JPH0599820A - 微小長試料引張試験方法 - Google Patents

微小長試料引張試験方法

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JPH0599820A
JPH0599820A JP26390191A JP26390191A JPH0599820A JP H0599820 A JPH0599820 A JP H0599820A JP 26390191 A JP26390191 A JP 26390191A JP 26390191 A JP26390191 A JP 26390191A JP H0599820 A JPH0599820 A JP H0599820A
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JP
Japan
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clip
fixed
tape
tensile
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JP26390191A
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English (en)
Inventor
Makoto Takeda
誠 竹田
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 市販のテープの幅方向程度の微小な試料の弾
性率等を正確に測定しうる引張試験方法を提供する。 【構成】 微小な試料Sの両端部を上、下テープクリッ
プ1,2で挟んで所定の試験試料長に固定する。その
後、上、下テープクリップ1,2に連結された延長板
4,14を引張試験機のエアーチャック13,15に固
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば磁気テープ等の
微小長試料引張試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、試料の弾性率等を測定するた
めの装置として種々の引張試験機が知られている。かか
る引張試験機においては、測定すべき試料をチャックで
挟み、この試料を引張ることにより引張試験を行うよう
にしている。すなわち、図8に示すように、引張試験機
の上、下のエアーチャック30,31の端部であるAB
間より若干長めの試料32(例えばテープ)を準備し、
この試料の上端をピンセット等で挟んで上下の一対のエ
アーチャック30,31間に挿入し、試料32の下端を
自由にして自重で鉛直にたれるようにする。そして、ま
ず上のエアーチャック30をしめる。もし、この状態で
試料32が鉛直にたれていない場合には、上のエアーチ
ャック30を一旦開放し、再度試料32の位置を修正し
てから上のエアーチャック30をしめる。十分鉛直性が
確認されたら下のエアーチャック31もしめる。これに
より試料32の上端部及び下端部は強固に固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来例の方法では、図9に示すように下のエアーチャッ
ク31をしめた時点で試料32が若干たるむため、微小
長試料の正確な測定ができないという問題があった。す
なわち、試料長が十分に長い(100mm以上)場合に
は、このたるみが1〜2mm程度であっても測定値の誤
差は1〜2%にしかならないが、微小長試料(4〜8m
m)の場合には13〜50%もの誤差が生じてしまう。
このため、例えばビデオテープやオーディオテープの幅
方向程度、即ち3.81mm〜12.65mm程度の長
さの試料を正確に測定できなかった。
【0004】本発明は従来例のかかる点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、市販のテープの幅
方向程度の微小な試料の弾性率等を正確に測定しうる微
小長試料引張試験方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に
示すように、微小長試料Sの両端部をクリップ1,2に
より挟んで所定の試験試料長に固定した後、各クリップ
1,2を引張試験機の各引張手段13,15に固定する
ものである。
【0006】
【作用】かかる構成を有する本発明においては、微小長
試料Sの両端部をクリップ1,2により挟んで所定の試
験試料長に固定した後に各クリップ1,2を引張試験機
の各引張手段13,15に固定することから、試料Sを
引張試験機に装着する際の試験試料長の変化を防止する
ことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0008】まず、図2に示すようなテープクリップを
2つ準備し、一方を上テープクリップ1とし、他方を下
テープクリップ2とする。これらは同様の構成を有して
おり、以下上テープクリップ1についてその構成を説明
する。上テープクリップ1は、例えば透明なアクリル樹
脂からなる板状のクリップ本体3を有している。このク
リップ本体3の一端部には凹部3aが形成され、この凹
部3a内に例えば透明なアクリル樹脂からなる延長板4
がねじ5により取り付けられるようになっている。一
方、クリップ本体3の他端部にも凹部3bが形成され、
この凹部3bに試料Sを挟むためのクリップ片6が上述
の延長板4と同様にねじ7によって取り付けられるよう
になっている。
【0009】次に、図3に示すようなテープクリップベ
ース8を準備する。このテープクリップベース8はアル
ミニウムからなる板状の部材で、その両端部に上、下テ
ープクリップ1,2がはまり込む凹部8a,8bが形成
