JPH0599865A - 全反射蛍光x線分析装置を用いた不純物分析方法 - Google Patents

全反射蛍光x線分析装置を用いた不純物分析方法

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JPH0599865A
JPH0599865A JP28355091A JP28355091A JPH0599865A JP H0599865 A JPH0599865 A JP H0599865A JP 28355091 A JP28355091 A JP 28355091A JP 28355091 A JP28355091 A JP 28355091A JP H0599865 A JPH0599865 A JP H0599865A
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JP
Japan
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ray
incident
incident angle
sample
tungsten
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Withdrawn
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JP28355091A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Kondo
英之 近藤
Jiro Tatsuta
次郎 龍田
Etsuro Morita
悦郎 森田
Yasushi Shimanuki
康 島貫
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Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高感度で不純物の測定ができ、かつ、複数の
測定装置での測定の基準を得ることができる全反射蛍光
X線分析装置を用いた不純物分析方法を提供する。 【構成】 タングステンの特定X線(W−Lβ1線)を
面方位が{100}のシリコンウェーハ12のミラー表
面に〈011〉方位から入射角を連続的に変えて入射す
る。このX線の回折強度を測定する。同様にシリコンの
特定X線についても入射角を連続的に変更してその回折
強度を測定する。2つの回折強度を同一の入射角につい
てそれぞれその比を演算し、入射角を増加していくとそ
の比の変化の割合が最大となる入射角(0.10゜)を
見いだす。そして、入射方位も特定の方位とすることに
より、高感度で不純物濃度を測定することができる。ま
た、このような入射角を基準とすると複数のTXRF装
置で同一条件で測定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウェーハ表面の不純物
の定性、定量分析を可能とした全反射蛍光X線分析装置
を用いた不純物分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの高集積度化が進むにし
たがって、シリコンウェーハ表面の清浄度を高めること
が要求されている。したがって、シリコンウェーハ表面
に付着する極微量な汚染物質も正確に管理しなければな
らないこととなる。
【0003】このシリコンウェーハ上の微量金属汚染の
検出、評価装置として全反射蛍光X線分析装置(TXR
F装置)がある。この装置は、X線が物質面に対して非
常に低い角度で入射すると、この入射X線がその物質表
面で全反射することを利用したものである。すなわち、
励起X線を試料に対して非常に低い角度で照射し、励起
に寄与しないX線をサンプルホルダ面で全反射させて、
蛍光X線を半導体X線検出器(SSD)で検出するもの
である。
【0004】そして、このようなTXRF装置において
は、例えば0.05〜0.10゜の入射角でX線を試料
に入射し、発生する蛍光X線の強度(積分強度)を測定
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の不純物分析方法によれば、測定することがで
きる不純物の濃度としては1010atoms/cm3
限界であり、これより低い濃度の不純物は検出すること
ができなかった。また、X線の入射角をどの値に設定し
て測定すると最高の感度で測定することができるか不明
であり、その基準となるものがなかった。このため、複
数のTXRF装置での測定結果を比較することができな
かった。
【0006】そこで、発明者は、全反射蛍光X線分析装
置を用いて実際に不純物を分析することにより、以下の
知見を得た。すなわち、全反射蛍光X線分析装置におい
て、タングステンの特性X線(WLβ線)をその入射角
を変更して入射し、それぞれの入射角における入射X線
(WLβ線)の回折強度及びシリコンの蛍光X線強度を
測定する。そして、同一入射角でのこれらの回折X線の
