JPH0596762A - 印字装置 - Google Patents
印字装置Info
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- JPH0596762A JPH0596762A JP23193591A JP23193591A JPH0596762A JP H0596762 A JPH0596762 A JP H0596762A JP 23193591 A JP23193591 A JP 23193591A JP 23193591 A JP23193591 A JP 23193591A JP H0596762 A JPH0596762 A JP H0596762A
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- JP
- Japan
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- drum
- printing
- printing paper
- rear end
- paper
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、印字位置に至るまでの間の紙
の後端の跳上りを防止してカラ−画像印字時での色ずれ
の発生を未然に防ぐことのできる構造を備えた印字装置
をを得ることにある。 【構成】本発明は、印字される印字紙Sをドラム2の周
面に巻き付け、印字紙Sを挾んでドラム2と対向して配
置した転写インクシ−ト1Cを介在させてサ−マルヘッ
ド7によるインクシ−ト1Cの加圧及び加熱転写を行う
ことで印字する構造を備えた印字装置1において、上記
ドラム2の周面近傍に配置され、周方向に移動可能な後
端押さえ部材4を設け、この後端押さえ部材4を上記印
字紙Sの後端が上記サ−マルヘッド7に対向するまでの
間、印字紙Sの先端側に位置する初期位置から後端側に
向け移動させるように構成したことを特徴としている。
の後端の跳上りを防止してカラ−画像印字時での色ずれ
の発生を未然に防ぐことのできる構造を備えた印字装置
をを得ることにある。 【構成】本発明は、印字される印字紙Sをドラム2の周
面に巻き付け、印字紙Sを挾んでドラム2と対向して配
置した転写インクシ−ト1Cを介在させてサ−マルヘッ
ド7によるインクシ−ト1Cの加圧及び加熱転写を行う
ことで印字する構造を備えた印字装置1において、上記
ドラム2の周面近傍に配置され、周方向に移動可能な後
端押さえ部材4を設け、この後端押さえ部材4を上記印
字紙Sの後端が上記サ−マルヘッド7に対向するまでの
間、印字紙Sの先端側に位置する初期位置から後端側に
向け移動させるように構成したことを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字装置に関し、さら
に詳しくは、感熱転写装置における印字される印写紙の
後端押さえ構造に関する。
に詳しくは、感熱転写装置における印字される印写紙の
後端押さえ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ドラムの印字しようとす
る紙の先端をクランプした状態でサ−マルヘッドに対向
させ、感熱シ−トを加熱することでそのシ−トから画像
情報に応じた箇所を熱転写する印字装置にあっては、紙
の後端を押さえて後端が浮き上がるのを防止するように
なっている。しかし、例えば、カラ−画像の印字を行う
ような場合には、原稿像の色と補色関係にある色のイン
クシ−トによる転写作業を繰り返してフルカラ−像を印
字することが必要であるために、印字される紙における
像転写位置の整合性が重要になる。従って、この整合性
が紙の浮き上がりにより乱されるのを防ぐためドラム状
に巻かれた紙の後端をドラム表面に押しつけてドラムと
の密着性を保持して色ずれを起こさないようにする構造
が用いられている。
る紙の先端をクランプした状態でサ−マルヘッドに対向
させ、感熱シ−トを加熱することでそのシ−トから画像
情報に応じた箇所を熱転写する印字装置にあっては、紙
の後端を押さえて後端が浮き上がるのを防止するように
なっている。しかし、例えば、カラ−画像の印字を行う
ような場合には、原稿像の色と補色関係にある色のイン
クシ−トによる転写作業を繰り返してフルカラ−像を印
字することが必要であるために、印字される紙における
像転写位置の整合性が重要になる。従って、この整合性
が紙の浮き上がりにより乱されるのを防ぐためドラム状
に巻かれた紙の後端をドラム表面に押しつけてドラムと
の密着性を保持して色ずれを起こさないようにする構造
が用いられている。
【0003】図7は、上述した紙の後端押さえのための
構造の一例を示しており、具体的には、ドラムA1に巻
き付けられた紙B1の後端に対向して配置され、後端を
押圧することのできる向きに揺動可能なア−ムC1を設
け、このア−ムC1の揺動端に押さえロ−ラD1を取り
付けた構造とされている。上述した押さえロ−ラD1
は、ドラムA1を駆動する駆動源にステッピングモ−タ
が用いられている場合、そのモ−タの進角量を基準にし
てドラムA1に対する当接時期を設定されるようになっ
ており、その当接位置としては、ドラムA1の回転方向
におけるサ−マルヘッドE1が配置してある印字位置の
上流側とされている。
構造の一例を示しており、具体的には、ドラムA1に巻
き付けられた紙B1の後端に対向して配置され、後端を
押圧することのできる向きに揺動可能なア−ムC1を設
け、このア−ムC1の揺動端に押さえロ−ラD1を取り
付けた構造とされている。上述した押さえロ−ラD1
は、ドラムA1を駆動する駆動源にステッピングモ−タ
が用いられている場合、そのモ−タの進角量を基準にし
てドラムA1に対する当接時期を設定されるようになっ
ており、その当接位置としては、ドラムA1の回転方向
におけるサ−マルヘッドE1が配置してある印字位置の
上流側とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た紙の後端押さえ構造においては、押さえロ−ラD1の
位置がドラムA1の周方向において固定されている関係
上、先端をクランプされている紙がドラムA1の回転に
追随して移動すると押さえロ−ラD1から後端が外れて
しまうことになる。従って、押さえロ−ラD1から後端
が外れた瞬間には、ドラムA1の回転に伴う慣性力によ
り紙の後端はドラムA1の回転方向に向けて跳上がり、
