JPH0596762A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH0596762A
JPH0596762A JP23193591A JP23193591A JPH0596762A JP H0596762 A JPH0596762 A JP H0596762A JP 23193591 A JP23193591 A JP 23193591A JP 23193591 A JP23193591 A JP 23193591A JP H0596762 A JPH0596762 A JP H0596762A
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JP
Japan
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drum
printing
printing paper
rear end
paper
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JP23193591A
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English (en)
Inventor
Makoto Kikukawa
眞 菊川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、印字位置に至るまでの間の紙
の後端の跳上りを防止してカラ−画像印字時での色ずれ
の発生を未然に防ぐことのできる構造を備えた印字装置
をを得ることにある。 【構成】本発明は、印字される印字紙Sをドラム2の周
面に巻き付け、印字紙Sを挾んでドラム2と対向して配
置した転写インクシ−ト1Cを介在させてサ−マルヘッ
ド7によるインクシ−ト1Cの加圧及び加熱転写を行う
ことで印字する構造を備えた印字装置1において、上記
ドラム2の周面近傍に配置され、周方向に移動可能な後
端押さえ部材4を設け、この後端押さえ部材4を上記印
字紙Sの後端が上記サ−マルヘッド7に対向するまでの
間、印字紙Sの先端側に位置する初期位置から後端側に
向け移動させるように構成したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字装置に関し、さら
に詳しくは、感熱転写装置における印字される印写紙の
後端押さえ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ドラムの印字しようとす
る紙の先端をクランプした状態でサ−マルヘッドに対向
させ、感熱シ−トを加熱することでそのシ−トから画像
情報に応じた箇所を熱転写する印字装置にあっては、紙
の後端を押さえて後端が浮き上がるのを防止するように
なっている。しかし、例えば、カラ−画像の印字を行う
ような場合には、原稿像の色と補色関係にある色のイン
クシ−トによる転写作業を繰り返してフルカラ−像を印
字することが必要であるために、印字される紙における
像転写位置の整合性が重要になる。従って、この整合性
が紙の浮き上がりにより乱されるのを防ぐためドラム状
に巻かれた紙の後端をドラム表面に押しつけてドラムと
の密着性を保持して色ずれを起こさないようにする構造
が用いられている。
【0003】図7は、上述した紙の後端押さえのための
構造の一例を示しており、具体的には、ドラムA1に巻
き付けられた紙B1の後端に対向して配置され、後端を
押圧することのできる向きに揺動可能なア−ムC1を設
け、このア−ムC1の揺動端に押さえロ−ラD1を取り
付けた構造とされている。上述した押さえロ−ラD1
は、ドラムA1を駆動する駆動源にステッピングモ−タ
が用いられている場合、そのモ−タの進角量を基準にし
てドラムA1に対する当接時期を設定されるようになっ
ており、その当接位置としては、ドラムA1の回転方向
におけるサ−マルヘッドE1が配置してある印字位置の
上流側とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た紙の後端押さえ構造においては、押さえロ−ラD1の
位置がドラムA1の周方向において固定されている関係
上、先端をクランプされている紙がドラムA1の回転に
