JPH05222423A - セメンタイト製造法 - Google Patents
セメンタイト製造法Info
- Publication number
- JPH05222423A JPH05222423A JP4028527A JP2852792A JPH05222423A JP H05222423 A JPH05222423 A JP H05222423A JP 4028527 A JP4028527 A JP 4028527A JP 2852792 A JP2852792 A JP 2852792A JP H05222423 A JPH05222423 A JP H05222423A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reaction
- cementite
- fluidized bed
- methane
- bed reactor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/10—Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions
- Y02P10/143—Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions of methane [CH4]
Landscapes
- Manufacture Of Iron (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヤードに貯蔵しても、酸化、発熱による変化
を起さず、気体による輸送においても粘着、配管詰まり
もない、高純度のセメンタイトを安定して製造する。 【構成】 流動層反応炉としてバブル型あるいは高速循
環型を用い、混合ガスとしてメタン、水素、窒素を使用
し、反応温度620〜700℃、反応時間30分〜2時
間、混合ガス組成は、ある反応温度で一義的に決まる3
Fe+CH4 =Fe3 C+2H2 の反応の平衡メタン組
成の1.4〜2.0倍のメタン組成を採用する。 【効果】 600℃台の低温で還元を行うため、製品の
スティッキングがなく、粉鉱石の団塊化による流動層反
応炉の製品排出に問題を生ぜず、高純度のセメンタイト
が安定して得られる。
を起さず、気体による輸送においても粘着、配管詰まり
もない、高純度のセメンタイトを安定して製造する。 【構成】 流動層反応炉としてバブル型あるいは高速循
環型を用い、混合ガスとしてメタン、水素、窒素を使用
し、反応温度620〜700℃、反応時間30分〜2時
間、混合ガス組成は、ある反応温度で一義的に決まる3
Fe+CH4 =Fe3 C+2H2 の反応の平衡メタン組
成の1.4〜2.0倍のメタン組成を採用する。 【効果】 600℃台の低温で還元を行うため、製品の
スティッキングがなく、粉鉱石の団塊化による流動層反
応炉の製品排出に問題を生ぜず、高純度のセメンタイト
が安定して得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製鉄用原料として流動
層反応炉で粉鉱石を還元する際に、貯蔵、輸送、溶解の
点から優れた製鉄用原料であるセメンタイトを、高純度
で安定して得るセメンタイト製造法に関する。
層反応炉で粉鉱石を還元する際に、貯蔵、輸送、溶解の
点から優れた製鉄用原料であるセメンタイトを、高純度
で安定して得るセメンタイト製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の高炉操業にあっては、後工程であ
る製鋼工程における品質の向上、経済性の観点から低シ
リコン操業が指向されている。この種の操業形態の代表
的なものとして、微粉炭とともに酸化鉄粉または還元鉄
粉などの粉状鉄源を羽口部から吹込む方法があり、特開
昭57−137402号公報に開示されている。
る製鋼工程における品質の向上、経済性の観点から低シ
リコン操業が指向されている。この種の操業形態の代表
的なものとして、微粉炭とともに酸化鉄粉または還元鉄
粉などの粉状鉄源を羽口部から吹込む方法があり、特開
昭57−137402号公報に開示されている。
【0003】このようにして吹込まれた酸化鉄粉、還元
鉄粉などの粉状鉄源は高炉内で還元反応を受けて金属状
態に還元されるとともに、還元途中で高炉内の溶銑と反
応して2(FeO)+Si=2Fe+(SiO2 )の反
応により溶銑中のシリコンを低下させる。高炉操業安定
時には、羽口部から吹込まれる粉状鉄源の分だけ高炉の
炉頂から装入する鉄鉱石の量を減らすことができる。
鉄粉などの粉状鉄源は高炉内で還元反応を受けて金属状
