JPH09304309A - 基板表面分析方法および基板表面分析装置 - Google Patents

基板表面分析方法および基板表面分析装置

Info

Publication number
JPH09304309A
JPH09304309A JP12318496A JP12318496A JPH09304309A JP H09304309 A JPH09304309 A JP H09304309A JP 12318496 A JP12318496 A JP 12318496A JP 12318496 A JP12318496 A JP 12318496A JP H09304309 A JPH09304309 A JP H09304309A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
ray
ray beam
diffracted
rays
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12318496A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Sugihara
康平 杉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP12318496A priority Critical patent/JPH09304309A/ja
Publication of JPH09304309A publication Critical patent/JPH09304309A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板表面近傍の不純物濃度の測定とともに基
板表面近傍の結晶性を評価を可能にする。 【解決手段】 不純物を導入した基板17の表面上に照
射されたX線ビーム12によって発生する蛍光X線およ
び回折X線を検出するX線検出器20および21が設置
されている。分析位置25を通り基板17の表面に垂直
な軸を中心として基板17を回転させ、X線ビーム12
が基板17の表面に入射する方位を変化させる。基板1
7の表面に照射されたX線ビーム12は特定の入射方位
のときにだけ、特定の格子面で回折条件を満たして回折
されるので、X線ビーム12の特定の入射方位に対応し
て回折強度曲線が得られる。基板17へのX線ビーム1
2の特定の入射方位における回折X線強度は、基板17
の結晶性を反映しているので、回折X線強度から分析位
置25の表面近傍の結晶性が評価でき、蛍光X線のエネ
ルギー位置とその強度から不純物の種類と濃度がわか
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体基板表面
の不純物濃度等を測定する基板表面分析方法および基板
表面分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造分野では、微細加
工技術の進歩により、デバイス特性に悪影響を及ぼすウ
ェハ表面の不純物元素の低減が重要となってきている。
半導体デバイスはウェハの表面付近に形成されるので、
ウェハ表面の不純物濃度管理は特に重要である。近年、
全反射蛍光X線分析装置が開発され、ウェハ表面の遷移
金属の定量評価に不可欠な装置となっている。
【0003】図3は従来の基板表面分析装置である全反
射蛍光X線分析装置を示す概念図である。図3におい
て、1はX線源である。2はX線源1から照射されたX
線ビーム、3はX線源1から照射されたX線を単色化す
るための分光結晶、4はX線源1から照射されたX線を
しぼるためのスリット、5はX線源1から照射されたX
線を再びしぼるためのスリット、6はスリット5を通過
したX線強度を測定するためのカウンタである。7はX
線ビーム2が照射されるべき基板、8は基板7を支持す
るステージ、9はステージ8の上に固定された基板7を
X線ビーム2に対して、十分な精度で任意の角度に設定
することができる駆動装置である。10は基板上に照射
されたX線ビームによって発生する蛍光X線を検出する
X線検出器であり、一般的にはエネルギー分散型の検出
器が用いられる。
【0004】この従来の基板表面分析装置を用いた従来
の基板表面分析方法について説明する。まず、X線源1
からX線ビーム2がカウンタ6に向かって照射される。
基板7を載せたステージ8は、駆動装置9によって、X
線ビーム2と基板7が平行になるように設定される。こ
のときカウンタ6では常にX線強度がモニタされ、駆動
装置9にフィードバックされる。つづいて、駆動装置9
は、基板7がX線ビーム2に対して全反射臨界角以下の
所望の角度になるように、ステージ8を設定する。この
とき、X線ビーム2と基板7とがなす角度を入射角と呼
ぶことにする。基板7としてシリコンを用い、X線ビー
ム2としてタングステン−Lβ線を用いたときの全反射
臨界角は約0.18°である。通常の測定では、入射角
が0.05〜0.12°の角度となるように設定する。
基板7上に照射されたX線ビーム2は、基板7の表面近
傍に存在している不純物を励起し、不純物元素特有の蛍
