JPH0596856U - 画像転写基板 - Google Patents
画像転写基板Info
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- JPH0596856U JPH0596856U JP3741992U JP3741992U JPH0596856U JP H0596856 U JPH0596856 U JP H0596856U JP 3741992 U JP3741992 U JP 3741992U JP 3741992 U JP3741992 U JP 3741992U JP H0596856 U JPH0596856 U JP H0596856U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被露光材料に画像を転写するために用いる画
像転写基板に関し、簡単な構成により真空密着時に要す
る時間を短縮すること。 【構成】 画像転写基板3は、画像を形成するための画
像形成面10を有する透明のガラス板である。この画像
形成面10は、中心Oと隅角部との高低差がX1ぐらい
に中央部が盛り上がるように湾曲している。これによ
り、画像形成面10は、真空密着時に中央部からシャド
ウマスク材と密着することになるため、速やかにシャド
ウマスク材と真空密着する。
像転写基板に関し、簡単な構成により真空密着時に要す
る時間を短縮すること。 【構成】 画像転写基板3は、画像を形成するための画
像形成面10を有する透明のガラス板である。この画像
形成面10は、中心Oと隅角部との高低差がX1ぐらい
に中央部が盛り上がるように湾曲している。これによ
り、画像形成面10は、真空密着時に中央部からシャド
ウマスク材と密着することになるため、速やかにシャド
ウマスク材と真空密着する。
Description
【0001】
本考案は、画像転写基板、特に、被露光材料に画像を転写するために用いる画 像転写基板に関する。
【0002】
プリント配線基板やカラーCRT用シャドウマスクは、フォトエッチング法に より製造されている。例えば、カラーCRT用シャドウマスクの製造では、まず 、シャドウマスク材をアルカリ水溶液等を用いて脱脂処理し、水洗及び整面処理 後に表裏両面に感光液を塗布して乾燥させ、フォトレジスト膜を形成する。次に 、電子ビーム透過孔のパターン画像を有する画像転写基板をシャドウマスク材の 両面にそれぞれ形成された各フォトレジスト膜の表面に真空密着させ、画像転写 基板の背面から光を照射してフォトレジスト膜を露光処理する。これにより、画 像転写基板のパターン画像がフォトレジスト膜に転写される。露光処理の後、現 像、エッチング処理及びレジスト膜の剥離をこの順で行うとシャドウマスクが得 られる。
【0003】 このようなフォトエッチング法では、画像転写基板としてガラス板が用いられ ている。このガラス板は、枠体により支持されており、フォトレジスト膜が形成 されたシャドウマスク材に真空密着し得る。ところが、このような画像転写基板 は、周辺部が中央部よりも先にシャドウマスク材に密着し易い。このため、画像 転写基板の中央部とシャドウマスク材との間に空気溜まりが生じ、真空密着が完 了するまでに長時間を有する。特に、30インチ以上のテレビジョン用のCRT やハイビジョン用のCRT等の大型CRT用のシャドウマスクを製造する場合は 、真空密着に要する時間がより長くなる。
【0004】 そこで、画像転写基板の真空密着に要する時間を短縮するために、種々の改良 が検討されている。例えば、特開平1−276141号公報には、画像転写基板 の中央部をシャドウマスク材に押し付ける治具を設けた構成が示されている。ま た、特開昭49−62130号公報には、画像転写基板の周辺部をサンドブラス トやエッチング等の方法により削り取る構成が示されている。さらに、実開昭6 1−196248号公報には、画像転写基板に形成した画像の回りにスペーサを 配置した構成が示されている。これらの画像転写基板によれば、画像形成基板の 中央部が周辺部よりも先にシャドウマスク材に密着し得るので、真空密着に要す る時間を短縮できる。
【0005】
しかしながら、前記特開平1−276141号公報の構成によれば、露光処理 時に、露光の妨げとなる治具を移動させる必要がある。このため、治具の移動機 構等を設ける必要があり、構成が複雑化する。また、特開昭49−62130号 公報の構成によれば、小型のシャドウマスクを製造する場合は効果が期待できる が、大型のシャドウマスクを製造する場合は真空密着不良が起こり易い。さらに 、実開昭61−196248号公報の構成によれば、スペーサ等の別部材が必要 であり、また、このスペーサを画像転写基板に貼着する等の手間がかかる。