サ−マルヘッドE1との間で張力負荷が変化し、結果と
して、印字位置がずれることで色ずれを発生してしまう
危険があった。
た紙の後端押さえ構造においては、押さえロ−ラD1の
位置がドラムA1の周方向において固定されている関係
上、先端をクランプされている紙がドラムA1の回転に
追随して移動すると押さえロ−ラD1から後端が外れて
しまうことになる。従って、押さえロ−ラD1から後端
が外れた瞬間には、ドラムA1の回転に伴う慣性力によ
り紙の後端はドラムA1の回転方向に向けて跳上がり、
サ−マルヘッドE1との間で張力負荷が変化し、結果と
して、印字位置がずれることで色ずれを発生してしまう
危険があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述した印字装
置における紙の後端押さえ構造における問題に鑑み、印
字位置に至るまでの間の紙の後端の跳上りを防止してカ
ラ−画像印字時での色ずれの発生を未然に防ぐことので
きる構造を備えた印字装置を得ることにある。
置における紙の後端押さえ構造における問題に鑑み、印
字位置に至るまでの間の紙の後端の跳上りを防止してカ
ラ−画像印字時での色ずれの発生を未然に防ぐことので
きる構造を備えた印字装置を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、ドラムの印字される印字紙を巻き付け、
印字紙を挾んでドラムと対向して配置した転写インクシ
−トを介在させてサ−マルヘッドによるインクシ−トの
加圧及び加熱転写を行うことで印字する構造を備えた印
字装置において、上記ドラムの周面近傍に配置され、周
方向に移動可能な後端押さえ部材を設け、この後端押さ
え部材を上記印字紙の後端が上記サ−マルヘッドに対向
するまでの間、印字紙の先端側に位置する初期位置から
後端側に向け移動させるように構成したことを特徴とし
ている。
め、本発明は、ドラムの印字される印字紙を巻き付け、
印字紙を挾んでドラムと対向して配置した転写インクシ
−トを介在させてサ−マルヘッドによるインクシ−トの
加圧及び加熱転写を行うことで印字する構造を備えた印
字装置において、上記ドラムの周面近傍に配置され、周
方向に移動可能な後端押さえ部材を設け、この後端押さ
え部材を上記印字紙の後端が上記サ−マルヘッドに対向
するまでの間、印字紙の先端側に位置する初期位置から
後端側に向け移動させるように構成したことを特徴とし
ている。
【0007】また本発明は、後端押さえ部材が、サ−マ
ルヘッドに至る印字紙の移動方向の長さに応じて初期位
置からの移動量を設定されるようになっていることを特
徴としている。
ルヘッドに至る印字紙の移動方向の長さに応じて初期位
置からの移動量を設定されるようになっていることを特
徴としている。
【0008】さらに本発明は、ドラムの印字される印字
紙を巻き付け、印字紙を挾んでドラムと対向して配置さ
れた転写インクシ−トを介在させてサ−マルヘッドによ
るインクシ−トの加圧及び加熱転写を行う際、上記印字
紙の後端におけるドラム側の面に、給紙時、粘着剤を塗
布して後端をドラム表面に貼着させることで印字動作を
開始する構造を備えた印字装置において、上記印字紙へ
の印字動作が終了した時点のドラムの移動位置に配置さ
れていて、このドラム表面に対して接離可能とされてい
る粘着剤の除去手段を設けたことを特徴としている。
紙を巻き付け、印字紙を挾んでドラムと対向して配置さ
れた転写インクシ−トを介在させてサ−マルヘッドによ
るインクシ−トの加圧及び加熱転写を行う際、上記印字
紙の後端におけるドラム側の面に、給紙時、粘着剤を塗
布して後端をドラム表面に貼着させることで印字動作を
開始する構造を備えた印字装置において、上記印字紙へ
の印字動作が終了した時点のドラムの移動位置に配置さ
れていて、このドラム表面に対して接離可能とされてい
る粘着剤の除去手段を設けたことを特徴としている。
【0009】そして本発明は、粘着剤の除去手段が、ド
ラム表面と接離可能なロ−ラを揺動端に有するととも
に、このロ−ラが上記ドラムから離間したときに接触す
る粘着剤除去剤の貯溜部を備えていることを特徴として
いる。
ラム表面と接離可能なロ−ラを揺動端に有するととも
に、このロ−ラが上記ドラムから離間したときに接触す
る粘着剤除去剤の貯溜部を備えていることを特徴として
いる。
【0010】
【作用】本発明によれば、印字紙がサ−マルヘッドと対
向する印字位置に至るまでの間、後端押さえ部材により
押圧されてドラム表面に密着させた状態を維持される。
向する印字位置に至るまでの間、後端押さえ部材により
押圧されてドラム表面に密着させた状態を維持される。
【0011】また、本発明によれば、後端をドラム表面
に貼着させるために塗布される粘着剤は、印字紙が排出
されて次の印字紙が給紙されるまでの間にドラム表面か
ら除去される。
に貼着させるために塗布される粘着剤は、印字紙が排出
されて次の印字紙が給紙されるまでの間にドラム表面か
ら除去される。
【0012】
【実施例】以下、図1乃至図6において本発明実施例の
詳細を説明する。
詳細を説明する。
【0013】図1は本発明実施例による印字装置の概略
構成を説明するための模式図である。
構成を説明するための模式図である。
【0014】図1において、本実施例による印字装置1
は、周面の一部に印字紙の挟持爪2Aを備えたドラム2
と同軸上に設けてあるギヤ3を有し、このギヤ3には、
同軸上に後端押さえ部材4が一体化されている。なお、
図1中、符号1Cはインクシ−トを、そして、符号1D
1は、インクシ−トの繰り出し側案内部材を、また、符
号1D2は、インクシ−トの排出側案内部材をそれぞれ
示している。すなわち、後端押さえ部材4は、図2に示
すように、ギヤ3の回転軸を支点とする揺動ア−ム4A
と、この揺動ア−ム4Aの揺動端に位置してドラム2と
当接可能な押さえロ−ラ4Bとで構成されており、揺動
ア−ム4Aは、その支点側を図示しないクラッチ機構を
介してギヤ3の回転軸とドラム2の回転軸とのいずれか
からの回転力を受けるように駆動力の伝達切り換えを行
なわれるようになっている。つまり、上述したギヤ3
は、後述する給・排紙機構側の駆動モ−タ5により回転
駆動される駆動ギヤ6に噛み合っており、この駆動モ−
タ5から揺動ア−ム4Aの支点側に回転力を伝達される
場合には、図1中、符号αで示すように、印字紙の後端
に向け揺動する態位を設定され、そして、ドラム2の回
転軸から揺動ア−ム4Aの支点側に回転力を伝達される