され、さらに両凹部8a,8bの間には試料Sを配置す
るための溝部8cが形成されている。
【0010】本実施例の方法により試験を行う場合に
は、図4に示すようにまず上テープクリップ1のクリッ
プ片6と凹部3bとの間に試料Sを挟み込み、ねじ7に
よってしっかりしめつける。
【0011】次に、試料Sをセットした上テープクリッ
プ1のクリップ本体3を図5に示すようにテープクリッ
プベース8の一方の凹部8aにはめ込みその端部(図中
aの位置)までしっかり押し込む。そして、試料Sと他
方の凹部8bに向けて延ばす。
【0012】その後、図5に示すように、下テープクリ
ップ2をテープクリップベース8の他方の凹部8bには
め込みその上端部(図中bの位置)まで押し込む。そし
て、試料Sの端部をクリップ片9とクリップ本体10の
凹部11との間に挟み込み、ねじ12によって試料Sを
しっかり固定する。
【0013】これにより、試料Sは上、下テープクリッ
プ1,2によってしっかり固定され、テープクリップベ
ース8の凹部8a,8bの端部間即ち図中ab間の距離
1 が試験試料長となる。尚、試料Sを下テープクリッ
プ2に固定した後は、テープクリップベース8から上、
下テープクリップ1,2を外しておく。
【0014】さらに、図1に示すように、上テープクリ
ップ1に取り付けられた延長板4を後述の引張試験機の
上エアーチャック13に固定する。そして、試料Sが鉛
直にセットされたことを確認して、下テープクリップ2
の延長板14を引張試験機の下エアーチャック15に固
定する。
【0015】その後は、通常の手順に従い上、下エアー
チャック13,14を駆動して試料Sの引張試験を行
う。
【0016】本実施例の方法により引張試験を行うこと
により、試験試料長の変化を防止することができ、この
結果、測定精度を10倍程度向上し、誤差も1.3〜
2.5%程度に低減することが可能になった。
【0017】尚、下テープクリップ2の延長板14を下
エアーチャック15に固定した際、試料Sのたるみは生
ずるが、試料Sは図5においてテープクリップベース8
のab間の距離x1 で規定され上、下テープクリップ
1,2によってしっかり固定されているため、実質的な
試験試料長x2 (=x1 )には変化が生じない。
【0018】ところで、試料の弾性率の算出は、フック
の法則に従うと、応力とひずみ即ち試料Sに作用する荷
重とその伸びが比例関係にある(図6の直線の傾きθが
一定である)領域で行わなければならない。この荷重と
伸びが比例する限界点は、磁気テープにおいては、その
伸びがおよそ0.5%の場合である。従って、少々余裕
をみて上限を0.4%程度と考えれば、3点の測定値か
ら算出する場合、下限を初期テープのたるみ分の0.1
%をとって、弾性率算出領域は0.3%±0.1%の範
囲とみなければならない。
【0019】一方、現状の引張試験機の性能は、変位量
即ち試料の伸び量の最小値が10μmでデータ処理のサ
ンプリングスピードが100msecである。そこで、
試料長100mm、引張速度100mm/minの条件
で考えると、上述した0.3%±0.1%の算出条件で
は最小0.1%の分解能があれば概ね弾性率が計算でき
る。そして、試料長100mmの0.1%は0.1mm
の伸びに相当するから、変位量の最小値0.01mmは
十分な値である。一方、サンプリングスピードが100
msecの場合、毎秒1.666mmの変位量を10分
割してカウントするから、0.166mm間隔でサンプ
リングしていることになる。従って、100mm長、1
00mm/minの条件で弾性率を計算しようとする
と、実際は0.3%±0.166%の領域での計算とな
り、実用的にはギリギリの線で合格する。
【0020】しかしながら、微小長の試料として例えば
8mmテープの幅方向の弾性率を測定するには、この分
解能で十分かどうか次に検討してみる。この場合、試料
長は、上、下のチャッキングの部分即ち上、下テープク
リップ1,2によって挟まれる2mm程度を見込むと、
実効試料長は4mmとなる。4mmの試料長で0.1%
の分解能を得るためには、最小変位量で4μmが必要と
なる。一方、サンプリングスピードは、引張スピードを
3mm/minとして0.05mm/S/カウント数=
4×10-3mmからカウント数は12.5/毎秒とな
り、この結果、80msecのサンプリングスピードが
要求される。
【0021】以上の検討から、8mmテープの幅方向の
弾性率を測定可能とするためには、最小変位量が4μ
m、サンプリングスピードが80msecであればよい
ことが判明した。そこで、本実施例の試験を行うにあた
っては、以下に示すような構成の引張試験機を用いてい
る。
【0022】図7に示すように、この引張試験機は、公
知の引張試験機における試料の伸び計の代わりにパルス
エンコーダを設け、これにより試料の伸びを測定するよ
うにしたものである。
【0023】まず、試験機本体20には、昇降自在の荷
重台21が設けられ、この荷重台21は、ねじが切られ
た駆動軸22の回転によって上下するようになってい
る。試験機本体20の上部及び下部には上、下エアーチ
ャック13,15が設けられ、上エアーチャック13は
試料Sに加わる荷重を測定するため荷重台21上に設け
られたロードセル23に連結されている。そして、上、
下エアーチャック13,15は、上述の上、下テープク
リップ1,2の延長板4,14を固定できるようになっ
ている。
【0024】ロードセル23は試料Sに加わる荷重を記
録するための記録計24に接続され、この記録計24
は、A/Dコンバータを含むインターフェースボックス
25に接続されている。また、荷重台21には、駆動軸
22の回転数を検出するためのセンサ26が設けられ、
このセンサ26は、パルスエンコーダ27を介してイン
