JPH0598014A - エポキシ官能性フルオロシリコ―ン - Google Patents

エポキシ官能性フルオロシリコ―ン

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JPH0598014A
JPH0598014A JP6771092A JP6771092A JPH0598014A JP H0598014 A JPH0598014 A JP H0598014A JP 6771092 A JP6771092 A JP 6771092A JP 6771092 A JP6771092 A JP 6771092A JP H0598014 A JPH0598014 A JP H0598014A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】(A)一般式(I)を有する線状のエポキシ官
能性フルオロシリコーン (B)一般式(II)、(III)、(IV)を有する樹脂状
のエポキシ官能性フルオロシリコーン より成る群の中から選択されるエポキシ官能性フルオロ
シリコーン[ただし、式中、Eは炭素原子約2〜約20
個のエポキシ官能性有機基、Rは1〜約10個の炭素原
子を有するアルキル基、Rは約1〜約8個の炭素原子
を有するパーフルオロアルキル基、Rは1〜約10個
の炭素原子を有するアルキル基、「a」は1から約10
0までの数、「b」は1から約100までの数、「c」
は1から約100までの数、「d」は1から約100ま
での数、]、ならびにオニウム塩光触媒またはオニウム
塩光触媒約0.5〜約5.0重量%を含む、紫外線で硬
化可能な組成物。 【効果】改良された耐溶剤性と耐燃料油性を有し、フル
オロを含有しない従来技術より低レベルのUV放射線で
より速く硬化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なエポキシ官能性フ
ルオロシリコ―ンに係る。特に本発明は、オニウム塩光
開始剤と共に、改良された低温硬化速度ならびに改良さ
れた耐溶剤性および耐燃料油性を有するUV硬化性組成
物を形成する新規なエポキシ官能性フルオロシリコ―ン
に係る。
【0002】
【従来の技術】エポキシ官能性シリコ―ンとオニウム塩
光触媒を含有する紫外線硬化性組成物は業界で公知であ
る。たとえば、エックバ―グ(Eckberg)らの米国特許第
4,279,717号、エックバ―グ(Eckberg)の米国
特許第4,576,999号およびエックバ―グ(Eckbe
rg)の米国特許第4,640,967号を参照された
い。これらの特許に開示されているエポキシ官能性シリ
コ―ンはフッ素置換基を含有していない。
【0003】上で引用した特許に開示されているエポキ
シ官能性のシリコ―ンは優れたUV硬化性組成物を形成
するとはいうものの、改良されたUV硬化可能なエポキ
シ官能性組成物を提供することが絶えず望まれている。
たとえば、UV硬化性組成物の硬化効率を改良すること
が望まれている。また、UV硬化性組成物の耐溶剤性と
耐燃料油性を改良することも望ましい。
【0004】さらに、オニウム塩光開始剤との相溶性が
現在使用されているUV硬化可能なエポキシ官能性組成
物より高いエポキシ官能性シリコ―ンを提供することが
望まれている。本発明は以上の点が改良されたUV硬化
性組成物を提供する。フルオロシリコ―ン組成物も業界
で公知である。たとえば、エバンス(Evans)らの米国特
許第4,585,848号およびブル―スタイン(Blues
tein)の米国特許第4,599,374号を参照された
い。これらの特許は、ビニルで末端が停止したフルオロ
シリコ―ンコポリマ―ガム、白金硬化剤および架橋剤を
含有する耐溶剤性のゴム組成物を開示している。エバン
ス(Evans)らとブル―スタイン(Bluestein)の特許に教
示されているフルオロシリコ―ン組成物は室温硬化性の
組成物である。
【0005】本発明の基礎となった発見は、明細書中に
記載した構造式を有するエポキシ官能性フルオロシリコ
―ンが、改良された耐溶剤性と耐燃料油性を有しており
しかもフルオロを含有しない従来技術のエポキシ官能性
シリコ―ンより低レベルのUV放射線でより速く硬化す
るUV硬化性の組成物を形成するということである。
【0006】
【発明の概要】本発明は、以下の(A)〜(D)より成
る群の中から選択される新規なエポキシ官能性フルオロ
シリコ―ンを提供する。 (A)次の一般式(I)を有する線状のエポキシ官能性
フルオロシリコ―ン。
【0007】
【化10】
【0008】(B)次の一般式(II)を有する樹脂状の
エポキシ官能性フルオロシリコ―ン。
【0009】
【化11】
【0010】(C)次の一般式(III)を有する樹脂状の
エポキシ官能性フルオロシリコ―ン。
【0011】
【化12】
【0012】(D)次の一般式(IV)を有する樹脂状の
エポキシ官能性フルオロシリコ―ン。
【0013】
【化13】
【0014】ただし、上記式中のEは炭素原子約2〜約
20個のエポキシ官能性有機基を表わし、Rは1〜約1
0個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、R1 は約
1〜約8個の炭素原子を有するパ―フルオロアルキル基
を表わし、R2 は1〜約10個の炭素原子を有するアル
キル基を表わし、「a」は1から約100までの数を表
わし、「b」は1から約100までの数を表わし、