光X線を発する。この蛍光X線は、基板7の上部に設置
されているX線検出器10によって捕らえられ、蛍光X
線のエネルギー位置から不純物元素の種類が、また蛍光
X線の強度から不純物濃度が測定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の方法では、基板7の表面の不純物濃度は得られる
が、基板7の表面に一方向からのみしかX線ビーム2が
入射しないため、半導体デバイスにとって不良の重要な
要因である基板7の表面近傍の結晶性を同時に評価でき
ないという問題点を有していた。
【0006】この発明の目的は、上記問題点に鑑み、基
板表面近傍の不純物濃度の測定とともに基板表面近傍の
結晶性を評価できる基板表面分析方法および基板表面分
析装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の基板表面
分析方法は、X線ビームを不純物を導入した基板の表面
で全反射するように基板の表面の分析点へ照射し、分析
点を通り基板の表面に垂直な軸を中心として基板を回転
させてX線ビームの基板の表面への入射方位を変えなが
ら、不純物から基板の表面と略垂直方向へ発せられる蛍
光X線の強度と、基板の表面と略垂直方向に回折される
X線の強度とを測定することを特徴とする。
【0008】この方法によれば、X線ビームを基板に照
射し、X線ビームが照射されている分析点を通り基板の
表面に垂直な軸を中心として基板を適当な時間間隔で回
転させることによって、基板へのX線ビームの入射方位
が異なり、特定の入射方位においてX線ビームは基板の
表面近傍の特定の格子面で基板の表面と略垂直方向に回
折され、この回折されたX線の強度は基板表面近傍の結
晶性を反映しているので、回折X線の強度を測定するこ
とにより結晶性を評価することができる。また、基板の
表面と略垂直方向へ発せられる蛍光X線強度を測定する
ことにより、基板表面近傍の不純物濃度を測定できる。
【0009】請求項2記載の基板表面分析方法は、請求
項1記載の基板表面分析方法において、基板の表面と略
同一平面内に回折されるX線の強度も測定することを特
徴とする。すなわち、基板の表面と略垂直方向に回折さ
れるX線の強度とともに、基板の表面に略垂直な格子面
で回折され基板の表面と略同一平面内に回折されるX線
の強度も測定することにより、複数の格子面の結晶性を
評価することができ、精度の高い結晶性評価を行うこと
ができる。
【0010】請求項3記載の基板表面分析方法は、請求
項1または2記載の基板表面分析方法において、X線ビ
ームを照射する基板の表面の分析点を順次変更すること
を特徴とする。これにより、基板表面の2次元(平面)
的な結晶性の評価と不純物濃度の測定を行うことができ
る。請求項4記載の基板表面分析方法は、請求項1,2
または3記載の基板表面分析方法において、X線ビーム
はX線源から分光結晶を介在させて基板へ照射し、X線
ビームの分光結晶への入射角を変化させることにより基
板へ照射されるX線ビームの波長を変化させることを特
徴とする。X線ビームは波長により基板への進入深さが
異なるため、X線ビームの波長を変化させることによ
り、基板の深さ方向の結晶性の情報が得られる。
【0011】請求項5記載の基板表面分析方法は、請求
項1,2または3記載の基板表面分析方法において、X
線ビームの基板への入射角を変化させることを特徴とす
る。このようにX線ビームは入射角を変化させることに
より、基板への進入深さが異なるため、基板の深さ方向
の結晶性の情報が得られる。請求項6記載の基板表面分
析装置は、X線ビームを不純物を導入した基板の表面で
全反射するように基板の表面の分析点へ照射可能な基板
表面分析装置であって、分析点を通り基板の表面に垂直
な軸を中心として基板を回転させる機構と、基板の表面
の上方に配置され、不純物から基板の表面と略垂直方向
へ発せられる蛍光X線を検出するとともに基板の表面と
略垂直方向に回折されるX線を検出する第1のX線検出
器と、基板の表面と略同一平面内に配置され、基板の表
面と略同一平面内に回折されるX線を検出する第2のX
線検出器とを設けたことを特徴とする。
【0012】この構成により、請求項1,2記載の基板
表面分析方法を実現でき、基板表面近傍の不純物濃度の
測定とともに精度の高い結晶性評価を行うことができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1はこの発明の
実施の形態における基板表面分析装置を示す概念図であ
り、図1(a)はその側面を示し、図1(b)はその平
面を示すものである。図1において、11はX線源であ
る。12はX線源11から照射されたX線ビーム、13
はX線源11から照射されたX線を単色化するための分
光結晶、14はX線源11から照射されたX線をしぼる
ためのスリット、15はX線源11から照射されたX線
を再びしぼるためのスリット、16はスリット15を通
過したX線強度を測定するためのカウンタである。17
はX線ビーム12が照射されるべき基板、18は基板1
7を支持するステージ、19はステージ18の上に固定
