JPH0597698A - 機能性ポリペプチド - Google Patents

機能性ポリペプチド

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JPH0597698A
JPH0597698A JP3291958A JP29195891A JPH0597698A JP H0597698 A JPH0597698 A JP H0597698A JP 3291958 A JP3291958 A JP 3291958A JP 29195891 A JP29195891 A JP 29195891A JP H0597698 A JPH0597698 A JP H0597698A
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ser
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秀隆 土師
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Yoshiko Sato
美子 佐藤
Akihiro Noda
晃弘 野田
Ikunoshin Katou
郁之進 加藤
Mika Hatakei
美香 畑井
Yoshito Yaoi
義人 矢追
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インスリン結合担体として有用なヒトコラー
ゲンV型に相当する人工の新規なポリペプチドを提供す
る。 【構成】 一般式 (X)m −(Y)n −(Z) (式
中Xはヒトフィブロネクチンの細胞接着ドメインペプチ
ド、Yはスペーサー、Zはその配列中に配列表の配列番
号1で表されるアミノ酸配列を含有するポリペプチド、
m及びnは1又は0である)で表される人工の機能性ポ
リペプチド。ZはヒトコラーゲンV型のα1鎖中のポリ
ペプチドの6、9、33番目のHypがProに置換さ
れたものである。 【効果】 インスリンを利用する分野での新ポリペプチ
ドとして有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規ポリペプチドに関
し、更に詳細にはインスリン結合活性を有する人工のポ
リペプチドに関する。
【0002】
【従来の技術】ヒトコラーゲンV型(以下、h−ColV
と表示する)は、様々な組織に広く存在する細胞外マト
リクスであり、トロンボスポンジン、DNA、ヘパリン
と結合性を示し、また、創傷部位で移動している表皮細
胞によって合成されることが知られている。本発明者ら
は先にこのh−ColVが強いインスリン結合活性を有す
ることを見出している(特開平2−209899号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】h−ColVはインスリ
ン結合担体として有用であり、成長因子活性、及びホル
モン活性を有するインスリンの新しいドラグデリバリー
システムを構築することができる。しかし、h−ColV
は生体内物質であり、大量に調製することは困難であ
る。また、生体由来の夾雑物の混入も避けられない。本
発明の目的は、上記インスリン結合担体として有用なh
−ColVに相当する人工のポリペプチドを創製すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば本発
明は人工の機能性ポリペプチドに関し、下記一般式(化
1)で表されることを特徴とする。
【0005】
【化1】(X)m −(Y)n −Z
【0006】(式中Xはヒトフィブロネクチンの細胞接
着ドメインポリペプチド、Yはスペーサー、Zはその配
列中に配列表の配列番号1で表されるアミノ酸配列を含
有するポリペプチド、m及びnは1又は0である)
【0007】本発明のインスリン結合活性ポリペプチド
とは、そのアミノ酸配列中に配列表の配列番号1で表さ
れるアミノ酸配列を含有するものであればよい。
【0008】なお配列表の配列番号1で表されるアミノ
酸配列は、特開平2−209899号公報、ビオキミカ
エ ビオフィジカ アクタ( Biochimica et Biophys
icaActa )、第1035巻、第139〜154頁(19
90)にそれぞれ記載の配列表の配列番号2で表され
る、h−ColVのα1鎖中のインスリン及びヘパリン結
合部位ポリペプチドの第6、9、33番目のHypがP
roに置換されたものである。
【0009】配列表の配列番号1で表されるポリペプチ
ドは、例えば化学的に合成できる。また該ポリペプチド
をその配列中に含有するポリペプチドとしては、配列表
の配列番号3で表されるポリペプチド(以下ColV−I
nと略す)があり、該ポリペプチドは例えば遺伝子工学
的に作成することができる。
【0010】h−ColVのα1鎖の遺伝子配列は、先に
本発明者らが解明しており〔ザ ジャーナル オブ バ
イオロジカル ケミストリー( TheJournal of Biologi
calChemistry ) 、第266巻、第13124〜131
29頁(1991)〕、配列表の配列番号3で表される
ColV−Inのアミノ酸配列は、該文献に記載の第79
9番から第984番までのアミノ酸配列と同一である。
【0011】この部位に対応するDNA断片は、例えば
ヒト胎盤mRNAより合成したcDNAよりPCR〔 P
olymerase Chain Reaction:サイキ( Saiki )ら、サイ
エンス( Science )、第230巻、第1350〜135
4頁(1985)〕により増幅し、得ることができる。
次に増幅されたDNA断片をNcoI、BamHIで処
