JPH0969181A - 自動販売機用販売制御装置 - Google Patents

自動販売機用販売制御装置

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JPH0969181A
JPH0969181A JP17722796A JP17722796A JPH0969181A JP H0969181 A JPH0969181 A JP H0969181A JP 17722796 A JP17722796 A JP 17722796A JP 17722796 A JP17722796 A JP 17722796A JP H0969181 A JPH0969181 A JP H0969181A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 読み取りエラーによる不作動、真正ではない
免許証による誤作動を防止して、所定の年齢に達しない
者への販売を制限する。 【解決手段】 免許証14の生年月日及び免許の有無を
示す0又は1の数字の表示を撮影して、CPU50の文
字認識部52に生年月日情報及び免許の有無に関する情
報を伝達する。年齢判断部54は、第1の文字認識部分
52Aで解析された生年月日情報と、カレンダー44か
ら伝達された現在の年月日情報と、第2の文字認識部分
52Bで解析された免許の有無に関する情報から判別さ
れる最低年齢情報とを勘案して、所定の年齢に達してい
るかを判断する。CPU50の販売可能信号発生部58
は、所定の年齢に達していたことを判断した場合及び模
様色彩情報判断部56が特定の色彩に相応すると判断し
た場合にのみ、自動販売機18に販売可能信号S1 を伝
達し、それ以外の場合には販売不可能信号S2 を伝達す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酒類、たばこ等の
自動販売機に接続して、自動販売機がこれらの商品等を
所定の年齢に達しない者には販売しないように制御する
自動販売機用販売制御装置の改良に関するものであり、
特に、情報を読み取れないことによる不作動や、偽造さ
れた免許証による誤作動を防止して販売を正確に制御す
ることに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、酒類、たばこ、アダルト向けの
書籍、雑誌、ビデオ等の法律や条例により所定の年齢に
達しない者への販売が禁止されている商品や、また、弾
球遊技場(パチンコ場)等の入場資格、遊戯資格に年齢
制限が設けられている遊技場、会場において遊戯のため
に必要なコイン等の物品や、入場のために必要なチケッ
ト等も、購入者、利用者及び業者の双方の利便性を考慮
して、現在は広く自動販売機により販売、交付されてい
ることが多い。この場合、一般的な自動販売機は、必要
な金銭を投入すれば所定の商品等を販売するため、従来
から、購入等の資格を有しない者でも、酒類等の販売が
禁止されている所定の商品等を容易に入手できることが
問題点として指摘されていた。
【0003】このため、従来から、自動販売機におい
て、年齢情報が記録された情報媒体を用いて所定の購入
資格を有しない者への販売を制限するための種々の手段
が提案されている。例えば、特定の利用不能時間を設
定することができる自動販売機において、予め発行され
た所定のIDカードに記録された情報を磁気的に読み取
って、有資格者に対してのみ利用不能規制を解除する自
動販売機(特開昭64−55695号公報参照)や、
所定のカードに記録された使用時の年齢を示す年齢情報
を磁気的に読み取って、この年齢情報と予め自動販売機
に記録された年齢制限情報とを比較して販売の可否を判
断する自動販売機(特開平3−100792号公報参
照)が提案されている。また、最近では、これらの磁
気的情報に加えて、年齢識別情報をバーコード化して記
録した、あるいは光学的に記録したカードを用いた自動
販売機も提案されている(特開平7−93648号公報
参照)。更に、自動販売機以外でも、例えば、現金自
動取引機等において、予め利用者の生年月日が入力され
たICカードから利用者の年齢を判断する技術も提案さ
れている(特開昭63−138462号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの年齢
情報が記録されたカードは、一般的に汎用性のあるもの
ではなく、これらの従来技術の自動販売機等を利用する
ためには、予めそのカードの発行が必要となるが、その
ためには所定の処理機関等が必要となるため、個々の業
者(自動販売機の製造業者や設置業者等)で対応するこ
とは困難である欠点がある。また、自動販売機は購入希
望者が不特定の場所で所定の商品等を容易に購入できる
目的で設置されるものであるため、予め所定のカードの
発行を受けていないと商品等を入手することができない
のでは、自動販売機本来の利便性という利点が減却され
る虞がある。
【0005】この場合、年齢情報が記録された情報媒体
の中でも、特に、各都道府県公安委員会により発行され
る普通自動車、自動二輪車等の運転のために必要な第1
種又は第2種の運転免許証(本発明において、単に『免
許証』という。)は、販売について年齢制限がある酒
類、たばこ等の商品を購入する年齢層の比較的多くが所
持しており、また、必ず、生年月日の表示が記載されて
いることから、この免許証から年齢情報を読み取って販
売を制御することが最も簡易かつ現実的で望ましい。
【0006】この点につき、上記のからの従来技術
と異なり、これらの所定のカードに限定することな
く、少なくとも年齢情報を含む個人識別情報を記録して
ある何らかの記録媒体から、所定情報を読み出して、同
様にこの所定情報を自動販売機に予め記録されている購
入資格データと比較して購入資格の有無を判断して物品
の販売を制御する自動販売機が提案されている(特開平
6−236477号公報参照)。このの従来技術で
は、読み取りの対象として免許証を含むものではある
が、磁気ではなく印字された文字情報である免許証の生
年月日の表示を具体的にどのように読み取って処理する
かについては、具体的構成が示されておらず、免許証に
記載された生年月日の表示の読み取りには充分に対応す
ることができない。また、同様に、上記のからのい
ずれの従来技術においても、磁気として又はバーコード
等として記録された情報を読み取る手段は開示されてい
ものの、同様に、免許証の生年月日の表示のような文字
情報を読み取る具体的手段は開示されていないため、や
はり免許証に記載された文字情報の読み取りには具体的
には対応することができない。
【0007】更に、上記のからの従来技術では、い
ずれも、自動販売機自体が販売を制御する手段を備えて
いるため、既に設置済の自動販売機には対応することが
できず、実際に販売制限を行うためには、設置済の自動
販売機を、これらの従来技術の自動販売機に交換して設
置し直さなければならなず、コストが嵩むと同時に現実
的対応が困難である問題を有している。また、自動販売
機は、例えば清涼飲料水を販売する自動販売機等のよう
に、その販売対象商品等の種類によっては、必ずしも年
齢制限を設定する必要がないものもあるため、一律に販
売制御手段を備えるように自動販売機を製造すると、販
売制限が不必要な商品等を販売する場合にはむしろこの
販売制御手段が支障となるおそれがある。また、このよ
うに、当初から自動販売機自体に販売を制御する手段を
搭載すると、販売制限が必要な自動販売機と、その必要
がない自動販売機とで、製造工程を分けて製造する必要
があり、設置する場合も、どちらを設置するか使い分け
る必要が生じ、煩雑となる。したがって、自動販売機と
は別体としても存在することも可能で、後付けすること
もできるように配慮することも必要である。
【0008】なお、この点につき、自動販売機とは別
体の制御装置も提案されているが(特開平2−1386
88号公報参照)、この従来技術も、入金額及び年齢情
報等が磁気等により記憶されたカードの発行を前提とし
ているため、免許証のような汎用性がなく、また、他の
従来技術と同様、文字情報である免許証の生年月日の表
示を読み取るための具体的構成は開示されていない。
【0009】また、免許証の生年月日欄を光学的に読
み取って販売の可否を判断する自動販売機も提案されて
いるが(実用新案登録第3,014,973号の登録実
用新案公報(実用新案掲載公報)参照)、このの技術
も含め、いずれの従来技術も、生年月日の表示を読み取
って、利用者の年齢判断は、主に、この読み取られた生
年月日情報のみから行い、販売の可否等を制御するもの
が殆どである。しかし、磁気カード等であればともか
く、特に、免許証に着目した場合、生年月日の表示は、
明治、大正、昭和、更に、今後記載されるであろう平成
等の種々の元号が表示され、また、0から9の10個の
数字の組合せで表示されているため、非常に複雑であ
る。このため、免許証の生年月日の表示を確実に読み取
ることは必ずしも容易ではなく、上記からの従来技
術のように、生年月日情報のみから年齢判断や販売の可
否の判断を行った場合、生年月日の表示を読み取れずに
作動しない虞がある。したがって、今後は、単に年齢判
断により販売の制御を行うというだけではなく、年齢を
確実に判断して、販売を正確に制御することが要求され
る。この場合、自動販売機にあっては、特に、所定の年
齢に達しない者への販売を許容してしまう判断ミスだけ
は確実に防止しなければならない。
【0010】なお、上記の従来技術と異なり、免許証に
表示される種々の情報のうち、生年月日の表示ではな
く、免許証の赤の斜線で表記される部分をパターン認
識する技術が開示されている(特開昭53−60296
号公報参照)。しかし、このの従来技術は、パターン
認識するだけであるため免許証を所持しているか否かは
判断することができるものの、利用者の現在の年齢を判
断することはできず、したがって、現行の免許証取得可
能最低年齢である16才以上であるか否かしか判断する
ことができない。このため、18才以上の者又は20才
以上の者への販売を制限することには適用することがで
きない。また、生年月日の表示と同じく、主に、赤の斜
線部分で表記される部分は、模様が非常に細かく、これ
を正確にパターン認識することは必ずしも容易ではない
ため、やはり誤作動の虞があり、また、単に赤色のみを
感知するだけでは、免許証以外の赤色のカードが挿入さ
れても販売可能と判断してしまう虞がある。
【0011】更に、情報媒体として免許証を使用するに
際しては、他の磁気カード等に比べて、特に、偽造に対
する充分な配慮を払う必要性が高く、偽造された免許証
にも簡易に反応して販売を可能とすると、所定の年齢に
達しない者への販売を確実に防止することができない。
【0012】また、免許証は、現行(1995年6月2
0日現在)の縦69mm×横97mmの大きさのもの
(本発明において、『大型の免許証』という。)から、
今後、いわゆるカードサイズの縦54mm×横85.6
mmの大きさのもの(本発明において、『小型の免許
証』という。)へ、大きさが変更されることが予定され
ており、一部の都道府県では、既に小型の免許証に移行
しているところもある。この場合、大きさの変更に伴っ
て、現行の大型の免許証と、今後移行が予定されている
小型の免許証とでは、読み取るべき生年月日の表示等の
位置が異なってくる。このため、情報媒体として免許証
を用いる場合に、現行の大型の免許証のみを考慮してい
ると、小型の免許証については生年月日の表示等の情報
を正確に読み取ることができず、また、その結果、小型
の免許証に移行した段階で新たな設計変更を余儀なくさ
れる。この場合、大型の免許証又は小型の免許証のいず
れかにのみ対応することができればよいのではなく、特
に、小型の免許証への移行中においては、大型の免許証
と小型の免許証の混在が予想されるため、いずれに対し
ても充分に対応できるように配慮する必要がある。
【0013】この免許証のサイズ判別については、の
従来技術でも触れているが、単に光学的に大きさを検出
するというだけで、この判別に対応するための具体的構
成は示されていない。また、異なる大きさのカード
を、それぞれ、第1と第2の別々の開口部から挿入し
て、異なる大きさのカード毎に情報を読み取る技術も提
案されている(特公昭57−52625号公報参照)。
しかし、大きさに応じて、カードをそれぞれ別々の開口
部に挿入しなければならないのでは、結局、利用者がカ
ードの大小を判別して、挿入することになり面倒であ
る。特に、その利用者層の幅が広い自動販売機にあって
は、もっと簡易にサイズ判別できることが望ましい。
【0014】加えて、自動販売機により販売される商品
等の種類によって、法律や条例等により設定される制限
年齢が18才又は20才等のように異なることがある。
従って、販売対象商品等の制限年齢に応じて広く販売制
限を行うためには、これらのいずれの年齢にも対応でき
るように配慮する必要がある。
【0015】また、自動販売機は、屋外に設置されるこ
とが多く、粉塵、埃、風雨等の外的環境の中に曝される
ことが多い。このため、自動販売機に販売制御装置を取
付けた場合、例えば、自動販売機と販売制御装置との取
付面の間隙等から、風雨や塵等が販売制御装置内に入り
込み、これらの外的環境に特に敏感な販売の制御を行う
電気的部分が影響を受けて、作動不能状態となったり、
誤作動して、販売を正確に制御することができなくなる
ことが考えられる。したがって、外的環境による影響を
最小限に止めて、これらの誤作動等を防止する点にも充
分な配慮を払う必要がある。このことは、自動販売機と
は別体の販売制御装置とする場合には、特に、配慮を払
うべき事項である。
【0016】本発明の1つの課題は、上記の問題点を解
決するため、汎用性のある免許証を用いて所定の年齢に
達しない者への自動販売機の販売を簡易に防止すること
ができる自動販売機用販売制御装置を提供することにあ
る。
【0017】また、本発明の他の課題は、情報を確実に
読み取ることにより、年齢を確実に判断して、特に生年
月日の表示等の情報を読み取ることができなかったこと
による不作動を防止して、販売を正確に制御することが
できる自動販売機用販売制御装置を提供することにあ
る。
【0018】本発明の更に他の課題は、特に、偽造され
た免許証による自動販売機の販売を防止して所定の年齢
