明の特徴を具体的に説
明する。表3に製造結果を示す。 実施例1 流動層反応炉としてバブル型流動層反応炉を採用し、反
応温度645℃、反応時間4.0hr、原料粒度0.1〜
1.0mmとし、N2 =10%、CO+CO2 =15%、
CO/CO2 =1.68(表1の設定値の0.8倍)、
全圧=1.0atm とする。
明する。表3に製造結果を示す。 実施例1 流動層反応炉としてバブル型流動層反応炉を採用し、反
応温度645℃、反応時間4.0hr、原料粒度0.1〜
1.0mmとし、N2 =10%、CO+CO2 =15%、
CO/CO2 =1.68(表1の設定値の0.8倍)、
全圧=1.0atm とする。
【0026】このときの平衡メタン組成は15%であ
り、平衡メタン組成の1.6倍を採用し、混合ガス組成
CH4 /H2 /CO/CO2 /N2 =24/51/9.
4/5.6/10の操業条件で反応させた製造例であ
る。
り、平衡メタン組成の1.6倍を採用し、混合ガス組成
CH4 /H2 /CO/CO2 /N2 =24/51/9.
4/5.6/10の操業条件で反応させた製造例であ
る。
【0027】実施例2 流動層反応炉として高速循環型流動層反応炉を採用し、
反応温度630℃、反応時間3.5hr、原料粒度0.2
〜1.5mmとし、N2 =5%、CO+CO2 =20%、
CO/CO2 =1.60(表1の設定値の0.9倍)、
全圧=1.0atm とする。
反応温度630℃、反応時間3.5hr、原料粒度0.2
〜1.5mmとし、N2 =5%、CO+CO2 =20%、
CO/CO2 =1.60(表1の設定値の0.9倍)、
全圧=1.0atm とする。
【0028】このときの平衡メタン組成は18%であ
り、平衡メタン組成の1.8倍を採用し、混合ガス組成
CH4 /H2 /CO/CO2 /N2 =32/43/1
2.3/7.7/5の操業条件で反応させた製造例であ
る。
り、平衡メタン組成の1.8倍を採用し、混合ガス組成
CH4 /H2 /CO/CO2 /N2 =32/43/1
2.3/7.7/5の操業条件で反応させた製造例であ
る。
【0029】実施例3 流動層反応炉としてバブル型流動層反応炉を採用し、反
応温度675℃、反応時間3.0hr、原料粒度0.2〜
1.5mmとし、N2 =0%、CO+CO2 =25%、C
O/CO2 =3.39(表1の設定値の1.0倍)、全
圧=1.0atmとする。
応温度675℃、反応時間3.0hr、原料粒度0.2〜
1.5mmとし、N2 =0%、CO+CO2 =25%、C
O/CO2 =3.39(表1の設定値の1.0倍)、全
圧=1.0atmとする。
【0030】このときの平衡メタン組成は11%であ
り、平衡メタン組成の2.0倍を採用し、混合ガス組成
CH4 /H2 /CO/CO2 /N2 =22/53/1
9.3/5.7/0の操業条件で反応させた製造例であ
る。
り、平衡メタン組成の2.0倍を採用し、混合ガス組成
CH4 /H2 /CO/CO2 /N2 =22/53/1
9.3/5.7/0の操業条件で反応させた製造例であ
る。
【0031】実施例4 流動層反応炉として高速循環型流動層反応炉を採用し、
反応温度660℃、反応時間3.5hr、原料粒度0.1
〜1.5mmとし、N2 =0%、CO+CO2 =15%、
CO/CO2 =2.85(表1の設定値の1.1倍)、
全圧=1.0atm とする。
反応温度660℃、反応時間3.5hr、原料粒度0.1
〜1.5mmとし、N2 =0%、CO+CO2 =15%、
CO/CO2 =2.85(表1の設定値の1.1倍)、
全圧=1.0atm とする。
【0032】このときの平衡メタン組成は16%であ
り、平衡メタン組成の1.7倍を採用し、混合ガス組成
CH4 /H2 /CO/CO2 /N2 =27/58/1
1.1/3.9/0の操業条件で反応させた製造例であ
る。
り、平衡メタン組成の1.7倍を採用し、混合ガス組成
CH4 /H2 /CO/CO2 /N2 =27/58/1
1.1/3.9/0の操業条件で反応させた製造例であ
る。
【0033】実施例5 流動層反応炉として高速循環型流動層反応炉を採用し、
反応温度690℃、反応時間3.0hr、原料粒度0.0
5〜2.0mmとし、N2 =0%、CO+CO2=30
%、CO/CO2 =6.89(表1の設定値の1.2
倍)、全圧=2.0atm とする。
反応温度690℃、反応時間3.0hr、原料粒度0.0
5〜2.0mmとし、N2 =0%、CO+CO2=30
%、CO/CO2 =6.89(表1の設定値の1.2
倍)、全圧=2.0atm とする。
【0034】このときの平衡メタン組成は14%であ
り、平衡メタン組成の1.4倍を採用し、混合ガス組成
CH4 /H2 /CO/CO2 /N2 =20/50/2
6.2/3.8/0の操業条件で反応させた製造例であ
る。
り、平衡メタン組成の1.4倍を採用し、混合ガス組成
CH4 /H2 /CO/CO2 /N2 =20/50/2
6.2/3.8/0の操業条件で反応させた製造例であ
る。
【0035】いずれの場合も、比較例に対して、製品セ
メンタイト含有量が高く、製品金属鉄含有量、製品酸化
鉄含有量、製品カーボン含有量が低い。
メンタイト含有量が高く、製品金属鉄含有量、製品酸化
鉄含有量、製品カーボン含有量が低い。
【0036】比較例 流動層反応炉としてバブル型流動層反応炉を採用し、反
応温度645℃、反応時間4.0hr、原料粒度0.1〜
1.0mmとし、混合ガス組成CH4 /H2 /N2 =34
/56/10の操業条件で反応させた製造例である。
応温度645℃、反応時間4.0hr、原料粒度0.1〜
1.0mmとし、混合ガス組成CH4 /H2 /N2 =34
