JPH059870B2 - - Google Patents

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JPH059870B2
JPH059870B2 JP19355689A JP19355689A JPH059870B2 JP H059870 B2 JPH059870 B2 JP H059870B2 JP 19355689 A JP19355689 A JP 19355689A JP 19355689 A JP19355689 A JP 19355689A JP H059870 B2 JPH059870 B2 JP H059870B2
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JP
Japan
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tape
small
tape cartridge
storage chamber
cartridge
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JP19355689A
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Kazunori Ninomya
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Maxell Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Publication of JPH02276077A publication Critical patent/JPH02276077A/ja
Publication of JPH059870B2 publication Critical patent/JPH059870B2/ja
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は小型テープカートリツジを大型テー
プカートリツジ用のデツキに装填して使用できる
ようにした小型テープカートリツジのアダプタに
関する。
〔従来の技術〕
この種のアダプタに関する従来技術として特開
昭55−45172号公報がある。これを添付のとくに
第1図ないし第3図を参照して説明すると、そこ
では大型テープカートリツジと実質的に同一の外
形形状を有するアダプタ本体20に、小型テープ
カートリツジ2が上方から抜き差し自在に格納さ
れる格納室25を有し、この格納室25に小型テ
ープカートリツジ2を格納したのち、アダプタ本
体20内に装備した左右一対のテープ引出し部材
70,71で小型テープカートリツジ2の前面か
らこれに内蔵のテープ4をアダプタ本体20の前
面に一旦引き出し操作し、これでアダプタ本体2
0内におけるテープ4の巻き掛け状態を大型テー
プカートリツジのそれと実質的に同一にする。し
かるのち、アダプタ本体20をデツキに装填する
ようになつている。
その両テープ引出し部材70,71は小型テー
プカートリツジ2側にあるテープ4の内側に位置
する退入位置と、これの前方横外側方の引出し位
置とにわたつてそれぞれリンク機構で移動できる
ようになつている。
〔発明が解決しようとする課題〕
問題は前記格納室25にこれの開口上面側から
小型テープカートリツジ2を抜き差し自在に格納
できるようにした場合、該格納室25内で小型テ
ープカートリツジ2が不測に浮き上がる点にあ
る。
かかる小型テープカートリツジ2の浮き上がり
は、例えばアダプタ本体20をデツキに装填した
のち、後述するようにデツキ側の駆動軸がアダプ
タ本体20の底壁21に設けた駆動軸挿入孔22
を介して小型テープカートリツジ2内の繰出側テ
ープリール5に下方から突き上げ状態で嵌入係合
する際に生じる。かかる事態はアダプタ本体20
に格納室25の開口上面を閉合する開閉蓋35を
設けてあつても、デツキ側の前記駆動軸は小型テ
ープカートリツジ2の全体を開閉蓋35ごと突き
上げるので、根本的な解決策にはならない。
このようにアダプタ本体20の格納室25内で
小型テープカートリツジ2が知らぬ間に浮き上が
つたまま、デツキ側でテープ4を走行させると、
当然にテープ走行に重大な支障を来たし、瞬時に
テープが損傷を受ける。
もとより、アダプタ本体20内で小型テープカ
ートリツジ2からテープ4を引き出した状態にし
ておき、この状態のままうつかり格納室25から
小型テープカートリツジ2を取り出した場合に
も、テープ4はアダプタ本体20内のテープ引出
し部材70,71に引つ掛かつているので、同じ
くテープ損傷を招く。
そこで本発明の目的は、アダプタ本体内におい
て小型テープカートリツジからテープが引き出さ
れた状態では格納室内に小型テープカートリツジ
を浮き上がらないように押さえ込み固定できると
ともに、格納室から小型テープカートリツジを取
り出させないようにしたアダプタを得るにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、図示するごとく大型テープカートリ
ツジと実質的に同一の外形形状を有するアダプタ
本体20に、小型テープカートリツジ2が上方か
ら抜き差し自在に格納される格納室25を有し、
該格納室25は開閉蓋35で開閉自在に覆われて
おり、該格納室25に格納された小型テープカー
