JPH0539341A - ポリオールとその利用 - Google Patents

ポリオールとその利用

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JPH0539341A
JPH0539341A JP3195265A JP19526591A JPH0539341A JP H0539341 A JPH0539341 A JP H0539341A JP 3195265 A JP3195265 A JP 3195265A JP 19526591 A JP19526591 A JP 19526591A JP H0539341 A JPH0539341 A JP H0539341A
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JP
Japan
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polyol
hydroxyl value
polyurethane foam
viscosity
alkylene oxide
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Pending
Application number
JP3195265A
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English (en)
Inventor
Satoshi Yamazaki
聡 山崎
Masahiko Hashiba
正彦 橋場
Satoshi Ozaki
智 尾崎
Tsukuru Izukawa
作 伊豆川
Taku Nago
卓 名郷
Seiji Asai
清次 浅井
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ジエチレントリアミンおよび/またはトリエチ
レンテトラミンのアルキレンオキサイドを付加したポリ
オールからなる平均水酸基価200〜800mgKOH
/gのポリオールと、該ポリオールと他のポリオールの
混合物からなる平均水酸基価200〜600mgKOH
/gのポリオール、およびこのポリオールを有機ポリイ
ソシアネートと混合・発泡させて得られる硬質ポリウレ
タンフォーム。 【効果】本発明のポリオールは、低粘度で、有機ポリイ
ソシアネートとの反応性が極めて速く、発泡剤としての
水の配合量を増加し、クロロフルオロカーボン類等の配
合量を減少しても、得られるポリウレタンフォームは、
低温寸法安定性や圧縮強度に優れており、スプレー発泡
やボード成形される断熱材や建材として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硬質ポリウレタン用ポリ
オールならびにこれを原料とする硬質ポリウレタンフォ
ームに関する。本発明のポリオールは、低粘度で、か
つ、有機ポリイソシアネートとの反応性が速いため、ス
プレー発泡やボード成形時の作業性が極めて良好であ
り、また、ポリウレタンフォームにする際にフロンの使
用量を大幅に削減することができる。
【0002】
【従来の技術】断熱用構造材、建材用硬質ポリウレタン
フォーム製造時に発泡剤としてトリクロロモノフルオロ
メタン(以下CFC−11という)、トリクロロジフル
オロメタン(以下CFC−12という)および水が一般
に用いられている。しかし、CFC−11、CFC−1
2は成層圏のオゾン層を分解し、かつ温室効果を促進す
る物質として取り上げられ、今世紀中にはそれらの製造
および使用が撤廃される方向にある。従って、ウレタン
発泡分野においてもCFC−11、CFC−12の使用
量を大幅に削減する必要が生じてくる。
【0003】この際、CFC−11、CFC−12の削
減手段として、発泡剤としての成分である水の配合量を
増加させる方法がある。しかしながら、従来のポリオー
ル組成物において単にCFC−11、CFC−12の配
合量を減少させ水の配合量を増加させるのみでは、レジ
ン原液とポリイソシアネートとの配合比のずれが生じ、
ポリイソシアネートの使用量が大幅に増加してしまう。
また、単に水の配合量を増加させると、得られるポリウ
レタンフォームが脆くなったり、低温における基材との
接着性が低下するため、基材からフォームが剥離すると
いった現象がおきることが知られている。
【0004】そこで、発泡剤としての水の配合量を増加
したポリウレタンフォーム発泡処方では、レジン原液つ
まり、ポリオールの水酸基価を下げる必要がある。ポリ
オール混合物全体の水酸基価を下げる方法としては高分
子量のポリオールや官能基数の少ない低水酸基のポリオ
ールを混合する手段が考えられるが、この場合得られる
ポリウレタンフォームの低温下における寸法安定性が劣
