JPH0597748A - α−(1−フエニル又は1−シクロヘキシルエトキシ)−β−アルカノール及びこれを含有する香料組成物 - Google Patents
α−(1−フエニル又は1−シクロヘキシルエトキシ)−β−アルカノール及びこれを含有する香料組成物Info
- Publication number
- JPH0597748A JPH0597748A JP26210891A JP26210891A JPH0597748A JP H0597748 A JPH0597748 A JP H0597748A JP 26210891 A JP26210891 A JP 26210891A JP 26210891 A JP26210891 A JP 26210891A JP H0597748 A JPH0597748 A JP H0597748A
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- JP
- Japan
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- phenyl
- cyclohexylethoxy
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- alkanol
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- Cosmetics (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 次式(1)
【化1】
(式中、Aはフェニル基又はシクロヘキシル基を示し、
R1 、R2 及びR3 はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜
6のアルキル基を示す)で表されるα−(1−フェニル
又は1−シクロヘキシルエトキシ)−β−アルカノール
及びこれを含有する香料組成物。 【効果】 木様香気を有し、しかもこの香気は1週間以
上の優れた残香性を有することから、ベースノートとし
て調合香料の主要な素材として用いることができ、例え
ば高級な香料組成物、香水、石鹸、シャンプー、リン
ス、洗剤、化粧品、スプレー、芳香剤等の賦香を必要と
されるものに広汎に使用することができる。
R1 、R2 及びR3 はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜
6のアルキル基を示す)で表されるα−(1−フェニル
又は1−シクロヘキシルエトキシ)−β−アルカノール
及びこれを含有する香料組成物。 【効果】 木様香気を有し、しかもこの香気は1週間以
上の優れた残香性を有することから、ベースノートとし
て調合香料の主要な素材として用いることができ、例え
ば高級な香料組成物、香水、石鹸、シャンプー、リン
ス、洗剤、化粧品、スプレー、芳香剤等の賦香を必要と
されるものに広汎に使用することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な芳香性化合物に
関し、さらに詳細には、残香性の強い木様香気を有する
化合物及びこれを含有する香料組成物に関する。
関し、さらに詳細には、残香性の強い木様香気を有する
化合物及びこれを含有する香料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】木様香
気を有する香料の中で残香性のあるものは、調香上ベー
スノートとして用いられ、調合香料の主要な素材とし
て、香りを決定する重要なものである。また、これらは
使用量も多いことから、安価で残香性のある木様香気を
有する素材を開発することは極めて重要である。
気を有する香料の中で残香性のあるものは、調香上ベー
スノートとして用いられ、調合香料の主要な素材とし
て、香りを決定する重要なものである。また、これらは
使用量も多いことから、安価で残香性のある木様香気を
有する素材を開発することは極めて重要である。
【0003】一方、1−フェニルエタノールは工業的に
安価に供給されることから、香料の原料として用いられ
ている。S. Arctander著 "Perfume and Flavor Chemica
ls"によれば、例えば次式(2)
安価に供給されることから、香料の原料として用いられ
ている。S. Arctander著 "Perfume and Flavor Chemica
ls"によれば、例えば次式(2)
【0004】
【化3】
【0005】(式中、Rは水素原子、炭素数1〜7のア
ルキル基、フェニル基、2−アミノフェニル基、2−ヒ