ターフェースボックス25に接続されている。このパル
スエンコーダ27は、駆動軸22の回転数即ち試料Sの
引張速度に対し最小1μmの分解能を有し、またサンプ
リングスピードが50msecとなるようなものを使用
する。インターフェースボックス25は、荷重台21を
昇降させるための駆動制御部28に接続されている。そ
して、このインターフェースボックス25はインターフ
ェースモジュール28を介してコンピュータ29に接続
され、またこのコンピュータ29はデータを表示するた
めの例えばCRT等の表示手段30及びデータを打ち出
すためのプリンタ31に接続されている。
【0025】かかる構成を有する引張試験機にあって
は、ロードセル23からの荷重信号が記録計24に送出
されて記録され、さらに記録計24からこの荷重信号が
インターフェースボックス25に送出される。インター
フェースボックス25においては、アナログの荷重信号
がディジタル信号に変換され、インターフェースモジュ
ール28を介してコンピュータ29に送出される。
【0026】一方、センサ26においては駆動軸22の
回転が検出され、その検出信号がパルスエンコーダ27
により符号化されてインターフェースボックス25に送
出される。そしてこのデータが試料Sの伸びのデータと
なり、このデータはインターフェースモジュール28を
介してコンピュータ29に送出される。コンピュータ2
9においては、上述の荷重データと試料Sの伸びのデー
タに基づいて試料Sの弾性率を算出し、その値を表示手
段30で表示するとともにプリンタ31にて打ち出す。
尚、荷重台21の上昇、下降及び停止はインターフェー
スボックス25からの制御信号により行う。
【0027】このような引張試験機を用い、同一の磁気
テープについて100mm長と微小長(8mm)試料の
弾性率を測定した。その結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1より、100mm長と8mm長の試料
の測定値がよく近似し、相関していることが理解され
る。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明においては、微
小長試料の両端部をクリップにより挟んで所定の試験試
料長に固定した後に各クリップを引張試験機の各引張手
段に固定することにより、市販のテープの幅方向程度の
微小な試料の弾性率等を正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す説明図である。
【図2】同実施例に用いるテープクリップの正面図及び
側断面図である。
【図3】同実施例に用いるテープクリップベースの正面
図及び側断面図である。
【図4】試料を挟み込んだテープクリップの正面図及び
側断面図である。
【図5】試験試料長を定める方法を示す説明図である。
【図6】試料の伸びと荷重との関係を示すグラフであ
る。
【図7】本実施例に用いる引張試験機の構成図である。
【図8】従来例における試料の固定方法を示す説明図で
ある。
【図9】従来例における試料のたるみを示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 上テープクリップ 2 下テープクリップ 13 上エアーチャック 14 下エアーチャック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微小長試料の両端部をクリップにより挟
    んで所定の試験試験長に固定した後、各クリップを引張
    試験機の各引張手段に固定することを特徴とする微小長
    試料引張試験方法。
JP26390191A 1991-10-11 1991-10-11 微小長試料引張試験方法 Pending JPH0599820A (ja)

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JP26390191A JPH0599820A (ja) 1991-10-11 1991-10-11 微小長試料引張試験方法

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JPH0599820A true JPH0599820A (ja) 1993-04-23

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JP26390191A Pending JPH0599820A (ja) 1991-10-11 1991-10-11 微小長試料引張試験方法

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JP (1) JPH0599820A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012037535A (ja) * 2011-11-18 2012-02-23 Chugoku Electric Power Co Inc:The 固定具
CN103837405A (zh) * 2013-10-31 2014-06-04 贵州航天新力铸锻有限责任公司 高温常温力学拉伸试验通用简易拉头
CN106124307A (zh) * 2016-07-06 2016-11-16 成都格虹电子科技有限责任公司 一种拉拔力测试装置

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JP2012037535A (ja) * 2011-11-18 2012-02-23 Chugoku Electric Power Co Inc:The 固定具
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