に達しない者への販売を確実に制限することができる自
動販売機用販売制御装置を提供することにある。
【0019】本発明の更に他の課題は、大型及び小型の
免許証のいずれの情報をも正確に読み取って免許証の小
型化にも充分に対応することができる自動販売機用販売
制御装置を提供することにある。
【0020】本発明の更に他の課題は、既存の自動販売
機にも後付けすることができ、また様々な年齢制限に対
応することができる自動販売機用販売制御装置を提供す
ることにある。
【0021】本発明の更に他の課題は、外的環境による
影響を抑えて、確実に正常に作動するようにして、販売
を正確に制御することができる自動販売機用販売制御装
置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】また、本発明は、上記の
課題を解決するための第1の手段として、免許証を挿入
したり排出したりする免許証出入り口を有する機体と、
この免許証出入り口から挿入された免許証を機体内の免
許証読み取り位置へ搬送したりこの免許証読み取り位置
から免許証出入り口へ戻す免許証搬送手段と、この免許
証読み取り位置にある免許証の表面上の少なくとも免許
の種類毎に免許の有無を示す0又は1の数字の表示とを
含む情報を光学的に読み取る免許証情報光学読み取り手
段と、この免許証情報光学読み取り手段からの情報を判
断して自動販売機の販売可能信号を発生する制御手段と
を備え、この制御手段は、免許証情報光学読み取り手段
によって読み取られた免許証情報から免許の種類毎に示
される免許の有無に関する情報を認識する文字認識部
と、この文字認識部から得られた免許の種類毎に示され
る免許の有無に関する情報により判別される免許の種類
に相応する最低年齢情報から免許証に表示された者の年
齢が所定の年齢に達していたか否かを判断する年齢判断
部と、この年齢判断部が所定の年齢に達していたことを
判断した時にのみ販売可能信号を発生する販売可能信号
発生部とを有していることを特徴とする自動販売機用販
売制御装置を提供するものである。
【0023】このように、免許の種類毎に免許の有無を
示す数字の表示を読み取って年齢判断を行うと、この免
許の有無を示す数字の表示は、0又は1の2つの数字の
どちらか一方のみで示された簡易な表示あるため、確実
かつ正確に読み取り易く、また、この0又は1の数字の
表示によって判別される免許の種類によって、例えば、
普通免許であれば18才以上である等の年齢も判断する
ことができるため、生年月日情報から年齢を判断する場
合に比べ、年齢を簡易かつ確実に判断することができ
る。特に、免許は種類毎に所定の年齢に達しなければ取
得することができないと定められており、例えば、18
才未満の者の普通免許の欄に免許の『有』を示す『1』
の表示が付されることは有り得ないため、この免許の種
類毎に免許の有無を示す数字の表示によって年齢判断を
することにより、少なくとも、所定の年齢に達していな
い者への販売は、ほぼ確実に防止することができる。
【0024】また、本発明は、上記の課題を解決するた
めの第2の手段として、免許証を挿入したり排出したり
する免許証出入り口を有する機体と、この免許証出入り
口から挿入された免許証を機体内の免許証読み取り位置
へ搬送したりこの免許証読み取り位置から免許証出入り
口へ戻す免許証搬送手段と、この免許証読み取り位置に
ある免許証の表面上の少なくとも生年月日の表示と免許
の種類毎に免許の有無を示す0又は1の数字の表示とを
含む情報を光学的に読み取る免許証情報光学読み取り手
段と、現在の年月日の情報を発生する年月日情報発生手
段と、これらの免許証情報光学読み取り手段と年月日情
報発生手段からの情報を判断して自動販売機の販売可能
信号を発生する制御手段とを備え、この制御手段は、免
許証情報光学読み取り手段によって読み取られた免許証
情報から生年月日情報を認識する第1の文字認識部分と
免許の種類毎に示される免許の有無に関する情報を認識
する第2の文字認識部分とから成る文字認識部と、この
第1の文字認識部分から得られた生年月日情報と年月日
情報発生手段から得られた年月日情報とを比較するか、
又は、第2の文字認識部分から得られた免許の種類毎に
示される免許の有無に関する情報により判別される免許
の種類に相応する最低年齢情報から判断するかのいずれ
かにより、免許証に表示された者の年齢が所定の年齢に
達していたか否かを選択的に判断する年齢判断部と、こ
の年齢判断部が所定の年齢に達していたことを判断した
時にのみ販売可能信号を発生する販売可能信号発生部と
を有していることを特徴とする自動販売機用販売制御装
置を提供するものである。
【0025】また、本発明は、上記の課題を解決するた
めの第3の手段として、免許証を挿入したり排出したり
する免許証出入り口を有する機体と、この免許証出入り
口から挿入された免許証を機体内の免許証読み取り位置
へ搬送したりこの免許証読み取り位置から免許証出入り
口へ戻す免許証搬送手段と、この免許証読み取り位置に
ある免許証の表面上の少なくとも生年月日の表示と免許
の種類毎に免許の有無を示す0又は1の数字の表示とを
含む情報を光学的に読み取る免許証情報光学読み取り手
段と、現在の年月日の情報を発生する年月日情報発生手
段と、これらの免許証情報光学読み取り手段と年月日情
報発生手段からの情報を判断して自動販売機の販売可能
信号を発生する制御手段とを備え、この制御手段は、免
許証情報光学読み取り手段によって読み取られた免許証
情報から生年月日情報を認識する第1の文字認識部分と
免許の種類毎に示される免許の有無に関する情報を認識
する第2の文字認識部分とから成る文字認識部と、この
第1の文字認識部分から得られた生年月日情報と、年月
日情報発生手段から得られた年月日情報と、第2の文字
認識部分から得られた免許の種類毎に示される免許の有
無に関する情報により判別される免許の種類に相応する
最低年齢情報とを総合的に勘案して免許証に表示された
者の年齢が所定の年齢に達していたか否かを判断する年
齢判断部と、この年齢判断部が所定の年齢に達していた
ことを判断した時にのみ販売可能信号を発生する販売可
能信号発生部とを有していることを特徴とする自動販売
機用販売制御装置を提供するものである。
【0026】これらの第2、第3の解決手段のように、
免許証を搬送して、その表面の生年月日の表示等を免許
証情報光学読み取り手段により読み取って、制御手段の
文字認識部で解析すると、文字情報である免許証の生年
月日の表示等を確実に読み取ることができ、また、この
読み取った生年月日情報等から所定の年齢に達していた
ことを判断した時にのみ販売可能信号を発生すると、こ
の販売可能信号を受け取った自動販売機のリレーボック
ス等が電源と商品排出機構とを電気的に接続して販売を
可能とし、それ以外の時は販売が制限されるため、免許
証という汎用性のあるカードを用いて所定の年齢に達し
ない購入資格等のない者への販売を簡易かつ効果的に防
止することができる。
【0027】特に、第2の解決手段のように、生年月日
情報又は免許の有無に関する情報のいずれかから選択し
て年齢判断を行うと、単に生年月日情報のみから年齢を
判断する場合に比べ、年齢を確実に判断することができ
る。具体的には、生年月日の表示を確実に読み取ること
ができなかった場合でも、免許の有無に関する情報から
何才以上かを判断することができるため、年齢判断をで
きないことにより作動しないことを防止することができ
ると共に、少なくとも、所定の年齢に達しない者への販
売を確実に制限して、販売を正確に制御することができ
る。
【0028】また、特に、第3の解決手段のように、生
年月日情報と免許の有無に関する情報の双方を総合的に
勘案して年齢判断を行うと、より的確かつ確実に年齢を
判断することができる。
【0029】本発明は、上記の課題を解決するための第
4の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手
段において、免許証情報光学読み取り手段は、免許証の
表面の文字情報の他に特定の模様又は色彩を感知して表
面模様色彩情報を含む情報を発生する表面模様色彩情報
読み取り部を更に有し、制御手段は、この表面模様色彩
情報が免許証の表面の特定の模様又は色彩に相応するか
否かを判断する表面模様色彩情報判断部を含む模様色彩
情報判断部を更に含み、販売可能信号発生部は、年齢判
断部の判断結果の他に模様色彩情報判断部が表面模様色
彩情報は免許証の表面の特定の模様又は色彩に相応する
と判断した時に販売可能信号を発生することを特徴とす
る自動販売機用販売制御装置を提供するものである。
【0030】このように、免許証情報光学読み取り手段
に、例えば、特定の色彩又は模様を感知した場合にのみ
信号を発生するカラーセンサー等の表面模様色彩情報読
み取り部を含めて、免許証の表面の文字情報の他に特定
の模様又は色彩を感知して表面模様色彩情報を含む情報
を発生させ、制御手段に、この表面模様色彩情報が免許
証の表面の特定の模様又は色彩に相応するか否かを判断
する模様色彩情報判断部を更に含めて、年齢判断部の判
断結果の他に模様色彩情報判断部が特定の模様又は色彩
に相応すると判断した時にのみ販売可能信号発生部によ
り販売可能信号を発生させると、真正の免許証とは特定
の模様又は色彩が異なる偽造免許証が挿入されても、販
売可能とは判断しないため、偽造された免許証に対する
誤作動を防止して、所定の年齢に達しない者への販売を
より確実に制限することができる。
【0031】本発明は、上記の課題を解決するための第
5の手段として、上記第1乃至第4のいずれかの解決手
段において、免許証情報光学読み取り手段は、免許証情
報を光学的に読み取る電荷結合素子カメラ(チャージ・
カップルド・デバイスカメラ:以下、単に、『CCDカ
メラ』と称する。)から成っていることを特徴とする自
動販売機用販売制御装置を提供するものである。
【0032】このように、免許証情報光学読み取り手段
をCCDカメラとすると、免許証に表示された情報を具
体的に読み取ることができると共に、情報を瞬時に読み
取ることができるため、イメージスキャナ等により情報
を読み取る場合に比べ、動作時間を短くすることがで
き、利用者を待たせることがない。なお、上記の第4の
解決手段においては、このCCDカメラにより、生年月
日情報等の文字情報だけではなく、特定の模様又は色彩
をも読み取るようにすることもできる。
【0033】本発明は、上記の課題を解決するための第
6の手段として、上記第1乃至第5のいずれかの解決手
段において、免許証情報光学読み取り手段は、免許証の
裏面の特定の模様又は色彩を感知して裏面模様色彩情報
を発生する裏面模様色彩情報読み取り部を更に有し、制
御手段は、この裏面模様色彩情報が免許証の裏面の特定
の模様又は色彩に相応するか否かを判断する裏面模様色
彩情報判断部を含む模様色彩判断部とを更に有し、販売
可能信号発生部は、年齢判断部の判断結果の他にこの模
様色彩情報判断部が裏面模様色彩情報は免許証の裏面の
特定の模様又は色彩に相応すると判断した時に販売可能
信号を発生することを特徴とする自動販売機用販売制御
装置を提供するものである。
【0034】このように、免許証の表面の情報のみなら
ず、裏面模様色彩情報も読み取って免許証の裏面の特定
の模様又は色彩に相応するか否かを判断して販売の可否
を制御すると、表面のみが偽造された免許証に反応する
ことなく、偽造された免許証に対する誤作動を、より一
層正確に防止することができる。この場合、上記の第2
の課題解決手段においては、模様色彩情報判断部におい
て、表面のみならず、この裏面の模様色彩情報に関する
判断をも行わせることができる。なお、年齢判断を免許
の有無に関する情報を考慮せず生年月日情報から行う場
合でも、併せて、この裏面模様色彩情報を、また、場合
によっては裏面と表面の両方の模様色彩情報を読み取る
ことにより、この模様色彩情報によってかなり高い確率
で偽造された免許証に対する誤作動を防止することがで
きるので、偽造された免許証に対する誤作動を防止する
上では、有効である。
【0035】本発明は、上記の課題を解決するための第
7の手段として、上記第1乃至第6のいずれかの解決手
段において、免許証の大きさを判別するサイズ判別手段
を更に備え、このサイズ判別手段は、免許証に対応して
閉じられる第1のスイッチと第2のスイッチとを含み、
これらの第1と第2のスイッチは、小型の免許証は一方
のスイッチのみに対応し、大型の免許証は両方のスイッ
チに対応するように配置され、文字認識部は、このサイ
ズ判別手段により判別された免許証の大きさに応じて免
許証の表面情報から読み取るべき情報の位置を解析する
ことを特徴とする自動販売機用販売制御装置を提供する
ものである。
【0036】このように、免許証出入り口に挿入された
免許証の大きさを判別するサイズ判別手段を更に備え、
このサイズ判別手段により判別された免許証の大きさに
応じて、免許証情報光学読み取り手段により読み取られ
た免許証の表面情報のうち、読み取るべき生年月日の表
示や免許の有無を示す数字の表示等の情報の位置を解析
すると、生年月日の表示等の位置が異なる大型の免許証
又は小型の免許証のいずれが挿入されても、これらの情
報を確実に読み取ることができるため、新たな設計変更
や、それに伴う設備の交換設置を要することなく今後予
定されている免許証の小型化に対応することができ、特
に、大型の免許証と小型の免許証との混在状態にも、適
切に対応することができる。
【0037】この場合、特に、サイズ判別手段に、免許
証に対応して閉じられる第1のスイッチと第2のスイッ
チとを含ませ、これらの第1と第2のスイッチを、小型
の免許証は一方のスイッチのみに対応し、大型の免許証
は両方のスイッチに対応するように配置することによ
り、大小いずれの免許証が挿入されたかの信号情報を文
字認識部に伝達することにより、文字認識部が免許証の
どの部分の情報を認識すればよいかを判断して、生年月
日の表示等の文字情報を確実に読み取ることができる。
また、大小いずれの免許証であっても1つの同じ免許証
出入り口に挿入するだけで、大きさを自動的に判別する
ため、利用者が面倒に感じることがない。
【0038】本発明は、上記の課題を解決するための第
8の手段として、上記第1乃至第7のいずれかの解決手
段において、年齢判断部が判断すべき所定の年齢として