理し、例えばpTV118N〔フェブス レターズ(F
EBS Letters )、第223巻、第174頁(198
5)〕の同サイトにライゲーションすることにより、該
DNA断片を含有するプラスミドpTVColVを作成す
ることができる。
【0012】目的ポリペプチドの高発現性プラスミドを
得るためには、例えばpTVColVより、目的ポリペプ
チドをコードするDNAをNcoI、BamHIで切り
出し、次いで、高発現性プラスミド、例えばpET8c
の同サイトに導入し、プラスミドpETColVを作成す
る。該プラスミドを図1に示す。なお図1中AはColV
−InをコードするDNA断片部位を示す。
【0013】pET系プラスミドはスタディー( Studi
e ) らが作成したT7RNAポリメラーゼ プロモータ
ーを有するプラスミドで、これをT7RNAポリメラー
ゼを発現する大腸菌BL−21株に導入することで効果
的にタンパク質を発現することができる。pETColV
で大腸菌BL−21株を形質転換し、該形質転換株を培
養することにより、配列表の配列番号3で表されるCol
V−Inを発現させることができ、培養菌体のSDS−
PAGEにより、分子量約18kdのポリペプチドにイ
ンスリン結合活性が確認される。
【0014】インスリン結合活性を有するポリペプチド
に細胞接着活性を合せもたせれば、各種細胞への親和性
を更に高めることができ、インスリン結合担体の機能が
増加する。
【0015】この様なポリペプチドは例えば前記ColV
−Inと細胞接着活性ポリペプチドをタンパク質工学的
手法や遺伝子工学的手法で結合させることによって作成
することができる。また例えばColV−Inの配列中
に、細胞接着活性ポリペプチドを移植することによって
も作成することができる。
【0016】細胞接着活性ポリペプチドとしては、細胞
接着性を付与できるものであれば何でもよいが、例えば
ヒトフィブロネクチン(以下h−FNと略す)の細胞接
着ドメインポリペプチドを用いることができる。
【0017】h−FNのタンパク質の一次構造について
は、ジ エンボ ジャーナル( TheEMBO Journal
)、第4巻、第1755〜1759頁(1985)に記
載されている。また、その細胞接着ドメインをコードす
るcDNAクローン(pLF5)についてはバイオケミ
ストリー( Biochemistry ) 、第25巻、第4936〜
4941頁(1986)に記載されている。本発明者ら
は、pLF5から、細胞接着ドメインに対するcDNA
断片を取出し、これを発現ベクターに接続して大腸菌に
導入することにより、細胞接着活性ポリペプチド及びそ
の製造方法を開発し特許出願した(特開平1−2069
98号)。本発明で必要とされる細胞接着ドメインのc
DNAは、例えば特開平1−206998号公報に記載
されている組換え体プラスミドpTF7021を用い調
製することができる。なお、pTF7021はFNのP
ro1239−Met1517(279アミノ酸残基:配列表の
配列番号4で表されるポリペプチド)を発現するプラス
ミドである。pTF7021の翻訳領域のC末端のスト
ップコドンの直前にクローニングサイト、例えばNco
Iサイトを導入することにより、細胞接着ドメインのc
DNAと他のポリペプチドをコードするDNAを連結さ
せることができる。
【0018】なお、本明細書において、細胞接着活性ポ
リペプチドのアミノ酸に付された肩数字は、EMBL
データバンク( EMBL DATA BANK ) 中のFNのcDNA
配列を翻訳して得られるアミノ酸配列に付されたN末か
らのアミノ酸残基数を示す。
【0019】前出のpTVColVをNcoI、Hind II
I で処理し、ColV−InをコードするDNA断片を調
製し、次に前記pTF7021から誘導されたプラスミ
ドpTF7520の翻訳領域の3′末端NcoI、Hin
d III サイトに接続することにより、h−FNの細胞接
着ドメインとインスリン結合活性ポリペプチドが連結し
た配列表の配列番号5で表されるポリペプチド(以下、
C277−ColVと略す)を発現する組換体プラスミド
pTF7520ColVが得られる。該プラスミドを図2
に示す。なお、図2中AはColV−InをコードするD
NA断片部位、Bは細胞接着ドメインをコードするDN
A断片部位を示す。
【0020】pTF7520ColVにおける連結部には
スペーサーのMetをコードするDNAがリンカーとし
て含まれる。リンカーの有無は、本発明の効果を左右す
るものではないが、必要とあれば部位特異的変異の手法
により、容易に除去することができる。すなわち前出の
式(化1)中におけるスペーサーは、細胞接着活性ポリ
ペプチドとインスリン結合活性ポリペプチドの分子間距
離を調節するための挿入配列でもあり、任意のアミノ酸
又はポリペプチドを用いることができ、また必要に応じ
除去することもできる。またこのスペーサーのアミノ酸
配列を細胞接着活性ポリペプチドのC末端、インスリン
結合活性ポリペプチドのN末端にそれぞれ目的に応じ付
加することができ、また除去することもできる。
【0021】得られたプラスミドpTF7520ColV
を大腸菌に導入し、適当な条件下に培養することによ
り、目的ポリペプチドが大腸菌内に蓄積される。発現の
確認にはイムノブロッティングが用いられる。組換え大
腸菌の全菌体タンパク質をSDS−PAGEで分離した
後、泳動パターンをニトロセルロース膜に移し取る。h
−FNの細胞接着ドメインを認識するモノクローナル抗
体(FN−10、宝酒造)及びインスリン結合活性測定
方法で検出されるバンドが目的のポリペプチドである。
【0022】目的ポリペプチドの精製は、例えば次のよ