場合には、ドラム2の回転方向と同一方向に従動する態
位を設定されるようになっている。そして、上述した揺
動ア−ム4Aは、図1において二点鎖線で示すように、
揺動端に設けてある押さえロ−ラ4Bがサ−マルヘッド
7に対してドラム2の回転方向下流側に位置する初期位
置に配置される態位を通常態位として設定されており、
上述した駆動モ−タ5からの回転力が伝達された場合に
は、押さえロ−ラ4Bを初期位置からサ−マルヘッド7
に対してドラム2の回転方向上流側に位置させるように
揺動するようになっている。
は、周面の一部に印字紙の挟持爪2Aを備えたドラム2
と同軸上に設けてあるギヤ3を有し、このギヤ3には、
同軸上に後端押さえ部材4が一体化されている。なお、
図1中、符号1Cはインクシ−トを、そして、符号1D
1は、インクシ−トの繰り出し側案内部材を、また、符
号1D2は、インクシ−トの排出側案内部材をそれぞれ
示している。すなわち、後端押さえ部材4は、図2に示
すように、ギヤ3の回転軸を支点とする揺動ア−ム4A
と、この揺動ア−ム4Aの揺動端に位置してドラム2と
当接可能な押さえロ−ラ4Bとで構成されており、揺動
ア−ム4Aは、その支点側を図示しないクラッチ機構を
介してギヤ3の回転軸とドラム2の回転軸とのいずれか
からの回転力を受けるように駆動力の伝達切り換えを行
なわれるようになっている。つまり、上述したギヤ3
は、後述する給・排紙機構側の駆動モ−タ5により回転
駆動される駆動ギヤ6に噛み合っており、この駆動モ−
タ5から揺動ア−ム4Aの支点側に回転力を伝達される
場合には、図1中、符号αで示すように、印字紙の後端
に向け揺動する態位を設定され、そして、ドラム2の回
転軸から揺動ア−ム4Aの支点側に回転力を伝達される
場合には、ドラム2の回転方向と同一方向に従動する態
位を設定されるようになっている。そして、上述した揺
動ア−ム4Aは、図1において二点鎖線で示すように、
揺動端に設けてある押さえロ−ラ4Bがサ−マルヘッド
7に対してドラム2の回転方向下流側に位置する初期位
置に配置される態位を通常態位として設定されており、
上述した駆動モ−タ5からの回転力が伝達された場合に
は、押さえロ−ラ4Bを初期位置からサ−マルヘッド7
に対してドラム2の回転方向上流側に位置させるように
揺動するようになっている。
【0015】一方、上述した駆動モ−タ5は、本実施例
の場合、正逆回転可能なステッピングモ−タが用いられ
ており、この駆動制御は、後述する制御部8により行わ
れるようになっている。
の場合、正逆回転可能なステッピングモ−タが用いられ
ており、この駆動制御は、後述する制御部8により行わ
れるようになっている。
【0016】すなわち、制御部8は、マイクロコンピュ
−タにより主要部を構成されているものであって、入力
側には、後端押さえ部材4が初期位置へ復帰したのを検
知するポジションセンサ9、給紙部から搬送されてくる
印字紙の先端を検知する先端検知センサ10および印字
紙の先端がサ−マルヘッド7と対向する位置に到達した
ことを検知する印字開始センサ11とが接続され、そし
て、出力側には上述した駆動モ−タ5、後述するドラム
2の駆動モ−タ12、印字紙の給・排紙用駆動モ−タ1
3および表示部14がそれぞれ接続されている。
−タにより主要部を構成されているものであって、入力
側には、後端押さえ部材4が初期位置へ復帰したのを検
知するポジションセンサ9、給紙部から搬送されてくる
印字紙の先端を検知する先端検知センサ10および印字
紙の先端がサ−マルヘッド7と対向する位置に到達した
ことを検知する印字開始センサ11とが接続され、そし
て、出力側には上述した駆動モ−タ5、後述するドラム
2の駆動モ−タ12、印字紙の給・排紙用駆動モ−タ1
3および表示部14がそれぞれ接続されている。
【0017】上述した制御部8にあっては、後端押さえ
部材4における押さえロ−ラ4Bの移動量を設定するこ
とができるようになっており、具体的には、後述する方
法による印字紙の搬送方向の長さを割り出すことが行わ
れている。この長さの割り出しを行なう方法を説明する
前に、給・排紙機構について以下、説明する。すなわ
ち、図3において、ドラム2は、駆動モ−タ12により
回転駆動されるようになっており、その周面の一部に設
けてある挟持爪2Aが、図3において実線で示すよう
に、後述する給送路1A中に臨出して印字紙を挾持する
位置から排紙路1Bを通過して挾持爪2Aを開放するま
での間(図中、二点鎖線で示す位置)、回転を維持される
ようになっている。一方、印字紙は、例えば、手差しに
よって給送路1Aに導入されるとその給送路1A中に配
置してある先端検知センサ10を作動させるようになっ
ている。そして、この先端検知センサ10が作動される
と駆動モ−タ13が回転を開始して印字紙の先端が挟持
爪2Aによりクランプされるまでの一定量を以って回転
し、印字紙の先端をドラム2の周面に密着させる。そし
て、この印字紙の先端がクランプされたのを、駆動モ−
タ13の回転終了により判断されると、ドラム2が駆動
モ−タ10によって回転を開始させられ、サ−マルヘッ
ド7と対向する位置に設けてある印字開始センサ11と
印字紙先端とが対向するまでの間、回転を維持されて停
止する。
部材4における押さえロ−ラ4Bの移動量を設定するこ
とができるようになっており、具体的には、後述する方
法による印字紙の搬送方向の長さを割り出すことが行わ
れている。この長さの割り出しを行なう方法を説明する
前に、給・排紙機構について以下、説明する。すなわ
ち、図3において、ドラム2は、駆動モ−タ12により
回転駆動されるようになっており、その周面の一部に設
けてある挟持爪2Aが、図3において実線で示すよう
に、後述する給送路1A中に臨出して印字紙を挾持する
位置から排紙路1Bを通過して挾持爪2Aを開放するま
での間(図中、二点鎖線で示す位置)、回転を維持される
ようになっている。一方、印字紙は、例えば、手差しに
よって給送路1Aに導入されるとその給送路1A中に配
置してある先端検知センサ10を作動させるようになっ
ている。そして、この先端検知センサ10が作動される
と駆動モ−タ13が回転を開始して印字紙の先端が挟持
爪2Aによりクランプされるまでの一定量を以って回転
し、印字紙の先端をドラム2の周面に密着させる。そし
て、この印字紙の先端がクランプされたのを、駆動モ−
タ13の回転終了により判断されると、ドラム2が駆動
モ−タ10によって回転を開始させられ、サ−マルヘッ