態に還元されるとともに、還元途中で高炉内の溶銑と反
応して2(FeO)+Si=2Fe+(SiO2 )の反
応により溶銑中のシリコンを低下させる。高炉操業安定
時には、羽口部から吹込まれる粉状鉄源の分だけ高炉の
炉頂から装入する鉄鉱石の量を減らすことができる。
【0004】通常、炉頂から装入される鉄鉱石は、炉内
の通気性を維持するために、塊成化されたものが使用さ
れているから、予備処理の必要な鉄鉱石に代えて価格の
安い粉状鉄源を使用することは、高炉操業の経済性を高
める上でも効果が大きい。
の通気性を維持するために、塊成化されたものが使用さ
れているから、予備処理の必要な鉄鉱石に代えて価格の
安い粉状鉄源を使用することは、高炉操業の経済性を高
める上でも効果が大きい。
【0005】羽口部から吹込まれた粉状鉄源は、コーク
スの旋回燃焼するレースウェイといわれる領域で、還元
溶融されて溶銑となる。その還元溶融のために必要な熱
量は、あらかじめ送風温度上昇、コークス比増加等で与
えているが、粉状鉄源の予備還元率が高いほど必要な熱
量が少なくなるため吹込み量を増加でき、炉頂から装入
する鉄鉱石の量をさらに大幅に減らすことができる。
スの旋回燃焼するレースウェイといわれる領域で、還元
溶融されて溶銑となる。その還元溶融のために必要な熱
量は、あらかじめ送風温度上昇、コークス比増加等で与
えているが、粉状鉄源の予備還元率が高いほど必要な熱
量が少なくなるため吹込み量を増加でき、炉頂から装入
する鉄鉱石の量をさらに大幅に減らすことができる。
【0006】セメンタイトは予備還元率100%の粉状
鉄源であり、かつCを6.7%含有しているため、微粉
炭の代替原料としても有効であり、理想的な粉状鉄源で
ある。またヤードに貯蔵しても、化学的に安定であるた
め酸化、発熱による変化を起さず、気体による輸送にお
いても粘着、配管詰まりもなく安定しており、これらの
点からも優れた粉状鉄源である。今後高炉の羽口部から
セメンタイトを多量に吹込む技術が優位に立つことが予
想され、この原料を高純度で安定して生産できる方法の
開発は必須である。
鉄源であり、かつCを6.7%含有しているため、微粉
炭の代替原料としても有効であり、理想的な粉状鉄源で
ある。またヤードに貯蔵しても、化学的に安定であるた
め酸化、発熱による変化を起さず、気体による輸送にお
いても粘着、配管詰まりもなく安定しており、これらの
点からも優れた粉状鉄源である。今後高炉の羽口部から
セメンタイトを多量に吹込む技術が優位に立つことが予
想され、この原料を高純度で安定して生産できる方法の
開発は必須である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のセメン
タイト製造法は、特開昭57−32351号公報に開示
されているように、フェロクロム製造のための事前処理
として、流動層反応炉において、CO,H2 ,N2 混合
ガスと、微粉炭、重油由来の固体カーボンにより、温度
1100〜1300℃で還元した結果、クロムカーバイ
ド(Cr4 C)、セメンタイト(Fe3 C)を得るもの
である。この製造法においては、CO由来のデポジショ
ンカーボン、未反応の固体カーボンが多量に存在するた
め、1100〜1300℃の高温にもかかわらずスティ
ッキングは発生しないが、気流輸送時に配管詰まりを起
す可能性があり、カーボン含有量が安定しないため、吹
込み量を一定にできない。また還元率は50〜60%と
低く、高純度の製品が得られない。このためヤードに貯
蔵したときに酸化、発熱による変化を起す可能性があ
る。そこで本発明は、流動層反応炉において、高純度で
残留カーボンがほとんどなく、安定して生産ができるセ
メンタイトを得ることを目的とする。
タイト製造法は、特開昭57−32351号公報に開示
されているように、フェロクロム製造のための事前処理
として、流動層反応炉において、CO,H2 ,N2 混合
ガスと、微粉炭、重油由来の固体カーボンにより、温度
1100〜1300℃で還元した結果、クロムカーバイ
ド(Cr4 C)、セメンタイト(Fe3 C)を得るもの
である。この製造法においては、CO由来のデポジショ
ンカーボン、未反応の固体カーボンが多量に存在するた
め、1100〜1300℃の高温にもかかわらずスティ
ッキングは発生しないが、気流輸送時に配管詰まりを起
す可能性があり、カーボン含有量が安定しないため、吹
込み量を一定にできない。また還元率は50〜60%と
低く、高純度の製品が得られない。このためヤードに貯
蔵したときに酸化、発熱による変化を起す可能性があ
る。そこで本発明は、流動層反応炉において、高純度で