追随して移動すると押さえロ−ラD1から後端が外れて
しまうことになる。従って、押さえロ−ラD1から後端
が外れた瞬間には、ドラムA1の回転に伴う慣性力によ
り紙の後端はドラムA1の回転方向に向けて跳上がり、
サ−マルヘッドE1との間で張力負荷が変化し、結果と
して、印字位置がずれることで色ずれを発生してしまう
危険があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述した印字装
置における紙の後端押さえ構造における問題に鑑み、印
字位置に至るまでの間の紙の後端の跳上りを防止してカ
ラ−画像印字時での色ずれの発生を未然に防ぐことので
きる構造を備えた印字装置を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、ドラムの印字される印字紙を巻き付け、
印字紙を挾んでドラムと対向して配置した転写インクシ
−トを介在させてサ−マルヘッドによるインクシ−トの
加圧及び加熱転写を行うことで印字する構造を備えた印
字装置において、上記ドラムの周面近傍に配置され、周
方向に移動可能な後端押さえ部材を設け、この後端押さ
え部材を上記印字紙の後端が上記サ−マルヘッドに対向
するまでの間、印字紙の先端側に位置する初期位置から
後端側に向け移動させるように構成したことを特徴とし
ている。
【0007】また本発明は、後端押さえ部材が、サ−マ
ルヘッドに至る印字紙の移動方向の長さに応じて初期位
置からの移動量を設定されるようになっていることを特
徴としている。
【0008】さらに本発明は、ドラムの印字される印字
紙を巻き付け、印字紙を挾んでドラムと対向して配置さ
れた転写インクシ−トを介在させてサ−マルヘッドによ
るインクシ−トの加圧及び加熱転写を行う際、上記印字
紙の後端におけるドラム側の面に、給紙時、粘着剤を塗
布して後端をドラム表面に貼着させることで印字動作を
開始する構造を備えた印字装置において、上記印字紙へ
の印字動作が終了した時点のドラムの移動位置に配置さ
れていて、このドラム表面に対して接離可能とされてい
る粘着剤の除去手段を設けたことを特徴としている。
【0009】そして本発明は、粘着剤の除去手段が、ド
ラム表面と接離可能なロ−ラを揺動端に有するととも
に、このロ−ラが上記ドラムから離間したときに接触す
る粘着剤除去剤の貯溜部を備えていることを特徴として
いる。
【0010】
【作用】本発明によれば、印字紙がサ−マルヘッドと対
向する印字位置に至るまでの間、後端押さえ部材により
押圧されてドラム表面に密着させた状態を維持される。
【0011】また、本発明によれば、後端をドラム表面
に貼着させるために塗布される粘着剤は、印字紙が排出
されて次の印字紙が給紙されるまでの間にドラム表面か
ら除去される。
【0012】
【実施例】以下、図1乃至図6において本発明実施例の
詳細を説明する。
【0013】図1は本発明実施例による印字装置の概略
構成を説明するための模式図である。
【0014】図1において、本実施例による印字装置1
は、周面の一部に印字紙の挟持爪2Aを備えたドラム2
と同軸上に設けてあるギヤ3を有し、このギヤ3には、
同軸上に後端押さえ部材4が一体化されている。なお、
図1中、符号1Cはインクシ−トを、そして、符号1D
1は、インクシ−トの繰り出し側案内部材を、また、符
号1D2は、インクシ−トの排出側案内部材をそれぞれ
示している。すなわち、後端押さえ部材4は、図2に示
すように、ギヤ3の回転軸を支点とする揺動ア−ム4A
と、この揺動ア−ム4Aの揺動端に位置してドラム2と
当接可能な押さえロ−ラ4Bとで構成されており、揺動
ア−ム4Aは、その支点側を図示しないクラッチ機構を
介してギヤ3の回転軸とドラム2の回転軸とのいずれか
からの回転力を受けるように駆動力の伝達切り換えを行
なわれるようになっている。つまり、上述したギヤ3
は、後述する給・排紙機構側の駆動モ−タ5により回転
駆動される駆動ギヤ6に噛み合っており、この駆動モ−
タ5から揺動ア−ム4Aの支点側に回転力を伝達される
場合には、図1中、符号αで示すように、印字紙の後端
に向け揺動する態位を設定され、そして、ドラム2の回
転軸から揺動ア−ム4Aの支点側に回転力を伝達される
場合には、ドラム2の回転方向と同一方向に従動する態
位を設定されるようになっている。そして、上述した揺
