JPH06100580B2 - すべり軸受の損傷診断装置 - Google Patents

すべり軸受の損傷診断装置

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JPH06100580B2
JPH06100580B2 JP60040913A JP4091385A JPH06100580B2 JP H06100580 B2 JPH06100580 B2 JP H06100580B2 JP 60040913 A JP60040913 A JP 60040913A JP 4091385 A JP4091385 A JP 4091385A JP H06100580 B2 JPH06100580 B2 JP H06100580B2
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弌也 佐藤
隆雄 米山
修一 昼岡
秀俊 斉藤
政幸 松浦
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/12Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement characterised by features not related to the direction of the load
    • F16C17/24Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement characterised by features not related to the direction of the load with devices affected by abnormal or undesired positions, e.g. for preventing overheating, for safety

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  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は圧延機、蒸気タービン等に用いられているすべ
り軸受(メスタ軸受やモーゴイル軸受など)の損傷診断
装置に関する。
〔従来の技術〕
圧延機のバツクアツプロール用軸受には、メスタ軸受や
モーゴイル軸受と呼ばれるすべり軸受が用いられてい
る。このすべり軸受は潤滑油系統の故障や軸受荷重の過
大、潤滑油温度の上昇並びに調心性不良等が原因して、
軸受ラジアル面のメタル焼損やスラスト当りによる軸受
損傷事故を起こし、プラントの停止要因となることが知
られている。
従来、これら軸受損傷の監視手段として、潤滑油の排油
温度を測定し、その排油温度が一定値を越えたときに損
傷と判断する方法が用いられていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、この排油温度監視法は、軸受損傷時に発生する
軸受の温度上昇を排油温度を介して知る方法であるた
め、応答が遅く損傷が進んだ状態でないと検出できず、
また、排油温度上昇が必らずしも軸受損傷に基づくもの
であると言えない場合も多く、信頼性の点で問題があつ
た。
排油温度監視法に代わる方法として、初期損傷状態から
検出が可能な音響信号(主として超音波領域)監視法が
ある。例えば、蒸気タービンや発電機に用いられるすべ
り軸受の損傷診断法として、特開昭56−53422号公報に
記載されたものがある。この方法は、損傷時に発生する
周期性信号を検出する手法であるが、シヤフトと軸受間
にかかる荷重が殆んど少なく、外来ノイズの少ない状態
で監視する場合に限定される。
これに対し、圧延機用すべり軸受には非常に大きな荷重
がロールにかかるため、ノイズも大きく、上述の公報に
示された方法では対処することができない。すなわち、
圧延機の場合には正常時にも軸受固定用のキーによるメ
タルのふくらみに起因するキー当りというノイズが周期
的に発生するし、ロールがワイパーなどとこすれること
によるラビングノイズが発生することがあるからであ
る。したがつて、軸受損傷を正確に判断するためには、
