JPH06100652A - ポリオール組成物 - Google Patents

ポリオール組成物

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JPH06100652A
JPH06100652A JP4251371A JP25137192A JPH06100652A JP H06100652 A JPH06100652 A JP H06100652A JP 4251371 A JP4251371 A JP 4251371A JP 25137192 A JP25137192 A JP 25137192A JP H06100652 A JPH06100652 A JP H06100652A
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聡 山崎
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文雄 山崎
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和彦 大久保
Tsukuru Izukawa
作 伊豆川
Seiji Asai
清次 浅井
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Abstract

(57)【要約】 【構成】トリレンジアミンおよびアルカノールアミンを
開始剤としアルキレンオキサイドを付加したポリエーテ
ルポリオール、マンニッヒ塩基混合物を開始剤としアル
キレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールお
よびエチレンジアミンを開始剤としアルキレンオキサイ
ドを付加したポリエーテルポリオールからなる平均水酸
基価250〜340mgKOH/gであるポリエーテル
ポリオール、水および整泡剤を含有することを特徴とす
る硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物。 【効果】フロン系発泡剤を使用すること無く、従来の施
工方法で現場発泡硬質ポリウレタンフォームが得られ
る。また、得られた硬質ポリウレタンフォームは常温寸
法変化率が少なく、機械強度も優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリオール組成物、およ
びそれを使用した硬質ポリウレタンフォームに関する。
さらに詳しくは、トリレンジアミンおよびアルカノール
アミンを開始剤としアルキレンオキサイドを付加したポ
リエーテルポリオール(a)30〜70重量部、マンニ
ッヒ塩基混合物を開始剤としアルキレンオキサイドを付
加したポリエーテルポリオール(b)20〜60重量部
およびエチレンジアミンを開始剤としアルキレンオキサ
イドを付加したポリエーテルポリオール(c)10〜4
0重量部からなる平均水酸基価250〜340mgKO
H/gであるポリオール成分100重量部あたり、水1
〜7重量部および整泡剤1〜3重量部を含有することを
特徴とする硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成
物、およびそれをポリイソシアネートと反応させて得ら
れる硬質ポリウレタンフォームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】低温倉庫、冷凍車両、保温保冷工事の補
修材、サッシ周りの充填材などに利用されている硬質ポ
リウレタンフォームは、コンパクトなスプレーガンで二
液(ポリオール組成物、イソシアネート組成物)を混合
しながら直接対象面に吹き付ける工法で製造されてい
る。対象物の形状にそった施工が可能であること、施工
後の断熱層には継ぎ目がなく、結露発生の恐れがないこ
と、および他の断熱材と比較して熱伝導率が低いため、
断熱厚みを従来の断熱材の施工厚みに対して1/2〜2
/3にすることが可能であることから、現場発泡による
硬質ウレタンフォームの需要は大きい。
【0003】硬質ウレタンフォームは、通常ポリオール
成分とポリイソシアネート成分とを、発泡剤、触媒、整
泡剤、難燃剤およびその他の助剤の存在下において反応
させることにより得られる。一般に、独立気泡を有する
硬質ポリウレタンフォームは優れた断熱性能を得るため
に、上記発泡剤として、ガスの熱伝導率が極めて小さ
く、また、低沸点で、かつ常温で液体であり、不燃性、
低毒性である等の優れた性質をもつトリクロロモノフル
オロメタン(以下、CFC−11という)、トリクロロ
ジフルオロメタン(以下、CFC−12という)が使用
されている。
【0004】しかしながら、CFC−11、CFC−1
2等の特定フロンが大気中に放出されると、成層圏にお
けるオゾン層の破壊や温室効果による地表の温度上昇が
生じるとされ、近年世界的環境問題となっている。
【0005】そこで、CFC−11、CFC−12を全
く使用せず、従来施工方法で硬質ポリウレタンフォーム