「c」は1から約100までの数を表わし、「d」は1
から約100までの数を表わす。
【0015】また、本発明は、エポキシ官能性フルオロ
シリコ―ンとオニウム塩光触媒またはオニウム塩光触媒
の組合せとからなるUV放射線硬化性組成物にも関す
る。上記のエポキシ官能性フルオロシリコ―ンは、改良
された耐溶剤性と耐燃料油性を有し低めのUV放射線レ
ベルでより速く硬化するUV硬化性組成物を形成する。
本発明の組成物は耐溶剤性と耐燃料油性が高いため、自
動車のボンネット内用途または耐燃料油性と耐溶剤性が
必要とされる他の用途において電気部品のエンカプシュ
レ―ションまたはコンフォ―マルコ―ティングに使用す
るのに極めて適切である。
【0016】
【詳細な説明】本発明は新規なエポキシ官能性フルオロ
シリコ―ンおよびこれらのエポキシ官能性フルオロシリ
コ―ンとオニウム塩光触媒を含有するUV硬化性組成物
に関する。本発明のエポキシ官能性フルオロシリコ―ン
は前記式(I)〜(IV)を有するものの中から選択され
る。
【0017】式(I)〜(IV)で、Eは炭素原子約2〜
約20個のエポキシ官能性有機基を表わす。Eは次式の
基を表わすのが好ましい。
【0018】
【化14】
【0019】ここで、R3 は1〜約10個の炭素原子を
有するアルキレン基であり、エチレン基が最も好まし
い。前記式(I)〜(IV)中のR1 は1〜約8個の炭素
原子を有するパ―フルオロアルキル基であり、−CF3
基を表わすのが好ましい。式(I)〜(IV)で、RとR
2 は各々、1〜約10個の炭素原子を有するアルキル基
を表わし、メチルが好ましい。また、「a」の値は1か
ら約100までの数であり、約3から約30までが好ま
しく、約10から約20までが最も好ましい。「b」は
1から約100までの数であり、約3から約30までが
好ましく、約10から約20までが最も好ましい。
「c」は1から約100までの数であり、約1から約2
0までが好ましく、約1から約10までが最も好まし
い。さらに「d」は1から約100までの数であり、約
1から約20までが好ましく、約1から約10までが最
も好ましい。
【0020】式(I)のエポキシ官能性フルオロシリコ
―ンは以下のようにして製造することができる。すなわ
ち、一般式 HO[(R1 CH2 CH2 )(R)SiO]H のフルオロシリコ―ンテロマ―性ジシロキサノ―ルを窒
素雰囲気下で有機溶剤(たとえばトルエン)と共に掻き
混ぜ、得られる混合物に漸増量のジメチルクロロシラン
を加える。このオルガノクロロシランの添加が完了した
後、反応混合物を約2〜約3時間約80〜約90℃の範
囲の温度に加熱する。反応混合物を酸がなくなるまで水
で洗浄した後真空ストリッピングにかけて溶剤と水を除
去する。こうして得られる流体はハイドライド(水素化
物)含量が約0.07〜約0.15重量%であり、次式
(V)で示される。
【0021】
【化15】
【0022】ここで、R、R1 および「a」はすでに定
義した通りである。式(V)のハイドライド官能性フル
オロシリコ―ンを有機溶剤(たとえばヘキサン)と混合
し、得られる混合物を約50〜約70℃の温度に加熱す
る。次に、式(V)のハイドライド官能性フルオロシリ
コ―ンに、得られる組成物の総重量に対して白金金属が
約1〜約10ppmとなるように充分な量の白金触媒と
あらかじめブレンドしておいた4‐ビニルシクロヘキセ
ンオキシド(VCHO)を含有する有機溶剤溶液を、約
10〜約30分の範囲の時間をかけて加える。反応混合
物を約1〜約12時間約60〜約70℃の温度に保つ。
約1時間窒素を流しながら約60〜約120℃の温度で
激しく掻き混ぜることによって、有機溶剤と未反応VC
HOを反応生成物から除去する。こうして得られる生成
物は下記式を有するエポキシ官能性フルオロシリコ―ン
である。
【0023】
【化16】
【0024】ここで、E、R、R1 および「a」はすで
に定義した通りである。式(II)のエポキシ官能性フル
オロシリコ―ンは以下のようにして製造することができ
る。すなわち、一般式 HO[(R1 CH2 CH2 )(R)SiO]H のフルオロシリコ―ンテロマ―性ジシロキサノ―ルを窒
素雰囲気下で有機溶剤(たとえばトルエン)と共に掻き
混ぜ、得られる混合物に漸増量のジメチルクロロシラン
とアルキルジクロロシランとを加える。このオルガノク
ロロシランおよびアルキルジクロロシランの添加が完了
した後、反応混合物を約2〜約3時間約80〜約90℃
の範囲の温度に加熱する。反応混合物を酸がなくなるま
で水で洗浄した後真空ストリッピングにかけて溶剤と水
を除去する。こうして得られる流体はハイドライド含量
が約0.07〜約0.15重量%であり、次式(VI)で
示される。
【0025】
【化17】
【0026】ここで、R、R1 、「a」および「b」は
すでに定義した通りである。式(VI)のハイドライド官
能性フルオロシリコ―ンを有機溶剤(たとえばヘキサ
ン)と混合し、得られる混合物を約50〜約70℃の温
度に加熱する。次に、式(VI)のハイドライド官能性フ
ルオロシリコ―ンに、得られる組成物の総重量に対して
白金金属が約1〜約10ppmとなるように充分な量の
白金触媒とあらかじめブレンドしておいた4‐ビニルシ
クロヘキセンオキシド(VCHO)を含有する有機溶剤
溶液を、約10〜約30分の範囲の時間をかけて加え
る。反応混合物を約1〜約12時間約60〜約70℃の
温度に保つ。約1時間窒素を流しながら約60〜約12
0℃の温度で激しく掻き混ぜることによって、有機溶剤
