JPH0599927A - 水溶性被酸化呈色指示薬を用いたブドウ糖検出用印刷 インキ組成物及びその適用法 - Google Patents

水溶性被酸化呈色指示薬を用いたブドウ糖検出用印刷 インキ組成物及びその適用法

Info

Publication number
JPH0599927A
JPH0599927A JP26245691A JP26245691A JPH0599927A JP H0599927 A JPH0599927 A JP H0599927A JP 26245691 A JP26245691 A JP 26245691A JP 26245691 A JP26245691 A JP 26245691A JP H0599927 A JPH0599927 A JP H0599927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
ink composition
printing ink
glucose
glucose detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26245691A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Tsuji
信之 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP26245691A priority Critical patent/JPH0599927A/ja
Publication of JPH0599927A publication Critical patent/JPH0599927A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、指示薬としてヨウ化カリウムを用
いたブドウ糖検出用印刷インキ組成物により得られる試
験片の保存安定性を向上させることを目的とする。 【構成】 本発明のブドウ糖検出用印刷インキ組成物
は、ヨウ化カリウムを含むブドウ糖検出用組成物と、吸
水性支持担体、吸着剤、撥水性微小担体及び崩壊剤の混
合粉体ならびにインダー樹脂及び溶剤からなることを特
徴とするものである。 【効果】 本発明によれば、安全性及び品質の均一性が
高く、かつ保存安定性の優れたブドウ糖検出用試験片を
提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、尿や血液等の体液中の
ブドウ糖を簡便且つ迅速に検出するためのブドウ糖検出
用印刷インキ組成物及びその適用方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】体液中のブドウ糖の量を迅速、簡単に知
ることはいうまでもなく糖尿病の早期発見、診断、なら
びに管理に必要不可欠である。このように体液中のブド
ウ糖を簡単迅速に検出することは極めて重要であるがこ
のためには従来主として検査試薬が含浸されたロ紙を支
持体に貼着してなる試験片が用いられてきた。この試験
片は、使用に際して操作が簡単でしかも判定が短時間で
行なえるという利点があった。
【0003】ところで体液中のブドウ糖検出用試験片で
は、ブドウ糖酸化酵素の作用により、ブドウ糖は空気中
の酸素と反応して最終的にグルコン酸と過酸化水素に酸
化される。この過酸化水素は過酸化水素分解酵素 (ペル
オキシダーゼ) (以下「POD」という) の作用により
発生期の酸素を産出し、この酸素は直ちにo−トリジン
などの被酸化性指示薬と結び付き、該指示薬を発色させ
る。
【0004】この原理を利用した体液中のブドウ糖検出
用試験片は、糖酸化酵素、POD、被酸化性指示薬から
なる試薬組成物を水又は水−アルコール系溶媒中に溶解
又は分散させ、得られた液をロ紙に含浸させた後乾燥
し、このロ紙をプラスチックフィルムに貼着し適宜な大
きさに裁断して作製されてきた。近年、製造工程を簡素
化でき大量生産に適した試験片の開発が進められ、例え
ば、特公昭44-25953号公報には、水溶液に酵素類を予め
溶解させ、これに指示薬、 pH緩衝剤、高分子結合剤及
び吸水性担体などを混合して、印刷又はコーティング適
性を有するインキ組成物を調製し、このインキ組成物を
支持体上に印刷 (コーティングを含む) した後乾燥して
試験片を製造する方法が提案されている。
【0005】更に、特開昭58-209995号公報において
は、酵素類をほとんど溶解しない非水系溶媒に酵素類を
分散させ、次いで指示薬、緩衝剤、結合剤あるいは吸水
性担体を溶解あるいは分散させてインキ組成物を調製し
このインキ組成物を支持体上に印刷して試験片を製造す
る方法が提案された。しかしこれらの方法によるときは
いずれも長期保存性に難点があり、或いは塗布された試
薬層中の残留水分量をできるだけ除去する必要があった
り、或いは大気中に長時間さらしている間に徐々に着色
することがあったりして好ましくなかった。
【0006】このような状況下で出願人は先に、ブドウ
糖酸化酵素 (以下「GOD」という) 、POD、1乃至
2成分系の被酸化性指示薬、 pH緩衝剤、吸水性粉末及
び結合剤を、溶剤中に溶解もしくは分散させたインキ組
成物を、支持体上に印刷して検査体を製造する方法を提
案している(特開昭59-33787号公報) 。このものは、製
造工程が簡略化されており、能率良く試験片を製造しえ
るが、大量に生産するにはインキ組成物の印刷適性は不
充分であり、また大量にインキ組成物を調製した際、検
査試薬部の性能の低下が起こり、試薬等の分散性の低下
が認められた。
【0007】そこで、本発明者は、特定の吸着剤と高吸
水性樹脂の微粉末を使用することより、検知感度と呈色
濃度を損なうことなく、試薬等の分散性及び印刷適性の
良い、大量生産に適応するインキ組成物を開発している
(特開平3-49695号) 。ところで、このインキ組成物中
の被酸化指示薬には有機系被酸化指示薬が使用されてい
る。有機系被酸化指示薬には合成物及び天然物が有る
が、合成物では人体への有害性等、天然物では品質の不
均一性等の問題が有り、製品の安全性や品質の安定性に
不充分な点があった。
【0008】そこで、本発明者は、有機系指示薬に比べ
品質が均一で、安全性も高く、且つ安価な無機系指示薬
のヨウ化カリウムを使ったインキ組成物の開発 (特願平
1-321307号)を行なったが、このインキ組成物で調製し
た試験片は保存安定性の面に問題が認められた。これま
でに、ヨウ化カリウムを被酸化呈色指示薬に用いて開発
されたブドウ糖検出用試験片には、ブドウ糖検出用組成
物を含む水溶液中に濾紙を含浸・乾燥後、エチルセルロ
ースを溶解した溶剤中に含浸・乾燥したものがある (特
開昭50-39558、58-18079号公報) が、溶剤系のインキ組
成物を調製し、一工程で製造する方法は開発されていな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術を
考慮して先に本発明者のなした発明を改良し、ヨウ化カ
リウムを被酸化呈色指示薬に用い、高い生産性をもたら
し、かつ試薬性能の安定した試験片が生産できるブドウ
糖検出用印刷インキ組成物で、加えて高い保存安定性を
示す試験片が製造できる性能を有するブドウ糖検出用印
刷インキ組成物を開発することを目的としてなされたも
のである。
【0010】水溶性の被酸化呈色指示薬であるヨウ化カ
リウム (KI) を用いて、溶剤系インキ組成物を調製
し、試験片を製造する際の問題点として以下の項目が挙
げられる。 KIの酸化反応はKIが水溶液に溶けた後反応し、
発生したヨウ素(I2 ) は水溶液中の未反応のKIとコ
ンプレックス (IKI2 ) を形成し水溶液中のみに存在
し呈色を示すため保水相が必要で、試薬層の保水能力が
充分でないと色素 (IKI2 ) の流れだしが認められ
る。しかしながら、試薬層の保水性能が高すぎると、呈
色ムラや呈色安定性の低下が現れる。そこで、試薬層の
吸水性能の設計が必要となり、試薬層表面の均一な吸水
性能、試薬層の一定量な吸水性能及び吸水した水溶液の
保持・保水性能を満足させなければいけない。
【0011】 KIは無機塩で溶剤には不溶性のた
め、インキ組成物中で分散性の良い存在状態を考える必
要がある。また、KIは吸水後より速く溶解する状態で
存在することが呈色時間の面で重要である。 KIは熱や光で酸化を受けヨウ素が生じる。特にヨ
ウ素溶解性の高い溶剤中にKIを添加した場合、ヨウ素
の発生により溶剤溶液の着色が顕著に現れる。これは、
インキ組成物の安定性に影響するため、ヨウ素溶解性の
低い溶剤の使用が必要。また、製造された試験片の試薬
部でも熱や光による酸化・着色を防ぐため、試薬層表面
