JPH11197841A - 狭開先溶接用トーチ及び狭開先溶接方法 - Google Patents

狭開先溶接用トーチ及び狭開先溶接方法

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JPH11197841A
JPH11197841A JP2387698A JP2387698A JPH11197841A JP H11197841 A JPH11197841 A JP H11197841A JP 2387698 A JP2387698 A JP 2387698A JP 2387698 A JP2387698 A JP 2387698A JP H11197841 A JPH11197841 A JP H11197841A
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JP
Japan
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welding
groove
torch
cylindrical member
narrow
Prior art date
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Pending
Application number
JP2387698A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tanimoto
比呂志 谷本
Noriaki Seki
典昭 関
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Sumikin Welding Industries Ltd
Original Assignee
Sumikin Welding Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭開先内での溶接の品質を向上させること。 【解決手段】 金属製のノズル本体2の先端に、耐熱性
及び可撓性を有する絶縁材料から成る円筒状部材3を装
着してガスノズル1を構成する。円筒状部材3は絶縁材
料から成るので、開先8の内壁8aに接触してもスパー
クが発生しないため、トーチを自由に動かすことがで
き、ウィービングのような特殊な動きも容易に行うこと
ができる。また、円筒状部材3は可撓性を有するので、
内壁8aに沿って圧縮変形した状態で開先8に挿入され
ることになり、円筒状部材3と内壁8aとの間に隙間が
生じなくなり、溶接位置への空気の流入が防止され、ブ
ローホールの発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、狭開先を有する
被溶接物を溶接する場合などに好適に用いられる狭開先
溶接用トーチ及び狭開先溶接方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の狭開先溶接用トーチでは、シール
ドガスを溶接位置に向けて供給するガスノズルとして
は、開先内に挿入できることが必要であるため、一般的
に偏平形状のものが用いられている。また、ガスノズル
の材質としては、耐熱性を有すること、加工が容易であ
ること、安価であることなどが要求されるため、一般的
に金属が用いられている。さらに、シールドガスによる
シールド効果を高めるために、開先表面付近に例えば箱
形のカバー部材を配置して溶接を行う場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の狭開先
溶接用トーチはガスノズルが金属製であるため、その絶
縁が不充分である場合、あるいはスパッタ等によって内
部短絡が生じているような場合には、ガスノズルを開先
内に挿入して溶接線(開先の長さ方向)に沿って移動さ
せる際に、誤って開先内壁に接触するとスパークが発生
してガスノズルを損傷してしまう。そのため、トーチの
移動には細心の注意を払う必要があり、また、トーチの
特殊な移動、例えば開先内を幅方向に往復運動させなが
ら溶接線に沿って移動させるウィービングを行うこと
は、非常に困難である。
【0004】また、溶接位置が開先表面に近付いてくる
と、ガスノズルと開先内壁との間の隙間が大きくなり、
この隙間から流れ込んだ空気を巻き込んで突然ブローホ
ール(気孔)が発生し、溶接品質が低下するという問題
もある。
【0005】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、狭開先内での上
記スパーク等の発生を防止できると共に、溶接の品質を
向上させることが可能な狭開先溶接用トーチ及び狭開先
溶接方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の狭開先
溶接用トーチは、溶接ワイヤ4がその先端を突出させた
状態で挿通されると共に、シールドガスを溶接位置に向
けて供給する略円筒状のガスノズル1を備え、このガス
ノズル1は、ノズル本体2の先端に、耐熱性及び可撓性
を有する絶縁材料から成る円筒状部材3を装着して成る
ことを特徴としている。
【0007】上記狭開先溶接用トーチでは、円筒状部材
3は絶縁材料で形成されているので、開先8に挿入した
ときに内壁8aに接触してもスパークが発生せず、ガス
ノズルを損傷することはない。したがって、開先8内で
トーチを自由に動かすことができるようになり、開先8
の長さ方向に直線的に動かすだけでなく、開先8の幅方
向に往復運動させながら開先8の長さ方向に移動させる
ウィービングなどのように特殊な動きも容易に行うこと
ができる。
【0008】また、円筒状部材3は可撓性を有するの
で、開先8に挿入したときはその内壁8aの形状に沿っ
て圧縮変形されるので、円筒状部材3と内壁8aとの間
に隙間が生じ難くなり、溶接位置への空気の流入が防止
され、ブローホールの発生が防止される。
【0009】また請求項2の狭開先溶接方法は、請求項
1の狭開先溶接用トーチの円筒状部材3を開先8内に挿
入し、溶接ワイヤ4の先端を開先8の幅方向に往復運動
させながら開先8の長さ方向に移動させてウィービング
溶接を行うことを特徴としている。
【0010】上記狭開先溶接方法では、ガスノズルのス
パークの発生を防止すると共に、溶接位置の良好なシー
ルド状態を保ちながら、狭開先内でいわゆるウィービン
グ溶接を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次にこの発明の狭開先溶接用トー