ドロキシフェニル基、ベンジル基又は2−フェニルエテ
ニル基を示す)で表される種々の1−フェニルエタノー
ルのエステルが香料として知られている。
ルキル基、フェニル基、2−アミノフェニル基、2−ヒ
ドロキシフェニル基、ベンジル基又は2−フェニルエテ
ニル基を示す)で表される種々の1−フェニルエタノー
ルのエステルが香料として知られている。
【0006】しかし、これらの化合物(2)の多くは、
果実様、花様、草様、枯れ草様、脂肪様香気を有する
か、又は無臭であり、木様香気を発現するものではなか
った。また、化合物(2)のうちでただ一つ、1−フェ
ニルエチルホルメート(式(2)中、R=水素原子)
は、草様、花様香気の他に、樹脂様−木様香気を併せ持
っているものの、残香性に乏しいため、ベースノートと
して調合香料の主要な素材として用いることはできなか
った。
果実様、花様、草様、枯れ草様、脂肪様香気を有する
か、又は無臭であり、木様香気を発現するものではなか
った。また、化合物(2)のうちでただ一つ、1−フェ
ニルエチルホルメート(式(2)中、R=水素原子)
は、草様、花様香気の他に、樹脂様−木様香気を併せ持
っているものの、残香性に乏しいため、ベースノートと
して調合香料の主要な素材として用いることはできなか
った。
【0007】化合物の香気は少しの構造の違いによって
相違し、また、その性質、例えば匂いの質や強さ、残香
性等が変化するのが一般的であるので、種々の化合物を
合成し、検討することは、新しい香料を得るために極め
て重要である。
相違し、また、その性質、例えば匂いの質や強さ、残香
性等が変化するのが一般的であるので、種々の化合物を
合成し、検討することは、新しい香料を得るために極め
て重要である。
【0008】従って、残香性に優れ、ベースノートとし
て有用な木様香気を有する化合物が望まれていた。
て有用な木様香気を有する化合物が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、後記式(1)で表さ
れるα−(1−フェニル又は1−シクロヘキシルエトキ
シ)−β−アルカノールが残香性の強い木様香気を有
し、香料として有用であることを見出し、本発明を完成
した。
発明者らは鋭意研究を行った結果、後記式(1)で表さ
れるα−(1−フェニル又は1−シクロヘキシルエトキ
シ)−β−アルカノールが残香性の強い木様香気を有
し、香料として有用であることを見出し、本発明を完成
した。
【0010】すなわち、本発明は、次式(1)
【0011】
【化4】
【0012】(式中、Aはフェニル基又はシクロヘキシ
ル基を示し、R1、R2 及びR3 はそれぞれ水素原子又
は炭素数1〜6のアルキル基を示す)で表されるα−
(1−フェニル又は1−シクロヘキシルエトキシ)−β
−アルカノール及びこれを含有する香料組成物を提供す
るものである。
ル基を示し、R1、R2 及びR3 はそれぞれ水素原子又
は炭素数1〜6のアルキル基を示す)で表されるα−
(1−フェニル又は1−シクロヘキシルエトキシ)−β
−アルカノール及びこれを含有する香料組成物を提供す
るものである。
【0013】本発明のα−(1−フェニル又は1−シク
ロヘキシルエトキシ)−β−アルカノールは、前記一般
式(1)で表されるものであり、式中、R1 、R2 及び
R3 で示される炭素数1〜6のアルキル基としては、例
えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。
ロヘキシルエトキシ)−β−アルカノールは、前記一般
式(1)で表されるものであり、式中、R1 、R2 及び
R3 で示される炭素数1〜6のアルキル基としては、例
えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。
【0014】本発明のα−(1−フェニル又は1−シク
ロヘキシルエトキシ)−β−アルカノール(1)は、例
えば次の方法に従って製造することができる。 (方法1)1−フェニル又は1−シクロヘキシルエタノ
ール(3)を、強塩基を用いてアルコラートとした後、
エポキシド(4)と反応させ、本発明化合物(1)を得
る。
ロヘキシルエトキシ)−β−アルカノール(1)は、例
えば次の方法に従って製造することができる。 (方法1)1−フェニル又は1−シクロヘキシルエタノ
ール(3)を、強塩基を用いてアルコラートとした後、
エポキシド(4)と反応させ、本発明化合物(1)を得
る。
【0015】
【化5】
【0016】(式中、A、R1 、R2 及びR3は前記と
同じ意味を有する)
同じ意味を有する)
【0017】上記反応においては、反応溶媒として、例
えばジエチルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒド
ロフラン等のエーテル系溶媒;ヘキサン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒を用いることがで
きる。また、強塩基としては、例えば水素化ナトリウ
ム、水素化リチウム、水素化カリウム等のアルカリ金属
水素化物;ナトリウムアミド、リチウムアミド、カリウ
ムアミド等のアルカリ金属アミド;ナトリウム、リチウ
ム、カリウム等のアルカリ金属;アルキルリチウム、ア
ルキルマグネシウムハロゲン化物等のアルキル金属化合
物などを用いることができる。これら強塩基は、アルコ
ール(3)に対して 0.1〜2.0 当量、特に1.0〜1.2 当
量用いるのが好ましい。また、エポキシド(4)はアル
コール(3)に対して 1.0〜5.0 当量、特に 1.0〜1.2
当量用いるのが好ましい。反応は、アルコラート化及び
エポキシ付加ともに、30〜120 ℃、特に50〜100 ℃で行
うのが好ましい。
えばジエチルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒド
ロフラン等のエーテル系溶媒;ヘキサン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒を用いることがで
きる。また、強塩基としては、例えば水素化ナトリウ
ム、水素化リチウム、水素化カリウム等のアルカリ金属
水素化物;ナトリウムアミド、リチウムアミド、カリウ
ムアミド等のアルカリ金属アミド;ナトリウム、リチウ
ム、カリウム等のアルカリ金属;アルキルリチウム、ア
ルキルマグネシウムハロゲン化物等のアルキル金属化合
物などを用いることができる。これら強塩基は、アルコ
ール(3)に対して 0.1〜2.0 当量、特に1.0〜1.2 当
量用いるのが好ましい。また、エポキシド(4)はアル
コール(3)に対して 1.0〜5.0 当量、特に 1.0〜1.2
当量用いるのが好ましい。反応は、アルコラート化及び
エポキシ付加ともに、30〜120 ℃、特に50〜100 ℃で行
うのが好ましい。
【0018】(方法2)方法1で得られた本発明化合物
(1a)を還元することにより、本発明化合物(1b)を得
る。
(1a)を還元することにより、本発明化合物(1b)を得
る。
【0019】
【化6】
【0020】(式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じ
意味を有する)
意味を有する)
【0021】還元は、例えば金属触媒を用いる一般的な
水素添加反応によって行うことができる。触媒として
は、例えばロジウム、パラジウム、白金、ルテニウム、
ニッケル等の金属触媒を用いることができる。反応は、
無溶媒でも行うことができるが、例えばヘキサン等の飽
和炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール等のアルコ
ール系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル系溶媒などを用いるのが好まし
い。また、反応は、室温から 250℃、特に室温から 200
℃の範囲で行うのが好ましい。
水素添加反応によって行うことができる。触媒として
は、例えばロジウム、パラジウム、白金、ルテニウム、
ニッケル等の金属触媒を用いることができる。反応は、
無溶媒でも行うことができるが、例えばヘキサン等の飽
和炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール等のアルコ
ール系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル系溶媒などを用いるのが好まし
い。また、反応は、室温から 250℃、特に室温から 200
℃の範囲で行うのが好ましい。
【0022】このようにして得られる本発明のα−(1
−フェニル又は1−シクロヘキシルエトキシ)−β−ア
ルカノール(1)について、その代表的な化学構造及び
香気を表1に示す。
−フェニル又は1−シクロヘキシルエトキシ)−β−ア
ルカノール(1)について、その代表的な化学構造及び
香気を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】本発明の香料組成物は、本発明のα−(1
−フェニル又は1−シクロヘキシルエトキシ)−β−ア
ルカノール(1)をそのまま用いるか、あるいは、他の
香料成分や通常の香料組成物に用いられる成分、例えば
ベンジルアセテート、フェニルエチルアルコール、シン