と未反応VCHOを反応生成物から除去する。こうして
得られる生成物は下記式を有するエポキシ官能性フルオ
ロシリコ―ンである。
【0027】
【化18】
【0028】ここで、E、R、R1 、「a」および
「b」はすでに定義した通りである。式(III)のエポキ
シ官能性フルオロシリコ―ン樹脂は以下の方法で製造す
ることができる。すなわち、ジメチルクロロシランと
3,3,3‐トリフルオロプロピルメチルジクロロシラ
ンを窒素雰囲気下で乾燥トルエンに溶かす。得られた混
合物にテトラエチルオルトシリケ―トを撹拌しながら加
える。オルトシリケ―トを加えた後、混合物を約15〜
約30分間撹拌してから漸増しつつ蒸溜水に加える。外
部から冷却して約40℃の温度に保つ。反応混合物が約
25℃になったら放置して相分離させる。次に、有機相
をpHが約6になるまで水で洗浄する。その後窒素を少
しパ―ジしつつ撹拌しながら約115℃の温度に混合物
を加熱して溶剤、水およびアルコ―ルを除去する。次に
容器温度を約2〜約3時間かけて約150℃に上げて追
加の溜出液を回収する。さらに混合物の温度を約175
〜約180℃に上げてさらに溜出する液を回収する。酸
性度を約10ppmまで下げるには、さらにセライト(C
elite)545とフラ―土で混合物を濾過することができ
る。得られた水素化(ハイドライド)生成物は、ハイド
ライド含量が0.14重量%で、粘度が25℃で64セ
ンチポイズであり、次式(VII)を有する透明な流体であ
る。
【0029】
【化19】
【0030】ここで、R、R1 および「c」はすでに定
義した通りである。式(VII)のハイドライド官能性フル
オロシリコ―ン樹脂をVCHOおよびロジウム触媒Rh
Cl(Ph3 P)3 [ただし、「Ph」はフェニルを表
わす]の溶液と混合する。この混合物の温度を約90〜
約120℃に上げてから充分な量のVCHOを滴下して
加えて樹脂中に存在するケイ素に結合した水素原子(本
明細書中では「SiH」ともいう)のすべてと反応さ
せ、この状態に約1〜約24時間維持する。場合によ
り、安定剤CH3 N(C18372 を有機溶剤(たとえ
ばトルエン)に溶かした10%溶液として加える。次
に、この有機溶剤と過剰のVCHOを、たとえば、窒素
を流しながら70〜約140℃の温度で蒸溜することに
よって除去する。こうして得られた生成物は次式を有す
る。
【0031】
【化20】
【0032】ここで、E、R、R1 および「c」はすで
に定義した通りである。式(IV)のエポキシ官能性フル
オロシリコ―ンは以下のようにして製造することができ
る。すなわち、ジメチル水素クロロシランと3,3,3
‐トリフルオロプロピルメチルジクロロシランを窒素雰
囲気下で乾燥トルエンに溶かす。得られた混合物にトリ
メトキシメチルシランを撹拌しながら加える。トリメト
キシメチルシランの添加が完了した後、混合物を約20
〜約30分間撹拌してから蒸溜水に加える。外部から冷
却して約40℃の温度に保つ。反応混合物が約28℃に
なったら放置して相分離させる。次に、有機相をpHが
約6になるまで水で洗浄する。その後窒素を少しパ―ジ
しつつ撹拌しながら約148℃の温度に混合物を加熱し
て溶剤、水およびアルコ―ルを除去する。次に容器温度
を約3〜約4時間かけて約180℃に上げて追加の溜出
液を回収する。酸性度を約10ppmまで下げるには、
さらにセライト(Celite)545とフラ―土で混合物を処
理することができる。得られた水素化生成物は、ハイド
ライド含量が0.36重量%で、粘度が25℃で約2
8.8センチポイズであり、次式(VIII)を有してい
た。
【0033】
【化21】
【0034】ここで、R、R1 、R2 および「d」はす
でに定義した通りである。式(VIII)のハイドライド官
能性フルオロシリコ―ンを有機溶剤およびRhCl(P
3 P)3 の4‐ビニルシクロヘキセンオキシド溶液と
混合する。この混合物の温度を約90〜約120℃に上
げてから充分な量のVCHOを滴下して加えてシリコ―
ン樹脂溶液中に存在するSiHのすべてと反応させ、こ
の状態に約1〜約24時間維持する。安定剤メチルジコ
コアミンをトルエンに溶かして加えることができる。次
に、この安定化された反応混合物を真空中70〜160
℃でストリッピングして溶剤を除去する。こうして得ら
れる生成物は次式を有する。
【0035】
【化22】
【0036】ここで、R、R1 、R2 、Eおよび「d」
はすでに記載した通りである。本発明のエポキシ官能性
フルオロシリコ―ンを製造する際に使用するヒドロシリ
ル化触媒は、VCHOとハイドライド官能性フルオロシ
リコ―ンとの間のヒドロシリル化反応を促進する触媒で
ある。ヒドロシリル化硬化反応を容易にするのに有用な
触媒としては、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オ
スミウム、イリジウムもしくは白金またはこれらの金属
の錯体を使用する触媒のような貴金属触媒がある。適切
なヒドロシリル化触媒の例は、たとえばアシュビ(Ashb
y)の米国特許第3,159,601号および第3,1
59,662号、ラモロ―(Lamoreaux)の同第3,22
0,970号、カ―ルシュテット(Karstedt)の同第3,
814,730号、モディック(Modic)の同第3,51
6,946号ならびにジェラム(Jeram)の同第4,02
9,629号に開示されている。以上の特許すべてを援