うに行う。組換え大腸菌をL−ブロス等の培地に培養
し、集菌した後、超音波処理により、菌体破砕液を得、
これを遠心分離して上清を得る。上清を透析後、ヘパリ
ン−アガロース等のアフィニティクロマトを行う。以上
の操作により、目的のポリペプチドを精製することがで
きる。
【0023】本発明のポリペプチドのインスリン結合活
性は以下の方法で検出される。すなわち、本発明のポリ
ペプチドを適当な濃度のSDSポリアクリルアミドゲル
電気泳動(SDS−PAGE)で分離し、これをニトロ
セルロース膜ヘブロッティングする。これにパーオキシ
ダーゼ標識したインスリンをPBS中で反応させ、充分
に洗浄した後に、4−クロロ−1−ナフトールと過酸化
水素を基質として標識パーオキシダーゼ活性を検出す
る。
【0024】また細胞接着活性の測定は、例えばルオス
ラティ( Ruoslahti )等の方法(メソッズ イン エン
ザイモロジー( Methods in Enzymology )、第82巻、
第803〜831頁(1981)〕に準じて行う。すな
わち、試料をコートした後、BSAでブロッキングした
マイクロタイタープレートに、スイスマウス3T3又は
B16−F10又はMTD細胞の懸濁液を添加し、37
℃で約1時間インキュベートした後、未吸着の細胞を洗
浄した後、吸着した細胞をトリプシン処理により回収
し、クールターカウンターにて細胞数を測定することに
より、細胞接着の強さを測定することができる。
【0025】表1に本発明で作成したポリペプチドのイ
ンスリン結合活性、細胞接着活性を示す。
【0026】
【表1】 表 1 ────────────────────────────────── インスリン結合活性 細胞接着活性 ────────────────────────────────── ColV−In ++ − C277−ColV ++ ++ ────────────────────────────────── (++:強い結合活性、−:活性無し)
【0027】表1に示す様に、本発明の配列表の配列番
号1で表すポリペプチドを分子中に有するポリペプチド
は、天然のh−ColVのα1鎖と構造は異なるが、強い
インスリン結合活性を示す。
【0028】このインスリン結合担体、及び細胞接着活
性を合せ持つインスリン結合担体は、成長因子活性、及
びホルモン活性を有するインスリンのホメオスタシスを
調節することが可能であり、糖尿病患者に代表される種
々の疾患々者にインスリンを投与する時、インスリンの
作用部位へのターゲッティングに優れた、持続時間の長
い、安全で、免疫原性のない医薬品を作ることができ、
インスリンの効果を最大限に発揮させ、かつ、副作用の
ない新しい製剤及びドラグデリバリーシステムを構築す
ることが可能となる。例えば、生化学的研究に有効な増
殖促進試薬が提供され、表皮細胞の増殖を高め、皮膚の
老化を防ぐ有用な化粧品が提供され、更に外傷や外科手
術後の創傷治癒を促進する経皮薬及び治療薬が提供さ
れ、糖尿病の治療に用いる持続性の高い、副作用のない
インスリン製剤が提供される。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
【0030】実施例1 ColV−Inの作成 (1−1)インスリン結合部位をコードするDNAのク
ローニング及び発現ヒト胎盤m−RNA(クローンテッ
ク社)よりオリゴdTプライマーを用いて1本鎖のcD
NAを合成した〔メソッズ イン エンザイモロジー
第152巻、第316〜324頁(1987)〕。すな
わち、反応液25mMトリス( Tris)−HCl、pH
8.3、100mM KCl、10mM MgCl2
500μM dNTP(dATP、dCTP、dGT
P、TTP)オリゴd(T)12-18 0.5μg(計20
μl)を95℃、5分間加熱し、その後、0.5μg
m−RNAを加えた。更に95℃、3分間加熱し、氷中
で急冷した。これに終濃度5.76μMのβ−メルカプ
トエタノールを加え、更に25ユニットの逆転写酵素
(宝酒造社製:RAV−2)を加え(計25μl)42
℃、60分反応させた。この産物を以下の条件でPCR
にかけた。すなわち、配列表の配列番号6、7でそれぞ
れ表されるプライマー,をDNA合成機で合成し、
精製し用いた。プライマーの塩基番号9〜27は前出
ザ ジャーナル オブ バイオロジカル ケミストリー
に記載のh−ColVの第799〜804番目のアミノ酸
配列をコードするDNA配列、塩基番号4〜9はクロー
ニング用に末端に導入したNcoI制限酵素サイトであ
り、プライマーの塩基番号14〜31は同第979〜
984番目のアミノ酸配列をコードするDNAのアンチ
センス配列、塩基番号5〜10はクローニング用に末端
に導入したBamHI制限酵素サイト、塩基番号11〜
13は新たに導入したストップコドンである。PCRは
宝酒造社製 ジーンアンプキットを用い、テンプレート
は前述のcDNA産物0.1μl、温度サイクル94
℃、30秒→55℃、1分→72℃、1分で30サイク
ル行った。反応液の1/10量を4%アガロースゲル電
気泳動にかけ、その結果580bpの目的DNA断片の
増幅を確認した。この産物をNcoI、BamHIで処
理し、プラスミドpTV118Nの同サイトに16℃、
30分ライゲーションした(宝酒造社製ライゲーション
キットを使用)。これにより構築されたプラスミドをp
TVColVと命名し、これを更にNcoI、BamHI
処理し、約580bpのDNA断片をアガロースゲル電
気泳動を用いて回収した。次に本DNA断片を前述のプ
ラスミドpET8cの同サイトに前述の条件でライゲー
ションした。これによって構築されたプラスミドをpE