動ア−ム4Aは、図1において二点鎖線で示すように、
揺動端に設けてある押さえロ−ラ4Bがサ−マルヘッド
7に対してドラム2の回転方向下流側に位置する初期位
置に配置される態位を通常態位として設定されており、
上述した駆動モ−タ5からの回転力が伝達された場合に
は、押さえロ−ラ4Bを初期位置からサ−マルヘッド7
に対してドラム2の回転方向上流側に位置させるように
揺動するようになっている。
【0015】一方、上述した駆動モ−タ5は、本実施例
の場合、正逆回転可能なステッピングモ−タが用いられ
ており、この駆動制御は、後述する制御部8により行わ
れるようになっている。
【0016】すなわち、制御部8は、マイクロコンピュ
−タにより主要部を構成されているものであって、入力
側には、後端押さえ部材4が初期位置へ復帰したのを検
知するポジションセンサ9、給紙部から搬送されてくる
印字紙の先端を検知する先端検知センサ10および印字
紙の先端がサ−マルヘッド7と対向する位置に到達した
ことを検知する印字開始センサ11とが接続され、そし
て、出力側には上述した駆動モ−タ5、後述するドラム
2の駆動モ−タ12、印字紙の給・排紙用駆動モ−タ1
3および表示部14がそれぞれ接続されている。
【0017】上述した制御部8にあっては、後端押さえ
部材4における押さえロ−ラ4Bの移動量を設定するこ
とができるようになっており、具体的には、後述する方
法による印字紙の搬送方向の長さを割り出すことが行わ
れている。この長さの割り出しを行なう方法を説明する
前に、給・排紙機構について以下、説明する。すなわ
ち、図3において、ドラム2は、駆動モ−タ12により
回転駆動されるようになっており、その周面の一部に設
けてある挟持爪2Aが、図3において実線で示すよう
に、後述する給送路1A中に臨出して印字紙を挾持する
位置から排紙路1Bを通過して挾持爪2Aを開放するま
での間(図中、二点鎖線で示す位置)、回転を維持される
ようになっている。一方、印字紙は、例えば、手差しに
よって給送路1Aに導入されるとその給送路1A中に配
置してある先端検知センサ10を作動させるようになっ
ている。そして、この先端検知センサ10が作動される
と駆動モ−タ13が回転を開始して印字紙の先端が挟持
爪2Aによりクランプされるまでの一定量を以って回転
し、印字紙の先端をドラム2の周面に密着させる。そし
て、この印字紙の先端がクランプされたのを、駆動モ−
タ13の回転終了により判断されると、ドラム2が駆動
モ−タ10によって回転を開始させられ、サ−マルヘッ
ド7と対向する位置に設けてある印字開始センサ11と
印字紙先端とが対向するまでの間、回転を維持されて停
止する。
【0018】一方、印字処理は、上述した印字紙の先端
がサ−マルヘッド7に対向した時点でサ−マルヘッド7
が印字紙に当接させられることで開始され、例えば、フ
ルカラ−印字の場合はそのまま回転が継続され、この印
字処理が全ての色について終了した場合には、排紙路1
Bに達した時点で挟持爪2Aが開放されて印字紙が排紙
ロ−ラを介して排出されるようになっている。
【0019】そして、このような構造において印字紙の
搬送方向の長さの割り出しは、次の方法により行われ
る。つまり、この場合での先端検知センサ10の位置か
ら印字開始センサ11の位置までの距離は、例えば、こ
の装置により印字される印字紙の最大長さよりも幾分長
い距離とされ、この距離に対する先端検知センサ10の
初期態位、この場合にはオフに切り換わるまでの時間を
ドラム2側の駆動モ−タ12での回転量に相当するパル
ス数を計数することで割り出す。
【0020】上述した駆動モ−タのうち、ドラム2の挟
持爪2Aに対向するまでの間の回転駆動を行なう駆動モ
−タ13は、その回転量を予め設定されているので、先
端検知センサ10が印字紙の通過によりオンした時点
(図3中、符号Aで示す位置)から挟持爪2Aにより先端
をクランプ位置(図3中、符号Bで示す位置)されるまで
の距離Zは一定である。これに対して先端をクランプさ
れる位置Bから印字開始センサ11に対向する位置(図
3中、符号Cで示す位置)までの間での先端検知センサ
10のオフ状態への復帰時期、換言すれば、印字紙の後
端までの距離は印字紙の種類によって一定でないので、
印字紙の先端がクランプ位置Bから印字開始センサ11