を製造するために発泡剤として水を使用する技術があ
る。水を使用する技術は既に公知であるが、従来のスプ
レー発泡設備では、ポリオール組成物とポリイソシアネ
ート組成物の体積比が1対1に近い容量のタンクである
ため、従来使用していたポリオール成分(ポリオール成
分平均水酸基価480〜550mgKOH/g)に発泡
剤である水を含有させると、水酸基濃度に対するイソシ
アネート基濃度の比(以下、NCOインデックスとい
う)を1.0〜1.1の範囲で反応させようとすると、
ポリイソシアネートの量が多くなり、従来設備の使用が
困難になる。
【0006】また、従来の硬質ポリウレタンフォーム密
度で発泡させようとすると、発泡剤である水とフロンの
分子量の違いから、その使用量が大幅に減少するため、
発泡剤による溶媒効果が薄れ、ポリオール組成物の粘度
が上がってしまう。
【0007】そのために、水発泡系ではポリオール組成
物の平均水酸基価、粘度を従来のポリオール成分より下
げなければならない制約が生じるだけでなく、ポリオー
ル成分を構成するポリエーテルポリオール(平均分子
量、開始剤の構造等)の選択がポイントであり、従来の
フロン発泡系で用いられていたポリオールを用いた場合
にはポリウレタンフォーム物性の低下を免れることがで
きない。
【0008】これらの問題点を解決するため、特開平4
−59839号公報で提案されているポリオール組成物
による硬質ポリウレタンフォームの製造方法があるが、
常温(22℃)におけるポリウレタンフォームの寸法変
化率の経時変化が大きいといった問題点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、近年
の環境問題に対し、特定フロンの発泡剤を全く使用せ
ず、従来の施工方法で現場発泡硬質ポリウレタンフォー
ムを製造するためのポリオール組成物を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討し、特定のポリエーテルポリオ
ールの組合せが有効であることを見出し、遂に本発明に
至った。
【0011】即ち、本発明は、トリレンジアミンおよび
アルカノールアミンを開始剤としアルキレンオキサイド
を付加したポリエーテルポリオール(a)30〜70重
量部、マンニッヒ塩基混合物を開始剤としアルキレンオ
キサイドを付加したポリエーテルポリオール(b)20
〜60重量部およびエチレンジアミンを開始剤としアル
キレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオール
(c)10〜40重量部からなる平均水酸基価250〜
340mgKOH/gであるポリオール成分100重量
部あたり、水1〜7重量部および整泡剤1〜3重量部を
含有することを特徴とする硬質ポリウレタンフォーム用
ポリオール組成物およびそれをポリイソシアネートと反
応させて得られる硬質ポリウレタンフォームである。
【0012】ポリエーテルポリオール(a)について説
明する。トリレンジアミンとしては、2,3−/3,4
−トリレンジアミンの混合物(以下、oTDAという)
または、2,4−/2,6−トリレンジアミンの混合物
(以下、mTDAという)が良く、oTDA、mTDA
各々単独、または混合使用も可能である。
【0013】アルカノールアミンとしては、モノエタノ
ールアミン、メチルエタノールアミン、エチルエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノール
アミン、トリイソプロパノールアミン等が挙げられる。
これらのアルカノールアミンは単独または2種類以上併
用しても良い。
【0014】トリレンジアミンおよびアルカノールアミ
ンを開始剤としアルキレンオキサイドを付加したポリエ
ーテルポリオール(a)のうち、トリレンジアミンとア
ルカノールアミンとの開始剤モル比は1〜4の範囲が良
い。モル比が1より小さくなると、平均水酸基価が20
0〜380mgKOH/gの範囲では高温寸法安定性を
改善するトリレンジアミンの効果が薄れ好ましくない。
また、モル比が4より大きくなると平均水酸基価が20
0〜380mgKOH/gの範囲ではポリエーテルポリ
オールの粘度の上昇を招くため好ましくない。
【0015】トリレンジアミンおよびアルカノールアミ
ンを開始剤としアルキレンオキサイドを付加したポリエ
ーテルポリオールの平均水酸基価は200〜380mg
KOH/gが良い。更に好ましくは250〜320mg
KOH/gである。平均水酸基価が200mgKOH/
g未満であるとポリエーテル鎖が長くなることにより、
樹脂骨格の弾性率が低下し、得られるポリウレタンフォ
ームの低温寸法安定性が悪くなる。また、平均水酸基価
が380mgKOH/gより大きくなると、分子量が短
くなることから粘 度が上昇するので好ましくない。
【0016】アルキレンオキサイドはプロピレンオキサ
イドおよびエチレンオキサイドのうち少なくとも一つを
使用する。プロピレンオキサイドおよびエチレンオキサ
イドの付加順序はどちらが最初でも良いが、トリレンジ