用する。好ましいロジウム触媒は式RhCl(Ph
3P)3 [ただし、「Ph」はフェニルである]を有す
るウィルキンソン触媒(Wilkinson´s Catalyst)であ
る。
【0037】本発明で使用するヒドロシリル化触媒は白
金を含有する触媒が好ましい。適切な白金含有ヒドロシ
リル化用触媒には、ケイ素に結合した水素原子とケイ素
に結合したビニル基との反応を触媒するのに有効な周知
の形態の白金、たとえば微細に分割された金属白金、微
細に分割された担体(アルミナなど)に担持された白
金、白金化合物(たとえばクロロ白金酸)、および白金
化合物の錯体のいずれも包含される。
【0038】本発明のエポキシ官能性フルオロシリコ―
ンを製造する際に使用するのに適した他の白金含有ヒド
ロシリル化触媒としては、アシュビ(Ashby)の米国特許
第3,159,601号および第3,159,662号
に記載されている白金炭化水素錯体、ラモロ―(Lamorea
ux)の米国特許第3,220,970号に記載されてい
る白金アルコラ―ト触媒、ならびにカ―ルシュテット(K
arstedt)の米国特許第3,814,730号の白金触媒
がある。また、モディック(Modic)の米国特許第3,5
16,946号に記載されている塩化白金‐オレフィン
錯体も有用である。以上の触媒はいずれも熱的に活性化
される。さらに、ドラ―ナック(Drahnak)の米国特許第
4,510,094号の触媒のような光活性白金触媒も
有用である。ここで引用した米国特許はすべて援用して
本明細書の開示に含ませる。
【0039】白金を含有するヒドロシリル化触媒はカ―
ルシュテット(Karstedt)の米国特許第3,814,73
0号(援用する)に開示されているものが好ましい。こ
の触媒[以下、「カ―ルシュテット(Kardtedt)触媒」と
いう]はテトラメチルジビニルジシロキサンで処理した
クロロ白金酸から誘導される。本発明はさらに、本発明
のエポキシ官能性フルオロシリコ―ンのいずれか1種を
触媒量のオニウム塩光開始剤または一組のオニウム塩光
開始剤と共に含有するUV硬化性組成物にも関する。
【0040】本発明で使用するのに適したオニウム塩光
開始剤としては次式を有するものがある。 R3 2 + MXn - 3 2 + MXn - 3 3 Se+ MXn - 3 4 + MXn - 3 4 + MXn - ここで、R3 によって表わされる基は炭素原子1〜30
個の同一または異なる有機基、たとえば、C(1-18)アル
コキシ、C(1-8) アルキル、ニトロ、クロロ、ブロモ、
シアノ、カルボキシ、メルカプトなどの中から選択され
る1〜4個の一価の基で置換されていることもできる炭
素原子6〜20個の芳香族炭素環式基、または、たとえ
ばピリジル、チオフェニル、ピラニルなどの芳香族複素
環式基であることができ、MXn - は非塩基性で非親核
性のアニオン、たとえばBF4 - 、PF6 - 、AsF6
- 、SbF6 - 、SbCl6 - 、HSO4 - 、ClO4
- などである。
【0041】本発明で使用するのに好ましいオニウム塩
はジアリ―ルヨ―ドニウム塩である。適切なジアリ―ル
ヨ―ドニウム塩の例は、たとえば米国特許第4,88
2,201号(援用する)に開示されている。他の適切
なジアリ―ルヨ―ドニウム塩の特定例としては、ヘキサ
フルオロアンチモン酸4‐オクチルオキシフェニルフェ
ニル‐ヨ―ドニウム、ヘキサフルオロヒ酸ビス(ドデシ
ルフェニル)ヨ―ドニウム、およびヘキサフルオロアン
チモン酸ビス(ドデシルフェニル)ヨ―ドニウムがあ
る。これらのヨ―ドニウム塩のうちで最も好ましいのは
ヘキサフルオロアンチモン酸4‐オクチルオキシフェニ
ルフェニル‐ヨ―ドニウムである。
【0042】本発明の組成物中に存在する触媒の量は、
適正な重合が行なわれる限り特に臨界的なものではな
い。いかなる触媒におけると同様、本発明の目的には可
能な最小有効量を使用するのが好ましく、約0.5〜
5.0重量%の触媒レベルが適切であることが判明して
いる。本発明のUV硬化性組成物は、本発明のエポキシ
官能性フルオロシリコ―ンをオニウム塩光開始剤または
一組のオニウム塩光開始剤と一緒にし、その混合物を組
成物を硬化させるのに充分な量の紫外線に暴露すること
によって製造することができる。
【0043】本発明のUV硬化性組成物の重大な利点は
その硬化効率である。本発明のUV硬化性組成物は、硬
化させるのに300ワット/インチの二焦点型中圧水銀
UVランプを使用する場合、約10〜約200ミリジュ
―ル/cm2 のUV線量に約0.005〜約0.1秒の硬
化時間の間暴露すると硬化する。本発明はさらに、本発
明のエポキシ官能性フルオロシリコ―ンの1種とオニウ
ム塩光開始剤または一組のオニウム塩光開始剤とを含む
硬化した組成物を含有するコ―ティングを表面に有する
基材からなる製品にも関する。
【0044】本発明の物品を製造するには、本発明の硬
化性組成物をコンフォ―マルコ―ティングとして使用す
る場合、本発明の組成物を回路基板のような基材に塗布
した後、被覆された基材を組成物を硬化させるのに充分
な紫外線に暴露させる。
【0045】
【実施例の記載】当業者が本発明を容易に実施すること
が可能になるように、限定ではなく例示の意味で以下に
実施例を挙げる。実 験 実施例1 実施例1は、本発明のエポキシ官能性フルオロシリコ―
ンを作成するのに有用なジメチル‐水素シロキシで連鎖
が停止した線状のポリメチル‐3,3′,3″‐トリフ