これらノイズとの識別を正確に行う必要がある。
一方、特開昭58−68626号公報に記載されているよう
に、被検体が発する音響信号を捕らえ、被検体の回転周
波数通過信号からラビングを検出し、回転周波数ろ過信
号からラジアル面損傷を検出したり、また、特開昭55−
151237号公報に記載されているように、被検体からの音
響信号の状態を監視して、軸受部の異常を検出したり、
あるいは特開昭56−74632号公報に記載されているよう
に、音響信号と軸受温度とを監視したりすることもでき
る。
しかし、上記公報に記載されている技術を利用しても、
ラジアル面損傷やラビングを精度良く検出したり、スラ
スト当たりを検出したりするには十分ではない。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、すべり軸受の損傷による信号とノイズ
とを正確に弁別し、且つすべり軸受の損傷の内容を正確
に判別することができるすべり軸受の損傷診断装置を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本発明は、第1の発明とし
て、回転軸を支承するすべり軸受に取付けられて当該す
べり軸受に伝搬される音響信号を検出する音響センサ
と、前記音響センサの検出信号を包絡線検波する検波回
路と、前記検波回路の出力信号に含まれる前記回転軸の
回転周波数成分と同周波数成分の信号を通過帯域に含む
第1のフィルタと、前記検波回路の出力信号に含まれる
前記回転軸の回転周波数成分と同周波数成分の信号をろ
過帯域に含む第2のフィルタと、前記第1のフィルタの
出力信号と予め定められたラビング設定値とを比較して
比較結果を2値信号で出力する第1比較回路と、前記第
2のフィルタの出力信号と予め定められたラジアル面損
傷設定値とを比較して比較結果を2値信号で出力する第
2比較回路と、前記すべり軸受の温度を検出する温度セ
ンサと、この温度センサの検出信号と予め設定された警
報設定値とを比較して比較結果を出力する温度判定回路
と、前記第1比較回路の出力信号の論理状態に基づいて
前記すべり軸受のラビング発生の有無を判別する第1損
傷判別回路と、前記第2比較回路の出力信号と前記温度
判定回路の出力信号の各信号の論理状態に基づいて前記
すべり軸受のラジアル面損傷発生の有無を判別する第2
損傷判別回路と、第1および第2損傷判別回路による判
別結果をそれぞれ表示する表示器と、を備えたすべり軸
受の損傷診断装置を構成したものである。
また、第2の発明として、回転軸を支承するすべり軸受
に取付けられて当該すべり軸受に伝搬される音響信号を
検出する音響センサと、前記音響センサの検出信号を包
絡線検波する検波回路と、前記検波回路の出力信号に含
まれる前記回転軸の回転周波数成分と同周波数成分の信
号を通過帯域に含む第1のフィルタと、前記検波回路の
出力信号に含まれる前記回転軸の回転周波数成分と同周
波数成分の信号をろ過帯域に含む第2のフィルタと、前
記第1のフィルタの出力信号と予め定められたラビング
設定値とを比較して比較結果を2値信号で出力する第1
比較回路と、前記第2のフィルタの出力信号と予め定め
られたラジアル面損傷設定値とを比較して比較結果を2
値信号で出力する第2比較回路と、前記検波回路の検波
出力信号が所定レベル以上の状態を所定時間以上持続す
る場合に2値信号を出力する持続時間検出回路と、前記
第1比較回路の出力信号の論理状態に基づいて前記すべ
り軸受のラビング発生の有無を判別する第1損傷判別回
路と、前記第2比較回路の出力信号の論理状態に基づい
て前記すべり軸受のラジアル面損傷発生の有無を判別す
る第2損傷判別回路と、前記持続時間検出回路の出力信
号の論理状態に基づいて前記すべり軸受のスラスト当り
発生の有無を判別する第3損傷判別回路と、第1、第2
および第3損傷判別回路による判別結果をそれぞれ表示
する表示器と、を備えたすべり軸受の損傷診断装置を構
成したものである。
更に、第3の発明として、回転軸を支承するすべり軸受
に取付けられて当該すべり軸受に伝搬される音響信号を
検出する音響センサと、前記音響センサの検出信号を包
絡線検波する検波回路と、前記検波回路の出力信号に含
