JPS5843707Y2 - 放熱板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は温水、温風等の熱媒体を循環させることにより
、床や壁面等の暖房を行なう放熱板に関するもので、複
数枚の放熱板を接続することにより、全方向への展開が
可能で、いろいろな変形接続も一種類の放熱板で行なえ
るようにしたものである。

従来の放熱板は複数種類の形状のものを接続して床暖房
用放熱板としていたが、接続形状に自由度がなく、その
結果変形接続は非常に難しかった。

本考案は一種類の形状の放熱板を複数枚接続することに
より、いろいろな変形接続が可能となるようにしたもの
で、以下、本考案をその実施例を示す図面にもとづいて
説明する。

第１図は本考案の放熱板１を複数枚接続して得られた床
暖房用放熱板を示したもので、前記各放熱板１の４隅に
設けた接続部を任意に流体的に接続することにより床形
状に合わせた床暖房用放熱板を得ることができる。

第２図は放熱板１の内部に設けられる熱媒体循環用部材
２を示したもので、この熱媒体循環用部材２は２個の相
対向する主パイプ３と、これらの主パイプ３に対して並
列回路となるように流体的に接続した放熱パイプ４とに
より構成し、かつ前記主パイプ３の両端、すなわち放熱
板１の四隅には複数回路用の分配器５を設けている。

第３図は放熱板１の接続部を拡大して示したもので、各
放熱板１の四隅の接続部は互いの分配器５を接続チュー
ブ６により流体的に接続する。

なお、分配器５の端部開口には薄膜７が設けられており
、流体的に他の放熱板の分配器に接続する必要がない場
合、そこから内部の温水、温風等の熱媒体が洩れないよ
うにしている。

また他の放熱板と接続する場合は分配器５の端部開口に
設けた薄膜７を破って開口部８を得る。

以上のように本考案によれば、温水、温風等の熱媒体循
環用部材を複数個の主パイプと、これらの主パイプを流
体的に接続する放熱パイプとにより構成し、かつ前記主
パイプの両端には複数回路用の分配器を設けているため
、この一種類の放熱板を複数枚組み合わせることにより
、いろいろな変形接続を容易に行なうこともできるとい
う実用的効果を有する。

また本考案では主パイプの両端部に複数回路用の分配器
を設けているので、配管作業がしやすく、またこの分配
器の各端部開口に薄膜を設けているので使用しない端部
開口からの熱媒体の洩れがおきなく、シかも使用端部開
口においてはこの薄膜を破るだけで熱媒体の循環路を作
ることができ、この点からも配管作業がきわめて簡単に
行えるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における放熱板を複数枚接続
して得られた床暖房用放熱板の上面図、第２図は同放熱
板の内部に設けられる熱媒体循環用部材の斜視図、第３
図は同放熱板の接続部を拡大して示した斜視図である。 ２・・・・・・熱媒体循環用部材、３・・・・・・主パ
イプ、４・・・・・・放熱パイプ、５・・・・・・分配
器、７・・・・・・薄膜。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）複数個の相対向する主パイプと、これらの主パイ
   プを流体的に接続する放熱パイプとにより構成し、かつ
   前記主パイプの両端部に複数回路用の分配器を設けると
   ともに、前記分配器の各端部開口に薄膜を設けてなる放
   熱板。
2. （２）放熱パイプを、複数個の主パイプに対して並列回
   路となるように設けてなる実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の放熱板。