に対向する位置Cまで移動する間に先端検知センサ10
がオフに切り換わる時期をドラム2側の駆動モ−タ12
のパルス数の計数により割り出す。従って、クランプ位
置Bからの先端の移動量を駆動モ−タ12のパルス数の
計数により距離に換算することができるので、先端のク
ランプ位置からの距離Y(図3では、印字開始位置まで
到達した時点で先端検知センサ10がオフしたときの距
離として表してある)が得られ、上述した距離を合わせ
ることで印字紙の搬送方向での長さ(L=Y+Z)を求め
ることができる。なお、上述した印字紙の先端が先端検
知位置Aとクランプ位置Bとの間を移動するまでの間に
先端検知センサ10がオフ状態に復帰するような長さを
もつ印字紙の場合には、駆動モ−タ13のパルス計数途
中に先端検知センサ10のオフ状態への切り換わりが判
別できるので、その時点のパルス数により距離を換算す
る。ただ、制御を簡単にする意味では、上述した先端検
知位置Aとクランプ位置Bとの間の距離以上の長さを有
する印字紙の搬送を前提とした方がよい。
【0021】一方、上述した制御部8は、このような印
字紙の搬送方向における長さを割り出すことで印字紙の
後端に相当する位置に向け揺動ア−ム4Aを所期位置か
ら図1において時計方向に揺動させるように駆動モ−タ
5の回転方向および回転量に関する信号を出力し、揺動
ア−ム4Aが印字紙の後端相当位置に達した時点には、
上述したドラム2の回転が開始されるまでその位置に止
まる態位を維持させ、ドラム2が回転し始めると、揺動
ア−ム4Aに対するギヤ3側からの駆動伝達状態を解除
してドラム2側の駆動力伝達を受けるように態位設定す
る。そして、このような態位を設定すると、上述した印
字紙の長さを基準にして揺動ア−ム4Aとドラム2との
連動解除時期を設定するようになっている。すなわち、
連動解除時期は、揺動ア−ム4Aの押さえロ−ラ4Bと
サ−マルヘッド7との干渉を防止するために設定される
ものであり、具体的には、ドラム2側の駆動モ−タ12
におけるクランプ位置Bから印字開始センサ11に対向
する位置C、換言すれば、サ−マルヘッド7に対向して
印字が行なわれる位置までのドラム2の回転量に相当す
るパルス数から上述した印字紙の長さを割り出した際に
用いた駆動モ−タ12でのパルス数を差し引くことで印
字開始位置Cに達するまでの回転量が割り出され、その
割り出したパルス数に達する以前のパルス数においてド
ラム2側からの回転伝達態位を解除してドラム2と揺動
ア−ム4Aとの連動関係を遮断するようになっている。
【0022】従って、印字紙の後端は、クランプ位置B
から印字開始位置Cに到達するまでの間揺動ア−ム4A
に有する押さえロ−ラ4Bにより押圧されてドラム2の
周面に密着し、サ−マルヘッド7に対向する直前には、
その押圧を解除されてサ−マルヘッド7により喰わえ込
まれる。
【0023】本実施例は以上のような構成であるから、
上述した制御部8の動作を示すフロ−チャ−トにより説
明すると図4および図5のとおりである。
【0024】すなわち、図4は、印字紙の後端押さえ処
理に関するフロ−チャ−トであり、同図において、先端
検知センサ10がオンしたかを判別し、オンした場合に
は、給・排紙機構側の駆動モ−タ13を回転させて印字
紙をクランプ位置Bに向け繰り出す。そして、この駆動
モ−タ13の回転が行なわれると、印字紙の先端がクラ
ンプされ、その位置からドラム2側の駆動モ−タ12の
回転量を割り出すことで紙長検出処理が行なわれる。
【0025】上述した紙長検出処理は、図5に示すサブ
ル−チンで実行され、具体的には、図3において説明し
たように、先端検知センサ10による印字紙の先端が検
知されたかを判別し、オンした場合には駆動モ−タ13
を所定量回転させて印字紙の先端をクランプ位置Bに搬
送して先端を挾持爪2Aの作動を介してクランプを行な
わせると共に、この時点で駆動モ−タ13を停止させ
る。そして、ドラム2側の駆動モ−タ12を1パルス分
回転させ、パルスの計数値を更新し、印字紙の後端が先
端検知センサ10から外れたかを信号の切り替わり状態
により判別する。この判別において先端検知センサ10
がオフに切り替わると、その時点での駆動モ−タ12の
パルス数をメモリにストアするとともに、印字開始セン
サ11による印字紙の先端の検知が行なわれたかを判別
