JPH0596811U - 光ファイバ心線 - Google Patents
光ファイバ心線Info
- Publication number
- JPH0596811U JPH0596811U JP4487292U JP4487292U JPH0596811U JP H0596811 U JPH0596811 U JP H0596811U JP 4487292 U JP4487292 U JP 4487292U JP 4487292 U JP4487292 U JP 4487292U JP H0596811 U JPH0596811 U JP H0596811U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- fiber core
- flame
- resin
- retardant
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- Pending
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- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造工程を短縮し、かつ、外径を小さくでき
る難燃化した光ファイバ心線を提供する。 【構成】 光ファイバ1が一層または複数層の紫外線硬
化型樹脂被覆層2、3で被覆された光ファイバ心線にお
いて、最外被覆層3のUV樹脂の酸素指数を24以上に
する。
る難燃化した光ファイバ心線を提供する。 【構成】 光ファイバ1が一層または複数層の紫外線硬
化型樹脂被覆層2、3で被覆された光ファイバ心線にお
いて、最外被覆層3のUV樹脂の酸素指数を24以上に
する。
Description
【0001】
本考案は、難燃性紫外線硬化型樹脂被覆光ファイバ心線に関する。
【0002】
紫外線硬化型樹脂(以下単にUV樹脂という)被覆光ファイバ心線は、主に局 内やビル内配線(コンピュータ間配線)などに使用される。通常、UV樹脂被覆 層には難燃性がない。そこで、UV樹脂被覆光ファイバ心線に難燃性を付与する ためには、例えば図4に示すように、光ファイバ11を一層または数層のUV樹 脂被覆層12で被覆し、その外側を更に難燃性ポリ塩化ビニル(PVC)あるい は難燃性ポリエチレン(PE)等のいわゆる難燃性熱可塑樹脂からなる最外被覆 層13で被覆する必要があった。
【0003】
上述のように、UV樹脂被覆層の外側に前述した難燃性の熱可塑性樹脂からな る被覆層を設けると次のような問題があった。即ち、 1)製造工程が1工程増えて生産性が低下する。 2)熱可塑性樹脂からなる被覆層は押出被覆により形成するため、被覆厚を薄く するのには限界があり、その結果光ファイバ心線の外径が大きくなり、機器内配 線において小スペースに収納する場合、曲げ径を小さくできない。
【0004】
本考案は上記問題点を解決した光ファイバ心線を提供するもので、光ファイバ が一層または数層のUV樹脂被覆層で被覆された光ファイバ心線において、最外 被覆層は酸素指数が24以上のUV樹脂からなることを特徴とするものである。 本考案は、光ファイバ心線の最外被覆層に用いたUV樹脂の難燃性と光ファイ バ心線の難燃性との関係に関する新し実験的知見に基づくものである。即ち、最 外被覆層に用いたUV樹脂の難燃性を、JIS K7201による酸素指数法で 評価し、光ファイバ心線の燃焼試験は、UL758水平難燃試験法により評価し た。その結果、最外被覆層に用いたUV樹脂の酸素指数を24以上にすると、光 ファイバ心線はUL規格の難燃性評価基準を満たすことがわかった。
【0005】
以下、図面に示した実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。 実施例1. 図1は本考案にかかる光ファイバ心線の一実施例の断面図であり、外径125 μmの石英系光ファイバ1の外周にプライマリ層2として、ヤング率0.1kgf/ mm2 程度のUV硬化型ウレタンアクリレート樹脂を外径が250μmになるよう に塗布し、3.5kwのメタルハライドUVランプ1灯で硬化させた。次いで、 セカンダリ層3として、以下に述べる各種の難燃性UV硬化型ウレタンアクリレ ート樹脂(ヤング率70kgf/mm2 程度)を外径が400μmになるように塗布し 、3.5kwのメタルハライドUVランプ3灯で硬化させた。なお、線引速度は 300m/minでおこなった。 ここで、セカンダリ層3に用いた難燃性UV硬化型ウレタンアクリレート樹脂 は、次のようにして製作した。即ち、樹脂中に臭素、塩素などのハロゲン系添加 剤、さらに三酸化アンチモン、トリフェニルアンチモンなどのアンチモン化合物 、またリン酸エステルなどのリン化合物を加える事や、UV樹脂を構成するプレ ポリマや、アクリルモノマ自体を臭素や塩素でハロゲン化し、さらにリンを含ま せるなどしてUV被覆の難燃化を検討した。これらの方法のなかで、臭素を加え る方法が特に難燃化に有効であった。このようにして組成変更することにより難 燃化が実現する理由としては、分解反応による生成物が樹脂の表面を覆うとか、 燃える際に発生する分解ガスが空気との間に遮断層を形成するためと考えられる 。また、ハロゲン含有化合物からのラジカルが燃焼の継続を阻止することや、さ らに、架橋により樹脂が三次元化することなどが考えられる。 このようにして得られた光ファイバ心線を、UL758水平難燃試験法により 評価した。また、セカンダリ層3に用いた難燃性UV硬化型ウレタンアクリレー ト樹脂の難燃性を、JIS K7201による酸素指数法で評価した。図3はセ カンダリ層3に用いた難燃性UV硬化型ウレタンアクリレート樹脂の難燃性と、 光ファイバ心線の難燃性との関係を示す図である。