トリツジ2の前面からこれに内蔵のテープ4をア
ダプタ本体20の前面に引き出す一対のテープ引
出し部材70,71をアダプタ本体20内に備え
ており、アダプタ本体20に両テープ引出し部材
70,71を退入位置とこれの前方横外側方の引
出し位置との2位置に切り換え操作するテープ引
出し機構を有する小型テープカートリツジのアダ
プタにおいて、アダプタ本体20に、格納室25
内で小型テープカートリツジ2を押さえ込み固定
するためのロツク片112を備えていること、ロ
ツク片112は格納室25内に突入して小型テー
プカートリツジ2を押さえ込み固定する突入姿勢
と、格納室25から退避して小型テープカートリ
ツジ2の上方への取り出しを可能とする退避姿勢
とにわたつて移動自在に配置されていること、両
テープ引出し部材70,71のテープ引出し機構
にロツク片112が連動連結されており、両テー
プ引出し部材70,71による小型テープカート
リツジ2からのテープ引出し時にはロツク片11
2が前記突入姿勢にあり、両テープ引出し部材7
0,71が前記退入位置にあるときにはロツク片
112が前記退避姿勢にあるよう設定されている
ことを要件とする。
〔作用〕
第1図に示すごとくアダプタ本体20の格納室
25にこれの上方から小型テープカートリツジ2
を格納する際には、両テープ引出し部材70,7
1を第10図に示すごとく退入位置にシフトして
おく。両テープ引出し部材70,71が退入位置
にあるとき、同じ第10図に示すごとくロツク片
112は格納室25内から退避する姿勢をとつて
いる。この状態で格納室25に小型テープカート
リツジ2を装填すると、前記退入位置に待機して
いた両テープ引出し部材70,71が小型テープ
カートリツジ2の前面に通したテープ4の内側に
下方から相対的に係入し、両テープ引出し部材7
0,71でテープ4が引出し可能なスタンバイ状
態となる。
この状態からアダプタ本体20をデツキに装填
するに際しては、テープ引出し機構を介して両テ
ープ引出し部材70,71を移動操作し、第12
図に示すごとく両テープ引出し部材70,71を
前方横外側方の引出し位置にそれぞれシフトす
る。これでテープ4が両テープ引出し部材70,
71間に巻き掛けられた状態でアダプタ本体20
の前面に引き出され、デツキに装填可能なスタン
バイ状態となる。この両テープ引出し部材70,
71によるテープ引出し動作に連動して前記ロツ
ク片112が退避姿勢から格納室25内に突入す
る突入姿勢に切り換わり、ロツク片112が格納
室25内にある小型テープカートリツジ2に接当
作用して押さえ込み固定し、小型テープカートリ
ツジ2の浮き上がりを規制する。
両テープ引出し部材70,71の元の退入位置
に戻すと、これに連動してロツク片112も元の
退避姿勢に切り換わり、格納室25から小型テー
プカートリツジ2が取り出し可能となる。なお引
き出されていたテープ4は、両テープ引出し部材
70,71の退入位置への復帰移動に伴い、小型
テープカートリツジ2側に巻き取られる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、テープ引出し部材70,71
の移動動作に連動してロツク片112が作動し、
格納室25にセツトした小型テープカートリツジ
からテープ4を引き出している間は、ロツク片1
12が格納室25内に突入して小型テープカート
リツジ2を浮き上がり不能に押さえ込み固定して
いる。従つて、アダプタ本体20内でテープ4が
引き出された状態では開閉蓋35を開けて格納室
25から小型テープカートリツジ2を誤つて取り
出してしまう事態を完全に防止できる。またデツ
キにアダプタ本体20を装填し、デツキ側の駆動
軸が小型テープカートリツジ2のテープリール5
に突き上げ状態で嵌入係合して来ても、小型テー
プカートリツジ2の全体が浮き上がることもな
い。その結果、テープ損傷の防止を確実に図れ
る。
その一方でテープ引出し部材70,71が退入
位置にあつて、小型テープカートリツジ2側にテ
ープ4が納まつている状態では、ロツク片112
が格納室25に突入した姿勢から退避姿勢に切り
換わつているので、格納室25への小型テープカ
ートリツジ2の出し入れは従来通り円滑に行え
る。
〔実施例〕
図示する本案アダプタ1はビデオ用の小型テー
プカートリツジ2を通常の大型テープカートリツ
ジ用のビデオデツキに装填して使用できるように
したものである。
(1) 小型テープカートリツジの構造 第1図および第2図において、小型テープカー
トリツジ2はこれ自体が独立して機能するもので
あつて、プラスチツク製の上下ケース3a,3b
を蓋合せ状にタツピングねじ等で結合してなる本
体ケース3の内部左右にテープ4が巻かれる両フ
ランジ付きテープリール5,6を可回転に装着
し、本体ケース3の前方左右にテープガイド部材
7,7を配置してあり、後方側から見た第1図に
おいてテープ4が左側の繰出リール5からケース
前面に導出されて右側の巻取りリール6に巻き取
られる。
但し、繰出側テープリール5はケース底壁に透
設の駆動軸挿入孔上にラジアル方向へ一定の遊動
を許して装置してあり、巻取側テープリール6は
垂直の固定軸9に支持されて該固定軸9まわりに
回転し、その下フランジ10の外周に形成したギ
ヤ部11が本体ケース3の底壁および右横側壁1
2にわたつて形成した切欠き13を介して横外側
方に露出している。なお、第1図において上ケー
ス3aの左側寄り部には、繰出側テープリール5
