JPS6346935Y2 - - Google Patents

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JPS6346935Y2
JPS6346935Y2 JP1982035234U JP3523482U JPS6346935Y2 JP S6346935 Y2 JPS6346935 Y2 JP S6346935Y2 JP 1982035234 U JP1982035234 U JP 1982035234U JP 3523482 U JP3523482 U JP 3523482U JP S6346935 Y2 JPS6346935 Y2 JP S6346935Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野 この考案は小型テープカートリツジを大型テー
プカートリツジ用の磁気記録装置に装填して使用
できるようにした小型テープカートリツジのアダ
プタに関する。
〔従来の技術〕
この種のアダプタに関し、本出願人は先に実願
昭57−15683号に以て、大型テープカートリツジ
と実質的に同一の外形形状を有するアダプタ本体
に小型テープカートリツジを格納し、小型テープ
カートリツジからこれに内蔵テープをアダプタ本
体の前面に一旦引出し操作したのち、磁気記録装
置に装填する形態を提案した。
これで問題になるのは、アダプタ本体に小型テ
ープカートリツジを格納したのち、小型テープカ
ートリツジからテープをアダプタ本体の前面に引
出す操作を忘れて、そのまま磁気記録装置にアダ
プタを装填するミスを犯すことである。その場合
には、磁気記録装置は作動しないので、アダプタ
を装填し直さなければならず、面倒であるうえに
折角の記録チヤンスを逃がしたり、磁気記録装置
の不作動の原因が早期につかめず、使用者も困惑
することになる。
そこで、本考案者はアダプタ本体の外壁の適所
に内外貫通状の開口部を設け、アダプタ本体に該
開口部を介してストツパーをこれがアダプタ本体
外に突出する姿勢とアダプタ本体内に退入する姿
勢とに出退自在に装着する。そして、アダプタ本
体に小型テープカートリツジを格納しただけで
は、アダプタ本体からストツパーが常に外方に突
出した状態にあり、該ストツパーでアダプタを磁
気記録装置に装填できないように接当規制する。
しかし、アダプタ本体に内蔵のテープ引出し機構
で小型テープカートリツジからテープをアダプタ
本体の前面側に引出し操作したときには、これに
連動して前記ストツパーがアダプタ本体内に退入
する形態を検討した。
〔考案が解決しようとする課題〕
問題はアダプタ本体へのストツパーの配設位置
である。
この種のアダプタを添付図面を参照しながら説
明すると、第1図においてアダプタ本体20の左
側に小型テープカートリツジ2が抜き差し自在に
格納される格納室25を設け、該格納室25の底
壁に設けた駆動軸挿入孔22上に、小型テープカ
ートリツジ2に内蔵せる左側の繰出側テープリー
ル5を位置させ、磁気記録装置側のひとつの駆動
軸が該挿入孔22を介して繰出側テープリール5
に嵌係合する形態を採る。そこでは小型テープカ
ートリツジ2内の右側に位置する巻取側テープリ
ール6は、その下フランジ10の外周にギヤ部1
1を設け、横外側方から該ギヤ部11を介して駆
動する形態となつており、底壁側から巻取側テー
プリール6を駆動できないことが背景となつてい
る。従つて、テープ引出し機構33の主体部は、
アダプタ本体20内の右寄りの空間に配置するこ
とになる。更に具体的な実施に際しては、小型テ
ープカートリツジ2の巻取側テープリール6の駆
動機構もアダプタ本体20内の右寄り空間に集約
的に配置せざるを得ないものとなつている。
しかるに、本考案者は当初アダプタ本体20内
の右寄り空間に前記ストツパーをテープ引出し機
構33と所定の連動関係をもつて配置することを
検討した。しかし、この配置構成には前述したよ
うにスペース的な無理があり、徒に内部構造が複
雑化し、テープ引出し機構33、巻取側テープリ
ール6の駆動機構およびストツパーの作動にも支
障を来すことに気付いた。