複数の年齢情報を含み、制御手段は、この年齢判断部が
判断すべき所定の年齢として、これらの複数の年齢情報
のいずれか1つを選択するように切り替える年齢切替部
を有していることを特徴とする自動販売機用販売制御装
置を提供するものである。
【0039】このように、制御手段が、年齢判断部が判
断すべき年齢情報として複数の年齢のいずれか1つを選
択するように切り替える年齢切替部を有していると、自
動販売機の販売対象商品等に設定された様々な制限年齢
に応じて、適切に販売を制御することができる。
【0040】本発明は、上記の課題を解決するための第
9の手段として、上記第1乃至第8のいずれかの解決手
段において、制御手段は自動販売機の外壁面の内側に配
置されていることを特徴とする自動販売機用販売制御装
置を提供するものである。
【0041】このように、少なくとも、外的環境に敏感
な販売可否の判断を行う制御手段を、自動販売機の内側
に配置すると、粉塵、風雨等の外的環境による販売制御
への影響を最小限に抑えることができるため、作動不能
状態となったり、誤作動することを防止して、販売を正
確に制御することができ、特に別体の販売制御装置を自
動販売機に後付けする場合に好適である。また、少なく
とも免許証を出し入れする免許証出入り口さえ自動販売
機の外側に配置されていれば、免許証を確実に搬送する
ことができると同時に、自動販売機から制御装置が突出
する幅を非常に少なくすることができ、スペース的な支
障を少なくすることができる。
【0042】なお、上記のいずれの課題解決手段の場合
も、本装置は、機体を自動販売機とは別体とすることが
できるため、既に設置済の自動販売機に後付けすること
も可能であり、既存の自動販売機についても交換等をす
ることなく、簡易に所定の年齢に達しない者への販売を
制限することもでき、従って、現実の自動販売機の設置
に関してコストの低減を図ることもできる。また、自動
販売機の販売対象商品に応じて、年齢制限が必要な場合
にのみ取付ければ足りるため、自動販売機自体の製造工
程を特に変更する必要は生じない。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳細に説明すると、図1及び図2は本発明に係る自
動販売機用販売制御装置10の外観を示し、この自動販
売機用販売制御装置10は、機体12を備え、この機体
12の下面には、図1に示すように、免許証14を挿入
したり排出したりする免許証出入り口16が形成されて
いる。この機体12は、特に、図2に示すように、自動
販売機18の外壁面18aに取付けられ、図示の実施の
形態では、この外壁面18aのうちの前面パネル18A
の適当な箇所にボルト19等の適宜な手段により固定し
て取付けられている。なお、機体12は、この前面パネ
ル18Aではなく、自動販売機18の側面等に取付けて
もよい。
【0044】免許証出入り口16には、図1及び図2か
ら解るように、免許証案内部20が取付けられ、この免
許証案内部20は、機体12の下面から自動販売機18
の前面パネル18Aと平行に下方に延びるように突出し
て形成されている。従って、図1及び図2に示す実施の
形態では、免許証14を自動販売機18の前面パネル1
8Aと略平行になるようにして、免許証案内部20に沿
って下方から差し込んで、この免許証出入り口16内に
挿入する。このため、免許証14を前面パネル18Aに
対して垂直になるようにして挿入する場合に比べて、機
体12及び免許証案内部20が前面パネル18Aから前
方に突出する幅が少なくて済む。
【0045】但し、免許証出入り口16及び免許証案内
部20の位置は、必ずしもこれに限定されるものではな
く、本発明の販売制御装置10を取付けるべき位置、高
さ等に応じて、上方、また、左右のいずれかから免許証
14を出し入れするようにして配置してもよい。なお、
スペースに余裕があれば、免許証案内部20が自動販売
機18の前面パネル18Aに対して直角になるように水
平に配置し、免許証14を前面パネル18Aに対して垂
直に挿入するようにしてもよいのは勿論である。
【0046】また、免許証案内部20は、図1(A)及
び(B)に示すように、少なくとも大型の免許証の縦寸
法(約70mm)に応じた幅t(図1(B)参照)を有
し、その両端には、折り曲げ加工等により形成され、挿
入すべき免許証14が真直ぐに挿入されるように免許証
14を案内する案内壁20A、20A′が設けられてい
る。なお、図1に示すように、免許証案内部20に半円
状の切り欠き20aを形成すると、免許証14を挿入し
たり抜取り易くなるため、好ましい。
【0047】本発明の自動販売機用販売制御装置10
は、図3に示すように、機体12内に、免許証出入り口
16から挿入された免許証14を機体12内の所定の免
許証読み取り位置へ搬送したりこの免許証読み取り位置
から免許証出入り口16へ戻す免許証搬送手段22と、
この読み取り位置にある免許証14の表面14A上の少
なくとも生年月日の表示B(図12参照)と免許の種類
毎に免許の有無を示す0又は1の数字の表示S(図12
参照)を含む情報を光学的に読み取る免許証情報光学読
み取り手段24と、現在の年月日の情報を発生する年月
日情報発生手段26と、これらの免許証情報光学読み取
り手段24と年月日情報発生手段26とからの情報を判
断して自動販売機18の販売可能信号S1 (図3及び図
7、図8参照)を発生する制御手段28とを備えてい
る。
【0048】免許証搬送手段20は、例えば、図1
(A)及び図3、図4に示すように、機体12内に挿入
された免許証14の周縁部14Cに接触するローラー3
0と、このローラー30を回転させる可逆モーター32
とから成っている。この可逆モーター32は、免許証1
4を所定の読み取り位置に搬送するようにローラー30
を回転させた後、ローラー30を逆回転させて免許証1
4を再び免許証出入り口16へ戻す。
【0049】なお、図示の実施の形態では、ローラー3
0を免許証14の周縁部14Cに接触させたが、免許証
14を確実に搬送することができれば、免許証14の表
面14Aや裏面14Bに接触させて搬送してもよい。ま
た、可逆モーター32は、ローラー30を予め設定され
た所定量だけ回転させるパルスモーターの形態とするこ
ともできる。
【0050】また、機体12内には、図1(A)及び図
4に示すように、免許証14が免許証出入り口16から
機体12内に挿入されたことを検出する挿入検出スイッ
チ68が設けられている。この挿入検出スイッチ68
は、図1(A)及び図4に示すように、免許証出入り口
16とローラー30との間に配置され、挿入された免許
証14により押されて閉じる常開接点を有し、図7及び
図8に示すように、可逆モーター32や、免許証情報光
学読み取り手段24、制御手段28の電源をON状態に
する。従って、免許証14をこの挿入検出スイッチ68
まで手で差し込んで挿入すると、まず、この挿入検出ス
イッチ68が押されて閉じ、その後は可逆モーター32
が作動を開始して、ローラー30の正回転により、免許
証14が所定の免許証読み取り位置まで自動的に搬送さ
れる。なお、この挿入検出スイッチ68は、図1(A)
及び図4に示すように、小型の免許証14S又は大型の
免許証14Lのいずれが挿入されても、確実に押されて
閉じるように配置することが必要であり、例えば、図示
の実施の形態のように少なくとも免許証出入り口16の
中央付近より図4の左側方面に配置する。
【0051】また、免許証情報光学読み取り手段24や
制御手段28も、免許証14が免許証出入り口16から
挿入されて、この挿入検出スイッチ68が閉じることに
より初めて作動を開始する。但し、これとは異なり、可
逆モーター32の電源だけは、免許証14がいつ挿入さ
れても対応できるように常時電源を入れておくように設
定してもよい。この場合には、免許証情報光学読み取り
手段24等の電源をON状態にする機能は、後述する判
別スイッチ72が兼ねていてもよい。なお、本発明の自
動販売機用販売制御装置10の基板電源は、取付けるべ
き自動販売機18のDC電源(12V)から採ることが
できる。
【0052】免許証情報光学読み取り手段24は、免許
証14の表面14A上の少なくとも生年月日の表示B
(図12参照)と免許の種類毎に免許の有無を示す0又
は1の数字の表示S(図12参照)を含む情報を光学的
に読み取るものであり、図示の実施の形態では、この免
許証情報光学読み取り手段24は、図3に示すように、
免許証14の表面14A上の文字情報等を発生させる文
字情報読み取り部34と、この文字情報の他に更に、免
許証14の表面14Aの特定の模様又は色彩を感知して
表面模様色彩情報を発生する表面模様色彩情報読み取り
部36と、免許証14の裏面14Bの特定の模様又は色
彩を感知して裏面模様色彩情報を発生する裏面模様色彩
情報読み取り部38とから成っている。
【0053】文字情報読み取り部34は、図3及び図5
に示すように、免許証14の表面14Aの生年月日の表
示B等の文字情報を撮影するCCDカメラ40から成っ
ている。また、機体12内には、図5に示すように、挿
入された免許証14の表面14A側の上方に所定の角度
で設置され、免許証14の表面14上の情報を反射する
ミラー42が設けられ、CCDカメラ40は、このミラ
ー42に反射された免許証14の表面14A上の文字情
報等を撮影する。なお、この文字情報読み取り部34と
して、他に、イメージスキャナ等を用いることも考えら
れるが、イメージスキャナは情報の読み取りにある程度
の時間が必要となるため、少なくとも生年月日の表示B
等の文字情報を読み取るための手段としては、CCDカ
メラ40を用いることが望ましい。
【0054】なお、年月日情報発生手段26は、タイマ
ーから成るものや、図3に示すように、制御手段28に
接続されるROM、RAM等に記憶されたカレンダー4
4を用いることができる。この場合、このカレンダー4
4は、現在(本発明の自動販売機用販売制御装置の使用
時)の年月日を特定するので、所定の年齢に達している
か否かを日単位で判断することが可能となり、例えば、
当該使用日に、誕生日を迎えて20才になった場合等に
も対応することができる。
【0055】これらの文字情報読み取り部34であるC
CDカメラ40と、年月日情報発生手段24であるカレ
ンダー44は、図3に示すように、制御手段28に接続
され、電気的信号等により制御手段28にそれぞれ所定
の情報を伝達する。
【0056】表面模様色彩情報読み取り部36は、図示
の実施の形態では、図3に示すように、免許証14の表
面14Aの特定の色彩(単一色)にのみ反応する表面カ
ラーセンサー46から成っている。すなわち、本発明に
用いられる免許証情報光学読み取り手段24は、上記の
生年月日の表示B等の文字情報の他に、免許証14の表
面14Aの特定の色彩を感知して表面模様色彩情報を含
む情報も発生する。
【0057】この表面カラーセンサー46としては、例
えば、図6に示すような発光ダイオード(LED)から
成るものを用いることができ、免許証14の表面14A
上の特定の色彩を感知した場合にのみ発光して、図6に
示すように、フォトトランジスタ(PT)等を介して電
気的信号を発生し、それ以外の場合には反応しない。な
お、図示の実施の形態では、小型の免許証14Sと大型
の免許証14Lとでは、顔写真の位置には変更がないこ
とが予定されていることから最も好ましいとして、この
表面カラーセンサー46を、免許証14の表面14Aの
顔写真の背景色である青色に反応するように設定してい
る。勿論、免許証14の表面14A上の模様又は色彩に
関する情報であれば、この青色以外の着色部分、例えば
各都道府県公安委員会の文字や印鑑部分等の朱色等に反
応するように設定してもよい。但し、彩色のない黒色又
は白色に設定すると、後述するように、コピー等された
場合に反応してしまうので、有彩色とすることが必要で
ある。
【0058】裏面模様色彩情報読み取り部38も、図示
の実施の形態では、図3に示すように、表面カラーセン
サー46と同様に、免許証14の裏面14Bの色彩(単
一色)を検出する裏面カラーセンサー48から成ってい
る。すなわち、本発明に用いられる免許証情報光学読み
取り手段24は、免許証14の表面14Aのみならず、
裏面14Bの色彩を感知して裏面模様色彩情報をも発生
する。なお、この裏面カラーセンサー48は、図示の実
施の形態では、免許証14の裏面14Bの黒色の掛け線
と地色の白色の部分とから成る黒白縞模様の黒色部分に
反応するように設定されている。但し、この裏面カラー
センサー48も、この黒色以外の、例えば、免許証14
の裏面14Bの花模様の黄色や、地色の白色等に反応す
るように設定してもよいことは勿論である。
【0059】制御手段28は、図3に示すように、中央
処理ユニット(以下、CPUという)50から成り、こ
のCPU50は、具体的には、図3に示すように、免許
証情報光学読み取り手段24によって読み取られた免許
証情報のうち生年月日情報を認識する第1の文字認識部
分52Aと、免許の種類毎に示される免許の有無に関す
る情報を認識する第2の文字認識部分52Bとから成る
文字認識部52と、この第1の文字認識部分52Aから
得られた生年月日情報と、年月日情報発生手段26から
得られた年月日情報と、第2の文字認識部分52Bから
得られた免許の種類毎に示される免許の有無に関する情
報により判別される免許の種類に相応する最低年齢情報
とを総合的に勘案して免許証14に表示された者の年齢
が所定の年齢に達していたか否かを判断する年齢判断部
54と、表面模様色彩情報及び裏面模様色彩情報が免許
証14の表面14A及び裏面14Bの特定の模様又は色
彩に相応するか否かを判断する模様色彩情報判断部56
と、所定の場合にのみ販売可能信号S1 (図3及び図
7、図8参照)を発生する販売可能信号発生部58とを
有している。
【0060】文字認識部52は、図3に示すように、文
字情報読み取り部34であるCCDカメラ40から映像
信号を受け取り、このCCDカメラ40からの映像信号
を解析して年齢判断部54に生年月日情報及び免許の種
類毎に示される免許の有無に関する情報を伝達する。こ
のように、免許証14の表面14Aの生年月日の表示B
等の情報をCCDカメラ40により読み取って、制御手
段28であるCPU50の文字認識部52で解析する
と、免許証14の生年月日の表示B及び免許の種類毎に