るといった問題が生ずる。その改良法として、エチレン
ジアミン−アルキレンオキサイド付加物ポリオールを用
いることが、特開平3−47823号公報に開示されて
いる。しかしながら、該ポリオールにおいても、低沸点
ハロゲン化炭化水素が未だ多量に使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低粘
度で有機ポリイソシアネートとの反応性が速く発泡時の
作業性に優れた硬質ポリウレタン用ポリオールならび
に、発泡手段であるCFC−11やCFC−12を削減
して得られる低温寸法安定性、基材との接着性に優れた
硬質ポリウレタンフォームを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前述の問題
点を解決するため鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。
【0007】即ち、本発明はジエチレントリアミンおよ
び/またはトリエチレンテトラミンのアルキレンオキサ
イド付加物からなるポリオールであって、その平均水酸
基価が200〜800mgKOH/gであり、かつ、粘
度が15000cps/25℃以下であることを特徴と
する硬質ポリウレタン用のポリオールである。
【0008】また、ジエチレントリアミンおよび/また
はトリエチレンテトラミンのアルキレンオキサイド付加
物からなる単独または2種以上のポリオールを、30重
量%以上含有するポリオールの混合物からなり、その平
均水酸基価が200〜600mgKOH/gであり、か
つ、粘度が10000cps/25℃以下であることを
特徴とする硬質ポリウレタン用のポリオールである。
【0009】さらに、ポリオールに発泡剤、触媒、整泡
剤およびその他の助剤を添加してなるレジン原液と有機
ポリイソシアネートを混合し、発泡させてなる硬質ポリ
ウレタンフォームにおいて、ポリオールとして上記硬質
ポリウレタン用のポリオールを用いてなることを特徴と
する硬質ポリウレタンフォームである。
【0010】硬質ポリウレタン用のポリオール 本発明に用いられるジエチレントリアミンおよびトリエ
チレンテトラミンは単独または2種類併用することがで
きる。
【0011】本発明に用いられるアルキレンオキサイド
としては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイド等が挙げられ、これらを単独ま
たは2種類以上併用してもよい。
【0012】本発明において、ジエチレントリアミンお
よび/またはトリエチレンテトラミンのアルキレンオキ
サイド付加物からなるポリオールは、平均水酸基価が2
00〜800mgKOH/g、好ましくは250〜55
0mgKOH/gであるポリオールの単独または2種類
以上からなる。平均水酸基価が200mgKOH/gよ
り低い場合には得られるポリウレタンフォームの圧縮強
度および低温寸法安定性が劣る傾向にある。また、平均
水酸基価が800mgKOH/gを越えると得られるポ
リウレタンフォームが脆くなると共に低温寸法安定性も
劣る傾向にある。
【0013】本発明において、ジエチレントリアミンお
よび/またはトリエチレンテトラミンのアルキレンオキ
サイド付加物からなるポリオールは、粘度が15000
cps/25℃以下が好ましい。粘度が15000cp
s/25℃を越えると、従来と比較して有機物系発泡剤
を削減し水を増量した系におけるレジン原液の粘度上昇
につながり、作業性に欠ける。更に好ましくは粘度が1
0000cps/25℃以下である。
【0014】本発明において、ジエチレントリアミンお
よび/またはトリエチレンテトラミンにアルキレンオキ
サイドを付加する際に必要に応じて用いられる触媒は、
アミン系化合物および水酸化アルカリが好ましい。
【0015】アミン系化合物としては下記一般式(1)
〔化1〕
【0016】
【化1】NR112 ───────(1) (上式中R1、R2は水素原子、炭素数1〜16までのア
ルキル基、−CH2CH2OH基または−CH2CH(C
3)OH基を示す。また、nは1〜6である。但し、
1およびR2ともに水素原子の場合は除かれる。)また
は一般式(2)〔化2〕
【0017】
【化2】R12(CH2nNR12──(2) (上式中R1、R2は水素原子、炭素数1〜16までのア
ルキル基、−CH2CH2OH基または−CH2CH(C
3)OH基を示す。また、nは1〜6である。)で表
されるアミン化合物である。
【0018】アミン化合物としては、例えばジブチルア
ミン、ジメチルパルミチルアミン、テトラメチレンジア
ミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、
ジ−n−プロピルアミン、n−プロピルアミン、n−ア
ミルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、イソ
ブチルアミン、イソアミルアミン、メチルジエチルアミ
ン等が挙げられる。
【0019】また、水酸化アルカリとしては、例えば水
酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム
等が挙げられる。
【0020】上記各触媒は、単独または2種以上併用す
ることが出来る。アミン化合物を用いた場合には、後処
理が不要であるのに対して、水酸化アルカリを用いた場
合には、アルキレンオキサイド重合後に塩酸、硫酸、リ
ン酸あるいは酢酸等の酸類による中和処理、生成した塩
の濾過除去が必要である。
【0021】本発明のジエチレントリアミンおよび/ま
たはトリエチレンテトラミンのアルキレンオキサイド付
加物からなるポリオールは、他のポリオールと混合して
用いることが出来る。他のポリオールとしては、ポリエ
ーテルポリオール、ポリエステルポリオール等が挙げら
れる。
【0022】ポリエーテルポリオールとしては、多価ア
ルコール、糖類、フェノール類、フェノール誘導体、ア
ルカノールアミン類、芳香族アミン類、およびマンニッ
ヒ付加物等の開始剤にアルキレンオキサイドを付加して
得られるものであり、例えば、グリセリン、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、エチレングルコ
ール、ジエチレングリコール、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、シュークロース、ソルビト
ール、ノボラック、ノニルフェノール、ビスフェノール
A、ビスフェノールF、エチレンジアミン、トリレンジ
アミン、ジフェニルメタンジアミン、マンニッヒ付加物
等の単独または2種以上からなる開始剤にアルキレンオ
キサイドを付加して得られるものが挙げられる。
【0023】ポリエステルポリオールとしては、アジピ
ン酸、フタル酸、コハク酸等の多官能カルボン酸とエチ
レングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、
トリメチロールプロパン等の多官能ヒドロキシ化合物と
の重縮合により末端に水酸基を有するポリオールが挙げ
られる。
【0024】これら他のポリオールの水酸基価は特に限
定されないが、その配合量が多い場合には、レジン原液
の平均水酸基価が上昇しないためにも250〜550m
gKOH/gの水酸基価のものが好ましい。
【0025】また、これら他のポリオールは、ジエチレ
ントリアミンおよび/またはトリエチレンテトラミンの
アルキレンオキサイド付加物の含有量が30重量%以上
となるように混合することが好ましい。含有量が30重
量%未満の場合には、得られる硬質ポリウレタンフォー
ムの反応性が遅くなる傾向にあり、現場発泡を行うと被
塗布材からレジン原液と有機ポリイソシアネートの混合
液が垂れ落ちるといった現象が起こる。
【0026】本発明のポリオールの製造方法としては、
オートクレーブ中にジエチレントリアミンおよび/また
はトリエチレンテトラミンを仕込、これに必要に応じて
触媒を添加、充分な窒素置換を行った後にアルキレンオ
キサイドを徐々に装入する。アルキレンオキサイドを付
加反応させる場合の反応温度は60〜150℃が好まし
い。反応温度が60℃未満であると反応が進行し難く、
また、150℃を越えると副反応が顕著になり好ましく
ない。
【0027】硬質ポリウレタンフォーム 本発明に用いられるポリオールとしては、前述したもの
がすべてそのまま適用できる。
【0028】本発明に用いられる有機ポリイソシアネー
トとしては、芳香族、脂肪族、脂環式ポリイソシアネー
トおよびそれらの変成物、二量体、三量体、例えばヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート(IPDI)、トリレンジイソシアネート(TD
I)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
キシリレンジイソシアネート(XDI)、ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニ
ルポリイソシアネート(MDI−CR)、トリフェニル
メチレントリイソシアネート、ウレチジオン、イソシア
ヌレート、変成(カルボジイミド)ジフェニルメタンジ
イソシアネート等が挙げられる。これらの有機ポリイソ
シアネートは単独または2種類以上併用することが出来
る。
【0029】本発明に用いられる発泡剤としては、水、
CFC−11、CFC−12等のクロロフルオロカーボ
ン類や、ヘプタン等の低級炭化水素化合物またはメチレ