強度の比を算出し、各入射角毎にこの比の値をグラフと
した。この結果、面方向{100}のシリコンウェーハ
にその平面方向で[011]の方位からタングステンの
特性X線を入射すると、その入射角がある値のとき上記
回折強度の比が急変する現象を見い出した。これは入射
した特性X線の波の性質が例えばエバネッセント波の状
態から平面波の状態に変わるためと考えられる。そこ
で、本発明者は、上記入射角、入射方位からシリコンウ
ェーハに対してX線を照射すると、従来に比較して高感
度で不純物を分析することができることを見い出したも
のである。
【0007】そこで、本発明は、高感度で不純物の測定
ができる全反射蛍光X線分析装置を用いた不純物分析方
法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、試料を保持するサンプルホルダと、この試料に対し
て低角度でX線を照射するX線照射機構と、この試料か
ら発生した蛍光X線を検出するX線検出器と、を備えた
全反射蛍光X線分析装置を用いて該試料の不純物を分析
する全反射蛍光X線分析装置を用いた不純物分析方法に
おいて、全反射条件を満たす任意の入射角にて試料の平
面方向に対してタングステンの特性X線の入射方位を変
更して入射し、このタングステンの特性X線の回折強度
を測定することにより、このタングステンの特性X線の
回折強度が最大となる入射方位を設定し、この入射方位
にてタングステンの特性X線をその入射角を連続的に変
化させて入射し、その入射角毎に該タングステンの特性
X線の回折強度及びシリコンの蛍光X線強度を測定し、
同一入射角でのこれらのタングステンの特性X線の回折
強度とシリコンの蛍光X線の強度との比を各入射角につ
いて算出し、この比が上記入射角が大きくなるにしたが
い変化する場合のその変化の割合が最大となる入射角を
設定し、上記入射方位で、かつ、上記入射角以上の入射
角で試料に対してX線を照射する全反射蛍光X線分析装
置を用いた不純物分析方法である。
【0009】
【作用】本発明に係る不純物分析方法にあっては、試料
を保持するサンプルホルダと、この試料に対して低角度
でX線を照射するX線照射機構と、この試料から発生し
た蛍光X線を検出するX線検出器と、を備えた全反射蛍
光X線分析装置を用いて試料の不純物を分析する。ま
ず、全反射条件を満たす任意の入射角にて試料の平面方
向に対してタングステンの特性X線の入射方位を変更し
て入射し、その特性X線の回折強度が最大となる入射方
位を得る。さらに、この入射方位にて、タングステンの
特性X線の入射角を変化させて、タングステンの特性X
線の回折強度とシリコンの蛍光X線強度を測定し、同一
入射角でのこれらの比を各々の入射角について算出す
る。この比が上記入射角が大きくなるにしたがい変化す
る場合のその変化の割合が最大となる入射角を得る。
【0010】そして、この入射角以上の入射角で、か
つ、上記入射方位からX線を照射して不純物の積分強度
を測定することにより、従来に比べて高感度で測定する
ことが可能となる。
【0011】
【実施例】本発明に係る全反射蛍光X線分析装置を用い
た不純物分析方法を実施例に基づいて以下説明する。図
3は全反射蛍光X線分析装置の概略構成を示すブロック
図である。
【0012】この図において、11はサンプルホルダで
あって、このサンプルホルダ11の上にはシリコンウェ
ーハ12が例えば静電チャック機構により載置、固定さ
れている。14はこのサンプルホルダ11の直上に配設
された半導体X線検出器(SSD)であって、そのカウ
ント値は計数回路15に入力されている。16はX線照
射管であって、例えばタングステンWのターゲットから
励起したX線(特性X線)を上記サンプルホルダ11に
保持されたシリコンウェーハ12に対して所定の低角度
で入射するものである。17はこのシリコンウェーハ1
2の入射X線に対する角度を決定するために用いるシン
チレーションカウンタであり、このシンチレーションカ
ウンタ17は入射X線がシリコンウェーハ12表面で反
射した場合の回折X線の強度を測定するものである。こ
れらのX線照射管16とシンチレーションカウンタ17
とは、水平面内でこのサンプルホルダ11を挟んで互い
に180度離間した位置に配設されている。18,19
はスリットである。
【0013】ここで、20はこれらの計数回路15およ
びシンチレーションカウンタ17からの信号が入力され
るコンピュータであって、これらの入力信号に基づいて
上記試料の位置を制御するものである。コンピュータ2
0は、周知の構成であって、I/O、RAM、ROM、
CPU等によって構成されている。
【0014】したがって、X線照射管16よりスリット
18を介してシリコンウェーハ12表面に、例えばタン
グステンWのLβ1線が低角度で入射されると、シリコ
ンウェーハ12の表面に存在する不純物の濃度に対応し
た強度の蛍光X線が発生することとなる。SSD14は
この蛍光X線の積分強度をカウントし、これを計数回路