TColVと命名して、前述の大腸菌BL−21株へ導入
し形質転換体を得た。次に、得られた形質転換体中18
クローンについてプラスミドの分析を行った。すなわ
ち、ラピッド法で調製したプラスミドをNcoI及びB
amHIで分解し、アガロースゲル電気泳動にかけ、予
想されるNcoI−BamHI断片(0.58kb)の
バンドの生成を調べた。その結果、1クローンに目的の
バンドが認められた。また、ダイデオキシ法により塩基
配列を決定し、目的の配列を含むことを確認した。この
プラスミドを保持する大腸菌BL−21は Escherichia
coli BL−21/pETColVと命名、表示して、工
業技術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第1255
8号(FERM P−12558)として寄託した。本
菌株を50μg/mlアンピシリンを含むL−培地中でO
600 ≒0.5まで培養し、更に1mM IPTGを加
え一晩培養した。培養菌体を4→20%SDS−PAG
Eによって分析したところ、分子量約18kdにポリペ
プチドの発現を確認した。更に前述のウエスタンブロッ
ト法でインスリン結合性をチェックしたところ、本ポリ
ペプチドにインスリン結合活性を認めた。
【0031】(1−2)発現ポリペプチドの精製 (1−1)で得た Escherichia coli BL−21/pE
TColVを50μg/mlのアンピシリンを含むL−培地
10mlで一夜培養した。この前培養液0.2mlを50μ
g/mlのアンピシリンを含むL−培地100mlに接種し
37℃で培養した。600nmの吸光度が0.4の時点
で、IPTG(イソプロピル−β−D−チオガラクトシ
ド)を1mMになるように添加し、一晩培養した後集菌
した。得られた菌体を、1mM EDTA、0.05%
ノリデット( Noridet )P−40、10μg/mlアプロ
チニン ( aprotinin )、10μg/mlロイペプチン( l
eupeptin )、2mM PMSFを含むPBS(−)5ml
に懸濁し、超音波処理を2分行って菌体を破砕した。こ
の菌体破砕液を遠心して得た上清をPBS(−)にて平
衡化してヘパリン−5PW HPLCカラム(東ソー)
にかけ、0.5M NaClを含むPBS(−)で溶出
した。この溶出画分についてSDS−ポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動を行ったところ、ほぼ単一な18kdの
目的ポリペプチドが確認された。
【0032】(1−3)発現ポリペプチドへのヘパリン
の作用 h−ColVのα1鎖のインスリン結合部位はヘパリン結
合活性も示すことから、(1−2)で得た本ポリペプチ
ドに対するヘパリンとインスリンの結合性について検討
した。すなわち、前述のウエスタンブロット法におい
て、ブロッティングの後、0.5μg/mlのパーオキシ
ダーゼ標識インスリンを反応させる際に0.1μg、
1.0μg、10μg、100μg、及び1mgのヘパリ
ンを共存させパーオキシダーゼ発色の変化をみた。その
結果、本ポリペプチドのインスリン結合性は加えるヘパ
リンによって強く阻害されることが示された(表2)。
【0033】
【表2】 表 2 ────────────────────────────────── ヘパリン添加量(μg/ml) パーオキシダーゼ発色性 ────────────────────────────────── 0.1 ++ 1 + 10 − 100 − 1000 − ────────────────────────────────── (++:強い発色、+:弱い発色、−:発色を認めず)
【0034】実施例2 C277−ColVの作成 (2−1)融合ポリペプチドをコードするDNAのクロ
ーニング (1−1)のpTVColVをNcoI、Hind III で処
理し、これを前述pTF7520のNcoI、Hind II
I サイトに前述の条件でライゲーションした。これによ
って構築されたプラスミドをpTF7520ColVと命
名し、次いで該プラスミドを用い、大腸菌JM109を
形質転換した。得られた形質転換体中18クローンにつ
いてプラスミドの分析を行った。すなわち、ラピッド法
で調製したプラスミドをHind III 及びNcoIで分解
し、アガロースゲル電気泳動にかけ、予想されるNco
I−Hind III 断片(0.58kb)のバンドの生成を
調べた。その結果、1クローンに目的のバンドが認めら
れた。また、ダイデオキシ法により塩基配列を決定し、
目的の配列を含むことを確認した。このプラスミドを保
持する大腸菌JM109を Escherichia coli JM10
9/pTF7520ColVと命名、表示して、工業技術
院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第12560号
(FERM P−12560)として寄託した。上記菌
株を50μg/mlアンピシリン、1mMのIPTGを含
むL−培地中で培養し、次いで培養菌体タンパク質を4
→20%SDS−PAGEで分析したところ、分子量4
8kdにポリペプチドの発現を確認した。更に、このポ
リペプチドのインスリン及びFN−10への結合性を確
認した。
【0035】(2−2)発現ポリペプチドの精製 (2−1)で得た Escherichia coli JM109/pT
F7520ColVを50μg/mlのアンピシリンを含む
L−培地10mlで一夜培養した。この前培養液0.2ml
を50μg/mlのアンピシリンを含むL−培地100ml
に接種し37℃で培養した。600nmの吸光度が0.