の光遮蔽化及び酸素遮蔽化の保護処理の検討が必要。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の問題点
を解決するために、インキ成分の検討やインキ成分の存
在状態の検討を行ない、課題を解決するブドウ糖検出用
印刷インキ組成物を完成したものである。即ち、本発明
のブドウ糖検出用印刷インキ組成物は、水溶性被酸化呈
色指示試薬を含むブドウ糖検出用組成物と、吸水性支持
担体、吸着剤、撥水性微小担体及び崩壊剤の混合粉体な
らびにバインダー樹脂及び溶剤からなるブドウ糖検出用
印刷インキ組成物において、水溶性被酸化呈色指示薬が
ヨウ化カリウムであることを特徴とするものである。
【0013】ブドウ糖検出用組成物としては、被酸化性
指示薬としてヨウ化カリウムを含むものであればいずれ
も使用できるが、例えばGOD、POD及びヨウ化カリ
ウムからなるものが用いられる。以下に、本発明におけ
るブドウ糖検出用印刷インキ組成物の各構成成分につい
て説明する。
【0014】GOD GODとしてのグルコースオキシダーゼは、精製された
凍結乾燥品の状態で用いられる。この酵素は通常水溶性
であり、従って非水溶媒には溶けず分散状態となる。こ
の酵素は、例えば酵素活性が100unit/mgの力価のもの
を用いた場合、インキ組成物の固形分に対して0.02〜2
重量%の量で存在することが望ましい。
【0015】POD PODは、過酸化水素又は有機過酸化物による種々の有
機物の酸化を触媒する酵素であって、主に西洋ワサビか
ら抽出される。この酵素は、例えば、活性が100unit/
mgの力価の凍結乾燥品を用いた場合インキ組成物の固形
分に対して0.002〜1重量%、好ましくは0.02〜0.2重
量%の量で存在することが望ましい。
【0016】被酸化性指示薬 被酸化性指示薬としては、ヨウ化カリウムが用いられ
る。ヨウ化カリウムは形成されたインキ組成物固形分に
対して0.05〜10重量%、好ましくは0.6〜6重量%で存
在させるものとする。 ヨウ化カリウム (KI) のインキ組成物中での存在
状態の検討 KIのインキ組成物中への添加方法を検討したところ、
溶剤中でボールミルを用い湿式粉砕処理でスラリー化し
たものでは問題点を解決できず、いったんKIを水溶液
中に溶解後水膨潤性の水及び溶剤に不溶性な担体 (吸水
性支持担体) を加えた後、噴霧式熱乾燥機 (スプレード
ライヤー) を用いてKIを吸水性支持担体に埋設する方
法が有効であった。
【0017】この際、水溶性の高分子を添加し、担体の
被膜化を行うことで、より有効な結果を得た。また被膜
化処理の際、被膜をポーラス化する低分子量の添加剤
や、被膜強度・隠蔽性を高める架橋化剤を添加すると、
より特色を持った効果が認められた。吸水性支持担体 本発明においては、水膨潤性の水及び溶剤に不溶性な担
体である吸水性支持担体がインキ組成物の1つの成分と
して使用されている。この吸水性支持担体は、自重の数
倍程度の水を吸収・保持しうるポリマーを広く指し、ス
ターチ、低置換カルボキシメチルスターチ、ヒドロキシ
プロピルスターチ、部分アルファー化スターチ、架橋化
デキストラン、トラガント、セルロース、結晶セルロー
ス、カルボキシメチルセルロースカルシウム塩、低置換
度型ヒドロキシプロピルセルロース( 以下、「L-HP」と
いう)、キチン、キトサン、架橋化アガロース、架橋化
ポリビニルアルコール、架橋化ゼラチン等の多糖類や水
溶性高分子の架橋化物(架橋化水溶性高分子)が単用な
いし複数併用される。樹脂の形状としては特に制限はな
いけれども、粉末、特に微粉末とするのがよく、200メ
ッシュ通過品が好ましい。
【0018】これらの吸水性支持担体としては、市販品
が適宜使用でき、不溶性の吸水性ポリマーであればすべ
てのタイプのものが使用される。使用量 (配合量) とし
ては、インキ組成物100g当り10−30g程度が好まし
い。実施例では.ヨウ素溶液を吸水した際、弱い増感作
用を示すセルロース誘導体のL-HPCで、信越化学製のL
H−31の200メッシュ通過品を用いた。
【0019】LH−31 (200メッシュ通過品) が有効
にKIを埋設する量はLH−31が100g当りKIが6
g −18gが良好で、呈色性と安定性の両面から考慮し9
g が適切である。水溶性高分子 ここで用いる水溶性高分子としては、C3−C8の中級ア
ルコール、セロソルブ系及びセロソルブアセテート系の
溶剤に不溶であればいずれのものも使用でき、アラビア
ゴム、プルラン、寒天 (アガロース) 、デキストラン、
デキストラン硫酸、アルファー化デンプン、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、メチルセルロース、低分子
化キチン、低分子化キトサン、ゼラチン、精製ゼラチ
ン、カゼイン、コラーゲン、ケラチン、フィブロイン、
アルブミン、アルギン酸ソーダ、アルギン酸プロピレン
グリコールエステル、ポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリアクリルアミド、ポリアミノアルキルメタクリ
レート等の多糖類、タンパク質類、天然及び人工水溶性
高分子などが挙げられる。これらの水溶性高分子は被膜
性能に合せて自由に選択でき、単用ないし複数併用され
る。併用例としては、ゼラチンとアラビアゴム、ポリア
クリル酸ソーダとポリアクリルアミド、デキストラン硫
酸と低分子化キトサンなどの水溶性高分子間で相互作用
が認められる組み合わせは強固な被膜性を示す。使用量
としては吸水性支持担体100g当り0.5−10g程度が適
当である。
【0020】実施例では、ゼラチンを吸水性支持担体
(L-HPC)100g当り3−7g の重量比で用いた。水溶性高分子用添加剤 ポーラス化剤 (亀裂防止剤) 被膜のイオン透過性の向上や被膜の強熱乾燥による亀裂
を防止する為に添加するもので、中性の親水性化合物が
有効で、ポリエチレングリコール (PEG) 300、P
EG400、PEG600、グリセリン、ソルビトー
ル、PVP K−90、ショ糖エステル、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテルなどが挙げられる。使用
量としては、水溶性高分子10g当り1−10g程度が適当
である。
【0021】実施例では、ソルビトールを水溶性高分子
(ゼラチン) 5g 当り2−5g の重量比で用いた。 架橋化剤 架橋化剤としては、水溶液中で使え、補助剤 (金属錯体
等) 無しで加熱処理、若しくは加熱処理無しでも架橋化
反応が起こるものなら、いずれの架橋化剤も使用でき、
グルタルアルデヒド、ホルムアルデヒド、1−エチル−
3− (3−ジメチルアミノプロピル) カルボジイミド塩
酸塩 (EDC) 、p−トルエンスルホニルクロリド、ジ
スクシニミジルスベレート、N−ヒドロキシスクシンイ
ミド、N−エチル−5−フェニルイソオキサリゾリウム
−3'−スルホネート、ジビニルスルホン酸、N−エチル
ビス (2−クロロエチル) アミン、グリセリンジグリシ
ジルエーテル、モノエタノールアミン亜硫酸などが挙げ
られる。使用量としては、水溶性高分子の使用重量に対
して0.1−2% (W/水溶性高分子W) 程度が適当であ
る。
【0022】実施例では、グルタルアルデヒドを水溶性
高分子 (ゼラチン) 重量に対して1%重量分を使用し
た。PVA系光架橋性高分子 また、架橋化剤を予め内蔵した水溶性高分子の使用も有
効で、このタイプにはスチリルピリジニウム (SbQ)
基を感光基にもつポリビニルアルコール (PVA−Sb
Q) や同じPVA系光架橋性高分子のPVA−OSb
Q、スチリルキノリニウム (QQ) 基を持つPVA−Q
Q、PVA−OQQ、PVA−BSbQ、ピリジニウム
ベタイン (PB) 基を持つPVA−PBなどが挙げられ
るが、架橋性を有するものならいずれのものでも良い。
【0023】これらのものは、噴霧式熱乾燥機を用いた
熱処理で良好な被膜化が確認される。水溶性モノマー 被膜化剤として、水溶性モノマーを水溶性高分子と同様
に用いることも可能である。このとき、水溶性モノマー
水溶液中に水溶性若しくは水分散性の有機過酸化物やア
ゾ化合物等のラジカル重合開始剤や光増感剤を加えても
良い。また、スプレードライヤー処理の後、紫外線や電
子線の照射処理を行ない、架橋性を高めても良い。水溶
性モノマーとしては、N−ビニルイミダゾール、ビニル
ベンジルアンモニウム塩、ジアリルアンモニウム塩、N
−イソプロピルアクリルアミド、ビス[アクリルアミ
ド]酢酸、アクリルアミド−N−グリコール酸等が挙げ
られるが、水溶性のものならいずれのものでも良い。
【0024】KIの処理方法 ソルビトールでポーラス化され、グルタルアルデヒドで
架橋化されたゼラチン被膜で保護された形状で、KIが
L-HPC中に埋設されたL-HPC処理物を得る方法。1.
