JPH0610019U - 車両用スライディングサンルーフ装置 - Google Patents

車両用スライディングサンルーフ装置

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JPH0610019U
JPH0610019U JP049718U JP4971892U JPH0610019U JP H0610019 U JPH0610019 U JP H0610019U JP 049718 U JP049718 U JP 049718U JP 4971892 U JP4971892 U JP 4971892U JP H0610019 U JPH0610019 U JP H0610019U
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JP
Japan
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vehicle
gear box
motor
vehicle body
input shaft
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Application number
JP049718U
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English (en)
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弘 今井
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Johnan Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Johnan Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動式のスライディングサンルーフ装置にお
いて、車室内の静粛性を高くし、車室内の有効空間を広
くする。 【構成】 車体ルーフ部1の開口部2の車幅方向両縁部
には、ガイドレール4,5を設け、スライド部材6,7
には、リッド8を連結してある。車体ルーフ部1の後部
に設けたギヤボックス9のギヤードワイヤ10,11
は、スライド部材6,7に連結されている。ギヤボック
ス9の入力軸14は、トランクルーム14に取り付けら
れたモータ16の出力軸17にフレキシブルワイヤ18
で連結してある。ギヤボックス9の入力軸14とフレキ
シブルワイヤ18との連結部分19は、車体ルーフ部1
の後部で車幅方向一側部に配置されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車体ルーフの一部を電動式にスライドして開閉できるようする車両 用スライディングサンルーフ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用スライディングサンルーフ装置としては、例えば、昭和55年10月1 5日(株)山海堂発行「自動車工学全書第13巻;乗用車の車体」第158頁に 開示されているように、車体ルーフの一部がモータの回転駆動でスライドして開 閉できる構造のものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前述の従来例にあっては、モータを車体ルーフ部の後部に配置し、モータの回 転運動をギヤボックスで直線運動に変換し、この直線運動をケーブルを介してリ ッドに伝達し、リッドを車体前後方向に開閉移動し、車体ルーフ部に形成された 開口部を開閉するようになっているので、モータの作動音が車室内に侵入し、車 室内の静粛性が低下する。このため、モータ配置部分を吸音部材や遮音部材で覆 うことにより、車室内の静粛性を向上しているので、車室内の有効空間が狭くな る。
【0004】 そこで本考案にあっては、電動式のスライディングサンルーフ装置において、 車室内の静粛性を高くし、車室内の有効空間を広くすることを課題にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の考案は、車体ルーフ部に形成された開口部の車幅方向両縁部にスライド 機構の一対のガイドレールを取り付け、この一対のガイドレールに摺接係合可能 に組み付けられた前記スライド機構のスライド部材にリッドを連結する一方、モ ータの回転運動をギヤボックスで直線運動に変換し、この直線運動をケーブルを 介して前記スライド部材に伝達し、前記モータの回転駆動により、前記リッドを 前記ガイドレールに沿って車体前後方向に開閉移動して、前記開口部を開閉する 車両用スライディングサンルーフ装置において、前記ギヤボックスを車体ルーフ 部の前部または後部のいずれかに配置し、前記モータを車体のギヤボックスから 離れた車室外の部分に配置してある。