ド7と対向する位置に設けてある印字開始センサ11と
印字紙先端とが対向するまでの間、回転を維持されて停
止する。
【0018】一方、印字処理は、上述した印字紙の先端
がサ−マルヘッド7に対向した時点でサ−マルヘッド7
が印字紙に当接させられることで開始され、例えば、フ
ルカラ−印字の場合はそのまま回転が継続され、この印
字処理が全ての色について終了した場合には、排紙路1
Bに達した時点で挟持爪2Aが開放されて印字紙が排紙
ロ−ラを介して排出されるようになっている。
がサ−マルヘッド7に対向した時点でサ−マルヘッド7
が印字紙に当接させられることで開始され、例えば、フ
ルカラ−印字の場合はそのまま回転が継続され、この印
字処理が全ての色について終了した場合には、排紙路1
Bに達した時点で挟持爪2Aが開放されて印字紙が排紙
ロ−ラを介して排出されるようになっている。
【0019】そして、このような構造において印字紙の
搬送方向の長さの割り出しは、次の方法により行われ
る。つまり、この場合での先端検知センサ10の位置か
ら印字開始センサ11の位置までの距離は、例えば、こ
の装置により印字される印字紙の最大長さよりも幾分長
い距離とされ、この距離に対する先端検知センサ10の
初期態位、この場合にはオフに切り換わるまでの時間を
ドラム2側の駆動モ−タ12での回転量に相当するパル
ス数を計数することで割り出す。
搬送方向の長さの割り出しは、次の方法により行われ
る。つまり、この場合での先端検知センサ10の位置か
ら印字開始センサ11の位置までの距離は、例えば、こ
の装置により印字される印字紙の最大長さよりも幾分長
い距離とされ、この距離に対する先端検知センサ10の
初期態位、この場合にはオフに切り換わるまでの時間を
ドラム2側の駆動モ−タ12での回転量に相当するパル
ス数を計数することで割り出す。
【0020】上述した駆動モ−タのうち、ドラム2の挟
持爪2Aに対向するまでの間の回転駆動を行なう駆動モ
−タ13は、その回転量を予め設定されているので、先
端検知センサ10が印字紙の通過によりオンした時点
(図3中、符号Aで示す位置)から挟持爪2Aにより先端
をクランプ位置(図3中、符号Bで示す位置)されるまで
の距離Zは一定である。これに対して先端をクランプさ
れる位置Bから印字開始センサ11に対向する位置(図
3中、符号Cで示す位置)までの間での先端検知センサ
10のオフ状態への復帰時期、換言すれば、印字紙の後
端までの距離は印字紙の種類によって一定でないので、
印字紙の先端がクランプ位置Bから印字開始センサ11
に対向する位置Cまで移動する間に先端検知センサ10
がオフに切り換わる時期をドラム2側の駆動モ−タ12
のパルス数の計数により割り出す。従って、クランプ位
置Bからの先端の移動量を駆動モ−タ12のパルス数の
計数により距離に換算することができるので、先端のク
ランプ位置からの距離Y(図3では、印字開始位置まで
到達した時点で先端検知センサ10がオフしたときの距
離として表してある)が得られ、上述した距離を合わせ
ることで印字紙の搬送方向での長さ(L=Y+Z)を求め
ることができる。なお、上述した印字紙の先端が先端検
知位置Aとクランプ位置Bとの間を移動するまでの間に
先端検知センサ10がオフ状態に復帰するような長さを
もつ印字紙の場合には、駆動モ−タ13のパルス計数途
中に先端検知センサ10のオフ状態への切り換わりが判
別できるので、その時点のパルス数により距離を換算す
る。ただ、制御を簡単にする意味では、上述した先端検
知位置Aとクランプ位置Bとの間の距離以上の長さを有
する印字紙の搬送を前提とした方がよい。
持爪2Aに対向するまでの間の回転駆動を行なう駆動モ
−タ13は、その回転量を予め設定されているので、先
端検知センサ10が印字紙の通過によりオンした時点
(図3中、符号Aで示す位置)から挟持爪2Aにより先端
をクランプ位置(図3中、符号Bで示す位置)されるまで
の距離Zは一定である。これに対して先端をクランプさ
れる位置Bから印字開始センサ11に対向する位置(図
3中、符号Cで示す位置)までの間での先端検知センサ
10のオフ状態への復帰時期、換言すれば、印字紙の後
端までの距離は印字紙の種類によって一定でないので、
印字紙の先端がクランプ位置Bから印字開始センサ11
に対向する位置Cまで移動する間に先端検知センサ10
がオフに切り換わる時期をドラム2側の駆動モ−タ12
のパルス数の計数により割り出す。従って、クランプ位
置Bからの先端の移動量を駆動モ−タ12のパルス数の
計数により距離に換算することができるので、先端のク
ランプ位置からの距離Y(図3では、印字開始位置まで
到達した時点で先端検知センサ10がオフしたときの距
離として表してある)が得られ、上述した距離を合わせ
ることで印字紙の搬送方向での長さ(L=Y+Z)を求め
ることができる。なお、上述した印字紙の先端が先端検
知位置Aとクランプ位置Bとの間を移動するまでの間に
先端検知センサ10がオフ状態に復帰するような長さを
もつ印字紙の場合には、駆動モ−タ13のパルス計数途
中に先端検知センサ10のオフ状態への切り換わりが判
別できるので、その時点のパルス数により距離を換算す
る。ただ、制御を簡単にする意味では、上述した先端検
知位置Aとクランプ位置Bとの間の距離以上の長さを有
する印字紙の搬送を前提とした方がよい。
【0021】一方、上述した制御部8は、このような印
字紙の搬送方向における長さを割り出すことで印字紙の
後端に相当する位置に向け揺動ア−ム4Aを所期位置か
ら図1において時計方向に揺動させるように駆動モ−タ
5の回転方向および回転量に関する信号を出力し、揺動
ア−ム4Aが印字紙の後端相当位置に達した時点には、
上述したドラム2の回転が開始されるまでその位置に止
まる態位を維持させ、ドラム2が回転し始めると、揺動
ア−ム4Aに対するギヤ3側からの駆動伝達状態を解除
してドラム2側の駆動力伝達を受けるように態位設定す
る。そして、このような態位を設定すると、上述した印
字紙の長さを基準にして揺動ア−ム4Aとドラム2との
連動解除時期を設定するようになっている。すなわち、
連動解除時期は、揺動ア−ム4Aの押さえロ−ラ4Bと
サ−マルヘッド7との干渉を防止するために設定される
ものであり、具体的には、ドラム2側の駆動モ−タ12
におけるクランプ位置Bから印字開始センサ11に対向
する位置C、換言すれば、サ−マルヘッド7に対向して
印字が行なわれる位置までのドラム2の回転量に相当す
るパルス数から上述した印字紙の長さを割り出した際に
