JPH06100117A - 流動棚の入出庫制御装置 - Google Patents

流動棚の入出庫制御装置

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Publication number
JPH06100117A
JPH06100117A JP27930792A JP27930792A JPH06100117A JP H06100117 A JPH06100117 A JP H06100117A JP 27930792 A JP27930792 A JP 27930792A JP 27930792 A JP27930792 A JP 27930792A JP H06100117 A JPH06100117 A JP H06100117A
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JP
Japan
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shelf
luggage
forklift
carry
carriage
Prior art date
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Application number
JP27930792A
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English (en)
Inventor
Toohei Tajima
遠平 田嶋
Kenzo Yanase
健蔵 簗瀬
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Nippon Filing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Filing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォークリフトにより流動棚への荷物の入庫
および出庫を支障なく行いかつ異常があればこれを検知
することができる流動棚の入出庫制御装置を供する。 【構成】 奥行の深い棚小間にレールを前端を低く後端
を高く傾斜させて奥行方向に敷設し、棚小間前端より搬
入搬出を行い前記レール上を少なくとも1台の台車が荷
物を搭載して走行し該棚小間に複数の荷物を奥行方向に
並べて流動可能に格納する流動棚にフォークリフトを用
いて入出庫を行う流動棚の入出庫装置において、前記流
動棚の台車の状態を検知する台車状態検知手段50,51
と、同台車状態検知手段の検知情報をもとに前記フォー
クリフトの駆動を制御するフォークリフト制御手段60と
を備えたことを特徴とする流動棚の入出庫制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、奥行の深い棚小間にレ
ールを前端を低く後端を高く傾斜させて奥行方向に敷設
し、該棚小間の前端より搬入搬出を行い、複数の荷物を
棚小間奥行方向に並べて前記レールに沿い流動(滑動)
可能に格納するようにした所謂流動棚にフォークリフト
を用いて荷物の入出庫を行う装置に関する。
【0002】
【従来技術】近年の地価・建築費の高騰の折から、倉庫
の収納効率を上げるためパレットラックを間口面に直角
方向に移動させてフォークリフトの通路を随時形成する
電動パレットラックが採用されている。特に冷凍倉庫等
では、より高いスペースセービングが要求されるととも
に厳しい作業環境を考慮してフォークリフトの無人化が
図られている。
【0003】しかし電動パレットラックを用いた場合ラ
ックの停止精度に問題がある上、フォークリフトも自動
走行しようとすると床に敷設される誘導線とラックを移
動させるレールとの干渉の問題、電動パレットラックを
冷凍仕様にする場合特に駆動制御装置のコストアップの
問題さらにフォークリフトを無人化しても電動パレット
ラックの保守作業は必要で厳しい作業環境での作業が強
いられる等の各種問題がある。
【0004】そこで前記流動棚を用いることが考えられ
る。例えば特開昭60−118503号公報に前記のような流動
棚(貯蔵ラック)が開示されているが、この流動棚にお
いては、各棚小間(格間)は前部貯蔵位置と後部貯蔵位
置とを有し、前部の入口位置を通して2個の荷物が順次
それぞれ各貯蔵位置に受け入れられるようになってい
る。
【0005】各棚小間には後部から前部へ向って下方に
傾斜したレールが設けられており、該レール上に、走行
輪を有する1台の台車(トロリー)が、前記前部貯蔵位