残留カーボンがほとんどなく、安定して生産ができるセ
メンタイトを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のセメンタイト製
造法は、その目的を達成するために、流動層反応炉で粉
鉱石を還元する際に、メタン、水素、窒素の混合ガスを
用いて還元し、粉鉱石から高純度のセメンタイトを得る
ことを特徴とする。
造法は、その目的を達成するために、流動層反応炉で粉
鉱石を還元する際に、メタン、水素、窒素の混合ガスを
用いて還元し、粉鉱石から高純度のセメンタイトを得る
ことを特徴とする。
【0009】本発明においては、メタン、水素、窒素の
混合ガスを用いるが、鉄鉱石からセメンタイトは次の反
応によって生成する。まず鉄鉱石と水素がFe2 O3 +
3H 2=2Fe+3H2 Oの反応により金属鉄が生成す
る。次にこの金属鉄とメタンが3Fe+CH4 =Fe3
C+2H2 の反応によりセメンタイトが生成する。この
セメンタイトは化学的に安定であるが、ある条件におい
ては、Fe3 C=3Fe+Cの反応により分解するの
で、この分解を抑制する必要がある。
混合ガスを用いるが、鉄鉱石からセメンタイトは次の反
応によって生成する。まず鉄鉱石と水素がFe2 O3 +
3H 2=2Fe+3H2 Oの反応により金属鉄が生成す
る。次にこの金属鉄とメタンが3Fe+CH4 =Fe3
C+2H2 の反応によりセメンタイトが生成する。この
セメンタイトは化学的に安定であるが、ある条件におい
ては、Fe3 C=3Fe+Cの反応により分解するの
で、この分解を抑制する必要がある。
【0010】反応温度は620〜700℃、反応時間は
30分〜2時間が適正範囲であり、温度620℃未満、
反応時間30分未満では、セメンタイトが十分に生成せ
ず、温度が700℃を超え、あるいは反応時間が2時間
を超えると、生成したセメンタイトが分解してしまう。
30分〜2時間が適正範囲であり、温度620℃未満、
反応時間30分未満では、セメンタイトが十分に生成せ
ず、温度が700℃を超え、あるいは反応時間が2時間
を超えると、生成したセメンタイトが分解してしまう。
【0011】混合ガス組成については、次のように決定
する。すなわちある温度で一義的に決まる3Fe+CH
4 =Fe3 C+2H2 の反応の平衡メタン組成の1.4
〜2.0倍のメタン組成を採用する。1.4倍未満のメ
タン組成では反応速度が遅く、また2.0倍のメタン組
成では生成したセメンタイトが分解してしまう。平衡メ
タン組成は次の(1),(2)式を連立して解く。
する。すなわちある温度で一義的に決まる3Fe+CH
4 =Fe3 C+2H2 の反応の平衡メタン組成の1.4
〜2.0倍のメタン組成を採用する。1.4倍未満のメ
タン組成では反応速度が遅く、また2.0倍のメタン組
成では生成したセメンタイトが分解してしまう。平衡メ
タン組成は次の(1),(2)式を連立して解く。
【0012】 log(PH2 2 /PCH4 )= {27930−32.08×(t+273)}/ {−4.573×(t+273)} ……(1) PH2 +PCH4 +PN2 =PT ……(2) ここで、tは反応温度(℃)、PH2 ,PCH4 ,PN
2 ,PTはそれぞれ水素、メタン、窒素の分圧および全
圧(atm)である。この分圧、全圧を用いて、平衡メタン
組成=PCH4 /PT×100(%)となる。表1にN
2 =10%、全圧=1.0atm のときの、ある反応温度
における平衡CH4 /H2 組成を示す。
2 ,PTはそれぞれ水素、メタン、窒素の分圧および全
圧(atm)である。この分圧、全圧を用いて、平衡メタン
組成=PCH4 /PT×100(%)となる。表1にN
2 =10%、全圧=1.0atm のときの、ある反応温度
における平衡CH4 /H2 組成を示す。
【0013】
【表1】
【0014】なお本発明による製造条件において、温度
が620〜700℃と低いので、Fe2 O3 +3H2 =
2Fe+3H2 Oの反応により生成した金属鉄はスティ
ッキングを起こさず、粉鉱石の団塊化による流動層反応
炉の製品排出に問題を生じない。原料粒度は、通常の流
動層反応炉に使用している粒度が使用可能である。
が620〜700℃と低いので、Fe2 O3 +3H2 =
2Fe+3H2 Oの反応により生成した金属鉄はスティ
ッキングを起こさず、粉鉱石の団塊化による流動層反応
炉の製品排出に問題を生じない。原料粒度は、通常の流
動層反応炉に使用している粒度が使用可能である。
【0015】また本発明において使用する流動層反応炉
は、特開昭57−32351号公報に開示されているバ
ブル型流動層反応炉を採用することができるが、特開昭
