JPH0445180Y2 - - Google Patents

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JPH0445180Y2
JPH0445180Y2 JP1988013799U JP1379988U JPH0445180Y2 JP H0445180 Y2 JPH0445180 Y2 JP H0445180Y2 JP 1988013799 U JP1988013799 U JP 1988013799U JP 1379988 U JP1379988 U JP 1379988U JP H0445180 Y2 JPH0445180 Y2 JP H0445180Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は小型テープカートリツジを大型テー
プカートリツジ用の電磁記録装置に装填して使用
できるようにした小型テープカートリツジのアダ
プタに関する。
〔従来の技術〕
この種のアダプタに関し、本出願人は先に実願
昭57−15683号を以て、大型テープカートリツジ
と実質的に同一の外形形状を有するアダプタ本体
に小型テープカートリツジを格納し、小型テープ
カートリツジからこれに内蔵のテープをアダプタ
本体の前面に一旦引出し操作したのち、磁気記録
装置に装填する形態を提案した。
〔考案が解決しようとする課題〕
これで問題になるのは、アダプタ本体に小型テ
ープカートリツジを格納したのち、小型テープカ
ートリツジからテープをアダプタ本体の前面に引
出す操作(以下、プレローデイングと称する)を
忘れて、そのまま磁気記録装置にアダプタを装填
するミスを犯すことである。その場合には、磁気
記録装置は作動しないので、アダプタを装填し直
さなければならず、面倒であるうえに折角の記録
チヤンスを逃したり、磁気記録装置の不作動の原
因が早期につかめず、使用者も困惑することにな
る。
そこで本考案は、かかる要請に応えるべく提案
されたものであり、その目的とするところは、ア
ダプタ本体内にプレローデイングの成否を警告表
示するストツパーを付設し、正しくプレローデイ
ングが成されていないときはストツパーが磁気記
録装置への装填を困難ないし不可能とするアダプ
タを得るにある。
本考案の他の目的は、アダプタ本体に対する前
記ストツパーの組み付け作業性を良好に確保した
アダプタを得るにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のアダプタは、第1図に示すごとくアダ
プタ本体20の左右の一方の横側壁77におい
て、アダプタ本体20を構成する上ケース20a
と下ケース20bの接合面間に開口部97を設
け、該開口部97を介してアダプタ本体20にス
トツパー98をアダプタ本体20外に突出する姿
勢とアダプタ本体20内に退入する姿勢とに出退
自在に装着し、テープ引出し機構33によるテー
プ引出し動作に連動してストツパー98がアダプ
タ本体20内に退入するようにしたものである。
〔作用〕
本考案のアダプタは、アダプタ本体20の格納
室25に小型テープカートリツジ2を格納し、次
にテープ引出し機構33で小型テープカートリツ
ジ2内のテープ4をアダプタ本体20の前面側に
プレローデイングしたのち、磁気記録装置に装填
する。
アダプタ本体20内において小型テープカート
リツジ2からテープ4が未だプレローデイングさ
れていないときは、アダプタ本体20の横側壁7
7からストツパー98が外方に突出している。
プレローデイングが完了していると、テープ引
出し機構33によるテープ引出し動作に連動して
ストツパー98がアダプタ本体20内に退入し、
アダプタを磁気記録装置にそのまま装填できる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を図面に基づき説明す
る。図示する本案アダプタ1はビデオ用の小型テ
ープカートリツジ2を通常の大型テープカートリ
ツジ用のビデオデツキに装填して使用できるよう
にしたものである。
(1) 小型テープカートリツジの構造 第1図および第2図において、小型テープカー