5リットルの精製水にKIを9g 加え溶解後、LH−3
2の200メッシュ通過品100gを加え、高粘度用ホモミ
キサー羽 (特殊機化製ホモミキサー機使用)を用い、12,
000rpm で30分間分散処理を行なう。これに、0.5リッ
トルの熱精製水で溶解したゼラチン5g とソルビトール
3g を含む水溶液を追加し、引き続き30分間同条件で分
散処理を行なう。
【0025】分散処理終了後、25%グルタルアルデヒド
をスラリー溶液中に2g 添加し、攪拌後直ちにスプレー
ドライヤー (噴霧式熱乾燥機) を用い乾燥処理 (埋設・
被膜化) を行ない、処理物を得る。これを、真空乾燥機
を用い、陰圧下、 120℃、3時間乾燥させ、L-HPC処
理物を得る。
【0026】以上の処理方法より、インキ組成物内にK
Iを良好に分散することが可能となり、かつ呈色速度を
抑制することなく、KIの保存安定性を向上させてい
る。また、上記方法で調製したL-HPC処理物を乾式粉
体表面改質装置 (奈良機械製作所製NHS−0型) で処
理しても良い。 酵素のインキ組成物中の分散性向上の検討 酵素を溶剤中に安定な状態で分散性良く使用するのに、
酵素を溶解した緩衝溶液を凍結乾燥したパウダーを用い
たり、吸着剤に固定化した酵素を用いたりしている。そ
こで、酵素・緩衝塩複合物 (パウダー) と吸着剤とを乾
式混合処理により酵素・吸着剤複合物としたところ、イ
ンキ組成物中の酵素の分散性が向上し、呈色均一性が改
善された。吸着剤としてはリン酸三カルシウム(以下、
「TPC」という) が良好で、TPCを水溶性高分子、緩
衝剤及び増感剤を含む水溶液中で分散処理し、スプレー
ドライヤーを用い複合処理したものを用いた。
【0027】また、KIと同じ相に澱粉系の増感剤が含
まれていると、試験片の保存安定性が著しく不良であっ
たが、このようにKI (L-HPCに埋設化) とは別相の
吸着剤にコーティング処理した場合、増感効果を保持し
ながら、保存安定性を向上させた。増感剤 増感剤としては、可溶性デンプン、アミロペクチン、ア
ミロース、デキストリン、サイクロデキストリンなどが
挙げられる。使用量としては、吸着剤100g当り0.2−
2.0g程度が適当である。
【0028】実施例では、可溶性デンプンを吸着剤 (TP
C) 100g当り1g の重量比で用いている。TPCの処理方法 1.5リットルの精製水にクエン酸( 以下「Cit 」とい
う)3g とクエン酸三ナトリウム( 以下「Cit Na」とい
う)12 gを加え溶解後、TPC 100gを加え低粘度用ホ
モミキサー羽 (特殊機化製M型ホモミキサー機使用) を
用い、12,000rpm で30分間分散処理を行なった。続いて
0.5リットルの熱水中でゼラチン( 以下「GT」という)
3g と可溶性澱粉( 以下「DP」という) 1g を溶解しそ
の後室温に戻した水溶液中に、ポリアクリル酸ソーダ(
以下「PAANA 」という) ( 重合度2,700−7,500) 10g
を加え均一化した溶液を前溶液に追加し、同様に分散処
理を行った。この溶液をスプレードライヤーを用い熱乾
燥を行い、TPC処理物を得た。
【0029】pH緩衝剤 pH緩衝剤は、前記の指示薬が色彩変化を起こすpHの近
くにpHを保つために用いられる。 pH緩衝剤として
は、所定のpH値 (例えばpH3〜4) を試薬組成物に与
えうるものであればいずれのものでもよいが、具体的に
はクエン酸とクエン酸ナトリウムとの組合わせが好まし
く用いられる。ただしこの酸性側のpH緩衝剤もしくは
指示薬の量が過剰であると、呈色反応が妨害されること
があるため酸性側のpH緩衝剤もしくは指示薬の使用量
は最小限にとどめるべきである。
【0030】インキ組成物の固形に対して0.02〜0.1重
量%の量で存在するのが好ましい。吸着剤 本発明において用いられる吸着剤は、呈色試薬及び/又
は蛋白系質 (酵素、抗原、ハプテン、抗体、蛋白質等)
を吸着する性質を有するものであれば、無機物、有機物
を問わずすべてのタイプのものが使用され、例えば次の
ようなものが挙げられる。使用形態としては、粉末状、
特に微粉末状とするのが良い。これらの吸着剤は1種類
のものを単用したり、数種類を併用したり、あるいは同
一タイプのものを複数併用したりして使用する。その使
用量としては、格別の制限はないけれども、インキ組成
物100g当り10g〜40g程度が好ましい。吸着剤 (微小
担体;0.1〜100μmφ) 、蛋白質及び極性薬物を保持
するもの 無機多孔体 多孔質ガラス、シリカゲル、アルミナ、活性白土、石英
砂、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、ベントナイ
ト、カオリン、タルク、ヒドロキシアパタイト、TPC 、
酸化チタン、活性炭 極性基をもつ担体 (アニオン、カチオン又は双極イオ
ン性) 陰イオン交換樹脂、陽イオン交換樹脂、マクロボーラス
型イオン交換樹脂、ハイブリッド型イオン交換樹脂、イ
オン交換繊維、キレート樹脂 例 DEAE−セルロース粉砕品、高速液体クロマトグ
ラフィー用イオン交換樹脂 高分子凝集剤 非イオン性高分子凝集剤、ポリ陽イオン系高分子凝集
剤、ポリ陰イオン系高分子凝集剤、両性イオン系高分子
凝集剤 例 キトサン、ポリアミノアルキルメタクリレート (及
びアクリルアミドとの共重合体) 高分子に被吸着物質を化学的処理により固定化したも
の 例 抗体固定化高分子、レクチン固定化高分子、抗原又
は抗原ハプテンを固定化した高分子 (高分子としては、
セルロース、アガロース、デキストラン等が好適) 分離用高分子担体 (クロマトグラフィー用) 合成高分子系ゲル濾過用担体、多糖類系ゲル濾過用担体 例 高速液体クロマトグラフィー用保持体 吸着剤としては、上記した5つのタイプのほか、次のも
のも更に例示される。
【0031】共重合により形成されたラテックス等の
微小プラスチックを水溶性塩 (リン酸塩、カルシウム
塩、バリウム塩等) で処理したもの。 水不溶性酸化物 (チタン酸塩、アルミナ等) をイオン
交換 (アニオン、カオチン) セルロースの微粉末で処理
したもの。 本発明においては、吸着剤を用いて溶剤中で薬物等を吸
着せしめる点を重要なポイントの1つとして有するもの
である。
【0032】本発明においては、溶液中で固定化するの
であるから極性基であれば良く、吸着剤はこの現象を有
利に利用して試薬や蛋白系物質を吸着するものである。
以下、本発明を、リン酸カルシウム塩に例示される不溶
性多孔性微粉末塩を吸着剤の代表に選んで説明するが、
他のタイプの吸着剤の場合もこれに準じる。吸着剤とし
てTPC を用いる場合には、以下の問題点がある。
【0033】凝集性が強く、流動性が極めて低い。 ・ボールミル等の機械的処理で凝集し固型化する。 ・試験片の試薬部の乾燥後の割れが生じる。 吸水性のない担体 ・試験片の試薬部の呈色ムラが生じる。
【0034】インキ組成物の流動性が低い。 ・高粘断性を有する。 かかる問題点は、TPC を水溶性高分子、増感剤及び上記
緩衝剤でコーティング処理することにより解消できる。
ここで用いる吸水性ポリマーとしては、ゼラチン、カル
ボキシメチルセルロース、メチルセルロース、アラビア
ゴム、カゼイン、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナ
トリウム、ポリアクリル酸ナトリウム (重合度2,700〜
7,500) 、ポリアミノアルキルメタクリレート (及びア
クリルアミドとの共重合体) (重合度〜5000) 、ポリア
クリルアミド (重合度〜5000) 、キトサン (重合度〜50
00) などが挙げられる。
【0035】呈色速度及び階調性の改善 KIを含むL-HPC処理物 (呈色相) と酵素を含むTP