アミンの活性水素1モル当たり0.8〜0.9モルのア
ルキレンオキサイドを無触媒、反応温度60〜120℃
の条件で反応させ、次いで、重合触媒を装入し、所定の
分子量までアルキレンオキサイドの付加反応を行う。
【0017】重合触媒としては公知のものが使用でき
る。例えば、水酸化化合物としては、水酸化リチウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等
が挙げられる。アミン化合物としては、ジブチルアミ
ン、ジメチルパルミチルアミン、テトラメチレンジアミ
ン、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン等が挙げ
られる。
【0018】上記各触媒は、単独または2種類以上併用
することが出来る。アミン化合物を用いた場合には、後
処理が不要であるのに対して、水酸化化合物を用いた場
合には、アルキレンオキサイド付加重合後に、塩酸、蓚
酸、燐酸あるいは酢酸等の酸類による中和処理、生成し
た塩の濾過除去が必要である。
【0019】ポリエーテルポリオール(b)について説
明する。マンニッヒ塩基混合物を開始剤としアルキレン
オキサイドを付加したポリエーテルポリオール(b)で
のマンニッヒ塩基の原料であるノニルフェノール、ホル
マリン、ジエタノールアミンのモル比は1/1〜1.5
/1.2〜2.5が良い。更に好ましくは1/1.2〜
1.5/2〜2.2の範囲である。ホルマリンに対する
ジエタノールアミンのモル比は1.2〜2.5が良い。
1.2より小さくなるとノニルフェノールとホルマリン
が反応して生ずる縮合物が生成し、マンニッヒ塩基の粘
度が上昇するため好ましくない。ホルマリンに対するジ
エタノールアミンのモル比が2.5以上を越えると、マ
ンニッヒ塩基の低粘度化は可能になるものの、未反応ジ
エタノールアミンが多くなるため、それを用いた硬質ポ
リウレタンフォームの圧縮強度が低下し、マンニッヒポ
リオールの効果が減少するので好ましくない。マンニッ
ヒ塩基およびそれを用いたポリエーテルポリオールの製
造方法には特開平3−121113号公報、特開平2−
132115号公報、特開平1−60463号公報、特
開昭60−53048号公報等に記載されている。本発
明に使用しているマンニッヒ塩基の製造方法には特に指
定はなく、公知技術によって製造できる(Mannic
h and Ball,Arch.Pharm.,26
4,65(1926)、Caldwell and T
hompson,J.Am.Chem.Soc.,6
1,765(1939))。例えば、ノニルフェノール
とジエタノールアミンの所定量を反応機に仕込み、窒素
置換後、内温25〜30℃に保ちながら、所定量のホル
マリン(37%ホルマリン水溶液)を滴下する。滴下
後、50〜60℃に昇温し、2時間反応させた後、10
5〜115℃に再昇温し、4時間反応を行う。その後、
100℃以下に冷却し、マンニッヒ塩基反応混合物の水
分量が0.05wt%以下になるまで減圧脱水を行うこ
とにより、マンニッヒ塩基混合物が得られる。マンニッ
ヒ塩基混合物とアルキレンオキサイドとの反応は前記記
載の方法によって行うことができる。
【0020】アルキレンオキサイドはプロピレンオキサ
イドおよびエチレンオキサイドのうち少なくとも一つを
使用する。
【0021】マンニッヒ塩基混合物を開始剤としアルキ
レンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールの平
均水酸基価は200〜380mgKOH/gが良い。更
に好ましくは250〜320mgKOH/gである。平
均水酸基価が200mgKOH/g以下であるとポリエ
ーテル鎖が長くなることにより、樹脂骨格の弾性率が低
下し、得られるポリウレタンフォームの低温寸法安定性
が悪くなる。また、平均水酸基価が380mgKOH/
gより大きくなると、分子量が短くなることから粘度が
上昇するので好ましくない。
【0022】ポリエーテルポリオール(c)について説
明する。エチレンジアミンを開始剤としプロピレンオキ
サイドおよびエチレンオキサイドのうち少なくとも一つ
を付加したポリエーテルポリオール(c)のうち、プロ
ピレンオキサイドに対するエチレンオキサイドのモル比
は0.5〜1.2以下が好ましい。0.5より小さくな
るとポリエーテルポリオールの粘度が高くなる。1.2
より大きくなると得られたポリエーテルポリオールを使
用してポリイソシアナートと反応させた硬質ポリウレタ
ンフォームの圧縮強度が低下する傾向にある。
【0023】エチレンジアミンを開始剤としたポリエー
テルポリオールの平均水酸基価は200〜480mgK
OH/gが良い。平均水酸基価が200mgKOH/g
以下であるとポリエーテル鎖が長くなることにより、樹
脂骨格の弾性率が低下し、得られるポリウレタンフォー
ムの低温寸法安定性が悪くなる。また、平均水酸基価が
480mgKOH/gより大きくなると、ポリオール成
分の平均水酸基価が上昇し、ポリイソシアネートの使用
量が増えるので好ましくない。
