JPH059847U - 冷却媒体の循環ライン - Google Patents

冷却媒体の循環ライン

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JPH059847U
JPH059847U JP6308091U JP6308091U JPH059847U JP H059847 U JPH059847 U JP H059847U JP 6308091 U JP6308091 U JP 6308091U JP 6308091 U JP6308091 U JP 6308091U JP H059847 U JPH059847 U JP H059847U
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cooling medium
tank
cutting powder
line
temperature
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澤 徹 小
田 一 夫 石
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エスエムシー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度の制御精度がよい冷却媒体の循環ライン
を提供する。 【構成】 循環ライン20を、第1タンク25、第1ポ
ンプ28、フィルタ29a,29b及び第2タンク26
を順次直列に、かつ循環可能に接続した切削粉除去ライ
ン21と、第2タンク26の冷却媒体を工作機械に供給
する第2ポンプ33及び温度調節機構34を有する供給
ライン22とで構成し、切削粉除去ライン21の上流に
冷却媒体の切削粉を予め沈殿させる沈殿タンク24を設
ける。 【効果】 供給ラインにおける冷却媒体の供給量が、フ
ィルタの目詰まりの有無に関係なく略一定になるので、
冷却媒体の温度の制御精度が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、工作機械を冷却した冷却媒体から切削粉を除去して工作機械に還流 させる、冷却媒体の循環ラインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工作機械においては、所定の温度に調節した冷却媒体を供給して加工部を冷却 する必要があり、この冷却媒体は切削粉を除去して再使用される。 図2は公知の冷却媒体循環ラインの一例を示し、この循環ライン1は、図示を 省略している工作機械から排出された冷却媒体を貯留するタンク2、該タンク2 の冷却媒体を工作機械に還流させる管路3に順次直列に接続されたポンプ4、フ ィルタ5a,5b、及び冷却媒体を所定の温度に調節するためのクーラ6とヒー タ7を備えている。このタンク2は、冷却媒体の受入部2aと貯留部2bとを有 し、これらの間にマグネットセパレータ8が、受入部2aの上流に粒径の大きい 切削粉を除去するためのペーパフィルタ9がそれぞれ設置されており、貯留部2 bにおける冷却媒体の液位は、供給管10から供給される新しい冷却媒体の供給 量がボールタップ11で制御されることによって、略一定に保たれる。 上記冷却媒体の循環ライン1は、ペーパフィルタ9とマグネットセパレータ8 で粒径の大きな切削粉や磁性体の切削粉が除去された後、フィルタ5a,5bに よって粒径の小さい切削粉が除去され、クーラ6とヒータ7により所定の温度に 調節されて工作機械に還流される。
【0003】 しかしながら、上記循環ライン1は、フィルタ5a,5bの目詰まりの有無に よって管路3を流れる冷却媒体の流量が変動するために、冷却媒体の温度調節が 難しく、このため温度の制御精度が低いという問題がある。 また、フィルタ5a,5bの目詰まりが早く、一日またはそれよりも早い単位 で交換する必要があるので、メンテナンスが面倒である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする課題は、冷却媒体の温度の制御精度がよい冷却媒体 の循環ラインを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は、工作機械を冷却した冷却媒体から切削粉 を除去し、所定の温度に調節して工作機械に還流させる冷却媒体の循環ラインに おいて、上記冷却媒体の循環ラインが、工作機械から排出された冷却媒体の切削 粉を除去するための、第1タンク、第1ポンプ、フィルタ及び第2タンクを直列 にかつ循環可能に接続した切削粉除去ラインと、第2ポンプと温度調節機構とを 有し、第2タンクの冷却媒体を所定の温度に調節して工作機械に還流させる供給 ラインとを備えていることを特徴としている。 また、メンテナンスを容易にするため、切削粉除去ラインの上流に、切削粉を 沈殿させるための沈殿タンクを設けたことを特徴としている。
【0006】
【作用】
冷却媒体から切削粉を除去する切削粉除去ラインと、切削粉除去後の冷却媒体 を工作機械に供給する供給ラインとを別個のラインにするとともに、各ラインの 冷却媒体をそれぞれのラインに設けたポンプで循環させることにより、切削粉除 去ラインにおけるフィルタの目詰まりの有無に関係なく、供給ラインを流れる冷 却媒体の流量を略一定にすることができる。 したがって、温度調節機構による冷却媒体の温度制御が容易で、制御精度を向 上させることができる。
【0007】 また、切削粉除去ラインの上流に設けた沈殿タンクによって、冷却媒体を上記 ラインに供給する前に切削粉を沈殿させるために、切削粉除去ラインを流れる切 削粉の量が少なくなるので、フィルタが目詰まりするまでの時間を長くすること ができる。
【0008】
【実施例】