トリツジ2はこれ自体独立して機能するものであ
つて、プラスチツク製の上下ケース3a,3bを
蓋合わせ状にタツピングねじ等で結合してなる本
体ケース3の内部左右にテープ4が巻かれる両フ
ランジ付きテープリール5,6を可回転に装着
し、本体ケース3の前方左右にテープガイド部材
7,7を配置し、後方側から見たときテープ4が
左側の繰出リール5からケース前面に導出されて
右側の巻取リール6に巻取られるものとする。但
し、繰出側テープリール5はケース底壁に透設の
駆動軸挿入孔上にラジアル方向へ一定の遊動を許
して装置してあり、巻取側テープリール6は垂直
の固定軸9まわりに位置固定状に支持されて回転
し、その下フランジ10の外周に形成したギヤ部
11が本体ケース3の底壁および右横側壁12に
わたつて形成した切欠き13を介して横外側方に
露出している。
本体ケース3には、不使用時にこれの前面を閉
合してテープ4を保護するための前蓋16が付設
されている。前蓋16は前面板17の左右両端に
連結片18,18が後ろ向きに連出され、両連結
片18,18が本体ケース3の左右横側壁12,
12の前端凹設部に外嵌して回動自在にピン枢支
され、右横側壁12に装着のU字状ばね部材19
で前蓋16が開閉各方向からの角度が約70度の開
き角を死点として閉じ姿勢にあるときは閉じ勝手
に、前方90度の上開き姿勢にあるときは開き勝手
に保持されている。
(2) アダプタの基本構造 第1図および第2図において、本案アダプタ1
は少なくともアダプタ本体20の外形形状が大型
テープカートリツジ、図ではVHSテープカート
リツジと実質的に同一仕様に形成されていて、
VHS型テープカートリツジ用の磁気記録装置に
装填したとき一切の支障なく磁気記録装置が作動
するものとなつている。
アダプタ本体20は、それぞれプラスチツク製
の上ケース20aと下ケース20bとをタツピン
グねじ等で蓋合せ状に結合してなり、その底壁2
1の左右に磁気記録装置側の駆動軸が入る挿入孔
22,23が透設され、アダプタ本体20にこれ
の前面を閉合する前蓋24が開閉回動自在に枢着
されてばね部材で常に閉じ姿勢に回動付勢され、
かつ閉じ姿勢に保持するロツク機構を備えてい
る。これらの構成は標準のVHS型テープカート
リツジと同一仕様であるので、詳細は省略する。
但し、アダプタ本体20の内部構造は標準の大型
テープカートリツジと異なつており、テープリー
ルは存在せず、アダプタ本体20の前面は開放状
態になつている。
(3) アダプタの格納室 第1図において、アダプタ本体20の左寄り箇
所には上面開放の格納室25が区画形成されてい
て、この格納室25に上方から小型テープカート
リツジ2が抜き差し自在に格納される。
この格納室25に小型テープカートリツジを格
納したとき、小型テープカートリツジ2の繰出側
テープリール5がアダプタ本体20の駆動軸挿入
孔22上に同心状に位置する。
格納室25の開口上面は開閉蓋26の開閉自在
に閉合される。開閉蓋26は閉合状態において前
端左右の突出側片27,27が枢軸29,29を
支点として開閉揺動自在に枢支連結され、一方の
枢軸29に嵌装したつる巻ばね30で開き姿勢に
回動付勢されており、第3図に示すように、左右
の突出側片27,27を格納室25の前端の開口
上縁に接当させることにより最大開き角(約
115°)が規制される。
開閉蓋26の一方の枢支連結部の近傍からは係
合子31を開閉蓋26の閉合状態において前記枢
軸29よりも前方に延出し、開閉蓋26が開放さ
れた状態で小型テープカートリツジ2を格納室2
5に挿入すると、第2図および第3図に示すよう
に、小型テープカートリツジ2の右横側壁12の
段付面と前蓋16との間に形成された縦方向の間
隙32に前記係合子31の延出端の係合爪31a
が係入するものとした。しかるときは、開閉蓋2
6をつる巻ばね30に抗して格納室25の上面に
閉合して行くと、前蓋16が自動的に係合子31
の係合爪31aでばね部材19に抗して上向きに
けり上げられ、前述の開き角度を越えるとばね部
材19で前蓋16は自ら開き姿勢になり、開閉蓋