ンクロライド等の低沸点塩化炭化水素化合物類、あるい
はハイドロクロロフルオロカーボン類(以下HCFCと
いう)、例えば2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフ
ルオロエタン(HCFC−123)や1,1−ジクロロ
−1−フルオロエタン(HCFC−141b)を単独ま
たは2種類以上併用することが出来る。また、特定フロ
ンの削減を行うためにも水と他の有機物系発泡剤との比
率(有機物系発泡剤/水)は10以下が好ましい。
【0030】本発明で用いられる触媒としては、例えば
アミン系化合物(トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリイソプロパノールアミン、トリブチルアミン、
トリオクチルアミン、ヘキサデシルメチルアミン、N−
メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N−オクタ
デシルモルホリン、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノ
ールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、ジエ
チレントリアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル
エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル
プロピレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチ
ル−1,3−ブタンジアミン、N,N,N’,N’−テ
トラメチルヘキサメチレンジアミン、N,N’,
N’’,N’’’,−ペンタメチルジエチレントリアミ
ン、トリエチレンジアミン、トリエチレンジアミンの有
機酸塩、第1および第2アミンのアミノ基のオキシアル
キレン付加物、N,N−ジアルキルピペラジン類のよう
なアザ環化物、種々のN,N’,N’’’−トリアルキ
ルアミノアルキルヘキサヒドロトリアジン類、特公昭5
2−43517号公報のβ−アミノカルボニル触媒、特
公昭53−14279号公報のβ−アミノニトリル触
媒、有機金属系化合物(酢酸錫、オクタン酸錫、オレイ
ン酸錫、ラウリン酸錫、ジブチル錫ジアセテート、ジブ
チル錫ジラウレート、ジブチル錫ジクロライド、オクタ
ン酸鉛、ナフテン酸鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン
酸コバルト等)等が挙げられる。
【0031】これらの触媒は、単独または2種類以上併
用することが出来、その使用量は活性水素をもつ化合物
100重量部に対して0.0001〜10.0重量部が
好ましい。
【0032】本発明に用いられる整泡剤としては、従来
公知の有機ケイ素系界面活性剤であり、例えば、日本ユ
ニカー社製のL−501、L−532、L−540、L
−544、L−3550、L−5302、L−530
5、L−5320、L−5340、L−5410、L−
5420、L−5421、L−5710、SZ−164
2等、東レ・シリコーン社製のSH−190、SH−1
92、SH−193、SH−194、SH−195、S
H−200、SPX−253等、信越シリコーン社製の
F−114、F−121、F−122、F−220、F
−230、F−258、F−260B、F−317、F
−341、F−345等、東芝シリコーン社製ではTF
A−4200、TFA−4202等が挙げられる。
【0033】これら整泡剤の使用量は、活性水素を持つ
化合物と有機ポリイソシアネートの総和100重量部に
対して0.1重量部以上、好ましくは0.5〜20重量
部である。0.1重量部未満であると原料成分の混合、
乳化が不完全となり、得られるポリウレタンフォームの
セルが荒くなる傾向にある。また、多く使用してもポリ
ウレタンフォームの物性上の問題はないが、コスト的に
不利である。
【0034】その他助剤として用いる難燃剤としては、
例えば、トリス(2−クロロプロピル)ホスフェート、
トリス(ジクロロプロピル)ホスフェート、トリス(ジ
ブロモプロピル)ホスフェート、大八化学社製CR−5
05およびCR−507、モンサント化学社製Phos
agard 2XC−20およびC−22−R(Pho
sgardはモンサント化学社商標)、ストーファー化
学社製Fyrol16(Fyrolはストーファー化学
社商標)等が挙げられ、必要に応じて適宜使用すること
ができる。
【0035】その他、可塑剤、充填剤、安定剤、着色剤
等ウレタン化学において公知のものを必要に応じ添加す
ることができる。
【0036】本発明を実施する場合の例では、ポリオー