図1は本考案の実施例を示し、この冷却媒体の循環ライン20は、冷却媒体中 の切削粉を除去するための切削粉除去ライン21と、切削粉が除去された冷却媒 体の温度を所定の温度に調節して工作機械に送り出す供給ライン22とを備えて いる。 上記切削粉除去ライン21は、図示を省略している工作機械から排出された冷 却媒体中の切削粉を沈殿させる沈殿タンク24と、該沈殿タンク24からオーバ ーフローする冷却媒体を貯留する第1タンク25と、切削粉が除去された冷却媒 体を貯留する第2タンク25と、これらのタンク25と26を連通させる管路2 7に直列に設けた第1ポンプ28及びフィルタ29a,29bとを備え、第2タ ンク26の冷却媒体は、オーバーフローによって第1タンク25に循環する。
【0009】 一方、上記供給ライン22は、管路32に直列に設置した第2ポンプ33と温 度調節機構34を構成するヒータ35を備え、ヒータ35の通電は温度調節器3 6によって制御される。また管路32はヒータ35の下流に分岐管路37を有し 、分岐管路37により分岐された冷却媒体は、上記温度調節機構34を構成する クーラ38で冷却され、絞り39を介して第2タンク26に還流し、クーラ38 は冷凍回路40によって冷却される。 図2中の符号42は、第2タンク26に新しい冷却媒体を供給するための給水 管である。
【0010】 上記実施例は、工作機械から排出された冷却媒体中の切削粉が、切削粉除去ラ イン21に供給される前に、沈殿タンク24において除去され、沈殿タンク24 をオーバーフローした冷却媒体が第1タンク25に貯留される。 第1タンク25に貯留された冷却媒体は、該タンク25の液位が所定の高さに 上昇したことを検出するレベルスイッチ30aの信号で動作する第1ポンプ28 により、管路27を通って第2タンク26に供給され、管路27中のフィルタ2 9aによって粒径5μm程度の切削粉が、フィルタ29bによって粒径1μm程 度の微細な切削粉がそれぞれ除去される。そして、第1ポンプ28は、第1タン クの液位が所定の高さに低下したことを検出するレベルスイッチ30bの信号に よって停止する。 上記切削粉除去ライン21は、沈殿タンク24によって比較的粒径の大きい切 削粉が予め除去されるので、管路27中のフィルタ29a,29bが目詰まりす るまでの時間を長くすることができ、したがって、フィルタ29a,29bを頻 繁に交換する必要がないので、メンテナンスが簡単である。
【0011】 切削粉除去ライン21で切削粉が除去された冷却媒体は、上記第2タンク26 に貯留され、この冷却媒体は第2ポンプ33によって工作機械に還流される。こ の場合、第2タンク26における冷却媒体の温度は、分岐管路37のクーラ38 で冷却されて該タンク26に還流する冷却媒体によって所定の温度より若干低温 にされるので、管路32のヒータ35がこの冷却媒体を僅かに加熱することによ って、所定の温度に調節される。また、供給ライン22を流れる冷却媒体は、フ ィルタ29a,29bと関係がないので、その目詰まりの有無に関係なく略一定 の流量にできる。したがって、温度調節機構34による冷却媒体の温度調節が容 易で、制御精度を向上させることができる。
【0012】
【考案の効果】
本考案は、冷却媒体の循環ラインを、冷却媒体から切削粉を除去するための切 削粉除去ラインと、これと別個の、切削粉が除去された冷却媒体を工作機械に還 流させる冷却媒体の供給ラインとで構成したことにより、切削粉を除去するため のフィルタの目詰まりの有無に関係なく、供給ラインを流れる冷却媒体の流量を 略一定にすることができるので、冷却媒体の温度調節が容易で温度の制御精度を 高めることができる。 また、切削粉除去ラインに冷却媒体を供給する前に、沈殿タンクによって切削 粉を沈殿させることにより、フィルタの寿命を長くすることができるので、メン テナンスが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成図である。
【図2】従来例の構成図である。
【符号の説明】
20 循環ライン、 21 切削粉除去ライン、 22
供給ライン、24 沈殿タンク、 25 第1タン
ク、 26 第2タンク、28 第1ポンプ、 29
a,29b フィルタ、33 第2ポンプ、 34 温
度調節機構。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械を冷却した冷却媒体から切削粉
    を除去し、所定の温度に調節して工作機械に還流させる
    冷却媒体の循環ラインにおいて、 上記冷却媒体の循環ラインが、工作機械から排出された
    冷却媒体の切削粉を除去するための、第1タンク、第1
    ポンプ、フィルタ及び第2タンクを直列にかつ循環可能
    に接続した切削粉除去ラインと、第2ポンプと温度調節
    機構とを有し、第2タンクの冷却媒体を所定の温度に調
    節して工作機械に還流させる供給ラインとを備えてい
    る、 ことを特徴とする冷却媒体の循環ライン。
  2. 【請求項2】 切削粉除去ラインの上流に、切削粉を沈
    殿させる沈殿タンクを設けた、 ことを特徴とする請求項1に記載した冷却媒体の循環ラ
    イン。
JP6308091U 1991-07-15 1991-07-15 冷却媒体の循環ライン Expired - Lifetime JPH088057Y2 (ja)

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JPH059847U true JPH059847U (ja) 1993-02-09
JPH088057Y2 JPH088057Y2 (ja) 1996-03-06

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