更に、左右一組のテープ引出し部材34,35
を含むテープ引出し機構33は、これらテープ引
出し部材34,35を移動操作して小型テープカ
ートリツジ2内にテープ4をアダプタ本体20の
前面側に引出すものである。しかるに、左側テー
プ引出し部材34は、アダプタ本体20内の右側
空間に主体部が配置されたテープ引出し機構33
により、格納室25の後方側ついで左側方に配さ
れた種々のリンク部材などを経由して移動操作さ
れるものであり、その動力伝達系が長いので途中
にこじれや損傷が生じやすい。そのため、右側テ
ープ引出し部材35が正規のテープ引出し位置に
あるときでも、左側テープ引出し部材34は確実
に正規のテープ引出し位置に達していないことが
起こりがちとなる。そうした場合に、磁気記録装
置にアダプタがそのまま装填されると、アダプタ
本体20からのテープローデイングにも支障を来
し、テープ損傷などの重大なトラブルに直結す
る。
このような観点からも、左側テープ引出し部材
34に対応させて前述のストツパーをアダプタ本
体20の左側に配することが望まれる。
本考案は、かかる経緯を経て開発されたもので
あり、その基本目的はアダプタ本体内で小型テー
プカートリツジからテープが完全に引出されてい
るか否かを容易に識別でき、かつテープ引出し操
作を忘れているときは、そのまま磁気記録装置側
に装填するのが困難となるアダプタを得るにあ
る。
本考案の目的は、アダプタ本体内の有効スペー
スにテープ引出し機構や、ストツパーを含むテー
プ忘れ防止機構などを設計上の余裕を以て無理な
く合理的に配置でき、作動の確実性と組み付け作
業性の向上とを期すことができるアダプタを得る
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のアダプタは、第1図に示すごとくアダ
プタ本体20の左寄りに格納室25を、右寄りに
テープ引出し機構33を各々配設し、このテープ
引出し機構33の一組のテープ引出し部材34,
35を格納室25の左、右前部に配設する。この
うち、左側テープ引出し部材34は、右寄りに配
設されたテープ引出し機構33から格納室25の
後部および左側部回りに配設された連結部材によ
つて駆動されるものとする。かくして、アダプタ
本体20の左先外壁に開口部97を設け、アダプ
タ本体20にストツパー98を該開口部97を介
してアダプタ本体20外に突出する姿勢とアダプ
タ本体20内に退入する姿勢とに位置変更自在に
装着し、右側のテープ引出し機構33による左側
テープ引出し部材34のテープ引出し動作に連動
してストツパー98がアダプタ本体20内に退入
するようにしたものである。
〔作用〕
アダプタ本体20の右寄りにテープ引出し機構
33の主体部が配置されており、このテープ引出
し機構33で左右一組のテープ引出し部材34・
35を前方に移動操作することによつて、小型テ
ープカートリツジ2内のテープ4がアダプタ本体
20の前面側に引出される。
アダプタ本体20の左寄りに配した格納室25
に小型テープカートリツジ2が格納されてかいる
が、これらのテープ4が未だ引出されていないと
きは、アダプタ本体20の左側外壁からストツパ
ー98が外方に突出している。
両テープ引出し部材34,35で小型テープカ
ートリツジ2からテープ4に完全に引出される
と、その際のテープ引出し機構33による左側テ
ープ引出し部材34の移動に連動してストツパー
98がアダプタ本体20内に退入する。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を図面に基づき説明す
る。図示する本案アダプタ1はビデオ用の小型テ
ープカートリツジ2を通常の大型テープカートリ
ツジ用のビデオデツキに装填して使用できるよう
にしたものである。
(1) 小型テープカートリツジの構造 第1図および第2図において、小型テープカー
トリツジ2はこれ自体独立して機能するものであ
つて、プラスチツク製の上下ケース3a,3bを
蓋合わせ状にタツピングねじ等で結合してなる本
体ケース3の内部左右にテープ4が巻かれる両フ