ル、触媒、発泡剤および難燃剤、その他の助剤類の所定
量を混合してレジン液をつくる。このレジン液と有機ポ
リイソシアネートを所定の比率でミキシングヘッド付き
ポリウレタン発泡機等を使用し、急速混合する。得られ
た硬質ポリウレタンフォーム原材料液をスプレー発泡や
ボードへの複合化などの方法で成形することにより、断
熱的構造材、建材の製造を行う。この際、有機ポリイソ
シアネートのイソシアネート基とポリオール中の活性水
素との当量比が0.8以上、特に0.9〜1.5当量が
好ましい。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。尚、
水酸基価および粘度の測定はJIS K−1557に従
った。ポリウレタンフォームの低温寸法安定性および圧
縮強度の測定は各々JIS A−1412、JIS A
−9514に準じて行った。
【0038】実施例1 ジエチレントリアミン(以下、DETAと省略)258
gを温度計・攪拌装置の装着した2リットルのオートク
レーブに仕込、窒素置換後100℃に昇温した。ジメチ
ルパルミチルアミン(花王(株)製、以下、DM−60
と省略)を4.5g添加混合後、プロピレンオキサイド
(以下、POと省略)864g、エチレンオキサイド
(以下、EOと省略)370gの順に徐々に挿入した。
6.5時間反応後、系中の未反応PO、EOを減圧除去
し水酸基価470mgKOH/g、粘度4500cps
/25℃のポリオール1457gを得た。得られたポリ
オールをポリオールAとする。
【0039】実施例2 DETA206gを温度計・攪拌機装置の装着した2リ
ットルのオートクレーブに仕込、窒素置換後115℃ま
で昇温した。KOH4.9gを添加溶解後、PO978
g、EO420gの順に徐々に挿入し、5時間反応後、
系中の未反応PO、EOを減圧除去し、KOHと当量の
リン酸で中和した後、塩を濾別して除去し、水酸基価3
50mgKOH/g、粘度600cps/25℃のポリ
オール1584gを得た。得られたポリオールをポリオ
ールBとする。
【0040】実施例3 トリエチレンテトラミン(以下、TETAと省略)14
6gを温度計・攪拌装置の装着した2リットルのオート
クレーブに仕込、窒素置換後100℃まで昇温した。D
M−60を4.3g添加混合後、PO408g、EO4
08gの順に徐々に挿入した。6時間反応後、系中の未
反応PO、EOを減圧除去し、水酸基価350mgKO
H/g、粘度3000cps/25℃のポリオール94
0gを得た。得られたポリオールをポリオールCとす
る。
【0041】実施例4 TETA146gを温度計・攪拌装置の装着した2リッ
トルのオートクレーブに仕込、窒素置換後115℃まで
昇温した。KOH5.1gを添加混合後、PO461
g、EO1076gの順に徐々に挿入した。5時間反応
後、系中の未反応PO、EOを減圧除去し、KOHと当
量のリン酸で中和した後、塩を濾別して除去し、水酸基
価200mgKOH/g、粘度800cps/25℃の
ポリオール1623gを得た。得られたポリオールをポ
リオールDとする。
【0042】実施例5 DETA206gとTETA146gを温度計・攪拌装
置の装着した2リットルのオートクレーブに仕込、窒素
置換後115℃まで昇温した。KOH3.5gを添加混
合後、PO338g、EO507gの順に徐々に挿入し
た。5時間反応後、系中の未反応PO、EOを減圧除去
し、KOHと当量のリン酸で中和した後、塩を濾別して
除去し、水酸基価750mgKOH/g、粘度6000
cps/25℃のポリオール1053gを得た。得られ
たポリオールをポリオールEとする。
【0043】比較例1 エチレンジアミン(以下、EDAと省略)150gを温
度計・攪拌装置の装着した2リットルのオートクレーブ
に仕込、窒素置換後、100℃まで昇温した。KOHを
4.9g添加混合後、PO727g、EO727gの順
で徐々に挿入した。5時間反応後、系中の未反応PO、
EOを減圧除去し、KOHと当量のリン酸で中和した
後、塩を濾別して除去し、水酸基価350mgKOH/
g、粘度500cps/25℃のポリオール1588g
を得た。得られたポリオールをポリオールFとする。
【0044】比較例2 DETA103gを温度計・攪拌装置の装着した2リッ
トルのオートクレーブに仕込、窒素置換後、100℃ま
で昇温した。KOHを5.7g添加混合後、PO884
g、EO884gを徐々に挿入した。3時間反応後、系
中の未反応PO、EOを減圧除去し、KOHと当量のリ
ン酸で中和した後、塩を濾別して除去し、水酸基価15
0mgKOH/g、粘度3000cps/25℃のポリ
オール1735gを得た。得られたポリオールをポリオ
ールGとする。
【0045】比較例3 TETA584gを温度計・攪拌装置の装着した2リッ
