JPH06100015B2

JPH06100015B2 - タイルカ−ペツト装置

Info

Publication number: JPH06100015B2
Application number: JP15626786A
Authority: JP
Inventors: 康由利根
Original assignee: 株式会社サアミ
Priority date: 1986-07-04
Filing date: 1986-07-04
Publication date: 1994-12-12
Anticipated expiration: 2009-12-12
Also published as: JPS6314953A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、枠組みを利用して複数のタイルカーペットが
敷設され、床の冷房又は暖房をも行なえるタイルカーペ
ット装置に関する。

（従来の技術）本発明者は先床上に敷設された格子状の枠組みに複数の
タイルカーペットを隙間なく嵌込んで形成されるタイル
カーペット装置を提案した。一方、床暖房システムは、
床に設置された面状発熱体により電気的に暖房を行なう
ものや、床に敷設された循環パイプに温水を供給して暖
房を行なうものである。

（発明の解決しようとする問題点）しかし、前述のタイルカーペット装置に従来の床暖房シ
ステムを設置する場合、タイルカーペットを敷設する前
に面状発熱体や温水循環パイプを設置しなければなら
ず、二重の手間を必要としていた。

（発明の目的）本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、新たに面状発熱体や循環パイプの施工を要せ
ずに枠組みにタイルカーペットを敷設しただけで暖房又
は冷房も行なえるタイルカーペット装置を提供すること
にある。

（問題点を解決するための手段）上記目的を達成するため、本発明のタイルカーペット装
置は、２箇所に接続口を有し内部に冷媒や熱媒循環用の
通路が形成された枠組みと、枠組みに少なくとも一部が
嵌込み敷設された複数のタイルカーペットと、接続口を
介して冷媒または熱媒を枠組みへ供給する手段とで構成
されている。

（作用）この構成により、接続口から温水や冷水を供給すれば、
これらが枠組み内の通路を循環して面状発熱体や循環パ
イプと同様の作用を行なうこととなる。

（実施例）第１図には、本発明が適用されたタイルカーペット装置
の第１実施例が示されている。

このタイルカーペット装置は、床10に敷設された枠組み
11と正方形の複数のタイルカーペット12から成り、枠組
み11は枠材11A,11BをＬ字、Ｔ字及び十字形の継手13,1
4,15で連結することによって格子状に形成される。

枠材11A及び各継手13,14,15の内部には、第２図に示す
ように通路16,17が形成され、枠材11Aと各継手13,14,15
（第２図は１個のみ示す）を連結した際、通路16,17が
連通するようになっている。これらの通路16,17は、温
水や冷水が流通するためのもので、枠材11Aと継手15と
の間にシール18を介装して密封するのが望ましい。

この実施例では、第４図から分るように枠組み11の外側
と縦方向のみに通路16を設け、１つの隅部分に通路16の
入口及び出口となる２つの接続口19,20が設けられてい
る。また、枠組み11の横方向は、通路16のない枠材11B
で連結されている。

接続口19,20には、ホース28,29の一端が接続され、ホー
ス28,29の他端は温水供給タンク30に接続されている。
また、図示してないが温水供給タンク30には、ポンプや
バルブが設けられ、温水経路の開閉や強制循環が行なえ
るようになっている。温水の形成はボイラ等を利用して
もよいが、暖房器具の排熱を利用すれば省エネルギーに
つながる。

枠組み11の上面には、第１図に示すように正方形状のタ
イルカーペット12がが隙間なく嵌込まれ、これによって
タイルカーペット装置が形成される。各タイルカーペッ
ト12は、第３図に示すように周囲下面に切欠き溝21が形
成され、枠材11A,11Bに嵌合した際下面が整合するよう
になっている。

以上のように構成されたタイルカーペット装置は、次の
ように使用される。

まず、第４図に示すように、温水供給タンク30からホー
ス28、接続口19を通じて枠組み11の通路16に温水を送り
込むと、この温水は矢印で示すように各通路16内を通っ
て他方の接続口20から流出し、温水供給タンク30に戻
る。温水の循環は、ポンプにより連続的に行なわれるの
で、温水の熱によって床10が暖められることになる。

第５図には、枠組み11の通路16が蛇行形状に形成された
例が示されており、温水は通路16内をよりスムーズに流
動する。この他、通路16全体の形状は、必要に応じて変
えることができる。

