JP2005144460A - アークを用いた加工方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アークをワークの被加工面に吹き付けかつ該アークを該被加工面に沿って走査させることで溶接等の加工を行う場合において、装置の大型化やコストアップを招くことなく、アークの走査速度を出来る限り向上させて加工速度を向上させ、しかも、良好な加工品質が得られるようにする。
【解決手段】 アークが吹き出すノズル2aに対してアーク走査方向(Y方向)と垂直な方向(X方向)の両側となる部分に、ガス吹出口11をそれぞれ設け、この各ガス吹出口11からアークに対してガスを吹き付けることで、該アークの断面形状を、長軸方向がアーク走査方向に略一致する略楕円状にする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、プラズマアーク等のアークをワークの被加工面に吹き付けかつ該アークを該被加工面に沿って走査させることで所定の加工(溶接や切断等)を行うようにするアークを用いた加工方法及びその装置に関する技術分野に属する。
従来より、この種の加工装置は、プラズマアーク溶接装置等としてよく知られている。このものは、ワークの被加工面に対向配置されかつアークを該被加工面に吹き付けるトーチを備えており、このトーチは被加工面に沿って走査可能に構成されている。そして、上記トーチをワークの被加工面上に位置させ、そのトーチからアークを被加工面に吹き付けかつトーチ(つまりアーク)を被加工面に沿って走査させることで、例えば板材の突き合わせ溶接等を行うようにしている。
特にプラズマアークを用いる加工装置では、プラズマアークをシールドガスによって絞った状態で被加工面に吹き付けるので、一般のアークを用いるものに比べるとアークのエネルギー密度を高くすることができ、この結果、トーチを比較的高速で走査しても、良好な加工品質が得られるという利点がある。
しかし、上記プラズマアークの断面形状は、通常円形であり、その径を小さくすることには限界があるので、被加工面において加工に必要な箇所以外にもアークが吹き付けられてそのエネルギーが加工に不必要な個所に分散してしまう。このため、トーチの走査速度には限界があり、それ以上に速度を上げようとすると、例えば溶接の場合には、穴開きやアンダーカット等が生じて良好な溶接品質が得られないという問題がある。したがって、より一層の高速化を図るには改善の余地がある。
ところで、従来、例えば特許文献1に示されているように、ワークに対する入熱を効率よく行うために、励磁コイルへの間欠通電(オシレート通電)によりアークを該アークの走査方向に振らせることで、アークの断面形状をアーク走査方向に長い形状にするようにしたものがある。
また、特許文献2に示されているように、溝加工において掘り量(深さ)を大きくするためにアークをワークに対して衝突点が略楕円を描くように回転させながら吹き付けるようにしたものがある。
特開平4−288973号公報 特開平11−216571号公報
しかしながら、上記従来例のようにアークを振るようにしても、アーク自体のエネルギー密度が向上するわけではなく、また加工に必要な箇所以外にもアークが吹き付けられることに変わりはないので、トーチの走査速度を速くすることは困難であり、また、アークを振らせるために装置の大型化やコストアップを招くという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アーク溶接等のアークを用いた加工において、装置の大型化やコストアップを招くことなく、アークの走査速度を出来る限り向上させて加工速度を向上させ、しかも、良好な加工品質が得られるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、アークに対して、その走査方向と垂直な方向の両側からガスを吹き付けることで、該アークの断面形状を、長軸方向がアーク走査方向に略一致する略楕円状にするようにした。
具体的には、請求項1の発明では、アークをワークの被加工面に吹き付けかつ該アークを該被加工面に沿って走査させることで所定の加工を行うようにするアークを用いた加工方法を対象とする。
そして、上記アークに対して、該アーク走査方向と垂直な方向の両側から第1のガスを吹き付けることで、該アークの断面形状を、長軸方向がアーク走査方向に略一致する略楕円状にするようにする。