4の時点で、IPTGを1mMになるように添加し、一
晩培養した後集菌した。得られた菌体を1mM EDT
A、0.05%ノリデットP−40、10μg/mlアプ
ロチニン、10μg/mlロイペプチン、2mM PMS
Fを含むPBS(−)5mlに懸濁し、超音波処理を2分
行って菌体を破砕した。この菌体破砕液を遠心して得た
上清を、PBS(−)にて平衡化してヘパリン−5PW
HPLCカラム(東ソー)にかけ、0.5M NaC
lを含むPBS(−)で溶出した。この溶出画分につい
てSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行ったと
ころ、ほぼ単一な48kdの目的ポリペプチドが確認さ
れた。
【0036】実施例3 前記実施例1及び2で得られたポリペプチドを用いて、
インスリン結合活性、細胞接着活性及び細胞増殖促進活
性を測定した。
【0037】(3−1)インスリン結合活性の測定 ColV−In及びC277−ColVを、それぞれSDS
ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)
で分離し、ウェスタンブロット法によりニトロセルロー
ス膜に転写した後、10μg/mlパーオキシダーゼ標識
インスリン(シグマ社製)を添加した0.05%ツィー
ン( Tween )20−PBS(−)溶液中で、室温、2時
間反応させた。このニトロセルロース膜を0.05%ツ
ィーン20−PBS(−)で3回洗浄した後、ニトロセ
ルロース膜に結合したパーオキシダーゼ活性を0.3mg
/mlでPBS(−)に溶解した4−クロロ−1−ナフト
ールと0.015%過酸化水素を基質として検出した。
この結果、パーオキシダーゼ標識インスリンは、分子量
18kdのColV−In及び分子量48kdのC277
−ColVにそれぞれ結合した。
【0038】(3−2)細胞接着活性の測定 細胞接着活性は、ルオスラティらの方法〔メソッズ イ
ン エンザイモロジー、第82巻、第803〜831頁
(1981)〕に準じて測定した。試料を蒸留水、PB
S(リン酸緩衝化生理食塩水)等に溶かし、24穴マイ
クロプレートに注入した。室温、2時間インキュベート
して、試料をプレート上に吸着させた(400μl/ウ
エル)。2%BSA(牛血清アルブミン)を含むPBS
溶液を500μl/ウエル加え、37℃、2時間インキ
ュベートしてプレートをブロックした。PBSでプレー
トを洗浄後、あらかじめダルベッコ( Dulbecco, S ) イ
ーグル最小栄養培地(DMEM)に懸濁したスイスマウ
ス3T3又はB16−F10又はMTD細胞を1×10
5 細胞/ウエル分注し、37℃、1時間インキュベート
した。なお使用した細胞は、凍結保存した株を継代培養
後、トリプシン処理(37℃、5分)したものを用い
た。PBSでプレートを洗浄後、トリプシン処理にて吸
着細胞を回収し、クールターカウンターにて細胞数を測
定することにより細胞接着活性を測定した。C277−
ColV及びColV−Inの結果を表3に示す。
【0039】
【表3】 表 3 ───────────────────────────── 試 料(0.5μM) 細胞接着活性 ───────────────────────────── C277−ColV ++ ColV−In − ───────────────────────────── (++:強い活性、−:活性無し)
【0040】数値は試料をプレートに吸着させた際の濃
度を示す。C277−ColVはいずれの細胞でも接着活
性を示した。
【0041】(3−3)細胞増殖促進活性の測定 (3−2)で細胞接着活性を示したC277−ColVの
細胞増殖促進活性を検討した。PBSに溶解したC27
7−ColVを、24穴マイクロプレートに400μl/
ウエル入れ、37℃、2時間インキュベートして、試料
をプレート上に吸着させた。PBSでプレートを洗浄
後、インスリン溶液を400μl/ウエル加え、室温で
一晩インキュベートし、インスリンを吸着させた。プレ
ートをPBSで洗浄した後、10μg/mlトランスフェ
リン、5mg/mlBSAを含むダルベッコ最小栄養培地
(DMEM)、ハムF12培地(HamF12)1対1
混合培地に懸濁したMTD細胞5×104 細胞/ウエル
及び 3H−チミジン0.1μCi/ウエルを加えた。5%
CO2 存在下、37℃48時間培養した後、プレートを
PBSで洗浄し、5%TCAを500μl/ウエル加
え、4℃、4時間静置して細胞を固定した。TCAを除
去した後、2%Na2 CO3 を含む0.1N NaOH
400μl/ウエルを加えて固定化した細胞を溶解し、
液体シンチレーションカウンターにより 3H−チミジン
の取込みを測定した。なお対照として特開平1−206
998号公報に記載の配列表の配列番号8で表される細
胞接着性ポリペプチド(C−274と略す)を使用し
た。表4に示す様にC277−ColVを使用した場合、
C−274に比べ、高い 3H−チミジンの取込み、すな
わち細胞増殖促進活性を示した。
【0042】
【表4】 表 4 ────────────────────────────────── 試 料 3H−チミジンの取込み(×103 cpm ) ────────────────────────────────── C277−ColV 10.5 C−274 6.6 ──────────────────────────────────
【0043】次に細胞数の測定により細胞増殖促進活性
を調べた。前述のように、各試料を吸着させ、更にイン
スリンを吸着させたプレートにMTD細胞を加えた。5
%CO2 存在下で48時間培養した後、細胞数を測定し
た。その結果、本ポリペプチドを吸着させた場合対照と
したC−274に比べ、多くの細胞の増殖が認められた
(表5)。
【0044】
