JPH0595629U - 吸湿、脱臭シ−ト材 - Google Patents

吸湿、脱臭シ−ト材

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JPH0595629U
JPH0595629U JP4338392U JP4338392U JPH0595629U JP H0595629 U JPH0595629 U JP H0595629U JP 4338392 U JP4338392 U JP 4338392U JP 4338392 U JP4338392 U JP 4338392U JP H0595629 U JPH0595629 U JP H0595629U
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sheet
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Application number
JP4338392U
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Inventor
博 上田
Original Assignee
伸和工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用マット、老人用シ−ツあるいは空調
機器用のフィルタ−等に利用して適し、吸湿、脱臭作用
を有すると共に、薬剤が外部に流動飛散しないようにす
る。 【構成】 熱処理により融着接合が可能なポリエステル
等の熱融着繊維からなるシ−ト材1とシ−ト材1との間
に、シリカゲル2a等の吸湿、脱臭剤2を介在させて上
記シ−ト材1、1を熱融着接合させる。 【効果】 流動性を有するシリカゲル等の吸湿、脱臭剤
が互いに絡み合ったシ−ト材1の繊維間に入り込むこ
と、融着固形層1a間に位置することで繊維表面側のク
ッション性を損うことなく、吸湿、脱臭剤の流動流出を
確実に阻止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用マット、老人用シ−ツあるいは空調機器用のフィルタ−等 に利用するのに適した吸湿、脱臭シ−ト材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、吸湿、脱臭剤として汎用されているシリカゲルは、例えば自動車用のシ −トカバ−や押入れ用の防湿マットなどに封入されて用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、シリカゲルは粒状で流動性を有することから、シ−トカバ−や マット内を複数の小室に区割し、各室に必要量のシリカゲルを封入しなければな らないため、製作が面倒で手間が掛かるばかりでなく、シリカゲルが一方に片寄 ってしまい製品全体が均等に吸湿、脱臭効果を発揮し得ないなどの欠点を有する ものであった。
【0004】 本考案は、上記従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたもので 、熱融着繊維の間に、シリカゲル等の吸湿、脱臭剤を介在させた状態で当該熱融 着繊維を熱処理して粒状のシリカゲル等を繊維間に固着して外部に流動飛散しな いようにした吸湿、脱臭シ−ト材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係る吸湿、脱臭シ−ト材は、熱処理によ り融着接合が可能なポリエステル等の熱融着繊維からなるシ−ト材とシ−ト材の 間に、シリカゲル等の吸湿、脱臭剤を介在させつゝ両シ−ト材を熱融着接合させ たことを特徴とする。
【0006】
【作用】 ポリエステル繊維等の熱融着繊維からなるシ−ト材とシ−ト材の間に、シリカ ゲル等の吸湿、脱臭剤を介在させつゝ両シ−ト材を熱融着接合させたもので、こ れにより両シ−トの接合面側に熱溶融による固形層が形成されることで粒状の吸 湿、脱臭剤の外部流出が防止できる。
【0007】 このように構成される吸湿、脱臭シ−ト材を自動車用マットや老人用シ−ト等 の中敷として使用すると、クッション弾性が保持されると共に、汗や尿の水分の みならずアンモニアも吸着除去することができる。また、空調機器用のフィルタ −として使用すると、空気中の塵埃等を吸着濾過する本来の機能の外に、空気中 の水分やタバコ臭等のいやな臭を吸着除去することができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を参照して説明する。 図1は、2枚の熱融着繊維の間に吸湿、脱臭剤を直接介在させた状態の断面図 を示す。
【0009】 図2は、図1に示すシ−ト材の両面に異種混合繊維を配設した状態の断面図を 示す。
【0010】 図3は、3枚の熱融着繊維の間に吸湿、脱臭剤を直接介在させた状態の断面図 を示す。
【0011】 図4は、図3において吸湿、脱臭剤を発泡ウレタンに多数設けた孔に充填保持 した状態の断面図を示す。
【0012】 図5は、図3において吸湿、脱臭剤をホットメルトシ−トの表裏両面に融着保 持した状態の断面図を示す。
【0013】 各図面において、1は熱処理により融着接合が可能な熱融着繊維からなるシ− ト材、2は上記シ−ト材1とシ−ト材1の間に介在された吸湿、脱臭剤を示す。
【0014】 上記シ−ト材1としての熱融着繊維には、ポリエステル熱融着繊維、特に低融 点ポリエステル繊維が適している。この低融点ポリエステル繊維は、単一成分タ イプと芯鞘タイプの2種類があり、各々軟化点110℃、130℃等のタイプが ある。