C処理物 (反応相) を混合処理してインキ組成物を調性
した場合、呈色速度、低濃度域での階調性及び保存安定
性に問題が認められた。そこで、単純に二種類の粉体を
混合するだけでなく、内層に呈色層を有し、その外層に
反応層を持つ粒径50μmφ程度の複合粉体 (乾式カプセ
ル) を調製したところ、上記問題点が改善された。
【0036】乾式カプセル調製方法 容量1リットルのポリエチレン製容器にスプレードライ
ヤーで造粒処理されたTPC処理物 (粒径1−20μm
φ) 28.65gとガラス球(球径2.8cm6個、球径2.4cm10
個、球径2.2cm10個及び球径1.9cm20個) を加え窒素ガ
スでエアー置換後、乾式で24時間ボールミル処理を行な
い、粉砕されたTPC処理物がガラス球に凝着した状態
とする。
【0037】次に緩衝塩を含む凍結乾燥のGOD 1.2g
(100U) とPOD 0.4g (100U) を加えエアー置換
後、低速で3時間ボールミル処理を行ない、低凝集性化
した酵素−吸着剤複合物を調製する。続いて、L-HPC
処理物22.66gを加えエアー置換後、低速で24時間ボール
ミル処理を行ない、L-HPC処理物 (約30μmφ) を母
核とし、その外周に粉砕処理された酵素−吸着剤複合物
を乾式で凝着・コーティングさせ、約40μmφの乾式カ
プセルを調製する。また、上記方法で調製した乾式カプ
セルを乾式粉体表面改質装置 (奈良機械製作所製NHS
−0型) で処理しても良い。
【0038】調製された乾式カプセルは粉体流動性が良
く、ガラス球への凝着性は弱いので、調製終了後は篩分
け処理等で簡単に回収できる。 試験片の試薬部の長期保存安定性の改善 抗酸化剤を含まないインキ組成物を用いて製造した試験
片の試薬部の長期保存安定性を改善する目的で、試薬部
表面の遮光性や空気遮断性を高める添加剤を検討したと
ころ、常温で固体であり、水に可溶か乳化するワックス
が有効であった。
【0039】ワックスとしてはポリエチレングリコール
2,000 (PEG2,000) 等の合成ワックス、カルナウバ
ワックス等の天然ワックスやポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル等の固形の非イオン性界面活性剤 (乳
化剤) などが挙げられる。使用量としては、インキ総重
量の0.5−3%が適当である。実施例では、PEG2,0
00をインキ総重量の1.5%重量を添加して良好な隠蔽効
果を確認した。 試験片の試薬部の呈色均一性の向上 試験片の試薬部の呈色均一性の向上を図るため、試薬部
の均一な吸水性の向上を検討した。
【0040】インキ組成物中には結合剤として、ポリビ
ニルピロリドンとケン化ブチラールの2種の親水性樹脂
を使用しており、製造した試薬部の表面にはこれら樹脂
で被膜化された状態となり、親水性の高い表面状態にあ
る。この状態では吸水ムラが強い。また、吸水性を改善
するため、界面活性剤を添加しているが、検体溶液の均
一な吸水量や均一な吸収性能を満足させるには至ってい
なかった。そこで、添加剤として疎水化処理をした撥水
性微小担体である表面処理して疎水性化した微粒子酸化
チタン (約15nmφ) を添加したところ、呈色均一性が向
上した。これは、疎水性の微粒子酸化チタンが製造後の
試薬部表面に表れ、親水性樹脂と共存した表面状態と成
ることで、試薬部表面が親水性と疎水性の微小な相分離
構造をとるため、試薬部表面の濡れ性や吸水性が均一化
し、呈色均一性が向上したものと思われる。また、試薬
部の検体溶液の吸収量を均一化するには、試薬部外周に
高吸水性樹脂を含む吸水層を設けることで、良好に改善
された。
【0041】その他、疎水性の微粒子ならば、いずれの
ものも使用できるが、添加量としてはインキ総重量の
0.5−5%重量が適当である。実施例では、ラウリル酸
を主体とした脂肪酸とアルミニウム化合物で表面処理し
た微粒子酸化チタン (MT−100S;テイカ製) を、
インキ総重量の2.0%重量使用した。
【0042】高吸水性樹脂 本発明においては、高吸水性樹脂がインキ組成物の内の
1つの成分で崩壊剤として使用される。この高吸水性樹
脂は、自重の数倍以上もの多量の水を吸収保持しうるポ
リマーを広く指し、例えば、澱粉、アクリル酸グラウト
共重合体系、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体
系、ポリアクリル酸塩系、アクリル酸・ビニルアルコー
ル共重合体系等のポリマーが単用ないし複数併用され
る。樹脂の形状として特に制限はないけれども、粉末、
特に微粉末とするのがよく、400メッシュ通過品が好ま
しい。
【0043】これらの高吸水性樹脂としては、市販品が
適宜使用でき、その例としては次のようなものが挙げら
れるが、吸水性の高いポリマーであればすべてのタイプ
のものが使用される。使用量 (配合量) としては、製品
の使用目的に応じて吸水能を調整し感度や呈色速度等を
適応させるため自由に選択でき、格別の制限はないけれ
ども、インキ組成物100g当り0.5g〜5g 程度が好ま
しい。
【0044】実施例では、KIゲル201K−F2 (ク
ラレ製) をインキ総重量に対して約1%重量使用した。 ◇高吸水性樹脂 澱粉・アクリル酸グラフト共重合体系 (三洋化成製) 〇サンウエット 1W−300 〇サンウエット 1W−1000 イソブチレン・無水マレイン酸共重合体系 (クラレ製) 〇KIゲル 201K−F2 ポリアクリル酸塩系 (製鉄化学製) 〇アクアキープ 4S 〇アクアキープ 10SH (荒川化学製) 〇アラソープ (花王製) 〇ポイズ SA−20 (住友化学製) 〇スミカゲル NP−1010 アクリル酸・ビニルアルコール共重合体 (住友化学製) 〇スミカゲル SP−510又はSP−520溶媒 各成分の溶媒としては、非水系の溶媒 (溶剤) を用い
る。主に用いる溶剤は、n−ペンタノール等の中級アル
コール (C3−C8) で、酵素の失活が少ない (蛋白変性
の弱い) 溶剤が適切である。また、セロソルブ系の溶剤
も用いられる。印刷基材にポリスチレンシートを用いる
場合は、スチレン腐食性を持つ溶剤の添加が必要で、セ
ロソルブアセテート系溶剤やケトン系溶剤を主溶剤と併
用する。添加量としては溶剤総重量の30−50%が適当で
ある。
【0045】実施例では、これに加えて、インキ組成物
の安定化を図るため、溶剤中にKIを加えた際、ヨウ素
により着色しない溶剤 (ヨウ素溶解性の低い溶剤) を選
択した。主溶剤としてはn−ペンタノール (以下「Amy
l OHという) とし、スチレン腐食性溶剤としてはシクロ
ヘキサノン (以下「CHN」という) を選択し、組成比
としては主溶剤が約60%程度とした。
【0046】結合剤 結合剤は親水性樹脂であり、使用溶剤に対し溶解性が高
く、バインダー性能及び成膜性が良好で、酵素反応や呈
色反応に支障を示さないものならいずれのものも使用で
きる。 例)ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチ
ルセルロース(HEMC)、エチルセルロース(E
C)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート
(HPMCP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
アセテートサクシネート(HPMCAS)、カルボキシ
メチルエチルセルロース(CMEC)、酢酸フタル酸セ
ルロース(CAP)、白色セラック、アミノアルキルメ
タアクリレートコポリマー、ポリビニルアセタールジエ
チルアミノアセテート(AEA)等が上げられ、単品も