【0024】ポリエーテルポリオール成分のうち、トリ
レンジアミンおよびアルカノールアミンを開始剤としア
ルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオール
(a)は30〜70重量部が良い。30重量部より少な
いと、得られるポリウレタンフォームの高温寸法安定性
(80℃×24時間後の体積変化率)が悪くなる。ま
た、70重量部より多くなるとポリエーテルポリオール
成分の粘度が上昇し、また、面材との接着強度も低下す
るので好ましくない。
【0025】マンニッヒ塩基混合物を開始剤とし、アル
キレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオール
(b)は20〜60重量部が良い。20重量部より少な
いと面材との接着強度が低くなる。60重量部より多い
とトリレンジアミンおよびアルカノールアミンを開始剤
としたポリエーテルポリオールの特徴である高温寸法安
定性の効果が減少するため好ましくない。
【0026】エチレンジアミンを開始剤としアルキレン
オキサイドを付加したポリエーテリポリオール(c)は
10〜40重量部が好ましい。10重量部より少ないと
面材との接着強度が低下し、40重量部より多くなる
と、ポリウレタンフォームの高温寸法安定性が悪くなり
好ましくない。
【0027】上記ポリエーテルポリオール成分の平均水
酸基価は250〜340mgKOH/gが良い。250
mgKOH/gより小さいと得られるポリウレタンフォ
ームの物性(圧縮 強度、曲げ強度、寸法安定性等)が
低下する。340mgKOH/gより大きくなると ポ
リオール組成物とポリイソシアネート組成物との体積比
を1/1にするためには、難燃剤、粘度調整剤の使用量
を増やさなければならず、ポリウレタンフォームの物性
の低下を招く。
【0028】また、ポリエーテルポリオール成分の全エ
チレンオキサイド含有量(重量%)は15重量%以下が
良い。ポリエーテルポリオール成分のエチレンオキサイ
ド含有量が増加するとポリウレタンフォームの独立気泡
率が低下し、また、圧縮強度、寸法安定性等の物性の低
下につながるので好ましくない。
【0029】ポリエーテルポリオール成分の粘度は80
0〜1700cps/25℃が良い。粘度が1700よ
り大きくなると、ポリオール組成物の粘度を下げるた
め、難燃剤、粘度調整剤の使用量が増加し、物性が低下
するので好ましくない。800cps/25℃より小さ
くなると請求項1記載の各ポリエーテルポリオールの開
始剤の特徴が少なくなるので好ましくない。
【0030】ポリオール組成物中に存在する水は、1〜
7重量部が良い。更に好ましくは1〜5重量部である。
水はポリイソシアネートの一部と反応して二酸化炭素ガ
スを発生し、このガスが発泡剤として作用する。そのた
めに、ポリウレタンフォームの密度は使用する水の量に
よって調整する。また、独立気泡率の高いフォームを得
る場合に水発泡フォームでは水の量を7重量部より多く
用いてもフォームの低密度化が困難である。また、7重
量部より多くなると、ポリエーテルポリオール成分の平
均水酸基価を下げるか、難燃剤、粘度調整剤、整泡剤等
のポリエーテルポリオール成分以外の化合物の添加量を
増加しなければ、ポリオール組成物とポリイソシアネー
ト組成物との体積比を1/1に近づけることが困難であ
る。
【0031】使用する水の量を1重量部より小さくする
と、発泡倍率が低下するため、原料使用量が増加するこ
と、および、得られるポリウレタンフォームは樹脂部分
の占める割合が多くなり、熱伝導率が上昇するので好ま
しくない。
【0032】水の使用量が1〜7重量部であると、得ら
れるポリウレタンフォームの密度は25〜85kg/m
3になる。
【0033】本発明のポリオール組成物には、上記した
ポリエーテルポリオール成分、水以外にも整泡剤、難燃
剤、反応触媒、粘度調整剤が使用される。
【0034】これらの添加剤の使用量は使用するポリエ
ーテルポリオール成分の配合量や粘度、平均水酸基価に
よって決定される。
【0035】本発明に用いられる整泡剤としては、従来
公知の有機珪素系界面活性剤であり、例えば、日本ユニ
カー社製のL−501、L−532、L−540、L−
544、L−3550、L−5302、L−5305、
L−5320、L−5340、L−5410、L−54
20、L−5421、L−5710、SZ−1642
等、東レ・シリコーン社製のSH−190、SH−19
2、SH−193、SH−194、SH−195、SH
−200、SPX−253等、信越シリコーン社製のF
−114、F−121、F−122、F−220、F−
230、F−258、F−260B、F−317、F−
341、F−345等、東芝シリコーン社製ではTFA
−4200、TFA−4202等が挙げられる。
【0036】これらの整泡剤の使用量は、ポリエーテル
ポリオール成分100重量部に対して1〜3重量部が良
い。1重量部より小さいと、得られるポリウレタンフォ
ームのセルが荒くなる傾向にある。また、3重量部より