【表5】 表 5 ────────────────────────────── 試 料 細 胞 数 (×105 ) ────────────────────────────── C277−ColV 1.7 C−274 1.1 ──────────────────────────────
【0045】
【発明の効果】以上、述べたごとく、本発明により、イ
ンスリン結合活性を有する新規ポリペプチド及び細胞接
着活性とインスリン結合活性を合せ持つ新規ポリペプチ
ドが提供される。これらのポリペプチドはインスリンと
細胞との親和性を高めることができ、インスリンを用い
ることに生化学的ないし医学的意義が見出せる分野に有
用な作用、効果を示すものであり、特にインスリンの新
しい製剤及びドラグデリバリーシステムに応用されるも
のである。
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:35 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Gly Gly Arg Gly Thr Pro Gly Lys Pro Gly Pro Arg Gly Gln Arg 1 5 10 15 Gly Pro Thr Gly Pro Arg Gly Glu Arg Gly Pro Arg Gly Ile Thr 20 25 30 Gly Lys Pro Gly Pro 35 配列番号:2 配列の長さ:35 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴: 6 4Hyp 9 4Hyp 33 4Hyp 配列: Gly Gly Arg Gly Thr Pro Gly Lys Pro Gly Pro Arg Gly Gln Arg 1 5 10 15 Gly Pro Thr Gly Pro Arg Gly Glu Arg Gly Pro Arg Gly Ile Thr 20 25 30 Gly Lys Pro Gly Pro 35 配列番号:3 配列の長さ:186 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Gly Ile Arg Gly Leu Lys Gly Thr Lys Gly Glu Lys Gly Glu Asp 1 5 10 15 Gly Phe Pro Gly Phe Lys Gly Asp Met Gly Ile Lys Gly Asp Arg 20 25 30 Gly Glu Ile Gly Pro Pro Gly Pro Arg Gly Glu Asp Gly Pro Glu 35 40 45 Gly Pro Lys Gly Arg Gly Gly Pro Asn Gly Asp Pro Gly Pro Leu 50 55 60 Gly Pro Pro Gly Glu Lys Gly Lys Leu Gly Val Pro Gly Leu Pro 65 70 75 Gly Tyr Pro Gly Arg Gln Gly Pro Lys Gly Ser Ile Gly Phe Pro 80 85 90 Gly Phe Pro Gly Ala Asn Gly Glu Lys Gly Gly Arg Gly Thr Pro 95 100 105 Gly Lys Pro Gly Pro Arg Gly Gln Arg Gly Pro Thr Gly Pro Arg 110 115 120 Gly Glu Arg Gly Pro Arg Gly Ile Thr Gly Lys Pro Gly Pro Lys 125 130 135 Gly Asn Ser Gly Gly Asp Gly Pro Ala Gly Pro Pro Gly Glu Arg 140 145 150 Gly Pro Asn Gly Pro Gln Gly Pro Thr Gly Phe Pro Gly Pro Lys 155 160 165 Gly Pro Pro Gly Pro Pro Gly Lys Asp Gly Leu Pro Gly His Pro 170 175 180 Gly Gln Arg Gly Glu Thr 185 配列番号:4 配列の長さ:279 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Pro Thr Asp Leu Arg Phe Thr Asn Ile Gly Pro Asp Thr Met Arg 1 5 10 15 Val Thr Trp Ala Pro Pro Pro Ser Ile Asp Leu Thr Asn Phe Leu 20 25 30 Val Arg Tyr Ser Pro Val Lys Asn Glu Glu Asp Val Ala Glu Leu 35 40 45 Ser Ile Ser Pro Ser Asp Asn Ala Val Val Leu Thr Asn Leu Leu 50 55 60 Pro Gly Thr Glu Tyr Val Val Ser Val Ser Ser Val Tyr Glu Gln 65 70 75 His Glu Ser Thr Pro Leu Arg Gly Arg Gln Lys Thr Gly Leu Asp 80 85 90 Ser Pro Thr Gly Ile Asp Phe Ser Asp Ile Thr Ala Asn Ser Phe 95 100 105 Thr Val His Trp Ile Ala Pro Arg Ala Thr Ile Thr Gly Tyr Arg 110 115 120 Ile Arg His His Pro Glu His Phe Ser Gly Arg Pro Arg Glu Asp 125 130 135 Arg Val Pro His Ser Arg Asn Ser Ile Thr Leu Thr Asn Leu Thr 140 145 150 Pro Gly Thr Glu Tyr Val Val Ser Ile Val Ala