62−228877号公報に開示されている高速循環型
流動層反応炉のほうが、生産性が高くかつ高純度の製品
が得られる。
は、特開昭57−32351号公報に開示されているバ
ブル型流動層反応炉を採用することができるが、特開昭
62−228877号公報に開示されている高速循環型
流動層反応炉のほうが、生産性が高くかつ高純度の製品
が得られる。
【0016】
【実施例】以下実施例により本発明の特徴を具体的に説
明する。表2に製造結果を示す。
明する。表2に製造結果を示す。
【表2】
【0017】実施例1 流動層反応炉としてバブル型流動層反応炉を採用し、反
応温度645℃、反応時間2.0hr、原料粒度0.1〜
1.0mmとし、N2 =10%、全圧=1.0atm のとき
の平衡メタン組成は21%であるから、平衡メタン組成
の1.6倍を採用し、混合ガス組成CH4 /H2 /N2
=34/56/10の操業条件で反応させた製造例であ
る。
応温度645℃、反応時間2.0hr、原料粒度0.1〜
1.0mmとし、N2 =10%、全圧=1.0atm のとき
の平衡メタン組成は21%であるから、平衡メタン組成
の1.6倍を採用し、混合ガス組成CH4 /H2 /N2
=34/56/10の操業条件で反応させた製造例であ
る。
【0018】実施例2 流動層反応炉として高速循環型流動層反応炉を採用し、
反応温度630℃、反応時間1.5hr、原料粒度0.2
〜1.5mmとし、N2 =5%、全圧=1.0atm のとき
の平衡メタン組成は26%であるから、平衡メタン組成
の1.8倍を採用し、混合ガス組成CH4 /H2 /N2
=47/48/5の操業条件で反応させた製造例であ
る。
反応温度630℃、反応時間1.5hr、原料粒度0.2
〜1.5mmとし、N2 =5%、全圧=1.0atm のとき
の平衡メタン組成は26%であるから、平衡メタン組成
の1.8倍を採用し、混合ガス組成CH4 /H2 /N2
=47/48/5の操業条件で反応させた製造例であ
る。
【0019】実施例3 流動層反応炉としてバブル型流動層反応炉を採用し、反
応温度675℃、反応時間1.5hr、原料粒度0.2〜
1.5mmとし、N2 =15%、全圧=1.0atm のとき
の平衡メタン組成は13.5%であるから、平衡メタン
組成の2.0倍を採用し、混合ガス組成CH4 /H2 /
N2 =27/58/15の操業条件で反応させた製造例
である。
応温度675℃、反応時間1.5hr、原料粒度0.2〜
1.5mmとし、N2 =15%、全圧=1.0atm のとき
の平衡メタン組成は13.5%であるから、平衡メタン
組成の2.0倍を採用し、混合ガス組成CH4 /H2 /
N2 =27/58/15の操業条件で反応させた製造例
である。
【0020】実施例4 流動層反応炉として高速循環型流動層反応炉を採用し、
反応温度660℃、反応時間1.0hr、原料粒度0.1
〜1.5mmとし、N2 =10%、全圧=1.0atm のと
きの平衡メタン組成は17.5%であるから、平衡メタ
ン組成の1.7倍を採用し、混合ガス組成CH4 /H2
/N2 =30/60/10の操業条件で反応させた製造
例である。
反応温度660℃、反応時間1.0hr、原料粒度0.1
〜1.5mmとし、N2 =10%、全圧=1.0atm のと
きの平衡メタン組成は17.5%であるから、平衡メタ
ン組成の1.7倍を採用し、混合ガス組成CH4 /H2
/N2 =30/60/10の操業条件で反応させた製造
例である。
【0021】実施例5 流動層反応炉として高速循環型流動層反応炉を採用し、
反応温度690℃、反応時間0.5hr、原料粒度0.0
5〜2.0mmとし、N2 =0%、全圧=2.0atm のと
きの平衡メタン組成は24.5%であるから、平衡メタ
ン組成の1.4倍を採用し、混合ガス組成CH4 /H2
/N2 =34/66/0の操業条件で反応させた製造例
である。いずれの場合も、下記の比較例に対して、製品
セメンタイト含有量が高く、製品金属鉄含有量、製品酸
化鉄含有量、製品カーボン含有量が低い。
反応温度690℃、反応時間0.5hr、原料粒度0.0
5〜2.0mmとし、N2 =0%、全圧=2.0atm のと
きの平衡メタン組成は24.5%であるから、平衡メタ
ン組成の1.4倍を採用し、混合ガス組成CH4 /H2
/N2 =34/66/0の操業条件で反応させた製造例
である。いずれの場合も、下記の比較例に対して、製品
セメンタイト含有量が高く、製品金属鉄含有量、製品酸
化鉄含有量、製品カーボン含有量が低い。
【0022】比較例は、流動層反応炉としてバブル型流
動層反応炉を採用し、反応温度645℃、反応時間2.