多く使用してもポリウレタンフォームの物性上特に問題
はないが、コスト的に不利である。
【0037】難燃剤としては、含ハロゲン燐酸エステル
化合物が好ましく、例えば、トリス(2−クロロプロピ
ル)ホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホスフ
ェート、トリス(ジブロモプロピル)ホスフェート、ト
リス(2,2−クロロエチル)ホスフェート、大八化学
社製CR−505およびCR−507、モンサント化学
社製Phosagard 2XC−20およびC−22
−R(Phosagardはモンサント化学社商標)、
ストーファー化学社製Fyrol16(Fyrolはス
トーファー化学社商標)等が挙げらる。
【0038】これらの難燃剤の使用量は5〜30重量部
が良い。更に好ましくは7重量部から20重量部であ
る。5重量部より少ないと得られたポリウレタンフォー
ムの難燃効果が少ない。30重量部より多くなるとコス
ト的に不利であるばかりでなく、得られたポリウレタン
フォームの物性も低下する傾向にある。
【0039】反応触媒としては、アミン系触媒、有機金
属触媒が挙げられ、これらは単独、2種以上混合して使
用しても良い。
【0040】アミン系触媒としては、トリエチルアミ
ン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N,
N’,N’,−テトラメチルエチレンジアミン、N,
N,N’,N’,−テトラメチルプロパン1,3−ジア
ミン、N,N,N’,N’,−テトラメチルヘキサン−
1,6−ジアミン、N,N,N’,N”,N”−ペンタ
メチルジエチレントリアミン、N,N,N’,N”,
N”−ペンタメチルジプロピレントリアミン、テトラメ
チルグアニジン、トリエチレンジアミン、N,N’−ジ
メチルピペラジン、N,−メチル,N’−(2ジメチル
アミノ)−エチルピペラジン、N−メチルモルホリン、
N・(N’,N’−ジメチルアミノエチル)−モルホリ
ン、1,2−ジメチルイミダゾール、ジメチルアミノエ
タノール、ジメチルアミノエトキシエタノール、N,
N,N’−トリメチルアミノエチル−エタノールアミ
ン、N−メチル−N’−(2ヒドロキシエチル)−ピペ
ラジン、N−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン、ビ
ス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、エチレング
リコールビス(3−ジメチル)−アミノプロピルエーテ
ル等が挙げられる。
【0041】有機金属触媒としては、スタナスオクトエ
ート、ジブチルチンジアセテート、ジブチルチンジラウ
レート等が挙げられる。
【0042】反応触媒の使用量としては、ポリエーテル
ポリオール成分100重量部に対して0.01〜5重量
部が良い。
【0043】粘度調整剤としては、ポリエーテルポリオ
ール成分の平均水酸基価を上げず、かつ、ポリウレタン
フォーム物性を低下させない化合物が良い。例えば、プ
ロピレンカーボネートやエチレンカーボネートのような
アルキレンカーボネートをポリオール組成物に添加する
方法がある(USP−5102923、EP−3890
98、EP−364113、EP−361764、EP
−276452、USP−4731427、USP−4
500655等)。その使用量はポリエーテルポリオー
ル成分に対して5重量%〜15重量%が好ましい。5重
量部より少ないと低粘度効果が少なく、15重量部より
多いとポリウレタンフォーム物性の低下を招く。
【0044】また、ポリオキシエチレングルコールジメ
チルエーテルも使用できる。Fluka Chemik
aより市販されているPolyethylenegly
col 400 dimethylether、Pol
yethyleneglycol 500 dimet
hyletherあるいは、日曹油化社製のミラックス
FBE−30がある。特開平4−18432号公報で提
案されている低級脂肪族エステル化合物も使用できる。
【0045】さらに、一般的に使用されている可塑剤、
ジオクチルフタレート、ジオクチルアジペート等も使用
可能であるが、樹脂骨格のガラス転移温度の低下が上記
粘度調整剤と比較し、大きいためその使用量は10重量
%より少ないほうが好ましい。
【0046】上記した粘度調整剤は単独、2種類以上混
合して使用しても良く、その使用量はポリエーテルポリ
オール成分100重量部に対して0〜20重量部が好ま
しい。20重量部より多く含有させると得られるポリウ
レタンフォームの物性上好ましくない。
【0047】その他、充填剤、安定剤、着色剤等ウレタ
ン化学において公知のものを必要に応じ添加することが
出来る。
【0048】本発明に用いられるポリイソシアネート化
合物としては、芳香族、脂肪族、脂環式ポリイソシアネ
ートおよびそれらの変成物、二量体、三量体、例えばヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート(以下、IPDIという)、トリレンジイソシア