ナミックアルコール等と組み合わせ、通常の方法に従っ
て製造することができる。
−フェニル又は1−シクロヘキシルエトキシ)−β−ア
ルカノール(1)をそのまま用いるか、あるいは、他の
香料成分や通常の香料組成物に用いられる成分、例えば
ベンジルアセテート、フェニルエチルアルコール、シン
ナミックアルコール等と組み合わせ、通常の方法に従っ
て製造することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明のα−(1−フェニル又は1−シ
クロヘキシルエトキシ)−β−アルカノール(1)は、
木様香気を有し、しかもこの香気は1週間以上の優れた
残香性を有することから、ベースノートとして調合香料
の主要な素材として用いることができ、例えば高級な香
料組成物、香水、石鹸、シャンプー、リンス、洗剤、化
粧品、スプレー、芳香剤等の賦香を必要とされるものに
広汎に使用することができる。
クロヘキシルエトキシ)−β−アルカノール(1)は、
木様香気を有し、しかもこの香気は1週間以上の優れた
残香性を有することから、ベースノートとして調合香料
の主要な素材として用いることができ、例えば高級な香
料組成物、香水、石鹸、シャンプー、リンス、洗剤、化
粧品、スプレー、芳香剤等の賦香を必要とされるものに
広汎に使用することができる。
【0026】
【実施例】次に、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。 実施例1 1−(1−フェニルエトキシ)−2−ヘキサノール(本
発明化合物1)の合成:ジムロートと滴下ロートを備え
た 300ml丸底フラスコに、窒素気流下、水素化ナトリウ
ム(60重量%鉱油分散品) 8.0g(0.20mol) とテトラヒ
ドロフラン30mlを加え、60℃に加熱した。これに、1−
フェニルエタノール24.4g(0.20mol) とテトラヒドロフ
ラン30mlの混合物を約30分で滴下し、その後還流下、水
素の発生が止まるまで24時間攪拌した。反応混合物を40
℃まで冷却し、1,2−ヘキセンオキシド24.0g(0.24m
ol) を滴下した後、さらに還流下、48時間攪拌した。反
応混合物を3N塩酸で中和して有機層を水層と分離した
後、蒸留を行い、1−フェニルエタノール13.4gと1−
(1−フェニルエトキシ)−2−ヘキサノール15.5g
(収率35%)を得た。 沸点: 144℃/4mmHg IR(film,cm-1) : 549, 699, 759, 900, 1101, 1206, 12
81, 1305, 1353, 1374,1452, 1494, 2860, 2926, 3028,
3466. NMR(200MHz, CDCl3, ppm) : 0.90(t,J=7Hz,3H), 1.0-2.
1(m,6H),1.44(d,J=7Hz,3H), 3.1-3.3(m,2H), 3.3-3.6
(m,1H), 3.74(br.s,1H),4.3-4.5(m,1H), 7.33(br.s,5
H).
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。 実施例1 1−(1−フェニルエトキシ)−2−ヘキサノール(本
発明化合物1)の合成:ジムロートと滴下ロートを備え
た 300ml丸底フラスコに、窒素気流下、水素化ナトリウ
ム(60重量%鉱油分散品) 8.0g(0.20mol) とテトラヒ
ドロフラン30mlを加え、60℃に加熱した。これに、1−
フェニルエタノール24.4g(0.20mol) とテトラヒドロフ
ラン30mlの混合物を約30分で滴下し、その後還流下、水
素の発生が止まるまで24時間攪拌した。反応混合物を40
℃まで冷却し、1,2−ヘキセンオキシド24.0g(0.24m
ol) を滴下した後、さらに還流下、48時間攪拌した。反
応混合物を3N塩酸で中和して有機層を水層と分離した
後、蒸留を行い、1−フェニルエタノール13.4gと1−
(1−フェニルエトキシ)−2−ヘキサノール15.5g
(収率35%)を得た。 沸点: 144℃/4mmHg IR(film,cm-1) : 549, 699, 759, 900, 1101, 1206, 12
81, 1305, 1353, 1374,1452, 1494, 2860, 2926, 3028,
3466. NMR(200MHz, CDCl3, ppm) : 0.90(t,J=7Hz,3H), 1.0-2.
1(m,6H),1.44(d,J=7Hz,3H), 3.1-3.3(m,2H), 3.3-3.6
(m,1H), 3.74(br.s,1H),4.3-4.5(m,1H), 7.33(br.s,5
H).