【0006】 第2の考案は、第1の考案のギヤボックスの配置部分を車体ルーフ部の後部と し、前記モータの配置部分をトランクルームにしてある。
【0007】 第3の考案は、第1の考案のモータの出力軸と前記ギヤボックスの入力軸とを フレキシブルワイヤで連結してある。
【0008】 第4の考案は、第3の考案のギヤボックスの入力軸と前記フレキシブルワイヤ との連結部分を、前記ギヤボックスから離れた位置に配置してある。
【0009】
【作用】
第1の考案では、モータの作動音が車室内に伝達されるまでに著しく減衰する 。
【0010】 第2の考案では、ギヤボックスとモータとの遠隔距離も必要以上に長くならな い。
【0011】 第3の考案では、モータからギヤボックスまでの動力伝達構造が簡単となる。
【0012】 第4の考案では、入力軸とフレキシブルワイヤとの結合作業に際し、ギヤボッ クスやモータが邪魔にならず、作業性が良くなる。
【0013】
【実施例】
図1は、一実施例としてのスライディングサンルーフ装置を搭載した乗用車の 外観を示している。図1において、車体ルーフ部1の前半部には、開口部2を形 成してある。車体ルーフ部1の開口部2の車幅方向両縁部には、スライド機構3 の一対のガイドレール4,5を取り付けてある。一対のガイドレール4,5には 、スライド部材6,7が摺接係合可能に組み付けられている。このスライド機構 3のスライド部材6,7には、リッド8をスライド機構3の図示を省略したチル ト作動やスライド作動するための複数のリンク部材を介して連結してある。車体 ルーフ部1の後部車幅方向中央部には、回転運動を直線運動に変換するギヤボッ クス9を取り付けてある。ギヤボックス9の出力部材としての可撓性を有するケ ーブルたるギヤードケーブル10,11は、ギヤボックス9からガイドパイプ1 2,13内を個別に通って車幅方向外側に延びた後、車体前方に向かって湾曲状 に折り曲げられ、ガイドパイプ12,13内からガイドレール4,5内を個別に 通って、スライド部材6,7に個別に連結されている。ギヤボックス9の入力軸 14は、ギヤボックス9から離れた車室外の車体部分としてのトランクルーム1 5の側部に取り付けられたモータ16の出力軸17にフレキシブルワイヤ18で 連結してある。このギヤボックス9の入力軸14とフレキシブルワイヤ18との 連結部分19は、ギヤボックス9から離れた位置、例えば、車体ルーフ部1の後 部で車幅方向一側部に配置されている。
【0014】 図2は、上記ギヤボックス9を示している。図2において、ギヤボックス9の ケース20内には、入力軸14の一端に設けられたウオームギヤ21と、ウオー ムギヤ21に噛合するホイールギヤ22と、ホイールギヤ22に同軸状に設けら れたピニオンギヤ23とを回転可能に配置してある。ピニオンギヤ23の歯は、 はす歯になっている。ピニオンギヤ23には、ギヤードケーブル10,11がピ ニオンギヤ23の車体前後に位置して噛合されている。ギヤードケーブル10, 11は、可撓性を有する芯ワイヤ24,25の周囲に、可撓性を有する歯形成ワ イヤ26,27を、ピニオンギヤ23の歯ピッチと同一ピッチで、螺旋状に巻き 付けた構造になっている。したがって、ギヤボックス9は、ウオームギヤ21が 回転すると、ギヤードケーブル10,11がピニオンギヤ23とホイールギヤ2 2を介して直線運動する。
【0015】 図3は、上記ギヤボックス9の入力軸14とフレキシブルワイヤ18との連結 部分19を示している。図3(A)において、入力軸14は、ギヤボックス9の ケース20(図2参照)から延設されたパイプなるアウタケース30内に軸受け 部材31を介して回転自在に配置されている。入力軸14の先端部には、小径軸 部32を同軸状に突設してある。小径軸部32の先端部は、図3(B)に示すよ うな方形状のような異形断面部33になっている。再び、図3(A)において、 入力軸14の小径軸部32の根元とアウタケース30内面の突起部34との間に は、上記とは別の軸受け部材35を配置してある。アウタケース30の先端部外 周面には、雄ねじ36を形成してある。フレキシブルワイヤ18は、可撓性を有 する芯ワイヤ37と可撓性を有するアウタチューブ38とで構成されている。ア ウタチューブ38の端部には、端末処理具39を結合してある。端末処理具39 より突出する芯ワイヤ37の先端部には、結合具40をかしめ付けなどで同軸状 に結合してある。結合具40の先端面には、図3(B)に示すような小径軸部3 2の異形断面部33に整合する異形断面孔41を形成してある。また、再び、図 3(A)において、アウタチューブ38には、結合具40を覆う筒状なる止め具 42を移動可能に外嵌装着してある。止め具42の後端部には、止め具42をア ウタチューブ38の先端側に移動した際、端末処理具39に当接するストッパ4 3を形成してある。