ルオロプロピルシロキサンポリマ―の製造を例示する。
【0046】式 HO[(CF3 CH2 CH2 )(CH3 )SiO]H のフルオロシリコ―ンテロマ―性ジシロキサノ―ル流体
(447.0グラム、OH含量6.2重量%)と試薬級
トルエン(500.0グラム)を、窒素雰囲気下のフラ
スコ中で撹拌した。この混合物の液体表面下に、ジメチ
ルクロロシラン275ml(反応性88.7%、239グ
ラム)を少しずつ加えた。反応温度は25℃から30℃
に上昇し、混合物はシランを加える度に濁った。この濁
りは急速に消失して透明な溶液になった。この添加は3
0分以内に完了した。容器の中身を2時間80℃に加熱
した。反応混合物のフ―リエ変換(すなわちコンピュ―
タ―支援)赤外分光(FTIR)によると、2310cm
-1にSiHに相当する強いバンドがあり、3400cm-1
にシラノ―ルの存在は認められなかった。混合物の分析
によるとHCl含量は11,520ppmであった。反
応混合物を酸がなくなるまで等しい容量の水で7回洗っ
た。次にこの混合物を、水流ポンプを備えたロト‐バッ
ク(Roto-Vac)を用いて50℃で真空ストリッピングにか
けて溶剤と水を除去した。得られた流体(507.3グ
ラム、回収率84%)は、ハイドライド含量が0.15
重量%であり、平均重合度が約4.3単位に相当し、粘
度が25℃で9センチポイズ、ND 25が1.3714
で、反応性水素含量が0.15%であった。末端基解析
による概略分子構造を次式(1)に示す。
【0047】
【化23】
【0048】実施例2 500ccのRBフラスコに、実施例1で製造した式
(1)の線状フルオロシリコ―ンハイドライド60グラ
ムとヘキサン60グラムを加えた。この混合物を53℃
に暖め、加熱マントルを取去り、ヘキサン20グラムに
分散させたオレフィン中に白金が20ppmとなるのに
充分な量のカ―ルシュテット(Karstedt)白金触媒とあら
かじめブレンドしてあった4‐ビニルシクロヘキセンオ
キシド11.5グラムの溶液を10分かけて水素で停止
したフルオロシリコ―ン流体に加えた。このヒドロシリ
ル化反応は発熱であり、添加の間外部加熱をしないでバ
ッチ温度を53〜56℃に維持するのに充分な熱が発生
した。反応混合物全体を2時間54℃に維持した後、反
応溶液をFTIRで検査したところ2200cm-1にSi
H伸縮は検出されなかった。窒素を強く掃気しながら8
0℃で1時間激しく掻き混ぜることによって反応生成物
からヘキサンと未反応VCHOを除去した。最終的に、
粘度が54センチスト―クスでND 25が1.4010の
流体66グラムを単離した。この生成物は次式(2)の
概略分子構造をもっていた。
【0049】
【化24】
【0050】上で製造した式(2)のエポキシシリコ―
ン流体[以後「ME 4.3 RfE 」という]100部
を、4‐オクチルオキシフェニルフェニル‐ヨ―ドニウ
ムヘキサフルオロアンチモネ―ト(OPPI)を2‐エ
チル‐1,3‐ヘキサンジオ―ルに溶かした50%溶液
1部と混合して、透明な光活性溶液を形成した。このブ
レンドの2ミルのフィルムは、RPCモデルQC120
2ANラボUVプロセッサ―(Lab UV Processor)で焦点
を結んだ19mJ/cm2 の紫外光(総ランプ出力300ワ
ット、コンベヤスピ―ド400ft/分)に暴露すると硬
化してポリエチレンクラフト基材に対する優れた接着力
を有しにじみや移行のないコ―ティングになることが判
明した。比較例A 比較例Aはエポキシ官能性非フッ素ジメチルシリコ―ン
類似体のUV硬化応答を例証する。
【0051】実施例2で製造して硬化させたエポキシ官
能性フルオロシリコ―ンの代わりに次式(3)のエポキ
シ官能性ジメチルシリコ―ンを用いた以外は実施例2で
従った手順を繰返した。
【0052】
【化25】
【0053】式(3)のエポキシ官能性ジメチルシリコ
―ンを硬化させるには、全体としてのエポキシ当量重量
が低いにもかかわらず29mJ/cm2 が必要であった。こ
のように、エポキシ官能性フルオロシリコ―ンのUV硬
化応答は、その類似体であるエポキシ官能性非フッ素ジ
メチルシリコ―ンのUV硬化応答より優れている。実施例3 線状のフルオロシリコ―ンハイドライド生成物を製造す
るために実施例1で従ったのと同じ手順に従って、25
℃で144センチスト―クスの粘度と0.068%の水
素含量とを有するジメチル水素シロキシで連鎖が停止し
た線状のポリメチル‐3,3′,3″‐トリフルオロプ
ロピルシロキサンを製造した。本実施例で使用した線状
のフルオロシリコ―ンハイドライドは次式の構造を有す
る濁った流体である。
【0054】
【化26】
【0055】ハイドライド含量が0.041モル水素で
ある式(4)の線状フルオロシリコ―ンハイドライド
(以後「MH Rf 18H 」という)を60グラム秤量
し、カ―ルシュテット白金触媒0.05グラム+4‐ビ
ニルシクロヘキセンオキシド5.10グラム(0.04
1モル)と共に500mlのフラスコに入れた。この混合
物を80℃で16時間撹拌したところ、その時点でFT
IR分析によってSiHはまったく検出されなかった。
この生成物から真空中120℃で揮発分を除去して、2
5℃の粘度が600センチスト―クスでND 25が1.3
925である多少濁った流体生成物が65グラム得られ
た。
【0056】4‐ビニルシクロヘキセンオキシドはハイ
ドライドで停止したフルオロポリマ―前駆体と非混和性
であるので、生成物の透明性が改善され流体粘度が4.
