JPH059767U - アーク溶接装置 - Google Patents
アーク溶接装置Info
- Publication number
- JPH059767U JPH059767U JP6373991U JP6373991U JPH059767U JP H059767 U JPH059767 U JP H059767U JP 6373991 U JP6373991 U JP 6373991U JP 6373991 U JP6373991 U JP 6373991U JP H059767 U JPH059767 U JP H059767U
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- inert gas
- arc welding
- heat
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本考案は、溶融亜鉛メッキした防錆鋼板等のア
ーク溶接において、熱影響による亜鉛酸化の白粉層の発
生を防止して溶接を可能としてたアーク溶接装置を提供
する。 【構成】不活性ガスの吐出ノズル10の周囲をテフロン
(登録商標)12により先端周囲を加工した耐熱性金属
材よりなるケース11で包囲し、この不活性ガス吹き出
し用のケースを11アーク溶接トーチ2と対向して溶接
ビード5の裏側の母材面に向けて配置し、熱影響部に不
活性ガスを吹き付けて溶接ビード5の裏側の母材面をガ
スシールドするようにしたことを特徴とする。
ーク溶接において、熱影響による亜鉛酸化の白粉層の発
生を防止して溶接を可能としてたアーク溶接装置を提供
する。 【構成】不活性ガスの吐出ノズル10の周囲をテフロン
(登録商標)12により先端周囲を加工した耐熱性金属
材よりなるケース11で包囲し、この不活性ガス吹き出
し用のケースを11アーク溶接トーチ2と対向して溶接
ビード5の裏側の母材面に向けて配置し、熱影響部に不
活性ガスを吹き付けて溶接ビード5の裏側の母材面をガ
スシールドするようにしたことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、アーク溶接装置の改良に関するものである。
【0002】
アーク溶接は図5で示すように、母材1の溶接個所にワイヤ3を有するトーチ 2を近接して不活性ガス4の中でアークを発生させて溶接ビード5により溶接し ている。
【0003】
溶融亜鉛メッキした防錆鋼板を前記アーク溶接すると、図5で示すように、溶 接ビード5の周辺は高熱により熱影響部6が生じ、この熱影響により溶接ビード 5の裏側の母材1の表面の亜鉛が酸化して酸化亜鉛となり、これが白粉層7とな る。従って、この白粉層7を除去するために、ワイヤブラシ又はウエス等で払拭 したり、塗装工程中に白粉層7除去用のシャワー工程を必要としている。このた め、手直し時間が多く掛かり、作業の能率を向上することができない等の問題が あった。
【0004】 本考案の目的は、上記従来の問題点を解消したアーク溶接装置を提供すること である。
【0005】
上記の目的を達成するための本考案の要旨は、先端周囲をテフロン加工した耐 熱性金属材よりなるケースで不活性ガスの吐出ノズルの周囲を包囲し、この不活 性ガス吹き出し用のケースをアーク溶接トーチと対向して溶接ビードの裏側の母 材面に向けて配置したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】 上記の構成により、溶接ビードの裏側の母材表面が不活性ガスによってガスシ ールドされ、亜鉛の酸化を防止する。
【0007】
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1において、1は母材(ワ ーク)、2はトーチ、3はワイヤ、5は溶接ビードである。
【0008】 本考案は、不活性ガスの吐出ノズル10の周囲にケース11を固設し、このケ ース11を前記トーチ2と対向して溶接ビード5の裏側の母材1の表面に向けて 配置した構造である。
【0009】 前記ケース11は、ステンレス又はアルミ等の耐熱性金属材により形成され、 先端周囲をテフロン12で加工したものである。
【0010】 本考案は上記の通りの構造であるから、トーチ2によって母材1を溶接すると きには、ケース11から不活性ガスを溶接ビード5の裏側の母材1の表面に向け て吹き出させて、図5で示す熱影響部6をガスシールドする。これにより、熱影 響部6の母材1の表面は大気中の酸素から隔絶され、母材1の表面の亜鉛層の酸 化が防止される。
【0011】 上記のガスシールドにおいて、ノズル10から吐出される不活性ガスはケース 11によって周囲に散逸することがなく、比重の重い不活性ガスを用いても、熱 影響部6の周囲を確実にガスシールドする。また、前記ケース11を母材1の表 面に当接してもケース11の先端周囲のテフロン12によって母材1を傷つける ことがない。
【0012】 図3及び図4は本考案装置によるアーク溶接工法の例を示すもので、図3にお いては、ロボットアーム13にトーチ2と不活性ガスの吐出ノズル10及びケー ス11を前記トーチ2と対向して支持させ、母材1を前記の要領で自動的にアー ク溶接する。
【0013】 図4は母材1が閉断面の場合に、作業穴1aより不活性ガスの吐出ノズル10 及びケース11を閉断面内に挿入して熱影響部をガスシールドする。
【0014】
以上のように本考案は、先端周囲をテフロン加工した耐熱性金属材よりなるケ ースで不活性ガスの吐出ノズルの周囲を包囲し、この不活性ガス吹き出し用のケ ースをアーク溶接トーチと対向して溶接ビードの裏側の母材面に向けて配置し、 熱影響部に不活性ガスを吹き付けて溶接ビードの裏側の母材面をガスシールドす るようにした構成であるから、母材(ワーク)が溶融亜鉛メッキした防錆鋼板等 の場合、熱影響により亜鉛が酸化して白粉層となる不具合が解消され、ワイヤブ ラシ又はウエス等で白粉層を払拭したり、塗装工程中に白粉層の除去用のシャワ ー工程を不要とし、溶接作業時間を短縮し作業能率を向上することができる。
【図1】本考案の要部側面図
【図2】ケースの斜視図
【図3】本考案装置による溶接工法の例示図
【図4】本考案装置による溶接工法の例示図
【図5】従来装置の側面図
1 母材(ワーク) 2 トーチ 3 ワイヤ 5 溶接ビード 10 ノズル 11 ケース 12 テフロン
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 先端周囲をテフロン加工した耐熱性金属
材よりなるケースで不活性ガスの吐出ノズルの周囲を包
囲し、この不活性ガス吹き出し用のケースをアーク溶接
トーチと対向して溶接ビードの裏側の母材面に向けて配
置したことを特徴とするアーク溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991063739U JP2544770Y2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | アーク溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991063739U JP2544770Y2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | アーク溶接装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH059767U true JPH059767U (ja) | 1993-02-09 |
JP2544770Y2 JP2544770Y2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=13238084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991063739U Expired - Lifetime JP2544770Y2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | アーク溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544770Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH054905U (ja) * | 1990-12-25 | 1993-01-26 | 株式会社シモン | 靴の補強用先芯 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59157777U (ja) * | 1983-04-05 | 1984-10-23 | 神鋼電機株式会社 | 溶接装置 |
JP3031071U (ja) * | 1996-05-10 | 1996-11-12 | 富雄 吉村 | 高さ調整可能な戸車レール |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP1991063739U patent/JP2544770Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59157777U (ja) * | 1983-04-05 | 1984-10-23 | 神鋼電機株式会社 | 溶接装置 |
JP3031071U (ja) * | 1996-05-10 | 1996-11-12 | 富雄 吉村 | 高さ調整可能な戸車レール |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH054905U (ja) * | 1990-12-25 | 1993-01-26 | 株式会社シモン | 靴の補強用先芯 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2544770Y2 (ja) | 1997-08-20 |
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