まれる前記回転軸の回転周波数成分と同周波数成分の信
号を通過帯域に含む第1のフィルタと、前記検波回路の
出力信号に含まれる前記回転軸の回転周波数成分と同周
波数成分の信号をろ過帯域に含む第2のフィルタと、前
記第1のフィルタの出力信号と予め定められたラビング
設定値とを比較して比較結果を2値信号で出力する第1
比較回路と、前記第2のフィルタの出力信号と予め定め
られたラジアル面損傷設定値とを比較して比較結果を2
値信号で出力する第2比較回路と、前記すべり軸受の温
度を検出する温度センサと、この温度センサの検出信号
と予め設定された警報設定値とを比較して比較結果を出
力する温度判定回路と、前記検波回路の検波出力信号が
所定レベル以上の状態を所定時間以上持続する場合に2
値信号を出力する持続時間検出回路と、前記第1比較回
路の出力信号の論理状態に基づいて前記すべり軸受のラ
ビング発生の有無を判別する第1損傷判別回路と、前記
第2比較回路の出力信号と前記温度判定回路の出力信号
の各出力信号の論理状態に基づいて前記すべり軸受のラ
ジアル面損傷発生の有無を判別する第2損傷判別回路
と、前記持続時間検出回路の出力信号の論理状態に基づ
いて前記すべり軸受のスラスト当り発生の有無を判別す
る第3損傷判別回路と、第1、第2および第3損傷判別
回路による判別結果をそれぞれ表示する表示器と、を備
えたすべり軸受の損傷診断装置を構成したものである。
〔作用〕
前記した手段によれば、第1比較回路の比較結果を基に
ラビングの発生の有無が検出され、第2比較回路の比較
結果を基にラジアル面損傷の有無が検出され、第3比較
回路の比較経過を基にスラスト当りの発生の有無が検出
される。更に、ラジアル面損傷の有無を検出する場合、
温度センサの検出出力を考慮しているので、軸受部の排
油温度が警報設定値になったことを条件としてラジアル
面損傷の発生の有無を検出することができ、検出精度を
高めることができる。
〔発明の実施例〕
−原 理− 本発明によるすべり軸受の損傷診断装置の各実施例を詳
述するに当つて、まず、すべり軸受の構造および発生す
る異常現象との関連において本発明の原理を以下に説明
する。
第1図に圧延機におけるすべり軸受部の構造を示し、
(a)は側面図、(b)は断面図である。同図におい
て、ロール5にはスリーブ16がはめてあり、その止め金
具にキー17が用いられている。このキー17のため、スリ
ーブ16には突出部18ができている。また、スリーブの端
部はつば19が付いている。軸受5aは軸受チヨツク20とブ
ツシング21よりなつている。そして、スリーブ16とブツ
シング21との間には油膜22が形成されて、両者間のすべ
り摩擦を低減している。
このような構造において、油膜切れやアライメント不良
等に起因してブツシング21のラジアル面が損傷する現象
をラジアル面損傷と呼ぶ。また、ブツシング21の端面
(スラスト面)がつば19と長時間接触してブツシング21
を損傷に至らしめる現象をスラスト当りと呼ぶ。さら
に、バツクロール4または5(第2図参照)の近傍にあ
るワイパ25が例えばロール5と接触する現象をラビング
と呼ぶ。
次に、第3図は正常時、ラジアル面損傷、スラスト当
り、およびラビング発生時において、軸受部で検出され
る音響信号の波形例を回転信号との関連につき一つのパ
ルスを発生するものとして表わしている。第3図におい
て、正常時に1回転に一つのパルスの発生がみられるの
は前述したキー17による突出部18がブツシング21の一部
と接触するときに発生する音響信号である。ラジアル面
損傷時に発生する音響信号波形は、連続的な信号の上に
ロール5の回転周波数よりも高周波の周期的な突発信号
が重畳された波形となる特徴を有する。スラスト当りの
際は強烈な接触が長く続くため、少なくとも1回転に要
する時間以上のほぼ同一レベルであつて、高いレベルの
連続的な音響信号が発生する。また、ラビング発生時に
はロールの回転周期に同期して1回転に1回強弱のある
連続的な音響信号が発生する。
以上のことから、本発明による検出原理は次のように整
理される。
A,ラジアル面損傷については、その音響信号の包絡線を
求め、その周波数特性をロール5(または回転軸)の回
転周波数を基準として判別することによりノイズから弁
