JPH0596189U - 吸引流体の再利用タンク装置 - Google Patents

吸引流体の再利用タンク装置

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JPH0596189U
JPH0596189U JP3817992U JP3817992U JPH0596189U JP H0596189 U JPH0596189 U JP H0596189U JP 3817992 U JP3817992 U JP 3817992U JP 3817992 U JP3817992 U JP 3817992U JP H0596189 U JPH0596189 U JP H0596189U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は圧力タンク内に吸引、収容した汚泥
水を、汚泥と汚水とに分離し、その分離汚水を段階的に
濾過して浄化し、その浄化水を清浄水として再利用でき
るようにする。 【構成】 圧力タンクTp内を仕切壁18により汚泥室
20と分離室室19とに仕切り、その仕切壁18に設け
た一次濾過装置Fi−1により汚泥室20内に吸引した
汚泥水中の汚水を一次的に濾過して分離室19に送り、
さらに分離室19内の貯留水を二次的に濾過して浄化
し、その浄化水をポンプPにより吸引、圧送して洗浄水
として再利用する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、圧力タンク内に汚水等の汚染流体を吸引、貯留するとともにその汚 染流体を浄化、貯留し、この浄化流体を洗浄水等として再利用できるようにした 、吸引流体の再利用タンク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来下水道等の汚泥水をタンク内に吸引して、その汚泥水を固形物と汚水とに 分離収容してそれらを別々に排出するようにした、タンク装置は公知である(実 公平63−236830号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが前記従来のタンク装置では、分離回収した汚水と固形物とを別々に廃 棄処分しているに過ぎず、その分離回収汚水を再利用しようとする思想がない。
【0004】 本考案はタンク内に分離、回収した汚水等の汚染流体を、タンク内で一次濾過 装置により一次的に濾過したのち、さらに二次濾過装置により二次的に濾過して 、その回収汚染流体を綺麗に浄化して再利用できるようにした、新規な吸引流体 の再利用タンク装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成のため、本考案の特徴とするところは、密閉状圧力タンク、ポ ンプおよびブロアを備え、前記圧力タンク内を、仕切壁により第1室と第2室と に仕切るとともにその仕切壁には前記第2室内の貯留流体を濾過して前記第1室 に移送すべく、一次濾過装置およびチェックバルブを備えた連通路を設け、また 前記ポンプの吸込側と前記第1室とを連通する吸込回路には、第1室内の貯留流 体を濾過する二次濾過装置を接続し、さらに前記第2室に、該室を加圧あるいは 減圧すべく、前記ブロアの吸込側あるいは吐出側を切換バルブを介して接続し、 前記一次濾過装置は粗なフィルタエレメントを、また前記二次濾過装置は密なフ ィルタエレメントをそれぞれ備えていることである。
【0006】
【実施例】
以下、図面により本考案吸引流体の再利用タンク装置をタンク車両に実施した 場合の実施例について説明する。
【0007】 図1は、本考案吸引流体の再利用タンク装置を備えたタンク車両の一部破断側 面図であり、図2は該車両のタンク組立体がダンプした状態の側面図である。
【0008】 タンク車両の車体フレームFはメインフレームMと、その上のサブフレームS とからなり、このサブフレームS上にタンクフレームTfが搭載され、このタン クフレームTfの後端はヒンジピン1によりサブフレームSに連結されている。
【0009】 タンクフレームTfの前端部とサブフレームSとの間には、テレスコープ状の ダンプシリンダ2が連結され、このシリンダ2の伸長作動により、タンクフレー ムTfはヒンジピン1回りに後方に傾倒できるようになっている。