ランジ付きテープリール5,6を可回転に装着
し、本体ケース3の前方左右にテープガイド部材
7,7を配置し、後方側から見たときテープ4が
左側の操出リール5からケース前面に導出されて
右側の巻取リール6に巻取られるものとする。但
し、操作側テープリール5はケース底壁に透設の
駆動軸挿入孔上にラジアル方向へ一定の遊動を許
して装置してあり、巻取側テープリール6は垂直
の固定軸9まわりに位置固定状に支持されて回転
し、その下フランジ10の外周に形成したギヤ部
11が本体ケース3の底壁および右横側壁12に
わたつて形成した切欠き13を介して横外側方に
露出している。
本体ケース3には、不使用時にこれの前面を閉
合してテープ4を保護するための前蓋16が付設
されている。前蓋16は前面板17の左右両端に
連結片18,18が後ろ向きに連出され、両連結
片18,18が本体ケース3の左右横側壁12,
12の前端凹設部に外嵌して回転自在にピン枢支
され、右横側壁12に装着のU字状ばね部材19
で前蓋16が開閉各方向からの角度が約70度の開
き角を死点として閉じ姿勢にあるときは閉じ勝手
に、前方90度の上開き姿勢にあるときは開き勝手
に保持されている。
(2) アダプタの基本構造 第1図および第2図において、本案アダプタ1
は少なくともアダプタ本体20の外形形状が大型
テープカートリツジ、図ではVHS型テープカー
トリツジと実質的に同一仕様に形成されていて、
VHS極テープカートリツジ用の磁気記録装置に
装填したとき一切の支障なく磁気記録装置が作動
するものとなつている。
アダプタ本体20はプラスチツク製の上下ケー
ス20a,20bをタツピングねじ等で蓋合せ状
に結合してなり、その底壁21の左右に磁気記録
装置側の駆動軸が入る挿入孔22,23が透設さ
れ、アダプタ本体20にこれの前面を閉合する前
蓋24が開閉回動自在に枢着されてばね部材で常
に閉じ姿勢に回動付勢され、かつ閉じ姿勢に保持
するロツク機構を備えている。これらの構成は標
準のVHS型テープカートリツジと同一仕様であ
るので、詳細は省略する。但し、アダプタ本体2
0の内部構造は標準の大型テープカートリツジと
異なつており、テープリールは存在せず、アダプ
タ本体20の前面は開放状態になつており。
(3) アダプタ格納室 第1図において、アダプタ本体20の左寄り箇
所には上面開放の格納室25が区画形成されてい
て、この格納室25に上方から小型テープカート
リツジ2が抜き差し自在に格納される。
この格納室25に小型テープカートリツジを格
納したとき、小型テープカートリツジ2の繰出側
テープリール5がアダプタ本体20の駆動軸挿入
孔22上に同心状に位置する。
格納室25の開口上面は開閉蓋26で開閉自在
に閉合される。開閉蓋26は閉合状態において前
端左右の突出側片27,27が枢軸29,29を
支点として開閉揺動自在に枢支連結され、一方の
枢軸29に嵌装したつる巻ばね30で開き姿勢に
回動付勢されており、第3図に示すように、左右
の突出側片27,27を格納室25の前端の開口
上縁に接当させることにより最大開き角(約
115゜)が規制されている。
開閉蓋26の一方の枢支連結部の近傍からは係
合子31を開閉蓋26の閉合状態において前記枢
軸29よりも前方に延出し、開閉蓋26が開放さ
れた状態で小型テープカートリツジ2を格納室2
5に挿入すると、第2図および第3図に示すよう
に、小型テープカートリツジ2の右横側壁12の
段付面と前蓋16との間に形成された縦方向の間
隙32と前記係合子31の延出端の係合爪31a
が係入するものとした。しかるときは、開閉蓋2
6をつる巻ばね30に抗して格納室25の上面に
閉合して行くと、前蓋16が自動的に係合子31
の係合爪31aでばね部材19に抗して上向きに
けり上げられ、前述の開き角度を越えるとばね部
材19で前蓋16は自ら開き姿勢になり、開閉蓋
26が閉じられた状態では該係合爪31aが支え
となつて前蓋16に加わる指等の外力を吸収し、
前蓋16を開き姿勢に維持する。
次に、格納室25から小型テープカートリツジ
2を抜き外すときに、開閉蓋26の前端縁26a
が前蓋16に接当して前蓋16を下向きに押圧