/56/10の操業条件で反応させた製造例である。
【0037】全圧=1.0atm としたときの平衡メタン
組成は21%であり、平衡メタン組成の1.6倍を採用
した。実施例1〜5に比べると、製品セメンタイト含有
量が低く、製品金属鉄含有量、製品酸化鉄含有量、製品
カーボン含有量が高い。
組成は21%であり、平衡メタン組成の1.6倍を採用
した。実施例1〜5に比べると、製品セメンタイト含有
量が低く、製品金属鉄含有量、製品酸化鉄含有量、製品
カーボン含有量が高い。
【0038】
【表3】
【0039】
【発明の効果】本発明においては、流動層反応炉として
バブル型あるいは高速循環型を用い、混合ガスとしてメ
タン、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、窒素を使用する
ため、一酸化炭素の存在によりデポジションカーボンが
生成し、このカーボンがセメンタイトの表面を覆うの
で、セメンタイト分解反応が抑制される。
バブル型あるいは高速循環型を用い、混合ガスとしてメ
タン、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、窒素を使用する
ため、一酸化炭素の存在によりデポジションカーボンが
生成し、このカーボンがセメンタイトの表面を覆うの
で、セメンタイト分解反応が抑制される。
【0040】また600℃台の低温で還元を行うため、
製品のスティッキングがなく、粉鉱石の団塊化による流
動層反応炉の製品排出に問題を生ぜず、高純度のセメン
タイトが安定して得られる。
製品のスティッキングがなく、粉鉱石の団塊化による流
動層反応炉の製品排出に問題を生ぜず、高純度のセメン
タイトが安定して得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】 流動層反応炉で粉鉱石を還元する際に、
還元ガスとして、メタン、水素、一酸化炭素、二酸化炭
素、及び窒素の混合ガスを用い、粉鉱石から高純度のセ
メンタイトを得ることを特徴とするセメンタイト製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4254911A JPH06100918A (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | セメンタイト製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4254911A JPH06100918A (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | セメンタイト製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06100918A true JPH06100918A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=17271566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4254911A Withdrawn JPH06100918A (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | セメンタイト製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06100918A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BE1010986A3 (fr) * | 1995-05-23 | 1999-03-02 | Centre Rech Metallurgique | Procede d'enrichissement en carbone d'une eponge de fer. |
NL1009863C2 (nl) * | 1998-08-14 | 2000-02-15 | Hoogovens Corporate Services B | Werkwijze voor het verwijderen van ijzeroxiden van een warmgewalste staalband. |
KR100476813B1 (ko) * | 2000-12-22 | 2005-03-17 | 주식회사 포스코 | 세멘타이트의 제조방법 |
-
1992
- 1992-09-24 JP JP4254911A patent/JPH06100918A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BE1010986A3 (fr) * | 1995-05-23 | 1999-03-02 | Centre Rech Metallurgique | Procede d'enrichissement en carbone d'une eponge de fer. |
NL1009863C2 (nl) * | 1998-08-14 | 2000-02-15 | Hoogovens Corporate Services B | Werkwijze voor het verwijderen van ijzeroxiden van een warmgewalste staalband. |
KR100476813B1 (ko) * | 2000-12-22 | 2005-03-17 | 주식회사 포스코 | 세멘타이트의 제조방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991130 |