JPH06100307B2 - 水撃防止器及びそれを用いた水栓 - Google Patents

水撃防止器及びそれを用いた水栓

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JPH06100307B2
JPH06100307B2 JP1134499A JP13449989A JPH06100307B2 JP H06100307 B2 JPH06100307 B2 JP H06100307B2 JP 1134499 A JP1134499 A JP 1134499A JP 13449989 A JP13449989 A JP 13449989A JP H06100307 B2 JPH06100307 B2 JP H06100307B2
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松夫 野寺
義樹 浜
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須賀工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、給水や給湯用の水栓を急閉止した場合の水撃
(ウォーターハンマー)発生を防止する水撃防止器に関
するものであり、更に詳しくはマンションやホテル等で
多用されているワンタッチ水栓の締切時における水撃を
防止する際に用いて好適なものである。
〔従来の技術〕
前記水撃は、給水や給湯を急閉止した場合に衝撃音や配
管の振動となって表れるものであり、この現像について
は当業者間において広く知られている。そして、前記水
撃の発生を防止或は低減するために、ベローズ型、エア
バッグ型、ピストン型等の各種水撃防止器が提案され、
これらの水撃防止器は給水(湯)箇所の末端部の配管に
取り付けられている。なお、前記水撃防止器や取り付け
構造については、「給排水・衛生設備の実務の知識」
(改定第3版)(昭和62年3月10日発行、発行所 株式
会社オーム社、第16頁)にその一例が開示されている。
しかし、本発明者の検討によれば、従来の水撃防止器は
下記の如き種々の問題点を有していることが明らかにな
った。
〔発明が解決しようとする課題〕
問題点の第一は、従来の水撃防止器は、構造が複雑であ
るため生産コストがかかり、製品価格も高価になること
である。
第二は、給水(湯)箇所の1系路の末端に取り付けられ
ているため、水栓を急閉止した場合の水撃に対し有効に
作用する場合と作用しない場合があり、確実性に欠ける
ことである。
第三は、前記第二の問題点を解消するため、各給水
(湯)箇所の全てに水撃防止器を取り付けると、莫大な
費用がかかる上に、取り付けに要するスペース確保が難
しいことである。
一方、マンションやホテル等では、使い勝手が良好であ
る上にデザイン的にも優れたワンタッチ水栓が多用され
ている。ワンタッチ水栓は、操作レバーを所定方向に往
復動させるだけで給水や給湯の開始と閉止とを簡便に行
い得るように構成されている。
そして、給水や給湯の開始と閉止とは、従来のいわゆる
蛇口式の水栓のように徐々に行われるのではなく急撃に
行われるので、閉止時に水撃が発生しやすかった。しか
し、前記した種々の問題点に起因し、多数のワンタッチ
水栓に水撃防止器を設置することが困難であった。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は水撃を確実に防止できる上に、構造が簡単で安
価に製造し得る水撃防止器、及び該水撃防止器を用いた
水栓を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る前記目的は、密閉容器内に水や湯等の流体
と空気等の気体を貯溜するとともに、水栓閉止時の水撃
を前記流体に伝達する管路を設けることによって達成さ
れる。
〔作用〕
このように構成された水撃防止器によれば、水栓閉止に
ともなって発生した水撃は前記管路を介して密閉容器内
の流体に伝達され、その衝撃が前記密閉容器内の流体に
伝達され、その衝撃が前記密閉容器内に貯溜されている
気体によって緩和される。
従って、該構成の水撃防止器をワンタッチ水栓と一体か
又は近傍に設置することにより、水栓閉止時の水撃に水
栓の近傍で確実に防止されることになる。又、水撃防止
器は密閉容器内に流体と空気とを貯溜した極めて簡単な
構造であるから、生産コストを低減することができると
ともに小型化も可能になり、取り付け時の省スペースを
図ることができる。
〔実施例〕 以下、図面を参照して本発明を適用した水撃防止器の一
実施例を説明する。なお、第1図は水撃防止器の基本構
造を示す断面図、第2図及び第3図は水撃防止作用を比
較説明する特性図、第4図はワンタッチ水栓との一体化
を示す構造図である。
本発明の水撃防止器10は密閉容器1を有し、その密閉容
器1は、筒状体からなる胴部2に、上蓋3と底蓋4とを
溶接して構成したものである。吐出管5は上蓋3を貫通
するように溶接固定され、上蓋3から突出した上部先端
には、図示を省略した水栓が接続される。又、吐出管5
の下部先端は、密閉容器1の内部下方に設けられた供給
口6の近傍に臨むように位置決めされている。
一方、密閉容器1の下部には複数の供給口6が設けら
れ、そのうちの1個の供給口6に供給管7が接続され、
使用されていない供給口6はプラグ8によって密閉され
る。前記供給管7と吐出管5とは側路管9によって接続
されている。供給される水や湯のような流体を供給管
7、側路管9、吐出管5を経て、使用個所の水栓に供給
するとともに、供給される水又は湯の一部が接続された
供給口6から密閉容器1内に流れ、水や湯のような流体
を貯溜させるものである。
又、底蓋4のほぼ中央部には、水抜き用コック21を配設
し、密閉容器1内の流体Wを必要に応じて適宜排出し空
気室に消費流出した空気を貯溜し得るように構成されて