置と後部貯蔵位置間で移動自在に支持されている。
【0006】この台車は、棚小間に荷物が格納されてい
ない時には、重力により棚小間内の前部に位置し、該棚
小間の入口に臨んでいる。荷物はパレット上に支持され
てフォークリフトトラックにより前部の入口から搬入さ
れるが、最初の荷物は前記台車上に載置される。
【0007】次に第2の荷物を同様にして前部入口から
搬入すると、該第2の荷物を載せたパレットが台車に係
合して該台車を前部貯蔵位置から後部貯蔵位置へ押し動
かし、かくして最初の荷物は後部貯蔵位置に、第2の荷
物は前部貯蔵位置に、適当なストッパにより係止されて
格納される。
【0008】格納された荷物の搬出も前記前部の入口を
通じて行われ、前記ストッパを解除して先ず第2の荷物
を搬出する。すると最初の荷物はこれを載せた台車が重
力によりレール上を前進することにより前部貯蔵位置へ
進むので、次いでこの荷物を搬出する。
【0009】特開平3−211104号公報にも同様な流動棚
が開示されている。この流動棚は、1つの棚小間に3個
の荷物を格納するようになっており、格棚小間のレール
上には2つの台車が走行自在に設けられている。これら
の台車は、棚小間に荷物が格納されていない時には、棚
小間の前端部に内外に重なり合って位置しており、第1
の荷物は外側の台車上に載置される。
【0010】第2の荷物は、前記従来と同様にして、外
側の台車およびその上に載置された第1の荷物を後方へ
押し動かしながら内側の台車上に載置され、次いで第3
の荷物が前記第1、第2の荷物を台車とともに後方へ押
し動かしながら棚小間前端部のレール上に載置され、か
くして3個の荷物が1つの棚小間に奥行方向に並べて格
納される。
【0011】以上のような流動棚は、電動パレットラッ
クと同等以上の収納効率を有し、ラックが移動すること
による各種問題を解消でき、特に冷凍仕様とする場合で
も設備の大幅なコストダウンが図れる。
【0012】一方で通常の棚へ荷物を搬入搬出するフォ
ークリフトについては、無人化して移動やフォークの昇
降を自動的に制御した例がある。従来の無人フォークリ
フトは、何段かの棚に荷物を搬入する場合は、段毎に高
さが一定であるので、フォークを所定の高さに設定して
所定の棚小間に荷物を搬入すればよく、その際に当該棚
小間に既に荷物が存在するか否かを検知するセンサを備
えていれば、不具合の発生を未然に防ぐことができる。
【0013】
【解決しようとする課題】しかるに前記した流動棚は、
前後に移動可能な台車が少なくとも1台あって棚小間に
荷物が格納されていないときは、棚小間前端部に内外重
なり合って位置しているので、それぞれの台車の高さが
異なり、荷物の格納状態によって台車の移動位置も異な
り、支障なく入出庫を行うためにはより正確なフォーク
の高さ位置制御がなされなければならない。
【0014】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処はフォークリフトにより流動棚へ
入庫または出庫を支障なく行うことができる入出庫制御
装置を供する点にある。
【0015】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、奥行の深い棚小間にレールを
前端を低く後端を高く傾斜させて奥行方向に敷設し、棚
小間前端より搬入搬出を行い前記レール上を少なくとも
1台の台車が荷物を搭載して走行し該棚小間に複数の荷
物を奥行方向に並べて流動可能に格納する流動棚にフォ
ークリフトを用いて入出庫を行う流動棚の入出庫装置に
おいて、前記流動棚の台車の状態を検知する台車状態検
知手段と、同台車状態検知手段の検知情報をもとに前記
フォークリフトの駆動を制御するフォークリフト制御手
段とを備えた流動棚の入出庫制御装置とした。
【0016】台車状態検知手段が、台車が現在どのよう
な状態にあるのかを検知してその検知情報をもとにフォ
ークリフト制御手段はフォークの高さを適正に選択して
支障なく入出庫を行うことができる。また流動棚への荷
物の格納状態が適正でない場合には、該台車状態検知手
段の検知情報は、その異常を判断するのに役立つ。
【0017】さらには流動棚により収納効率を高く維持
し、フォークリフトを無人駆動して冷凍倉庫のような厳
しい作業環境においても設備コストの低下、保守の容易
化を図ることができる。
【0018】
【実 施 例】以下、図1ないし図10に図示した本発明
に係る一実施例について説明する。まず、図1ないし図
3により本発明における流動棚全般について概述する。
【0019】図1は流動棚1の一部正面図、図2はその