に対するテープ巻量を外部から視認するための透
明窓15が形成されている。
本体ケース3には、不使用時にこれの前面を閉
合してテープ4を保護するための前蓋16が付設
されている。この前蓋16は前面板17の左右両
端に連結片18,18が後ろ向きに連出され、両
連結片18,18が本体ケース3の左右横側壁1
2,12の前端凹設部に外嵌して回動自在にピン
枢支されており、第1図において右横側壁12に
装着したU字状のばね部材19で前蓋16が約45
度の開き角を死点として閉じ姿勢にあるときは閉
じ勝手に、前方90度の上開き姿勢にあるときは開
き勝手にそれぞれ保持される。
(2) アダプタの基本構造 第1図および第2図において、本案アダプタ1
は少なくともアダプタ本体20の外形形状が大型
テープカートリツジ、いわゆるVHS型テープカ
ートリツジと実質的に同一仕様に形成されてい
て、VHS型テープカートリツジ用のデツキに装
填たとき一切の支障なくデツキが作動する。
すなわち、アダプタ本体20はプラスチツク製
の上下ケース20a,20bをタツピングねじ等
で蓋合せ状に結合してなり、その底壁21の左右
にデツキ側の駆動軸が入る挿入孔22,23が貫
通状に設けられている。アダプタ本体20には、
これの前面を閉合する前蓋24が開閉回動自在に
枢着されて図外のばね部材で常に閉じ姿勢に回動
付勢されて、かつ閉じ姿勢に保持するロツク機構
を備えている。
これらの構成は標準のVHS型テープカートリ
ツジと同一仕様であるので、詳細は割愛する。但
し、アダプタ本体20の内部構造は標準の大型テ
ープカートリツジと異なつており、テープリール
は存在せず、アダプタ本体20の前面は開放状態
になつている。
(3) アダプタの格納室 アダプタ本体20の第1図における図上左寄り
箇所には、上面が開口する格納室25が区画形成
されていて、この格納室25に上方から小型テー
プカートリツジ2が抜き差し自在に格納される。
第1図および第5図において、格納室25の左
右側壁26の内壁面は、上端部をアダプタ本体2
0の上面30よりも段落ち状の段付面27にそれ
ぞれ形成し、各段付面27から下向きに下り傾斜
の傾斜案内面28を、次いで該傾斜案内面28に
連続して底壁21に到る垂直面29をそれぞれ有
する断面形状に形成してある。
左右の各段付面27の高さは格納室25に格納
したときの小型テープカートリツジ2の上端面よ
り低く設定し、かつアダプタ本体20の上面30
から段付面27に到る垂直状の立下げ面31と、
小型テープカートリツジ2の左右横側壁12との
間に、それぞれ指先が十分に入るに足る間隙gを
形成する。そして、左右側壁26の内壁面の後方
寄り位置に、底壁21から段付面27の高さ位置
に到るガイドリブ32をそれぞれ突設する。
しかるときは、小型テープカートリツジ2の前
後向きをアダプタ本体20のそれに合せて格納室
25に上方から挿入し、小型テープカートリツジ
2の左右横側壁12の後方寄り外表面に凹設の縦
溝33を前記ガイドリブ32にそれぞれ案内嵌合
する。格納室25に小型テープカートリツジ2を
格納した状態において、小型テープカートリツジ
2はその左右横側壁12が前記垂直面29で受け
止め支持されて左右方向の位置決めがなされ、か
つ縦溝33とガイドリブ32との嵌合で前後方向
の位置決めがなされる。従つて、格納室25に格
納した小型テープカートリツジ2の繰出側テープ
リール5はアダプタ本体20の駆動軸挿入孔22
上に同心状に合致する。
また、格納室25の左右側壁26の内壁面は上
端部に段付面27と傾斜案内面28とで指入れ間
隙gが形成されているので、第9図に示すように
小型テープカートリツジ2はその上面がアダプタ
本体20の上面30より一段低い状態で格納され
ていても、前記間隙gに指先を入れることにより
格納室25から小型テープカートリツジ2を容易
につまみ出せる。
(4) 格納室の開閉蓋 格納室25の開口上面は開閉蓋35で開閉自在
に閉合される。
第2図、第3図および第8図において、開閉蓋
35は閉合状態において前端左右の突出側片3
6,36が枢軸37,37を支点として開閉揺動
自在に枢支連結されている。すなわち、アダプタ
本体20に対して開閉蓋35は、格納室25の開
口上面を閉合する水平姿勢と、格納室25の前方
側に上開きする姿勢とにわたつて枢軸37,37
まわりに揺動自在に枢支連結されている。
また開閉蓋35は一方の枢軸37に嵌装したば
ね部材38で開き姿勢に回動付勢されており、第
8図に示すごとく左右の突出側片36,36を格
納室25の前端の開口上縁に接当させることによ
り最大開き角が約115度に規制されている。
開閉蓋35の内面には、第1図に示すごとく左
右端に前後方向に走る補強リブ39,39を突設
して、これら補強リブ39,39で薄肉平板状の
プラスチツク製の開閉蓋35の全体を補強してあ
り、開閉蓋35を格納室25の上面に閉じ合わせ
たとき、補強リブ39,39の下端面が前記段付
面27,27にそれぞれ受け止め支持される。
開閉蓋35の内面の左右端近くには板ばね4
0,40を固定してあり、格納室25に小型テー
プカートリツジ2を格納して開閉蓋35を閉じた
とき、該板ばね40,40で小型テープカートリ
ツジ2の上面を弾性的に押圧支持する。この押圧
点は小型テープカートリツジ2の両テープリール
5,6の中心を結ぶ線上に位置し、各テープリー
ル5,6の回転中のがたつきを防止する。
前記補強リブ39,39が前記段付面27,2
7で受け止め支持された閉合状態において、開閉