【0010】 タンクフレームTf上には、タンク組立体Tが一体に搭載されており、このタ ンク組立体Tは、その後半部の密閉状の大容量圧力タンクTpと、その前半部の 小容量の密閉状清水タンクTwと、それら両タンクTp,Tw間に形成される密 閉状セパレータ室Csとより構成されている。
【0011】 清水タンクTwの一側方の、タンクフレームTf上にはブロアBが一体に搭載 され、さらにタンクフレームTf前方のサブフレームS上にはポンプPが一体に 搭載されている。そして前記ブロアBおよびポンプPは何れもタンク車両の走行 用エンジンによりPTO(動力取出装置)を介して回転駆動されるようになって いる。
【0012】 前記圧力タンクTpは円筒上に形成されており、その後面には排出口3が開口 され、この排出口3は、その上部に枢支4されるテールゲート5によって開閉さ れる。テールゲート5には圧力タンクTpに枢支6される開閉シリンダ7の自由 端が連結8され、このシリンダ7の伸縮作動によりテールゲート5を開閉作動す ることができる。テールゲート5の外面には、ステー9を介して大型ホースリー ル10が回転自在に支持されるとともにその下方には、他のステー11を介して 小型ホースリール12が回転自在に支持されており、大型ホースリール10に巻 装されるホース13の自由端には、洗浄ノズル14が取付けられ、また小型ホー スリール12に巻装されるホース15の自由端には、洗浄ガン16が取付けられ ている。
【0013】 前記圧力タンクTp内は、仕切壁18によって第1室、すなわち分離室19と 第2室、すなわち汚泥室20とに区画される。前記仕切壁18は分離室19側に 凸の球面状に形成されており、支持軸21により圧力タンクTpの両側壁に開閉 可能に軸支されており、またその外周にパッキン24が纏着されていて分離室1 9と汚泥室20を流体密に仕切れるようになっている。
【0014】 圧力タンクTp内において、仕切壁18の上部には、圧力タンクTpに回動自 在に軸支される開閉シリンダ23が連結され、該シリンダ23の収縮作動によれ ば、仕切壁18は図1に実線で示すように起立して高圧タンクTp内を分離室す なわち第1室19と汚泥室すなわち第2室20とに流体密に区画し、また開閉シ リンダ23の伸長作動によれば、仕切壁18は図1に鎖線に示すように略90° 回転伏倒して分離室19と汚泥室20とを連通させることができる。
【0015】 前記分離壁18には、分離室19と汚泥室20とを連通する連通路25が、該 分離壁18を貫通して設けられる。この連通路25の、汚泥室20側の開口端に は汚泥室20内に貯留される汚泥水中の水分を一次的に濾過し得る、一次濾過装 置Fi−1が設けられる。
【0016】 次にこの一次濾過装置Fi−1の構造について図3〜5を参照して具体的に説 明する。
【0017】 図3は、図1の3線矢視拡大部分図、図4は、図3の4線矢視部分図、図5は 、図3の5線矢視部分図であり、これらの図において、仕切壁18を貫通して支 持される連通路25の、汚泥室20側開口端は、該仕切壁18の背面にステー8 0を介して支持される箱状の濾過室81に連通されている。濾過室81の、汚泥 室20に開口する開口面には一次フィルタ本体26が設けられている。この一次 フィルタ本体26は、方形状の枠体261 内にメッシュ状のフィルタエレメント 262 を装着して構成され、該フィルタエレメント262 は汚泥室20内の汚泥 水を一次的に濾過すべく比較的粗いメッシュに形成され、その表面は平坦面に形 成されて直接汚泥室20に露出される。
【0018】 図1に示すように、前記連通路25の、分離室19側半部は上向きに屈曲され 、その開口端には汚泥室20から分離室19へのみ流体の流れを許容するチェッ クバルブ27が取り付けられる。後述するように汚泥室20を加圧し、分離室1 9を大気に連通すれば汚泥室20内の貯留汚泥水中の水分は一次フィルタ本体2 6によって一次的に濾過されたのち、連通路25およびチェックバルブ27を通 って分離室19に移送することができる。
【0019】 前記一次濾過装置Fi−1には、その一次フィルタ本体26の清掃装置Clが 設けられる。この清掃装置Clはフィルタクリーナ82と、これを作動するアク チュエータ、すなわちエアシリンダ86とよりなる。このフィルタクリーナ82 は、前記枠体261 に上下に摺動自在に嵌合される箱状のクリーナ枠83に断面 山形状のスクレーパ84を固着して構成され、このスクレーパ84は前記フィル タエレメント262 の表面を覆うようにそれと略同幅に形成され、その上下両縁 のエッジ部841 は前記フィルタエレメント262 の表面に当接されている。