ネート(以下、TDIという)、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート(以下、MDIという)、キシリレンジイ
ソシアネート(以下、XDIという)、ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニル
ポリイソシアネート(以下、MDI−CRという)、ト
リフェニルメチレントリイソシアネート、ウレチジオ
ン、イソシアヌレート、変成(カルボジイミド)ジフェ
ニルメタンジイソシアネート等が挙げられる。
【0049】上記ポリイソシアネート化合物のうち、毒
性が低く、一般に硬質ポリウレタンフォームに使用され
ているMDI−CRが好ましい。
【0050】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。尚、
ポリエーテルポリオールの水酸基価、水分量および粘度
の測定はJIS K1557に従った。
【0051】参考例1 oTDA 1171.2gとトリエタノールアミン(以
下、TEOAという)357.6gとを温度計・攪拌装
置を装着した9リットルオートクレーブに仕込み、窒素
置換後95℃に昇温した。250r.p.m.の回転数
で攪拌しながらプロピレンオキサイド(以下、POとい
う)1601.5gを100±5℃の範囲で2時間かけ
て装入した。2時間内圧反応後、オートクレーブ内を窒
素置換し、純度96%のKOH 23.4g添加した。
再度、窒素置換を行い、4678.8gのPOを4.5
時間かけて装入した。3時間内圧反応後、系中の未反応
POを減圧除去し、仕込んだKOHと等モルの燐酸で中
和した後、塩を濾別して除去した。水酸基価294mg
KOH/g、粘度2450cps/25℃のポリエーテ
ルポリオール7450gを得た。得られたポリオールを
Aとする。
【0052】参考例2 mTDA 801.2gとTEOA 244.6gとを
温度計・攪拌装置を装着した9リットルオートクレーブ
に仕込み、窒素置換後内温100℃に昇温した。250
r.p.m.の回転数で攪拌しながらPO 1219.
2gを100±5℃の範囲で1時間かけて装入した。
1.5時間内圧反応後、オートクレーブ内を窒素置換
し、純度96%のKOH 18.3g添加した。再度、
窒素置換を行い、4735.2gのPOを4時間かけて
装入した。6.5時間内圧反応後、系中の未反応POを
減圧除去し、仕込んだKOHと等モルの燐酸で中和した
後、塩を濾別して除去した。水酸基価253mgKOH
/g、粘度1940cps/25℃のポリエーテルポリ
オール7450gを得た。得られたポリオールをBとす
る。
【0053】参考例3 ノニルフェノール(以下、NPという) 678.3g
とジエタノールアミン(以下、DEOAという) 67
9.8gを温度計・攪拌装置を装着した2リットルオー
トクレーブに仕込み、窒素置換後内温25℃とした。オ
ートクレーブにメタリングポンプにて37%ホルマリン
(以下、HCHOという)水溶液 374.9gを0.
5時間かけて滴下した。滴下終了後、内温を55±5℃
に昇温し、2時間反応させた後、更に110±5℃に昇
温し、4時間反応させた。反応後、95℃まで冷却し、
5.5時間かけて減圧脱水を行った。水酸基価690.
5mgKOH/g、粘度48,000cps/25℃、
水分0.05重量%であった。
【0054】次に、このマンニッヒ塩基混合物394.
4gと純度96%のKOH 2.1gとを温度計・攪拌
装置を装着した2リットルオートクレーブに仕込み、窒
素置換後内温100℃に昇温した。350r.p.m.
の回転数で攪拌しながらPO154gを100±5℃の
範囲で0.3時間かけて装入した。2.5時間内圧反応
後、オートクレーブの内圧が1.4kg/cm2Gにな
るように窒素で加圧後、エチレンオキサイド(以下、E
Oという)205.8gを1.5時間かけて装入した。
1.5時間内圧反応後、オートクレーブ内の圧力を0.
4kg/cm 2Gとし、PO 155gを内温105±
5℃の範囲で装入した。2時間反応後、系中の未反応P
Oを減圧除去し、KOHと等モルの燐酸で中和した後、
塩を濾別して除去した。水酸基価305mgKOH/
g、粘度1375cps/25℃のポリエーテルポリオ
ール835gを得た。得られたポリオールをCとする。
【0055】参考例4 NP 567.8gとDEOA 604.3gを温度計
・攪拌装置を装着した2リットルオートクレーブに仕込
み、窒素置換後内温25℃とした。オートクレーブにメ
タリングポンプにて37%HCHO水溶液 313.8
gを0.7時間かけて滴下した。滴下終了後、内温を5
5±5℃に昇温し、2時間反応させた後、更に110±
5℃に昇温し、4時間反応させた。反応後、95℃まで
冷却し、6.5時間かけて減圧脱水を行った。水酸基価
713.5mgKOH/g、粘度29,680cps/
25℃、水分0.08重量%であった。
【0056】次に、このマンニッヒ塩基混合物613.