免許の有無を示す0又は1の数字の表示S等の印字され
た文字情報を具体的に読み取り、認識することができ
る。
【0061】年齢判断部54は、この文字認識部52の
うち第1の文字認識部分52Aから伝達された生年月日
情報と、カレンダー44からの年月日情報とを演算処理
して、予め設定された所定の年齢に達しているか否かを
判断する。
【0062】年齢判断部54は、更に、第2の文字認識
部分52Bから伝達された免許の種類毎に示される免許
の有無に関する情報から、その免許の種類に相応する最
低年齢情報を算出し、この最低年齢情報を予め設定され
た所定の年齢と比較して、この所定の年齢に達している
か否かも判断する。この場合、この免許の種類毎に免許
の有無を示す数字の表示Sは、図12に示すように、0
又は1の2つの数字のどちらか一方のみで示された簡易
な表示あるため、確実かつ正確に読み取り易い。また、
この0又は1の数字の表示によって判別される免許の種
類に相応して、例えば、普通免許であれば少なくとも1
8才以上等のように、免許取得可能な最低年齢が定めら
れているため、この最低年齢情報から、少なくとも何才
以上であるかは判断することができる。
【0063】このため、このように免許の種類毎に免許
の有無を示す0又は1の数字の表示Sも含めて総合的に
年齢判断、販売の可否を判断すると、単に生年月日情報
のみから販売の可否を判断する場合に比べ、確実に年齢
を判断することができる。特に、生年月日の表示B(図
12参照)を確実に読み取れなかった場合でも、この免
許の有無を示す数字の表示Sから、何才以上かを判断す
ることができるため、少なくとも、生年月日の表示Bを
読み取れなかったことにより作動しないことを防止する
ことができると共に、所定の年齢に達していない者への
販売等は確実に制限して、販売を正確に制御することが
できる。
【0064】この年齢判断部54の総合的な年齢判断の
方法の一例を、以下に具体的に述べる。現行の免許取得
可能な最低年齢は、二輪免許、小型特殊免許、原
付免許については16才以上、普通免許、大型特殊
免許、牽引免許及び′普通第2種免許、′大型特
殊第2種免許、′牽引第2種免許については18才以
上、大型免許、′大型第2種免許については20才
以上と定められている(道路交通法第84条、同法第8
8条第1項第1号)。従って、まず、年齢判断部54に
おいて、第2の文字認識部分52Bから伝達された免許
の種類毎に示される免許の有無に関する情報に応じて、
利用者が少なくとも何才以上であるかの最低年齢情報を
判断できるように、年齢判断部54にこれらの法律に定
められた免許取得可能な最低年齢に相応した情報を記憶
させておく。なお、上記のように、第1種免許と第2種
免許とでは、それぞれの免許の種類に応じて、免許取得
可能な最低年齢が異ならないため、第1種免許のみを読
み取って判断してもよい。
【0065】以上を前提に、例えば、平成8年(昭和と
仮定すると昭和71年)6月19日現在における年齢判
断の一例を示すと、上記免許取得可能最低年齢に応じ
て、それぞれ、免許の有無を示す0又は1の数字の表示
Sによって認識できる年齢は、下記の通りである。 (A)上記〜の免許 昭和55年6月19日以前
の生まれで16才以上 (B)上記〜′の免許 昭和53年6月19日以前
の生まれで18才以上 (C)上記〜′の免許 昭和51年6月19日以前
の生まれで20才以上
【0066】この場合に、まず、(1)20才未満の者
への販売を制限する場合について説明すると、第2の文
字認識部分52Bからの情報により上記(C)の種類の
免許の有無のどちらか一つについて『1』の表示が認識
されれば、生年月日の表示Bを完全に読み取れた場合は
勿論のこと、生年月日の表示Bを読み取れなかった場合
にも、20才以上と確実に判断することができる。ま
た、上記(C)以外の免許の種類(すなわち、(A)又
は(B)、(A)及び(B)の免許の種類)について
『1』の表示が認識され、かつ、生年月日の表示Bが完
全に読み取れ第1の文字認識部分52Aが生年月日情報
を認識することができた場合には、この生年月日情報と
年月日情報とを比較して20才以上か否かを判断する。
【0067】更に、上記(C)以外の免許の種類につい
て『1』の表示が認識され、かつ、文字情報読み取り手
段34であるCCDカメラ40が生年月日の表示Bを完
全に読み取れなかったり、あるいは、第1の文字認識部
分52Aが生年月日情報を認識することができなかった
場合には、例えば、以下の通り判断することができる。
なお、下記の判断方法において、( )は数字を判読す
ることができた場合、?は判読することができなかった
場合を意味する。
【0068】(1−1)第1の文字認識部分52Aの認
識−−昭和( )年6月19日 即ち、昭和の10の位を認識することができなくて、1
の位(上記の括弧)は認識することができた場合には、
この括弧内の1の位が6〜9、0のいずれかであれば2
0才以上と判断し、一方、2〜5であれば、20才未満
と判断する。これは、上記(A)乃至(C)に照らす
と、種類を問わず免許を所持することが可能な者(16
才以上の者)の中で、20才未満の者は、昭和52年か
ら昭和55年生まれの者に限られるため、この1の位が
2〜5であれば、20才未満の可能性があり、それ以外
は、10の位の値が1から4のいずれであっても(即
ち、昭和10年代から昭和40年代であっても)、20
才以上だからである。
【0069】(1−2)第1の文字認識部分52Aの認
識−−昭和( )年6月19日 即ち、昭和の1の位を認識することができなくて、10
の位(上記の括弧)は認識することができた場合には、
この括弧内の10の位が1〜4のいずれかであれば、同
様に、昭和10年から昭和40年代生まれであるため2
0才以上と判断し、一方、10の位が5であれば、昭和
52年以降に生まれた20才未満の可能性があるため2
0才未満と判断する。
【0070】(1−3)第1の文字認識部分52Aの認
識−−昭和( )年月19日 即ち、生まれた月のみが認識できない場合には、年号の
部分が昭和50年以前なら20才以上、昭和51年以降
であれば、20才未満の可能性があるため、20才未満
と判断する。
【0071】(1−4)第1の文字認識部分52Aの認
識−−昭和( )年( )月日 即ち、生まれた日のみが認識できない場合には、年号の
部分が昭和50年以前である場合、及び、昭和51年以
降で月の表示が5月以前ならば、20才以上と判断し、
月の表示が6月以降であれば、20才未満の可能性があ
るため、20才未満と判断する。
【0072】次に、(2)18才未満の者への販売を制
限する場合について説明すると、第2の文字認識部分5
2Bから伝達された情報により上記(B)又は(C)の
種類の免許のいずれか一つについてでも免許を有してい
ることを示す『1』の表示が認識されれば他が『0』の
表示でも、20才以上か否かを判断する場合と同様に、
第1の文字認識部分52Aからの情報の如何にかかわら
ず、18才以上と確実に判断することができる。一方、
上記(A)の種類の免許についてのみ、『1』の表示が
付されている場合には、生年月日の表示Bを確実に読み
取れた場合には、その生年月日情報と年月日情報とを比
較して18才以上か否かを判断し、生年月日の表示Bを
完全に読み取り、認識することができなかった場合に
は、上記の20才以上か否かを判断する場合と同様に読
み取れた範囲で条件を限定して18才以上か否かを判断
することができる。
【0073】更に、(3)16才未満の者への販売を制
限する場合については、この16才という年齢は、全て
の免許についての取得可能最低年齢であるため、免許証
を所持していることが判明すれば、16才以上であると
判断することができる。したがって、第1の文字認識部
分52Aから伝達された生年月日情報の如何にかかわら
ず、第2の文字認識部分52Bからの情報により免許の
有無の欄のいずれか一つに『1』の表示があれば、16
才以上と判断することができ、併せて後述する模様色彩
情報判断部56により真正な免許証14であると判断さ
れることを前提条件として、販売可能とすることができ
る。
【0074】以上の判断方法によれば、所定の年齢に達
している者を広く含めより的確かつ確実に判断すること
ができるため、好ましいが、あくまで、これらは年齢判
断の方法の一例に過ぎず、他の方法により利用者が所定
の年齢に達していたかを総合的に判断してもよい。例え
ば、生年月日情報と免許の有無に関する情報の双方が所
定の条件を満たして初めて所定の年齢に達していると判
断することもでき、これによれば、生年月日情報を、例
えば、昭和54年を昭和52年と認識する等、実際には
所定の年齢に達していないのに達するように誤って認識
した場合でも、所定の年齢に達しない者への販売を確実
に防止することができる。
【0075】その他の方法として、年齢判断部54は、
第1の文字認識部分52Aから得られた生年月日情報と
年月日情報発生手段26から得られた年月日情報とを比
較するか、又は、第2の文字認識部分52Bから得られ
た免許の種類毎に示される免許の有無に関する情報によ
り判別される免許の種類に相応する最低年齢情報から判
断するかのいずれかにより、免許証14に表示された者
の年齢が、所定の年齢に達していたか否かを選択的に判
断するようにしてもよい。この方法によっても、単に生
年月日情報のみから年齢を判断する場合に比べ、年齢を
確実に判断することができる。
【0076】例えば、まず、生年月日の表示Bを読み取
ったところ、生年月日情報を認識して年齢判断すること
ができた場合には、免許の有無に関する情報を考慮する
ことなく、また、その免許の有無に関する情報の内容の
如何にかかわらず、その生年月日情報から年齢判断を
し、生年月日情報を認識することができなかった場合に
のみ、次いで、免許の有無に関する情報により、例え
ば、(C)の免許の種類に『1』の表示がなければ20
才未満と、(B)又は(C)のいずれかの種類の表示が
なければ18才未満と判断することができる。
【0077】逆に、まず、免許の種類毎に免許の有無を
示す数字の表示Sを認識し、これにより所定の年齢以上
であると判断される場合には、この判断をもって年齢判
断の結果とし、一方、この免許の有無に関する情報によ
っては、いまだ所定の年齢に達しているとは判断できな
い場合にのみ、生年月日情報から年齢判断をして、この
生年月日情報による判断を年齢判断の結果としてもよ
い。この方法によれば、免許の有無に関する情報を優先
させることにより、生年月日情報を所定の年齢に達して
いないように誤って認識している場合でも、販売が許容
される者への販売を制限することはない。
【0078】更に他の方法として、文字認識部52で免
許の有無に関する情報のみを認識し、年齢判断部54で
は、この文字認識部52から得られた免許の種類毎に示
される免許の有無に関する情報から判別される免許の種
類に相応する最低年齢情報のみから、免許証14に表示
された者の年齢が所定の年齢に達していたか否かを判断
することもできる。
【0079】この方法では、例えば、(C)の免許の種
類に『1』の表示がなければ一律に20才未満と、
(B)又は(C)のいずれかの種類の表示がなければ一
律に18才未満と判断することができる。なお、この方
法においては、生年月日の表示Bを、読み取り、認識す
る必要はない。
【0080】以上の年齢判断の方法においては、いずれ
も、免許の有無を示す数字の表示Sを確実に読み取るこ
とができるため、生年月日情報のみから年齢判断をする
場合に比べ、年齢を確実に判断することができ、情報、
特に、生年月日の表示Bを読み取れなかったことによる
不作動を防止することができる。同時に、免許は、前述
したように、種類毎に必ず所定の年齢に達していなけれ
ば取得することができないと定められており、例えば、
18才未満のも者の普通免許の欄に免許の『有』を示す
『1』の表示が付されることは有り得ないため、上記の
判断方法によって、少なくとも、所定の年齢に達してい
ない者への販売は、確実に防止することができる。
【0081】なお、免許の有無の欄には、実際には、0
又は1の数字の表示S以外にも赤色の斜線も付されてい
るが、読み取るべき情報が簡易である方が、より確実か
つ正確に情報を認識することができる。このため、この
免許の有無の欄については、文字情報読み取り部34で
あるCCDカメラ40を赤色の斜線のパターンは読み取
らないように設定するか、又は、文字認識部52を赤色
の斜線のパターンは認識しないように設定することによ
り、0又は1の数字の表示Sのみを認識するようにする
ことが望ましい。また、文字情報読み取り部34に免許
を有していることを示す『1』の数字のみを読み取らせ
たり、または、第2の文字認識部分52Bに認識させて
も、年齢判断をすることができるので、問題はない。同
様に、免許の種類毎に免許の有無を示す0又は1の数字
の表示Sの全てを読み取り、認識するのではなく、販売
を制限すべく設定された所定の年齢に応じて、例えば、
18才以上の者しか取得できない免許の種類の有無の表
示S(例えば、上記の(B)と(C))のみを、文字情
報読み取り部34に読み取らせたり、あるいは、第2の
文字認識部分52Bに認識させて、年齢判断をすること
もできる。更に、上記の実施の形態では、第2の文字認
識部分52Bは、単に免許の有無に関する情報を年齢判
断部54に伝達し、最低年齢情報は年齢判断部54にて
算出したが、第2の文字認識部分52Bにて最低年齢情
報を算出、認識すると共に年齢判断部54に伝達し、年
齢判断部54では、この伝達された最低年齢情報と設定
された所定の年齢とを比較してもよい。
【0082】なお、本発明では、この年齢判断部54が
判断すべき所定の年齢として複数の年齢情報を含み、制
御手段28であるCPU50は、図3に示すように、こ
の年齢判断部54が判断すべき所定の年齢として、これ
らの複数の年齢情報のいずれか1つを選択するように切
替える年齢切替部60を有している。この複数の所定の
年齢としては、例えば、18才と20才を設定すること
ができる。
【0083】具体的には、所定の年齢として設定された
18才又は20才の複数の年齢情報を、CPU50内の
ROM又はRAMにそれぞれ記憶させておく。また、年
齢切替部60として、図示の実施の形態では、図3に示
すように、年齢切替スイッチ62を用いている。この年