別するべきことができ、かつ他の現象と区別することが
できる。
B.ラビングについても同様に音響信号の包絡線を求め、
その変動周期をロール5(または回転軸)の回転周期を
基準として判別することによりノイズから弁別でき、か
つ他の現象と区別することができる。
C.スラスト当りについては、その音響信号が所定のレベ
ルを継続的に所定時間持続するので、この点に着目すれ
ばノイズから弁別し、かつ他の現象と区別できる。この
原理による判別機能を前記ラジアル面損傷の判別機能と
組み合わせることにより、すべり軸受に発生する損傷を
多種類判別でき、かつ判別の信頼性向上が期待できる。
D.以上は各音響信号の周波数(または周期)に着目し、
すべり軸受の損傷現象を早期にかつ正確に検知するもの
であるが、単なる警報に止まらず、機械設備の停止を必
要とする場合の判断は事柄の重要性から高い信頼性が要
求される。そこで、軸受潤滑油の排油温度の情報を上述
した各手方に応用することにより高信頼性を確保しう
る。
−第1実施例− 第4図に第1の実施例を示す。第1の実施例は、検出原
理A,Bを利用すると共に、ラジアル面損傷およびラビン
グの検出機能に加えてその信頼性を高めるために、軸受
部の排油温度の情報を加味し、ラジアル面損傷検出信号
と排油温度の情報との論理積を演算するようにしたもの
である。
第4図において、圧延機1はワークロール2および3の
間で圧延されるが、ワークロール2,3の上下にはバック
アップロール4,5が設けられている。これらのバックア
ップロール4,5の両端はそれぞれすべり軸受4a,4b、およ
び5a,5bにより軸支されている。これらのすべり軸受の
うち、5a,5bに音響センサ6a,6bが取付けられている。な
お音響センサはすべり軸受4a,4bに取付けるか、あるい
は4a,4b,5a,5bのすべてに取付けてもよい。
音響センサ6a,6bは軸受部にて発生したかあるいは伝搬
された音響信号を検出する。各検出信号はそれぞれ対応
する増幅器7a,7bを介して増幅されたのち、包絡線検波
回路8a,8bにより検波され、音響信号の包絡線状の波形
の信号となつて出力される。各検波出力信号はロール5
の回転周波成分をろ過帯域に含む(つまり、通過帯域
外)ハイパスフィルタ10a,10bに与えられ、ロール5の
回転周波成分よりも高い周波数成分の信号のみが出力さ
れる。したがって、ラジアル面損傷の場合の音響信号の
特徴は第3図に示す通りであり、このハイパスフィルタ
10a,10bの出力信号がラジアル面損傷に起因するもので
あることが検知される。しかしながらそれのみをもって
判断することは信頼性を欠く。そこで、ハイパスフィル
タ10a,10bの出力信号はエネルギ比較回路(第2比較回
路)11b,11dに入力され、予め定められた基準値との間
でフィルタ出力信号のもつエネルギー値と比較される。
基準値は実験的、経験的により求められる。
ここに、単なる信号の振幅レベルではなくエネルギーに
より比較することとしたのは、エネルギは(電圧)×
(時間)あるいは(電圧)×(時間)で与えられるた
め、フィルタ出力信号の振幅の度合が明確となり、より
正確な判別を可能とするからである。
さて、第2比較回路11b,11dにおける比較の結果、基準
値より高いレベルの場合に論理“1"、低レベルの場合に
論理“0"の2値信号が出力される。この2値信号は損傷
判別回路14のAND回路14a,14b,14c,14dにそれぞれ入力さ
れ、損傷判別回路14でラビング検出信号と論理積演算さ
れる。
ラビングを検出するために、ローパスフィルタ9a,9bお
よび第1比較回路11a,11cが設けられており、第1比較
回路11a,11cの出力信号が損傷判別回路14に入力されて
いる。
ラビングの検出原理は先に述べた検出原理Bに示す通り
であり、ロール5の回転周期を基準として音響信号の包
絡線検波信号の変動周期を判別することにより正確に検
出できる。
ローパスフィルタ9a,9bはその通過帯域内にロール5の
回転周波数成分を含んでおり、したがって、音響信号に
含まれるロール5の回転周波数成分を出力する。各フィ
ルタ9a,9bの出力信号は第1比較回路(エネルギ比較回
路)11a,11cにおいて予め定められた基準値と比較され