しくは任意の組合せで使用する。
【0047】実施例では、ヨウ素に対して感受性 (増感
性) を示すポリビニルピロリドン (PVP90−K) 樹
脂と非感受性のケン化ブチラール樹脂 (BX−1) の適
当量を混合した樹脂を使用した。
【0048】混合樹脂を溶解する溶剤としては、Amy1
OH/CHN (200/85;重量比)の混合溶剤を用い
て、相溶性の良い透明性の高いバインダー樹脂として使
用した。任意添加成分 上記各成分の外に安定剤その他の成分を必要に応じて添
加することができる。 a) 安定剤 安定剤は、GOD、POD、ヨウ化カリウム、吸水性粉
末及び結合剤からなる試薬組成物の安定化に寄与するも
のである。このうちヨウ化カリウムは前述のごとく大気
中の過酸化物質などの作用を受けて変色する傾向が認め
られるが、これを防止するのが安定剤の主たる役割であ
り、この安定剤としては、適度の抗酸化活性を有する化
合物又はグリセロールエステル類に代表される特定の界
面活性剤あるいはこれらの混合物が用いられる。
【0049】抗酸化作用を示す物質としては、2, 6−
ジ−t−ブチルメトキシフェノール、p−メトキシフェ
ノール、1−ナフトール、ペンタンメチルフェノール、
2,2, 5, 7, 8−ペンタメチル−6−ヒドロキシク
ロマン、没食子酸プロピル、2, 3, 4−トリヒドロキ
シベンゾフェノン、t−ブチルハイドロキノン、トコフ
ェロール類などのラジカル捕捉剤、あるいはアスコルビ
ン酸、アスコルビン酸ステアレートなどの還元剤が用い
られうるが、これらは少なくとも本検査の目的であるグ
ルコース検出の反応系 (被酸化性指示薬の酸化反応) を
阻害し、感度低下をきたす性質をも有している。したが
って、反応型を阻害せず、かつ大気中の過酸化物質など
による作用を少なくしうるような抗酸化性物質を用いる
ことが好ましい。抗酸化性物質の選択に際しては、用い
るヨウ化カリウムと酸素 (O)との反応性を考慮する必
要がある。抗酸化性物質の添加量としては、インキ組成
物の固形分に対して0.02〜2重量%が望ましい。この場
合0.02%未満であると大気中での着色現象を効果的に防
止できず、また0.2重量%を超えると呈色反応に対する
悪影響が認められ始め、感度が低下する。
【0050】さらに、上記抗酸化作用を示す物質とは別
に、試薬反応層の大気中での着色現象を防止するもう一
つの添加剤としてその作用機構は不明であるがグリセロ
ールエステル類に代表される特定の界面活性剤がある。
このグリセロールエステル類としては、グリセロールモ
ノアセテート、グリセロールジアセテート、グリセロー
ルモノステアレート、グリセロールモノパルミテート、
グリセロールモノオレエート、グリセロールモノラウリ
レートなどのグリセロール脂肪酸エステルが挙げられ
る。その添加量は、インキ組成物の固形分に対し0.5〜
3重量%が望ましい。0.5%より少ないと大気中での着
色現象を効果的に防止できない。グリセロールエステル
類は呈色反応にほとんど悪影響を及ぼすことがないので
過剰に用いてもよい。
【0051】その他の成分 場合によっては、上記各成分のほかに、少量の潤滑剤、
例えば非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イ
オン界面活性剤、両性イオン界面活性剤、ポリエチレン
グリコール類などを、検出用試薬組成物中に配合するこ
ともできる。この潤滑剤は、各試薬の分散に役立ち、均
一な試薬層の形成を促進し、水ぬれ性を向上させること
ができる。潤滑剤は、インキ組成物の固形分に対して、
0.5〜5重量%の量で存在することが好ましい。
【0052】また指示薬の呈色色調をさらに見やすくす
るために、例えばソルベントイエローなどの背景色素を
添加してもよい。上記のようなインキ組成物は、支持体
上に塗布されて試薬部が形成され、本発明に係る体液検
査体が得られる。試薬部の形状は四角形状、円形いずれ
でもよいが通常正方形状が好ましい。塗布技術として
は、印刷法、コーティング法 (例えばロールコーティン
グ、スプレーコーティング、ディップコーティング、ベ
タコーティング) などが用いられうる。本発明において
は、インキ組成物の塗布量が比較的多くかつ塗布量が一
定であることが好ましいため、シルクスクリーン印刷
法、凹版印刷法、グラビア印刷法などによって、インキ
組成物を支持体上に設けることが好ましい。塗布量は、
インキ組成物の種類に応じて変化するが、一般に2〜15
0g/m2 (乾燥時) であることが好ましい。
【0053】支持体は、試薬組成物と反応せずしかも試
薬の呈色を阻害しないものであることが好ましく、具体
的には、例えば紙、合成紙、不織布又は合成樹脂フィル
ムあるいは紙と合成樹脂フィルムとの積層体などが用い
られる。このような支持体上にブドウ糖検査試薬部が設
けられた本発明に係る検査体は、ストリップ状、ロール
状、テープ状などの各形態に形成されていてもよい。あ
るいは支持体自体が被検体液を採取しうるような形態、
例えば、コップ状、試験管状、皿状、トレイ状、スポイ
ド状、袋状に形成され、その支持体上に検査領域を設け
て、本発明に係る検査体としてもよい。
【0054】メンブレンフィルター 本発明において用いられるメンブレンフィルターは、ポ
アサイズが0.01〜10μmφで、100℃の熱風で縮みにく
く、アルコール系溶剤に安定でかつ印刷基剤としての機
械的強度があるものならば、セルロース系、ビニル系、
芳香族系を問わずすべてのタイプのものが使用される。
【0055】(1) タンパク質や薬物の吸着が少ない、
親水性の膜ナイロン6メンブレンフィルター、ナイロン
6−6メンブレンフィルター、再生セルロースメンブレ
ンフィルター、ポリエーテルサルホンメンブレンフィル
ター、セルロースアセテートメンブレンフィルター等 (2) 化学処理によりアミノ基グループを有しプラスチ
ャージのナイロン6又は66製メンブレンフィルター (3) ニトロセルロース製メンブレンフィルター (4) イオン交換セルロース製メンブレンフィルター CM−セルロースメンブレンフィルター、DEAE−セ
ルロースメンブレンフィルター等 (5) 疎水性メンブレンフィルター ポリビニリデンジフルオライド (以下「PVDF」とい
う) 製メンブレンフィルター、ポリ テトラフルオロ
エチレン (以下「PTFE」という) 製メンブレンフィ
ルター等スプレードライ処理 大川原化工機製L−8型スプレードライヤーを用い、処
理量500ml/h、ノズル径0.7mmφ、ノズル空気圧3.0
kg/cm3、排気差圧70mmH2O 、熱風温度185℃の条件で噴
霧式熱乾燥を行なった。
【0056】キレート剤又は金属配位キレート剤のPV
DF粉体への吸着方法 100mMのキレート剤又は金属配位キレート剤を含む溶液
100mlとPVDF 20gを含むエタノール 100mlを混和し
シェーカー機に3時間かけた後、吸引濾過し水洗い後凍
結乾燥を行ない調製品を得た。バインダー樹脂溶液の調製方法 丸底深型1リットル円錐形容器にAmyl OH 200g
とCHN85gを加え、アジテーター (阪和化工機製ペン
サーPS−501型) で攪拌した状態でPVP90−K
25gとBX−1 25gの混合樹脂を少量ずつ添加してい
く。樹脂を添加後3時間引き続き攪拌を行なう。その後
容器をシールして80℃で3時間加温処理を行ない、脱気
及び樹脂の相溶性を高めたバインダー樹脂溶液を調製す
る。
【0057】バインダー混合溶液の調製方法 Amyl OH 15.0g、CHN 11.0g、青色染料 (Kays
et Blue 714) 0.01g及びスパン−20 1.0gを250ml の
容器中で混合し、超音波処理を20分間行ない溶解後、M