齢切替スイッチ62は、上記の18才又は20才という
複数の年齢情報が記録されたROM又はRAMにそれぞ
れ接続され、ROM又はRAMから、どちらの年齢情報
を引き出すかを選択するように切替えることができる。
【0084】従って、本発明では、自動販売機18の販
売対象商品等に応じて、この年齢切替スイッチ62を適
宜切替えることにより、取付けるべき自動販売機の18
の販売対象商品等の制限年齢が18才未満又は20才未
満のいずれである場合にも対応することができ、例え
ば、酒類、たばこ等のように20才未満の者への販売が
禁止されている商品等を販売する自動販売機18に取付
ける場合には20才に、また、アダルト向けのビデオ
や、弾球(パチンコの玉)等のように18才未満の者へ
の販売が禁止されている商品等を販売する自動販売機1
8に取付ける場合には18才に、それぞれ切替えること
により、これらの商品等の販売を様々な制限年齢に応じ
て、適切に制限することができる。なお、この年齢切替
スイッチ62としては、例えば、DIPスイッチ等を用
いることができる。また、上記の実施の形態では、所定
の年齢として、一般に法律や条例によって販売等が制限
されることが多い18才と20才を設定したが、これ以
外の年齢に設定してもよいことは勿論であり、また、複
数の年齢情報も2つではなく、それ以上の年齢情報を設
定してもよい。
【0085】模様色彩情報判断部56には、図3に示す
ように、表面模様色彩情報読み取り部36(具体的に
は、図示の実施の形態では、表面カラーセンサー46)
と、裏面模様色彩情報読み取り部38(同じく、図示の
実施の形態では、裏面カラーセンサー48)とから表裏
の模様色彩情報が供給される。従って、模様色彩情報判
断部56は、免許証14の表面14Aのみならず、裏面
14Bの模様色彩情報についても判断することができ
る。
【0086】模様色彩情報判断部56は、上述したよう
に表面カラーセンサー46が免許証14の表面14Aの
特定の色彩(本実施の形態では青色)にのみ反応して発
生する電気的信号を受け、この電気的信号を受けた場合
のみ、表面模様色彩情報が免許証14の表面14Aの特
定の色彩に相応すると判断し、それ以外の場合、すなわ
ち、表面カラーセンサー46が反応せず何ら電気的信号
を受けない場合には相応しないと判断する。また、模様
色彩情報判断部56は、同様にして、裏面カラーセンサ
ー48が免許証14の特定の色彩(本実施の形態では黒
色)にのみ反応して発生する電気的信号を受けたか否か
により、裏面模様色彩情報が免許証14の裏面14Bの
特定の色彩に相応するか否かを判断する。
【0087】販売可能信号発生部58は、図3に示すよ
うに、自動販売機18に電気的に接続されて、自動販売
機18に販売可能信号S1 (図3及び図7、図8参照)
を伝送する。この販売可能信号発生部58は、例えば、
図3に示すように、自動販売機18の図示しない電源と
商品等排出機構との間に回路的に設置されたリレーボッ
クス64に、端子を介して電気的に接続され、使用する
ことができる。なお、機体12の裏面(自動販売機18
への取付面側)には、図2に示すように、この販売可能
信号発生部58とリレーボックス64との電気的接続に
用いられるケーブル66を貫通させるためのケーブル貫
通孔12aが設けられている。
【0088】この場合、販売可能信号発生部58は、自
動販売機18のリレーを開閉することにより、自動販売
機18の商品排出動作を可能又は不可能として商品等の
販売を制御する。具体的には、販売可能信号発生部58
は、年齢判断部54が所定の年齢に達していたと判断し
た時のみ販売可能信号S1 (図3及び図7、図8参照)
を発生してリレーボックス64に伝送することによりリ
レーを閉じ、自動販売機18の図示しない電源から商品
排出機構に通電して、その作動を可能として自動販売機
18を販売可能状態とする。一方、販売可能信号発生部
58は、これ以外の場合、すなわち、まず、免許証14
が挿入されていない販売待機時には、図3及び図7に示
すように、常時、販売不可能信号S2 (図3及び図7、
図8参照)を発生することにより、自動販売機18のリ
レーを開いて販売不可能状態としている。そして、挿入
された免許証14の生年月日の表示B等の情報から年齢
判断部54が所定の年齢に達していないと判断した場合
には、引き続きこの販売不可能信号S2 (図3及び図
7、図8参照)を発生する状態のままとし、自動販売機
18を販売不可能状態に維持して、販売を制限する。な
お、免許証出入り口16に挿入されたカードが免許証1
4以外のものである場合にも、販売可能信号発生部58
は、年齢判断等ができない結果、販売不可能信号S2
(図3及び図7、図8参照)を発生する。
【0089】このため、本発明の自動販売機用販売制御
装置10は、予め設定した所定の年齢に達しない購入資
格のない者への商品等の販売を効果的に防止することが
でき、特に、免許証14という汎用性のあるカードを用
いて販売の可否の判断を実現しているため、購入資格等
がない者への販売を簡易に防止することができる。
【0090】なお、自動販売機18は、リレーボックス
64にて、ローレベルの信号(以下、L信号という)が
入力されている状態で販売を待機し(販売時以外の状
態)、ハイレベルの信号(以下、H信号という)が入力
されることにより、この待機状態を解除して商品等排出
機構の作動を可能にするように設定されているもの、ま
た、これとは逆に、H信号で販売を待機し、L信号で商
品排出機構を作動可能とするもの等の様々な種類があ
る。従って、この販売可能信号発生部58により発生さ
せる販売可能信号S1 (図3及び図7、図8参照)とし
て、H信号又はL信号のいずれを発生させるかは、この
自動販売機18の種類に応じて設定する。
【0091】これらのH信号又はL信号とは、具体的に
は、H信号は5Vの電圧をかけることを意味し、L信号
は0Vの電圧をかけること、すなわち、実際には何ら電
圧をかけないことを意味する。なお、自動販売機18
は、2.5Vをスレッシュホルドレベルとして、この販
売可能信号発生部58により加えられた電圧が、この5
VのH信号又は0VのL信号のいずれであるかに応じて
作動する。
【0092】また、この販売可能信号発生部58を含め
本発明に係る自動販売機用販売制御装置10は、図8に
示すように、タイマー又はビット数により、販売可能信
号S1 (図3及び図7、図8参照)が発生されてから1
分間又は3分間作動するように設定される。従って、販
売可能信号S1 (図3及び図7、図8参照)は、この1
分間又は3分間出力されて、この間のみ自動販売機18
を販売可能状態とし、それ以降は販売待機状態に戻り再
び販売不可能状態とする。この1分間又は3分間の切替
はDIPスイッチ等から成る図示しない販売時間切替ス
イッチを用いて選択することができるようにする。
【0093】なお、図示の実施の形態では、上記のよう
に、販売可能信号発生部58を、自動販売機18のリレ
ーボックス64に接続して自動販売機18の販売を制御
するようにしたが、他の、例えば、自動販売機18のコ
ントロールボックスや、コインメカニズム、また紙幣識
別回路等の商品排出機構の動作を制御する回路の途中に
接続して、販売を制御するようにしてもよい。
【0094】また、販売可能信号発生部58は、この年
齢判断部54の判断結果の他に、更に模様色彩情報判断
部56が、挿入された免許証14の表面14Aの表面模
様色彩情報が、特定の模様又は色彩に相応すると判断し
た時にのみ販売可能信号S1(図3及び図7、図8参
照)を発生する。従って、例えば、真正な免許証14を
コピーして生年月日情報や免許の有無に関する情報に関
して年齢判断部54により所定の年齢に達していると判
断するように偽造されたもの等の場合には、上述した青
色や朱色は黒色又は白色となって表れて、この表面カラ
ーセンサー46は反応しないことから、真正の免許証1
4とは特定の模様又は色彩が異なる偽造免許証14が挿
入されても、販売可能とは判断しないため、偽造された
免許証14に対する誤作動を防止して、所定の年齢に達
しない者への販売をより確実に制限することができる。
勿論、偽造免許証に限らず、免許証14以外のカードが
免許証出入り口16に挿入された場合にも、免許証14
とは模様又は色彩が異なるため、模様色彩情報判断部5
6により販売可能と判断されることはなく、販売不可能
状態に維持される。
【0095】更に、販売可能信号発生部58は、この年
齢判断部54及び表面模様色彩情報に関する模様色彩情
報判断部56の判断の結果に加えて、模様色彩情報判断
部56により、挿入された免許証14の裏面14Bの裏
面模様色彩情報も、特定の模様又は色彩に相応すると判
断した時にのみ販売可能信号S1 (図3参照)を発生す
る。従って、表面14Aのみが偽造された免許証14に
反応することなく、偽造免許証14に対する誤作動をよ
り一層正確に防止することができる。特に、例えば、表
面14をカラーコピー等することにより、上述した生年
月日情報や免許の有無に関する情報に加えて、更に模様
色彩情報判断部56により免許証14の表面14Aの表
面模様色彩情報が特定の模様又は色彩に相応すると判断
するように偽造されたものであっても、自動販売機18
を販売可能状態とはしない。
【0096】このように、図示の実施の形態では、図3
に示すように、自動販売機18を販売可能状態とするた
めには、生年月日情報、免許の種類毎に示される免許の
有無に関する情報、表面模様色彩情報、裏面模様色彩情
報の4つを読み取り、これらが総合的に所定の条件を満
足するように設定して、販売を適切に制御している。但
し、常に、これらの4つの情報を読み取るように設定す
る必要は必ずしもなく、年齢制限に対応するために必須
の生年月日情報及び免許の有無に関する情報以外は、必
要に応じて適宜読み取りや情報判断を行うように設定す
ればよく、例えば、生年月日情報と免許の有無に関する
情報のみ、又は、生年月日情報及び免許の有無に関する
情報と表面模様色彩情報との組み合わせ、若しくは、生
年月日情報及び免許の有無に関する情報と裏面模様色彩
情報との組み合わせを、読み取り、情報判断して、販売
可能信号S1 (図3及び図7、図8参照)を発生するよ
うにしてもよい。なお、年齢判断を、免許の有無に関す
る情報を考慮せず生年月日情報のみから行う場合でも、
生年月日情報と裏面模様色彩情報との組み合わせを、又
は、場合によっては生年月日情報と裏面模様色彩情報と
更に表面模様色彩情報との組み合わせを読み取るように
すれば、裏面模様色彩情報によってかなり高い確率で偽
造された免許証14に対する誤作動を防止することがで
きるので、この組み合わせも、偽造された免許証14に
よる誤作動を主に防止する上では、有効である。
【0097】また、これらの場合、読み取るべき情報の
それぞれの組み合わせに対応して、文字情報読み取り部
34や表面模様色彩情報読み取り部36、裏面模様色彩
情報読み取り部38、年齢判断部54、模様色彩情報判
断部56を設定すればよい。更に、図示の実施の形態で
は、文字情報読み取り部34として、1つのCCDカメ
ラ40で、生年月日の表示Sと免許の有無を示す数字の
表示Sの両方を読み取ったが、複数のCCDカメラ40
を設置して、それぞれの表示毎に別々のCCDカメラ4
0により読み取ってもよい。
【0098】なお、機体12の前面部12Aには、図1
に示すように、表示部80が設けられ、この表示部80
は、例えば、挿入可能表示ランプ74(例えば、橙
色)、販売可能表示ランプ76(例えば、緑色)、販売
不可能表示ランンプ78(例えば、赤色)を含み、これ
らは、いずれも、制御手段28であるCPU50に接続
されて、後述するように、それぞれ所定の場合に、点
灯、消灯、又は点滅する。これらのランプ74、76、
78は、いずれもCPU50からの電気的信号を受けて
動作する発光ダイオードとすることができる。
【0099】また、上記の実施の形態では、表面模様色
彩情報読み取り部36及び裏面模様色彩情報読み取り部
38を、特定の単一色の色彩を読み取るように設定した
が、免許証14の表面14A又は裏面14Bの模様(2
色以上の塗り分け)を読み取るように設定してもよい。
この場合には、例えば、複数のカラーセンサーを用いて
2色以上の塗り分けから成る模様を読み取ることがで
き、模様色彩判断部56では、上記と同様に、これらの
カラーセンサーからの電気的信号が伝送されれば、特定
の模様に相応すると判断し、カラーセンサーが反応せず
何ら電気的信号を受けなければ相応しないと判断するこ
とができる。
【0100】この読み取るべき模様は、適宜設定するこ
とができ、免許証14の表面14Aであれば、例えば、
顔写真の青色と地色の白色から成る青白模様や、桜模様
の灰色と地色の白色から成る灰白模様、印鑑部分の朱色
と地色の白色から成る朱白模様等に、また、裏面14B
であれば、例えば、黒色の掛け線と地色の白色の部分と
から成る黒白縞模様や、黄色の花模様と地色の白色の部
分とから成る黄白模様等に設定することができる。
【0101】また、これらの模様を読み取る他の手段と
して、例えば、フォトダイオードやCCDカメラ等のイ
メージセンサーを用いることもできる。この場合には、
これらのイメージセンサーにより読み取った模様情報
は、模様色彩情報判断部56に伝送される。一方、模様
色彩情報判断部56は、予めROM又はRAM等に記憶
して所定のパターン認識をしており、イメージセンサー
から伝達された模様色彩情報をこの認識したパターンに
照合して、模様色彩情報が免許証14の表面14A又は
裏面14Bの特定の模様又は色彩に相応するかを判断す
る。なお、模様色彩情報判断部56に認識させておく所
定のパターンは、上記と同様に適宜設定することができ
る。
【0102】更に、図示の実施の形態では、生年月日の
表示Bと免許の有無を示す数字の表示SをCCDカメラ
40により読み取り、また表面模様色彩情報を表面カラ
ーセンサー46により読み取って、文字情報読み取り部
34と表面模様色彩情報読み取り部36とを分離して構
成したが、カラー撮影することができるCCDカメラ4
0を用い、このCCDカメラ40が、文字情報読み取り
部34と表面模様色彩情報読み取り部36との両方の機
能を兼ね、生年月日の表示B等の文字情報と表面模様色
彩情報との両方を光学的に読み取ってもよい。
【0103】この場合には、CCDカメラ40のカラー