26が閉じられた状態では該係合爪31aが支え
となつて前蓋16に加わる指等の外力を吸収し、
前蓋16を開き姿勢に維持する。
次に、格納室25から小型テープカートリツジ
2を抜き外すときに、開閉蓋26の前端縁26a
が前蓋16に接当して前蓋16を下向きに押圧
し、前蓋16が自動的に閉じられる。
(4) 小型テープカートリツジからテープをアダプ
タ本体の前面に引き出す機構 既に述べたように、本案アダプタ1の格納室2
5に小型テープカートリツジ2を格納して開閉蓋
26を閉じると、小型テープカートリツジ2の前
蓋16が開いた状態にセツトされており、アダプ
タ1を磁気記録装置に装填するに先だつて小型テ
ープカートリツジ2からテープ4をアダプタ本体
20の前面に引き出し、標準の大型テープカート
リツジにおけると同様のテープセツト状態にする
ことになる。
すなわち、第4図は小型テープカートリツジ2
をアダプタ本体20に格納した直後の状態を示し
ており、この段階では小型テープカートリツジ2
に内蔵のテープ4は前方左右のテープガイド部材
7,7間にわたつて張られている。この状態から
アダプタ本体20に内蔵のテープ引出し機構33
で前記テープ4がプレローデイングされる。
つぎに、そのテープ引き出し機構33を説明す
ると、アダプタ本体20の内部には格納室25の
前方左右に丸ピン状のテープ引出し部材34,3
5が垂直姿勢で待機しており、格納室25に小型
テープカートリツジ2が上方より挿入されると、
テープ引出し部材34,35が相対的に小型テー
プカートリツジ2の前端の凹部36,37に下方
から突入してテープガイド部材7,7間に張られ
たテープ4の内側に入り込む。
第4図ないし第6図において、左右のテープ引
出し部材34,35は、アダプタ本体20内の格
納室25の右側において支点39まわりに水平揺
動自在な操作レバー40と左右のリンク機構4
3,44を介してそれぞれ連結されており、操作
レバー40を支点39まわりに時計方向に回動操
作すると左右のリンク機構43,44を介してテ
ープ引出し部材34,35がアダプタ本体20内
の前端左右隅部寄り位置に固定してある受け部材
45,46にまで移動してテープ4をアダプタ本
体20の前蓋24の内側にまで引き出す。このテ
ープ引出し位置は標準の大型テープカートリツジ
における前方左右のテープガイド部材の本来ある
べき位置に相当する。
すなわち、左側のテープ引出し部材34は基端
部の固定支点47を中心に水平揺動するテープ引
出しアーム49の先端に立設固定されている。小
型テープカートリツジ2はそのケース底壁の下面
が前方部分において左右幅方向にわたつて凹設さ
れており、テープ引出しアーム49の立下げ先端
部はアダプタ本体20のケース底壁21と小型テ
ープカートリツジ2のケース底壁との間に嵌入す
る。このテープ引出しアーム49はリンク50お
よび中継リンク51を介して左右方向に移動する
リンク52に連結する。アダプタ本体20内の右
横空間には上ケース20aの内面に前記支点39
まわりに水平揺動自在のベルクランク53を支持
し、このベルクリンク53の短辺側にリンク52
の基端を長孔とピンとの係合により連結する。
また、アダプタ本体20の右横側空間に、上ケ
ース20aの内面に沿う水平のカム板55を固定
する。このカム板55は、ほぼ前後向きに走る2
列の湾曲状長孔56,57を有し、第10図に示
す如く各長孔56,57に貫通するピン59,6
0を介してカム板55の上下にスライドリンク6
1,62を一体連結状態で配置してあり、上側の
スライドリンク61と前記ベルクランク53の長
辺側の先端とをリンク63で連結する。一方、下
側のスライドリンク62に設けたピン64に、く
の字形の長孔65を介して別のテープ引出しアー
ム66を連結し、このアーム66の立下げ先端部
に右側のテープ引出し部材35を垂直に立設して
ある。そしてアーム66と下側スライドリンク6
2とにわたつて引張ばね67を架着し、テープ引
出しアーム66を下側スライドリンク62側に引
き寄せ付勢しておく。またテープ引出しアーム6
6の側縁には上下スライドリンク61,62を連
結する一方のピン59に側方より結合する切欠き