【0027】実施例2 1−(1−シクロヘキシルエトキシ)−2−ヘキサノー
ル(本発明化合物2)の合成:ガラス製中圧水添容器に
本発明化合物1 5.0g、50%含水5%Rh/C触媒 0.5
g及びエタノール20mlを加え、水素圧4kg/cm2、反応温
度60℃で12時間攪拌した。触媒を濾過した後、溶媒を留
去し、メルク社製Kieselgel 60カラム、及び展開溶媒と
してヘキサン:酢酸エチル=95:5の混合溶媒を用いた
カラムクロマトグラフィーにより精製したところ、1−
(1−シクロヘキシルエトキシ)−2−ヘキサノール
3.5g(収率69%)を得た。 IR(film,cm-1) : 1098, 1377, 1452, 2854, 2926, 344
8. NMR(200MHz, CDCl3, ppm) : 0.90(t,J=7Hz,3H), 0.9-2.
2(m,17H),1.07(d,J=7Hz,3H), 3.0-3.2(m,2H), 3.2-3.4
(m,1H),3.55(dd,J=11Hz,J=3Hz,1H), 3.72(br.s,1H).
ル(本発明化合物2)の合成:ガラス製中圧水添容器に
本発明化合物1 5.0g、50%含水5%Rh/C触媒 0.5
g及びエタノール20mlを加え、水素圧4kg/cm2、反応温
度60℃で12時間攪拌した。触媒を濾過した後、溶媒を留
去し、メルク社製Kieselgel 60カラム、及び展開溶媒と
してヘキサン:酢酸エチル=95:5の混合溶媒を用いた
カラムクロマトグラフィーにより精製したところ、1−
(1−シクロヘキシルエトキシ)−2−ヘキサノール
3.5g(収率69%)を得た。 IR(film,cm-1) : 1098, 1377, 1452, 2854, 2926, 344
8. NMR(200MHz, CDCl3, ppm) : 0.90(t,J=7Hz,3H), 0.9-2.
2(m,17H),1.07(d,J=7Hz,3H), 3.0-3.2(m,2H), 3.2-3.4
(m,1H),3.55(dd,J=11Hz,J=3Hz,1H), 3.72(br.s,1H).
【0028】実施例3 ヒアシンス調調合香料 (重量部) ガルバナム油 20 フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール 30 ベンジルアセテート 100 フェニルエチルフォーメート 50 フェニルエチルアルコール 300 リリアール1) 50 オイゲノール 20 シンナミックアルコール 80 フェニルエチルシンナメート 100 フェニルエチルサリシレート 150 900 1):リリアール ジボダン社スペシャリティ(〔化学
名〕:p−ターシャリーブチル−α−メチルヒドロシン
ナミックアルデヒド) 上記調合香料 900重量部に本発明化合物1−(1−フェ
ニルエトキシ)−2−ヘキサノール 100重量部を加える
ことにより、フローラルグリーン感を強め、よりナチュ
ラルフラワー的要素の増したヒアシンス調調合香料が得
られた。
名〕:p−ターシャリーブチル−α−メチルヒドロシン
ナミックアルデヒド) 上記調合香料 900重量部に本発明化合物1−(1−フェ
ニルエトキシ)−2−ヘキサノール 100重量部を加える
ことにより、フローラルグリーン感を強め、よりナチュ
ラルフラワー的要素の増したヒアシンス調調合香料が得
られた。
Claims (2)
- 【請求項1】 次式(1) 【化1】 (式中、Aはフェニル基又はシクロヘキシル基を示し、
R1 、R2 及びR3 はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜
6のアルキル基を示す)で表されるα−(1−フェニル
又は1−シクロヘキシルエトキシ)−β−アルカノー
ル。 - 【請求項2】 次式(1) 【化2】 (式中、Aはフェニル基又はシクロヘキシル基を示し、
R1 、R2 及びR3 はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜
6のアルキル基を示す)で表されるα−(1−フェニル
又は1−シクロヘキシルエトキシ)−β−アルカノール
を含有する香料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26210891A JPH0597748A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | α−(1−フエニル又は1−シクロヘキシルエトキシ)−β−アルカノール及びこれを含有する香料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26210891A JPH0597748A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | α−(1−フエニル又は1−シクロヘキシルエトキシ)−β−アルカノール及びこれを含有する香料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0597748A true JPH0597748A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17371152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26210891A Pending JPH0597748A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | α−(1−フエニル又は1−シクロヘキシルエトキシ)−β−アルカノール及びこれを含有する香料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0597748A (ja) |
-
1991
- 1991-10-09 JP JP26210891A patent/JPH0597748A/ja active Pending
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