素子から表面模様色彩情報として色彩信号を取り出し
て、この色彩信号を制御手段28であるCPU50の模
様色彩情報判断部56に伝送し、模様色彩情報判断部5
6は、この表面模様色彩情報を予め記憶された所定の色
彩に照合して、表面模様色彩情報が特定の色彩に相応す
るか否か判断することができる。また、単一色の色彩で
はなく、免許証14の表面14Aの模様(2色以上の塗
り分け)を読み取って、これを予め模様色彩情報判断部
56に認識させておいた所定のパターンに照合して、表
面模様色彩情報が免許証14の表面14Aの特定の模様
又は色彩に相応するか否かを判断してもよい。なお、同
様にして、裏面模様色彩情報も、裏面カラーセンサー4
8ではなく、CCDカメラにより読み取ってもよい。
【0104】これらの模様又は色彩の読み取りの組み合
わせは、免許証14の表面14Aと裏面14Bとで、自
由に設定することができ、上記の実施の形態のように表
面14A及び裏面14Bとも単一色の色彩を読み取る場
合の他、表面14Aは色彩、裏面14Bは模様、表
面14Aは模様、裏面14Bは色彩、表面14A及び
裏面14Bとも模様のいずれを読み取るようにしてもよ
い。同様に、表面14Aのみ、又は、裏面14Bのみの
模様色彩情報を読み取る場合にも、表面14Aの色彩
のみ、表面14Aの模様のみ、裏面14Bの色彩の
み、裏面14Bの模様のみ等のいずれを読み取るよう
に設定してもよい。また、これらの読み取るべき情報に
合わせて、模様又は色彩を読み取る手段も、上述した複
数の方法を適宜自由に組み合わせて行うことができる。
【0105】本発明の自動販売機用販売制御装置10
は、図1(A)及び図3、図4に示すように、更に、免
許証14の大きさを判別するサイズ判別手段70を備
え、文字認識部34は、このサイズ判別手段70により
判別された免許証14の大きさに応じて免許証14の表
面情報から読み取るべき生年月日情報の位置を解析す
る。具体的には、図1(A)及び図4に示すように、免
許証案内部20の最奥端20Bに設けられた判別スイッ
チ72と、前述した免許証14を搬送するためのローラ
ー30とを、このサイズ判別手段70として用いること
ができる。
【0106】この判別スイッチ72は、特に、図4に示
すように、免許証14に対応して閉じられる第1のスイ
ッチ72Aと第2のスイッチ72Bとから成り、図4に
示すように、これらの第1と第2のスイッチ72A、7
2Bは、小型の免許証14Sは一方の第1のスイッチ7
2Aのみに対応し、大型の免許証14Lは第1及び第2
の両方のスイッチ72A、72Bに対応するように配置
されている。これらの第1と第2のスイッチ72A、7
2Bは、免許証14に接触して閉じる常開スイッチでも
よいし、免許証14に接触して開く常閉スイッチであっ
てもよい。
【0107】図4の実施の形態では、共に免許証案内部
20の最奥端20Bに並んで設けられた第1及び第2の
スイッチ72A、72Bのうち、第1のスイッチ72A
はローラー30とは反対側の一方の案内壁20Aよりに
配置され、第2のスイッチ72Bはローラー30側の他
方の案内壁20A′よりに配置される。この場合、第1
のスイッチ72Aは、図4に示すように、ローラー30
とは反対側の案内壁20Aから、小型の免許証14Sの
縦寸法H1 (図4参照:約54mm)の範囲内の間隔を
あけて配置され、一方、第2のスイッチ72Bは、同じ
くローラー30とは反対側の案内壁20Aから、小型の
免許証14Sの縦寸法H1 と大型の免許証14Lの縦寸
法H2 (図4参照:約69mm)との差の範囲内(54
mm超69mm未満)の間隔をあけて配置される。
【0108】このため、免許証出入り口16に小型の免
許証14Sが挿入された場合には第1のスイッチ72A
のみが押されて閉じ(図4の実線参照)、一方、大型の
免許証14Lが挿入された場合には第1のスイッチ72
A及び第2のスイッチ72Bの両方が押されて閉じる
(図4の点線参照)。これにより、第1のスイッチ72
Aのみが押されて閉じた場合には小型の免許証14Sが
挿入されたと判断し、また、第1と第2のスイッチ72
A、72Bの両方が押されて閉じた場合には大型の免許
証14Lが挿入されたと判断して、免許証14の種別を
判断することができる。この場合、特に、大小いずれの
免許証14であっても、1つの同じ免許証出入り口20
に挿入するだけで、大きさを自動的に判別するため、利
用者が面倒に感じることがない。
【0109】また、これらの第1と第2のスイッチ72
A、72Bは、図3に示すように、制御手段28である
CPU50の文字認識部52に電気的に接続され、この
文字認識部52に大小いずれの免許証14が挿入された
かの情報を伝達する。文字認識部52は、この免許証1
4の大きさに応じて、文字情報読み取り部34であるC
CDカメラ40により伝達された免許証14の表面14
A上の情報のうちから、読み取るべき生年月日の表示B
及び免許の有無を示す数字の表示Sの位置を解析する。
具体的には、小型の免許証14Sと大型の免許証14L
のそれぞれの読み取るべき生年月日の表示Bや免許の有
無を示す数字の表示Sの位置に応じて、それぞれ何ドッ
ト目から何ドット目までを読み取るかを、文字認識部3
4に設定しておき、免許証14の大きさに応じて、いず
れの範囲の情報を読み取るかを判断する。これにより文
字認識部34はどの部分の情報を認識すればよいかを判
断することができる。
【0110】このため、生年月日の表示Bや免許の有無
を示す数字の表示Sの位置が異なる小型の免許証14S
又は大型の免許証14Lのいずれが挿入されても、これ
らの文字情報を確実に読み取ることができる。従って、
新たな設計変更やそれに伴う設備の交換設置を要するこ
となく今後予定されている免許証14の小型化に対応す
ることができ、特に、大型の免許証14Lと小型の免許
証14Sとの混在状態にも、適切に対応することができ
る。
【0111】また、ローラー30は、図1(A)及び図
4に示すように、機体12に枢動自在に取付けられてお
り、販売待機時においては、図1(A)及び図4に示す
ように、小型の免許証14Sの縦寸法H1 (図4参照)
に応じた位置にばね付勢されて配置されている。これに
より、小型の免許証14Sが挿入された場合には、図4
に示すように、小型の免許証14Sは、免許証案内部2
0のローラー30とは反対側の案内壁20Aに押し付け
られながら、第1のスイッチ72Aに確実に当接するよ
うに搬送される。一方、大型の免許証14Lが挿入され
た場合には、ローラー30は、図4の点線で示すよう
に、この大型の免許証14Lに押されるようにして、ば
ねに抗して移動し、従って、大型の免許証14Lは、同
様にして、このローラー30によって、免許証案内部2
0のローラー30とは反対側の案内壁20Aに押し付け
られながら搬送される。
【0112】従って、図4に示す構造のローラー30を
設けた場合には、一般的には、小型の免許証14Sを挿
入する場合には、この免許証14Sを図4の左側に寄せ
て挿入した方が円滑に免許証14を搬送することができ
るが(この旨を機体12上に表示しておくことが望まし
い)、免許証14の位置は、ある程度ローラー30で補
正されるため、免許証14の挿入位置に多少のずれがあ
っても対応することはできる。なお、ローラー30の位
置や第1及び第2のスイッチ72A、72Bの配置は、
この図4に示す状態に必ずしも限定されるものではな
く、これとは逆に図4の左側にローラー30を配置し
て、第1及び第2のスイッチ72A、72Bの配置も図
4とは逆に、他方の案内壁20A′側に第1のスイッチ
72Aを配置してもよい。
【0113】また、図示の実施の形態では、判別スイッ
チ72は免許証案内部20の最奥端20Bに設けられた
が、免許証14の大きさに対応して配置すれば、他の位
置に設けてもよく、例えば、免許証案内部20の免許証
14の表面14A側又は裏面14B側に設けてもよい。
なお、免許証14を搬送する場合、上述したように、ロ
ーラー30で、免許証14の周縁部14Cを押し付ける
ので、単にコピーした紙等が挿入されても、この紙が潰
れて読み取りエラーとなるため、この点でも、偽造され
た免許証14等に、ある程度対応することができる。
【0114】なお、図1に示すように、免許証出入り口
16から判別スイッチ72までの距離を、小型の免許証
14Sの横寸法(約85.6mm)よりも短く設定し、
免許証14が判別スイッチ72を押すように所定の読み
取り位置まで達しても(免許証案内部20の最奥端20
Bまで挿入されても)、大小いずれの免許証14であっ
ても、免許証出入り口16から若干はみ出すように設計
することが好ましい。このようにすると、免許証搬送手
段22が、何らかの原因で作動しなくなった場合であっ
ても、購入者自らが免許証14を抜取ることができる。
また、このように、免許証14がはみ出すように設定し
た場合、生年月日の表示B、免許の有無を示す数字の表
示Sや顔写真部分が機体12内に挿入され情報を確実に
読み取れるように、免許証14を、図4に示すように、
顔写真側から挿入する必要があり、その旨を機体12に
表示しておくことが望ましい。
【0115】次に、本発明の自動販売機用販売制御装置
10の自動販売機18への取付方法について簡単に説明
すると、まず、図2に示すように、ケーブル66を、機
体12のケーブル貫通孔12aに通して、前面パネル1
8A側から自動販売機18内に引き込み、リレーボック
ス64の端子に接続する。なお、リレーボックス64に
ケーブル66を接続するための端子が万が一ない場合に
は、中継線を入れて接続することができる。次いで、自
動販売機18からDC電源(12V)を採り、最後に、
図2に示すように、機体12をボルト19により自動販
売機18の前面パネル18Aに固定することにより取付
作業は完了する。なお、この取付に際して、18才未満
又は20才未満のいずれの者への販売を制限するか年齢
切替スイッチ62により選択し、また、販売可能状態を
1分間又は3分間のいずれに設定するかを販売時間切替
スイッチ(図示せず)により選択する。
【0116】このように、本発明にかかる自動販売機用
販売制御装置10は、非常に簡単な作業で、自動販売機
18に取付けることができ、しかも、機体12を自動販
売機18とは別体とすることができるため、既設の自動
販売機18に後付けすることも可能であり、自動販売機
18を交換等をすることなく、簡易に所定の年齢に達し
ない者への販売を制限することができ、従って、現実の
自動販売機の設置に関してコストの低減を図ることもで
きる。また、自動販売機18が取扱う販売対象商品等の
種類に応じて、必要な場合のみ取付ければ足りるため、
自動販売機18自体の製造工程を変更する必要は特に生
じない。なお、勿論、自動販売機18の製造段階で、別
体の機体12を有する本発明の販売制御装置10を自動
販売機18に取付けることも可能である。更には、当初
から自動販売機18自体に本発明の販売制御装置を組み
込んで設計することも可能であり、この場合には、自動
販売機18自体の制御手段に本発明の制御手段28の役
割を任せ、また、免許証出入り口16を自動販売機18
自体の外壁面18aに形成して自動販売機18本体を機
体12として使用することもできる。
【0117】また、本発明の自動販売機用販売制御装置
10の他の実施の形態について説明すると、図1及び図
2に示す実施の形態では、制御手段28であるCPU5
0を含め、全ての構成要素を機体12内に配置又は取付
けしたが、図11に示すように、制御手段28は自動販
売機18の外壁面18aの内側に配置し、免許証出入り
口16は自動販売機18の外壁面18a側に露出するよ
うに配置して取付けることもできる。
【0118】具体的には、図9に示すように、図3に示
す制御手段28(文字認識部52、模様色彩情報判断部
56、年齢判断部54、販売可能信号発生部58、年齢
切替部60)と年月日情報発生手段26であるカレンダ
ー44を設定器84として1つのユニット内に収納し、
図10に示すように、それ以外の免許証出入り口16、
免許証情報光学読み取り手段24や免許証搬送手段2
2、判別スイッチ72等の機械的部分を、この設定器8
4とは別に、機体12内に収納して、これらの設定器8
4と機体12内の各部位はケーブル86(図12参照)
により電気的に接続される。なお、図10に示すよう
に、この設定器84には、この機体12と設定器84を
電気的に接続するためのケーブル86や、自動販売機1
8のリレーボックス64に電気的に接続するためのケー
ブル66を接続するための端子群88が形成されてい
る。
【0119】そして、図11に示すように、この機体1
2のみを自動販売機18の外壁面18aの外側に取付
け、設定器84は、自動販売機18の外壁面18aの内
側の適宜な箇所にボルト等により固定して取付ける。こ
の場合、機体12に取付けられたケーブル86は、図1
1に示すように、自動販売機18の外壁面18aに形成
された貫通孔18Bを通じて、内部の設定器84に接続
される。
【0120】このように、少なくとも、外的環境に敏感
な販売可否の判断を行う制御手段28を、自動販売機1
8の内側に配置すると、粉塵、風雨等の外的環境による
販売制御への影響を最小限に抑えることができるため、
作動不能状態となったり、誤作動することを防止して、
販売を正確に制御することができる。特に、本発明のよ
うに、自動販売機18とは別体の販売制御装置10を自
動販売機18に後付けする場合に好適である。
【0121】また、このように、少なくとも、免許証1
4を出し入れする免許証出入り口16を自動販売機18
の外側に配置することにより、免許証14を確実に搬送
することができると同時に、特に図2と図12とを比べ
れば判るように、制御手段28を含め全ての構成要素を
機体12内に収納して自動販売機18の外側に配置する
場合に比べ、自動販売機18から機体12が突出する幅
を少なくすることができる、スペース的な支障を少なく
することができる。
【0122】なお、このように、設定器84と機体12
とに分割してケーブル86により接続した結果、図12
に示すように、設定器84は、必ずしも、自動販売機1
8の外壁面18aを挟んで機体12の真裏に相当する部
分に取付ける必要がなく、自動販売機18内の取付けス
ペースを考慮して、取付に適した箇所を自由に選択して
固定することができるため、取付の自由度が向上する点
