JPH05980Y2 - - Google Patents

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JPH05980Y2
JPH05980Y2 JP808686U JP808686U JPH05980Y2 JP H05980 Y2 JPH05980 Y2 JP H05980Y2 JP 808686 U JP808686 U JP 808686U JP 808686 U JP808686 U JP 808686U JP H05980 Y2 JPH05980 Y2 JP H05980Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はテープレコーダ装置、特にRDAT
(ロータリーヘツドデジタルオーデイオテープレ
コーダ)、VTR装置(ビデオテープレコーダ)装
置等のカセツトリツドを具備するテープカセツト
を有するカセツトテープレコーダ装置における前
記カセツトリツドの開閉機構の改良に関する。
[従来の技術] 従来RDAT装置やVTR装置では、テープを磁
気ヘツドを固定した回転ドラムに巻きつけるため
カセツト内のテープをカセツト外に引き出す必要
があり、その目的よりしてテープカセツトに開口
部が設けられ、又保護のため当該開口部を閉鎖す
る様にした開閉自在のカセツトリツドを有するテ
ープカセツトが使用される。
そして、録音再生時には、テープをカセツト外
に引き出すためカセツトリツドを開放する必要が
ある。
そこで、例えばRDATに使用されるカセツト
では第3図a〜第3図cに示すようにカセツトホ
ルダー(図示せず)に収納したカセツト1を録音
再生位置に配置するため下方(図中実線矢印)に
移動する際に、カセツトリツド11に当接して、
当該リツド11を回動軸12を中心として回動せ
しめる様にした固定ピン02を配置した構成が採
用されている。
[考案が解決しようとする問題点] 上記従来のリツド開閉機構においては、次のよ
うな問題点があつた。
すなわち、前記例に示したRDAT用カセツト
のようにカセツトの形状が可及的に小形化された
ものでは、前記固定ピン02のカセツトリツド1
2に当接してリツド12を滑かに回動することが
できる当接部分は極めて限られた部分となる。
すなわち、固定ピン02が当接できえる部分は
第4図に示すように、リツドの前端縁121のそ
の厚さに相当する部分(図中右傾斜線部分で示
す)または、リツドの側端縁122のその厚さに
相当する部分でリツドの前端縁から回動軸部分1
2の手前にいたる部分(図中左傾斜線部分で示
す)のみである。
前記以外の部分においては、回動時に固定ピン
02がカセツトのリツド12以外の部材に当接し
て回動が抑止されるか回動に大きな力を必要と
し、回動が滑かに達成されない問題がある。
したがつて前述のように固定ピン02のリツド
12への当接部分が極めて限定されるので、カセ
ツト1が僅かに傾斜して挿入された場合でも固定
ピン02がリツドの所定部分,に当接せずリ
ツド12の開放ができない場合が多い。
また、リツド開放時リツド12と固定ピン02
の係合による反作用力により、カセツト1が後方
に摺動しやすく、カセツトのハブ13とテープレ
コーダ装置のリール(図示せず)との滑かな係合
が得られない問題を有していた。
[問題を解決するための手段] この考案はカセツトホルダーに収納されたテー
プカセツトを所定の録音再生位置に配置するた
め、前記テープカセツトを下方に移動するごとく
構成したカセツトテープレコーダ装置において、
ホルダー移動用保持板に軸支された開閉部材、前
記開閉部材の下端に形成され、前記テープカセツ
トの後退方向に昇り勾配を有するテーパーを有
し、前記ホルダーの下方への移動にともなつて前
記テープカセツトのリツドと当接し開放回動せし
めるべきテーパー状突起、前記開閉部材の側部に
形成され、下方方向の昇り勾配を有するテーパー
を有し、前記ホルダーの下方への移動にともなつ
て移動する部材が当接して前記開閉部材の下端を
前記テープカセツトの前進方向に回動すべきテー
パー部、前記開閉部材の下端を前記テープカセツ
トの後退方向に付勢するバネを具備するカセツト
テープレコーダ装置である。
[実施例] 第1図において、1はテープカセツト、3は当
該カセツトを収納して当該カセツト1を録音再生
位置に移動するためのカセツトホルダー、41
a,41b,42a,42bはそれぞれ固定ガイ
ドレール及び移動ガイドレールであり、前記移動
ガイドレール42a,42bはホルダー移動用保
持板6a,6bに形成したガイド孔51a,51
bに沿つて垂直方向に移動する。
また、前記ホルダー3の側面部に形成したガイ
ド片31b,31aは前記各ガイドレール41
b,42b,41a,42aと係合し、同じく側
面部に形成したガイドピン32b,32aは保持