し、前蓋16が自動的に閉じられる。
(4) 小型テープカートリツジからテープをアダプ
タ本体の前面に引き出す機構 既に述べたように、本案アダプタ1の格納室2
5に小型テープカートリツジ2を格納して開閉蓋
26を閉じると、小型テープカートリツジ2の前
蓋16が開いた状態にセツトされており、アダプ
タ1を磁気記録装置に装填するに先だつて小型テ
ープカートリツジ2からテープ4をアダプタ本体
20の前面に引出し、標準の大型テープカートリ
ツジにおけると同様のテープセツト状態にするこ
とになる。
そのテープ引出し機構33をつぎに説明する
と、第4図は小型テープカートリツジ2をアダプ
タ本体20に格納した直後の状態を示しており、
この段階では小型テープカートリツジ2に内蔵の
テープ4は前方左右のテープガイド部材7,7間
にわたつて張られている。
アダプタ本体20の内部には格納室25の前方
左右に丸ピン状のテープ引出し部材34,35が
垂直姿勢で待機しており、格納室25に小型テー
プカートリツジ2が上方より挿入されると、テー
プ引出し部材34,35が相対的に小型テープカ
ートリツジ2の前端の凹部36,37に下方から
突入してテープガイド部材7,7間に張られたテ
ープ4の内側に入り込む。
第4図ないし第6図において、左右のテープ引
出し部材34,35を移動操作するテープ引出し
機構33の主体部は、アダプタ本体20内の右寄
り空間に配設されており、各テープ引出し部材3
4,35は支点39まわりに水平揺動自在な操作
レバー40と左右のリング機構43,44を介し
てそれぞれ連結され、操作レバー40を支点39
まわりに時計方向に回動操作すると左右のリング
機構43,44を介してテープ引出し部材34,
35がアダプタ本体20内の前端左右隅部寄り位
置に固定してある受け部材45,56にまで移動
し、テープ4をアダプタ本体20の前蓋24の内
側にまで引出す。このテープ引出し位置は標準の
大型テープカートリツジにおける前方左右のテー
プガイド部材の本来あるべき位置に相当する。
すなわち、左側テープ引出し部材34は基端部
の固定支点47を中心に水平揺動するテープ引出
しアーム49の先端に立設固定されている。小型
テープカートリツジ2はそのケース底壁の下面が
前方部分において左右幅方向にわたつて凹設され
ており、テープ引出しアーム49の立下げ先端部
はアダプタ本体20のケース底壁21と小型テー
プカートリツジ2のケース底壁との間に嵌入す
る。このテープ引出しアーム49はリンク50お
よび中継リンク51を介して左右方向に移動する
リンク52に連結する。アダプタ本体20内の右
横側空間には上ケース20aの内面に前記支点3
9まわりに水平揺動自在のベルクランク53を支
持し、このベルクランク53の短辺側にリンク5
2の基端を長孔とピンとの係合により連結する。
また、アダプタ本体20の右横側空間に、上ケ
ース20aの内面に沿う水平のカム板55を固定
する。このカム板55は、ほぼ前後向きに走る2
列の彎曲状長孔56・57を有し、第10図に示
す如く各長孔56,57に貫通するピン59・6
0を介してカム板55の上下にスライドリング6
1,62を一体連結状態で配置してあり、上側の
スライドリング61と前記ベルクランク53の長
辺側の先端とをリンク63で連結する。一方、下
側のスライドリング62に設けたピン64に、く
の字形の長孔65を介して別のテープ引出しアー
ム66を連結し、このアーム66の立下げ先端部
に右側のテープ引出し部材35を垂直に立設して
ある。そしてアーム66と下側スライドリング6
2とにわたつて引張ばね67を架着し、テープ引
出しアーム66を下側スライドリング62側に引
き寄せ付勢しておく。またテープ引出しアーム6
6の側縁には上下スライドリング61,62を連
結する一方のピン59に側方つり係合する切欠き
69が設けられている。
前記ベルクランク53の支点39に手動操作レ
バー40の先端を枢着し、このレバー40とベル
クランク53とは長孔70とピン71との係合に
より一定小角度の相対回動を許す融通を持たせて
連結する。そして両者53と40間に互いに引き