T−100S 2.0gを加え、続けて超音波処理を30分間
行ない均一に分散させた後、KIゲル201K−F2
1.0gを加え10分間超音波処理を行ない、最後にバイン
ダー樹脂溶液23.0gを加えバインダー混合溶液を調製す
る。
【0058】インキ組成物の調製方法 丸底深型1リットル円錐形容器にバインダー混合溶液を
規定量加え、アジテーター (阪和化工機製ペンサーSP
−501型) で攪拌した状態で乾式カプセルを含む混合
粉体の規定量を少量ずつ加える。攪拌・混合終了後、真
空ポンプを用い陰圧下で5分間、脱気処理を行ない、流
動性の高い印刷インキ組成物を調製する。
【0059】吸水層用インキ組成物の調製方法 吸水剤として高吸水性樹脂であるスミカゲルSP−52
0とKIゲル201K−F2の混合物を用いる。容器中
にスミカゲルSP−520 25g、KIゲル201K−F
2 5g、セリコールメジウムNo.13 56g及びセリコー
ル溶剤No.2 14gを加え、ホモミキサーを用い12,000rpm
で混合処理を行ない、吸水層用インキ組成物を調製す
る。
【0060】この吸水層用インキ組成物には、吸水層が
設定濃度の色調層となるように、任意に染料を加えるこ
とができる。
【0061】
【実施例】
【0062】
【実施例1】 サンプル組成 混合溶液 30. 0g Amyl OH 15.0g CHN 11.0g 染料 0.01g (シアン染料:Kayaset blue-Cyclohexanone) スパン−20 1.0g MT−100S 2.0g KIゲル 1.0g バインダー樹脂 23. 0g PVP 25.0g BX−1 25.0g Amyl OH 200.0g CHN 85.0g 混合粉体 52. 91g GOD 1.20g POD 0.40g 処理済TPC 28.65g TPC 100 GT 3 PAANa 10 DP 1 Cit.Na 12 Cit. 3 処理済L-HPC 22.66g L-HPC 100 KI 9 GT 5 S-ol 5 (ソルビトール) 真空乾燥;120°, 3hr 版;40μm, 100メッシュ, 75°
【0063】
【実施例2】 サンプル組成 混合溶液 31. 5g Amyl OH 15.0g CHN 11.0g 染料 0.01g (シアン染料:Kayaset blue-Cyclohexanone) PEG2,000 1.50g スパン−20 1.0g MT−100S 2.0g KIゲル 1.0g バインダー樹脂 23. 0g PVP 25.0g BX−1 25.0g Amyl OH 200.0g CHN 85.0g 混合粉体 52. 91g GOD 1.20g POD 0.40g 処理済TPC 28.65g TPC 100 GT 3 PAANa 10 DP 1 Cit.Na 12 Cit. 3 処理済L-HPC 22.66g L-HPC 100 KI 9 GT 5 S-ol 5 (ソルビトール) 真空乾燥;120°, 3hr 版;40μm, 100メッシュ, 75°
【0064】
【実施例3】 サンプル組成 混合溶液 30. 0g Amyl OH 15.0g CHN 11.0g 染料 0.01g (シアン染料:Kayaset blue-Cyclohexanone) スパン−20 1.0g MT−100S 2.0g KIゲル 1.0g バインダー樹脂 23. 0g PVP 25.0g BX−1 25.0g Amyl OH 200.0g CHN 85.0g 混合粉体 52. 91g GOD 1.20g POD 0.40g 処理済TPC 28.65g TPC 100 GT 3 PAANa 10 DP 1 Cit.Na 12 Cit. 3 処理済L-HPC 22.66g L-HPC 100 KI 9 GT 5 S-ol 3 (ソルビトール) GDA 0.05 (グルタルジアルデヒド) 真空乾燥;120°, 3hr 版;40μm, 100メッシュ, 75°
【0065】
【実施例4】 サンプル組成 混合溶液 31. 5g Amyl OH 15.0g CHN 11.0g 染料 0.01g (シアン染料:Kayaset blue-Cyclohexanone) PEG2,000 1.50g スパン−20 1.0g MT−100S 2.0g KIゲル 1.0g バインダー樹脂 23. 0g PVP 25.0g BX−1 25.0g Amyl OH 200.0g CHN 85.0g 混合粉体 52. 91g GOD 1.20g POD 0.40g 処理済TPC 28.65g TPC 100 GT 3 PAANa 10 DP 1 Cit.Na 12 Cit. 3 処理済L-HPC 22.66g L-HPC 100 KI 9 GT 5 S-ol 5 (ソルビトール) GDA 0.05 (グルタルジアルデヒド) 真空乾燥;120°, 3hr 版;40μm, 100メッシュ, 75° スクリーン印刷法により厚み300μmの白色ポリスチレ
ンシートで、予め内辺5.5mm、外辺8mmの吸水層を有す
る基材上に一辺が4mmの正方形の検査試薬部を吸水層内
部中央に印刷し、印刷後60℃の温度で20分間乾燥した。
印刷に使用した版の線数は100メッシュ、紗角75°、レ
ジストの厚みは40μmであった。乾燥後、所定の寸法の
スティック状に裁断して検査用試験片を得た。
【0066】被検査液として、正常尿と50, 100, 250,
500及び2,000mg/dl濃度のブドウ糖を含む陽性尿を準備
し、上記で得られた検査用試験片を各被検査液中に浸漬
し、浸漬後直ちに取り出して1分間静置した後の検査試
薬部の呈色を観察した。検査試薬部の呈色は均一かつ鮮
明であり、呈色濃度は被検査液中のブドウ糖濃度の増加
に伴って段階的に高くなり、上記の範囲内で被検査液中
のブドウ糖の濃度を明確に判別可能であった。呈色した
検査用試験片を室温で5分間静置しても色調の変化は認
められなかった。
【0067】上記で得られた検査用試験片は、呈色速度
(500, 2,000mg/dl濃度のブドウ糖を識別できるまでの
時間) が1分以内であり、60℃の乾燥条件下に3時間置
いても安定であった (通常の乾燥条件は60℃で40分であ
る) 。 〔試験例〕実施例1〜4のブドウ糖検出用印刷インキ組
成物及び特願平1-321307号に係るインキ組成物(以下
「旧法」という)を40℃、湿度75%RHの環境下に放置し
て、試薬層の発色(ヨウ素由来の誤発色)の有無を調べ
た。結果を表1に示す。 表 1 1カ月 2カ月 3カ月 旧 法 発色なし 発 色 発 色 本 法 発色なし 発色なし 発色なし 表1から、本発明のブドウ糖検出用印刷インキ組成物が
旧法の製品に比し保存安定性が優れていることがわか
る。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、安全性及び品質の均一
性が高く、かつ保存安定性の優れたブドウ糖検出用試験
片を提供することができる。また製造直前に、予め調製
しておいた二成分を混合することでインキ組成物を調製
することができ、試験片の少量生産から大量生産まで柔
軟に対応が可能である。
【0069】加えて、吸水性支持担体に水溶性物質を埋
設する際、噴霧式熱乾燥法ではなく、凍結乾燥法や乾式
粉体処理法を用いれば、熱に不安定な物質(抗体等の生
体ファクター) を応用した試験片の製造も可能である。

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性被酸化呈色指示薬を含むブドウ糖
    検出用組成物と、吸水性支持担体、吸着剤、撥水性微小
    担体及び崩壊剤の混合粉体ならびにバインダー樹脂及び
    溶剤からなるブドウ糖検出用印刷インキ組成物におい
    て、水溶性被酸化呈色指示薬がヨウ化カリウムであるこ