用いた駆動モ−タ12でのパルス数を差し引くことで印
字開始位置Cに達するまでの回転量が割り出され、その
割り出したパルス数に達する以前のパルス数においてド
ラム2側からの回転伝達態位を解除してドラム2と揺動
ア−ム4Aとの連動関係を遮断するようになっている。
字紙の搬送方向における長さを割り出すことで印字紙の
後端に相当する位置に向け揺動ア−ム4Aを所期位置か
ら図1において時計方向に揺動させるように駆動モ−タ
5の回転方向および回転量に関する信号を出力し、揺動
ア−ム4Aが印字紙の後端相当位置に達した時点には、
上述したドラム2の回転が開始されるまでその位置に止
まる態位を維持させ、ドラム2が回転し始めると、揺動
ア−ム4Aに対するギヤ3側からの駆動伝達状態を解除
してドラム2側の駆動力伝達を受けるように態位設定す
る。そして、このような態位を設定すると、上述した印
字紙の長さを基準にして揺動ア−ム4Aとドラム2との
連動解除時期を設定するようになっている。すなわち、
連動解除時期は、揺動ア−ム4Aの押さえロ−ラ4Bと
サ−マルヘッド7との干渉を防止するために設定される
ものであり、具体的には、ドラム2側の駆動モ−タ12
におけるクランプ位置Bから印字開始センサ11に対向
する位置C、換言すれば、サ−マルヘッド7に対向して
印字が行なわれる位置までのドラム2の回転量に相当す
るパルス数から上述した印字紙の長さを割り出した際に
用いた駆動モ−タ12でのパルス数を差し引くことで印
字開始位置Cに達するまでの回転量が割り出され、その
割り出したパルス数に達する以前のパルス数においてド
ラム2側からの回転伝達態位を解除してドラム2と揺動
ア−ム4Aとの連動関係を遮断するようになっている。
【0022】従って、印字紙の後端は、クランプ位置B
から印字開始位置Cに到達するまでの間揺動ア−ム4A
に有する押さえロ−ラ4Bにより押圧されてドラム2の
周面に密着し、サ−マルヘッド7に対向する直前には、
その押圧を解除されてサ−マルヘッド7により喰わえ込
まれる。
から印字開始位置Cに到達するまでの間揺動ア−ム4A
に有する押さえロ−ラ4Bにより押圧されてドラム2の
周面に密着し、サ−マルヘッド7に対向する直前には、
その押圧を解除されてサ−マルヘッド7により喰わえ込
まれる。
【0023】本実施例は以上のような構成であるから、
上述した制御部8の動作を示すフロ−チャ−トにより説
明すると図4および図5のとおりである。
上述した制御部8の動作を示すフロ−チャ−トにより説
明すると図4および図5のとおりである。
【0024】すなわち、図4は、印字紙の後端押さえ処
理に関するフロ−チャ−トであり、同図において、先端
検知センサ10がオンしたかを判別し、オンした場合に
は、給・排紙機構側の駆動モ−タ13を回転させて印字
紙をクランプ位置Bに向け繰り出す。そして、この駆動
モ−タ13の回転が行なわれると、印字紙の先端がクラ
ンプされ、その位置からドラム2側の駆動モ−タ12の
回転量を割り出すことで紙長検出処理が行なわれる。
理に関するフロ−チャ−トであり、同図において、先端
検知センサ10がオンしたかを判別し、オンした場合に
は、給・排紙機構側の駆動モ−タ13を回転させて印字
紙をクランプ位置Bに向け繰り出す。そして、この駆動
モ−タ13の回転が行なわれると、印字紙の先端がクラ
ンプされ、その位置からドラム2側の駆動モ−タ12の
回転量を割り出すことで紙長検出処理が行なわれる。
【0025】上述した紙長検出処理は、図5に示すサブ
ル−チンで実行され、具体的には、図3において説明し
たように、先端検知センサ10による印字紙の先端が検
知されたかを判別し、オンした場合には駆動モ−タ13
を所定量回転させて印字紙の先端をクランプ位置Bに搬
送して先端を挾持爪2Aの作動を介してクランプを行な
わせると共に、この時点で駆動モ−タ13を停止させ
る。そして、ドラム2側の駆動モ−タ12を1パルス分
回転させ、パルスの計数値を更新し、印字紙の後端が先
端検知センサ10から外れたかを信号の切り替わり状態
により判別する。この判別において先端検知センサ10
がオフに切り替わると、その時点での駆動モ−タ12の
パルス数をメモリにストアするとともに、印字開始セン
サ11による印字紙の先端の検知が行なわれたかを判別
し、先端検知が行なわれた場合には駆動モ−タ12を停
止して上述した駆動モ−タ12におけるパルス数ととも
に駆動モ−タ13のパルス数により印字紙の長さ(L=
Y+Z)求める。
ル−チンで実行され、具体的には、図3において説明し
たように、先端検知センサ10による印字紙の先端が検
知されたかを判別し、オンした場合には駆動モ−タ13
を所定量回転させて印字紙の先端をクランプ位置Bに搬
送して先端を挾持爪2Aの作動を介してクランプを行な
わせると共に、この時点で駆動モ−タ13を停止させ
る。そして、ドラム2側の駆動モ−タ12を1パルス分
回転させ、パルスの計数値を更新し、印字紙の後端が先
端検知センサ10から外れたかを信号の切り替わり状態
により判別する。この判別において先端検知センサ10
がオフに切り替わると、その時点での駆動モ−タ12の
パルス数をメモリにストアするとともに、印字開始セン
サ11による印字紙の先端の検知が行なわれたかを判別
し、先端検知が行なわれた場合には駆動モ−タ12を停
止して上述した駆動モ−タ12におけるパルス数ととも
に駆動モ−タ13のパルス数により印字紙の長さ(L=
Y+Z)求める。
【0026】また、上述した先端検知センサ10による
印字紙の後端検知が行なわれなかった場合には、前述し
た先端検知位置Aから印字開始位置Cに至る距離以上の
長さの印字紙が給紙されていると判断してエラ−メッセ
−ジを表示すると共に駆動モ−タ13を停止させる。
印字紙の後端検知が行なわれなかった場合には、前述し
た先端検知位置Aから印字開始位置Cに至る距離以上の
長さの印字紙が給紙されていると判断してエラ−メッセ
−ジを表示すると共に駆動モ−タ13を停止させる。
【0027】一方、図4において、図5に示した紙長検
知処理が実行されると、駆動モ−タ5がその紙長に応じ
た回転量を以って所期位置から押さえロ−ラ4Bをサ−
マルヘッド7に対するドラム2の回転方向上流側に向け
移動させるべく揺動ア−ム4Aを揺動させる。この時に
は、当然のことであるが、揺動ア−ム4Aにはドラム2
からの回転力の伝達は中断されている。
知処理が実行されると、駆動モ−タ5がその紙長に応じ
た回転量を以って所期位置から押さえロ−ラ4Bをサ−