合う方向に付勢する引張ばね72を装着する。操
作レバー40の先端はアダプタ本体20を構成す
る上下ケース20a,20bの接合面に形成せる
左右横長のスリツト73を介してアダプタ本体2
0の後側壁74の外方に突出しており、その突出
端にノブ75が固定されている。
アダプタ本体20の後側壁74の外表面には左
右方向のほぼ中央部位にノブ収納用切欠部76が
形成され、アダプタ本体20の後方右隅部に後側
壁74と右横側壁77とをまたいで開口するノブ
収納用切欠部79が形成されており、操作レバー
40の揺動エンドにおいてノブ75が切欠部7
6,79とにそれぞれ納まる。
つぎにその作動を説明すると、アダプタ本体2
0に格納した小型テープカートリツジ2からテー
プ引出し作業をする前段階の状態では、第4図に
示すように、上下スライドリンク61・62の連
結ピン59,60はそれぞれ彎曲状長孔56・5
7の前端に位置している。この状態から操作レバ
ー40を時計方向に回動操作すると、第5図に示
すように、ベルクランク53が同一方向に回動す
ることによつて、リンク52が左方に動き、これ
にともなつてテープ引出しアーム49が支点47
まわりに反時計方向に水平揺動し、まずテープ4
は左側テープ引出し部材34で前方に引き出され
る。
また、ベルクランク53の時計方向への回動に
ともなつて上下スライドリンク61,62が長孔
56,57に案内されてこれの後方側にスライド
移動し、これでテープ引出しアーム66も水平揺
動してテープ4は右側テープ引出し部材35で前
方に引き出されて行く。
このとき、ふたつの長孔56,57はそれぞれ
曲率中心を異ならせてあり、スライドリンク6
1,62はスライド面内で二元的に姿勢が変化す
る。そのためテープ引出しアーム66の先端にあ
るテープガイド部材35の軌跡Pは、第6図に示
すように、初期は大曲率で後半では小さい曲率と
なる中間屈曲状の彎曲線を描く。つまり、テープ
引出し運動の初期は前方への移動成分が大きく、
後半では右横方向への移動成分が大きい。したが
つて、アダプタ本体20の前蓋24が閉じ姿勢の
ままで、該前蓋24の内側における前後のスペー
スが小さくともテープ4を大きく横外側方にまで
引出す。
次に第5図に示す如く、スライドリング61,
62の一方の連結ピン59が長孔56の後端に、
また他方の連結ピン60が長孔57の屈曲点に達
したとき、右側テープ引出し部材35の小径上下
端部分はアダプタ本体20内の前端右隅部寄り位
置に固定した受け部材46のL字状係入部46a
に受止め支持される。更に操作レバー40を揺動
して行くと、上下スライドリング61,62はピ
ン59を中心に先端が時計方向に回動して他方の
ピン60が長孔57の後端まで移動する。する
と、このリンク回動にともなつてピン64がくの
字形長孔65の後端側に移動するため、テープ引
出しアーム66は相対的にテープガイド部材35
と係入部46aとの係止点を中心にして反時計方
向に強制回動される。そして、アーム66の先端
側の外側縁に形成した係入凹部80が受け部材4
6から突設した係止突起82に嵌合し、これによ
つてテープ引出しアーム66がピン64、受け部
材46および係止突起82による3点支持状態で
固定され、右側リンク機構44の累積ガタが吸収
されて右側テープ引出し部材35が受け部材46
に確実に位置決め支持される。
なお、左側テープ引出し部材34はその上下端
部がテープ引出し限界においてアダプタ本体20
内の前端左隅部に配置した受け部材45のV字状
係入部45aに上下端が受け止め支持される。ア
ダプタ本体20の上壁とテープ引出しアーム49
とに、中間にループ部を有するクリツクばね84
の両端がそれぞれ係止連結されており、このばね
84でテープ引出しアーム49を中間の移動姿勢
を死点として前方の引出し位置方向と後方の退入
位置方向とに移動付勢している。したがつて、左
側テープ引出し部材34は左側リンク機構43の
累積ガタが吸収されて受け部材45の係入部45
aに押圧付勢されて引出し位置で確実に位置決め
保持され、かつ退入位置によく保持される。ま
た、アダプタ本体20の上壁と操作レバー40の