69が設けられている。
前記ベルクランク53の支点39に手動操作レ
バー40の先端を枢着し、このレバー40とベル
クランク53とは長孔70とピン71との係合に
より一定小角度の相対回動を許す融通を持たせて
連結する。そして両者53と40間に互いに引き
合う方向に付勢する引張ばね72を装着する。操
作レバー40の先端はアダプタ本体20を構成す
る上下ケース20a,20bの接合面に形成せる
左右横長のスリツト73を介してアダプタ本体2
0の後側壁74の外方に突出しており、その突出
端にノブ75が固定されている。
アダプタ本体20の後側壁74の外表面には左
右方向のほぼ中央部位にノブ収納用切欠部76が
形成され、アダプタ本体20の後方右隅部に後側
壁74と右横側壁77とをまたいで開口するノブ
収納用切欠部79が形成されており、操作レバー
40の揺動エンドにおいてノブ75が切欠部7
6,79とにそれぞれ納まる。
つぎにその作動を説明すると、アダプタ本体2
0に格納した小型テープカートリツジ2からテー
プ4をプレローデイングする前段階では、第4図
に示すように、上下スライドリンク61,62の
連結ピン59,60はそれぞれ湾曲状長孔56,
57の前端に位置している。この状態から操作レ
バー40を時計方向に回動操作すると、第5図に
示すように、ベルクランク53が同一方向に回動
することによつて、リンク52が左方に動き、こ
れにともなつてテープ引出しアーム49が支点4
7まわりに反時計方向に水平揺動し、まずテープ
4は左側テープ引出し部材34で前方に引き出さ
れる。
また、ベルクランク53の時計方向への回動に
ともなつて上下スライドリンク61,62が長孔
56,57に案内されてこれの後方側にスライド
移動し、これでテープ引出しアーム66も水平揺
動してテープ4は右側テープ引出し部材35で前
方に引き出されて行く。
このとき、ふたつの長孔56,57はそれぞれ
曲率中心を異ならせてあり、スライドリンク6
1,62はスライド面内で二次的に姿勢が変化す
る。そのためテープ引出しアーム66の先端にあ
るテープガイド部材35の軌跡Pは、第6図に示
すように初期は大曲率で後半では小さい曲率とな
る中間屈曲状の彎曲線を描く。つまり、テープ引
出し運動の初期は前方への移動成分が大きく、後
半では右横方向への移動成分が大きい。従つて、
アダプタ本体20の前蓋24が閉じ姿勢のまま
で、該前蓋24の内側における前後のスペースが
小さくともテープ4を大きく横外側方にまで引出
す。
次に第5図に示す如く、スライドリンク61,
62の一方の連結ピン59が長孔56の後端に、
また他方の連結ピン60が長孔57の屈曲点に達
したとき、右側テープ引出し部材35の小径上下
端部分はアダプタ本体20内の前端右隅寄り位置
に固定した受け部材46のL字状係入部46aに
受止め支持される。更に操作レバー40を揺動し
て行くと、上下スライドリンク61,62はピン
59を中心に先端が時計方向に回動して他方のピ
ン60が長孔57の後端まで移動する。すると、
このリンク回動にともなつてピン64がくの字形
長孔65の後端側に移動するため、テープ引出し
アーム66は相対的にテープガイド部材35と係
入部46aとの係止点を中心にして反時計方向に
強制回動される。そして、アーム66の先端側の
外側縁に形成した係入凹部80が受け部材46か
ら突設した係止突起82に嵌合し、これによつて
テープ引出しアーム66がピン64、受け部材4
6および係止突起82による3点支持状態で固定
され、リンク機構44の累積ガタが吸収されてテ
ープ引出し材35が受け部材46に確実に位置決
め支持される。
なお、左側のテープ引出し部材34はその上下
端部がテープ引出し限界においてアダプタ本体2
0内の前端左隅部に配置した受け部材45のV字
状係入部45aに上下端が受け止め支持される。
アダプタ本体20の上壁とテープ引出しアーム4
9とに、中間にループ部を有するクリツクばね8
4の両端がそれぞれ係止連結されており、このば
ね84でテープ引出しアーム49を中間の移動姿
勢を死点として前方の引出し位置方向と後方の退