2倍増大したことは、この反応生成物が次式(5)の構
造をもっていることの良い証拠である。
【0057】
【化27】
【0058】次に、式(5)のフルオロシリコ―ンポリ
マ―[以後ME Rf 18E と称する]100部を、(4
‐オクチルフェニル)フェニルヨ―ドニウムヘキサフル
オロアンチモネ―ト(OPPI)を2‐エチル‐1,3
‐ヘキサンジオ―ルに溶かした50%溶液1部と混合し
て、濁った光活性ブレンドを作成した。このコ―ティン
グ混合物の2ミルのフィルムは、RPCラボUVプロセ
ッサ―(RPC Lab UV Processor)で19mJ/cm2 の紫外光
量に暴露しただけで硬化してポリエチレンクラフトシ―
トに対して良好な固着力を示すにじみや移行のないコ―
ティングになった。この結果は式(2)のエポキシ官能
性フルオロシリコ―ン流体の2ミルのコ―ティングを硬
化させるのに要したUV量と同等であり、ME Rf 18
E が低分子量の類似体中の反応性で架橋性のエポキシの
量の三分の一しかないことに鑑みて予期に反することで
ある。比較例B 上記実施例3で製造した式(5)のME Rf 18E 流体
と比較するために、下記式(6)を有するエポキシで停
止したジメチルシリコ―ンを製造した。
【0059】
【化28】
【0060】この式(6)の流体を以後ME 22E
呼ぶ。このフッ素を含有しないシリコ―ンは25℃の粘
度が42センチスト―クス、屈折率が1.4210、エ
ポキシ当量重量が約1000であった。式(6)の流体
の2ミルのコ―ティングを、上記実施例3でME Rf 18
E 流体の硬化の際に使用したものと同じ触媒、同じ方
法を用いてUV硬化させた。このME 22E は、エポ
キシ含量が1.5倍大きいにもかかわらず、同じ程度の
硬化を達成するのに39mJ/cm2 の総UV量が必要であ
った。他の点がすべて同等であれば、エポキシフルオロ
シリコ―ンはその非フルオロシリコ―ン類似体より2倍
か3倍効率良くUV硬化することができる。実施例4および比較例CE Rf 18E のUV硬化したフィルムの耐溶剤性をU
V硬化した非フッ素エポキシシリコ―ンフィルムと比較
して評価するためにひとつの実験を行なった。
【0061】OPPIで触媒したME Rf 18E および
E 22E の5ミルのコ―ティングと、ヘキサフルオ
ロアンチモン酸ビス(ドデシルフェニル)ヨ―ドニウム
を2‐エチル‐1,3‐ヘキサンジオ―ルに溶かした1
%の溶液で触媒したエポキシ当量重量が900であるエ
ポキシ官能性シリコ―ンの5ミルのコ―ティングとを、
きれいなガラススライドに塗布し、2個の200ワット
/インチUVランプが100ft/分で作動するRPC
UVプロセッサ―に一回通して硬化させた。この暴露の
後すべてのコ―ティングが良好な硬化を示すことが判明
した。次に、これらのコ―ティングを有するガラススラ
イドを部分的にヘキサン中に浸した後コ―ティングの劣
化の徴候を観察した。フッ素を含まないエポキシシリコ
―ンコ―ティングはどちらも25℃で60秒の浸漬中に
急速に膨潤し、相間剥離し、小さな小片に割れた。対照
的にME Rf 18E のUV硬化したコ―ティングは同様
の条件下でヘキサンに1時間浸漬した後でもほとんど変
化なく見え、端の部分に多少の剥離が見られただけだっ
た。このような耐溶剤性は、自動車のボンネット内部の
部品または耐燃料油性と耐溶剤性が必要とされるようと
に使用するUV硬化性シリコ―ンコンフォ―マルコ―テ
ィングとして有利で重要な性質である。
【0062】以下の実施例では、「Q」構造を含有する
UV硬化性エポキシフルオロシリコ―ン樹脂が、フッ素
含量が比較的低いにもかかわらず、UV硬化性および硬
化した状態における耐溶剤性の点において、すでに記載
したエポキシで停止した線状のフルオロシリコ―ンと類
似であることを例証する。実施例5 次式(7)の構造をもつと思われるSiH官能性フルオ
ロシリコ―ン樹脂を製造した。
【0063】
【化29】
【0064】この式の樹脂を以後(MH Rf2QMH
2 と表わす。この樹脂のフッ素含量は約18.5%、水
素含量は0.588%である。この(MH Rf2 QM
H 2 樹脂を55グラム(水素が約0.115モル)秤量
し、RhCl[(Ph)3 P]3 を4‐ビニルシクロヘ
キセンオキシド(VCHO)に溶かした2%触媒溶液
0.70グラムと共に250ccのフラスコに入れた。こ
の混合物を105℃に上げ、そこでVCHOを20グラ
ム(0.16モル)加えた。明白な反応は何も起こらな
かった。ロジウム錯体溶液をさらに0.2グラム加えて
から100℃に18時間保持した後、FTIRで分析し
たところSiH官能性は検出されなかった。次に(CH
3 )N(C18372 安定剤0.004グラムをトルエ
ンに溶かした10%溶液として加えた。窒素流下140
℃で蒸溜することによってトルエンと過剰のVCHOを
除いた。40.0グラムの生成物が粘度7552センチ
ポイズでN25 D が1.4592である濁った粘稠な流体
として単離された。
【0065】この樹脂生成物は1重量%のヘキサフルオ
ロアンチモン酸(4‐オクチルオキシフェニル)フェニ
ルヨ―ドニウム(OPPI)と混和性であった。光触媒
された樹脂の2ミルのコ―ティングは、31mJ/cm2
UV光量に暴露するとPEK基材上で硬化してにじみと
移行のない光沢をもったコ―ティングとなった。この樹
脂は次式(8)をもっていると考えられる。
【0066】
【化30】
【0067】ここで、Eは次式の基を表わす。
【0068】
【化31】
【0069】式(8)の樹脂を以後「(ME Rf2
(ME 2 」と称する。ガラス上でUV硬化したエポキ
シフルオロシリコ―ン樹脂(OPPIが1%)の5ミル
のコ―ティングの耐溶剤性を前記のようにして評価し
た。ヘキサンに1時間浸漬したところ、コ―ティングの
底のところに膨潤と剥離が多少生じただけであり、溶剤
のヘキサンに直接接触した他の領域ではコ―ティングの
固着性に明らかな影響はなかった。
【0070】上記エポキシフルオロシリコ―ン樹脂の有
機官能基含量が高くフッ素含量が比較的低いことに鑑み