中間部とにも、中間にループ部を有するクリツク
ばね85の両端がそれぞれ係止連結されており、
このばね85で操作レバー40の揺動エンドにお
いてノブ75が各切欠部76,79に安定的に納
まる。
以上のように、左右のテープ引出し部材34,
35をそれぞれ斜め前方の移動限界まで移動して
固定したとき、その位置は標準の大型テープカー
トリツジにおける前方左右のテープガイド部材の
本来あるべき位置に相当しており、テープ4は左
右のテープ引出し部材34,35間にわたつて張
られている。この状態からアダプタ1を磁気記録
装置に装填すると、アダプタ本体20の前蓋24
が開いてテープ4が磁気記録装置側のテープロー
デイングピンで前方の回転ヘツドに向けて引出さ
れる。
(5) 磁気記録装置による小型テープカートリツジ
のテープリールの駆動機構 アダプタ1を磁気記録装置に装填したとき、磁
気記録装置側の駆動軸がアダプタ本体20の底壁
21に透設した左右の駆動軸挿入孔22,23に
それぞれ突入し、左側の駆動軸挿入孔22に突入
した駆動軸は小型テープカートリツジ2の繰出側
テープリール5のハブ穴に係合する。しかし、小
型テープカートリツジ2の巻取側テープリール6
と右側の駆動軸挿入孔23とは離れており、巻取
側テープリール6を回転駆動する機構が必要であ
る。
そのために、アダプタ本体20内において右側
の駆動軸挿入孔23の中心上に、第12図に示す
如く大型テープカートリツジにおけるテープリー
ルのハブ穴と実質的に同一のハブ穴86を有する
駆動ギヤ87をラジアル方向に遊動自在に装着
し、小型テープカートリツジ2の巻取側テープリ
ール6の下フランジ10の外周に形成したギヤ部
11と、該駆動ギヤ87との間に上下二段のギヤ
部89a,89bを有するアイドルギヤ89を配
置し、アイドルギヤ89の上段のギヤ部89aを
スラスト自在に駆動ギヤ87に、下段のギヤ部8
9bを巻取側テープリール6のギヤ部11にそれ
ぞれ噛み合わせる。
アイドルギヤ89はアダプタ本体20の上ケー
ス内面に取付けた可動ブラケツト90の下側に支
軸91を介して一定範囲内で上下動自在に吊下げ
支持し、圧縮コイルばね92で押上げ付勢してあ
る。したがつて、アダプタ本体20の格納室25
に小型テープカートリツジ2を上方から挿入した
とき、アイドルギヤ89の下段ギヤ部89bにリ
ールギヤ部11がうまく噛み合わないことがあつ
てもアイドルギヤ89は一旦ばね92に抗して下
方に逃げ、アイドルギヤ89の駆動開始で噛み合
い位相が合うと自動的にアイドルギヤ89が引き
上げられて正規の噛み合い状態になる。
ブラケツト90は、第4図に示すごとく、巻取
側テープリール6の軸心まわりに一定角度範囲内
で回動可能にピン94と長孔95との係合をもつ
て上ケース20aに支持されており、かつ引張り
ばね96で駆動ギヤ87とリールギヤ部11とに
楔状に割り込むように移動付勢されている。した
がつて、アイドルギヤ89はリールギヤ部11に
常に噛み合つたうえで駆動ギヤ87の遊動によく
追随して該ギヤ87にも常にガタが吸収されて噛
み合う。
(6) テープ引出し操作の忘れ防止機構 操作レバー40によるテープ引出し操作を忘れ
てアダプタ1を磁気記録装置に装填すると、アダ
プタ1の前面からテープ4が引き出せないので磁
気記録装置は作動しない。そのためにテープ引出
し操作の忘れ防止機構が設けられており、本考案
はその点に特徴を有する。
第1図、第4図、第5図、第6図、第11図に
おいて、具体的にはアダプタ本体20の左横側壁
77に前後に長いスリツト状の開口部97を上下
ケース20a・20bの接合面間に形成し、アダ
プタ本体20内の左横側壁77に近接する位置に
平面視で扇形状をなす平板状のストツパー98を
装着する。
そのストツパー98は、基端(後方)側に立設
のボス98aが上ケース20aから垂設の枢軸9
9に嵌合枢支されて、水平姿勢で該枢軸99まわ
りに前記開口部97を介してアダプタ本体外に突
出する姿勢とアダプタ本体内に退入する姿勢とに
わたつて水平揺動自在であり、捩りばねからなる
ばね部材100でストツパー98の先端部がアダ