    とを特徴とするブドウ糖検出用印刷インキ組成物。
  2. 【請求項2】 吸水性支持担体が、セルロース、セルロ
    ース誘導体又は架橋化水溶性高分子から選択されるもの
    である請求項1記載のブドウ糖検出用印刷インキ組成
    物。
  3. 【請求項3】 吸水性支持担体が、低置換度型ヒドロキ
    シプロピルセルロース(以下「L-HPC」という) で2
    00メッシュ通過品である請求項1記載のブドウ糖検出用
    印刷インキ組成物。
  4. 【請求項4】 吸着剤が無機多孔体、極性基を有する担
    体、高分子凝集剤、高分子にリガンドを固定化したもの
    及びクロマトグラフィーに用いられる担体から選択され
    るものである請求項1記載のブドウ糖検出用印刷インキ
    組成物。
  5. 【請求項5】 吸着剤が非晶性のリン酸三カルシウムで
    ある請求項1記載のブドウ糖検出用印刷インキ組成物。
  6. 【請求項6】 撥水性微小担体が疎水性高分子で表面処
    理した吸着剤又は疎水性樹脂微粉体である請求項1記載
    のブドウ糖検出用印刷インキ組成物。
  7. 【請求項7】 撥水性微小担体がラウリル酸を主体とし
    た脂肪酸とアルミニウム化合物で表面処理した微粒子酸
    化チタンである請求項1記載のブドウ糖検出用印刷イン
    キ組成物。
  8. 【請求項8】 崩壊剤が高吸水性樹脂の400メッシュ通
    過品である請求項1記載のブドウ糖検出用印刷インキ組
    成物。
  9. 【請求項9】 崩壊剤がイソブチレン・無水マレイン酸
    共重合体からなる高吸水性樹脂の400メッシュ通過品で
    ある請求項1記載のブドウ糖検出用印刷インキ組成物。
  10. 【請求項10】 バインダー樹脂が溶液中のヨウ素に呈色
    増感作用を示す親水性樹脂か、又はこれに非増感性の親
    水性樹脂を加えた混合樹脂である請求項1記載のブドウ
    糖検出用印刷インキ組成物。
  11. 【請求項11】 バインダー樹脂がヨウ素を捕捉するピロ
    リドン基を持ち呈色増感作用を示すK−90ポリビニル
    ピロリドンと非増感性のエレックスBX−1(セキスイ
    製ブチラール系樹脂) の混合樹脂である請求項1記載の
    ブドウ糖検出用印刷インキ組成物。
  12. 【請求項12】 溶剤がヨウ素の溶解性が低い溶剤で、ヨ
    ウ化カリウムを添加しても着色しないか、しても僅かで
    ある溶剤を用いた請求項1記載のブドウ糖検出用印刷イ
    ンキ組成物。
  13. 【請求項13】 溶剤がアミルアルコールとシクロヘキサ
    ノンの混合溶剤である請求項1記載のブドウ糖検出用印
    刷インキ組成物。
  14. 【請求項14】 吸水性支持担体がL-HPCを母核として
    噴霧式熱乾燥機を用いてヨウ化カリウムと親水性ポリマ
    ーでコーティング・造粒処理したものか又はこれを機械
    粉砕したものである請求項1記載のブドウ糖検出用印刷
    インキ組成物。
  15. 【請求項15】 吸水性支持担体がL-HPCを母核として
    噴霧式熱乾燥機を用いてヨウ化カリウム、親水性ポリマ
    ー、親水性ポリマーの架橋化剤及び/又は親水性ポリマ
    ーのポーラス化剤でコーティング・造粒処理したものか
    又はこれを機械粉砕したものである請求項1記載のブド
    ウ糖検出用印刷インキ組成物。
  16. 【請求項16】 L-HPC処理物の製造に用いる親水性ポ
    リマーがゼラチンでポーラス化剤がソルビトールである
    請求項14又は15に記載の吸水性支持担体。
  17. 【請求項17】 吸着剤が親水性ポリマー、増感剤及び緩
    衝剤を噴霧式熱乾燥機を用いリン酸三カルシウムにコー
    ティング・造粒処理したリン酸カルシウム処理物(以下
    「TPC 処理物」という) である請求項1記載のブドウ糖
    検出用印刷インキ組成物。
  18. 【請求項18】 請求項17記載のTPC処理物の製造に用
    いる親水性ポリマーがゼラチン及び低重合度ポリアクリ
    ル酸ソーダ、増感剤が可溶性デンプンである吸着剤。
  19. 【請求項19】 常温で固体である水溶性ワックスを加え
    た請求項1記載のブドウ糖検出用印刷インキ組成物。
  20. 【請求項20】 水溶性ワックスがPEG2,000である請
    求項19記載のブドウ糖検出用印刷インキ組成物。
  21. 【請求項21】 請求項17又は18に記載の造粒されたTP
    C処理物をポリエチレン製ポットに投入し、ガラス製ボ
    ールを加え、窒素ガスでエアー置換後、乾式でボールミ
    ル処理を行ない、粉砕されたTPC処理物がガラス製ボ
    ールに凝着した状態となるまで処理を行ない、続いて緩
    衝塩の存在下で凍結乾燥した酵素−塩複合物を加え、引
    き続き乾式ボールミル処理を行ない、低凝集性化した酵
    素−吸着剤複合物を調製する、乾式の酵素の分散・固定
    化方法。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の酵素−吸着剤複合物を含
    むボールミル中に請求項14、15又は16に記載のL-HPC
    処理物を追加し、引き続きボールミル処理を行ない、L-
    HPC処理物を母核として、その外周に酵素−吸着剤複
    合物をコーティングさせ、内層に呈色相を持ち外層に反
    応相を有する、約50μmφの乾式カプセルを調製する方
    法。
  23. 【請求項23】 内層 (母核) に呈色相を持ち、外層に酵
    素反応相を有する請求項22記載の乾式カプセルが分散し
    ている請求項1記載のブドウ糖検出用印刷インキ組成
    物。
  24. 【請求項24】 内層 (母核) がKIを埋設した、ヨウ素
    溶液に対して弱い増感作用を示すセルロース誘導体で構
    成された相を持ち、外層には強いヨウ素増感作用を示す
    可溶性澱粉をコーティングした吸着剤が凝着している相
    を持つ2相の乾式カプセルで、KIと可溶性澱粉が別相
    にあることを特徴とする請求項22記載の乾式カプセルが
    分散している請求項1記載のブドウ糖検出用印刷インキ
    組成物。
  25. 【請求項25】 請求項1〜17、19、20、23及び24のいず
    れか1項に記載のブドウ糖検出用印刷インキ組成物が支
    持体上に積層されていることを特徴とするブドウ糖検出
    用試験片。
  26. 【請求項26】 請求項1〜17、19、20、23及び24のいず
    れか1項に記載のブドウ糖検出用印刷インキ組成物に更
    に染料を含むことを特徴とする請求項25記載のブドウ糖
    検出用試験片。
  27. 【請求項27】 請求項1〜17、19、20、23及び24のいず
    れか1項に記載のブドウ糖検出用印刷インキ組成物と支
    持体との間に高吸水性樹脂又は高吸水性樹脂及び染料を
    含む吸水層を有することを特徴とする請求項26記載のブ
    ドウ糖検出用試験片。
  28. 【請求項28】 請求項1〜17、19、20、23及び24のいず
    れか1項に記載のブドウ糖検出用印刷インキ組成物に更
    にキレート剤及び/又は金属を配位したキレート剤を吸
    着したポリビニリデンジフルオライドパウダーを含むこ
    とを特徴とするブドウ糖検出用印刷インキ組成物。