Leu Asn Gly Arg 155 160 165 Glu Glu Ser Pro Leu Leu Ile Gly Gln Gln Ser Thr Val Ser Asp 170 175 180 Val Pro Arg Asp Leu Glu Val Val Ala Ala Thr Pro Thr Ser Leu 185 190 195 Leu Ile Ser Trp Asp Ala Pro Ala Val Thr Val Arg Tyr Tyr Arg 200 205 210 Ile Thr Tyr Gly Glu Thr Gly Gly Asn Ser Pro Val Gln Glu Phe 215 220 225 Thr Val Pro Gly Ser Lys Ser Thr Ala Thr Ile Ser Gly Leu Lys 230 235 240 Pro Gly Val Asp Tyr Thr Ile Thr Val Tyr Ala Val Thr Gly Arg 245 250 255 Gly Asp Ser Pro Ala Ser Ser Lys Pro Ile Ser Ile Asn Tyr Arg 260 265 270 Thr Glu Ile Asp Lys Pro Ser Gln Met 275 配列番号:5 配列の長さ:464 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Pro Thr Asp Leu Arg Phe Thr Asn Ile Gly Pro Asp Thr Met Arg 1 5 10 15 Val Thr Trp Ala Pro Pro Pro Ser Ile Asp Leu Thr Asn Phe Leu 20 25 30 Val Arg Tyr Ser Pro Val Lys Asn Glu Glu Asp Val Ala Glu Leu 35 40 45 Ser Ile Ser Pro Ser Asp Asn Ala Val Val Leu Thr Asn Leu Leu 50 55 60 Pro Gly Thr Glu Tyr Val Val Ser Val Ser Ser Val Tyr Glu Gln 65 70 75 His Glu Ser Thr Pro Leu Arg Gly Arg Gln Lys Thr Gly Leu Asp 80 85 90 Ser Pro Thr Gly Ile Asp Phe Ser Asp Ile Thr Ala Asn Ser Phe 95 100 105 Thr Val His Trp Ile Ala Pro Arg Ala Thr Ile Thr Gly Tyr Arg 110 115 120 Ile Arg His His Pro Glu His Phe Ser Gly Arg Pro Arg Glu Asp 125 130 135 Arg Val Pro His Ser Arg Asn Ser Ile Thr Leu Thr Asn Leu Thr 140 145 150 Pro Gly Thr Glu Tyr Val Val Ser Ile Val Ala Leu Asn Gly Arg 155 160 165 Glu Glu Ser Pro Leu Leu Ile Gly Gln Gln Ser Thr Val Ser Asp 170 175 180 Val Pro Arg Asp Leu Glu Val Val Ala Ala Thr Pro Thr Ser Leu 185 190 195 Leu Ile Ser Trp Asp Ala Pro Ala Val Thr Val Arg Tyr Tyr Arg 200 205 210 Ile Thr Tyr Gly Glu Thr Gly Gly Asn Ser Pro Val Gln Glu Phe 215 220 225 Thr Val Pro Gly Ser Lys Ser Thr Ala Thr Ile Ser Gly Leu Lys 230 235 240 Pro Gly Val Asp Tyr Thr Ile Thr Val Tyr Ala Val Thr Gly Arg 245 250 255 Gly Asp Ser Pro Ala Ser Ser Lys Pro Ile Ser Ile Asn Tyr Arg 260 265 270 Thr Glu Ile Asp Lys Pro Ser Met Gly Ile Arg Gly Leu Lys Gly 275 280 285 Thr Lys Gly Glu Lys Gly Glu Asp Gly Phe Pro Gly Phe Lys Gly 290 295 300 Asp Met Gly Ile Lys Gly Asp Arg Gly Glu Ile Gly Pro Pro Gly 305 310 315 Pro Arg Gly Glu Asp Gly Pro Glu Gly Pro Lys Gly Arg Gly Gly 320 325 330 Pro Asn Gly Asp Pro Gly Pro Leu Gly Pro Pro Gly Glu Lys Gly 335 340 345 Lys Leu Gly Val Pro Gly Leu Pro Gly Tyr Pro Gly Arg Gln Gly 350 355 360 Pro Lys Gly Ser Ile Gly Phe Pro Gly Phe Pro Gly Ala Asn Gly 365 370 375 Glu Lys Gly Gly Arg Gly Thr Pro Gly Lys Pro Gly Pro Arg Gly 380 385 390 Gln Arg Gly Pro Thr Gly Pro Arg Gly Glu Arg Gly Pro Arg Gly 395 400 405 Ile Thr Gly Lys Pro Gly Pro Lys Gly