いる。
次に、流体供給時、換言すれば給水または給湯時の作用
を説明する。供給管7には、図示を省略した給水設備あ
るいは給湯設備から、矢印Bに示すように給水あるいは
給湯が行われる。尚、本実施態様では、給水あるいは給
湯の何れであっても同一作用が行われるので、以下給水
として説明する。
給水が行われると、供給管7、側路管9、吐出管5内は
水で充満される。しかし、密閉容器1内の上部空間Hに
は、空気が貯溜、換言すれば充填されているので、密閉
容器1内の全体が水で充満されることはない。従って、
図示を省略した使用個所の水栓を開栓操作することによ
り、供給管7、側路管9、吐出管5の経路で給水が行わ
れる。
一方、水栓を閉栓操作、換言すれば締め切った場合は、
水撃圧は密閉容器1内に残留水Wに伝達され、空間Hの
残留空気を圧縮して水撃が緩和される。従って、配管系
(本実施例では供給管7)に水撃が伝ぱんせず、配管系
の振動及び衝撃音の発生を防止することができる。
次に、第2図及び第3図を参照して前記水撃緩和作用を
比較説明する。
第2図(a)は、水撃防止器を設けることなく管径15A
(管路径15mmを表す)の給水管に流量61/minで給水した
場合の水撃圧を示すものであり、水撃圧は最大8kgf/cm2
もの高レベルに達している。
一方、管径等について前記同様の条件で、前記構成の水
撃防止器を設けた場合は、第2図(b)に示すように最
大1.8kgf/cm2に留まり、約1/4に緩和される。
第3図(a)は、水撃防止器を設けることなく管径15A
の給水管に流量171/minで給水した場合の水撃圧を示す
ものであり、水撃圧は最大23kgf/cm2もの高レベルに達
している。
一方、管径等について前記同様の条件で、前記構成の水
撃防止器を設けた場合は、第3図(b)に示すように最
大13kgf/cm2に留まっており、約1/2に緩和されているこ
とが理解できる。このように本発明の水撃防止器は、前
記のように極めて簡単な構造でありながら、水栓を急閉
止した場合の水撃を確実に緩和することができる。
次に、第4図を参照して前記水撃防止器を一体化したワ
ンタッチ水栓について説明する。
ワンタッチ水栓11は、操作レバー12、蛇口13、給水管1
4、給湯管15、更に給水管14と給湯管15とを前記吐出管
5に接続する継ぎ手16及び取り付け用ネジ部17から構成
されている。
水撃防止器10は、給水経路と給湯経路との2系統に設け
られ、一方の水撃防止器10には図示を省略した給水源か
ら配管18、継ぎ手20を介して給水が行われる。又、他方
の水撃防止器1には、図示を省略した給湯源から配管1
9、継ぎ手20を介して給湯が行われる。
前記構成のワンタッチ水栓11によれば、操作レバー12の
操作により開栓した場合、側路管9を介して蛇口13から
水、湯、又は適温に混合された湯が放出される。そし
て、操作レバー12により、給水や給湯が急激に締め切ら
れた場合は、各水撃防止器1が前記同様に作用し、水撃
圧を緩和する。この結果、配管18、19の振動、衝撃音の
伝達がなく、水撃防止がなされる。
以上に本発明の実施例を説明したが、本発明は前記に限
定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、密閉容器2は前記円筒状以外に角形に形成して
もよく、球形であってもよい。密閉容器の形状、大きさ
等は水栓および水撃防止器が設置される位置、スペース
に合わせて変更することができる。
又、前記水撃防止器は、ホテルやマンションに利用され
るだけでなく、水撃の伝達をきらう工場等において広く
利用することができる。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明に係る水撃防止器は、密
閉容器内に水や湯等の流体と空気とを貯溜させるととも
に、水栓閉止時の水撃を前記密閉容器内に伝達して前記
空気により緩和させるように構成したものである。
依って、前記構成の水撃防止器、更に該水撃防止器を一
体に設けた水栓によれば、水栓を急閉止した場合の水撃
を水栓の近傍で緩和することができ、配管系による振動
伝達、衝撃音の発生を防止することができる。
又、構造が簡単であることから安価に提供することがで
き、マンションやホテル等において各水栓毎に設置する
ことができるので、低コストかつ確実に水撃防止を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す水撃防止器の断面図、 第2図は水撃防止作用の比較例を示す特性図、 第3図は水撃防止用の他の比較例を示す特性図、 第4図は水撃防止器を一体化したワンタッチ水栓の構造
図である。 図中の符号 10……水撃防止器 1……密閉容器 2……胴部 3……上蓋 4……底蓋 5……吐出管 6……供給口 7……供給管 9……側路管 11……ワンタッチ水栓 12……操作レバー 13……蛇口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望量の流体を貯溜するとともに、衝撃緩
    衝をなすための気体をも貯溜する密閉容器と、該密閉容
    器内に流体を供給する供給管が接続される流体供給口
    と、一端が水栓に接続され他端が前記密閉容器内に接続
    され、水栓閉止時の水撃を上記の密閉容器中に貯溜した
    流体及び気体に伝達する吐出管路と、前記流体を供給す
    る管路と前記水撃を伝達する吐出管路との間に流体側路
    を構成する側路管とからなることを特徴とする水撃防止
    器。
  2. 【請求項2】前記水撃伝達を行う供給管の一端に、流体
    の経路の開放、閉止をワンタッチで行う操作レバーを設
    けたことを特徴とする前記特許請求の範囲第1項記載の
    水撃防止器を用いた水栓。
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