チ及び狭開先溶接方法の実施の形態について、図面を参
照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形
態である狭開先溶接用トーチのガスノズル1付近を示す
断面図であり、図2は上記トーチの使用状態を示す側面
図である。
【0012】ガスノズル1は、トーチの先端部分に装着
されてシールドガスを溶接位置に向けて供給するもので
あるが、本実施の形態では、円筒状のノズル本体2と、
ノズル本体2の先端に装着される円筒状部材3とから成
る。ノズル本体2は、金属材料で形成されるが、円筒状
部材3は、耐熱性及び可撓性を有する絶縁材料で形成さ
れる。絶縁材料としては、例えば、ガラス繊維を固めた
ものが用いられる。
【0013】溶接ワイヤ4は、ノズルチップ5に挿通さ
れた状態で、その先端はガスノズル1、即ち円筒状部材
3の先端から突出している。ノズルチップ5は、図示し
ない送給管の先端に装着された状態でノズル本体2内に
配置されており、さらに、図示しない給電装置からの溶
接電力が上記送給管を介して供給されている。したがっ
て、溶接ワイヤ4がノズルチップ5に接触することによ
って、溶接ワイヤ4には溶接電力が供給されることにな
る。
【0014】ここで、上記ノズル本体2は、上記送給管
を内挿して保持する金属製のトーチ本体の先端に装着さ
れている。そのため、ノズル本体2には溶接電力が供給
されてしまうが、円筒状部材3は上述したように絶縁材
料であるため、溶接電力が供給されることはない。
【0015】また、上記送給管内には、溶接ワイヤ4と
共にシールドガスも供給されており、このシールドガス
は送給管に形成されたガス孔からガスノズル1内に流出
した後に、ガスノズル1によって溶接位置に向けて供給
される。
【0016】上記トーチを用いて溶接を行う場合は、一
対の被溶接物6、7の間に形成された開先8にガスノズ
ル1の円筒状部材3を挿入し、シールドガスを供給して
溶接位置をシールドし、この状態でトーチを移動させて
アーク溶接を行う。このとき、円筒状部材3は絶縁材料
で形成されており、溶接電力は供給されていないため、
開先8の内壁8aに接触してもスパークは発生しない。
したがって、トーチを開先8内で移動させる際に、従来
のように内壁8aに接触しないように細心の注意を払う
必要がなくなり、溶接作業が容易になる。また、開先8
内でのトーチの移動が自由になったことにより、複雑な
トーチの移動、例えば開先8の幅方向(図2の紙面では
左右方向)に往復運動させながら、溶接線(図2の紙面
に対して垂直方向)に沿って移動させるウィービングを
容易に行うことができるようになり、溶接品質を向上さ
せることができる。
【0017】また、円筒状部材3は可撓性を有するた
め、開先8に挿入した際には内壁8aの形状に沿って圧
縮変形し、これによって円筒状部材3と内壁8aとの間
に隙間が生じなくなり、溶接位置への空気の流込みが防
止され、ブローホールの発生が防止できる。これによっ
ても、溶接品質を向上させることができる。尚、円筒状
部材3の外径は、開先8の最大幅よりもやや大きく設定
することが必要である。これによって、開先8の表面付
近を溶接する場合であっても、円筒状部材3と内壁8a
との間に隙間が生じることはなく、良好な溶接を行うこ
とができる。
【0018】さらに、本発明のトーチは、溶接ロボット
と組合わせて狭開先溶接を行う場合に特に有効である。
即ち、狭開先溶接において重要なポイントは、溶接金属
の溶込みの確保とブローホールの防止である。そこで、
教示機能を備えた溶接ロボットを用いて正確な狙い位置
を制御すると共に、本発明のトーチを用いて良好なガス
シールドを確保することによって、溶接金属の充分な溶
込みを確保し、かつブローホールの発生を防止できる。
【0019】尚、本発明のトーチは、従来、一般的に用
いられているトーチの金属製のガスノズルをノズル本体
2として、その先端に円筒状部材3を装着することによ
って容易にかつ安価に実現することができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように請求項1の狭開先溶接用ト
ーチによれば、円筒状部材は絶縁材料で形成されている
のでガスノズルのスパークの発生を防止することが可能
であると共に、さらに良好なシールド状態が実現され、
ブローホールの発生を防止して溶接品質を向上させるこ
とができる。
【0021】また請求項2の狭開先溶接方法によれば、
ガスノズルのスパークの発生を防止すると共に、良好な
シールド状態を保ちながら、狭開先内でいわゆるウィー
ビング溶接を行うことができるので、ブローホールの発
生を防止して溶接金属の充分な溶込みを確保することが
でき、溶接品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である狭開先溶接用トー
チの要部拡大断面図である。
【図2】上記トーチの使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ガスノズル 2 ノズル本体 3 円筒状部材 4 溶接ワイヤ 5 ノズルチップ 6 被溶接物 7 被溶接物 8 開先 8a 内壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接ワイヤ(4)がその先端を突出させ
    た状態で挿通されると共に、シールドガスを溶接位置に
    向けて供給する略円筒状のガスノズル(1)を備え、こ
    のガスノズル(1)は、ノズル本体(2)の先端に、耐
    熱性及び可撓性を有する絶縁材料から成る円筒状部材
    (3)を装着して成ることを特徴とする狭開先溶接用ト
    ーチ。
  2. 【請求項2】 請求項1の狭開先溶接用トーチの円筒状
    部材(3)を開先(8)内に挿入し、溶接ワイヤ(4)
    の先端を開先(8)の幅方向に往復運動させながら開先
    (8)の長さ方向に移動させてウィービング溶接を行う
    ことを特徴とする狭開先溶接方法。
JP2387698A 1998-01-20 1998-01-20 狭開先溶接用トーチ及び狭開先溶接方法 Pending JPH11197841A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1308111C (zh) * 2004-10-21 2007-04-04 武汉大学 一种超窄间隙熔化极气体保护自动焊焊矩及其制造方法
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