て、観察された耐溶剤性は予期されなかった有用な結果
であり、これらのフルオロエポキシシリコ―ンが、溶剤
や燃料油からの保護が要求される電気部品エンカプシュ
レ―ションまたはコンフォ―マルコ―ティングとして適
していることを示唆している。実施例6 ハイドライド含量が0.35重量%で次式(9)で表わ
されるSiH官能性フルオロシリコ―ン樹脂を製造し
た。
【0071】
【化32】
【0072】上記式の樹脂は以後[MH (DRf2 2
QMH 2 と称する。このSiH樹脂28.6グラム(H
が0.1モル)+トルエン100グラムおよびRhCl
[(Ph)]3 のVCHO溶液(0.2重量%)0.7
グラムを秤量して250ccのフラスコに入れた。なお、
「Ph」はフェニルを表わす。この溶液を102℃に加
熱した後、VCHOを15.0グラム(0.12モル)
滴下して加えながら掻き混ぜた。発熱反応が生起した徴
候はまったく認められなかった。次に反応混合物全体を
110℃に2時間保ち、この時点でFTIRで分析する
とSiHがすべて反応していることが確認された。減圧
下で溶剤と過剰のVCHOを除去すると、粘度が242
センチスト―クスでND 25が1.4324であって次式
(10)の構造を有するエポキシフルオロシリコ―ン流
体が40.0グラムの収量で得られた。
【0073】
【化33】
【0074】式(10)の樹脂は以後[M
E (DRf2 2 QME 2 ということがある。式(1
0)のエポキシフルオロシリコ―ン流体は1.0重量%
のOPPI光触媒と完全に混和性であった。触媒された
樹脂の2ミルのフィルムは、RPCのQC1202ラボ
・プロセッサ―(Lab Processor)で水銀蒸気ランプによ
り発生した18mJ/cm2 の総UV光量に暴露したところ
硬化して、ポリエチレンクラフト基材に対して良好な固
着性を示すにじみや移行のないコ―ティングになった。
これは極めて効率的なUV硬化である。実施例7〜11 それぞれ実施例2、3、5および6で製造したエポキシ
フルオロシリコ―ンの硬化したフィルムの耐溶剤性を、
E E 5 70E と表示されるエポキシシリコ―ンの
硬化したフィルムと比較して検討した。各々のエポキシ
シリコ―ンを60℃で簡単に混合することによって1重
量%のOPPIとブレンドした。次に、触媒されたシリ
コ―ンの5ミルのコ―ティングをきれいなガラススライ
ドに手操作で塗布した後、完全に硬化させるためにラボ
・プロセッサ―(Lab Processor)ユニットで600mJ/
cm2 の総UV光量に暴露した。このコ―ティングを有す
るガラススライドをヘキサンに60分間部分的に浸し、
その間これら硬化したコ―ティングの攻撃的溶剤に対す
る応答を観察した。結果を以下の表1に示す。
【0075】 表 1 実施例7〜11:耐溶剤性デ―タ フッ素% EEW * 結 果 7 ME Rf 4.3 E 23.3 527 急速膨潤(2分)。ガ ラスの持上り(10分 )。浸漬線より上方の 硬化したコ―ティング に亀裂が伝播(30分 )。フィルムとして完 全に剥離(60分)。
【0076】 8 ME Rf 18E 32.2 1600
劣化なし(60分) 9 (ME Rf2 QME 2 10.6 276
劣化なし(60分) 10 [ME (DRf2 2 Q 16.4 347
膨潤(5分)。亀裂、 (ME 2
剥離(10分)。浸漬
線より上方までコ―テ
ィングは小片に割れ、
ガラスから剥離。
【0077】 11 ME E 5 70E 0 1100 コ―ティングの完全な 剥離・破壊(1分未満 )。 * エポキシ当量重量(計算値) 表1に挙げた結果は、UV硬化したフィルムの耐溶剤性
がフッ素含量の関数として増大すると期待されていたと
いう点で驚くべきものであった。
【0078】明らかに、フッ素含量のみでは耐溶剤性は
説明できない。相対的な「Q」含量も同様に重要である
ように思われる。すなわち、[ME (DRf2 2
(ME 2 樹脂は(ME Rf2 QME 2 樹脂よりフッ
素濃度が60%大きいにもかかわらず、後者の樹脂フィ
ルムはヘキサンによる攻撃に対する抵抗性が前者の樹脂
よりずっと優れていることが証明されたからである。実施例12 概略式(11)
【0079】
【化34】
【0080】で表わされ、0.36%の反応性水素を含
有するSiH官能性フルオロシリコ―ン樹脂[以後(M
H Rf3 T」という]を28グラム秤量し、トルエン
100グラムおよびウィルキンソン(Wilkinson)触媒、
すなわちRhCl[(Ph)3 P]3 のVCHO溶液
(2重量%)0.2グラムと共に250ccのフラスコに
入れた。この溶液を100℃に挙げ、VCHOを15グ
ラム滴下して加えた。100℃に2時間保った後、FT
IR分析で未反応SiHは検出されなかった。次に、ト
ルエンに溶かしたメチルジココアミンの10%溶液を
0.05グラム加え、この安定化されたバッチから真空
中160℃で溶剤その他の軽質分を除いた。得られた透
明で安定な生成物は屈折率1.4262で次式(12)
を有する粘度95センチスト―クスの流体であった。
【0081】
【化35】
【0082】式(12)の樹脂を以後(ME Rf3
という。式(12)のTをベ―スとするエポキシフルオ
ロシリコ―ン(ME Rf3 T樹脂のUV硬化と耐溶剤
性をすでに記載したようにして評価した。他のエポキシ
フルオロシリコ―ンで観察された極めて急速な硬化応答
がここでも認められた。(ME Rf3 T/OPPI光
触媒の100/1混合物からなるコ―ティング浴は透明
な混合物であり、厚さ2ミルのフィルムは12mJ/cm2
のUV光量に暴露すると硬化して、ポリエチレンクラフ
ト基材に対して優れた固着を示し移行のない光沢のある
コ―ティングになった。これは極めて速い硬化である。
この触媒を含む混合物の5ミルのコ―ティングはガラス
スライド上で前と同様に600mJ/cm2 のUV光量に暴
露すると硬化した。このコ―ティングの一部をヘキサン
に1時間浸したところ次の結果が得られた。
【0083】1分:かなりの膨潤があるが、剥離はな
い。 3分:膨潤して、コ―ティングの底の部分で多少の剥離