された基板17をX線ビーム12に対して、十分な精度
で任意の角度に設定することができる駆動装置である。
【0014】20は基板17の表面上に照射されたX線
ビーム12によって発生する蛍光X線および回折X線を
検出するX線検出器(第1のX線検出器)であり、一般
的なエネルギー分散型の検出器を用いている。21は基
板17の表面上に照射されたX線ビーム12によって発
生する蛍光X線および回折X線を検出するX線検出器
(第2のX線検出器)であり、基板17の周囲に沿って
任意の角度で移動するとともに、基板17の表面に対し
て垂直方向にも移動できる。
【0015】また、22(図1(b)には図示せず)は
基板17の表面上に照射されたX線ビーム12によって
発生する蛍光X線および回折X線の強度を2次元的に検
出することが可能なX線検出器(第1のX線検出器)で
あり、写真乾板またはイメージングプレートを用いてい
る。このX線検出器22は、X線検出器20と切り替え
可能で、使用する際は基板17の上部に基板17の表面
と対向する位置に設定可能なものである。23(図1
(b)には図示せず)はX線検出器22を基板17の表
面に対して垂直方向に移動させる駆動装置である。ま
た、24(図1(a)には図示せず)は基板17の表面
上に照射されたX線ビーム12によって発生する蛍光X
線および回折X線の強度を2次元的に検出することが可
能なX線検出器(第2のX線検出器)であり、写真乾板
またはイメージングプレートを用いている。このX線検
出器24は、基板17の周囲に沿って移動でき、基板1
7の中心方向を向いて設置され、X線検出器21と切り
替え可能なものである。
【0016】また、図2は基板17の表面上のX線ビー
ム12の照射位置、すなわち基板17の表面の分析位置
を示す図である。図2において、25が分析位置であ
り、この分析位置25は基板17の表面の任意の位置に
設定できるようにしてある。以下、図1に示す基板表面
分析装置を用いる基板表面分析方法について説明する。
【0017】まず、X線源11から照射されたX線ビー
ム12は、分光結晶13で特定の波長のX線が選択さ
れ、単色化される。単色化されたX線ビーム12はスリ
ット14によってしぼられ、基板17の表面に照射され
る。基板17の表面で反射したX線ビーム12はスリッ
ト15で再びしぼられ、カウンタ16に入射し、カウン
タ16でX線強度が計測される。カウンタ16で計測さ
れたX線強度をモニタし、基板17の表面でX線ビーム
12が全反射条件を満たすように駆動装置19によって
ステージ18を調整する。このときのX線ビーム12と
基板17とがなす角度は0.01°以下の精度で設定可
能である。
【0018】X線ビーム12が照射された位置が分析位
置25であり、この分析位置25は基板17の表面の任
意の位置に設定することができる。いま、基板17上の
1つの分析位置25にX線ビーム12が照射されると、
照射された分析位置25の表面に存在する不純物は、X
線ビーム12を受けて励起され、蛍光X線を発する。ま
た、同時に分析位置25の表面近傍でX線ビーム12が
X線回折の条件(ブラッグ条件)を満たすとき、X線ビ
ーム12は特定の方向に回折される。このとき発生する
蛍光X線と回折X線をX線検出器20で検出し、そのエ
ネルギー位置と強度を測定する。蛍光X線と回折X線と
は、それぞれエネルギー位置が異なるので、ひとつのX
線検出器20でそれぞれを分離可能である。
【0019】さらに、X線検出器21で、X線ビーム1
2の回折X線と蛍光X線のエネルギー位置と強度を測定
することにより、X線検出器20で測定される回折X線
とは別の格子面で回折された回折X線強度が得られる。
X線検出器21は、X線検出器20のみでは検出できな
い基板17に垂直な格子面によって基板面内に回折され
たX線を検出でき、基板17に垂直な格子面のずれを測
定する。したがって、ひとつの格子面で回折されるX線
から結晶性を判断する場合に比べて、いくつかの異なっ
た格子面で回折されるX線の強度から結晶性を評価で
き、評価精度が高まる。
【0020】なお、X線検出器21を、2次元的なX線
強度を検出可能なX線検出器24に切り替えて測定する
ことも可能であり、この場合、回折X線の強度だけでな
く、基板17の表面の2次元的な結晶性の評価が可能で
ある。これは、X線ビーム12は幅を持っており、した
がって照射される基板17の表面の分析位置25もある
程度の広がり(通常約1cmφ)を有し、X線検出器2
4で回折X線を受ければ、約1cmφの領域の結晶性が
回折強度の強弱として得られる。
【0021】次に、全反射条件を保ち、かつX線検出器
20で蛍光X線と回折X線の強度を、X線検出器21で
回折X線の強度を測定しながら、分析位置25を中心と
して基板17を回転させ、X線ビーム12が基板17の
表面に入射する方位を変化させる。このとき一つの入射
方位におけるX線カウント数は1000cps以上でな
ければならない。この理由は、X線検出器20およびX
線検出器21で測定されるX線強度の統計的なばらつき
を低減するためである。基板17の回転角の精度は0.