マルヘッド7に対するドラム2の回転方向上流側に向け
移動させるべく揺動ア−ム4Aを揺動させる。この時に
は、当然のことであるが、揺動ア−ム4Aにはドラム2
からの回転力の伝達は中断されている。
【0028】そして、上述した揺動ア−ム4Aの揺動操
作が完了すると駆動モ−タ5が停止され、揺動ア−ム4
がドラム2の回転に連動する態位を設定されて印字処理
が実行される。この印字処理を実行する際には、前述し
たように、ドラム2に対する揺動ア−ム4Aの連動解除
時期が設定され、この設定に基づいて上述したドラム2
と揺動ア−ム4Aとの間の回転力伝達機構が動作制御さ
れる。
作が完了すると駆動モ−タ5が停止され、揺動ア−ム4
がドラム2の回転に連動する態位を設定されて印字処理
が実行される。この印字処理を実行する際には、前述し
たように、ドラム2に対する揺動ア−ム4Aの連動解除
時期が設定され、この設定に基づいて上述したドラム2
と揺動ア−ム4Aとの間の回転力伝達機構が動作制御さ
れる。
【0029】そして、後端押さえ部材4の押さえロ−ラ
4Bが上述した連動解除時期に対応する位置に移動した
ことを判別した場合には、駆動モ−タ5を逆転させて揺
動ア−ムAを押さえロ−ラ4の所期位置に復帰させ、そ
の状態をホ−ムポジションセンサ9により検知したとき
に駆動モ−タ5停止させる。
4Bが上述した連動解除時期に対応する位置に移動した
ことを判別した場合には、駆動モ−タ5を逆転させて揺
動ア−ムAを押さえロ−ラ4の所期位置に復帰させ、そ
の状態をホ−ムポジションセンサ9により検知したとき
に駆動モ−タ5停止させる。
【0030】本実施例によれば、印字紙の後端がサ−マ
ルヘッド7に喰え込まれる直前まで押さえロ−ラ4Bに
より押圧させることで、印字紙の跳上がりによる弛みの
発生を抑えることができる。
ルヘッド7に喰え込まれる直前まで押さえロ−ラ4Bに
より押圧させることで、印字紙の跳上がりによる弛みの
発生を抑えることができる。
【0031】一方、上述した印字紙の後端をドラムの周
面に密着させる構造としては、例えば、前述した給送路
中を搬送される印字紙の後端におけるドラム周面側に対
向する裏面に粘着剤を塗布し、この粘着剤を介して印字
紙の後端をドラム表面に貼着させる構造がある。
面に密着させる構造としては、例えば、前述した給送路
中を搬送される印字紙の後端におけるドラム周面側に対
向する裏面に粘着剤を塗布し、この粘着剤を介して印字
紙の後端をドラム表面に貼着させる構造がある。
【0032】しかし、この場合には、塗布した粘着剤が
そのままにされていると、長さのことなる印字紙をドラ
ムの周面に巻きつけようとした場合、不必要な箇所に粘
着剤が付着してしまい、印字紙の波打ち現象や弛みの原
因になることがある。
そのままにされていると、長さのことなる印字紙をドラ
ムの周面に巻きつけようとした場合、不必要な箇所に粘
着剤が付着してしまい、印字紙の波打ち現象や弛みの原
因になることがある。
【0033】そこで、本実施例においては、上述した粘
着剤の塗布構造を用いた場合の粘着剤除去構造を備える
ようにもなっている。
着剤の塗布構造を用いた場合の粘着剤除去構造を備える
ようにもなっている。
【0034】図6は、上述した粘着剤除去構造を示す図
3相当の模式図であり、同図において、図3に示したも
のと同じ構成部品については同符号により示してある。
すなわち、図6において、ドラム2の回転方向における
挾持爪2Aの開放位置に対して下流側には、粘着剤の除
去装置14が配置してある。上述した粘着剤除去装置1
4は、除去ロ−ラ14A、作動ア−ム14Bおよび除去
剤収容タンク14Cを備えて構成してあり、除去ロ−ラ
14Aは、揺動自在の作動ア−ム14Bの揺動端の一方
において回転自在に支持されている。また、作動ア−ム
14は、揺動端の他方に、バネ15およびソレノイド1
6のアクチュエ−タをそれぞれ相対位置に取り付けられ
ており、通常時、バネ15の付勢により、図6中、実線
で示すように、除去ロ−ラ14Aをドラム2の表面から
遠ざける向きに移動させる習性を与えられている。さら
に、ソレノイド16は、非励磁状態を通常態位に設定さ
れ、この態位においてはバネ15の付勢による除去ロ−
ラ14Aの習性を発揮させるようになっており、そし
て、励磁されることでバネ15の付勢に抗して除去ロ−
ラ14Aをドラム2の表面に当接させる向きに移動させ
るようになっている。
3相当の模式図であり、同図において、図3に示したも
のと同じ構成部品については同符号により示してある。
すなわち、図6において、ドラム2の回転方向における
挾持爪2Aの開放位置に対して下流側には、粘着剤の除
去装置14が配置してある。上述した粘着剤除去装置1
4は、除去ロ−ラ14A、作動ア−ム14Bおよび除去
剤収容タンク14Cを備えて構成してあり、除去ロ−ラ
14Aは、揺動自在の作動ア−ム14Bの揺動端の一方
において回転自在に支持されている。また、作動ア−ム
14は、揺動端の他方に、バネ15およびソレノイド1
6のアクチュエ−タをそれぞれ相対位置に取り付けられ
ており、通常時、バネ15の付勢により、図6中、実線
で示すように、除去ロ−ラ14Aをドラム2の表面から
遠ざける向きに移動させる習性を与えられている。さら
に、ソレノイド16は、非励磁状態を通常態位に設定さ
れ、この態位においてはバネ15の付勢による除去ロ−
ラ14Aの習性を発揮させるようになっており、そし
て、励磁されることでバネ15の付勢に抗して除去ロ−
ラ14Aをドラム2の表面に当接させる向きに移動させ
るようになっている。
【0035】一方、除去剤収容タンク14Cには、例え
ば、粘着剤を溶解させて除去させるアルコ−ルが溜めら
れており、このアルコ−ル中には、例えば、スポンジロ
−ラからなる汲み上げ用ロ−ラ17およびこの汲み上げ
用ロ−ラ17に当接している液量調整用のドクタ−ロ−
ラ18が配置してあり、ドクタ−ロ−ラ18は、ドラム
の表面に当接する態位にある除去ロ−ラ14Aの表面に
当接して除去剤を供給できるようになっている。
ば、粘着剤を溶解させて除去させるアルコ−ルが溜めら
れており、このアルコ−ル中には、例えば、スポンジロ
−ラからなる汲み上げ用ロ−ラ17およびこの汲み上げ
用ロ−ラ17に当接している液量調整用のドクタ−ロ−
ラ18が配置してあり、ドクタ−ロ−ラ18は、ドラム
の表面に当接する態位にある除去ロ−ラ14Aの表面に
当接して除去剤を供給できるようになっている。
【0036】上述した構造においては、ソレノイド16