し、先端検知が行なわれた場合には駆動モ−タ12を停
止して上述した駆動モ−タ12におけるパルス数ととも
に駆動モ−タ13のパルス数により印字紙の長さ(L=
Y+Z)求める。
【0026】また、上述した先端検知センサ10による
印字紙の後端検知が行なわれなかった場合には、前述し
た先端検知位置Aから印字開始位置Cに至る距離以上の
長さの印字紙が給紙されていると判断してエラ−メッセ
−ジを表示すると共に駆動モ−タ13を停止させる。
【0027】一方、図4において、図5に示した紙長検
知処理が実行されると、駆動モ−タ5がその紙長に応じ
た回転量を以って所期位置から押さえロ−ラ4Bをサ−
マルヘッド7に対するドラム2の回転方向上流側に向け
移動させるべく揺動ア−ム4Aを揺動させる。この時に
は、当然のことであるが、揺動ア−ム4Aにはドラム2
からの回転力の伝達は中断されている。
【0028】そして、上述した揺動ア−ム4Aの揺動操
作が完了すると駆動モ−タ5が停止され、揺動ア−ム4
がドラム2の回転に連動する態位を設定されて印字処理
が実行される。この印字処理を実行する際には、前述し
たように、ドラム2に対する揺動ア−ム4Aの連動解除
時期が設定され、この設定に基づいて上述したドラム2
と揺動ア−ム4Aとの間の回転力伝達機構が動作制御さ
れる。
【0029】そして、後端押さえ部材4の押さえロ−ラ
4Bが上述した連動解除時期に対応する位置に移動した
ことを判別した場合には、駆動モ−タ5を逆転させて揺
動ア−ムAを押さえロ−ラ4の所期位置に復帰させ、そ
の状態をホ−ムポジションセンサ9により検知したとき
に駆動モ−タ5停止させる。
【0030】本実施例によれば、印字紙の後端がサ−マ
ルヘッド7に喰え込まれる直前まで押さえロ−ラ4Bに
より押圧させることで、印字紙の跳上がりによる弛みの
発生を抑えることができる。
【0031】一方、上述した印字紙の後端をドラムの周
面に密着させる構造としては、例えば、前述した給送路
中を搬送される印字紙の後端におけるドラム周面側に対
向する裏面に粘着剤を塗布し、この粘着剤を介して印字
紙の後端をドラム表面に貼着させる構造がある。
【0032】しかし、この場合には、塗布した粘着剤が
そのままにされていると、長さのことなる印字紙をドラ
ムの周面に巻きつけようとした場合、不必要な箇所に粘
着剤が付着してしまい、印字紙の波打ち現象や弛みの原
因になることがある。
【0033】そこで、本実施例においては、上述した粘
着剤の塗布構造を用いた場合の粘着剤除去構造を備える
ようにもなっている。
【0034】図6は、上述した粘着剤除去構造を示す図
3相当の模式図であり、同図において、図3に示したも
のと同じ構成部品については同符号により示してある。
すなわち、図6において、ドラム2の回転方向における
挾持爪2Aの開放位置に対して下流側には、粘着剤の除
去装置14が配置してある。上述した粘着剤除去装置1
4は、除去ロ−ラ14A、作動ア−ム14Bおよび除去
剤収容タンク14Cを備えて構成してあり、除去ロ−ラ
14Aは、揺動自在の作動ア−ム14Bの揺動端の一方
において回転自在に支持されている。また、作動ア−ム
14は、揺動端の他方に、バネ15およびソレノイド1
6のアクチュエ−タをそれぞれ相対位置に取り付けられ
ており、通常時、バネ15の付勢により、図6中、実線
で示すように、除去ロ−ラ14Aをドラム2の表面から
遠ざける向きに移動させる習性を与えられている。さら
に、ソレノイド16は、非励磁状態を通常態位に設定さ
れ、この態位においてはバネ15の付勢による除去ロ−
ラ14Aの習性を発揮させるようになっており、そし
て、励磁されることでバネ15の付勢に抗して除去ロ−
ラ14Aをドラム2の表面に当接させる向きに移動させ
るようになっている。
【0035】一方、除去剤収容タンク14Cには、例え
ば、粘着剤を溶解させて除去させるアルコ−ルが溜めら
れており、このアルコ−ル中には、例えば、スポンジロ
−ラからなる汲み上げ用ロ−ラ17およびこの汲み上げ
用ロ−ラ17に当接している液量調整用のドクタ−ロ−
ラ18が配置してあり、ドクタ−ロ−ラ18は、ドラム
の表面に当接する態位にある除去ロ−ラ14Aの表面に
当接して除去剤を供給できるようになっている。
【0036】上述した構造においては、ソレノイド16
