JPH0596061A - パチンコ玉貸機の断線検知装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ホールコンピュータとパチンコ玉貸機とをつな
ぐ信号ケーブルの断線をリアルタイムに検出すると共
に、信号ケーブルの引抜きによる断線も検出する。 【構成】ホールコンピュータとパチンコ玉貸機をつなぐ
信号ケーブルに一定電圧を印加する電源と、該印加電圧
によって信号ケーブルに流れる電流を検出する断線検知
手段を設け、該電流の通電停止によって断線と判断する
構造としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、たとえば台間玉貸機
のようなパチンコ玉貸機をホールコンピュータに接続し
た場合の断線検知装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】通常、パチンコ遊戯設備においては、パ
チンコ台間にパチンコ玉貸機（台間玉貸機）をセット
し、顧客によるコイン投入によって所定数のパチンコ玉
を貸出しするようになされている。その場合、上述のパ
チンコ玉貸機はホールコンピュータに信号ケーブルで接
続されていて、玉貸しの都度貸出し信号を該ホールコン
ピュータに出力することによって、一括した売上げ状況
の把握がホールコンピュータ側で行なえるようにしてい
る。したがって、パチンコ玉貸出機とホールコンピュー
タとをつなぐ信号ケーブルが断線すると、ホールコンピ
ュータによる正確な売上げ状況の把握が行なえなくな
る。

【０００３】そのため、たとえば特開昭６２−２７０１
８５号公報には、一次側の発光素子をホールコンピュー
タに接続し、二次側の受光素子をパチンコ玉貸機のＣＰ
Ｕに接続したフォトカプラを設けて、玉貸し時にリレー
回路により発光素子に通電し、そのときの受光素子の通
電状態を検知することによりケーブル断線の有無を判断
する技術が開示されている。これによれば受光素子がＯ
Ｎすることによってケーブル断線なしがＣＰＵに検出さ
れ、ＯＮしなければケーブル断線有りがＣＰＵに検出さ
れることになり、これらの信号によってパチンコ玉貸機
の作動（運転または停止）を制御できることになる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の断線
検出装置は、パチンコ玉貸機に顧客がコインを投入して
購入動作を行なうときに限って作動して断線の有無をチ
ェックするものであるから、断線発生をリアルタイムに
検出できない不便があると共に、たとえばパチンコ遊戯
店の係員が故意に信号ケーブルを引き抜き、かつ上述の
フォトカプラ部分に細工を加えてパチンコ玉貸機を運転
している場合などには、この不正を発見できない問題が
あった。

【０００５】そこでこの発明は、ホールコンピュータと
パチンコ玉貸機とをつなぐ信号ケーブルの断線をリアル
タイムに検出できると共に、信号ケーブルの引抜きによ
る断線も検出することができる断線検知装置の提供を目
的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は、ホールコン
ピュータに信号ケーブルにより接続されているパチンコ
玉貸機において、上記信号ケーブルに一定電圧を印加す
る電源と、上記信号ケーブルに上記印加電圧によって流
れる電流を検出する断線検知手段とを備えたパチンコ玉
貸機の断線検知装置であることを特徴とする。

【０００７】

【作用】この発明によれば、信号ケーブルに常時流れて
いる電流を検出することにより、該信号ケーブルの断線
の有無が判断できる。

【０００８】

【発明の効果】このため、信号ケーブルの断線の有無が
常時検出できることになって、断線発生をリアルタイム
に把握できると共に、信号ケーブルが引き抜かれたとき
もこれを検出できて、ホールコンピュータから切り離し
た形でパチンコ玉貸機を運転するような付勢を防止でき
る。

【０００９】

【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はパチンコ玉貸機（台間貸出機）を示し、
図１および図２のパチンコ玉貸機１においては玉貸機本
体１ａの上部の玉補給口２と本体正面の玉貸出し口３と
をつなぐ玉通路４が上下に形成されると共に、該玉通路
４の途中に貸玉計数機構５が設けられる。さらにコイン
投入口６から玉貸機本体１ａに投入されたコインの種別
等の識別を行なうコイン識別機構７が内蔵され、投入さ
れたコインが正常コインであるときに上述の貸玉計数機
構５を駆動して、玉通路４から貸出し口３に一定数のパ
チンコ玉Ｐ〜Ｐの排出を行なうと共に、投入コインをコ
イン送出口８を通して図示しない金庫に取込み、また不
良コインその他であると判断したときは貸出しを行なわ
ずに該コインを排出通路９からコイン返却口１０に返却
する構造とされている。