1°以下であることが望ましい。
【0022】基板17の表面に照射されたX線ビーム1
2は特定の入射方位のときにだけ、特定の格子面で回折
条件を満たして回折されるので、X線ビーム12の特定
の入射方位に対応して回折強度曲線が得られる。基板1
7へのX線ビーム12の特定の入射方位における回折X
線の強度は、基板17の結晶性を反映しているので、回
折X線強度の値から分析位置25の表面近傍の結晶性が
評価できる。また、蛍光X線のエネルギー位置とその強
度から分析位置25の表面近傍に存在する不純物の種類
と濃度がわかり、結晶性と不純物濃度の相関関係を明確
にすることができる。
【0023】以上を簡単にまとめると、不純物を導入し
た基板17の表面上に照射されたX線ビーム12によっ
て発生する蛍光X線および回折X線を検出するX線検出
器20および21が設置されている。分析位置25を通
り基板17の表面と垂直な軸を中心として基板17を回
転させ、X線ビーム12が基板17の表面に入射する方
位を変化させる。基板17の表面に照射されたX線ビー
ム12は特定の入射方位のときにだけ、特定の格子面で
回折条件を満たして回折されるので、X線ビーム12の
特定の入射方位に対応して回折強度曲線が得られる。基
板17へのX線ビーム12の特定の入射方位における回
折X線強度は、基板17の結晶性を反映しているので、
回折X線強度から分析位置25の表面近傍の結晶性が評
価でき、蛍光X線のエネルギー位置とその強度から不純
物の種類と濃度がわかる。このように基板17の結晶性
および不純物の分析を同時に行えることにより、半導体
デバイスの製造工程の品質管理を容易に行うことができ
る。
【0024】さらに、図2に示すように、X線ビームを
基板17の表面で走査して分析位置25を順次変更し、
各分析位置25について上述した方法により同様の測定
を行うことにより、各分析位置25について回折X線と
蛍光X線が測定されるので、基板17の表面の2次元平
面の結晶性と不純物の分析が可能となり、それらの面内
分布を得ることができる。
【0025】また、X線源11からのX線には複数の波
長をもったX線が含まれている。例えばK線、L線、M
線、連続X線などであり、それぞれのX線はその波長が
異なる。これらのX線は、分光結晶13への入射角を適
当に選択することにより、ひとつの波長のX線のみが選
択される。基板17の表面に照射されたX線ビーム12
は、その波長に対応して基板17への進入深さが異なる
ため、X線ビーム12の分光結晶13への入射角を変更
して、上述した方法により測定を行うと、基板17の深
さ方向の結晶性の情報を得ることができる。また、ひと
つの波長のX線を用いて、基板17への入射角を全反射
条件を保ったままの状態で変化させても同様の効果を得
ることができる。
【0026】この実施の形態において用いた基板表面分
析装置では、X線検出器21は、基板17の表面にほぼ
垂直な格子面で回折された回折X線を効率よく検出する
ために、基板17の周囲に位置し、基板17の表面の分
析位置25の方向に検出部を向けて設けられている。X
線検出器21は、基板17の外周に沿って、回転するこ
とができ、その回転精度は0.1°以下である。また、
X線検出器21は、基板17の表面に対して垂直方向に
も移動でき、基板17の上方に−20〜+60°の範囲
で動かすことができる。このときの移動精度も0.1°
以下である。
【0027】上記実施の形態における基板表面分析方法
では、基板17の表面上に照射されたX線ビーム12
は、特定の格子面によって回折され、蛍光X線と回折X
線はX線検出器20で検出される。さらに、X線ビーム
12は、別の格子面によって基板17の表面すれすれ方
向にも回折される。この回折X線はX線検出器20では
検出できない。X線検出器21を備えることにより、基
板17の表面すれすれ方向にも回折されたX線も検出で
きる。基板17の材料によって、X線の回折方向も異な
るため、X線検出器21を、基板17の外周方向および
基板17の表面に垂直な方向に動かし、回折X線強度の
最もよく検出できる位置に設定する。このように、X線
検出器20とX線検出器21とを設けたことによって、
複数の格子面の結晶性を評価することができるため、よ
り精度の高い測定が可能となる。
【0028】また、X線検出器20を、2次元的にX線
強度を検出可能なX線検出器22に切り替えることによ
り、基板17の表面上に照射されたX線ビーム12によ
って発生する蛍光X線および回折X線の強度を2次元的
に測定でき、基板17の表面の2次元的な不純物濃度お
よび2次元的な結晶性の評価が可能となる。また、X線
検出器21を、2次元的にX線強度を検出可能なX線検
出器24に切り替えることにより、回折X線の強度を2
次元的に測定でき、2次元的な結晶性の評価が可能とな
る。
【0029】
【発明の効果】以上のようにこの発明の基板表面分析方
法は、X線ビームを不純物を導入した基板の表面で全反
射するように基板の表面の分析点へ照射し、分析点を通
り基板の表面に垂直な軸を中心として基板を回転させて