JP26245691A 1991-10-09 1991-10-09 水溶性被酸化呈色指示薬を用いたブドウ糖検出用印刷 インキ組成物及びその適用法 Pending JPH0599927A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26245691A JPH0599927A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 水溶性被酸化呈色指示薬を用いたブドウ糖検出用印刷 インキ組成物及びその適用法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26245691A JPH0599927A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 水溶性被酸化呈色指示薬を用いたブドウ糖検出用印刷 インキ組成物及びその適用法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0599927A true JPH0599927A (ja) 1993-04-23

Family

ID=17376041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26245691A Pending JPH0599927A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 水溶性被酸化呈色指示薬を用いたブドウ糖検出用印刷 インキ組成物及びその適用法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0599927A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6777243B2 (en) 1995-10-30 2004-08-17 Arkray Inc. Method for measuring substance and testing piece
US7098038B2 (en) 1995-10-30 2006-08-29 Arkray Inc. Method for measuring substance and testing piece
WO2006092980A1 (ja) * 2005-02-28 2006-09-08 Fujifilm Corporation 乾式分析要素
US7517581B2 (en) 2003-09-26 2009-04-14 Parker-Hannifin Corporation Semipermeable hydrophilic membrane

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6777243B2 (en) 1995-10-30 2004-08-17 Arkray Inc. Method for measuring substance and testing piece
US7098038B2 (en) 1995-10-30 2006-08-29 Arkray Inc. Method for measuring substance and testing piece
US7153696B2 (en) 1995-10-30 2006-12-26 Arkray Inc. Method for measuring substance and testing piece
US7189576B2 (en) 1995-10-30 2007-03-13 Arkray Inc. Method for measuring substance and testing piece
US7517581B2 (en) 2003-09-26 2009-04-14 Parker-Hannifin Corporation Semipermeable hydrophilic membrane
WO2006092980A1 (ja) * 2005-02-28 2006-09-08 Fujifilm Corporation 乾式分析要素
JP4866839B2 (ja) * 2005-02-28 2012-02-01 富士フイルム株式会社 乾式分析要素

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Shu et al. Novel pH-sensitive citrate cross-linked chitosan film for drug controlled release
FR2488901A1 (fr) Composition de matiere absorbante, procede de preparation d'une telle composition et articles confectionnes avec celle-ci
JPS6310668A (ja) 水和により分散重合体粒子を含有する水性ゲルに転換し得る乾燥材料
Liao et al. Temperature/pH dual sensitive Hericium erinaceus residue carboxymethyl chitin/poly (N-isopropyl acrylamide) sequential IPN hydrogels
JPH0653074B2 (ja) 体液検査体
JPS596886A (ja) 巨大多孔質で親水性の酵素用担体
NO852880L (no) Fremgangsmaate ved fremstilling av farmasoeytisk preparat med forsinket frigjoering
de la Torre et al. Poly (acrylic acid) chitosan interpolymer complexes for stomach controlled antibiotic delivery
JPH0599927A (ja) 水溶性被酸化呈色指示薬を用いたブドウ糖検出用印刷 インキ組成物及びその適用法
JP2777439B2 (ja) 水溶性被酸化性指示薬を用いたブドウ糖検出用印刷インキ組成物及びその適用方法
JPH1081063A (ja) 印刷可能な材料用の被覆剤及び被覆されたインクジェット印刷可能な材料
JPH0328199B2 (ja)
JPS6211167A (ja) コレステロ−ル分析用多層分析要素
CN103417380B (zh) 具有肠溶膜衣的硬胶囊
NO127792B (ja)
Lee et al. Preparation and release characteristics of polymer-reinforced and coated alginate beads
JPH0829415A (ja) 潜血検出用インキ組成物
JPH0349695A (ja) ブドウ糖検出用印刷インキ組成物及びこれを用いた血糖検出用検査体
Huang et al. Microencapsulation of Chlorpheniramine Maleate–Resin Particles with Crosslinked Chitosan for Sustained Release
JPH04351959A (ja) Otc用糞便潜血検出用試験片
CN105885547A (zh) 一种醋酸纤维素酯胶片脱酸加固剂
JP2022545742A (ja) 粘膜糖質及び関連状態を検出するスクリーニング方法、デバイス及びキット
JP2777406B2 (ja) 潜血検出用印刷インキ組成物及びこれを用いた潜血検出用検査体
CN109750025A (zh) 一种水凝胶包覆树枝状二氧化硅固定化cpo酶反应器及其制备方法和应用
JPH0762680B2 (ja) 体液検査体