止め具42の先端部内側には、アウタケース30とほぼ同径 の雌ねじ孔44を有段形成してある。したがって、ギヤボックス9の入力軸14 とフレキシブルワイヤ18とを連結するには、止め具42を端末処理具39より アウタチューブ38のモータ15(図1参照)側に移動し、止め具42から結合 具40を突出した状態において、結合具40の異形断面孔41内に入力軸14の 異形断面部33を挿入する。そして、止め具42の雌ねじ孔44をアウタケース 30の雄ねじ36に締結する。これによって、止め具42がアウタケース30に 結合され、この止め具42とアウタケース30との内部で、入力軸14とアウタ チューブ38とが回転力伝達可能に連結される。
【0016】 この一実施例において、スライディングサンルーフ装置を車体に擬装するには 、図1において、車体に図外の天井部材などの内装部材を内張りする前に、ガイ ドレール4,5を車体ルーフ部1の開口部2の両側縁部の車室内側に取り付ける とともに、ガイドレール4,5に組み込まれたスライド部材6,7に、開口部2 に嵌め込まれたリッド8を連結する。これと並行して、ガイドパイプ12,13 を車体ルーフ部1の内側に取り付けるとともに、ギヤボックス9を車体ルーフ部 1の後部の車室内内側に取り付ける。このギヤボックス9を取り付けるとき、ギ ヤボックス9の入力軸14を車幅方向の一側部に位置させる。これとは別に、ト ランクルーム15やリヤピラー45に内装部材を内張りする前に、トランクルー ム15内にモータ16を取り付け、フレキシブルワイヤ18をトランクルーム1 5からリヤピラー45の内側に沿わせて取り付ける。そして、このフレキシブル ワイヤ18の結合具40の異形断面孔41内に、入力軸14の異形断面部33を 挿入し、止め具42の雌ねじ孔43をアウタケース30の雄ねじ36に締結する 。また、モータ16を図外の電気系統に配線するとともに、天井部材やその他の 内装部材を車体に内張りし、天井部材やその他の内装部材でスライディングサン ルーフ装置を覆って目隠しをする。これにより、スライディングサンルーフ装置 の車体への擬装が終わる。
【0017】 この擬装した状態において、モータ16を回転駆動すると、モータ16の回転 力が、フレキシブルワイヤ18の芯ワイヤ37から結合具40と異形断面孔41 と異形断面部33と小径軸部32とを順次経由して、ギヤボックス9の入力軸1 4に伝達される。そして、モータ16の回転運動がギヤボックス9で直線運動に 変換され、この直線運動がギヤードケーブル10,11を介してスライド部材6 ,7に伝達される。これにより、リッド8が、モータ16の回転駆動により、ガ イドレール4,5に沿って車体前後方向に開閉移動して、開口部2を開閉する。 このリッド8の開閉過程において、モータ16が作動音を発生するが、モータ1 6は車室外のトランクルーム15に位置して車室内から遠隔配置されているので 、モータ16の作動音は、車室内に伝達されるまでに著しく減衰する。よって、 モータ16を特別な吸音部材や遮音部材で覆わなくても、通常の内装部材で覆う 程度で、車室内の静粛性が高まるうえ、車室内の有効空間が広くなる。
【0018】 また、モータ16がトランクルーム15に配置され、ギヤボックス9が車体ル ーフ部1の後部に配置され、ギヤボックス9の入力軸14とフレキシブルワイヤ 18との連結部分19が車体ルーフ部1の後部で車幅方向一側部に配置されてい るといように、作動音を発し得る音源を分散配置してあるので、これらの複数の 音源を一個所に総めて配置した場合に比べて、複数の音源の音の増幅が無い。よ って、複数の音源を分散配置したことにより、個々の音源からの作動音を車室内 の乗員が感じなくなる程度に低減でき、車室内の静粛性が高まる。
【0019】 また、ギヤボックス9の入力軸14とフレキシブルワイヤ18との連結部分1 9においては、モータ16による高速回転を、フレキシブルワイヤ18から異形 断面孔41と異形断面部33との嵌合部分を経由して入力軸14に伝達すること から、その異形断面孔41と異形断面部33との嵌合部分で、小さな作動音がど うしても発生する。けれども、異形断面孔41と異形断面部33との嵌合部分が 、ねじ嵌合されたアウタケース30と止め具42とで覆われているとともに、止 め具42のストッパ43が、アウタチューブ38の端末処理具39に当接してい るので、上記作動音はアウタケース30と止め具42と端末処理具39およびア ウタチューブ38などで透過減衰作用を著しく受ける。よって、このフレキシブ ルワイヤ18と入力軸14との連結部分19での作動音も乗員の耳障りとはなら ない。
【0020】 さらに、ギヤボックス9の入力軸14とフレキシブルワイヤ18との連結部分 19が、車体ルーフ部1の後部で車幅方向一側部に配置されているので、入力軸 14とフレキシブルワイヤ18との結合作業に際し、ギヤボックス9やモータ1 6が邪魔にならず、作業性が良くなる。