蓋35の上面はアダプタ本体20の上面30と面
一状になる。従つてアダプタ1をデツキに水平姿
勢で押し込み装填したとき、アダプタ本体20の
下面の基準面(通常は隅部4箇所)がデツキ側に
受け止め支持され、これに対応して開閉蓋35の
上面を含むアダプタ本体20の上面30の数箇所
がデツキで押え付けられ、アダプタ本体20のガ
タ付きを防止する。
第1図において開閉蓋35の左端寄り部には、
前記透明窓15に対応させてテープ巻量視認用の
透明窓41が形成されている。尤も透明窓41を
形成するに代えて開閉蓋35これ自体が透明であ
つてもよい。
(5) 小型テープカートリツジの前蓋の開閉機構 本案アダプタ1の使用に際しては格納室25に
小型テープカートリツジ2を格納したのち、その
前蓋16を開いてテープ4が引き出せるようにし
なければならない。
そこで図示例では、開閉蓋35の一方(第1図
において右側)の枢支連結部の近傍に板ばね製の
係合子42を開閉蓋35の閉合状態において前記
枢軸37よりも前方に延出するよう設ける。そし
て、開閉蓋35を開放した状態で小型テープカー
トリツジ2を格納室25に挿入すると、第8図に
示すごとく小型テープカートリツジ2の右横側壁
12の段付面と前蓋16との間に形成された縦方
向の間隙43に前記係合子42の延出端の係合爪
42aが係入するものとした。
しかるときは、開閉蓋35を前記ばね部材38
に抗して格納室25の上面に閉合して行くと、前
蓋16が自動的に係合子42の係合爪42aでば
ね部材19に抗して上向きにけり上げられ、約45
度の開き角度を越えるとばね部材19で前蓋16
は自ら開き姿勢になり、開閉蓋35を閉じた状態
では該係合爪42aが支えとなつて前蓋16に加
わる指等の外力を吸収し、前蓋16を開き姿勢に
維持する。
次に格納室25から小型テープカートリツジ2
を抜き外すときは、開閉蓋35の前端縁35aが
第7図に示す如く前蓋16に接当して前蓋16を
下向きに押圧し、前蓋16が自動的に閉じられ
る。
(6) 開閉蓋の閉蓋ロツク機構 開閉蓋35は、格納室25の開口上面を閉合し
た状態において開かないように閉蓋ロツクされ
る。
その閉蓋ロツク機構として、第1図に示すごと
く開閉蓋35の内面の後端左右にL字形の被係合
部44,44を突設する。一方、アダプタ本体2
0の上ケース20aには、格納室25の開口上面
の後方部位に、左右方向にスライドする操作ノブ
45をアダプタ本体20の上面30に臨ませて配
設するとともに、アダプタ本体20内において第
3図、第4図および第6図に示すごとく該操作ノ
ブ45と一体に左右スライドするロツクプレート
46にロツク片47,47を設ける。
かくして開閉蓋35を閉じたのち、第3図およ
び第4図において操作ノブ45を図上右側にスラ
イド操作すると、該ロツク片47,47が前述の
各被係合部44,44に接当係合し、これで開閉
蓋35を閉じ姿勢にロツクする。この状態から操
作ノブ45を左右の逆方向(左方向)にスライド
操作すれば、開閉蓋35はロツクが外れて前記ば
ね部材38の付勢力で自動的に開く。
なお、各被係合部44と各ロツク片47の係合
面は、開閉蓋35を板ばね40の弾圧力に抗して
ガタつきなく閉じ勝手に維持するために、第4図
に示すごとくテーパー面に形成されている。また
ロツクプレート46はこれから連出せる弾性変形
可能な一対の係止アーム48,48と、上ケース
20aの内面に設けたストツパー49との接当お
よび乗り越え係合によつて、ロツク位置とロツク
解除位置とにそれぞれ保持される。
(7) テープ引き出し機構 アダプタ本体20の格納室25に小型テープカ
ートリツジ2を格納して開閉蓋35を閉じると、
小型テープカートリツジ2の前蓋16が開いた状
態にセツトされるが、アダプタ1をデツキに装填
するに先立つて小型テープカートリツジ2からテ
ープ4をアダプタ本体20の前面に引き出し、標
準の大型テープカートリツジにおけると同様のテ
ープ巻き掛け状態にしておかなければならない。
次に、そのテープ引き出し機構を説明すると、
第10図は小型テープカートリツジ2をアダプタ
本体20に格納した直後の状態を示しており、こ
の段階では小型テープカートリツジ2に内蔵のテ
ープ4は前方左右のテープガイド部材7,7間に
わたつて張られている。
アダプタ本体20の内部には格納室25の前方
左右に設定した退入位置に丸ピン状のテープ引出
し部材70,71が垂直姿勢で待機しており、格
納室25に小型テープカートリツジ2が上方より
挿入されると、テープ引出し部材70,71が相
対的に小型テープカートリツジ2の前端の凹部7
2,73に下方から突入してテープガイド部材
7,7間に張られたテープ4の内側に入り込む。
左側のテープ引出し部材70は基端部がアダプ
タ本体20内に立設した固定の支軸75を中心に
水平揺動するテープ引出しアーム76の先端に立
設固定されている。小型テープカートリツジ2は
第7図および第8図に示すように、そのケース底
壁の下面が前方部分において左右幅方向にわたつ
て凹設されており、テープ引出しアーム76の立
下げ先端部はアダプタ本体20のケース底壁21
と小型テープカートリツジ2のケース底壁との間
に嵌入する。
このテープ引出しアーム76は、第10図およ
び第14図に示すごとくリンク77および中継リ
ンク78を介して左右方向にスライドするスライ
ドリンク79に連結する。アダプタ本体20内の
右横空間には、上ケース20aの内面に固定の支