の励磁時期、換言すれば、除去ロ−ラ14Aがドラム2
の周面に当接している時期を次のように設定されてい
る。
【0037】すなわち、前回の印字紙への印字処理が実
行され、次の印字紙がドラム2状に巻きつけられるまで
にドラム2の表面に残留している粘着剤を除去すること
が必要になるので、除去ロ−ラ14Aの当接時期として
は、先端検知センサ10により印字紙の先端が検知され
た時点にソレノイド16を励磁することで除去ロ−ラ1
4Aをドラム2の表面に当接させ、そして、印字開始位
置Bを印字紙の先端が通過し、その先端、つまり挾持爪
2Aが除去ロ−ラ14Aと対峙する前にドラム2の表面
から離間させることのできる期間とされている。上述し
た当接時期の設定に関しては、前述したドラム2側の駆
動モ−タ12における回転量に相当するパルス数を基
に、予め、クランプ位置Aから除去ロ−ラ14Aの当接
位置Dまでの距離に相当する回転量に対応した駆動モ−
タ12のパルス数を設定しておき、このパルス数に対す
る移動中のドラムの回転量に応じたパルス数との差の変
化をチェックすることで時期設定を行なうことが可能で
ある。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、印字され
る紙の長さに応じてその後端位置が変化しても、その後
端位置を押さえるための押さえ部材が長さに応じて変位
できる構造としたので、サ−マルヘッドに喰え込まれる
直前までの間、印字紙医の後端をドラムに密着させるこ
とができる。従って、印字位置に至るまでの間で印字紙
の後端が不用意に跳ね上がるようなことが防止され、弛
み発生による印字画像の位置に関する整合性を確実に設
定することができ、フルカラ−が像を印字するような場
合の色ずれの発生を未然に防止することができる。
【0039】また、本発明によれば、例えば、印字紙の
後端に粘着剤を塗布してその後端をドラム表面に貼付る
ような場合にあっても、印字紙が排出された時点で次の
印字紙が給送されるまでの間に、上述した粘着剤を除去
することができるので、次に給送されてきた印字紙の長
さが異なっているような場合に、その印字紙に浮き上が
りや弛みを生じさせることがない。従って、この場合に
おいても、上述した場合と同様に、印字位置までの間
で、印字紙が不用意に浮き上がるようなことが防がれ、
フルカラ−画像の印字の際の画像位置の整合性を確実に
設定でき、色ずれ等の不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による印字装置の要部構成を説明
するための模式図である。
【図2】図1に示した要部構成における一部を取り出し
て示した斜視図である。
【図3】図1に示した要部構成における印字紙の長さを
割り出すための構成を説明するための模式図である。
【図4】図1に示した要部構成に示した制御部の動作を
説明するためのフロ−チャ−トである。
【図5】図1に示した要部構成に示した制御部における
紙の長さを割り出すための手順を説明するフロ−チャ−
トである。
【図6】図1に示した要部構成の変形例を示す図3相当
の模式図である。
【図7】印字装置の従来構造を説明するための図3相当
の模式図である。
【符号の説明】
1 印字装置 2 ドラム 4 後端押さえ部材 4A 揺動ア−ム 4B 押さえロ−ラ 5 揺動ア−ム駆動用の駆動モ−タ 7 サ−マルヘッド 8 制御部 9 揺動ア−ムのホ−ムポジションセンサ 10 先端検知センサ 11 印字開始センサ 12 ドラム側の駆動モ−タ 13 給・排紙機構側の駆動モ−タ 14 粘着剤除去装置 14A 除去ロ−ラ 14C 除去剤収容タンク 16 ソレノイド
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】また、本発明によれば、例えば、印字紙の
後端に粘着剤を塗布してその後端をドラム表面に貼付る
ような場合にあっても、印字紙が排出された時点で次の
印字紙が給送されるまでの間に、上述した粘着剤を除去
することができるので、次に給送されてきた印字紙の長
さが異なっているような場合に、その印字紙に浮き上が
りや弛みを生じさせることがない。従って、この場合に
おいても、上述した場合と同様に、印字位置までの間
で、印字紙が不用意に浮き上がるようなことが防がれ、