入位置方向とに移動付勢している。従つて、テー
プ引出し部材34はリンク機構43の累積ガタが
吸収されて受け部材45の係入部45aに押圧付
勢されて引出し位置で確実に位置決め保持され、
かつ退入位置によく保持される。また、アダプタ
本体20の上壁と操作レバー40の中間部とに
も、中間にループ部を有するクリツクばね85の
両端がそれぞれ係止連結されており、このばね8
5で操作レバー40の揺動エンドにおいてノブ7
5が各切欠部76,79に安定的に納まる。
以上のように、左右のテープ引出し部材34,
35をそれぞれ斜め前方の移動限界まで移動して
固定したとき、その体は標準の大型テープカート
リツジにおける前方左右のテープガイド部材の本
来あるべき位置に相当しており、テープ4は左右
のテープ引出し部材34,35間にわたつて張ら
れている。このプレローデイング状態からアダプ
タ1を磁気記録装置に装填すると、アダプタ本体
20の前蓋24が開いてテープ4が磁気記録装置
側のテープローデイングピンで前方の回転ヘツド
に向けて引出される。
(5) 磁気記録装置による小型テープカートリツジ
のテープリールの駆動機構 アダプタ1を磁気記録装置に装填したとき、磁
気記録装置側の駆動軸がアダプタ本体20の底壁
21に透設した左右の駆動軸挿入孔22,23に
それぞれ突入し、左側の駆動軸挿入孔22に突入
した駆動軸は小型テープカートリツジ2の繰出側
テープリール5のハブ穴に係合する。しかし、小
型テープカートリツジ2の巻取側テープリール6
と右側の駆動軸挿入孔23とは離れており、巻取
側テープリール6を回転駆動する機構が必要であ
る。
そのために、アダプタ本体20内において右側
の駆動軸挿入孔23の中心上に、第12図に示す
如く大型テープカートリツジにおけるテープリー
ルのハブ穴と実質的に同一のハブ穴86を有する
駆動ギヤ87をラジアル方向に遊動自在に装着
し、小型テープカートリツジ2の巻取側テープリ
ール6の下フランジ10の外周に形成したガヤ部
11と、該駆動ギヤ87との間に上下二段のギヤ
部89a,89bを有するアイドルギヤ89を配
置し、アイドルギヤ89の上段のギヤ部89aを
スラスト自在に駆動ギヤ87に、下段のギヤ部8
9bを巻取側テープリール6のギヤ部11にそれ
ぞれ噛み合わせる。
アイドルギヤ89はアダプタ本体20の上ケー
ス内面に取付けた可動ブラケツト90の下側に支
軸91を介して一定範囲内で上下自在に吊下げ支
持し、圧縮コイルばね92で押上げ付勢してあ
る。したがつて、アダプタ本体20の格納室25
に小型テープカートリツジ2を上方から挿入した
とき、アイドルギヤ89の下段ギヤ部89bにリ
ールギヤ部11がうまく噛み合わないことがあつ
てもアイドルギヤ89は一旦ばね92に抗して下
方に逃げ、アイドルギヤ89の駆動開始で噛み合
い位置が合うと自動的にアイドルギヤ89が引き
上げられて正規の噛み合い状態になる。
ブラケツト90は、第4図に示すごとく、巻取
側テープリール6の軸心まわりに一定角度範囲内
で回動可能にピン94と長孔95との係合をもつ
て上ケース20aに支持されており、かつ引張り
ばね96で駆動ギヤ87とリールギヤ部11とに
楔状に割り込むように移動付勢されている。した
がつて、アイドルギヤ89はリールギヤ部11に
常に噛み合つたうえで駆動ギヤ87の遊動によく
追随して該ギヤ87にも常にガタが吸収されて噛
み合う。
(6) テープ引出し操作の忘れ防止機構 操作レバー40によるプレローデイング操作を
忘れてアダプタ1を磁気記録装置に装填すると、
アダプタ1の前面からテープ4が引出せないので
磁気記録装置は作動しない。そのためにテープ引
出し操作の忘れ防止機構が設けられており、本考
案はこの点に特徴を有する。
第1図、第4図、第5図、第6図、第13図に
おいて、具体的にはアダプタ本体20の右横側壁
77に前後に長いスリツト状の開口部97を上下
ケース20a,20bの接合面間に形成してあ
る。すなわち、図の例では上ケース20a側の接
合面に下向きに開口する切欠きを設け、上下ケー
ス20a,20bを突き合わせ結合したときに、
該切欠きで前記開口部97が構成されるものとし
た。