軸80まわりに水平揺動自在のベルクランク81
を支持してあり、このベルクランク81の短辺側
にスライドリンク79の基端(第10図で右端)
と長孔とピンとの係合により連結する。
またアダプタ本体20の右横側空間には、第1
5図および第16図に示すごとく上ケース20a
の内面に沿う水平のカム板82を固定する。この
カム板82は、ほぼ前後向き走る曲率中心の異な
る2列の湾曲状長孔84,85を有し、各長孔8
4,85に貫通するピン86,87を介してカム
板82の上下にスライドリンク88,89を一体
連結状態で配置してあり、上側のスライドリンク
88と前記ベルクランク81の長辺側の先端とを
ンク90で連結する。
一方、下側のスライドリンク89に設けたピン
91に、くの字形の長孔92を介して別のテープ
引出しアーム93を連結し、このアーム93の立
下げ先端部に右側のテープ引出し部材71を垂直
に立設してある。
そして、このテープ引出しアーム93と下側ス
ライドリンク89とにわたつて第10図に示すご
とく引張ばね94を架着し、該アーム93を下側
スライドリンク89側に引き寄せ付勢しておく。
またテープ引出しアーム93の側縁には上下スラ
イドリンク88,89を連結する一方のピン86
に側方より係合する切欠き95が設けられてい
る。
第10図および第11図において、前記ベルク
ランク81の支軸80に操作レバー96の基端を
枢着し、このレバー96とベルクランク81とは
長孔97とピン98との係合により一定小角度の
相対回動を許す融通を持たせて連結する。そして
ベルクランク81と前記レバー96との間に互い
に引き合う方向に付勢する引張ばね99を装着す
る。
操作レバー96の先端はアダプタ本体20を構
成する上下ケース20a,20bの接合面に形成
せる左右横長のスリツト100を介してアダプタ
本体20の後側壁53の外方に突出しており、そ
の突出端にノブ101が固定されている。
アダプタ本体20の後側壁53の外表面には、
第15図に示すごとく左右方向のほぼ中央部位に
ノブ収納用切欠部102が形成され、アダプタ本
体20の後方右隅部に後側壁53と右横側壁10
3との仮想稜線Lを跨ぐノブ収納用切欠部104
が形成されており、操作レバー96の揺動エンド
においてノブ101が各切欠部102,104に
それぞれ納まる。一方、切欠部104は隅部にお
いて後側壁53と右横側壁103とにわたつて開
口しているので、とくに操作レバー96を第12
図において右から左に揺動操作するに際してノブ
101に指先を右側方から容易に引つ掛けること
ができる。
つぎにその作動を説明すると、アダプタ本体2
0に格納した小型テープカートリツジ2からテー
プ引き出し作業をする前段階の状態では、第10
図に示すように、上下スライドリンク88,89
の連結ピン86,87はそれぞれ湾曲状長孔8
4,85の前端に位置している。この状態から操
作レバー96を時計方向に回動操作すると、第1
1図に示すように、ベルクランク81が同一方向
に回動して、スライドリンク79が左方に動き、
これにともなつて左側のテープ引出しアーム76
が支軸75まわりに反時計方向に水平揺動し、ま
ずテープ4は左側テープ引出し部材70で前方に
引き出される。
ベルクランク81の時計方向への回動にともな
い、上下スライドリンク88,89が長孔84,
85に案内されてこれの後方側にスライド移動
し、これで右側のテープ引出しアーム93も水平
揺動してテープ4は右側テープ引出し部材71で
同時に前方へ引き出されて行く。
このとき、ふたつの長孔84,85はそれぞれ
曲率中心を異ならせてあり、スライドリンク8
8,89はスライド面上で二元的に姿勢が変化す
る。そのためテープ引出しアーム93の先端にあ
るテープ引出し部材71の移動軌跡Pは、第12
図に示すように、初期は大曲率で後半では小さい
曲率となる中間屈曲状の湾曲線を描く。つまり、
テープ引出し運動の初期は前方への移動成分が大
きく、後半では右横方向への移動成分が大きい複
合円弧を描く。従つて、アダプタ本体20の前蓋
24が閉じ姿勢のままで、該前蓋24の内側にお
ける前後のスペースが小さくともテープ4を大き
く横外側方にまで引出せる。前蓋24が閉じた状
態でテープ引出し操作が行なえるということは、
アダプタ1をデツキに装填するまでの間にテープ
4が他物と接触して損傷するのを防止するうえで
極めて有利なことである。しかもテープ引出し部
材71は退入位置で小型テープカートリツジ2の
前端に最接近してテープ4の内側に確実に係入す
るものでありながら、移動初期には小型テープカ
ートリツジ2の前端縁部に接当干渉することも確
実に防止できる。
次にスライドリンク88,89の一方の連結ピ
ン86が長孔84の後端に、また他方の連結ピン
87が長孔85の屈曲点に達したとき、右側テー
プ引出し部材71の上下端の小径部分は第15図
および第16図に示すごとくアダプタ本体20内
の前端右隅部寄りの引出し位置に固定した受け部
材106のL字状係入部106aに受け止め支持
される。更に操作レバー96を揺動して行くと、
上下スライドリンク88,89は第12図に示す
ようにピン86を中心に先端が時計方向に回動し
て他方のピン87が長孔85の後端まで移動す
る。すると、このリンク回動にともなつてピン9
1がくの字形長孔92の後端側に移動するため、
テープ引出しアーム93は相対的にテープガイド
部材71と係入部106aとの係止点を中心にし
て反時計方向に強制回動される。そして、アーム