る。すなわち、これら各比較回路11a,11cは入力される
信号がもつエネルギ成分をもってその信号レベルの高低
を比較するものであり、基準値より高いレベルの場合に
論理“1"低レベルの場合に論理“0"の2値信号を出力す
る。各比較回路11a,11cの出力信号は比較回路11b,11dの
出力信号と共に損傷判別回路14に入力され、比較回路11
a〜11dの出力論理状態から損傷(ラビング、ラジアル面
損傷)の内容が判別される。損傷判別回路14での判別結
果は警報信号としてランプ等の表示装置15a〜15cに与え
られ、損傷内容に応じてランプの点灯等の手段により表
示されることとなる。
一方、各すべり軸受5a,5bには温度センサ23a,23bが取付
けられており、その温度検出信号は温度判定回路24a,24
bにそれぞれ入力される。温度判定回路24a,24bでは、予
め定められた基準温度値と各温度検出信号とを比較し、
温度検出信号が基準温度値より高い場合に論理“1"、低
い場合に論理“0"の2値信号を出力する。基準温度値は
予め実験的、経験的に求められる。
以上のようにして求められた温度検出信号はそれぞれ損
傷判別回路14のAND回路14l,14mによって論理積が演算さ
れ、両信号共に論理“1"の場合に、警報信号が各表示器
15b,15cに与えられることとなる。したがって、ラジア
ル面損傷およびラビングの発生の有無は音響信号のみで
はなく、温度情報も条件として加味されるから、より信
頼性の高い判断が可能となる。
ここに、以上の第1の実施例における論理判断状態を次
の第1表に示す。
なお、損傷判別回路14は論理回路で構成したが、アナロ
グ回路により処理するようにしてもよい。さらに、表示
器15a〜15cをランプの点灯による警報としたが、損傷判
別回路14の出力信号を使用してCRT等の画面に表示する
ようにすることも可能である。
−第2実施例− 第5図に第2実施例を示す。この第2実施例はラジアル
面損傷、ラビングおよびスラスト当りを一つの診断装置
により弁別可能とした例であり、したがって、結果的に
は正常状態に加えて上記3つの各現象を判別可能とし、
損傷状態の弁別を正確に行うことができる。
すなわち、第2の実施例はスラスト当りを検出するため
に、持続時間回路12と、その出力信号とを予め定められ
た基準時間信号とを比較する比較回路(第3の比較回
路)13とを備えたものである。15dはスラスト当りを示
すための表示器である。
スラスト当りが発生した場合には、第3図に示すように
所定レベルの信号が連続して出力される。この信号を包
絡線検波回路8aにより検波するとその連続状態に対応し
た時間幅の方形波となる。したがって、その時間幅を持
続時間回路12により検出し、少なくともロール回転周期
よりも大きい時間以上持続した場合に警報を出力するよ
うにすれば損傷を検知しうる。そこで、 本実施例において、持続時間回路12は検波出力の持続時
間をクロック信号に基づいてカウントするカウンタであ
り、第3比較回路13は検波回路8aの出力信号の信号レベ
ルが高く、かつ、その包絡線がほぼ一定の状態で所定時
間(少なくともロール5の1回転の時間)以上持続した
場合に論理“1"の信号を出力する。この信号表示装置15
dに警報信号として出力され、15dが点灯する。
さて、第2比較回路11b,11dからのラジアル面損傷検出
信号、第1比較回路11a,11cからのラビング検出信号、
および第3比較回路13からのスラスト当り検出信号はそ
れぞれ損傷判別回路14に入力される。損傷判別回路14で
は入力される各検出信号の論理状態により各現象を判別
し、各々対応した警報信号を各表示器15a,15b,15c,15d
に出力する。
ここで、以上の第2実施例における論理判別状態を次の
第2表に示す。
− 第3実施例 − 第6図に第3実施例を示す。この第3実施例は第2実施
例に対してその信頼性を高めるために、軸受部の排油温
度の情報をラジアル面損傷の検出信号と論理積をとるよ
うにしたものである。なお、図示してないが、温度情報
はラビングおよびスラスト当りの検出信号に対しても論
理積をとるようにすれば、さらなる信頼性の向上が可能
である。
さて、本実施例においては、温度判定回路24a,24bの温