側面図である。この流動棚1は、作業の困難な冷凍倉庫
に用いられ、床2上に多数の柱3,3…を左右方向(図
1の左右方向)および前後方向(図2の左右方向)に列
設し、これらの柱3を、左右方向に延びるビーム4,4
…と、前後方向に延びる縦材5,5…および斜材6,6
…とにより互いに連結して、全体として剛固な棚枠に構
成されている。そして前面(図2において左側)から後
面(図2において右側)に達する奥行の深い棚小間7
が、上下左右に配列されて多数画成されている。
【0020】各棚小間7には左右1対のレール8がビー
ム4に支持固定されて奥行方向(前後方向)に延設され
ている。このレール8は、前端部を低く後端部を高くし
て前後方向に僅かに傾斜している。そして図3に図示す
るようにレール8上に、内外2台の台車9,10がそれぞ
れ走行輪9a,10a を介してそれぞれ走行自在に支持され
ている。
【0021】内側の台車9は外側の台車10よりも巾を狭
くかつ高さを低く形成されている。従って台車9は台車
10の下側に入り込んで台車10と重なり合うことができ、
棚小間7に荷物が格納されていない時には、台車9,10
はいずれも重力によりレール8上を前方へ滑動し、図2
の中段の棚小間7に示されているように、棚小間7の前
端部において互いに重なり合っている。なお最前方のビ
ーム4には台車9,10を停止させるストッパ11が形成さ
れている。
【0022】各棚小間7はその前面を搬出入口12とし、
格納物13をパレット14上に載置して成る荷物15がここか
ら出し入れされる。まず、上記のように台車9,10が棚
小間7の前端部において互いに重なり合っている状態
で、第1の荷物151 がフォークリフトにより搬出入口12
から棚小間7に差し入れられ、外側の台車10上に載置さ
れる。
【0023】次いで第2の荷物152 を同様にフォークリ
フトにより搬出入口12より棚小間7に差し入れると、荷
物152 は、そのパレット142 により外側台車10および荷
物151 のパレット141 を押して台車10をその上の荷物15
1 とともに奥へ移動させながら棚小間7内に進入し、台
車10が移動した後に残された内側の台車9上に載置さ
れ、図2の上段に示すように、2個の荷物151 ,152
棚小間7に奥行方向に配列して格納される。台車10の後
端には背当りストッパ16が設けられているので、荷物15
1 が台車10の後端を超えて奥に脱落することはない。
【0024】続いて第3の荷物153 を搬出入口12から搬
入すると、この荷物153 に押されて台車9,10はその上
の荷物152 ,151 とともにさらに奥へ移動し、荷物153
は台車9が移動した後のレール8上に直接載置されて、
図2の下段に示すように3個の荷物151 ,152 ,153
棚小間7に奥行方向に配列されて格納される。
【0025】このようにして格納された荷物151 ,1
52 ,153 は、搬入順序とは逆に荷物153 から先に搬出
される。荷物153 を搬出入口12から搬出すると、後続の
台車9,10は前方へ向って下向きに傾斜しているレール
8上を自重により前進して図2上段に示す状態となり、
荷物152 が搬出入口12に臨む。
【0026】次いでこの荷物152 を搬出すると、台車10
は残された台車9と重なり合う位置まで前進し、荷物15
1 が搬出入口12に臨み、この荷物151 を搬出すると図2
中段の最初の状態となる。このようにして流動棚1にお
いては先入れ後出し方式の入出庫が行われる。
【0027】該流動棚1は電動パレットラックと略同等
の収納効率を備え、かつラックの停止精度等の問題がな
く、さらに保守管理が容易で冷凍倉庫に適している。
【0028】次にかかる流動棚1への入出庫作業を行う
フォークリフトトラック30について図4に基づき説明す
る。フォークリフトトラック30は、無人走行ばかりでな
く有人走行可能なように操縦席31およびステアリングホ
イール32等の操作器具が設けられている。
【0029】フォークリフトトラック30の前面には左右
一対のマスト33が固設され、マスト33の内側に摺動部材
34が昇降自在に嵌合されて、この摺動部材34より前方へ
2本のフォーク35が突出している。マスト33よりさらに
上方へ支柱36が立設されて摺動部材34を支持できるよう
になっており、摺動部材34と一体のフォーク35が前記流
動棚1の上段の棚小間7の高さまで上昇できるようにな
っている。
【0030】フォークリフトトラック30の底部には、走
行用ピックアップコイル40が所定箇所に複数配設されて
おり、走路に布設された誘導ケーブルを流れる低周波電