93の先端側の外側縁に形成した係入凹部107
が受け部材106から突設した係止突起108に
嵌合し、これによつてテープ引出しアーム93が
ピン91、受け部材106および係止突起108
による3点支持状態で固定され、リンク機構の集
積ガタが吸収されてテープ引出し部材71が引出
し位置の受け部材106に垂直姿勢で確実に位置
決め支持される。
なお、左側のテープ引出し部材70はその上下
端部がテープ引き出し限界においてアダプタ本体
20内の前端左隅部の引出し位置に配置した受け
部材109のL字状係入部109a(第10図参
照)に上下端が受け止め支持される。アダプタ本
体20の上壁とテープ引出しアーム76とに、中
間にループ部を有するクリツクばね115の両端
がそれぞれ係止連結されており、このばね115
でテープ引出しアーム76が中間の移動姿勢を死
点として前方の引出し位置方向と後方の退入位置
方向とに移動付勢されている。したがつて、テー
プ引出し部材70もリンク機構の集積ガタが吸収
されて受け部材109の係入部109aに押圧付
勢されて引出し位置で確実に水平姿勢で位置決め
保持され、かつ退入位置によく保持される。
以上のように、左右のテープ引出し部材70,
71をそれぞれ斜め前方の移動限界まで移動して
固定したとき、その引出し位置は標準の大型テー
プカートリツジにおける前方左右のテープガイド
部材の本来あるべき位置に相当しており、テープ
4は左右のテープ引出し部材70,71間にわた
つて張られている。この状態からアダプタ1をデ
ツキに装填すると、アダプタ本体20の前蓋24
が開いてテープ4がデツキ側のテープローデイン
グピンで前方の回転ヘツドに向けて引き出され
る。かくしてテープ4は両テープ引出し部材7
0,71にガイドされて走行する。
(8) 格納室内における小型テープカートリツジの
固定手段 アダプタ本体20内にテープ4が引き出された
状態のまま、格納室25から小型テープカートリ
ツジ2を誤つて抜き外すと、テープ4がアダプタ
本体20内のテープ引出し部材70,71に引つ
掛かつているので、テープ損傷を招く。これを防
止するために、アダプタ本体20内で小型テープ
カートリツジ2からテープ4が引き出された状態
にあるときは、格納室25内に小型テープカート
リツジ2を押さえ込み固定しておく手段が設けら
れている。
その固定手段として、第15図に示すごとくア
ダプタ本体20内に両テープ引出し部材70,7
1の動きに連動して格納室25内に出退するロツ
ク片112を備えている。両テープ引出し部材7
0,71が前記退入位置にあるとき、ロツク片1
12は格納室25から退避した退避姿勢にあつて
格納室25に小型テープカートリツジ2を自由に
出し入れできる。しかし、両テープ引出し部材7
0,71が前記退入位置から前記引出し位置に移
動操作されると、これに連動してロツク片112
が退避姿勢から格納室25内に突入する突入姿勢
に切り換わり、小型テープカートリツジ2を下向
きに押さえ込み固定して浮き上がりを規制する。
すなわち、第10図および第15図に示すごと
く左側テープ引出しアーム76を動かすためにア
ダプタ本体20内の後部に配した前記スライドリ
ンク79にピン110を立て、アダプタ本体20
の上ケース20aの内面にロツクアーム111の
基端部を縦軸111aまわりに回動自在に枢支
し、ロツクアーム111の先端二股部を前記ピン
110に連係し、ロツクアーム111の基端から
ロツク片112を連出する。
そして、操作レバー96によるテープ引出し作
動前の状態では第10図に示すようにロツク片1
12が格納室25の後方側に退避した退避姿勢を
とつているが、テープ引出し作動に伴うリンク7
9の左方向へのスライド移動でロツク片112が
第12図および第15図に示すごとく格納室25
内に突入する突入姿勢に切り換わり、小型テープ
カートリツジ2の後側壁51の外表面に形成した
半円形状の凹部113(第1図参照)にロツク片
112が後ろ側から係入して小型テープカートリ
ツジ2を浮き上がらないように押さえ込み固定す
る。
従つて、両テープ引出し部材71,71で小型
テープカートリツジ2からテープ4を引出し位置
に引き出したのち、アダプタ1をデツキに装填す
ると、デツキ側のひとつの駆動軸がアダプタ本体
20の底壁21に設けた駆動軸挿入孔22を介し
て小型テープカートリツジ2の繰出側テープリー
ル5のハブ穴に下方からを突き上げ状態で嵌入係
合する。その際にも、格納室25内の小型テープ
カートリツジ2はロツク片112で押さえ込み固
定されているので、格納室25内において浮き上
がることはない。その結果、デツキ内におけるテ
ープ走行にも一切の支障を来さない。
また両テープ引出し部材70,71が退入位置
から前方に引き出されている限りは、ロツク片1
12による小型テープカートリツジ2の押さえ込
み固定が効いているので、開閉蓋35を開けたの
ち小型テープカートリツジ2をうつかり抜き出そ
うとしても抜き外せない。両テープ引出し部材7
0,71を退入位置にシフトした状態で初めて小
型テープカートリツジ2が格納室25から抜き外
し及び格納可能となる。その抜き外し時には後述
するようにテープ4が小型テープカートリツジ2
側に完全に巻き取られており、テープ4が両テー
プ引出し部材70,71に引つ掛かることはな
い。
(9) 小型テープカートリツジのテープリールの駆
動機構 アダプタ1をデツキに装填したとき、デツキ側
の駆動軸がアダプタ本体20の底壁21に透設し