【0021】
【考案の効果】
以上のように、第1の考案によれば、電動式のスライディングサンルーフにお いて、ギヤボックスを車体ルーフ部の前部または後部のいずれかに配置し、モー タを車体のギヤボックスから離れた車室外の部分に配置したので、モータの作動 音が車室内に伝達されるまでに著しく減衰する。よって、モータを特別な吸音部 材や遮音部材で覆わなくても、通常の内装部材で覆う程度で、車室内の静粛性が 高まるうえ、車室内の有効空間が広くなる。
【0022】 第2の考案によれば、ギヤボックスの配置部分を車体ルーフ部の後部とし、モ ータの配置部分をトランクルームにしたので、第1の考案に加えて、ギヤボック スとモータとの遠隔距離も必要以上に長くならず、モータからギヤボックスまで の動力伝達性能も適切になる。
【0023】 第3の考案によれば、モータの出力軸とギヤボックスの入力軸とをフレキシブ ルワイヤで連結したので、第1の考案に加えて、モータからギヤボックスまでの 動力伝達構造が簡単となり、コストダウンが図れる。
【0024】 第4の考案によれば、ギヤボックスの入力軸とフレキシブルワイヤとの連結部 分を、ギヤボックスから離れた位置に配置したので、第3の考案に加えて、入力 軸とフレキシブルワイヤとの結合作業に際し、ギヤボックスやモータが邪魔にな らず、作業性が良くなり、コスト的に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の外観を示す斜視図。
【図2】第1実施例のギヤボックスを示す平面図。
【図3】第1実施例の入力軸とフレキシブルワイヤとの
連結部分を示すものであって、(A)は入力軸の軸方向
に沿う断面図、(B)は(A)に示すB−B線に沿う断
面図。
【符号の説明】
1…車体ルーフ部 2…開口部 3…スライド機構 4,5…ガイドレール 6,7…スライド部材 8…リッド 9…ギヤボックス 10,11…ギヤードケーブル(ケーブル) 14…入力軸 15…トランクルーム 16…モータ 18…フレキシブルワイヤ 19…入力軸とフレキシブルワイヤとの連結部分

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体ルーフ部に形成された開口部の車幅
    方向両縁部にスライド機構の一対のガイドレールを取り
    付け、この一対のガイドレールに摺接係合可能に組み付
    けられた前記スライド機構のスライド部材にリッドを連
    結する一方、モータの回転運動をギヤボックスで直線運
    動に変換し、この直線運動をケーブルを介して前記スラ
    イド部材に伝達し、前記モータの回転駆動により、前記
    リッドを前記ガイドレールに沿って車体前後方向に開閉
    移動して、前記開口部を開閉する車両用スライディング
    サンルーフ装置において、 前記ギヤボックスを車体ルーフ部の前部または後部のい
    ずれかに配置し、前記モータを車体のギヤボックスから
    離れた車室外の部分に配置したことを特徴とする車両用
    スライディングサンルーフ装置。
  2. 【請求項2】 前記ギヤボックスの配置部分を車体ルー
    フ部の後部とし、前記モータの配置部分をトランクルー
    ムにしたことを特徴とする請求項1に記載した車両用ス
    ライディングサンルーフ装置。
  3. 【請求項3】 前記モータの出力軸と前記ギヤボックス
    の入力軸とをフレキシブルワイヤで連結したことを特徴
    とする請求項1に記載した車両用スライディングサンル
    ーフ装置。
  4. 【請求項4】 前記ギヤボックスの入力軸と前記フレキ
    シブルワイヤとの連結部分を、前記ギヤボックスから離
    れた位置に配置したことを特徴とする請求項3に記載し
    た車両用スライディングサンルーフ装置。
JP049718U 1992-07-16 1992-07-16 車両用スライディングサンルーフ装置 Pending JPH0610019U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190098172A (ko) * 2016-12-15 2019-08-21 르노 에스.아.에스. 선루프를 가진 모터 차량 구조체, 루프 프레임 및 대응하는 루프

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190098172A (ko) * 2016-12-15 2019-08-21 르노 에스.아.에스. 선루프를 가진 모터 차량 구조체, 루프 프레임 및 대응하는 루프

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