2gと純度96%のKOH2.1gとを温度計・攪拌装
置を装着した2リットルオートクレーブに仕込み、窒素
置換後内温100℃に昇温した。350r.p.m.の
回転数で攪拌しながらPO253.6gを100±5℃
の範囲で1時間かけて装入した。3時間内圧反応後、オ
ートクレーブの内圧が1.4kg/cm2Gになるよう
に窒素で加圧後、エチレンオキサイド(以下、EOとい
う)338.1gを1.2時間かけて装入した。1.5
時間内圧反応後、オートクレーブ内の圧力を0.2kg
/cm2Gとし、PO 253.6gを内温105±5
℃の範囲で装入した。4時間反応後、系中の未反応PO
を減圧除去し、KOHと等モルの燐酸で中和した後、塩
を濾別して除去した。水酸基価320mgKOH/g、
粘度990cps/25℃のポリエーテルポリオール
1350gを得た。得られたポリオールをDとする。
【0057】参考例5 エチレンジアミン(以下、EDAという)180gを温
度計・攪拌装置を装着した2リットルオートクレーブに
仕込み、窒素置換後内温100℃に昇温した。350
r.p.m.の回転数で攪拌しながらPO 696gを
100±5℃の範囲で3時間かけて装入した。2.5時
間内圧反応後、窒素置換し、純度96%のKOH 3g
装入した。その後、オートクレーブの内圧が1.4kg
/cm2Gになるように窒素で加圧後、EO 618g
を1.5時間かけて装入した。2時間反応を行った後、
減圧除去を行い、KOHと等モルの燐酸で中和した後、
塩を濾別して除去した。水酸基価450mgKOH/
g、粘度910cps/25℃のポリエーテルポリオー
ル1395gを得た。得られたポリオールをEとする。
【0058】参考例6 EDA 150gを温度計・攪拌装置を装着した2リッ
トルオートクレーブに仕込み、窒素置換後内温100℃
に昇温した。350r.p.m.の回転数で攪拌しなが
らPO 580gを100±5℃の範囲で3時間かけて
装入した。2.5時間内圧反応後、窒素置換し、純度9
6%のKOH 5.84g装入した。その後、オートク
レーブの内圧が1.4kg/cm2Gになるように窒素
で加圧後、EO 514.9gを1.5時間かけて装入
した。2時間反応を行った後、オートクレーブ内の圧力
を0.2kg/cm2Gとし、PO 519.5gを内
温105±5℃の範囲で装入した。4時間反応後、系中
の未反応POを減圧除去し、KOHと等モルの燐酸で中
和した後、塩を濾別して除去した。水酸基価298mg
KOH/g、粘度505cps/25℃のポリエーテル
ポリオール1395gを得た。得られたポリオールをF
とする。
【0059】参考例7 EDA 60gと純度96%のKOH3.4gとを温度
計・攪拌装置を装着した2リットルオートクレーブに仕
込み、窒素置換後内温100℃に昇温した。350r.
p.m.の回転数で攪拌しながらPO 1062gを1
00±5℃の範囲で3.5時間かけて装入した。4.5
時間内圧反応後、系中の未反応POを減圧除去し、KO
Hと等モルの燐酸で中和した後、塩を濾別して除去し
た。水酸基価200mgKOH/g、粘度600cps
/25℃のポリエーテルポリオール1095gを得た。
得られたポリオールをGとする。開始剤、PO、EO重
量比及び分析値を〔表1〕にまとめて記す。
【0060】
【表1】
【0061】実施例1〜5、比較例1〜4 上記ポリオール100gに対してシリコーン整泡剤SZ
−1642(日本ユニカー社品)1.5g、トリス(2
−クロロプロピル)ホスフェート(以下、TCPPとい
う)20g、粘度調整剤としてポリエチレングリコール
500ジメチルエーテル(FlukaChemika社
品)10gを加えた後、水を〔表2〕および〔表3〕に
示した配合量混合し、レジン原液を造り、15℃に調整
した。
【0062】これに15℃に温度調整したポリメチレン
ポリフェニルポリイソシアネート(三井東圧化学(株)
製コスモネートM−100 NCO%31.5)を〔表
2〕および〔表3〕に示した量加え、6000r.p.