の励磁時期、換言すれば、除去ロ−ラ14Aがドラム2
の周面に当接している時期を次のように設定されてい
る。
の励磁時期、換言すれば、除去ロ−ラ14Aがドラム2
の周面に当接している時期を次のように設定されてい
る。
【0037】すなわち、前回の印字紙への印字処理が実
行され、次の印字紙がドラム2状に巻きつけられるまで
にドラム2の表面に残留している粘着剤を除去すること
が必要になるので、除去ロ−ラ14Aの当接時期として
は、先端検知センサ10により印字紙の先端が検知され
た時点にソレノイド16を励磁することで除去ロ−ラ1
4Aをドラム2の表面に当接させ、そして、印字開始位
置Bを印字紙の先端が通過し、その先端、つまり挾持爪
2Aが除去ロ−ラ14Aと対峙する前にドラム2の表面
から離間させることのできる期間とされている。上述し
た当接時期の設定に関しては、前述したドラム2側の駆
動モ−タ12における回転量に相当するパルス数を基
に、予め、クランプ位置Aから除去ロ−ラ14Aの当接
位置Dまでの距離に相当する回転量に対応した駆動モ−
タ12のパルス数を設定しておき、このパルス数に対す
る移動中のドラムの回転量に応じたパルス数との差の変
化をチェックすることで時期設定を行なうことが可能で
ある。
行され、次の印字紙がドラム2状に巻きつけられるまで
にドラム2の表面に残留している粘着剤を除去すること
が必要になるので、除去ロ−ラ14Aの当接時期として
は、先端検知センサ10により印字紙の先端が検知され
た時点にソレノイド16を励磁することで除去ロ−ラ1
4Aをドラム2の表面に当接させ、そして、印字開始位
置Bを印字紙の先端が通過し、その先端、つまり挾持爪
2Aが除去ロ−ラ14Aと対峙する前にドラム2の表面
から離間させることのできる期間とされている。上述し
た当接時期の設定に関しては、前述したドラム2側の駆
動モ−タ12における回転量に相当するパルス数を基
に、予め、クランプ位置Aから除去ロ−ラ14Aの当接
位置Dまでの距離に相当する回転量に対応した駆動モ−
タ12のパルス数を設定しておき、このパルス数に対す
る移動中のドラムの回転量に応じたパルス数との差の変
化をチェックすることで時期設定を行なうことが可能で
ある。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、印字され
る紙の長さに応じてその後端位置が変化しても、その後
端位置を押さえるための押さえ部材が長さに応じて変位
できる構造としたので、サ−マルヘッドに喰え込まれる
直前までの間、印字紙医の後端をドラムに密着させるこ
とができる。従って、印字位置に至るまでの間で印字紙
の後端が不用意に跳ね上がるようなことが防止され、弛
み発生による印字画像の位置に関する整合性を確実に設
定することができ、フルカラ−が像を印字するような場
合の色ずれの発生を未然に防止することができる。
る紙の長さに応じてその後端位置が変化しても、その後
端位置を押さえるための押さえ部材が長さに応じて変位
できる構造としたので、サ−マルヘッドに喰え込まれる
直前までの間、印字紙医の後端をドラムに密着させるこ
とができる。従って、印字位置に至るまでの間で印字紙
の後端が不用意に跳ね上がるようなことが防止され、弛
み発生による印字画像の位置に関する整合性を確実に設
定することができ、フルカラ−が像を印字するような場
合の色ずれの発生を未然に防止することができる。
【0039】また、本発明によれば、例えば、印字紙の
後端に粘着剤を塗布してその後端をドラム表面に貼付る
ような場合にあっても、印字紙が排出された時点で次の
印字紙が給送されるまでの間に、上述した粘着剤を除去
することができるので、次に給送されてきた印字紙の長
さが異なっているような場合に、その印字紙に浮き上が
りや弛みを生じさせることがない。従って、この場合に
おいても、上述した場合と同様に、印字位置までの間
で、印字紙が不用意に浮き上がるようなことが防がれ、
フルカラ−画像の印字の際の画像位置の整合性を確実に
設定でき、色ずれ等の不具合を解消することができる。
後端に粘着剤を塗布してその後端をドラム表面に貼付る
ような場合にあっても、印字紙が排出された時点で次の
印字紙が給送されるまでの間に、上述した粘着剤を除去
することができるので、次に給送されてきた印字紙の長
さが異なっているような場合に、その印字紙に浮き上が
りや弛みを生じさせることがない。従って、この場合に
おいても、上述した場合と同様に、印字位置までの間
で、印字紙が不用意に浮き上がるようなことが防がれ、
フルカラ−画像の印字の際の画像位置の整合性を確実に
設定でき、色ずれ等の不具合を解消することができる。
【図1】本発明実施例による印字装置の要部構成を説明
するための模式図である。
するための模式図である。
【図2】図1に示した要部構成における一部を取り出し
て示した斜視図である。
て示した斜視図である。
【図3】図1に示した要部構成における印字紙の長さを
割り出すための構成を説明するための模式図である。
割り出すための構成を説明するための模式図である。
【図4】図1に示した要部構成に示した制御部の動作を
説明するためのフロ−チャ−トである。
説明するためのフロ−チャ−トである。
【図5】図1に示した要部構成に示した制御部における
紙の長さを割り出すための手順を説明するフロ−チャ−
トである。
紙の長さを割り出すための手順を説明するフロ−チャ−
トである。
【図6】図1に示した要部構成の変形例を示す図3相当
の模式図である。
の模式図である。
【図7】印字装置の従来構造を説明するための図3相当
の模式図である。
の模式図である。
1 印字装置 2 ドラム 4 後端押さえ部材 4A 揺動ア−ム 4B 押さえロ−ラ 5 揺動ア−ム駆動用の駆動モ−タ 7 サ−マルヘッド 8 制御部 9 揺動ア−ムのホ−ムポジションセンサ 10 先端検知センサ 11 印字開始センサ 12 ドラム側の駆動モ−タ 13 給・排紙機構側の駆動モ−タ 14 粘着剤除去装置 14A 除去ロ−ラ 14C 除去剤収容タンク 16 ソレノイド
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】また、本発明によれば、例えば、印字紙の
後端に粘着剤を塗布してその後端をドラム表面に貼付る
ような場合にあっても、印字紙が排出された時点で次の
印字紙が給送されるまでの間に、上述した粘着剤を除去
することができるので、次に給送されてきた印字紙の長