図3からわかるように、前記 UV硬化型樹脂の酸素指数を24以上にすると、光ファイバ心線の燃焼の割合は 、1インチ/min以下となり、上記UL規格を満足することがわかる。なお、 いずれの場合にも、燃焼している滴下物はなかった。因みに、通常のUV樹脂の 酸素指数は、18〜19である。 本実施例ではセカンダリ層のみを難燃化したが、プライマリ層までも酸素指数 が24以上の難燃UV樹脂で構成してもよく、より好ましくは全被覆断面の60 %程度以上を難燃化するとよい。 実施例2. 図2は本考案にかかる他の実施例の断面図であり、外径250φμmのプライ マリ/セカンダリ層にソフト/ハード2層のUV樹脂被覆層を用いた光ファイバ 心線4を10本並列し、その外周に前述の各種の難燃性UV樹脂被覆層5(ヤン グ率70kgf/mm2 程度)をライン速度50m/minで塗布し、3.5kwのメ タルハライドUVランプ2灯で硬化させ、テープ状の光ファイバ心線とした。こ れらのテープ状の光ファイバ心線の燃焼試験結果は、図3に併記するように、難 燃性UV樹脂の酸素指数を24以上とすれば、燃焼の割合が1インチ/min以 下となり、UL規格に合格するレベルが得られた。この実施例においても燃焼し ている滴下物はなかった。なお、この場合単心の光ファイバ心線4のプライマリ 層やセカンダリ層に酸素指数24以上の難燃性UV樹脂を使用すればより難燃性 が向上する結果が得られた。
【0006】
以上説明したように本考案によれば、光ファイバ心線の難燃化において、光フ ァイバが一層または数層の紫外線硬化型樹脂被覆層で被覆された光ファイバ心線 の最外被覆層は酸素指数が24以上であるため、難燃性PVCやPEなどを押出 被覆工程によりオーバーコートを施す必要がなくなるので、すなわち一連の塗布 工程で全被覆層を形成できるので製造工程が簡略化し、コストが低減するととも に、塗布被覆のため被覆層を薄く形成できるので光ファイバ心線の外径が小さく なるので、小スペースに収納可能になるという優れた効果がある。
【図1】本考案に係る光ファイバ心線の一実施例の断面
図である。
図である。
【図2】本考案にかかる他の実施例である光ファイバテ
ープ心線の断面図である。
ープ心線の断面図である。
【図3】上記二実施例における、最外被覆層に用いた難
燃性UV樹脂の難燃性と光ファイバ心線の難燃性との関
係を示す図である。
燃性UV樹脂の難燃性と光ファイバ心線の難燃性との関
係を示す図である。
【図4】従来の光ファイバ心線の断面図である。
1 光ファイバ 2 プライマリ層 3 セカンダリ層 4 光ファイバ心線 5、12 UV樹脂被覆層 11 光ファイバ 13 最外被覆層
Claims (1)
- 【請求項1】 光ファイバが一層または複数層の紫外線
硬化型樹脂被覆層で被覆された光ファイバ心線におい
て、最外被覆層は酸素指数が24以上の紫外線硬化型樹
脂からなることを特徴とする光ファイバ心線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4487292U JPH0596811U (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 光ファイバ心線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4487292U JPH0596811U (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 光ファイバ心線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596811U true JPH0596811U (ja) | 1993-12-27 |
Family
ID=12703591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4487292U Pending JPH0596811U (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 光ファイバ心線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0596811U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005508023A (ja) * | 2001-11-08 | 2005-03-24 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | 難燃性光ファイバコーティング組成物 |
WO2008041724A1 (en) * | 2006-10-03 | 2008-04-10 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Optical fiber ribbon |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP4487292U patent/JPH0596811U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005508023A (ja) * | 2001-11-08 | 2005-03-24 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | 難燃性光ファイバコーティング組成物 |
WO2008041724A1 (en) * | 2006-10-03 | 2008-04-10 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Optical fiber ribbon |
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