度検出信号が損傷判別回路14においてAND回路14e,14fに
与えられ、ラジアル面損傷検出信号との間で論理積がと
られることになる。その結果表示器15b,15cの表示する
警報は信頼性が高くなる。
ここで、以上の第3実施例における論理判別状態を次の
第3表に示す。
− 変形例 − 以上に述べた第1、第3実施例において、各現象の検出
信号と温度情報の論理積をとるとき、各検出信号と温度
情報とを直接的にAND演算を行なって警報信号を出力す
るようにしているが、AND回路による損傷判別をする前
の段階で各現象の検出信号の発生時点で予備警報(コー
シヨン)を出力し、温度条件が成立した時点で最終的な
警報(デンジャー)を出力するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上述べた如く、本発明によれば、すべり軸受に発生す
るラビング、ラジアル面積傷及びスラスト当りを正確に
検出でき、しかもラジアル面損傷はより精度高く検出す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)はすべり軸受の構成を示す側面断面図、
(b)は径方向断面図、第2図はワイパーの取付状態を
示す側面図、第3図は各種損傷現象と音響信号との対応
を示す波形図、第4図は第1実施例を示すブロック図、
第5図は第2実施例を示すブロック図、第6図は第3実
施例を示すブロック図である。 1……圧延機、2……ワークロール、3……ワークロー
ル、4……バツクアツプロール、4a,4b……すべり軸
受、5……バツクアツプロール、5a,5b……すべり軸
受、6a,6b……音響センサ、7a,7b……増幅器、8a,8b…
…包絡線検波回路、9a,9b……ローパスフイルタ、10a,1
0b……ハイパスフイルタ、11a,11c……第1比較回路、
第11b,11d……第2比較回路、12……持続時間回路、13
……第3比較回路、14……損傷判別回路、15a,15b,15c,
15d……表示器、23a,23b……温度センサ、24a,24b……
温度判定回路。
フロントページの続き (72)発明者 片山 二朗 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 佐藤 弌也 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 米山 隆雄 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 昼岡 修一 茨城県日立市幸町3丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 斉藤 秀俊 茨城県日立市幸町3丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 松浦 政幸 茨城県日立市幸町3丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−68626(JP,A) 特開 昭55−151237(JP,A) 特開 昭56−74632(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸を支承するすべり軸受に取付けられ
    て当該すべり軸受に伝搬される音響信号を検出する音響
    センサと、前記音響センサの検出信号を包絡線検波する
    検波回路と、前記検波回路の出力信号に含まれる前記回
    転軸の回転周波数成分と同周波数成分の信号を通過帯域
    に含む第1のフィルタと、前記検波回路の出力信号に含
    まれる前記回転軸の回転周波数成分と同周波数成分の信
    号をろ過帯域に含む第2のフィルタと、前記第1のフィ
    ルタの出力信号と予め定められたラビング設定値とを比
    較して比較結果を2値信号で出力する第1比較回路と、
    前記第2のフィルタの出力信号と予め定められたラジア
    ル面損傷設定値とを比較して比較結果を2値信号で出力
    する第2比較回路と、前記すべり軸受の温度を検出する
    温度センサと、この温度センサの検出信号と予め設定さ