流を検出して同ケーブルに沿ってフォークリフトトラッ
ク30を誘導し所定棚小間まで自動走行させることができ
るようになっている。流動棚1は床に固定され、電動パ
レットラックの如くレール上を移動するものでないの
で、誘導ケーブルとレールとの干渉の問題はない。
【0031】またフォークリフトトラック30には、車輪
と一体に回転する歯車の歯を数えてフォークリフトトラ
ック30の走行距離を検出する走行距離検出器41が設けら
れている。前記支柱36の所定上下箇所には、超音波セン
サーからなる中段荷検出器42および上段荷検出器43が設
けられ、それぞれ所望の中段または上段の棚小間7に荷
があるか否かを検出する。
【0032】マスト33の上端にはフォーク高さ検出器45
が設けられて、摺動部材34の昇降をラック・ピニオンを
介してポテンショメータが検出するようになっており、
フォーク35の高さを検出できる。
【0033】またフォーク35の基端側上部には負荷検出
器からなるフォーク上荷検出器46が配設されて、フォー
ク35上に荷物が載せられているか否かを検出する。フォ
ーク35の先端下部には、超音波センサーからなるフォー
ク先端荷検出器47が取り付けられ、フォーク35の前方の
荷あるいは障害物を検出し、前方の荷あるいは障害物ま
での距離に応じた信号を出力する。
【0034】さらに前方に突出した2本のフォーク35の
先端には、投受光器からなる光センサー50,51がそれぞ
れ設けられていて、光をフォーク35の前方へ出射し、反
射光をとらえることができるようになっている。
【0035】一方前記流動棚1の台車9,10の前面に
は、図3に図示するようにそれぞれ反射板52,53が設け
られており、内側の台車9は右寄りに、外側の台車10は
左寄りに反射板52,53が貼設されている。両反射板52,
53間の幅長は2本のフォーク35の間の間隔と略一致す
る。
【0036】左右のフォーク35が台車9,10と略同じ高
さで先端を台車9,10の前面に対向させ適当な距離まで
接近すると、右側のフォーク35の先端の光センサー50は
台車9の反射板52により台車9の存在を検出でき、左側
のフォーク35の先端の光センサー51は台車10の反射板53
により台車10の存在を検出することができる。このよう
に光センサー50,51、反射板52,53は台車9,10の状態
を検出できるものである。
【0037】以上のような各種センサーの検出情報に基
づきフォークリフトトラック30は走行駆動制御され、そ
の制御系の概略ブロック図を示すと図8のようである。
コンピュータによる制御部60の中枢であるCPU61は、
ROM62に書き込まれたプログラムに基づき随時RAM
63を利用して演算処理を行う。
【0038】CPU61に入力インタフェース64を介して
入力される信号は、前記走行用ピックアップコイル40、
走行距離検出器41、中段荷検出器42、上段荷検出器43、
フォーク高さ検出器45、フォーク上荷検出器46、フォー
ク先端荷検出器47、光センサー50,51の各種センサーの
検出信号であり、CPU61から出力インタフェース65を
介して出力される信号は、フォークリフトトラック30の
走行駆動装置70、ブレーキ装置71、ステアリング装置7
2、リフト駆動装置73への制御信号である。
【0039】かかる制御系による流動棚1への入出庫作
業を以下フローチャートに基づき説明する。まず入庫作
業を図9にしたがって説明する。
【0040】いま図5ないし図7に示すように所定の中
段棚小間7に3個の荷物151 ,152,153 を順次格納す
る場合を想定して説明すると、まず最初の荷物151 をフ
ォークリフトトラック30がフォーク35に搭載して所定の
誘導ケーブルにしたがって走行し、指定の棚小間7の前
に停止する(ステップ1)。そしてリフト駆動によりフ
ォーク35を中段棚小間7に合わせて所定高さまで上昇す
る(ステップ2)。
【0041】ここで左側フォーク35の先端の光センサー
51が外側すなわち上側の台車10を検知したか否かが判断
され(ステップ3)、正常ならば台車10は台車9ととも
に中段棚小間7の前端部に互いに重なり合って位置する
ので、これを検知してステップ4に進み、台車10上に荷
物があるか否かを中段荷検出器42の信号により判断す
る。
【0042】いま該荷物は存在しないので、ステップ5
に進み、外側の台車10に荷物151 を載せるべく上レベル
入庫高さにフォーク35を上昇して位置合わせを行う。そ
してフォークリフトトラック30を前進させ(ステップ
6)、走行距離検出器41により所定距離進んだところを
検知してフォークリフトトラック30を停止すると(ステ