このことにより、アークをアーク走査方向と垂直な方向に絞ることで、ワークの被加工面において加工に必要な箇所にアークのエネルギーを集中させることができるとともに、被加工面におけるアーク走査方向前側部分の余熱効果により、アークの走査速度を速くしても、良好な加工品質が得られるようになる。一方、このように第1のガスをアークに吹き付けることは、トーチの先端に設けたアーク吹出し用ノズルの両側に第1のガスの吹出口を設けておき、第1のガスには元々あるシールドガスを使用することで、容易に行うことができる。また、従来例のようにアークを振るようなことはしないので、装置の大型化やコストアップを招くことはない。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、アークの外側全周において該アークをシールドする第2のガスをアークと共にワークの被加工面に吹き付けるとともに、該第2のガス流の内側において第1のガスをアークに対して吹き付けるようにする。
このようにすることで、第2のガスによるアークのシールド性が阻害されるのを防止することができるとともに、ワークの溶融部を酸化等しないように確実に保護することができる。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、アークの外側全周でかつ第2のガス流の内側においてアークをシールドする第3のガスをアーク及び第2のガスと共にワークの被加工面に吹き付けるとともに、該第2のガス流の内側でかつ第3のガス流の外側において第1のガスをアークに対して吹き付けるようにする。
このことで、第3のガスによりアークを絞ることができるとともに、第2のガスと共にアークの剛直性を高めることができて、磁気吹きによるアークの蛇行を防止することができる。また、アークが第1のガスによりアーク走査方向に広がりすぎるのを防止することができる。よって、加工品質のより一層の向上化を図ることができる。
請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれか1つの発明において、アークはプラズマアークであるものとする。
このことにより、走査速度と加工品質との両方の向上化を図ることができるという、請求項1の発明の作用効果を有効に発揮させることができる。
請求項5の発明は、ワークの被加工面に対向配置され、アークを該被加工面に吹き付けるトーチと、該トーチを該被加工面に沿って走査させる走査手段とを備え、上記トーチからアークを上記被加工面に吹き付けかつ上記走査手段により該トーチを該被加工面に沿って走査させることで所定の加工を行うように構成されたアークを用いた加工装置の発明である。
そして、この発明では、上記アークに対して、上記トーチ走査方向と垂直な方向の両側から第1のガスを吹き付けることで、該アークの断面形状を、長軸方向がアーク走査方向に略一致する略楕円状にする第1のガス吹付手段を備えているものとする。
この発明により、請求項1の発明と同様の作用効果が得られる。
請求項6の発明では、請求項5の発明において、アークの外側全周において該アークをシールドする第2のガスをアークと共にワークの被加工面に吹き付ける第2のガス吹付手段を備え、第1のガス吹付手段は、上記第2のガス吹付手段の吹付動作により生じる第2のガス流の内側において第1のガスをアークに対して吹き付けるように構成されているものとする。このことにより、請求項2の発明と同様の作用効果が得られる。
請求項7の発明では、請求項6の発明において、アークの外側全周でかつ第2のガス流の内側においてアークをシールドする第3のガスをアーク及び第2のガスと共にワークの被加工面に吹き付ける第3のガス吹付手段を備え、第1のガス吹付手段は、上記第2のガス流の内側でかつ上記第3のガス吹付手段の吹付動作により生じる第3のガス流の外側において第1のガスをアークに対して吹き付けるように構成されているものとする。このことで、請求項3の発明と同様の作用効果を得ることができる。
請求項8の発明では、請求項5〜7のいずれか1つの発明において、アークはプラズマアークであるものとする。こうすることで、請求項4の発明と同様の作用効果が得られる。
以上説明したように、本発明のアークを用いた加工方法及びその装置によると、装置の大型化やコストアップを招くことなく、アークの走査速度を向上させて加工速度を向上させることができるとともに、良好な加工品質が得られる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るアークを用いた加工装置としてのプラズマアーク溶接装置におけるトーチ1の先端部を示す。このプラズマアーク溶接装置は、ワークとしての、互いに端面が突き合わされた2枚の金属板15(鋼板等)の該突合せ部を溶接するものである。
上記トーチ1は、上記両金属板15の突合せ部上面(被加工面)に対向配置されてプラズマアークを該両金属板15の突合せ部上面に吹き付けるようになっている。そして、このトーチ1は、図示を省略する多関節ロボットのアーム先端に取り付けられていて、上記両金属板15の突合せ部上面に沿って走査可能に構成されている。つまり、この多関節ロボットのアームが、トーチ1を両金属板15の突合せ部上面に沿って走査させる走査手段を構成する。そして、上記トーチ1の先端部(具体的には、後述のノズル部材2のノズル2a)からプラズマアークを両金属板15の突合せ部上面に吹き付けかつ該トーチ1(つまりプラズマアーク)を突合せ部が延びる方向(図2及び図3に示すY方向)に走査させることで該突合せ部の溶接を行うように構成されている。