かくして、アダプタ本体20内に該開口部97
を介して平板状のストツパー98が出退自在に装
着される。そのストツパー98はアダプタ本体2
0内に中吊り状に固定された前記カム板55の水
平面上に載置され、基端側に立設のボス98aが
上ケース20aから垂設の軸99に嵌合枢支され
て、該軸99まわりに前記開口部97を介してア
ダプタ本体外に突出する姿勢とアダプタ本体内に
退入する姿勢とにわたつて水平揺動自在であり、
捩りばねからなるばね部材100でストツパー9
8の先端部がアダプタ本体外に常に突出するよう
揺動付勢されている。
そして、ストツパー98の存在が使用者の注意
力を喚起するようストツパー98は少なくとも上
面をアダプタ本体20と色違いに着色してある。
しかるときは、テープ引出し部材34,35が
前述の退入位置にあるとき、つまりプレローデイ
ングが成されていない状態ではストツパー98の
先端部がアダプタ本体20の右横側壁77の外方
に突出している。したがつて使用者はこのストツ
パー98を見てプレローデイングが未完了である
ことに気付き、アダプタ1を磁気記録装置に装填
するに先だつてテープ引出し操作を忘れることが
なくなる筈である。仮にそのままアダプタ1を磁
気記録装置に装填したとしても、前記ストツパー
98が磁気記録装置側の装着台に接当干渉してア
ダプタ1を磁気記録装置に完全に押込み挿入でき
ないので、少なくともこの段階において使用者は
テープ引出し操作の忘れに気付くことになる。
しかしいま、前述の要領で左右のテープ引出し
部材34,35を退入位置から前方の引出し位置
にまで移動操作すると、右側テープ引出し部材3
5のリンク機構44の一部、図の例ではスライド
リンク61のリンク63との連結部61aがスト
ツパー98の基端側に設けた被押圧部101に接
当作用して行き、テープ4を完全にプレローデイ
ングした状態においてはストツパー98がばね部
材100に抗してアダプタ本体20内に退入す
る。従つてこの状態ではアダプタ1を磁気記録装
置に一切の支障なく押込み装填できる。
〔別実施例〕
図示例の全容は以上のようになつているが、本
考案はこれに限られるものではない。
例えばストツパー98の基端を縦軸まわりに水
平揺動自在に枢支し、ストツパー98の先端側と
リンク機構44の一部、例えばリンク62とを別
の部材で連動連結してストツパー98をアダプタ
本体外に突出する姿勢とアダプタ本体内に退入す
る姿勢とに切換え操作するようにしてもよい。ま
た、リンク機構44の一部が中間部材を介してス
トツパー98の一部に間接的に接当作用するよう
にしてもよい。また、ストツパー98は棒状にし
てその先端が円形又は角形の開口部97を介して
直接的に出退するものであつてもよい。
更に、アダプタ本体20の左横側壁77にスト
ツパー98が出退する開口部97を前述の要領で
設け、左側テープ引出し部材34のリンク機構4
3でストツパー98を出退操作するようにしても
よい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、アダ
プタ本体20に小型テープカートリツジ2を格納
しただけではアダプタ本体20の横側壁77から
ストツパー98が突出しているので、使用者はこ
のストツパー98を見て小型テープカートリツジ
2からのテープ4のプレローデイングが成されて
いないことに容易に気がつき、テープ引出し操作
を忘れてアダプタを磁気記録装置に装填するミス
を可及的に無くすことができる。仮に、プレロー
デイング操作を忘れたとしてもストツパー98が
接当干渉してアダプタを磁気記録装置にそのまま
装填できないものとしたので、プレローデイング
操作の忘れに早く気付くことができて便利であ
る。
また、アダプタ本体20の左右の一方の横側壁
77に設けられるストツパー98の出退用開口部
97は、アダプタ本体20を構成する上下ケース
20a,20bを突き合わせたときに両者の接合
面間に形成されるものとしてある。従つて、前記
開口部97が上下ケース20a,20bのいずれ
か一方の上下中間部に貫通状に形成された実施形
態とは異なり、ストツパー98の組み付けに際