フルカラ−画像の印字の際の画像位置の整合性を確実に
設定でき、色ずれ等の不具合を解消することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による印字装置の要部構成を説明
するための模式図である。
【図2】図1に示した要部構成における一部を取り出し
て示した斜視図である。
【図3】図1に示した要部構成における印字紙の長さを
割り出すための構成を説明するための模式図である。
【図4】図1に示した要部構成に示した制御部の動作を
説明するためのフロ−チャ−トである。
【図5】図1に示した要部構成に示した制御部における
紙の長さを割り出すための手順を説明するフロ−チャ−
トである。
【図6】図1に示した要部構成の変形例を示す図3相当
の模式図である。
【図7】印字装置の従来構造を説明するための図3相当
の模式図である。
【符号の説明】 1 印字装置 2 ドラム 4 後端押さえ部材 4A 揺動ア−ム 4B 押さえロ−ラ 5 揺動ア−ム駆動用の駆動モ−タ 7 サ−マルヘッド 8 制御部 9 揺動ア−ムのホ−ムポジションセンサ 10 先端検知センサ 11 印字開始センサ 12 ドラム側の駆動モ−タ 13 給・排紙機構側の駆動モ−タ 14 粘着剤除去装置 14A 除去ロ−ラ 14C 除去剤収容タンク 16 ソレノイド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字される印字紙をドラムに巻き付け、印
    字紙を挾んでドラムと対向して配置した転写インクシ−
    トを介在させてサ−マルヘッドによるインクシ−トの加
    圧及び加熱転写を行うことで印字する構造を備えた印字
    装置において、 上記ドラムの周面近傍に配置され、周方向に移動可能な
    後端押さえ部材を設け、この後端押さえ部材を上記印字
    紙の後端が上記サ−マルヘッドに対向するまでの間、印
    字紙の先端側に位置する初期位置から後端側に向け移動
    させたうえでドラムと連動して上記サ−マルヘッドに対
    向するまでの間押圧を維持させるように構成してあるこ
    とを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の印字装置において、後端押
    さえ部材は、サ−マルヘッドに至る印字紙の移動方向の
    長さに応じて初期位置からの移動量を設定されるように
    なっている印字装置。
  3. 【請求項3】ドラムの印字される印字紙を巻き付け、印
    字紙を挾んでドラムと対向して配置された転写インクシ
    −トを介在させてサ−マルヘッドによるインクシ−トの
    加圧及び加熱転写を行う際、上記印字紙の後端における
    ドラム側の面に、給紙時、粘着剤を塗布して後端をドラ
    ム表面に貼着させることで印字動作を開始する構造を備
    えた印字装置において、 上記印字紙への印字動作が終了した時点のドラムの移動
    位置に配置されていて、このドラム表面に対して接離可
    能とされている粘着剤の除去手段を設けたことを特徴と
    する印字装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の印字装置において、粘着剤
    の除去手段は、ドラム表面と接離可能なロ−ラを揺動端
    に有するとともに、このロ−ラが上記ドラムから離間し
    たときに接触する粘着剤除去剤の貯溜部を備えている印
    字装置。
JP23193591A 1991-09-11 1991-09-11 印字装置 Pending JPH0596762A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008266012A (ja) * 2007-03-27 2008-11-06 Ricoh Co Ltd 清掃装置及び画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008266012A (ja) * 2007-03-27 2008-11-06 Ricoh Co Ltd 清掃装置及び画像形成装置

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