X線ビームの基板の表面への入射方位を変えながら、不
純物から基板の表面と略垂直方向へ発せられる蛍光X線
の強度と、基板の表面と略垂直方向に回折されるX線の
強度とを測定することにより、蛍光X線強度から基板表
面近傍の不純物濃度を測定でき、回折X線の強度から結
晶性を評価することができる。
【0030】さらに、基板の表面と略同一平面内に回折
されるX線の強度も測定することにより、複数の格子面
の結晶性を評価することができ、精度の高い結晶性評価
を行うことができる。また、X線ビームを照射する基板
の表面の分析点を順次変更することにより、基板表面の
2次元(平面)的な結晶性の評価と不純物濃度の測定を
行うことができる。
【0031】また、X線ビームはX線源から分光結晶を
介在させて基板へ照射し、X線ビームの分光結晶への入
射角を変化させることにより基板へ照射されるX線ビー
ムの波長を変化させることにより、X線ビームは波長に
より基板への進入深さが異なるため、基板の深さ方向の
結晶性の情報が得られる。また、X線ビームの基板への
入射角を変化させることにより、基板への進入深さが異
なるため、基板の深さ方向の結晶性の情報が得られる。
【0032】この発明の基板表面分析装置は、X線ビー
ムを不純物を導入した基板の表面で全反射するように基
板の表面の分析点へ照射可能な基板表面分析装置であっ
て、分析点を通り基板の表面に垂直な軸を中心として基
板を回転させる機構と、基板の表面の上方に配置され、
不純物から基板の表面と略垂直方向へ発せられる蛍光X
線を検出するとともに基板の表面と略垂直方向に回折さ
れるX線を検出する第1のX線検出器と、基板の表面と
略同一平面内に配置され、基板の表面と略同一平面内に
回折されるX線を検出する第2のX線検出器とを設けた
ことにより、請求項1,2記載の基板表面分析方法を実
現でき、基板表面近傍の不純物濃度の測定とともに精度
の高い結晶性評価を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態における基板表面分析装
置を示す概念図。
【図2】この発明の実施の形態における基板の表面上の
X線ビームの照射位置(分析位置)を示す図である。
【図3】従来の基板表面分析装置を示す概念図。
【符号の説明】
11 X線源 12 X線ビーム 13 分光結晶 14 スリット 15 スリット 16 カウンタ 17 基板 18 ステージ 19 駆動装置 20 (第1の)X線検出器 21 (第2の)X線検出器 22 (第1の)X線検出器 23 駆動装置 24 (第2の)X線検出器 25 分析位置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線ビームを不純物を導入した基板の表
    面で全反射するように前記基板の表面の分析点へ照射
    し、前記分析点を通り前記基板の表面に垂直な軸を中心
    として前記基板を回転させて前記X線ビームの前記基板
    の表面への入射方位を変えながら、前記不純物から前記
    基板の表面と略垂直方向へ発せられる蛍光X線の強度
    と、前記基板の表面と略垂直方向に回折されるX線の強
    度とを測定することを特徴とする基板表面分析方法。
  2. 【請求項2】 基板の表面と略同一平面内に回折される
    X線の強度も測定することを特徴とする請求項1記載の
    基板表面分析方法。
  3. 【請求項3】 X線ビームを照射する基板の表面の分析
    点を順次変更することを特徴とする請求項1または2記
    載の基板表面分析方法。
  4. 【請求項4】 X線ビームはX線源から分光結晶を介在
    させて基板へ照射し、前記X線ビームの前記分光結晶へ
    の入射角を変化させることにより前記基板へ照射される
    前記X線ビームの波長を変化させることを特徴とする請
    求項1,2または3記載の基板表面分析方法。
  5. 【請求項5】 X線ビームの基板への入射角を変化させ
    ることを特徴とする請求項1,2または3記載の基板表
    面分析方法。
  6. 【請求項6】 X線ビームを不純物を導入した基板の表
    面で全反射するように前記基板の表面の分析点へ照射可
    能な基板表面分析装置であって、 前記分析点を通り前記基板の表面に垂直な軸を中心とし
    て前記基板を回転させる機構と、 前記基板の表面の上方に配置され、前記不純物から前記
    基板の表面と略垂直方向へ発せられる蛍光X線を検出す
    るとともに前記基板の表面と略垂直方向に回折されるX
    線を検出する第1のX線検出器と、 前記基板の表面と略同一平面内に配置され、前記基板の
    表面と略同一平面内に回折されるX線を検出する第2の
    X線検出器とを設けたことを特徴とする基板表面分析装
    置。