【0006】 本考案の目的は、被露光材料に画像を転写するために用いる画像転写基板に関 し、簡単な構成により真空密着時に要する時間を短縮することにある。
【0007】
本考案の画像転写基板は、被露光材料に画像を転写するために用いるものであ る。この画像転写基板は、透光性を有する板状体からなり、かつ中央部が盛り上 がるように湾曲しているとともに、画像を形成する画像形成面を備えている。
【0008】
本考案に係る画像転写基板の画像形成面を被露光材料に真空密着させ、画像形 成面の背面から光を照射すると、画像形成面に形成された画像を被露光材料に転 写できる。ここで、画像転写基板を被露光材料に真空密着する際には、画像形成 面の中央部が最初に被露光材料に密着し、その後画像形成面の周縁部が除々に被 露光材料に密着する。したがって、画像転写基板と被露光材料との真空密着時に は、画像転写基板と被露光材料との間に空気溜まりが発生しにくく、画像転写基 板は速やかに被露光材料に真空密着する。
【0009】
図1及び図2に、本考案の画像転写基板を備えた両面焼付機1を示す。図にお いて、両面焼付機1は、1対の画像転写装置1a,1aから主に構成されている 。各画像転写装置1aは、支持枠2と、支持枠2に支持された画像転写基板3と から主に構成されている。
【0010】 支持枠2は、直方体の枠状部材であり、中央に窓部4を有している。また、支 持枠2の片面は、図2に示すように、周縁部5が突出しており、中央部に凹部6 を有している。この凹部6の深さは、画像転写基板3の厚みに比べて小さく設定 されている。周縁部5には、一連のゴムパッキング7が取り付けられている。さ らに、支持枠2は、窓部4の回りに複数の第1真空排気孔8を有している。第1 真空排気孔8の外周には、複数の第2真空排気孔9が形成されている。第1真空 排気孔8及び第2真空排気孔9は、それぞれ別々の真空排気経路(図示せず)に 連結している。なお、図1では、第1真空排気孔8及び第2真空排気孔9を省略 している。
【0011】 画像転写基板3は、板状の透明ガラス製である。画像転写基板3は一方の主面 に画像形成面10を有している。画像形成面10は、図3に示すように、中央部 が盛り上がる、球面形状に形成されている。この画像形成面10は、画像転写基 板3の中心Oにおける厚みが3〜8mmの場合、中心Oと隅角部との高低差X1 が0.01〜0.3mmに設定されている。なお、このような画像転写基板3は 、溶融ガラスの成形、ガラス板の研磨加工又はサンドブラスト加工等の手法によ り製造し得る。画像転写基板3は、画像形成面10の反対側の主面が支持枠2の 凹部6に設けられているガスケット11により保持されている。ここで、画像転 写基板3は、周縁部が第1真空排気孔8と第2真空排気孔9との間に位置するよ う凹部6に保持されている。
【0012】 次に、前記両面焼付機1による画像転写動作について説明する。ここでは、カ ラーCRT用のシャドウマスクを製造する場合を例に説明する。 まず、各画像転写装置1aの画像転写基板3に、シャドウマスクの電子ビーム 通過孔に対応する画像を形成する。このような画像は、画像形成面10に銀塩乳 剤を塗布してから製版カメラを用いて、或いは画像形成面10にクロム等の金属 を蒸着させてからエッチング法により形成できる。なお、画像転写基板3は、ガ スケット11により凹部6に取り付けられているため、画像形成面10に画像を 形成する際に支持枠2から取り外すことができる。
【0013】 一方、シャドウマスク用のシャドウマスク材(被露光材料の一例)を用意する 。シャドウマスク材としては、低炭素アルキド鋼やニッケルを36重量%含有す るインバー型合金等の厚みが通常0.1〜0.3mmの板材が用いられる。また 、大きさは、CRTの大きさに対応して設定される。このようなシャドウマスク 材は、アルカリ水溶液により脱脂処理され、水洗後に両主面が整面処理される。 そして、整面処理された両主面には、感光液が塗布され、これにより厚みが数μ mのフォトレジスト膜が形成される。
【0014】 次に、図1及び図2に示すように、両面にフォトレジスト膜が形成されたシャ ドウマスク材12を1対の画像転写装置1a,1a間に挟む。ここでは、画像転 写装置1aの画像形成面10をそれぞれシャドウマスク材12と対向させ、ゴム パッキング7,7間にシャドウマスク材12を挟む。これにより、1対の画像転 写装置1a,1aの当接部位が気密に維持される。
【0015】 次に、画像転写装置1a,1aの第1真空排気孔8に連結された図示しない真 空排気経路を作動させる。これにより、画像転写基板3が凹部6に吸着し、窓部 4が気密に封止される。この状態で、画像転写装置1a,1aの第2真空排気孔 9に連結された図示しない真空排気経路を作動すると、各画像転写装置1の凹部 6とシャドウマスク材12とにより形成される空間Sが負圧に設定される。これ により、両画像転写装置1a,1aは、大気圧により押されてゴムパッキング7 が弾性変形し、互いに近づく。この結果、各画像転写基板3の画像形成面10の 中央部が、シャドウマスク材12に密着する。