でも有益である。
【0123】次に、本発明の動作を図7に示すフローチ
ャート及び図8に示すタイムチャートを参照しながら説
明すると、まず、図8に示すように、基板電源は常時O
N状態となっており、販売待機時(免許証14が挿入さ
れていない状態)においては、図7及び図8に示すよう
に、機体12に設けられた挿入可能表示ランプ74が点
灯している。それと同時に、図8に示すように、販売可
能信号発生部58からは、自動販売機18の種類に応じ
てL信号又はH信号のいずれかに設定された販売不可能
信号S2 (図3及び図7、図8参照)が出力されてお
り、自動販売機18を販売不可能状態に維持している。
なお、自動販売機18は、何らかの原因により故障等し
て、硬貨の投入等の販売のために必要な条件が満たされ
ていない場合でも、誤作動により販売可能とするための
L信号又はH信号が入力されて商品排出機構を作動可能
としてしまうことがあるため、この販売待機時におい
て、所定の間隔毎に、自動販売機用販売制御装置10か
ら販売可能信号S1 (図3及び図7、図8参照)をパル
ス信号として出力し、この誤作動状態となっているかを
検出することもできる。
【0124】次いで、免許証出入り口16に免許証14
が挿入されると、図7及び図8に示すように、挿入検出
スイッチ68が免許証14に押されて閉じる。これによ
り、図7及び図8に示すように、可逆モーター32が作
動してローラー30を回転させ、その後このローラー3
0により免許証14が所定の読み取り位置まで自動的に
搬送される。同時に、図8に示すように、CCDカメラ
40、表面カラーセンサー46及び裏面カラーセンサー
48も作動可能となる。なお、免許証14を挿入する場
合、図4に示すように、生年月日の表示B及び免許の有
無を示す数字の表示Sがミラー42に確実に反射するよ
うに、表面14Aを手前に向けて、生年月日の表示Bの
欄側から免許証出入り口16に挿入する。
【0125】免許証14が所定の読み取り位置まで達す
ると、まず、表面カラーセンサー46及び裏面カラーセ
ンサー48が、図7及び図8に示すように、読み取り位
置に達した免許証14の表面14A及び裏面14Bの所
定の箇所の色彩が設定された特定の色彩である場合には
反応して、模様色彩情報判断部56に色彩情報を送り、
その後の作動に移る。一方、この段階で、表面カラーセ
ンサー46及び裏面カラーセンサー48の少なくともい
ずれか一方が反応を示さなかった場合には、挿入された
免許証14が真正なものではないか又は挿入されたカー
ドが免許証14以外のものであるとして、図7に示すよ
うに、販売可能信号発生部58が、販売不可能信号S2
(図3及び図7、図8参照)を引き続き発生すると同時
に、機体12の販売不可能表示ランプ信号78が点灯す
る。
【0126】また、免許証14が所定の読み取り位置ま
で達すると、同時に、判別スイッチ72が押されて閉
じ、図7に示すように、第1のスイッチ72Aのみが押
されて閉じたか(小型の免許証14Sの場合)又は第1
及び第2のスイッチ72A、72Bのいずれもが押され
て閉じたか(大型の免許証14Lの場合)によって、免
許証14の種類(大きさ)が判別され、CPU50の文
字認識部52が、この免許証14の種類に応じて、読み
取るべきドット数の範囲を特定する。
【0127】更に、判別スイッチ72が押されると、同
時に、図7及び図8に示すように、上記の模様色彩情報
判断部56の判断の結果の如何を問わず、可逆モーター
32が逆回転して免許証14を免許証出入り口16に戻
し、免許証14が免許証出入り口16まで達すると、可
逆モーター32は作動を終了してローラー30の回転が
停止する。なお、挿入可能表示ランプ74は、図7及び
図8に示すように、判別スイッチ72が押されて閉じる
と、本装置10が作動中であることを表示するため、生
年月日の表示B及び免許の有無を示す数字の表示Sが文
字認識部52により認識されるまで、点滅するように設
定される。
【0128】その後、CCDカメラ40は、免許証14
が免許証出入り口16へ戻された時に、ミラー42に反
射した免許証14の表面14A上の情報を撮影して、文
字認識部52に伝達する。文字認識部52は、この伝達
された免許証14の表面14Aの情報のうち、特定した
ドット数の範囲内の情報、すなわち、生年月日情報及び
免許の有無に関する情報を確実に解析する。なお、この
場合、免許証14が免許証出入り口16へ戻される時に
撮影された情報を解析するのは、免許証14が挿入検出
スイッチ68を押す位置まで挿入された時は、既に、読
み取るべき生年月日の表示B等がミラー42部分を通過
している可能性があり、また、文字認識部52は、判別
スイッチ72が押されて初めて読み取るべき位置を特定
するからである。
【0129】次に、年齢判断部54において、図7に示
すように、上述した方法により予め設定された18才等
の所定の年齢に達しているか否かを判断する。この結
果、所定の年齢に達していると判断された場合には、図
7及び図8に示すように、販売可能信号発生部58が販
売可能信号S1 (図3及び図7、図8参照)を発生す
る。一方、所定の年齢に達していないと判断された場合
には、図7に示すように、販売可能信号発生部58が、
販売不可能信号S2 (図3及び図7、図8参照)を引き
続き発生すると同時に、機体12の販売不可能表示ラン
プ信号78が点灯する。なお、免許証14以外のカード
が免許証出入り口16に挿入され、生年月日情報及び免
許の有無に関する情報を読み取り、認識することができ
なかった結果、年齢判断部54が年齢判断を行なうこと
ができない場合にも、販売不可能号S2 (図3及び図
7、図8参照)が発生されたままとなる。
【0130】その後、販売可能信号S1 (図3及び図
7、図8参照)は、図8に示すように、予め設定された
1分又は3分の間出力され、この間、自動販売機18を
販売可能状態とする。同時に、図7及び図8に示すよう
に、販売可能表示ランプ76も、この設定された1分又
は3分の間点灯する。購入者は、この間に自動販売機1
8の選択ボタン82(図3参照)を押して所望の商品等
を入手することができる。一方、模様色彩情報判断部5
6や年齢判断部54により、販売不可能と判断された場
合には、上述したように、販売不可能表示ランプ78が
点灯するが、この販売不可能表示ランプ78も、図8に
示すように、この1分又は3分の間点灯する。
【0131】最後に、この1分又は3分が経過すると、
図8に示すように、これらの販売可能表示ランプ76又
は販売不可能表示ランプ78が消灯して、再び、最初の
販売待機状態に戻り、動作完了となる。
【0132】
【実施例】なお、本発明者等が製造した試作品に、厚さ
約0.5mmの免許証を挿入して、上述の動作を実際に
行ったところ、免許証14の搬送速度は、約40mm毎
秒で、生年月日情報及び免許の有無に関する情報の読み
取りに要した時間は、約1秒であった。この結果、実用
に用いることができることが確認された。因に、この試
作品は、外形寸法が、縦155mm、横155mm、奥
行き70〜90mmで、重量を500g以下に設定し、
また、使用環境温度は約−10℃〜約60℃、使用環境
湿度は約80%であった。
【0133】また、18才未満、18才以上、20才以
上の者の免許証14を繰り返し挿入して、高い頻度で年
齢判断を行った結果、読み取りエラーにより作動せずに
販売不可能状態となることはなく、かなり高い確率で販
売を正確に制御できることが確認できた。
【0134】最後に、本発明の自動販売機用販売制御装
置10の用途について説明すると、年齢制限が設けられ
ている商品等を販売する自動販売機18であれば、特に
種類を問わず用いることができ、例えば、酒類、たばこ
の自動販売機18やアダルト向けの書籍、雑誌、ビデオ
等の自動販売機18は勿論、弾球遊技場における弾球販
売機や、ゲームセンターにおけるコイン販売機、競輪、
競馬、競艇、オートレース等の投票券発売機、更には年
齢制限が設けられている会場への入場のために必要なチ
ケットの発売機等のように、広く購入資格、遊戯資格、
入場資格として年齢制限が必要な場合に対応することが
できる。
【0135】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、簡易な
表示である免許の種類毎に免許の有無を示す数字の表示
を読み取って年齢判断を行っているため、情報を確実か
つ正確に読み取ることができ、したがって、生年月日情
報から年齢判断を行う場合に比べ、年齢を確実に判断す
ることができる実益がある。特に、この免許の種類毎に
免許の有無を示す数字の表示によって年齢判断をするこ
とにより、少なくとも、所定の年齢に達していない者へ
の販売は、ほぼ確実に防止することができる実益があ
る。
【0136】本発明によれば、上記のように、免許証を
搬送して、その表面の生年月日の表示等をCCDカメラ
等の免許証情報光学読み取り手段により読み取って、制
御手段の文字認識部で解析しているため、文字情報であ
る免許証の生年月日の表示等を具体的に読み取ることが
でき、また、この読み取った生年月日情報等から所定の
年齢に達していたことを判断した時にのみ販売可能信号
を発生するため、この販売可能信号を受け取った自動販
売機のリレーボックス等が電源と商品排出機構とを電気
的に接続して販売を可能とし、それ以外の時は販売が制
限されるので、免許証という汎用性のあるカードを用い
て所定の年齢に達しない購入資格等のない者への販売を
簡易かつ効果的に防止することができる実益がある。こ
の場合、特に、CCDカメラにより文字情報を読み取っ
ているため、免許証に表示された印字情報等を具体的に
読み取ることができると同時に、情報を瞬時に読み取る
ことができ、利用者を待たせることがない実益もある。
【0137】また、本発明によれば、上記のように、生
年月日情報又は免許の有無に関する情報のいずれかから
選択的に年齢判断を行っているため、単に生年月日情報
のみから年齢判断をする場合に比べ、年齢を確実に判断
することができ、したがって、生年月日の表示を読み取
れない場合でも年齢判断をできないことにより作動しな
いことを防止することができると共に、少なくとも、所
定の年齢に達しない者への販売を確実に制限して、販売
を正確に制御することができる実益がある。
【0138】また、本発明によれば、上記のように、生
年月日情報と免許の有無に関する情報の双方を総合的に
勘案して年齢判断をしているため、より的確かつ確実に
年齢を判断することができる実益がある。
【0139】また、本発明によれば、上記のように、免
許証情報光学読み取り手段に、例えば、特定の色彩又は
模様のみ感知した場合に信号を発生するカラーセンサー
等を含めて、免許証の表面の文字情報の他に特定の模様
又は色彩に感知して表面模様色彩情報を含む情報を発生
させ、制御手段に、この表面模様色彩情報が免許証の表
面の特定の模様又は色彩に相応するか否かを判断する模
様色彩情報判断部を更に含めて、年齢判断部の判断結果
の他に模様色彩情報判断部が特定の模様又は色彩に相応
すると判断した時にのみ販売可能信号発生部により販売
可能信号を発生させているため、真正の免許証とは特定
の模様又は色彩が異なる偽造免許証が挿入されても、販
売可能とは判断しないので、偽造された免許証に対する
誤作動を防止して、所定の年齢に達しない者への販売を
より確実に制限することができる実益がある。
【0140】更に、本発明によれば、上記のように、免
許証情報光学読み取り手段に、免許証の裏面の特定の模
様又は色彩に感知して裏面模様色彩情報を発生する裏面
模様色彩情報読み取り部を含めて、模様色彩情報判断部
により、免許証の表面の情報のみならず、裏面模様色彩
情報も免許証の裏面の特定の模様又は色彩に相応するか
否かを判断し、販売可能信号発生部により年齢判断部の
判断結果の他に模様色彩情報判断部が更に裏面の特定の
模様又は色彩に相応すると判断した時にのみ販売可能信
号を発生するため、表面のみが偽造された免許証に反応
することなく、偽造された免許証に対する誤作動をより
一層正確に防止することができる実益がある。なお、こ
の場合、生年月日情報のみから年齢判断を行う場合で
も、併せて、この裏面模様色彩情報、また、場合によっ
ては、更に表面模様色彩情報を読み取ることにより、こ
れらの模様色彩情報によって、かなり高い確率で偽造さ
れた免許証に対する誤作動を防止することができる実益
もある。
【0141】また、本発明によれば、上記のように、免
許証出入り口に挿入された免許証の大きさを判別するサ
イズ判別手段を更に備え、このサイズ判別手段により判
別された免許証の大きさに応じて、免許証情報光学読み
取り手段により読み取られた免許証の表面情報のうち、
読み取るべき情報の位置を解析しているため、生年月日
の表示や免許の有無を示す数字の表示の位置が異なる大
型の免許証又は小型の免許証のいずれが挿入されても、
これらの情報を確実に読み取ることができるため、新た
な設計変更や、それに伴う設備の交換設置を要すること
なく今後予定されている免許証の小型化に対応すること
ができ、特に、大型の免許証と小型の免許証との混在状
態にも、適切に対応することができる実益がある。ま
た、上記のように、大小いずれの免許証であっても、1
つの同じ免許証出入り口に挿入するだけで、大きさを自
動的に判別するため、利用者が面倒に感じることがな
い。
【0142】また、上記のように、制御手段が、年齢判
断部が判断すべき年齢情報として複数の年齢のいずれか
1つを選択するように切り替える年齢切替部を有してい
るため、自動販売機の販売対象商品等に設定された様々
な制限年齢に応じて、適切に販売を制御することができ
る実益がある。
【0143】また、本発明によれば、上記のように、少
なくとも、外的環境に敏感な販売可否の判断を行う制御
手段を、自動販売機の内側に配置しているため、粉塵、
風雨等の外的環境による販売制御への影響を最小限に抑
えることがことができるので、作動不能状態となった
り、誤作動することを防止でき、販売を正確に制御する
ことができる実益がある。また、自動販売機から制御装
置が突出する幅を少なくすることができ、スペース的な
支障を少なくすることができると同時に、制御手段の取
付の自由度を向上させることができる実益がある。
【0144】加えて、本装置は、機体を自動販売機とは
別体とすることができるため、既設の自動販売機に後付