トルのオートクレーブに仕込、窒素置換後115℃まで
昇温した。無触媒下、PO400g、EO600gの順
で徐々に挿入した。4.5時間反応後、系中の未反応P
O、EOを減圧除去した。水酸基価850mgKOH/
g、粘度70000cps/25℃のポリオール140
6gを得た。得られたポリオールをポリオールHとす
る。以上の実施例1〜5および比較例1〜3の結果を
〔表1〕に示す。
【0046】
【表1】
【0047】実施例6〜12、比較例4〜7 ポリオールとして上記実施例1〜5、比較例1〜3で得
られたポリオールA〜Hおよびポリエーテルポリオール
としてNE−410(三井東圧化学(株)製、水酸基価
415mgKOH/g)を実施例6〜10、比較例4〜
7は単独で、実施例11はポリオールAを50重量部、
ポリオールIを50重量部混合したポリオールを、実施
例12はポリオールBを70重量部、NE−410を3
0重量部混合したポリオールを用いた。
【0048】上記ポリオール100gに対して、シリコ
ーン整泡剤SZ−1642(日本ユニカー社品)1.5
g、トリス(2−クロロプロピル)ホスフェート(以
下、TCPPという)10g加えた後、CFC−11
(フレオン11B;三井フロロケミカル(株)製)と水
を〔表2〕に示した処方の配合量混合し、レジン原液を
造り、15℃に調整した。
【0049】これに15℃に温度調整したポリメチレン
ポリフェニルポリイソシアネート(三井東圧化学(株)
製MDI−CR200 NCO%31.3)を〔表2〕
に示した量加え、5000rpmの回転数を持つ攪拌機
で、5秒間急速混合した。この混合物を直ちに縦25c
m×横25×高さ10cmのボックスに注入し、自由発
泡させ、発泡開始後のクリームタイム、ゲルタイムを測
定した。また、室温で24時間放置後のポリウレタンフ
ォームからサンプルを切り出し、JIS−A−9514
の方法に準じて圧縮強度(縦方向)を、また、JIS−
A−1412の方法に準じて低温寸法安定性(−20℃
で24時間放置後の厚さ方向の寸法変化)を測定した。
以上の結果を〔表2〕に示した。
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】本発明のポリオールは低粘度で、かつ、
有機ポリイソシアネートとの反応性が極めて速く、ま
た、これを用いることにより低温寸法安定性等にも優れ
たポリウレタンフォームが得られた。すなわち、本発明
のポリオールを用いると、発泡剤である水の使用量を多
くし、CFC−11等のクロロフルオロカーボン類等の
有機物系発泡剤の使用量を減らしても、スプレー発泡や
ボード成形することにより得られるポリウレタンフォー
ムは断熱材や建材として有用なものである。
フロントページの続き (72)発明者 伊豆川 作 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内 (72)発明者 名郷 卓 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 浅井 清次 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジエチレントリアミンおよび/またはト
    リエチレンテトラミンのアルキレンオキサイド付加物か
    らなるポリオールであって、その平均水酸基価が200
    〜800mgKOH/gであり、かつ、粘度が1500
    0cps/25℃以下であることを特徴とする硬質ポリ
    ウレタン用のポリオール。
  2. 【請求項2】 ジエチレントリアミンおよび/またはト
    リエチレンテトラミンのアルキレンオキサイド付加物か
    らなる単独または2種以上のポリオールを、30重量%
    以上含有するポリオールの混合物からなり、その平均水
    酸基価が200〜600mgKOH/gであり、かつ粘
    度が10000cps/25℃以下であることを特徴と
    する硬質ポリウレタン用のポリオール。
  3. 【請求項3】 ポリオールに発泡剤、触媒、整泡剤およ
    びその他の助剤を添加してなるレジン原液と有機ポリイ
    ソシアネートを混合し、発泡させてなる硬質ポリウレタ
    ンフォームにおいて、ポリオールとして請求項1または
    2記載のポリオールを用いてなることを特徴とする硬質
    ポリウレタンフォーム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010018818A (ja) * 2002-09-27 2010-01-28 Asahi Glass Co Ltd 硬質発泡合成樹脂の製造方法

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