【００１０】ここで上述の貸玉計数機構５の一例を図３
によって説明すると、該機構５は、前述のコイン識別機
構７により制御されるソレノイド１１と、このソレノイ
ド１１によって回転されるレバー１２が係脱するストッ
プカム１３と、該レバー１２を係合を脱する方向に付勢
するバネ１４と、ストップカム１３と一体回転するスイ
ッチカム１５と、該スイッチカム１５の一回転を検出す
るスイッチ１６と、上記スイッチカム１５に歯車１７，
１８によって連動すると共に、上述の玉通路４に突入し
ているスプロケットホイール１９と、上述のストップカ
ム１３ならびにスイッチカム１５と一体回転するディス
ク２０と、該ディスク２０の回転量から貸出し玉数を計
数する光センサ２１とを備え、コイン識別機構７におい
て投入されたコインが正常なものであると判断されたと
きに、ソレノイド１１がプランジャ１１ａを図３の実線
位置から引上げてレバー１２とストップカム１３との係
合を解き、該ストップカム１３、スイッチカム１５、ス
プロケットホイール１９ならびにディスク２０を回転自
由とする。このためスプロケットホイール１９に働いて
いるパチンコ玉Ｐ〜Ｐの自重によって該スプロケットホ
イール１９が回転し、貸出し口３にむけてパチンコ玉Ｐ
〜Ｐが落下供給される。その場合の貸出し個数はディス
ク２０の回転量から光センサ２１が検出して、玉貸機本
体１ａの正面に設けられている表示器２２（図１参照）
に表示する。一方スプロケットホイール１９が所定量回
転し、かつスッチカム１５が一回転すると、これをスイ
ッチ１６が検出しソレノイド１１のプランジャ１１ａを
下方に突出させ、レバー１２を再びストップカム１３に
係合させてスプロケットホイール１９等の回転を停止す
る。これによって一定個数のパチンコ玉Ｐ〜Ｐの貸出し
が完了する。

【００１１】さらに上述のパチンコ玉貸機１はホールコ
ンピュータに信号ケーブルで接続され、玉貸し時に玉貸
し信号（リレー信号）をホールコンピュータに送信する
ようになされている。すなわち図４において、パチンコ
玉貸機１とホールコンピュータ２３とは２本の信号ケー
ブル２４，２５で接続され、パチンコ玉貸機１側におい
て、これら信号ケーブル２４，２５間に常開のリレー接
点２６ａが接続され、かつ該リレー接点２６ａがリレー
２６によってＯＮ・ＯＦＦされるようになされている。
また、２本の信号ケーブル２４，２５にわたって抵抗２
７と発光ダイオード２８からなる回路が接続されると共
に、発光ダイオード２８の発光状態を検出するトランジ
スタ２９が設けられ、ホールコンピュータ２３側から信
号ケーブル２４，２５を介して一定の電圧（ホールコン
ピュータの２４Ｖ電源）が印加されることにより、上述
の発光ダイオード２８、トランジスタ２９等により断線
検知回路３０が構成される。

【００１２】また、ホールコンピュータ２３側において
信号ケーブル２４，２５に定電圧ダイオード３１、トラ
ンジスタ３２を含むリレー信号検出回路が設けられると
共に、信号ケーブル２５に分岐させた線路３３に断線検
知用のトランジスタ３４が設けられる。

【００１３】以上のような回路構成によってパチンコ玉
貸機１とホールコンピュータ２３とが接続されている構
造では、パチンコ玉貸機１が玉貸し動作を行なうと、リ
レー２６によってリレー接点２６ａがＯＮされてリレー
信号が信号ケーブル２４，２５を経てホールコンピュー
タ２３に送られ、該ホールコンピュータ２３側のトラン
ジスタ３２がＯＮすることによって売上げ情報が入力さ
れる。

【００１４】また、通常状態においては信号ケーブル２
４，２５にはホールコンピュータ２３側から２４Ｖの電
圧が印加されているので、パチンコ玉貸機１側の断線検
知回路３０では発光ダイオード２８への通電によって常
時トランジスタ２９がＯＮしている。また、信号ケーブ
ル２４，２５が断線したり、パチンコ玉貸機１やホール
コンピュータ２３から引き抜かれたりする事態が生じる
と、トランジスタ２９がＯＦＦすることになる。したが
ってトランジスタ２９のＯＦＦ信号を用いて断線検知が
できることになる。

【００１５】同様にホールコンピュータ２３側において
も、信号ケーブル２４，２５に異常がない限り該信号ケ
ーブル２４，２５に印加されている電圧によりトランジ
スタ３４がＯＮ状態を保ち、断線と共にＯＦＦするか
ら、このＯＦＦ信号を用いて断線検知ができることにな
る。

【００１６】このように信号ケーブル２４，２５の断線
の有無が常時監視されているため、断線発生をリアルタ
イムで把握できると共に、信号ケーブル２４，２５が引
き抜かれたときはこれを検出できて、ホールコンピュー
タ２３から切り離した形でパチンコ玉貸機１を運転する
ような不正を防止できる。

【００１７】この発明と、上述の一実施例の構成との対
応において、この発明の電源は、ホールコンピュータ側
電源に対応し、以下同様に、断線検知手段は、断線検知
回路３０およびトランジスタ３４に対応するも、この発
明は上述の一実施例の構成のみに限定されるものではな
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のパチンコ玉貸機の正面図。

【図２】本発明のパチンコ玉貸機の側面図。

【図３】本発明のパチンコ玉貸機の貸玉計数機構部分の
拡大図。

【図４】本発明のパチンコ玉貸機の断線検知装置の回路
図。

【符号の説明】

１…パチンコ玉貸機 ２３…ホールコンピュータ ２４，２５…信号ケーブル ３０…断線検知回路 ３４…トランジスタ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ホールコンピュータに信号ケーブルにより
   接続されているパチンコ玉貸機において、 上記信号ケーブルに一定電圧を印加する電源と、 上記信号ケーブルに上記印加電圧によって流れる電流を
   検出する断線検知手段とを備えたパチンコ玉貸機の断線
   検知装置。