プタ本体外に常に突出するよう揺動付勢されてい
る。
そして、ストツパー98の前方右側からピン状
の係合部101を下向きに突設してあり、該スト
ツパー98の下方に水平姿勢で配設された右側リ
ンク機構43のリンク50の右端縁に該係合部1
01が前記ばね部材100の弾圧力で受に接当係
合している。
なお、ストツパー98は少なくとも上面をアダ
プタ本体20と色違いに着色し、ストツパー98
の存在が使用者の注意力を喚起するようにしてあ
る。
しかるときは、テープ引出し部材34,35が
前述の退入位置にあるとき、つまりテープ引出し
操作をしていない状態ではストツパー98の先端
部がアダプタ本体20の左横側壁77の外方に突
出している。したがつて使用者はこのストツパー
98を見てテープ引出し操作前であることに気付
き、アダプタ1を磁気記録装置に装填するに先だ
つてテープ引出し操作を忘れることがなくなる筈
である。仮にそのままアダプタ1を磁気記録装置
に装填したとしても、前記ストツパー98が磁気
記録装置側の装着台に接当干渉してアダプタ1を
磁気記録装置に完全に押込み挿入できないので、
少なくともこの段階において使用者はテープ引出
し操作の忘れに気付くことになる。
しかしいま、前述の要領で左右のテープ引出し
部材34,35を退入位置から前方の引出し位置
にまで移動操作すると、左側テープ引出し部材3
4の前方への移動に伴い、左側リンク機構43の
前記リンク50はアダプタ本体20の右方に変移
して行き、該リンク50に係合部101を介して
連係されているストツパー98が枢軸99まわり
に時計回り方向へと水平揺動し、これでテープ4
を完全に引き出した状態においてはストツパー9
8がばね部材100に抗してアダプタ本体20内
に完全に退入する。従つて、この状態ではアダプ
タ1を磁気記録装置に一切の支障なく押込み装填
できる。
〔別実施例〕
図示例の全容は以上のようになつているが、本
考案はこれの限られるものではない。
例えばストツパー98の基端を縦軸まわりに水
平揺動自在に枢支し、ストツパー98の先端側と
左側リンク機構43の一部、例えば前記リンク5
0又は51とを別の部材で連動連結してストツパ
ー98をアダプタ本体外に突出する姿勢とアダプ
タ本体内に退入する姿勢とに切換え操作するよう
にしてもよい。また、該リンク機構43の一部が
中間部材を介してストツパー98の一部に間接的
に接当作用するようにしてもよい。また、ストツ
パー98は棒状にしてその先端が円形又は角形の
開口部97を介して直線的に出退するものであつ
てもよい。要は、アダプタの押込み方向に対して
ストツパー98が直交するよう出退入するもので
あればよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、アダ
プタ本体20に小型テープカートリツジ2を格納
しただけではアダプタ本体20の左側外壁からス
トツパー98が突出しているので、使用者はその
ストツパー98を見て小型テープカートリツジ2
からテープ4が末だアダプタ本体20の前面側に
引出し操作されていないことに容易に気がつき、
テープ引出し操作を忘れてアダプタを磁気記録装
置に装填するミスを可及的に無くすことができ
る。仮に、テープ引出し操作を忘れたとしてもス
トツパー98が接当干渉してアダプタが磁気記録
装置にそのまま装填できないので、テープ引出し
操作の忘れに早く気付くことができて便利であ
る。
とくに本考案では、アダプタ本体20の左寄り
に格納室25を、右寄りにテープ引出し機構33
の主体部をそれぞれ配設する形態において、アダ
プタ本体20の左側外壁にストツパー98が出退
する開口部97を設けた。従つて、アダプタ本体
20の右寄りにテープ引出し機構33の主体部と
ストツパー98とを集約的に配置する形態と異な
り、アダプタ本体20の左右にストツパー98と
テープ引出し機構33の主体部とが別々に分割配
置されているので、これらを設計上の余裕をもつ
て無理なく組み付けることができ、作動の確実性
と組み付け作業性の向上とを期すことができる。
しかも、ストツパー98はテープ引出し機構3
3によるテープ引出し動作に連動してアダプタ本