15を介してコンピュータ20に出力する。
【0015】ここで、このTXRF装置を用いてのシリ
コンウェーハ12の不純物の分析方法について説明す
る。まず、タングステンの特定X線(W−Lβ1線)を
面方位が{100}のシリコンウェーハ12のミラー表
面に例えば平面方向として〈011〉方位から入射する
(図2参照)。そして、このX線の回折強度を測定す
る。この場合、入射角を例えば0.02゜から0.02
゜単位で順番に増大して0.18゜までその回折強度及
びシリコンの蛍光X線強度の測定を行う。
【0016】このようにして測定した2つの回折強度を
同一の入射角についてそれぞれその比を演算した結果が
図1に示されている。これは面方位(100)のシリコ
ンウェーハに[011]方位からWLβ1線を入射させ
た場合の結果である。このグラフからわかるように入射
角を増加していくとその比が最大となる入射角が0.1
0゜である。したがって、この入射角(0.10゜)に
おいてX線を入射することにより、最大の感度で不純物
濃度を測定することができる。この角度は入射したX線
がエバネッセント波から平面波に変わる角度と考えられ
る。
【0017】以上のようにして見い出した入射角と入射
方位とを用いてX線を測定の対象となるシリコンウェー
ハの表面に入射し、蛍光X線を発生させ、この強度をS
SD14により検出することにより、該シリコンウェー
ハ表面の不純物濃度を高感度に検出することができる。
例えば(100)面のシリコンウェーハ12について
は、[011]方位からX線を入射することにより、S
SD14は最大感度で不純物濃度を測定することができ
る。また、このようにして上記比が最大となる入射角で
入射することにより複数の装置でも一定の基準により不
純物の分析が可能となるものである。
【0018】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、その全反射蛍光X線分析装置において、シリコンの
表面の不純物により発生した蛍光X線の強度測定を最大
の感度で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る入射角に対するタング
ステンの特性X線の回折強度とシリコンの特性X線の回
折強度との比の関係を示すグラフである。
【図2】本発明の一実施例に係るシリコンウェーハの水
平面内でのX線の入射方位を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る全反射蛍光X線分析装
置を示すブロック図である。
【符号の説明】 11 サンプルホルダ 12 シリコンウェーハ 14 ディテクタ(X線検出器) 16 X線照射管(X線照射機構) 17 シンチレーションカウンタ(回折強度測定機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 悦郎 埼玉県大宮市北袋町一丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内 (72)発明者 島貫 康 埼玉県大宮市北袋町一丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料を保持するサンプルホルダと、この
    試料に対して低角度でX線を照射するX線照射機構と、
    この試料から発生した蛍光X線を検出するX線検出器
    と、を備えた全反射蛍光X線分析装置を用いて該試料の
    不純物を分析する全反射蛍光X線分析装置を用いた不純
    物分析方法において、 全反射条件を満たす任意の入射角にて試料の平面方向に
    対してタングステンの特性X線の入射方位を変更して入
    射し、このタングステンの特性X線の回折強度を測定す
    ることにより、このタングステンの回折強度が最大とな
    る入射方位を設定し、その入射方位にて入射X線(WL
    β線)をシリコンウェーハの垂直面内での入射角を連続
    的に変化させて入射し、その入射角毎に該タングステン
    の特性X線の回折強度、および、シリコンの蛍光X線の
    強度を測定し、同一入射角でのこれらのタングステンの
    特性X線の回折強度とシリコンの蛍光X線の強度との比
    を各入射角について算出し、この比が上記入射角が大き
    くなるにしたがい変化する場合のその変化の割合が最大
    となる入射角を設定し、この入射角以上の入射角で、か
    つ、上記の入射方位で試料に対してX線を照射すること
    を特徴とする全反射蛍光X線分析装置を用いた不純物分
    析方法。
JP28355091A 1991-10-03 1991-10-03 全反射蛍光x線分析装置を用いた不純物分析方法 Withdrawn JPH0599865A (ja)

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Effective date: 19990107