ップ7)、台車10の定位置上方に荷物151 が位置し、よ
って設定高さまでフォーク35を下降すると、台車10に荷
物151 はパレット141 ごと載置される(図5参照)。
【0043】その後フォークリフトトラック30は後退し
(ステップ9)、次の荷物152 を取りに行く。荷物152
を受け取ったフォークリフトトラック30は再び当該中段
棚小間7の前まで走行し(ステップ1)、中段棚小間7
の所定高さまでフォーク35を上昇する(ステップ2)。
【0044】ここで光センサー51による台車10の検知が
あるか否かが判断され(ステップ3)、台車10は検知さ
れるのでステップ4に進み、台車10上に荷物151 がある
か否かを中段荷検出器42の信号により判断する(ステッ
プ4)。荷物151 はあるので今度はステップ10に進み、
中レベル入庫高さにフォーク35を位置合せする。
【0045】この中レベル入庫高さは、フォーク35に載
荷される荷物152 のパレット142 が上側台車10およびパ
レット141 にのみ当接する高さである。したがってフォ
ーク35が中レベル入庫高さに設定された状態でフォーク
リフトトラック30が前進すると(ステップ11)、パレッ
ト142 が台車10およびパレット141 の前面に当接して台
車10を荷物151 とともに後方に押し入れる。
【0046】所定距離前進したところで停止すると(ス
テップ12)、内側(下側)の台車9の上方に荷物152
あり、したがってフォーク35を所定高さまで下降して荷
物152 を台車9上に載置する(図6参照)。そしてフォ
ークリフトトラック30が後退して(ステップ9)、3番
目の荷物153 を取りに行き、再び当該棚小間7の前まで
走行し(ステップ1)、中段棚小間7の高さまでフォー
ク35を上昇し(ステップ2)、上側の台車10があるか否
かを判別する(ステップ3)。台車10は後方へ移動して
検知されないので、ステップ14に進む。
【0047】ステップ14では、内側の台車9があるか否
かが判別される。この判別は、右側のフォーク35の先端
の光センサー50の信号によりなされる。台車9は検知さ
れステップ15に進み、台車9の上に荷物152 があるか否
かを中段荷検出器42の信号に基づき判別する。
【0048】荷物152 は検知されるので、ステップ16に
進み、フォーク35を下レベル入庫高さに位置合わせす
る。下レベル入庫高さは、フォーク35に持ち上げられた
荷物153 のパレット143 が中段棚小間7の前端に位置す
る台車9およびパレット142 にのみ当接する所定の高さ
である。
【0049】同状態でフォークリフトトラック30が前進
すると(ステップ17)、パレット143 が台車9およびパ
レット142 を押し、パレット142 が台車10を押して荷物
151、荷物152 はさらに奥へ移動し、フォーク35に持ち
上げられた荷物153 も棚小間7に搬入される。
【0050】フォークリフトトラック30が所定距離前進
して停止すると(ステップ18)、荷物153 は台車9が奥
へ移動した後のレール8の上方にあり、フォーク35を所
定高さまで下降すると(ステップ19)、荷物153 は直接
レール8上に載置される(図7参照)。そしてフォーク
リフトトラック30は後退して(ステップ9)、中段棚小
間7への荷物151 ,152 ,153 の入庫作業は終了する。
【0051】以後も当該中段棚小間7に荷物を搬入しよ
うとすると、台車9、10は検知されないのでステップ
3、ステップ14、ステップ20と進み、荷物153 が検知さ
れてステップ21に進み、荷物満杯のため入庫できない旨
警告して入庫を停止する。
【0052】以上は荷物が正常に棚小間7に格納されて
いる場合の動作であったが、台車9,10の動きが円滑で
なく自重による移動が途中で停止したような異常が生じ
た場合は、例えば棚小間7の前側に下側の台車9が荷物
152 を載せず空のまま存在しているときは、台車10はな
いが台車9が検知されるのでステップ3からステップ14
を経てステップ15に進み荷物152 がないので、ステップ
22に進んで異常状態であり点検が必要である旨警告し、
入庫作業は停止する。
【0053】また棚小間7の前側にレール8が荷物153
を載せずに空の状態にあるときは、台車9,10は検知さ
れず、ステップ3、ステップ14、ステップ20と進み、荷
物153 も検知されないので、ステップ20からステップ22
に進んで、やはり異常状態である旨警告がなされ、入庫
作業は停止される。
【0054】次に出庫作業の手順を図10のフローチャー
トにしたがって説明する。ここでは中段棚小間7に格納