また、温水の代わりにボイラで蒸発を形成し、通路16内
にこの蒸気を導入してもよく、更に床冷房の場合には、
クーラー等から冷水や冷媒を通路16へ供給すればよい。
タイルカーペット12には熱伝導の良好な材料を用いるの
が望ましい。

第６図には、タイルカーペット12Aと枠組み11とがより
確実に嵌合する実施例が示されており、前実施例と同じ
部分には同様の参照番号が付してある。この実施例で
は、第９図（Ａ）に示すようにタイルカーペット12Aの
裏面に対角線に沿って２本の切欠き溝22が形成されてい
る。従って、これらのタイルカーペット12Aを枠組み11
上に嵌込むと、第６図に示すようにタイルカーペット12
Aは枠組み11に対して45゜傾斜し、各四隅が継手15上に
位置する。

この構成では、タイルカーペット12Aの下面に枠組み11
の交差部分が位置するから、荷重が作用してもタイルカ
ーペット12Aが殆んど凹むことなく、しかもタイルカー
ペット12Aの両端がめくれることもなくなる。尚、枠組
み11周囲の残余部分には、三角形のタイルカーペット23
を嵌合して隙間を埋めればよい。枠組み11内に温水用の
通路16が設けられているのは前実施例と同様である。

第７図にはタイルカーペット装置の第３実施例が示され
ており、この実施例も枠組み11は前述のものと同様で内
部に温水用の通路が形成されている。タイルカーペット
12Bは正方形で、第９図（Ｂ）に示すようにその裏面に
各辺を２等分する切欠き溝24が形成されている。

従って、これらのタイルカーペット12Bを第７図に示す
ように枠組み11の継手15を中心に嵌合させれば、タイル
カーペット装置が完成する。タイルカーペット装置の四
隅は、タイルカーペット12Bの1/4の大きさを有するタイ
ルカーペットで塞ぎ、周辺は1/2の大きさのタイルカー
ペット片25で埋める。この構成によっても、上方荷重各
タイルカーペット12Bは殆んど変形せず、その周辺がめ
くれることはない。

第８図には、タイルカーペット装置の第４実施例が示さ
れている。この実施例では、縦方向の枠材11Aが横方向
の枠材11Bに対して60゜の角度をなし、一方タイルカー
ペット12Cは六角形状で第９図（Ｃ）に示すように裏面
に枠組み11と対応する切欠き溝26が形成されている。従
って、これらのタイルカーペット12Cを枠組み11の継手1
5を中心に嵌合させれば、意匠的にも優れたタイルカー
ペット装置が完成し、加えて前実施例と同様の効果が得
られる。タイルカーペット装置の周囲に隙間を塞ぐ部分
的なタイルカーペット27を用いるのは勿論であるなお、前述した枠組み並びにタイルカーペットの切欠き
溝は断面円形または半円形であってもよい。

（発明の効果）以上詳述したように、本発明のタイルカーペット装置
は、２箇所に接続口を有し内部に冷媒、熱媒循環用の通
路が形成された枠組みと、この枠組みに一部が嵌込み敷
設された複数のタイルカーペットと、接続口を介して冷
媒また熱媒を枠組みへ供給する手段とで構成されている
から、新たに面状発熱体や循環パイプを設けることな
く、タイルカーペットを敷設しただけで床の冷暖房を行
なえる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るタイルカーペット装置の第１実施
例を示す斜視図、第２図は継手部分の拡大断面図、第３
図は第１図III−III線に沿う拡大断面図、第４図及び第
５図は温水の循環状態を示す簡略平面図、第６図〜第８
図は各々他の実施例を示す斜視図、第９図（Ａ），
（Ｂ），（Ｃ）は各々第６図、第７図、第８図のタイル
カーペットの裏側を示す斜視図である。 10……床、11……枠組み、11A,11B……枠材、12,12A,12
B,12C……タイルカーペット、13,14,15……継手、16,17
……通路、19,20……接続口30……温水供給タンク。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも２箇所に接続口を有し内部に冷
媒または熱媒循環用の通路が形成された枠組みと、この
枠組みへ少なくとも一部が嵌込み敷設された複数のタイ
ルカーペットと、接続口を介して冷媒または熱媒を枠組
みへ供給する手段とからなるタイルカーペット装置。