さが異なっているような場合に、その印字紙に浮き上が
りや弛みを生じさせることがない。従って、この場合に
おいても、上述した場合と同様に、印字位置までの間
で、印字紙が不用意に浮き上がるようなことが防がれ、
フルカラ−画像の印字の際の画像位置の整合性を確実に
設定でき、色ずれ等の不具合を解消することができる。
後端に粘着剤を塗布してその後端をドラム表面に貼付る
ような場合にあっても、印字紙が排出された時点で次の
印字紙が給送されるまでの間に、上述した粘着剤を除去
することができるので、次に給送されてきた印字紙の長
さが異なっているような場合に、その印字紙に浮き上が
りや弛みを生じさせることがない。従って、この場合に
おいても、上述した場合と同様に、印字位置までの間
で、印字紙が不用意に浮き上がるようなことが防がれ、
フルカラ−画像の印字の際の画像位置の整合性を確実に
設定でき、色ずれ等の不具合を解消することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による印字装置の要部構成を説明
するための模式図である。
するための模式図である。
【図2】図1に示した要部構成における一部を取り出し
て示した斜視図である。
て示した斜視図である。
【図3】図1に示した要部構成における印字紙の長さを
割り出すための構成を説明するための模式図である。
割り出すための構成を説明するための模式図である。
【図4】図1に示した要部構成に示した制御部の動作を
説明するためのフロ−チャ−トである。
説明するためのフロ−チャ−トである。
【図5】図1に示した要部構成に示した制御部における
紙の長さを割り出すための手順を説明するフロ−チャ−
トである。
紙の長さを割り出すための手順を説明するフロ−チャ−
トである。
【図6】図1に示した要部構成の変形例を示す図3相当
の模式図である。
の模式図である。
【図7】印字装置の従来構造を説明するための図3相当
の模式図である。
の模式図である。
【符号の説明】 1 印字装置 2 ドラム 4 後端押さえ部材 4A 揺動ア−ム 4B 押さえロ−ラ 5 揺動ア−ム駆動用の駆動モ−タ 7 サ−マルヘッド 8 制御部 9 揺動ア−ムのホ−ムポジションセンサ 10 先端検知センサ 11 印字開始センサ 12 ドラム側の駆動モ−タ 13 給・排紙機構側の駆動モ−タ 14 粘着剤除去装置 14A 除去ロ−ラ 14C 除去剤収容タンク 16 ソレノイド
Claims (4)
- 【請求項1】印字される印字紙をドラムに巻き付け、印
字紙を挾んでドラムと対向して配置した転写インクシ−
トを介在させてサ−マルヘッドによるインクシ−トの加
圧及び加熱転写を行うことで印字する構造を備えた印字
装置において、 上記ドラムの周面近傍に配置され、周方向に移動可能な
後端押さえ部材を設け、この後端押さえ部材を上記印字
紙の後端が上記サ−マルヘッドに対向するまでの間、印
字紙の先端側に位置する初期位置から後端側に向け移動
させたうえでドラムと連動して上記サ−マルヘッドに対
向するまでの間押圧を維持させるように構成してあるこ
とを特徴とする印字装置。 - 【請求項2】請求項1記載の印字装置において、後端押
さえ部材は、サ−マルヘッドに至る印字紙の移動方向の
長さに応じて初期位置からの移動量を設定されるように
なっている印字装置。 - 【請求項3】ドラムの印字される印字紙を巻き付け、印
字紙を挾んでドラムと対向して配置された転写インクシ
−トを介在させてサ−マルヘッドによるインクシ−トの
加圧及び加熱転写を行う際、上記印字紙の後端における
ドラム側の面に、給紙時、粘着剤を塗布して後端をドラ
ム表面に貼着させることで印字動作を開始する構造を備
えた印字装置において、 上記印字紙への印字動作が終了した時点のドラムの移動
位置に配置されていて、このドラム表面に対して接離可
能とされている粘着剤の除去手段を設けたことを特徴と
する印字装置。 - 【請求項4】請求項3記載の印字装置において、粘着剤
の除去手段は、ドラム表面と接離可能なロ−ラを揺動端
に有するとともに、このロ−ラが上記ドラムから離間し
たときに接触する粘着剤除去剤の貯溜部を備えている印
字装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23193591A JPH0596762A (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 印字装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23193591A JPH0596762A (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 印字装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596762A true JPH0596762A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=16931373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23193591A Pending JPH0596762A (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 印字装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0596762A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008266012A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-11-06 | Ricoh Co Ltd | 清掃装置及び画像形成装置 |
-
1991
- 1991-09-11 JP JP23193591A patent/JPH0596762A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008266012A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-11-06 | Ricoh Co Ltd | 清掃装置及び画像形成装置 |
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