上記トーチ1の先端部には、縦断面が略U字状をなす有底筒状のノズル部材2が設けられている。このノズル部材2の内側における該ノズル部材2の中心軸上に、プラズマアークの発生及び維持に必要な電流を供給するプラズマ電源と接続された電極3が設けられている。そして、このノズル部材2の先端部(底壁部)における上記電極3の先端に対向する部分(ノズル部材2の中心軸上)に、プラズマアークを吹き出すためのノズル2aが形成されている。尚、図示は省略するが、ノズル部材2の側壁部には、冷却水が流れる冷却水通路が設けられている。
図2にも示すように、上記ノズル部材2の外周囲には、該ノズル部材2に対して隙間があくように略円筒状のシールドキャップ7がノズル部材2と同心状に設けられ、このシールドキャップ7とノズル部材2との間には、該シールドキャップ7及びノズル部材2に対してそれぞれ隙間があくように略円筒状の仕切壁5が設けられている。この仕切壁5の先端部は、ノズル部材2の先端部の外側形状に沿うように先端に向かってノズル部材2の中心軸方向に傾斜している。上記仕切壁5とノズル部材2との間の部分は、上記ノズル2aに対して上記トーチ走査方向(図2及び図3に示すY方向)と垂直な方向(図2及び図3に示すX方向)の両側となる部分を除いて、2つの閉塞部材9によって閉塞されている。
上記仕切壁5とノズル部材2との間の部分において上記閉塞部材9によって閉塞されていない2つの開口部は、第1ガス吹出口11とされている。つまり、これら2つの第1ガス吹出口11は、ノズル2aに対してトーチ走査方向と垂直な方向の両側となる部分にそれぞれ設けられている。そして、各第1ガス吹出口11は、アルゴンガス等からなる第1のガスを供給する第1ガス供給源(図示せず)に接続されており、上記ノズル2aからプラズマアークが吹き出しているときに、各第1ガス吹出口11から第1のガスが吹き出すように構成されている。
上記第1のガスは、上記各第1ガス吹出口11が上記ノズル部材2の中心軸方向を向いているので、各第1ガス吹出口11から上記プラズマアークに向けて吹き出すことになる。これにより、ノズル2aから吹き出したプラズマアークは、断面円形であったものが、トーチ走査方向(アーク走査方向)と垂直な方向の両側から第1のガスが吹き付けられることで、長軸方向がアーク走査方向に略一致する略楕円状に変形させられる。このことにより、上記第1ガス供給源及び各第1ガス吹出口11は、プラズマアークに対して、トーチ走査方向と垂直な方向の両側から第1のガスを吹き付けることで、該プラズマアークの断面形状を、長軸方向がトーチ走査方向に略一致する略楕円状にする第1のガス吹付手段を構成することになる。
上記シールドキャップ7と仕切壁5との間の部分は、全周が開口していて、第2ガス吹出口12とされている。この第2ガス吹出口12は、アルゴンガス等からなる第2のガスを供給する第2ガス供給源(上記第1ガス供給源と同じものであってもよい)に接続されており、上記ノズル2aからプラズマアークが吹き出しているときに、第2ガス吹出口12から第2のガスが吹き出すように構成されている。
上記第2のガスは、上記ノズル2aから吹き出すプラズマアークの外側全周において該プラズマアークをシールドするものであって、該プラズマアークと共に両金属板15の突合せ部上面に吹き付けられるようになっている。このことで、上記第2ガス供給源及び第2ガス吹出口12は、第2のガスをプラズマアークと共に両金属板15の突合せ部上面に吹き付ける第2のガス吹付手段を構成することになる。尚、第2のガスは、プラズマアークのシールドに加えて、両金属板15の突合せ部上面においてプラズマアークによって溶融された溶融部16(図3参照)を覆うようになされており、これにより、その溶融部16の酸化等を防止する働きをも有している。
上記ノズル2aは、上記電極3とノズル部材2の側壁部との間の部分を介して、アルゴンガス等からなる第3のガスを供給する第3ガス供給源(上記第1又は第2ガス供給源と同じものであってもよい)に接続されており、上記ノズル2aからプラズマアークが吹き出しているときに、該ノズル2aからプラズマアークと共に第3のガスが吹き出すように構成されている。