Asn Ser Gly Gly Asp Gly 410 415 420 Pro Ala Gly Pro Pro Gly Glu Arg Gly Pro Asn Gly Pro Gln Gly 425 430 435 Pro Thr Gly Phe Pro Gly Pro Lys Gly Pro Pro Gly Pro Pro Gly 440 445 450 Lys Asp Gly Leu Pro Gly His Pro Gly Gln Arg Gly Glu Thr 455 460 配列番号:6 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 配列の特徴:1-27 S primer 配列: GATCCCATGG GCATCCGTGG TCTGAAG 27 配列番号:7 配列の長さ:31 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:YES 配列の特徴:1-31 S primer 配列: GATCGGATCC TTAAGTCTCG CCTCTCTGTC C 31 配列番号:8 配列の長さ:274 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Pro Thr Asp Leu Arg Phe Thr Asn Ile Gly Pro Asp Thr Met Arg 1 5 10 15 Val Thr Trp Ala Pro Pro Pro Ser Ile Asp Leu Thr Asn Phe Leu 20 25 30 Val Arg Tyr Ser Pro Val Lys Asn Glu Glu Asp Val Ala Glu Leu 35 40 45 Ser Ile Ser Pro Ser Asp Asn Ala Val Val Leu Thr Asn Leu Leu 50 55 60 Pro Gly Thr Glu Tyr Val Val Ser Val Ser Ser Val Tyr Glu Gln 65 70 75 His Glu Ser Thr Pro Leu Arg Gly Arg Gln Lys Thr Gly Leu Asp 80 85 90 Ser Pro Thr Gly Ile Asp Phe Ser Asp Ile Thr Ala Asn Ser Phe 95 100 105 Thr Val His Trp Ile Ala Pro Arg Ala Thr Ile Thr Gly Tyr Arg 110 115 120 Ile Arg His His Pro Glu His Phe Ser Gly Arg Pro Arg Glu Asp 125 130 135 Arg Val Pro His Ser Arg Asn Ser Ile Thr Leu Thr Asn Leu Thr 140 145 150 Pro Gly Thr Glu Tyr Val Val Ser Ile Val Ala Leu Asn Gly Arg 155 160 165 Glu Glu Ser Pro Leu Leu Ile Gly Gln Gln Ser Thr Val Ser Asp 170 175 180 Val Pro Arg Asp Leu Glu Val Val Ala Ala Thr Pro Thr Ser Leu 185 190 195 Leu Ile Ser Trp Asp Ala Pro Ala Val Thr Val Arg Tyr Tyr Arg 200 205 210 Ile Thr Tyr Gly Glu Thr Gly Gly Asn Ser Pro Val Gln Glu Phe 215 220 225 Thr Val Pro Gly Ser Lys Ser Thr Ala Thr Ile Ser Gly Leu Lys 230 235 240 Pro Gly Val Asp Tyr Thr Ile Thr Val Tyr Ala Val Thr Gly Arg 245 250 255 Gly Asp Ser Pro Ala Ser Ser Lys Pro Ile Ser Ile Asn Tyr Arg 260 265 270 Thr Glu Ile Asp
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスミドpETColVの構造を示す図であ
る。
【図2】プラスミドpTF7520ColVの構造を示す
図である。
フロントページの続き (72)発明者 野田 晃弘 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒造 株式会社中央研究所内 (72)発明者 加藤 郁之進 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒造 株式会社中央研究所内 (72)発明者 畑井 美香 東京都中央区入船1−9−10 (72)発明者 矢追 義人 神奈川県横浜市港北区箕輪町1−30−1− 212

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(化1): 【化1】(X)m −(Y)n −Z (式中Xはヒトフィブロネクチンの細胞接着ドメインポ
    リペプチド、Yはスペーサー、Zはその配列中に配列表
    の配列番号1で表されるアミノ酸配列を含有するポリペ
    プチド、m及びnは1又は0である)で表されることを
    特徴とする人工の機能性ポリペプチド。
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CN117603343A (zh) * 2024-01-19 2024-02-27 四川大学 阻断bFGF的新型胶原来源天然短肽及应用

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