【0020】 前記一次フィルタ本体26の枠体261 には上方に延びるステー85が固着さ れ、このステー85に、前記アクチュエータ、すなわちエアシリンダ86の基端 がピン連結87される。エアシリンダ86はフィルタエレメント262 の略下方 にのびており、その下端が前記クリーナ枠83の中央部に連結されている。
【0021】 エアシリンダ86の伸縮作動によれば、フィルタクリーナ82は枠体261 に 沿って上下に摺動し、スクレーパ84はフィルタエレメント262 上を摺動して その表面に付着する汚泥を掻き落とすことができる。
【0022】 図1に戻って第1室すなわち分離室19内には、二次濾過装置Fi−2が設け られる。この二次濾過装置Fi−2は前記ポンプPの吸込側に接続される吸込回 路45(図8参照)に連通されており、後に詳述するように分離室19内の貯留 水を二次的に濾過できるようになっている。
【0023】 次にこの二次濾過装置Fi−2の構造を主に図6,7を参照して説明すると、 図6は、図1の6線矢視拡大部分図、図7は、図6の7矢視部分図である。
【0024】 分離室19前壁内面には、ステー89が固着され、このステー89に四角形状 の支持枠90が支持されている。この支持枠90の前面は開口されており、その 開口端にフィルタ本体91が着脱自在に取付けられる。前記フィルタ本体91は 、四角形状の枠体911 の開口前面にフィルタエレメント912 を装着して構成 されており、このフィルタエレメント912 は前記一次濾過装置Fi−1のフィ ルタエレメント262 よりも細かいメッシュの濾材により構成されている。前記 支持枠90と枠体911 の左右側面には、それらの上下対角位置に半円状の連結 片92,93が突設されており、それらの連結片92,93を互いに衝合した円 筒状衝合部にそれぞれゴムバンド94を弾発、嵌着することにより、支持枠90 にフィルタ本体91を着脱自在に取付けることができる。フィルタ本体91には 、前記ポンプPの吸込回路45(図8)がその第4分岐管56を介して連通され 、該ポンプPの駆動により、分離室19内の貯留水は前記二次濾過装置Fi−2 をより濾過されたのち、該ポンプPに吸引される。
【0025】 フィルタエレメント912 に目詰まりを生じたときは、ゴムバンド94を連結 片92,93から外すことにより、フィルタ本体91を支持枠90から簡単に外 して清掃することができる。
【0026】 図1に戻って圧力タンクTpの後部上壁には、旋回筒31が旋回自在に支持さ れ、この旋回筒31に支持ブーム30が俯仰可能に支持されている。支持ブーム 30には、可撓性の吸引管32が支持され、この吸引管32の基端は前記旋回筒 31の下部に垂下されて前記汚泥室20内に開口する吸引ポート33に連通され る。吸引管32と吸引ポート33との連通部には、開閉バルブ29が介装されて 支持ブーム30から外方に長く延長され、その先端部は後述するように、下水道 34内に挿入できるようになっている。
【0027】 図8には、エア回路Caおよび水回路Cwの全体概略図が示されている。
【0028】 次に図8を参照して、前記ブロアBおよびタンク組立体Tに接続されるエア回 路Caについて説明する。
【0029】 ブロアBの吐出口に接続される吐出管35は切換バルブ37の切換操作により 出入ポート371 あるいは大気開口ポート372 を介して前記セパレータ室Cs もしくは大気に切換連通され、またブロアBの吸込口に接続される吸込管36も 切換バルブ37を介して大気もしくはセパレータ室Csに切換連通されるように なっている。
【0030】 前記セパレータ室Csと汚泥室20とは第1エア配管38を介して相互に連通 され、該第1エア配管38の、第2室すなわち汚泥室20側開口端にはフロート バルブ40が設けられる。さらにセパレータ室Csは第2エア配管39を介して 前記第1室すなわち分離室19および大気に連通され、該第2エア配管39の、 分離室19への連通部にはフロートバルブ41が設けられる。また第2エア配管 39の、分離室19への連通部の上、下流側には、第1、第2エア抜きバルブ4 2,43がそれぞれ設けられ、第1、第2エア抜きバルブ42,43をともに開 弁すればセパレータ室Csは大気に連通され、また第2エア抜きバルブ43だけ を開弁すれば、セパレータ室Csは分離室19に連通される。
【0031】 次に図8を参照して、前記ポンプP、タンク組立体Tおよび前記ホース13, 15に接続される水回路Cwについて説明する。
【0032】 ポンプPの吐出口には吐出回路46が接続され、その端部に四方分岐ジョイン ト47が接続され、その一つの接続口に外部洗浄回路17が接続され、この回路 17はその途中に洗浄バルブ44が介装され、その端部には前記大型ホースリー ル10に設けた連通路131 を介してホース13が連通される。前記分岐ジョイ ント47の他の二つの接続口には、他の外部洗浄回路48およびタンク内洗浄回 路49が接続され、前記他の外部洗浄回路48は前記ホース15に接続され、ま たタンク内洗浄回路49の端部は、圧力タンクTpの分離室19の前端部底壁に 設けた噴出ノズル50に接続される。他の外部洗浄回路48およびタンク内洗浄 回路49にはそれぞれ開閉弁51,52が接続される。
【0033】 ポンプPの吸込口に接続される吸水回路45は、第1、第2および第3分岐管 53,54および55に分岐されており、第1分岐管53は第1開閉バルブ57 を介して大気に開口され、第2分岐管54は第2開閉バルブ58を介して分離室 19の下部に連通され、さらに第3分岐管55は第3開閉バルブ59および第1 リサイクルバルブ60を介して前記清水タンクTwの下部に連通されている。さ らに前記第3分岐管55の、第3開閉バルブ59と第1リサイクルバルブ60の 途中からは第4分岐管56が分岐されており、この分岐管56の途中に第2リサ イクルバルブ61が介装されている。第4分岐管56の開口端は、分離室19内 に開口されてそこに二次濾過装置Fi−2が接続されている。
【0034】 ポンプP、切換バルブ37、清水タンクTwおよびセパレータ室Csの底部に は、第1、第2、第3および第4ドレンバルブ64,65,66および67がそ れぞれ接続される。
【0035】 前記テールゲート5の上下中間部および下部には、吸引バルブ70および排出 バルブ71が設けられ、吸引バルブ70は汚泥室20内に汚泥以外の流動体を吸 引処理するのに利用され、また排出バルブは圧力タンクTp内の収容流体を排出 するのに利用される。
【0036】 次に主に図9〜14を参照してこの実施例の作用について説明する。
【0037】 図9〜14において、開閉バルブ、エア抜きバルブ、洗浄バルブ、リサイクル バルブ、ドレンバルブ等はそれらのポートが白色のものは開弁状態を、また黒色 のものは閉弁状態を示し、また水配管において左下りの斜線部分は水の流れを示 し、またエア配管において右下りの斜線部分はエアの流れを示し、さらに左下り 斜線に斑点のある部分は汚泥水の流れを示す。
【0038】 .下水道の洗浄作用(図9) これはポンプPからの高圧水により、下水道を洗浄する作用で、第一室すなわ ち分離室19には、後述する加圧リサイクル作用で既に一次濾過後の水が貯留さ れている。ポンプPの駆動によれば、一次濾過後の貯留水は、二次濾過装置Fi −2により二次濾過されて浄化された後、図9に矢印aで示すように第4、第3 分岐管56,55より吸込回路45を通って水ポンプPに吸込まれる。洗浄バル ブ44の開弁により水ポンプPからの高圧水は図9に矢印bに示すように吐出回 路46、外部洗浄回路17およびホース13を通って洗浄ノズル14に圧送され る。ホース13を大型ホースリール10より引き出して洗浄ノズル14を下水道 34に挿入した後、これを開作動すれば、そこから高圧水が噴射され、下水道3 4は綺麗に能率良く洗浄され、その際洗浄ノズル14よりその後方に噴射される 洗浄水の噴射反力により洗浄ノズル14は、下水道34内を前進させることがで きる。
【0039】 .汚泥水の圧力タンク内吸引作用(図10) これは、下水道34に貯留される汚泥を汚水とともに第2室すなわち汚泥室2 0に吸引する作用で、切換バルブ37の切換操作により、ブロアBの吸込管36 を出入ポート371 を介してセパレータ室Csに連通し、またその吐出管35を 大気開口ポート372 を介して大気に連通した後ブロアBを駆動すれば、セパレ ータ室Cs内は減圧されて負圧となり、圧力タンクTpの汚泥室20内のエアは 図10矢印cに示すように第1エア配管38およびフロートバルブ40を介して セパレータ室Cs内に吸引され、該汚泥室20内は減圧される。ここで開閉バル ブ29を開弁し、吸引管32の開口端を下水道34内の汚泥水中に挿入すれば、 その汚泥水を図10に矢印dに示すように汚泥室20内に吸引、貯留することが できる。この場合汚泥室20内の負圧力によりチェックバルブ27は閉じられて いるので、汚泥水が分離室19に流入することがない。
【0040】 .加圧リサイクル作用(図11) これは汚泥室20内の貯留汚泥中の汚水を一次濾過しつつ該汚泥室20から分 離室19へ加圧分離移送してその水を再度濾過して浄化したのち、洗浄水等に再 利用する作用で、開閉バルブ29を閉弁した後、切換バルブ37の切換操作によ りブロアBの吸込管36を大気開口ポート372 を介して大気に開口し、またそ の吐出管35を出入ポート371 を介してセパレータ室Csに連通し、さらに第 1エア抜きバルブ42の開弁により分離室19を第2エア配管39を介して大気 に開放した後、ブロアBを駆動すれば、そこからの加圧エアは図11に矢印eに 示すようにセパレータ室Csから第1エア配管38、フロートバルブ40を通っ て汚泥室20に圧送され、汚泥室20内は高圧に加圧される。これにより汚泥中 の汚水は図11矢印fに示すように一次濾過装置Fi−1の、粗なフイルタエレ メント262 を通って一次的に濾過されて汚泥と分離した後、連通路25、チェ ックバルブ27を通って分離室19に圧送される。その際セパレータ室Cs内の エアは図11矢印gに示すように第1エア配管39を通って大気に放出される。 分離室19内の貯留水が所定レベルまで、すなわち圧力タンクTpの上部に設け た窓まできたら、汚泥室20の加圧を停止する。
【0041】 前記作用の継続によりフイルタエレメント262 の表面には、次第に汚泥が堆 積して遂にはその表面を塞いで濾過機能が損なわれるので、この場合には前記清 掃装置Clを作動させる。すなわちエアシリンダ86を伸縮作動すれば、フィル タクリーナ82は枠体261 に沿って往復作動され、これによりスクレーパ84 は第1フィルタ26の表面に付着した汚泥を掻き落とすことができる。
【0042】 そして分離室19に貯留された水は前記で説明したように、ポンプPの駆動 により、二次濾過装置Fi−2のフイルタエレメント912 で二次的に濾過され て浄化されたのち、洗浄水等として使用される。
【0043】 .加圧排出作用(図12) 汚泥室20内に吸引貯留され、水分を分離された汚泥は、タンク組立体Tを前 述のようにダンプできるところでは、図2に示すようにこれをダンプさせて排出 するが、室内等タンク組立体Tのダンプできないところでは以下の加圧作用によ り汚泥室20内の汚泥を排出する。図11の状態から第1リサイクルバルブ60 を開弁するとともに第2リサイクルバルブ61を閉弁し、さらに排出バルブ71 を開弁すれば、図12に矢印hに示すように汚泥室20内の汚泥を加圧排出する ことができる。この場合水ポンプPは駆動しない。
【0044】 .圧力タンク内洗浄作用(図13) これは圧力タンクTpを清水により洗浄する作用で、開閉シリンダ23(図1 )の伸長作動により仕切壁18を閉成位置から約90°回動して略水平な開放位 置に保持する。第2リサイクルバルブ61を閉弁し、第1リサイクルバルブ60 および第3開閉バルブ59を開弁した後、ポンプPを駆動すれば、清水タンクT w内に予め貯留されている清水は図13矢印iに示すように第3分岐管55、吸 込回路45を通ってポンプPに吸い込まれ、そこからの加圧水は図13に矢印j に示すように吐出回路46、分岐ジョイント47、タンク内洗浄回路49を通っ て噴出ノズル50から圧力タンクTp内に噴出され、該圧力タンクTp内を洗浄 することができる。
【0045】 .タンク外洗浄作用(図14) これはタンク組立体Tの外面、その周囲等タンクの外部を清水タンクTw内の 清水により洗浄する作用で、前記図13の状態から開閉バルブ52を閉、開閉バ ルブ51を開に切換れば、図14矢印kに示すように、高圧水は吐出回路46、 分岐ジョイント47および他の外部洗浄回路48よりホース15を通って洗浄ガ ン16に供給することができ小型ホースリール12からホースを引き出して圧力 タンクTp、その他の機器の外面を圧力洗浄水により洗浄できる。
【0046】 以上の実施例では、本考案装置をタンク車両に実施した場合を説明したが、こ れを他のタンク装置、たとえば定置式タンク装置に実施してもよく、また汚泥水 の外、他の汚染流体を吸引してこれを固形物と汚染流体とに分離し、その汚染流 体を浄化して再利用してもよいことは勿論である。
【0047】 なお、前記圧力タンク、および清水タンクは種々他の利用が可能である。例え ば、仕切壁を開放して圧力タンクの第1、第2室を何れも汚泥水の収容タンクに してもよく、また清水タンクと圧力タンクの第1室を何れも清水タンクとしても よく、さらに清水タンクと圧力タンクの第1、第2室の何れも清水タンクにして もよい。
【0048】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、密閉状圧力タンク、ポンプおよびブロアを備え 、前記圧力タンク内を、仕切壁により第1室と第2室とに仕切るとともにその仕 切壁には前記第2室内の貯留流体を濾過して前記第1室に移送すべく、一次濾過 装置およびチェックバルブを備えた連通路を設け、また前記ポンプの吸込側と前 記第1室とを連通する吸込回路には、第1室内の貯留流体を濾過する二次濾過装 置を接続し、さらに前記第2室に、該室を加圧あるいは減圧すべく、前記ブロア の吸込側あるいは吐出側を切換バルブを介して接続し、前記一次濾過装置は粗な フィルタエレメントを、また前記二次濾過装置は密なフィルタエレメントをそれ ぞれ備えているので、圧力タンク内に吸引貯留した汚染流体は、一次、二次濾過 装置により段階的に濾過して浄化し、洗浄水等に再利用流体として供することが 可能である。またポンプには、浄化後の流体を吸引して異物の吸込を可及的に低 減して、その損傷を防止してその寿命延長を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置を備えたタンク車両の一部破断側面
【図2】タンク車両のタンク組立体ダンプ時の側面図
【図3】図1の3線矢視拡大部分図
【図4】図3の4線矢視部分図
【図5】図3の5線矢視部分図
【図6】図1の6線矢視拡大部分図
【図7】図6の7線矢視部分図
【図8】エア回路および水回路の全体概略図
【図9】下水道の洗浄作用図
【図10】汚泥水の吸引作用図
【図11】加圧リサイクル作用図
【図12】加圧排出作用図
【図13】圧力タンク内洗浄作用図
【図14】圧力タンク外洗浄作用図
【符号の説明】
18 仕切壁 19 第1室(分離室) 20 第2室(汚泥室) 25 連通路 262 フィルタエレメント 27 チェックバルブ 37 切換バルブ 45 吸込回路 912 フィルタエレメント B ブロア Fi−1 一次濾過装置 Fi−2 二次濾過装置 P ポンプ Tp 圧力タンク Cl 清掃装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 11/12 D 7824−4D

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉状圧力タンク(Tp)、ポンプ
    (P)およびブロア(B)とを備え、前記圧力タンク
    (Tp)内を、仕切壁(18)により第1室(19)と
    第2室(20)とに仕切るとともにその仕切壁(18)
    には前記第2室(20)内の貯留流体を濾過して前記第
    1室(19)に移送すべく、一次濾過装置(Fi−1)
    およびチェックバルブ(27)を備えた連通路(25)
    を設け、また前記ポンプ(P)の吸込側と前記第1室
    (19)とを連通する吸込回路(45)には、第1室
    (19)内の貯留流体を濾過する二次濾過装置(Fi−
    2)を接続し、さらに前記第2室(20)に、該室(2
    0)を加圧あるいは減圧すべく、前記ブロア(B)の吸
    込側あるいは吐出側を切換バルブ(37)を介して接続
    し、前記一次濾過装置(Fi−1)は粗なフィルタエレ
    メント(262 )を、また前記二次濾過装置(Fi−
    2)は密なフィルタエレメント(912 )をそれぞれ備
    えていることを特徴とする吸引流体の再利用タンク装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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