けすることも可能であり、既存の自動販売機の交換等を
することなく、簡易に所定の年齢に達しない者への販売
を制限することもでき、従って、現実の自動販売機の設
置に関してコストの低減を図ることもできる上に、自動
販売機の販売対象商品に応じて、年齢制限が必要な場合
にのみ取付ければ足りるため、自動販売機自体の製造工
程に特に変更を生じさせない実益もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の自動販売機用販売制御装
置の正面図、同図(B)はその底面図、同図(C)はそ
の一部破断側面図である
【図2】本発明の自動販売機用販売制御装置の自動販売
機への取付状態を示す断面図である。
【図3】本発明の自動販売機用販売制御装置の概略系統
図である。
【図4】本発明に用いられるローラー及び判別スイッチ
の作動状態を示す概略図である。
【図5】本発明に用いられるCCDカメラ及びミラーの
配置状態を示す概略図である。
【図6】本発明に用いられる表面カラーセンサー及び裏
面カラーセンサーの回路図である。
【図7】本発明の自動販売機用販売制御装置の作動状態
を示すフローチャートである。
【図8】本発明の自動販売機用販売制御装置の作動状態
を示すタイムチャートである。
【図9】本発明の他の実施の形態に用いられる制御手段
を収納した設定器を示し、同図(A)はその正面図、同
図(B)はその側面図、同図(C)はその底面図であ
る。
【図10】本発明の他の実施の形態に用いられる機体を
示し、同図(A)はその正面図、同図(B)は破断側面
図を示す。
【図11】本発明の他の実施の形態の自動販売機用販売
制御装置の自動販売機への取付状態を示す断面図であ
る。
【図12】免許証の概略正面図である。
【符号の説明】
10 自動販売機用販売制御装置 12 機体 12A 機体の前面部 12a ケーブル貫通孔 14 免許証 14A 免許証の表面 14B 免許証の裏面 14C 免許証の周縁部 14S 小型の免許証 14L 大型の免許証 16 免許証出入り口 18 自動販売機 18a 自動販売機の外壁面 18A 自動販売機の前面パネル 20 免許証案内部 20A 免許証案内部の案内壁 20B 免許証案内部の最奥端 22 免許証搬送手段 24 免許証情報光学読み取り手段 26 年月日発生手段 28 制御手段 30 ローラー 32 可逆モーター 34 文字情報読み取り部 36 表面模様色彩情報読み取り部 38 裏面模様色彩情報読み取り部 40 CCDカメラ 42 ミラー 44 カレンダー 46 表面カラーセンサー 48 裏面カラーセンサー 50 中央処理ユニット(CPU) 52 文字認識部 52A 第1の文字認識部分 52B 第2の文字認識部分 54 年齢判断部 56 模様色彩情報判断部 58 販売可能信号発生部 60 年齢切替部 62 年齢切替スイッチ 64 自動販売機のリレーボックス 66 ケーブル 68 挿入検出スイッチ 70 サイズ判別手段 72 判別スイッチ 72A 第1のスイッチ 72B 第2のスイッチ 74 挿入可能表示ランプ 76 販売可能表示ランプ 78 販売不可能表示ランプ 80 表示部 82 選択スイッチ 84 設定器 86 ケーブル 88 設定器の端子郡 S1 販売可能信号 S2 販売不可能信号 B 生年月日の表示 S 免許の種類毎に免許の有無を示す数字の表示

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 免許証を挿入したり排出したりする免許
    証出入り口を有する機体と、前記免許証出入り口から挿
    入された前記免許証を前記機体内の免許証読み取り位置
    へ搬送したりこの免許証読み取り位置から前記免許証出
    入り口へ戻す免許証搬送手段と、前記免許証読み取り位
    置にある前記免許証の表面上の少なくとも免許の種類毎
    に免許の有無を示す数字の表示を含む情報を光学的に読
    み取る免許証情報光学読み取り手段と、前記免許証情報
    光学読み取り手段からの情報を判断して自動販売機の販
    売可能信号を発生する制御手段とを備え、前記制御手段
    は、前記免許証情報光学読み取り手段によって読み取ら
    れた免許証情報から免許の種類毎に示される免許の有無
    に関する情報を認識する文字認識部と、前記文字認識部
    から得られた前記免許の種類毎に示される免許の有無に
    関する情報により判別される免許の種類に相応する最低
    年齢情報から前記免許証に表示された者の年齢が所定の
    年齢に達していたか否かを判断する年齢判断部と、前記
    年齢判断部が所定の年齢に達していたことを判断した時
    にのみ前記販売可能信号を発生する販売可能信号発生部
    とを有していることを特徴とする自動販売機用販売制御
    装置。
  2. 【請求項2】 免許証を挿入したり排出したりする免許
    証出入り口を有する機体と、前記免許証出入り口から挿
    入された前記免許証を前記機体内の免許証読み取り位置
    へ搬送したりこの免許証読み取り位置から前記免許証出
    入り口へ戻す免許証搬送手段と、前記免許証読み取り位
    置にある前記免許証の表面上の少なくとも生年月日の表
    示と免許の種類毎に免許の有無を示す数字の表示とを含
    む情報を光学的に読み取る免許証情報光学読み取り手段
    と、現在の年月日の情報を発生する年月日情報発生手段
    と、前記免許証情報光学読み取り手段と年月日情報発生
    手段からの情報を判断して自動販売機の販売可能信号を
    発生する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記免許
    証情報光学読み取り手段によって読み取られた免許証情
    報から生年月日情報を認識する第1の文字認識部分と免
    許の種類毎に示される免許の有無に関する情報を認識す
    る第2の文字認識部分とから成る文字認識部と、前記第
    1の文字認識部分から得られた前記生年月日情報と前記
    年月日情報発生手段から得られた前記年月日情報とを比
    較するか、又は、前記第2の文字認識部分から得られた
    前記免許の種類毎に示される免許の有無に関する情報に
    より判別される免許の種類に相応する最低年齢情報から
    判断するかのいずれかにより前記免許証に表示された者
    の年齢が所定の年齢に達していたか否かを選択的に判断
    する年齢判断部と、前記年齢判断部が所定の年齢に達し
    ていたことを判断した時にのみ前記販売可能信号を発生
    する販売可能信号発生部とを有していることを特徴とす
    る自動販売機用販売制御装置。
  3. 【請求項3】 免許証を挿入したり排出したりする免許
    証出入り口を有する機体と、前記免許証出入り口から挿
    入された前記免許証を前記機体内の免許証読み取り位置
    へ搬送したりこの免許証読み取り位置から前記免許証出
    入り口へ戻す免許証搬送手段と、前記免許証読み取り位
    置にある前記免許証の表面上の少なくとも生年月日の表
    示と免許の種類毎に免許の有無を示す数字の表示とを含
    む情報を光学的に読み取る免許証情報光学読み取り手段
    と、現在の年月日の情報を発生する年月日情報発生手段
    と、前記免許証情報光学読み取り手段と年月日情報発生
    手段からの情報を判断して自動販売機の販売可能信号を
    発生する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記免許
    証情報光学読み取り手段によって読み取られた免許証情
    報から生年月日情報を認識する第1の文字認識部分と免
    許の種類毎に示される免許の有無に関する情報を認識す
    る第2の文字認識部分とから成る文字認識部と、前記第
    1の文字認識部分から得られた前記生年月日情報と、前
    記年月日情報発生手段から得られた前記年月日情報と、
    前記第2の文字認識部分から得られた前記免許の種類毎
    に示される免許の有無に関する情報により判別される免
    許の種類に相応する最低年齢情報とを総合的に勘案して
    前記免許証に表示された者の年齢が所定の年齢に達して
    いたか否かを判断する年齢判断部と、前記年齢判断部が
    所定の年齢に達していたことを判断した時にのみ前記販
    売可能信号を発生する販売可能信号発生部とを有してい
    ることを特徴とする自動販売機用販売制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の自動販売機用販売制御装置であって、前記免許証情報
    光学読み取り手段は、前記免許証の表面の文字情報の他
    に特定の模様又は色彩を感知して表面模様色彩情報を含
    む情報を発生する表面模様色彩情報読み取り部を更に含
    み、前記制御手段は、前記表面模様色彩情報が前記免許
    証の表面の特定の模様又は色彩に相応するか否かを判断
    する表面模様色彩情報判断部を含む模様色彩情報判断部
    を更に有し、前記販売可能信号発生部は、前記年齢判断
    部の判断結果の他に前記模様色彩情報判断部が前記表面
    模様色彩情報は前記免許証の表面の特定の模様又は色彩
    に相応すると判断した時に前記販売可能信号を発生する
    ことを特徴とする自動販売機用販売制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の自動販売機用販売制御装置であって、前記免許証情報
    光学読み取り手段は、前記免許証情報を光学的に読み取
    る電荷結合素子カメラから成っていることを特徴とする
    自動販売機用販売制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の自動販売機用販売制御装置であって、前記免許証情報
    光学読み取り手段は、前記免許証の裏面の特定の模様又
    は色彩を感知して裏面模様色彩情報を発生する裏面模様
    色彩情報読み取り部を更に有し、前記制御手段は、前記
    裏面模様色彩情報が前記免許証の裏面の特定の模様又は
    色彩に相応するか否かを判断する裏面模様色彩情報判断
    部を含む模様色彩判断部とを更に有し、前記販売可能信
    号発生部は、前記年齢判断部の判断結果の他に前記模様
    色彩情報判断部が前記裏面模様色彩情報は前記免許証の
    裏面の特定の模様又は色彩に相応すると判断した時に前
    記販売可能信号を発生することを特徴とする自動販売機
    用販売制御装置。
  7. 【請求項7】 免許証を挿入したり排出したりする免許
    証出入り口を有する機体と、前記免許証出入り口から挿
    入された前記免許証を前記機体内の免許証読み取り位置
    へ搬送したりこの免許証読み取り位置から前記免許証出
    入り口へ戻す免許証搬送手段と、前記免許証読み取り位
    置にある前記免許証の表面上の少なくとも生年月日の表
    示を含む情報を光学的に読み取る文字情報読み取り部と
    前記免許証の裏面の特定の模様又は色彩を感知して裏面
    模様色彩情報を発生する裏面模様色彩情報読み取り部と
    から成る免許証情報光学読み取り手段と、現在の年月日
    の情報を発生する年月日情報発生手段と、前記免許証情
    報光学読み取り手段と年月日情報発生手段からの情報を
    判断して自動販売機の販売可能信号を発生する制御手段
    とを備え、前記制御手段は、前記免許証情報光学読み取
    り手段によって読み取られた免許証情報から生年月日情
    報を認識する文字認識部と、前記文字認識部から得られ
    た前記生年月日情報を前記年月日情報と比較して前記免
    許証に表示された者の年齢が所定の年齢に達していたか
    否かを判断する年齢判断部と、前記免許証情報光学読み
    取り手段によって読み取られた前記裏面模様色彩情報が
    前記免許証の裏面の特定の模様又は色彩に相応するか否
    かを判断する裏面模様色彩情報判断部を含む模様色彩判
    断部とを有し、前記販売可能信号発生部は、前記年齢判
    断部が所定の年齢に達していたことを判断した時及び前
    記年齢判断部の判断結果の他に前記模様色彩情報判断部
    が前記裏面模様色彩情報は前記免許証の裏面の特定の模
    様又は色彩に相応すると判断した時に前記販売可能信号
    を発生することを特徴とする自動販売機用販売制御装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    の自動販売機用販売制御装置であって、前記免許証の大
    きさを判別するサイズ判別手段を更に備え、前記サイズ
    判別手段は、前記免許証に対応して閉じられる第1のス
    イッチと第2のスイッチとを含み、前記第1と第2のス
    イッチは、小型の免許証は一方のスイッチのみに対応
    し、大型の免許証は両方のスイッチに対応するように配
    置され、前記文字認識部は、前記サイズ判別手段により
    判別された前記免許証の大きさに応じて前記免許証の表
    面情報から読み取るべき情報の位置を解析することを特
    徴とする自動販売機用販売制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載
    の自動販売機用販売制御装置であって、前記年齢判断部
    が判断すべき所定の年齢として複数の年齢情報を含み、
    前記制御手段は、前記年齢判断部が判断すべき所定の年
    齢として前記複数の年齢情報のいずれか1つを選択する
    ように切り替える年齢切替部を有していることを特徴と
    する自動販売機用販売制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載の自動販売機用販売制御装置であって、前記制御手段
    は前記自動販売機の外壁面の内側に配置されていること
    を特徴とする自動販売機用販売制御装置。
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