上記第3のガスは、プラズマアークの外側全周でかつ上記第2のガス吹付手段の吹付動作により生じる第2のガス流の内側においてプラズマアークをシールドするものであって、該プラズマアーク及び第2のガスと共に両金属板15の突合せ部上面に吹き付けられるようになっている。このことで、上記第3ガス供給源及びノズル2aは、第3のガスをプラズマアーク及び第2のガスと共に両金属板15の突合せ部上面に吹き付ける第3のガス吹付手段を構成することになる。尚、第3のガスは、プラズマアークのシールドに加えて、プラズマアークを全周に亘って均等に絞ってその径を小さくする働きをも有している。
上記ノズル2a並びに第1及び第2ガス吹出口11,12の位置関係より、上記第1のガス吹付手段は、上記第2のガス流の内側でかつ上記第3のガス吹付手段の吹付動作により生じる第3のガス流の外側において第1のガスをプラズマアークに対して吹き付けることになる。
上記プラズマアーク溶接装置を用いて両金属板15の突合せ部を溶接するには、トーチ1を両金属板15の突合せ部の一端部の上側に位置させて、該トーチ1の先端部(ノズル部材2のノズル2a)からプラズマアークを両金属板15の突合せ部上面に吹き付けかつ該トーチ1を突合せ部が延びる方向(突合せ部の他端側)に走査させる。このとき、プラズマアークと共に第1〜第3のガスをそれぞれ各第1ガス吹出口11、第2ガス吹出口12及びノズル2aから吹き出させる。
上記プラズマアークは、上記第3のガスにより全周に亘って均等に絞られるとともに、トーチ走査方向(Y方向)と垂直な方向(X方向)の両側から第1のガスが吹き付けられるので、第3のガスと共にY方向にのみ絞られて、その断面形状が、長軸方向がトーチ走査方向に略一致する略楕円状となる。これにより、図3に示すように、両金属板15の突合せ部上面におけるプラズマアーク当接部17の形状も、長軸方向がトーチ走査方向(つまり突合せ部が延びる方向)に略一致する略楕円状となる。この実施形態では、プラズマアークにおいてノズル2aから両金属板15の突合せ部上面に至るまでの略全部分を断面略楕円状とするようにしているが、ノズル2aから吹き出すプラズマアークの少なくとも上記突合せ部上面近傍部の断面形状を略楕円状とすればよい。尚、図3中、16は、プラズマアークにより溶融した溶融部であり、この溶融部16は第2のガスによって覆われるので、酸化等が防止される。また、18は、その溶融部16が固まって溶接が完了した部分である。
図4は、第1のガスをプラズマアークに吹き付けない場合を示す。この場合には、プラズマアークの断面形状は円形であり、両金属板15の突合せ部上面におけるプラズマアーク当接部17の形状も円形である。このため、突合せ部から比較的離れた部分にまでプラズマアークが吹き付けられるので、そのエネルギーが溶接に不必要な個所に分散してしまう。
これに対し、第1のガスをプラズマアークに吹き付けた場合には、プラズマアークのエネルギーを突合せ部に集中させることができる。この結果、トーチ走査方向と垂直な方向において溶接を適切に行える温度となる領域は、第1のガスをプラズマアークに吹き付けない場合に比べて広くなり、これにより、プラズマアーク当接部17と突合せ部との位置ずれに対する余裕度や、突合せ部における隙間に対する余裕度が向上する。また、突合せ部上面におけるプラズマアーク当接部17が略楕円状になることで、突合せ部におけるアーク走査方向前側部分の余熱効果により、トーチ1の最大走査速度(穴開きやアンダーカット等が生じない速度)を、第1のガスをプラズマアークに吹き付けない場合に比べて約30%程度速くすることができる。よって、溶接の速度を向上させることができるとともに、良好な溶接品質が得られる。
また、第2及び第3のガスにより、プラズマアークの剛直性を高めることができて、磁気吹きによるプラズマアークの蛇行を防止することができる。そして、第2のガス流の内側で第1のガスをプラズマアークに対して吹き付けることで、第2のガスによるアークのシールド性が阻害されるのを防止することができるとともに、溶融部16を酸化等しないように確実に保護することができる。また、第3のガス流の外側で第1のガスをプラズマアークに対して吹き付けることで、プラズマアークが第1のガスによってトーチ走査方向に広がりすぎるのを防止することができる。よって、第2及び第3のガスにより、溶接品質をより一層向上させることができる。
さらに、トーチ1のノズル部材2とシールドキャップ7(これらは従来のプラズマアーク溶接装置にもある)との間に仕切壁5及び閉塞部材9を設けるだけで、第1のガスをプラズマアークに吹き付けるようにすることができるので、装置を大型化することなく簡単にかつ低コストで装置を作製することができる。
尚、上記実施形態では、本発明をプラズマアーク溶接装置に適用した場合を示したが、TIG溶接装置や、MIG溶接装置、MAG溶接装置等のようなアーク溶接装置にも本発明を適用することができる。また、溶接装置以外にも、アークを用いて板材等を切断する切断装置や、溝を形成する溝加工装置等にも本発明を適用することができる。