された3個の荷物151 ,152 ,153 を順次出庫する場合
を想定する。
【0055】まずフォークリフトトラック30は、誘導ケ
ーブルにしたがって走行し指定の棚小間7の前に停止す
る(ステップ31)。そしてフォーク35を指定段すなわち
中段棚小間7に合わせて所定高さまで上昇する(ステッ
プ32)。
【0056】次のステップ33では、光センサー51が上側
の台車10を検知しているか否かが判断され(ステップ3
3)、いま台車10は最奥位置にあって検知されないの
で、ステップ34に進み、今度は光センサー50の信号によ
り下側の台車9があるか否かが判別され、台車9も奥に
位置して検知されないので、ステップ35に進む。ステッ
プ35ではレール上に荷物があるか否かを中段荷検出器42
の信号により判断し、荷物153 がないときは、台車が正
常に前方へ戻っていない状態なので、ステップ52に飛ん
で異常を警告し出庫作業を停止する。
【0057】荷物153 が検知されれば正常であり、ステ
ップ36に進み、フォーク35を下レベル出庫高さに位置合
わせをする。下レベル出庫高さは、レール上に荷物153
を支持して載置されたパレット143のフォーク差込み口
にフォーク35が差込み可能な高さのことである。
【0058】そしてフォークリフトトラック30が前進す
るとパレット143 にフォーク35が差込まれ(ステップ3
7)、所定距離前進したところで停止すると(ステップ3
8)、図7に示すと同じ状態となり、その後フォーク35
が上昇してレール上から荷物153 がフォーク35によって
持ち上げられる(ステップ39)。この状態でフォークリ
フトトラック30が後進すると(ステップ40)、後続の台
車9,10は荷物152 ,151 とともに前方へ向け下向きに
傾斜しているレール8上を自重により前進する。
【0059】こうして荷物153 が棚小間7から搬出され
たとき台車9は、ストッパ11によって停止させられる。
フォークリフトトラック30は所定のコースをたどり荷物
153 の出庫を完了する。
【0060】荷物153 を下したフォークリフトトラック
30は再び該棚小間7の前まで戻り(ステップ31)、中段
棚小間7の所定高さまでフォーク35を上昇し(ステップ
32)、上側の台車10が検知されるか否かを判別すると
(ステップ33)、台車10は奥側にあって検知されないの
でステップ34に進み、下側の台車9があるか否かが判別
される。
【0061】台車9は検知されるのでステップ41に進
み、台車9上に荷物152 があるか否かが判別される。こ
こで荷物152 が検知されないときは、台車10が前側に戻
っていなければならないところを戻っていない状態で正
常ではないので、ステップ52に飛んで異常の警告を行
い、出庫は停止することになる。
【0062】荷物152 が検知されれば正常で、ステップ
42に進み、フォーク35を中レベル出庫高さ(荷物152
パレット142 のフォーク差込口へフォーク35が差込み可
能な高さ)に位置合わせし、フォークリフトトラック30
を前進してフォーク35をパレット142 に差込み(ステッ
プ43)、所定距離前進したところで停止する(ステップ
44)。ちょうど図6に示す状態となる。
【0063】そしてフォーク35を上昇すると、パレット
142 とともに荷物152 が持ち上げられ(ステップ45)、
フォークリフトトラック30が後進すると(ステップ4
0)、後続の台車10も荷物151 とともに自重で前進す
る。こうして荷物152 が搬出されると棚小間7には台車
10がストッパ11に当接停止して荷物151 が残る。
【0064】荷物152 を出庫したフォークリフトトラッ
ク30が再び当該棚小間7に戻り(ステップ31)、中段棚
小間7の高さにフォーク35を上昇し(ステップ32)、上
側の台車10の有無を判別すると、台車10は前側に戻って
来ているので、ステップ46に進み荷物151 があるか否か
を判別し荷物151 があればステップ47に進み、フォーク
35を上レベル出庫高さ(荷物151 のパレット141 のフォ
ーク差込口へフォーク35が差込み可能な高さ)に位置合
わせし、フォークリフトトラック30を前進してフォーク
35をパレット141 に差込み(ステップ48)、所定距離前
進したところで停止する(ステップ49)。図5に示す状
態である。
【0065】そしてフォーク35を上昇してパレット141
とともに荷物151 を持ち上げ(ステップ50)、フォーク
リフトトラック30を後進し(ステップ40)、所定のコー
スを通って荷物151 を出庫する。
【0066】こうして当該中段棚小間7内の荷物151