体20内に自動的に退入する。従つて、スタンバ
イ状態ではストツパー98をいちいち退入操作す
る必要がなく、使い勝手が良い。更に、左側に位
置するストツパー98は左側テープ引出し部材3
4のテープ引出し動作に連動して退入するので、
右寄りにあるテープ引出し機構33による左側テ
ープ引出し部材34の遠隔操作に不良があると
き、つまりテープ引出しミスがあるときは、これ
をストツパー98の退入不全によつて直ちに識別
でき、かつその際のストツパー98は磁気記録装
置への装填障害になるよう働くから重大なトラブ
ルの発生を未然に防止するにも有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案アダプタと小型テープカートリツ
ジとを後方側から見た外観斜視図、第2図はそれ
らを前方側から見た斜視図、第3図は第2図にお
けるA−A線に沿う一部切欠き側面図である。第
4図ないし第11図はテープ引出し機構を示して
おり、第4図はテープ引出し操作前の状態を示す
平面図、第5図はテープ引出し操作途中の状態を
示す平面図、第6図はテープ引出し操作後の状態
を示す平面図、第7図は第4図におけるB−B線
断面図、第8図は第6図におけるC−C線断面
図、第9図は第6図におけるD−D線断面図、第
10図はテープ引出しリンク機構の一部を示す分
解斜視図、第11図はテープ引出しリンク機構の
全体構成とストツパーとを示す概略斜視図であ
る。第12図はテープ巻取り機構を示す要部の縦
断面図である。第13図はテープ引出し機構の主
体部を示す概略斜視図である。 1……アダプタ、2……小型テープカートリツ
ジ、20……アダプタ本体、25……格納室、3
3……テープ引出し機構、34……左側テープ引
出し部材、35……右側テープ引出し部材、40
……操作レバー、43……左側リンク機構、44
……右側リンク機構、77……アダプタ本体の横
側壁、97……開口部、98……ストツパー、9
9……枢軸、100……ばね部材、101……ス
トツパーの係合部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 大型テープカートリツジと実質的に同一の外形
    形状を有するアダプタ本体20に、小型テープカ
    ートリツジ2が抜き差し自在に格納される格納室
    25を設けるとともに、小型テープカートリツジ
    2からテープ4をアダプタ本体20の前面側に引
    出すテープ引出し機構33を内蔵した小型テープ
    カートリツジのアダプタにおいて、アダプタ本体
    20の左寄りに格納室25を、右寄りにテープ引
    出し機構33を各々配設し、このテープ引出し機
    構33の一組のテープ引出し部材34・35を格
    納室25の左、右前部に配設し、左側テープ引出
    し部材34は、右寄りに配設されたテープ引出し
    機構33から格納室25の後部および左側部回り
    に配設された連結部材によつて駆動されるととも
    に、アダプタ本体20の左側外壁に開口部97を
    有し、アダプタ本体20にストツパー98を開口
    部97を介してアダプタ本体20外に突出する姿
    勢とアダプタ本体20内に退入する姿勢とに位置
    変更自在に装着し、右側のテープ引出し機構33
    による左側テープ引出し部材34のテープ引出し
    動作に連動してストツパー98がアダプタ本体2
    0内に退入するようにしたことを特徴とする小型
    テープカートリツジのアダプタ。
JP3523482U 1982-03-12 1982-03-12 小型テ−プカ−トリツジのアダプタ Granted JPS58140573U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58141476U (ja) * 1982-03-18 1983-09-22 赤井電機株式会社 情報記録媒体再生用ピツクアツプ

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