JP12318496A 1996-05-17 1996-05-17 基板表面分析方法および基板表面分析装置 Pending JPH09304309A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12318496A JPH09304309A (ja) 1996-05-17 1996-05-17 基板表面分析方法および基板表面分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12318496A JPH09304309A (ja) 1996-05-17 1996-05-17 基板表面分析方法および基板表面分析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09304309A true JPH09304309A (ja) 1997-11-28

Family

ID=14854276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12318496A Pending JPH09304309A (ja) 1996-05-17 1996-05-17 基板表面分析方法および基板表面分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09304309A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005128013A (ja) * 2003-10-03 2005-05-19 National Institute For Materials Science 蛍光x線分析方法および蛍光x線分析装置
CN102959387A (zh) * 2010-07-02 2013-03-06 株式会社理学 荧光x射线分析装置及方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005128013A (ja) * 2003-10-03 2005-05-19 National Institute For Materials Science 蛍光x線分析方法および蛍光x線分析装置
JP4660748B2 (ja) * 2003-10-03 2011-03-30 独立行政法人物質・材料研究機構 蛍光x線分析方法および蛍光x線分析装置
CN102959387A (zh) * 2010-07-02 2013-03-06 株式会社理学 荧光x射线分析装置及方法
US8644450B2 (en) 2010-07-02 2014-02-04 Rigaku Corporation X-ray fluorescence spectrometer and X-ray fluorescence analyzing method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7483513B2 (en) Measurement of properties of thin films on sidewalls
US6453002B1 (en) Differential measurement of X-ray microfluorescence
TWI395943B (zh) 用於分析具有一表面層之一樣品之裝置及方法,及用於生產微電子器件之叢集工具及裝置
JP4724662B2 (ja) パターン化された表面の分析のための開口マスクを備えるx線蛍光システム
US7600916B2 (en) Target alignment for X-ray scattering measurements
JP5031215B2 (ja) 多機能x線分析システム
JP2007285923A (ja) 反射モードのx線回折を用いた限界寸法の測定
JP4677217B2 (ja) サンプル検査方法、サンプル検査装置、マイクロエレクトロニックデバイス製造用クラスタツール、マイクロエレクトロニックデバイス製造用装置
JPH10206356A (ja) 蛍光x線分析装置
JP2002189004A (ja) X線分析装置
JPH05126768A (ja) 蛍光x線の分析方法
JP2001124711A (ja) 蛍光x線分析方法及び試料構造の評価方法
JPH09304309A (ja) 基板表面分析方法および基板表面分析装置
JPH06283585A (ja) 半導体評価装置
JP2921910B2 (ja) 全反射蛍光x線分析装置
JP2921597B2 (ja) 全反射スペクトル測定装置
JP2002005858A (ja) 全反射蛍光x線分析装置
JPH1151883A (ja) 蛍光x線分析装置および方法
JP3458538B2 (ja) 蛍光x線分析装置
JP3968452B2 (ja) X線分析装置
JP3949850B2 (ja) 蛍光x線分析装置
JPH05249055A (ja) 全反射螢光x線分析装置
JP2009075018A (ja) 蛍光x線分析装置および蛍光x線分析方法
JPS6353457A (ja) 二次元走査型状態分析装置
JPH0552777A (ja) 全反射蛍光x線分析装置の入射角補正方法