た左右の駆動軸挿入孔22,23にそれぞれ突入
し、左側の駆動軸挿入孔22に突入した駆動軸は
小型テープカートリツジ2の繰出側テープリール
5のハブ穴に係合する。しかし、小型テープカー
トリツジ2の巻取側テープリール6と右側の駆動
軸挿入孔23とは離れており、巻取側テープリー
ル6を回転駆動する機構が必要である。
そのために、アダプタ本体20内において右側
の駆動軸挿入孔23の中心W上に、第17図に示
す如く大型テープカートリツジにおけるテープリ
ールのハブ穴と実質的に同一のハブ穴123を有
する駆動ギヤ124をラジアル方向に遊動自在に
装着し、小型テープカートリツジ2の巻取側テー
プリール6の下フランジ10の外周に形成したギ
ヤ部11と、該駆動ギヤ124との間に上下二段
のギヤ部125a,125bを有するアイドルギ
ヤ125を配置し、アイドルギヤ125の上段の
ギヤ部125aをストライト自在に駆動ギヤ12
4に、下段のギヤ125bを巻取側テープリール
6の前記ギヤ部11にそれぞれ噛み合わせてあ
る。
第10図、第17図および第18図において、
アイドルギヤ125はアダプタ本体20の上ケー
ス内面に取付けた可動ブラケツト126の下側に
支軸127を介して一定範囲内で上下動自在に吊
り下げ支持し、圧縮コイルばね128で押し上げ
付勢してある。従つてアダプタ本体20の格納室
25に小型テープカートリツジ2を上方から挿入
したとき、アイドルギヤ125の下段ギヤ部12
5bにリールギヤ部11がうまく噛み合わないこ
とがあつても、アイドルギヤ125は一旦ばね1
28に抗して下方に逃げ、アイドルギヤ125の
駆動開始で噛み合い位相が合致すると自動的にア
イドルギヤ125が引き上げられて正規の噛み合
い状態になる。
ブラケツト126は、第10図に示すごとく巻
取側テープリール6の軸心W′まわりに一定角度
範囲内で回動可能にピン129と長孔130との
係合をもつて上ケース20aに支持してあり、か
つ引張りばね132で駆動ギヤ124とリールギ
ヤ部11とに楔状に割り込むように移動付勢され
ている。したがつて、アイドルギヤ125はリー
ルギヤ部11に常に噛み合つたうえで駆動ギヤ1
24の遊動によく追随して該ギヤ124にも常に
ガタが吸収されて噛み合う。
(10) 小型テープカートリツジのテープリールへの
テープ巻取り機構 小型テープカートリツジ2から引き出したテー
プ4はレバー操作でテープ引出し部材70,71
を前方の引出し位置から元の退入位置に復帰移動
させる際に小型テープカートリツジ2のテープリ
ールに巻き上げなければならない。そのために、
操作レバー96の反時計方向への復帰操作時にの
み巻取側テープリール6を巻取り回転させる機構
が装備されている。
すなわち操作レバー96の先端側には、第17
図および第18図に示すごとく該レバー96と一
体にレバー支軸80まわりに回動する扇形ギヤ1
34を固定し、アダプタ本体20内の所定位置に
回転軸135を立設して回転軸135の上端を上
ケース20aに固定のブラケツト136に、下端
を下ケース20bの軸受137にそれぞれ可回転
に支持し、該回転軸135の上部に扇形ギヤ13
4と常時噛み合うピニオンギヤ138を固定し、
回転軸135の下端に大径のギヤ139を固定
し、回転軸135の上下中間に揺動アーム140
を遊嵌支持し、該アーム140の先端に支軸14
1を下向きに固定し、該支軸141の上下に大小
のギヤ142,143をそれぞれ遊嵌支持する。
そして上方の大ギヤ142が駆動ギヤ124に係
脱自在に噛み合い、下方の小ギヤ143が大径ギ
ヤ139に常に噛み合う配置関係とする。
上下の大小ギヤ142,143間には合成樹脂
製の摩擦板145を介在させ、支軸141の下端
に装着せる圧縮ばね146により大小ギヤ14
2,143間で摩擦板145を弾性挾持し、もつ
て一定以下のトルクでのみ動力伝達を行う摩擦ク
ラツチ147を構成する。
扇形ギヤ134の下面には、両端に小径の円弧
状凹入カム面149,150、中間にギヤ中心と
同心の円弧カム面151をそれぞれ形成してあ
り、これらカム面に接当するカムフオロア152
を前記回転軸135に遊嵌支持し、カムフオロア
152と前記アーム140とにわたつてつる巻ば
ね153を介装し、更にアーム140を外方に向
けて引つ張る弱いばね155を装着する。
しかるときは、第19図に示すごとく操作レバ
ー96がテープ引出し操作前の位置にあるとき、
カムフオロア152が扇形ギヤ134の一端凹入
カム面149に対向してカムフオロア152の遊
動が許されているので、揺動アーム140は引張
ばね155で引つ張られてギヤ142が駆動ギヤ
124から外れている。
次にテープ引出し操作のために、第20図に示
す如く操作レバー96を時計方向に揺動すると、
扇形ギヤ134も同方向に回動するのでカムフオ
ロア152は円弧カム面151に乗り上がり反時
計方向に回動する。その際、揺動アーム140は
図外のストツパーでそれ以上は外方に揺動変化す
ることがない。
操作レバー96がテープ引出し終了位置まで揺
動されると、第21図に示す如くカムフオロア1
52は円弧カム面151から外れて他方の凹入カ
ム面150に沿つて時計方向に復帰回動する。こ
の状態でも揺動アーム140は動かず、ギヤ14
2は駆動ギヤ124から外れている。したがつて
アダプタ1をデツキに装填し、デツキ側の駆動軸
で駆動ギヤ124を回転駆動してもギヤ142に
動力は伝達されない。
だが、使用後にアダプタ1をデツキから抜き外