152 ,153 が全て出庫されると、以後同棚小間7から荷
物を搬出しようとしてフォークリフトトラック30が来て
もステップ46で荷物が検知されないということで、ステ
ップ46からステップ51に進み出庫作業を停止する。
【0067】以上のように入出庫作業において、台車上
の荷物の有無ばかりでなく、光センサー50,51により台
車9,10の状態も検出して入出庫作業の駆動制御が行わ
れるので、流動棚への荷物の搬入および搬出が円滑に行
われるとともに、荷物の格納状態の異常があれば、未然
にこれを検知するとこができ、事故の発生を防止するこ
とができる。
【0068】なお本実施例では、奥行方向に3個の荷物
を並べて格納できる流動棚であったが、2個あるいは4
個以上の荷物を並べて格納できる流動棚にも当然適用可
能である。
【0069】また台車の状態を検出するのにフォーク35
の先端に設けた光センサーを用いたが、他に近接センサ
ー等を用いることも可能である。さらにフォークリフト
側にセンサーを設けるのではなく、流動棚側において台
車9,10がそれぞれ前側の所定位置にあることをリミッ
トスイッチ等を利用して検出するようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】本発明は、流動棚の台車の状態を検出で
きるので、流動棚への荷物の搬入および搬出を支障なく
円滑に行うことができるとともに、荷物の格納状態に異
常があればこれを検知して不具合の発生を未然に防止す
ることができる。また流動棚を用いて収納効率に優れ、
保守管理が容易であるので特に冷凍倉庫に適し、冷凍倉
庫に用いた場合でも電動パレットラックを用いた保管設
備に比べ設備コストの上昇を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の流動棚の一部正面図で
ある。
【図2】同側面図である。
【図3】棚小間の前部で重なり合った内側台車および外
側台車を示す正面図である。
【図4】フォークリフトトラックの側面図である。
【図5】外側台車上の荷物の搬入搬出作業の一状態を示
す側面図である。
【図6】内側台車上の荷物の搬入搬出作業の一状態を示
す側面図である。
【図7】レール上の荷物の搬入搬出作業の一状態を示す
側面図である。
【図8】本実施例の制御系の概略ブロック図である。
【図9】入庫制御ルーチンのフローチャートを示す図で
ある。
【図10】出庫制御ルーチンのフローチャートを示す図
である。
【符号の説明】
1…流動棚、2…床、3…柱、4…ビーム、5…縦材、
6…斜材、7…棚小間、8…レール、9,10…台車、11
…ストッパ、12…搬出入口、13…格納物、14…パレッ
ト、15…荷物、16…背当りストッパ、30…フォークリフ
トトラック、31…操縦席、32…ステアリングホイール、
33…マスト、34…摺動部材、35…フォーク、36…支柱、
40…走行用ピックアップコイル、41…走行距離検出器、
42…中段荷検出器、43…上段荷検出器、45…フォーク高
さ検出器、46…フォーク上荷検出器、47…フォーク先端
荷検出器、50,51…光センサー、52,53…反射板、60…
制御部、61…CPU、62…ROM、63…RAM、64…入
力インタフェース、65…出力インタフェース、70…走行
駆動装置、71…ブレーキ装置、72…ステアリング装置、
73…リフト駆動装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 奥行の深い棚小間にレールを前端を低く
    後端を高く傾斜させて奥行方向に敷設し、棚小間前端よ
    り搬入搬出を行い、レール上を少なくとも1台の台車が
    荷物を搭載して走行し該棚小間に複数の荷物を奥行方向
    に並べて流動可能に格納する流動棚にフォークリフトを
    用いて入出庫を行う流動棚の入出庫装置において、 前記流動棚の台車の状態を検知する台車状態検知手段
    と、 同台車状態検知手段の検知情報をもとに前記フォークリ
    フトの駆動を制御するフォークリフト制御手段とを備え
    たことを特徴とする流動棚の入出庫制御装置。
  2. 【請求項2】 前記台車状態検知手段は、前記台車ごと
    に設けられたアクチュエータにより前記フォークリフト
    のフォーク先端に設けられたセンサーが作動することに
    より台車の状態を検知するものであることを特徴とする
    請求項1記載の流動棚の入出庫制御装置。
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