【0016】 さらに空間S内が負圧になると、図4に示すように画像転写装置1a,1a間 の間隔Yが縮まり、これとともに画像転写基板3とシャドウマスク材12との密 着面積が除々に拡大する。さらに、画像転写基板3の周縁部がシャドウマスク材 12方向に反り、画像形成面10全体がシャドウマスク材12に密着する。 このようにシャドウマスク材12に画像形成面10全体が密着すると、次に、 各窓部4,4の外側から超高圧水銀ランプにより光を照射する。これにより、画 像形成面10に形成された画像がシャドウマスク材12のフォトレジスト膜上に 焼付けられる。
【0017】 その後、シャドウマスク材12を両面焼付機1から取り外し、現像処理後にエ ッチング処理を施すと、所定パターンの電子ビーム通過孔が形成されたシャドウ マスクが得られる。実験例 前記実施例において、900mm×800mmでX1 が0.21mmの画像転 写基板を用い、両面にフォトレジスト膜が形成された600mm×600mm× 0.15mm(板厚)の鉄板製長尺シャドウマスク材に対して焼付処理を施した 。この際、画像転写基板とシャドウマスク材との真空密着に要した時間は約20 秒であった。
【0018】 比較のため、X1 が0.01未満の画像転写基板を用いて同様の焼付処理を行 ったところ、画像転写基板とシャドウマスク材との真空密着に要した時間は約8 0秒であった。このことから、前記実施例によれば、画像転写基板とシャドウマ スク材との真空密着に要する時間を大幅に短縮できたことになる。 〔他の実施例〕 前記実施例において、画像転写基板3の画像形成面10は、図5に示すように 、円筒面であっても良い。この場合も、画像形成面10の中央部と端部との高低 差X2 は、0.01〜0.3mmに設定するのが好ましい。
【0019】 また、図6に示すように、画像転写基板3の画像形成面10は、画像形成部1 0aのみが湾曲し、その周縁部が平坦に削り取られた形状であっても良い。この 場合も、画像形成部10aとその周辺部との高低差X3 は、0.01〜0.3m mに設定するのが好ましい。
【0020】
本考案の画像転写基板は、被露光材料に画像を転写する画像形成面を上述のよ うな湾曲形状に構成したため、簡単な構成で真空密着時に要する時間を短縮でき る。
【図1】本考案の画像転写基板を備えた両面焼付機の斜
視図。
視図。
【図2】図2のII−II断面図。
【図3】本考案の画像転写基板の斜視図。
【図4】前記両面焼付機の動作状態を示す図2に相当す
る図。
る図。
【図5】他の実施例の図3に相当する図。
【図6】さらに他の実施例の図3に相当する図。
3 画像転写基板 10 画像形成面 12 シャドウマスク材
Claims (1)
- 【請求項1】被露光材料に画像を転写するために用いる
画像転写基板であって、 透光性を有する板状体からなり、かつ中央部が盛り上が
るように湾曲しているとともに前記画像を形成する画像
形成面を備えている、 画像転写基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3741992U JPH0596856U (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 画像転写基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3741992U JPH0596856U (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 画像転写基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596856U true JPH0596856U (ja) | 1993-12-27 |
Family
ID=12497009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3741992U Pending JPH0596856U (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 画像転写基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0596856U (ja) |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP3741992U patent/JPH0596856U/ja active Pending
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