して、操作レバー96を反時計方向に揺動操作す
ると、第22図に示す如くカムフオロア152は
時計方向に強制回動されて逆向きで円弧カム面1
51に乗り上がるので、つる巻ばね153の引張
力で揺動アーム140がばね155に抗して揺動
し、揺動アーム140の先端のギヤ142が駆動
ギヤ124に噛み合う。
そのまま操作レバー96を復帰揺動させて行く
と、扇形ギヤ134に噛み合うピニオンギヤ13
8の回転が各ギヤ群を介して駆動ギヤ124に伝
えられ、巻取側テープリール6がアイドルギヤ1
25を介してテープ巻取り方向に回転する。実際
には大小のギヤの組合せにより該テープリール6
は約5回転する。その結果、左右のテープ引出し
部材70,71の退入にともなつてアダプタ本体
20の前面に引き出されていたテープ4は、テー
プリール6に弛みなく巻き取られる。
但し、巻取側テープリール6に例えばテープ4
が満巻き状態になつていると、テープ引出し量よ
りもテープ巻取り量が多くなる。その場合には前
述の摩擦クラツチ147が作動してテープ4に不
当な張力が加わるのを防止する。
操作レバー96が復帰終端に到る少し手前(約
7度)で、テープ引出しリンク機構が作動限界に
達するが、ベルクランク81と操作レバー96と
は長孔97とピン98との係合で融通性を付与し
てあるので、操作レバー96がばね99に抗して
更に揺動でき、テープ引出し部材70,71を退
入セツトしたのちにも巻き取り作業が行われ、巻
取側テープリール6をほぼ半回転させる。従つ
て、摩擦クラツチ147の設定トルクに応じた張
力でテープ4の最終巻取りを行い巻き締める。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るアダプタと小型テープカ
ートリツジとを後方側から見た外観斜視図、第2
図はそれらを前方から見た斜視図である。第3図
はアダプタの格納室を主として示す平面図、第4
図は第3図におけるA−A線断面図、第5図は第
3図におけるB−B線断面図、第6図は第3図に
おけるC−C線断面図、第7図は第3図における
D−D線断面図、第8図は格納室の開閉蓋を開放
した状態での一部切欠き側面図、第9図は格納室
から小型テープカートリツジを抜き出す要領を示
す縦断面図である。第10図ないし第16図はテ
ープ引出し機構を示しており、第10図はテープ
引出し操作前の状態を示す平面図、第11図はテ
ープ引出し操作途中の状態を示す平面図、第12
図はテープ引出し操作後の状態を示す平面図、第
13図は第12図におけるG−G線断面図、第1
4図は第12図におけるH−H線断面図、第15
図はテープ引出しリンク機構の概略斜視図、第1
6図はテープ引出しリンク機構の一部を示す分解
斜視図である。第17図ないし第22図はテープ
巻取り機構を示しており、第17図は要部の縦断
面図、第18図は要部の斜視図、第19図から第
22図までは操作レバーの動きとテープ巻取り機
構との関係を経時的に示す平面図であつて、第1
9図はテープ引出し前、第20図はテープ引出し
途中、第21図はテープ引出し完了時、第22図
は操作レバーを復帰操作してテープ巻取りを行つ
ている途中の状態をそれぞれ示す。 1……アダプタ、2……小型テープカートリツ
ジ、3……本体ケース、5,6……テープリー
ル、4……テープ、20……アダプタ本体、25
……格納室、35……開閉蓋、70,71……テ
ープ引出し部材、96……操作レバー、112…
…ロツク片、113……凹部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 大型テープカートリツジと実質的に同一の外
    形形状を有するアダプタ本体20に、小型テープ
    カートリツジ2が上方から抜き差し自在に格納さ
    れる格納室25を有し、該格納室25は開閉蓋3
    5で開閉自在に覆われており、 該格納室25に格納された小型テープカートリ
    ツジ2の前面からこれに内蔵のテープ4をアダプ
    タ本体20の前面に引き出す一対のテープ引出し
    部材70,71をアダプタ本体20内に備えてお
    り、 アダプタ本体20に両テープ引出し部材70,
    71を退入位置とこれの前方横外側方の引出し位
    置との2位置に切り換え操作するテープ引出し機
    構を有する小型テープカートリツジのアダプタに
    おいて、 アダプタ本体20に、格納室25内で小型テー
    プカートリツジ2を押さえ込み固定するためのロ
    ツク片112を備えていること、 ロツク片112は格納室25内に突入して小型
    テープカートリツジ2を押さえ込み固定する突入
    姿勢と、格納室25から退避して小型テープカー
    トリツジ2の上方への取り出しを可能とする退避
    姿勢とにわたつて移動自在に配置されているこ
    と、 両テープ引出し部材70,71のテープ引出し
    機構にロツク片112が連動連結されており、両
    テープ引出し部材70,71による小型テープカ
    ートリツジ2からのテープ引出し時にはロツク片
    112が前記突入姿勢にあり、両テープ引出し部
    材70,71が前記退入位置にあるときにはロツ
    ク片112が前記退避姿勢にあるよう設定されて
    いることを特徴とする小型テープのアダプタ。
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