し、上下ケース20a,20bの一方にストツパ
ー98を接合面に載せ置く状態で位置決めして先
組みしたのち、他方のケースを被せ付けるだけで
よく、該開口部97にケース内方側からストツパ
ー98を案内して挿通するといつた面倒な手間を
要さず、組み付け作業性に優れる。更に、上下ケ
ース20a,20bはプラスチツク成形時に金型
から上下方向に抜き出されるので、該開口部97
の成形も容易である。また、上下ケース20a,
20bのいずれかの上下中間部に開口部97を貫
通状に形成する形態に比べて、アダプタ本体20
の開口部97を設けるべき横側壁77の強度もよ
り一層確保できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案アダプタと小型テープカートリツ
ジとを後方側から見た外観斜視図、第2図はそれ
らを前方側から見た斜視図、第3図は第2図にお
けるA−A線に沿う一部切欠き側面図である。第
4図ないし第11図はテープ引出し機構を示して
おり、第4図はテープ引出し操作前の状態を示す
平面図、第5図はテープ引出し操作途中の状態を
示す平面図、第6図はテープ引出し操作後の状態
を示す平面図、第7図は第4図におけるB−B線
断面図、第8図は第6図におけるC−C線断面
図、第9図は第6図におけるD−D線断面図、第
10図はテープ引出しリンク機構の一部を示す分
解斜視図、第11図はテープ引出しリンク機構の
全体構成を示す概略斜視図である。第12図はテ
ープ巻取り機構を示す要部の縦断面図である。第
13図は本考案に係るテープ引出し操作の忘れ防
止機構を示す概略斜視図である。 1……アダプタ、2……小型テープカートリツ
ジ、20……アダプタ本体、25……格納室、3
3……テープ引出し機構、34,35……テープ
引出し部材、40……操作レバー、43,44…
…リンク機構、77……アダプタ本体の横側壁、
97……開口部、98……ストツパー、99……
軸、100……ばね部材、101……ストツパー
の被押圧部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 大型テープカートリツジと実質的に同一の外形
    形状を有するアダプタ本体20に、小型テープカ
    ートリツジ2が抜き差し自在に格納される格納室
    25を設けるとともに、小型テープカートリツジ
    2からテープ4をアダプタ本体20の前面側に引
    出すテープ引出し機構33を内蔵した小型テープ
    カートリツジのアダプタであつて、 アダプタ本体20の左右の一方の横側壁77に
    おいて、アダプタ本体20を構成する上ケース2
    0aと下ケース20bの接合面間に開口部97を
    設け、 アダプタ本体20にストツパー98を開口部9
    7を介してアダプタ本体20外に突出する姿勢と
    アダプタ本体20内に退入する姿勢とに出退自在
    に装着し、 テープ引出し機構33によるテープ引出し動作
    に連動してストツパー98がアダプタ本体20内
    に退入するようにしたことを特徴とする小型テー
    プカートリツジのアダプタ。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5545172A (en) * 1978-09-26 1980-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd Cassette adaptor
JPS58141476A (ja) * 1982-02-15 1983-08-22 Canon Inc カセツトアダプタ−

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5545172A (en) * 1978-09-26 1980-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd Cassette adaptor
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