板6に形成したL字状ガイド孔52b,52aに
遊嵌する。
さらに、前記保持板6a,6bの内面に開閉部
材2が軸支され、当該開閉部材2は下端部がカセ
ツト1の後退方向(図中点線矢印)に回動(反時
計方向回転)するようにバネ21により付勢され
ており、その下端部分にカセツトの後退方向に沿
つて漸次厚さが増大する、すなわち後退方向に昇
り勾配を有するテーパー状突起22が、前記ガイ
ドレール42aの上端部分に形成した突起部42
1に対向する側部に下方に向かつて昇り勾配を有
するテーパー部23がそれぞれ形成されている。
なお、7は前記保持板を固定したシヤーシであ
る。
上記構成において、カセツトリツドを開放する
動作を第2図a〜cを参照して説明すると、第2
図aはカセツト1をホルダー3に収納した状態
で、駆動モータに結合した回動アーム8によりホ
ルダー3はガイドレール41a,41b及びガイ
ド孔52a,52bに沿つて前進(図中実線矢
印)する。
そして第2図bに示すようにガイド片31aが
固定ガイドレール41a,41bから移動ガイド
レール42a,42bに移行して所定距離だけ前
進すると、移動ガイドレール42a,42bがガ
イド孔51a,51bに沿つて下方に移動する結
果カセツト1は水平方向の移動から垂直方向の移
動に移行される。
そして前記下降移動が進むと、カセツトリツド
11が開閉部材のテーパー状突起22に当接する
とともに、移動ガイドレール42aに形成した突
起部421が開閉部材のテーパー部23に当接し
て当該開閉部材2をバネ21による付勢力に抗し
てその下端がテープカセツトの前進方向に回動す
るよう、すなわち時計方向に回動せしめる。
しかして、下降移動にともない開閉部材2は時
計方向に回動されつつ、そのテーパー状突起22
がリツド11との係合を保持するため、リツド1
1は徐々に開放され、第2図cに示すようにカセ
ツトが所定位置まで下降したところで完全に開放
される。
[考案の効果] 上記実施例に示したこの考案によれば、カセツ
トリツドは円弧上軌跡を描いて回動する開閉部材
により開放されるので、前記円弧状軌跡内にカセ
ツトの他の部材が入らないように設計すればよい
ので従来の固定ピンのごとく直線的に移動するも
のに比べて、リツドを開放できえる当接面を拡大
することができカセツトの少々の傾きに対しても
リツドを滑かに開放することが可能となつた。
また、カセツトリツドと当接する部分が昇り勾
配のテーパーを有しているので、カセツトリツド
の開放時カセツトは開閉部材の回動方向、すなわ
ちテープカセツトが前進すべき方向に引込まれカ
セツトストツパー(図示せず)に係止された状態
を保持するので、カセツトのホルダー内での移動
が発生せずリールとハブの係合が滑かに行なわれ
る利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案実施例のカセツトテーププレ
ーヤ装置の要部斜視図、第2図a,b,c図はそ
れぞれこの考案実施例のカセツトテーププレーヤ
装置の動作を説明する側面図、第3図a,b,c
はそれぞれ従来のカセツトテーププレーヤ装置の
動作を説明する側面図、第4図はRDAT用カセ
ツトの要部底面図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 カセツトホルダーに収納されたテープカセツト
    を所定の録音再生位置に配置するため、前記テー
    プカセツトを下方に移動するごとく構成したカセ
    ツトテープレコーダ装置において、次の構成を具
    備することを特徴とするカセツトテープレコーダ
    装置。 (a) ホルダー移動用保持板に軸支された開閉部
    材。 (b) 前記開閉部材の下端に形成され、前記テープ
    カセツトの後退方向に昇り勾配を有するテーパ
    ーを有し、前記ホルダーの下方への移動にとも
    なつて前記テープカセツトのリツドと当接し当
    該リツドを開放回動せしめるべきテーパー状突
    起。 (c) 前記開閉部材の側部に形成され、下方方向の
    昇り勾配を有するテーパーを有し、前記ホルダ
    ーの下方への移動にともなつて移動する部材が
    当接して前記開閉部材の下端を前記テープカセ
    ツトの前進方向に回動すべきテーパー部。 (d) 前記開閉部材の下端を前記テープカセツトの
    後退方向に付勢するバネ。
JP808686U 1986-01-22 1986-01-22 Expired - Lifetime JPH05980Y2 (ja)

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JPS62120447U JPS62120447U (ja) 1987-07-30
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