    れた警報設定値とを比較して比較結果を出力する温度判
    定回路と、前記第1比較回路の出力信号の論理状態に基
    づいて前記すべり軸受のラビング発生の有無を判別する
    第1損傷判別回路と、前記第2比較回路の出力信号と前
    記温度判定回路の出力信号の各信号の論理状態に基づい
    て前記すべり軸受のラジアル面損傷発生の有無を判別す
    る第2損傷判別回路と、第1および第2損傷判別回路に
    よる判別結果をそれぞれ表示する表示器と、を備えたす
    べり軸受の損傷診断装置。
  2. 【請求項2】回転軸を支承するすべり軸受に取付けられ
    て当該すべり軸受に伝搬される音響信号を検出する音響
    センサと、前記音響センサの検出信号を包絡線検波する
    検波回路と、前記検波回路の出力信号に含まれる前記回
    転軸の回転周波数成分と同周波数成分の信号を通過帯域
    に含む第1のフィルタと、前記検波回路の出力信号に含
    まれる前記回転軸の回転周波数成分と同周波数成分の信
    号をろ過帯域に含む第2のフィルタと、前記第1のフィ
    ルタの出力信号と予め定められたラビング設定値とを比
    較して比較結果を2値信号で出力する第1比較回路と、
    前記第2のフィルタの出力信号と予め定められたラジア
    ル面損傷設定値とを比較して比較結果を2値信号で出力
    する第2比較回路と、前記検波回路の検波出力信号が所
    定レベル以上の状態を所定時間以上持続する場合に2値
    信号を出力する持続時間検出回路と、前記第1比較回路
    の出力信号の論理状態に基づいて前記すべり軸受のラビ
    ング発生の有無を判別する第1損傷判別回路と、前記第
    2比較回路の出力信号の論理状態に基づいて前記すべり
    軸受のラジアル面損傷発生の有無を判別する第2損傷判
    別回路と、前記持続時間検出回路の出力信号の論理状態
    に基づいて前記すべり軸受のスラスト当り発生の有無を
    判別する第3損傷判別回路と、第1、第2および第3損
    傷判別回路による判別結果をそれぞれ表示する表示器
    と、を備えたすべり軸受の損傷診断装置。
  3. 【請求項3】回転軸を支承するすべり軸受に取付けられ
    て当該すべり軸受に伝搬される音響信号を検出する音響
    センサと、前記音響センサの検出信号を包絡線検波する
    検波回路と、前記検波回路の出力信号に含まれる前記回
    転軸の回転周波数成分と同周波数成分の信号を通過帯域
    に含む第1のフィルタと、前記検波回路の出力信号に含
    まれる前記回転軸の回転周波数成分と同周波数成分の信
    号をろ過帯域に含む第2のフィルタと、前記第1のフィ
    ルタの出力信号と予め定められたラビング設定値とを比
    較して比較結果を2値信号で出力する第1比較回路と、
    前記第2のフィルタの出力信号と予め定められたラジア
    ル面損傷設定値とを比較して比較結果を2値信号で出力
    する第2比較回路と、前記すべり軸受の温度を検出する
    温度センサと、この温度センサの検出信号と予め設定さ
    れた警報設定値とを比較して比較結果を出力する温度判
    定回路と、前記検波回路の検波出力信号が所定レベル以
    上の状態を所定時間以上持続する場合に2値信号を出力
    する持続時間検出回路と、前記第1比較回路の出力信号
    の論理状態に基づいて前記すべり軸受のラビング発生の
    有無を判別する第1損傷判別回路と、前記第2比較回路
    の出力信号と前記温度判定回路の出力信号の各出力信号
    の論理状態に基づいて前記すべり軸受のラジアル面損傷
    発生の有無を判別する第2損傷判別回路と、前記持続時
    間検出回路の出力信号の論理状態に基づいて前記すべり
    軸受のスラスト当り発生の有無を判別する第3損傷判別
    回路と、第1、第2および第3損傷判別回路による判別
    結果をそれぞれ表示する表示器と、を備えたすべり軸受
    の損傷診断装置。
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