0hr、原料粒度0.1〜1.0mmとし、混合ガス組成C
H4/H2 /N2 /CO=25/45/10/20の操
業条件で反応させた製造例である。実施例1〜5に比べ
ると、製品セメンタイト含有量が低く、製品金属鉄含有
量、製品酸化鉄含有量、製品カーボン含有量が高い。
動層反応炉を採用し、反応温度645℃、反応時間2.
0hr、原料粒度0.1〜1.0mmとし、混合ガス組成C
H4/H2 /N2 /CO=25/45/10/20の操
業条件で反応させた製造例である。実施例1〜5に比べ
ると、製品セメンタイト含有量が低く、製品金属鉄含有
量、製品酸化鉄含有量、製品カーボン含有量が高い。
【0023】
【発明の効果】本発明においては、流動層反応炉として
バブル型あるいは高速循環型を用い、混合ガスとしてメ
タン、水素、窒素を使用し、600℃台の低温で還元を
行うため、製品のスティッキングがなく、粉鉱石の団塊
化による流動層反応炉の製品排出に問題を生ぜず、高純
度のセメンタイトが安定して得られる。
バブル型あるいは高速循環型を用い、混合ガスとしてメ
タン、水素、窒素を使用し、600℃台の低温で還元を
行うため、製品のスティッキングがなく、粉鉱石の団塊
化による流動層反応炉の製品排出に問題を生ぜず、高純
度のセメンタイトが安定して得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】 流動層反応炉で粉鉱石を還元する際に、
メタン、水素、窒素の混合ガスを用いて還元し、粉鉱石
からセメンタイトを得ることを特徴とするセメンタイト
製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4028527A JPH05222423A (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | セメンタイト製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4028527A JPH05222423A (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | セメンタイト製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05222423A true JPH05222423A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=12251139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4028527A Withdrawn JPH05222423A (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | セメンタイト製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05222423A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998048058A1 (de) * | 1997-04-24 | 1998-10-29 | Metallgesellschaft Aktiengesellschaft | Verfahren zum erzeugen von eisencarbid aus körnigem eisenschwamm |
KR20240064681A (ko) | 2021-10-14 | 2024-05-13 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 환원철의 제조 방법 |
-
1992
- 1992-02-14 JP JP4028527A patent/JPH05222423A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998048058A1 (de) * | 1997-04-24 | 1998-10-29 | Metallgesellschaft Aktiengesellschaft | Verfahren zum erzeugen von eisencarbid aus körnigem eisenschwamm |
US6627171B2 (en) | 1997-04-24 | 2003-09-30 | Metallgesellschaft Ag | Method for producing iron carbide from granulated sponge iron |
KR20240064681A (ko) | 2021-10-14 | 2024-05-13 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 환원철의 제조 방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US2593257A (en) | Blast furnace operation | |
EP0837034B1 (en) | Process and equipment for producing iron carbide | |
US4248624A (en) | Use of prereduced ore in a blast furnace | |
JPS62202035A (ja) | クロム鉱石の溶融還元方法 | |
JPH05222423A (ja) | セメンタイト製造法 | |
JPH06100918A (ja) | セメンタイト製造法 | |
JPS607685B2 (ja) | 粗鋼の直接製造方法 | |
US3591364A (en) | Reducing gas generation | |
US2715575A (en) | Method of treating iron ore blast furnaces | |
US4529440A (en) | Chemicals from coal | |
KR100544663B1 (ko) | 탄화철의 제조방법 | |
JPS63171807A (ja) | 酸素高炉の操業方法 | |
JPS62228410A (ja) | 溶融還元による粉粒状鉱石からの金属の回収方法 | |
KR100476813B1 (ko) | 세멘타이트의 제조방법 | |
JPH05287339A (ja) | 高炉操業法 | |
KR20240011170A (ko) | 환원철의 제조 방법 | |
JPS59113157A (ja) | 鉄クロム合金の溶製方法 | |
JPS6114203B2 (ja) | ||
JPS59126707A (ja) | クロム鉱石を使うクロム含有鋼の溶製方法およびクロム添加剤 | |
JPS59215414A (ja) | ステンレス鋼製造時の酸化クロムを含有する発生物の処理方法 | |
CA1098319A (en) | Process for the direct production of steel | |
JPS6342301A (ja) | 脱炭鉄粉の製造方法 | |
JPH02200711A (ja) | 高炉操業法 | |
JPS6187847A (ja) | クロム鉱石の還元法 | |
JPH06100910A (ja) | 高炉操業法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |