JP4394258B2 - 可搬式オイルタンククリーナー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可搬式オイルタンククリーナーに関し、より詳細には、油だけでなくオイルタンク自体も洗浄可能な可搬式オイルタンククリーナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば実公昭60-35673号に開示されているように、家庭用油系タンク(ホームタンク)内の水や油を濾過洗浄するための洗浄車が使用されている。この洗浄車は、一般的な大型車両に、水や油を濾過洗浄するための濾過手段と、濾過洗浄した水、油を一旦貯留するためのバキュームタンクと、水や油を油系タンクとバキュームタンク間で液送するためのバキュームポンプと、油系タンク、濾過手段、バキュームタンク間を連絡する配管手段とが概略搭載されている。
【0003】
このような洗浄車によれば、洗浄車自体が油系タンクの使用場所まで移動して、タンク内の汚濁した水や油を濾過し、油を再度使用可能な状態にすることができる。
【0004】
しかしながら、このような洗浄車は、以下のような技術的問題点を有する。
【0005】
第一に、このような洗浄車は、油系タンクの油を一旦タンク外に取り出すことにより、洗浄することができるが、油系タンク自体を洗浄することができない。油系タンクは、時間経過とともに汚れ、特にタンク内に油を入れたまま放置すると、タンク内壁の塗膜片がはがれ、或いは発生した錆が落ち、タンク内の油に混入する。一方、外気の結露、雨水等の混入によりタンクの底部には、汚水が沈殿する。
【0006】
したがって、タンク自体の汚れが、油自体の汚れの原因を形成するので、タンク自体を洗浄しなくては、油の汚れを根本的に取り去ることは困難である。
【0007】
第二に、上記洗浄車は、家庭用油系タンク内の油を一旦すべて外部に取り出しつつ、濾過洗浄してバキュームタンクに貯留し、その後にバキュームタンク内の油を家庭用油系タンクに戻すようにしているため、バキュームタンクの大型化が避けられない。したがって、油系タンクが狭いスペースに設置されている場合には、このようなバキュームタンクを搭載する大型な洗浄車が油系タンクまで近づくのは困難であるので、油を洗浄するためには、別途連絡ホースを用意する等時間と手間を要する。
【0008】
第三に、油の流量を一定量以上に増大すると、濾過手段に目詰まりが生じやすくなり、油の洗浄継続が困難となる一方、油の流速を一定量以下に減少すると、濾過手段の目詰まりは生じないものの、効率的な洗浄をすることが困難となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、上記課題に鑑み、コンパクトで人力により可搬であるとともに、油だけでなく油系タンク自体が効率的に洗浄可能な可搬式オイルタンククリーナーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明の可搬式オイルタンククリーナーは、洗浄対象である油を利用することにより、装置の大型化を押さえつつ、油だけでなく油系タンク自体を効率的に洗浄することを特徴とする。
【0011】
具体的には、本発明の可搬式オイルタンククリーナーは、
油系タンク内の油と汚水及び/又は異物とを比重分離するための比重分離手段と、
油系タンク内を洗浄するのに十分な流量で油を油系タンク内に液送するための液送手段と、
前記比重分離手段から流れ方向下流側に設置され、前記比重分離手段によって汚水及び/又は異物から分離された油をさらに濾過するための濾過手段と、
前記比重分離手段、前記液送手段、前記濾過手段及び油系タンク間で、油系タンク内の油を循環させる配管手段と、
を有する構成としてある。
【0012】
また、前記比重分離手段は、油系タンクからの前記配管手段と連通する流入開口と、前記液送手段への前記配管手段と連通する流出開口を備え、この流入開口からこの流出開口に向かって流れを形成する比重分離容器からなり、
この比重分離容器は、前記流入開口の開口面積に対して、流れ方向に対する横断面積が所定割合まで拡大した、所定容積の比重分離スペースと、
この比重分離スペースから流れ方向下流側に、前記横断面積全体に亘って該比重分離容器内を仕切るように設置された、所定孔径及び所定ピッチを備えた多孔板とを有するのが好ましい。
【0013】
加えて、前記多孔板の流れ方向下流側に、比重分離後の油を目視確認するための透明容器と、一端が前記比重分離スペースに連通し、他端が前記多孔板の流れ方向下流側において、液送手段への配管手段と連通する可撓性チューブとをさらに有していてもよい。
【0014】
またさらに、前記多孔板は、流れ方向に対して略直交して配置されるのがよい。
【0015】
【作用】
本発明の可搬式オイルタンククリーナーによれば、液送手段によって、油系タンク内の油が配管手段を介して比重分離手段、濾過手段を経て再び油系タンクに戻されるサイクルが繰り返される。
【0016】
このとき、液送手段は、油系タンク内を洗浄するのに十分な流量で油を油系タンク内に液送するようにしている。したがって、油系タンク内に戻される油は、油系タンク内に付着した錆、塗膜片或いは油系タンク内に沈降した汚水、ヘドロ(以下、これらを汚水及び/または異物と呼ぶ)を強制的に攪拌除去して、油内に混入させることができる。次いで、油内に混入した汚水及び/または異物は、液送手段により一旦油系タンクの外部に取り出されたうえで、まず比重分離手段によって油から比重分離され、引き続き比重分離された油は、比重分離手段から流れ方向下流側に設置された濾過手段によって濾過されて、汚水及び/または異物がさらに除去される。
【0017】
この際、濾過する前に、比重分離手段により汚水及び/または異物を油から分離しているので、濾過手段の目詰まりを生じる可能性を低減することができるとともに、比重分離後に油をさらに濾過するので、除去されるべき汚水及び/または異物を比重分離手段だけで完全に除去するほどに、油の流量を低流量とする必要がない。
【0018】
このように、本発明によれば、洗浄すべき油をタンク内の汚れの運搬媒体として利用して、油系タンク自体の汚れを一旦油に混入させたうえで、油から汚水及び/または異物を比重分離及び濾過により段階的に除去することにより、濾過手段の目詰まりを押さえつつ装置の大型化を生じることなしに、油自体だけでなく、油系タンク自体も効率的に洗浄することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図1乃至図4を参照しながら、以下に詳細に説明する。
【0020】
以下に、灯油ホームタンクを洗浄対象例として、本発明の実施の形態に係わる可搬式オイルタンククリーナーを説明する。図1は、発明の実施の形態に係わる可搬式オイルタンククリーナーの全体システム図であり、図2は、図1の部分拡大図であり、図3及び図4はそれぞれ、本発明の実施の形態に係わる可搬式オイルタンククリーナーの概略平面図及び斜視図である。
【0021】
洗浄対象の灯油ホームタンクAは、その容量は約50ないし500リットルであり、図1に示すように、上部プラグBを介して吸引ホース13或いは排出ホース19をタンクの内部に挿入するようにしている。
【0022】
図3及び図4に示すように、可搬式オイルタンククリーナー10は、一対のキャスター12付の台車の形態をとり、一対の屈曲パイプ14が、キャスター12の反対側で台車に固定され、各パイプ14において、一端が運搬のためのグリップ16、他端が台車を支持するための支持部18を構成する。
【0023】
この台車には、人力で運搬可能なように、以下の構成部品が搭載されている。
すなわち、灯油ホームタンクA内の油と汚水及び/又は異物とを比重分離するための比重分離手段20と、灯油ホームタンクA内を洗浄するのに十分な流量で油を灯油ホームタンクA内に液送するための液送手段22と、比重分離手段から流れ方向下流側に設置され、比重分離手段20によって汚水及び/又は異物から分離された油をさらに濾過するための濾過手段24と、比重分離手段20、液送手段22、濾過手段24及び灯油ホームタンクA間で、灯油ホームタンクA内の油を循環させる配管手段26とが搭載されている。
【0024】
配管手段26は、図1に示すように、吸引ホース13と比重分離手段20とを連絡する第1配管部15と、比重分離手段20と液送手段22とを連絡する第2配管部17と、液送手段22と排出ホース19とを連絡する第3配管部21とからなる。第1配管部15は、吸引口53を介して吸引ホース13と接続するようになっており、途中にチェックバルブ23が設けられている。第2配管部17は、上方に延びる分岐管25を備え、この分岐管の途中にチェックバルブ27が設けられている。また、この第2配管部17には、後に説明する異物貯留容器38に連通する分岐部29も設けられている。第3配管部21は、途中に後に説明するストレーナ44を備え、その下流側で二股に分岐する。一方の分岐部31には、圧力チェックバルブ33、チェックバルブ35が設けられ、排出ホース19と接続するための第1排出口37で終端する。他方の分岐部39には、後に説明する直列に設置された2基の細目フィルター41が2組並列に設けられ、チェックバルブ43を経て、同様に排出ホース19と接続するための第2排出口45で終端する。この2組の細目フィルター41の切り替えは、三方弁61によって行い、たとえば一方の組に目詰まりが生じた場合に、他方の組をバックアップとして使うようにしている。また、第2配管部17と第3配管部21とは、バイパスバルブ49を備えたバイパス部51によって液送手段22をバイパスする。
【0025】
比重分離手段20は、図2に示すように、第1配管部15と連通する流入開口28と、第2配管部17と連通する流出開口30を備え、この流入開口28からこの流出開口30に向かって流れを形成する比重分離容器20からなる。この比重分離容器20は、流入開口28の開口面積に対して、流れ方向に略直交する横断面積が所定割合まで拡大した、所定容積の比重分離スペース34と、この比重分離スペース34から流れ方向下流側に、横断面積全体に亘って比重分離容器20内を仕切るように設置された、所定孔径及び所定ピッチを備えた多孔板36とを有する。多孔板36は、流れ方向に対して略直交して配置される。
【0026】
この比重分離スペース34の下方には、この比重分離スペース34に連通する異物貯留容器38が設けられている。この異物貯留容器38には、排出バルブ59(図3及び図4)とともに覗き窓40が付設され、図2の2種類の矢印が示すように、流入開口28から比重分離スペース34に流入した灯油のうち、比重の軽い灯油は、実線の矢印のように、異物貯留容器38の方に沈降せずに、多孔板36の方に向かい、一方比重の重い異物及び/又は汚水は、点線の矢印のように、異物貯留容器38の方に沈降して、この覗き窓40を通じて、異物貯留容器38の底部に沈殿した異物及び/又は汚水を目視確認できるようにしている。
【0027】
また、多孔板36によって仕切られた流れ方向下流側スペースには、流出開口30に連通するサクションフィルター42が設けられ、多孔板36によって濾過された灯油が、さらにこのサクションフィルター42によって、さらに濾過されるようにしている。この意味で、サクションフィルター42のメッシュは、多孔板36のそれよりも小さく、さらなる濾過が可能なようにする。
【0028】
図1を再び参照すれば、第3配管部21には、多孔板36の流れ方向下流側に、比重分離後の灯油を目視確認するためのストレーナ44が設けられ、一方、第2配管部17の分岐部29には、一端が、異物貯留容器38、かくして比重分離スペース34に連通し、他端が多孔板36の流れ方向下流側において、第2配管部17と連通する可撓性チューブ46が設けられている。このストレーナ44は、その外側下方にストレーナからの油を受け入れるように透明容器を有し、この容器に汚水が溜まるかどうかを目視確認して、例えば汚水が溜まっている場合には、後に説明するポンプ22の流量を低減して、比重分離容器20の比重分離スペース34において灯油の十分な滞留時間を確保することによって、汚水が十分に比重分離されるようにすることができる。一方、この可撓性チューブ46によれば、サクションフィルター42の目詰まりの有無をチューブのつぶれの有無によって目視確認することができる。
【0029】
次に、液送手段22は、従来から使用されている小型ポンプであり、所定流量が確保可能でコンパクトである限り、どのようなタイプのものでもよい。特に、好ましい流量は、30ml/minである。汚水及び/又は異物がポンプ内に混入して故障の原因とならないようにするために、ポンプ22は、比重分離容器20の流れ方向下流側に配置するのが好ましい。なお、図4に示すように、重量物であるポンプ22及び比重分離容器20は、下方に設置し、人力による運搬が容易なように工夫してある。
【0030】
濾過手段24は、灯油から分離除去すべき対象が、汚水或いは錆、塗膜片等の固形異物、ヘドロ等多岐に亘るため、サクションフィルター42の下流側に前述のように、さらに細目フィルター41を設置している。特に、好ましいメッシュのサイズは、10ミクロンメッシュである。
【0031】
配管手段26は、従来から使用されているタイプのものでよく、材質も金属、樹脂等灯油に対して安定なものであればよい。
【0032】
このように、灯油ホームタンクA内を洗浄するために、一定量の灯油の流量が必要であるところ、流量が増大するほど比重分離を行うのに必要な比重分離スペース34が必要となり、人力による可搬なコンパクトな装置の実現が困難となる。そこで、人力による可搬可能な範囲で、比重分離スペース34を確保して比重分離を行い、分離できずに灯油になお混入する汚水は、滞留スペース34の下流側に多孔板36、サクションフィルター42及び細目フィルター41をこの順に設置することにより段階的に分離することにしたのである。
【0033】
以上の構成の可搬式オイルタンククリーナー10の作用を、図1を参照しながら、タンク洗浄工程と、灯油洗浄工程とに分けて以下に説明する。
【0034】
タンク洗浄工程では、まず、オペレータが可搬式オイルタンククリーナー10をできるだけ洗浄対象の灯油ホームタンクAの近くまで運搬し、可搬式オイルタンククリーナー10が水平になるように設置する。
【0035】
次いで、すべてのバルブが閉状態になっていることを確認後、分岐部25から灯油をクリーナー10内へ充填する。
【0036】
次いで、吸引口53及び排出口37にそれぞれ、吸引ホース13及び排出ホース19を接続し、吸引、排出ホース13、19の他端開口を灯油ホームタンクAの内部に挿入する。
【0037】
次いで、バルブを開けて、ポンプ22のスイッチ55をオンにする。
【0038】
次いで、灯油が吸引ホース13から第1配管部15、第2配管部17及び第3配管部17を通って、灯油ホームタンクAに戻るのを確認したら、一旦スイッチ55をオフにする。これによって、エア抜きを確実にして、ポンプ22への負荷を回避する。
【0039】
次いで、バイパスバルブ49を3分の2ほど開いて、再度スイッチ55を入れる。バイパスバルブ49の開度は、ストレーナ44において灯油に気泡が生じない程度とし、最終的には灯油の汚れの程度に応じて調節する。
【0040】
次いで、吸引ホース13の先端を灯油ホームタンクAの底部まで沈め、攪拌しながら灯油を吸引する。汚れの度合い次第であるが、攪拌操作左往によりタンク内及び灯油の洗浄時間が短くなる。
【0041】
このとき、ポンプ22によって、灯油ホームタンクA内の灯油が配管手段26を介して比重分離手段20、濾過手段24を経て再び灯油ホームタンクAに戻されるサイクルが繰り返される。
【0042】
液送手段22は、灯油ホームタンクA内を洗浄するのに十分な流量で灯油を灯油ホームタンクA内に液送するようにしている。したがって、灯油ホームタンクA内に戻される灯油は、灯油ホームタンクA内に付着した錆、塗膜片或いは灯油ホームタンクA内に沈降した汚水、ヘドロを強制的に攪拌除去して、灯油内に混入させることができる。次いで、灯油内に混入した汚水及び/または異物は、液送手段22により一旦灯油ホームタンクAの外部に取り出されたうえで、まず比重分離手段20によって灯油から比重分離され、引き続き比重分離された灯油は、比重分離手段20から流れ方向下流側に設置されたサクションフィルター42によって濾過されて、汚水及び/または異物がさらに除去される。
【0043】
その際、多孔板36によりトラップされた汚水及び又は異物は、時間経過とともに多孔板36に沿って滑り落ち、比重分離スペース34に沈降する。灯油の流速が大きすぎると、本来比重分離によって分離されるべき汚水及び又は異物までが、多孔板36に運ばれることになるので、孔の目詰まりを生じる可能性が増大する。したがって、運転中、孔の目詰まりの発生の有無を確認することが重要である。
【0044】
サクションフィルター42の目詰まりが発生したときには、可撓性チューブ46のつぶれの程度に応じて、バイパスバルブ49の開度を調節して運転する。
【0045】
次いで、吸引ホース13の流れている状況を見ながら、汚れ、異物等がなくなったら、スイッチ55をオフにする。
【0046】
次いで、スイッチオフの状態で、覗き窓40を確認して分離物が沈降安定したなら、排出バルブ59を開いて汚水、異物を排出する。汚水、分離物が多量にある場合には、異物貯留タンク38のちょうネジを開放してタンク38内を清掃しさらに上記の操作を繰り返す。
【0047】
次いで、バルブ35を閉めて、排出ホース19を装置から取り外す。以上で、タンク自体の洗浄は終了する。
【0048】
次に、灯油の洗浄工程について、まず、今度は排出口45に排出ホース19を接続して、バルブ43を開ける。
【0049】
次いで、バイパスバルブ49を全閉にして、スイッチ55をオンにする。
【0050】
次いで、ストレーナ44を注視し、透明度が増したら、スイッチ55をオフにする。
【0051】
次いで、圧力計33の圧力が上昇し、0.3ないし0.5MPaとなった場合には、スイッチ55を一旦オフにして、切り替えバルブを切り替えて再度運転する。
【0052】
次いで、燃料の洗浄が確認できたらスイッチ55を切り、バルブ23、43を閉め、排出ホース19、吸引ホース13を取り外す。
【0053】
なお、汚れの程度に応じて、最初から追加フィルター41による濾過を行ってもよい。ただし、その際には、目詰まりに十分注意する必要がある。
【0054】
以上で、灯油及び灯油ホームタンクAの洗浄が終了する。このような洗浄により、灯油だけでなく、灯油ホームタンクA自体も洗浄することができるので、洗浄した灯油を灯油ホームタンクAに再度戻して貯蔵しながら、使用することができる。
【0055】
本発明の実施の形態を詳細に説明したが、請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更、修正が可能である。例えば、本実施の形態では、灯油ホームタンクに限定されることなく、ガソリンスタンドの地下に設置されている重灯油タンク等にも適用可能である。また、多孔板の孔径或いはピッチは、灯油の流量との関係で適当な値を選択すればよい。
【0056】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の可搬式オイルタンククリーナーによれば、コンパクトで人力により可搬であり、狭いスペースに設置された油系タンクにも適用可能であるとともに、灯油だけでなく、灯油自体を利用することにより油系タンク自体も効率的に洗浄可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる可搬式オイルタンククリーナーのシステム図である。
【図2】図1の比重分離手段の拡大図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる可搬式オイルタンククリーナーの概略平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる可搬式オイルタンククリーナーの斜視図である。
【符号の説明】
A 灯油ホームタンク
10 可搬式オイルタンククリーナー
12 キャスター
13 吸引ホース
14 屈曲パイプ
15 第1配管部
16 グリップ
17 第2配管部
18 支持部
19 排出ホース
20 比重分離手段
21 第3配管部
22 液送手段
23 チェックバルブ
24 濾過手段
25 分岐部
26 配管手段
27 チェックバルブ
28 流入開口
29 分岐部
30 流出開口
31 第1分岐部
33 圧力バルブ
34 比重分離スペース
35 チェックバルブ
36 多孔板
37 排出口
38 異物貯留タンク
39 チェックバルブ
40 覗き窓
41 細目フィルター
42 サクションフィルター
43 チェックバルブ
44 ストレーナ
46 可撓性チューブ
49 バイパスバルブ
51 バイパス部
53 吸引口
55 スイッチ
57 チェックバルブ
59 排出バルブ
61 三方弁

Claims (4)

  1. 油系タンク内の油と汚水及び/又は異物とを比重分離するための比重分離手段と、
    油系タンク内を洗浄するのに十分な流量で油を油系タンク内に液送するための液送手段と、
    前記比重分離手段から流れ方向下流側に設置され、前記比重分離手段によって汚水及び/又は異物から分離された油をさらに濾過するための濾過手段と、
    前記比重分離手段、前記液送手段、前記濾過手段及び油系タンク間で、油系タンク内の油を循環させる配管手段と、
    前記比重分離手段、前記液送手段、前記濾過手段及び前記配管手段を搭載するキャスター付台車と、を有し、
    前記比重分離手段は、油系タンクからの前記配管手段と連通する流入開口と、前記液送手段への前記配管手段と連通する流出開口を備え、この流入開口からこの流出開口に向かって所定流量の流れを形成する比重分離容器からなり、
    この比重分離容器は、前記流入開口に連通し、油と汚水及び/又異物とを比重分離するための比重分離スペースと、前記比重分離スペースの下方に配置され且つ前記比重分離スペースに連通し、前記比重分離スペースで比重分離された汚水及び/又は異物を貯留するための異物貯留容器とを有する、
    可搬式オイルタンククリーナー。
  2. 前記比重分離スペースから流れ方向下流側に、前記横断面積全体に亘って該比重分離容器内を仕切るように設置された、所定孔径及び所定ピッチを備えた多孔板を更に有し、前記比重分離スペースは、前記流入開口の開口面積に対して、流れ方向に対する横断面積が所定割合まで拡大した、所定容積を有する請求項1に記載の可搬式オイルタンククリーナー。
  3. さらに、前記多孔板の流れ方向下流側に、比重分離後の油を目視確認するための透明容器と、一端が前記比重分離スペースに連通し、他端が前記多孔板の流れ方向下流側において、液送手段への配管手段と連通する可撓性チューブとを有する請求項1または請求項2に記載の可搬式オイルタンククリーナー。
  4. 前記多孔板は、流れ方向に対して略直交して配置される請求項2に記載の可搬式オイルタンククリーナー。
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