また、アークを断面略楕円状にする第1のガスのアークへの吹き付けは、第2のガス流の外側で行ってもよく、第3のガス流の内側で行ってもよい。但し、上記実施形態のように、第2のガス流の内側でかつ第3のガス流の外側で行う方が、上記した理由により好ましい。
さらに、第3のガスは必ずしも必要なものではなく、第2のガスだけでもアークをシールドすることができる。この場合においても、上記実施形態と同様に、第2のガス流の内側において第1のガスをアークに対して吹き付けることが望ましい。
本発明は、アークをワークの被加工面に吹き付けかつ該アークを該被加工面に沿って走査させることで溶接や切断等を行う場合に有用であり、特にプラズマアーク溶接に有用である。
本発明の実施形態に係るアークを用いた加工装置としてのプラズマアーク溶接装置におけるトーチの先端部を示す断面図である。 図1のII方向矢示図である。 2枚の金属板の突合せ部を溶接している状態を示す平面図である。 第1のガスをプラズマアークに吹き付けない場合の図3相当図である。
符号の説明
1 トーチ
2 ノズル部材
2a ノズル(第3のガス吹付手段)
11 第1ガス吹出口(第1のガス吹付手段)
12 第2ガス吹出口(第2のガス吹付手段)
15 金属板(ワーク)

Claims (8)

  1. アークをワークの被加工面に吹き付けかつ該アークを該被加工面に沿って走査させることで所定の加工を行うようにするアークを用いた加工方法であって、
    上記アークに対して、該アーク走査方向と垂直な方向の両側から第1のガスを吹き付けることで、該アークの断面形状を、長軸方向がアーク走査方向に略一致する略楕円状にすることを特徴とするアークを用いた加工方法。
  2. 請求項1記載のアークを用いた加工方法において、
    アークの外側全周において該アークをシールドする第2のガスをアークと共にワークの被加工面に吹き付けるとともに、該第2のガス流の内側において第1のガスをアークに対して吹き付けることを特徴とするアークを用いた加工方法。
  3. 請求項2記載のアークを用いた加工方法において、
    アークの外側全周でかつ第2のガス流の内側においてアークをシールドする第3のガスをアーク及び第2のガスと共にワークの被加工面に吹き付けるとともに、該第2のガス流の内側でかつ第3のガス流の外側において第1のガスをアークに対して吹き付けることを特徴とするアークを用いた加工方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のアークを用いた加工方法において、
    アークはプラズマアークであることを特徴とするアークを用いた加工方法。
  5. ワークの被加工面に対向配置され、アークを該被加工面に吹き付けるトーチと、該トーチを該被加工面に沿って走査させる走査手段とを備え、上記トーチからアークを上記被加工面に吹き付けかつ上記走査手段により該トーチを該被加工面に沿って走査させることで所定の加工を行うように構成されたアークを用いた加工装置であって、
    上記アークに対して、上記トーチ走査方向と垂直な方向の両側から第1のガスを吹き付けることで、該アークの断面形状を、長軸方向がアーク走査方向に略一致する略楕円状にする第1のガス吹付手段を備えていることを特徴とするアークを用いた加工装置。
  6. 請求項5記載のアークを用いた加工装置において、
    アークの外側全周において該アークをシールドする第2のガスをアークと共にワークの被加工面に吹き付ける第2のガス吹付手段を備え、
    第1のガス吹付手段は、上記第2のガス吹付手段の吹付動作により生じる第2のガス流の内側において第1のガスをアークに対して吹き付けるように構成されていることを特徴とするアークを用いた加工装置。
  7. 請求項6記載のアークを用いた加工装置において、
    アークの外側全周でかつ第2のガス流の内側においてアークをシールドする第3のガスをアーク及び第2のガスと共にワークの被加工面に吹き付ける第3のガス吹付手段を備え、
    第1のガス吹付手段は、上記第2のガス流の内側でかつ上記第3のガス吹付手段の吹付動作により生じる第3のガス流の外側において第1のガスをアークに対して吹き付けるように構成されていることを特徴とするアークを用いた加工装置。
  8. 請求項5〜7のいずれか1つに記載のアークを用いた加工装置において、
    アークはプラズマアークであることを特徴とするアークを用いた加工装置。
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JP2013128943A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Akahoshi Kogyo Kk プラズマトーチ

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