がある。 10分:3分のコ―ティングと同じ。膨潤度にかかわり
なく結着したままで乾燥する。 30分:さらなる変化なし。 60分:剥離と亀裂が多少生じるが、コ―ティングはや
はり結着したままで乾燥する。 式(12)のエポキシ官能性フルオロシリコ―ンはエポ
キシ当量重量が371で、フッ素含量が15.4重量%
であった。実施例13 概略式(13)
【0084】
【化36】
【0085】を有し、反応性の水素を0.135%含有
するSiH官能性フルオロシリコ―ン樹脂[以後「(M
H Rf 3 2 QM2 H )」とする]を44グラム秤量
し、トルエン100グラムおよびすでに記載したRhC
l(Ph3 P)3 のVCHO溶液0.2グラムと共に2
50ccのフラスコに入れた。この溶液を100℃で掻き
混ぜながらVCHOを8グラム滴下して加えた後、10
5℃に2時間保った。この添加・反応が完了するまでに
はロジウム触媒溶液とVCHOをさらに加える必要があ
った。反応混合物を(ME Rf 3 2 QME 2 の場合と
同様にして安定化・揮発分除去したところ、粘度が20
0センチスト―クス、屈折率が1.4012で、次の概
略式(14)を有する多少濁った流体生成物が47グラ
ム得られた。
【0086】
【化37】
【0087】この流体を以後「(ME Rf 3 2 QME
2 」という。この式に基づくと、この生成物はフッ素含
量が19.9%で、エポキシ当量重量が430である。
(ME Rf 3 2 QME 2 と1重量%のOPPI触媒
(相手のシリコ―ンに適度に溶けると思われた)の2ミ
ルのコ―ティングでUV硬化を検討した。焦点を結んだ
紫外光14mJ/cm2 に暴露したところ移行とにじみのな
いコ―ティングが得られた。これは非常に速い速度の硬
化である。この触媒を含む混合物の5ミルのUV硬化し
たコ―ティングをガラススライド上で製造し、ヘキサン
にコ―ティングを浸したところ、1時間では劣化、膨
潤、剥離いずれも検出されなかった。これは、前記の極
めて耐溶剤性の高いエポキシフルオロシリコ―ンコ―テ
ィングと同等の耐溶剤性である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(I) 【化1】 を有する線状のエポキシ官能性フルオロシリコ―ン、 (B)一般式(II) 【化2】 を有する樹脂状のエポキシ官能性フルオロシリコ―ン、 (C)一般式(III) 【化3】 を有する樹脂状のエポキシ官能性フルオロシリコ―ン、
    および (D)一般式(IV) 【化4】 を有する樹脂状のエポキシ官能性フルオロシリコ―ンよ
    り成る群の中から選択されるエポキシ官能性フルオロシ
    リコ―ン[ただし、上記式中、Eは炭素原子約2〜約2
    0個のエポキシ官能性有機基を表わし、Rは1〜約10
    個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、R1 は約1
    〜約8個の炭素原子を有するパ―フルオロアルキル基を
    表わし、R2 は1〜約10個の炭素原子を有するアルキ
    ル基を表わし、「a」は1から約100までの数を表わ
    し、「b」は1から約100までの数を表わし、「c」
    は1から約100までの数を表わし、「d」は1から約
    100までの数を表わす]。
  2. 【請求項2】 Eが式 【化5】 (式中、R3 は1〜約10個の炭素原子を有するアルキ
    レン基を表わす)の基を表わす、請求項1記載のエポキ
    シ官能性フルオロシリコ―ン。
  3. 【請求項3】 R1 が−CF3 基を表わす、請求項1記
    載のエポキシ官能性フルオロシリコ―ン。
  4. 【請求項4】 「a」が約3から約30までの数を表わ
    す、請求項1記載のエポキシ官能性フルオロシリコ―
    ン。
  5. 【請求項5】 「b」が約3から約30までの数を表わ
    す、請求項1記載のエポキシ官能性フルオロシリコ―
    ン。
  6. 【請求項6】 「c」が約1から約20までの数を表わ
    す、請求項1記載のエポキシ官能性フルオロシリコ―
    ン。
  7. 【請求項7】 「d」が約1から約20までの数を表わ
    す、請求項1記載のエポキシ官能性フルオロシリコ―
    ン。
  8. 【請求項8】 (1)(A)一般式(I) 【化6】 を有する線状のエポキシ官能性フルオロシリコ―ン、 (B)一般式(II) 【化7】 を有する樹脂状のエポキシ官能性フルオロシリコ―ン、 (C)一般式(III) 【化8】 を有する樹脂状のエポキシ官能性フルオロシリコ―ン、
    および (D)一般式(IV) 【化9】 を有する樹脂状のエポキシ官能性フルオロシリコ―ンよ
    り成る群の中から選択されるエポキシ官能性フルオロシ
    リコ―ン[ただし、上記式中、Eは炭素原子約2〜約2
    0個のエポキシ官能性有機基を表わし、Rは1〜約10
    個の炭素原子を有するアルキル基を表わし、R1 は約1
    〜約8個の炭素原子を有するパ―フルオロアルキル基を
    表わし、R2 は1〜約10個の炭素原子を有するアルキ
    ル基を表わし、「a」は1から約100までの数を表わ
    し、「b」は1から約100までの数を表わし、「c」
    は1から約100までの数を表わし、「d」は1から約
    100までの数を表わす]、ならびに (2)触媒量のオニウム塩光触媒またはオニウム塩光触
    媒の組合せを含む、紫外線で硬化可能なエポキシ官能性
    フルオロシリコ―ン組成物。
  9. 【請求項9】 光触媒(2)が、エポキシ官能性フルオ
    ロシリコ―ンの重量を基準にして約0.5〜約5.0重
    量%の範囲内の量で存在する、請求項8記載のエポキシ
    官能性フルオロシリコ―ン組成物。
  10. 【請求項10】 光触媒(2)がジアリ―ルヨ―ドニウ
    ム塩である、請求項8記載のエポキシ官能性フルオロシ
    リコ―ン組成物。
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