m.の回転数を持つ攪拌機で、5秒急速混合した。この
混合物を直ちに縦25cm×横25cm×高さ10cm
の木製ボックスに注入し、フリー発泡させ、発泡開始後
のクリームタイム、ゲルタイムを測定した。また、室温
で24時間放置後のポリウレタンフォームからサンプル
を切り出して、JIS K 7220の方法に準じて圧
縮強度(発泡平行方向(縦方向)、発泡垂直方向(横方
向))を、また、ASTM D 2126の方法に準
じて高温寸法安定性(80℃で24時間放置後のフォー
ムの体積変化率)、低温寸法安定性(−20℃で24時
間放置後のフォームの体積変化率)を測定した。〔表
2〕および〔表3〕に発泡結果を示す。
【0063】ポリウレタンフォームと鉄板との接着強度
を調べるため、ブレットモールド(400mm×400
mm×6mmの縦型パネル、アルミ板)発泡を行った。
すなわち、ポリオール100〜160gに対し、〔表
2〕および〔表3〕に示す割合で整泡剤、難燃剤、粘度
調整剤、水を加え混合し、液温を22℃に調整した。次
いで、別に22℃に保持した必要量のポリイソシアネー
トを前記ポリオール組成物に加え、6000r.p.
m.の回転数を持つ攪拌機で、5秒急速混合し、45±
1℃に保持したモールドに所定量注入し、60℃のオー
ブン内にモールドごと入れて6分間(発泡開始後)放置
する。この注入発泡に用いるモールドのフォームと接触
するアルミ面はポリエチレンのフィルムで覆い、フォー
ムを離型しやすくした。また、フォームとの接着面に4
0mm×70mmの大きさの鉄板(鉄板中央部分から3
0mmの位置に穴を開けている。)を両面テープではり
つけておいた。フォームと接触することによりフォーム
と鉄板は接着するので、このフォームと鉄板の接着力を
測定することにより接着強度を求めた。
【0064】60℃で6分間放置後の脱型したパネルフ
ォームの鉄板の穴の部分にプッシュプルスケール(今田
製作所製)をはめ込み、上方へ引っ張ったときの最大値
を測定した。そのときの単位をkgf/4cmとする。
〔表2〕および〔表3〕に結果を示す。
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】 次に、〔表2〕の実施例1の処方を元に〔表4〕の発泡
処方にてスプレー発泡を行った。使用したスプレーマシ
ーンはガスマーFF発泡機である。対象物はコンクリー
ト面であり、対象物は22℃の恒温室に一昼夜放置して
おいたものである。サンプルの吹き付け厚みは約25m
mである。JIS A 9256をもとに物性測定を行
った。尚、切り出したサンプルを22℃の恒温室に2週
間放置後の体積変化率も測定した。結果を〔表4〕に示
す。
【0067】
【表4】
【0068】
【発明の効果】本発明のポリオール組成物を用いること
で、フロン系発泡剤を全く使用せず、従来施工方法で硬
質ポリウレタンフォームが得られた。また、常温におけ
る寸法安定率が少ないフォームであり、実用的な現場発
泡ポリウレタンフォームが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 75:04 (72)発明者 伊豆川 作 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内 (72)発明者 浅井 清次 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリレンジアミンおよびアルカノールア
    ミンを開始剤としアルキレンオキサイドを付加したポリ
    エーテルポリオール(a)30〜70重量部、マンニッ
    ヒ塩基混合物を開始剤としアルキレンオキサイドを付加
    したポリエーテルポリオール(b)20〜60重量部お
    よびエチレンジアミンを開始剤としアルキレンオキサイ
    ドを付加したポリエーテルポリオール(c)10〜40
    重量部からなる平均水酸基価250〜340mgKOH
    /gであるポリエーテルポリオール100重量部あた
    り、水1〜7重量部および整泡剤1〜3重量部を含有す
    ることを特徴とする硬質ポリウレタンフォーム用ポリオ
    ール組成物。
  2. 【請求項2】 ポリエーテルポリオール(a)がトリレ
    ンジアミンおよびアルカノールアミンとの開始剤混合モ
    ル分率が0.5/0.5〜0.8/0.2の範囲であ
    り、それらにプロピレンオキサイドおよびエチレンオキ
    サイドのうち少なくとも一つを付加した平均水酸基価2
    00〜350mgKOH/gのポリエーテルポリオール
    である請求項1記載のポリオール組成物。
  3. 【請求項3】 ポリエーテルポリオール(b)がノニル
    フェノール、ホルマリン、ジエタノールアミンのモル比
    を1/1〜2/1.2〜2.5の範囲で反応させて得ら
    れるマンニッヒ塩基混合物にプロピレンオキサイドおよ
    びエチレンオキサイドのうち少なくとも一つを付加した
    平均水酸基価200〜380mgKOH/gのポリエー
    テルポリオールである請求項1記載のポリオール組成
    物。
  4. 【請求項4】 ポリエーテルポリオール(c)がエチレ
    ンジアミンにプロピレンオキサイドおよびエチレンオキ
    サイドのうち少なくとも一つを付加した平均水酸基価2
    00〜480mgKOH/gのポリエーテルポリオール
    である請求項1記載のポリオール組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のポリオール組成物とポリ
    イソシアネートとを反応させて得られる硬質ポリウレタ
    ンフォーム。
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