【0015】 一方、上記の吸湿、脱臭剤2としては、水分のみならずアンモニアをも吸着除 去する機能を有するシリカゲル2aが最適である。
【0016】 このシリカゲル2aを上記のシ−ト材1の一面全体に均等に散布し、その上に 他のシ−ト材1を当着させた後、当該シ−ト材1、1を両面から上記の軟化点の 温度で加熱、溶融することによって、両シ−ト材1、1を融着接合する。
【0017】 この際、シ−ト材1、1の接合面では、図6に示した如く各シ−ト材1、1の 繊維同志が互いに絡み合って剥離を防止すると共に、熱溶融した接合部分が冷却 することでやゝ固めの半固形層1a、1aが形成される。
【0018】 吸湿、脱臭剤2としてのシリカゲル2aは、上記の絡みあった繊維間に入り込 むことと、上記の半固形層1a、1a間に介在することにより外部流出が防止さ れる。
【0019】 図1はシリカゲル2aを低融点ポリエステル繊維からなる接着シ−ト材1、1 間に介在させた実施例であるが、この低融点ポリエステル繊維と高融点ポリエス テル繊維(軟化点200℃)を均一に混合した異種混合繊維からなるシ−ト材5 を、例えば、図2に示した如く、上記したシ−ト材1、1の両側に配設すると、 より高性能な吸湿、脱臭シ−ト材が得られる。
【0020】 すなわち、外側のシ−ト材5、5を低融点ポリエステル繊維が溶ける温度で加 熱すると、当該シ−ト材3、3の中の低融点ポリエステル繊維及びその内側の低 融点ポリエステル繊維からなるシ−ト材1、1のみが溶融し各繊維間の交錯点に おいて融着接合するので、接合性や吸湿、脱臭剤2の流出防止機能では上記実施 例と何ら変わりはないばかりでなく、残存する非溶融状態のポリエステル繊維が クッション性を一層向上させる。
【0021】 而して、図1及び図3はシリカゲル2aを接着シ−ト材1、1間に直接介在さ せたものであるが、図2に示すように、シリカゲル2aを発泡ウレタンシ−ト3 に多数設けた孔3aに充填し、この発泡ウレタンシ−ト3毎シ−ト材1、1間に 介在させることもできる。 この時、シ−ト材1、1は発泡ウレタンシ−ト3の両面に接合される。
【0022】 また、図5に示すように、シリカゲル2aをホットメルトシ−ト4の両面に均 等に熱融着させ、このシ−ト4をシ−ト材1、1間に介在させても良い。 この時もシ−ト材1、1はホットメルトシ−ト4の両面に接合される。
【0023】 なお、上記のシ−ト材1、5の素材としては、熱融着繊維であれば上記のポリ エステルに限らず、アクリルや綿等でも良い。
【0024】 また、吸湿、脱臭剤2としては、シリカゲル2aが最適であることは上記した 通りであるが、これとほぼ同等の効果をするものであればその種類は問わない。
【0025】 例えば、活性炭等の粒状物の他に、下記のようなシ−ト状物でも良い。 (1)ヤシガラや竹の活性炭を介在させた、脱臭シ−ト。 (2)臭いを吸着分解する能力を含んだ粒子を介在させた、脱臭シ−ト。 (3)芳香剤を介在させた、心地よい香りのするシ−ト。 (4)ヒノキ等の自然水の小片を介在させた、森の香りがするシ−ト。 (5)ゼオライト等の抗菌剤を介在させた、抗菌シ−ト。 (6)粒状または小薄片の磁石を介在させた、健康に良い磁気シ−ト。 (7)シリカゲルと抗菌剤の両方を介在させた、吸湿、脱臭及び抗菌効果のある シ−ト。 (8)本考案のシ−ト材の片面に、防水シ−トを固着させて、防水効果を付加さ せたシ−ト。
【0026】 さらに、図示例は、シ−ト材1を2枚使った2層構造及び3枚使った3層構造 となっているが、4層あるいはそれ以上あっても良いことは勿論である。この時 、吸湿、脱臭剤2は各層毎に介在させるものとする。このように多層構造とする ことで各層毎の吸湿、脱臭剤2を少な目にすることができ、かくしてシ−ト材1 、5の接合の妨げにはならない。
【0027】
【考案の効果】
以上のように本考案に係る吸湿、脱臭シ−ト材は、熱融着接合が可能なポリエ ステル等の繊維を、その間にシリカゲル等の吸湿、脱臭剤を介在させつゝ多層構 造に積み重ね、各繊維層を熱融着接合させることで、粒状の吸湿、脱臭剤を封じ 込めるように構成したものであるから、クッション性を有する繊維層と吸湿、脱 臭剤層とが交互に重なり合ったシ−ト材を自動車用マット、老人用シ−ツ、紙オ ムツ等は勿論のこと、空調機器、脱臭装置等のフィルタ−としても効果的に利用 できるものである。 特に、本考案シ−ト材は、流動性を有するシリカゲル等の吸湿、脱臭剤が互い に絡み合った繊維間に入り込むことと、融着固形層間に位置することで繊維表面 側のクッション性を損うことなく、吸湿、脱臭剤の流動流出を確実に阻止できる ことに特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る吸湿、脱臭シ−ト材の第一実施例
を示す断面図である。
【図2】同上シ−ト材の第二実施例を示す断面図であ
る。
【図3】同上シ−ト材の第三実施例を示す断面図であ
る。
【図4】同上シ−ト材の第四実施例を示す断面図であ
る。
【図5】同上シ−ト材の第五実施例を示す断面図であ
る。
【図6】図1の実施例の要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1、5 シ−ト材 2 吸湿、脱臭剤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱処理により融着接合が可能なポリエス
    テル等の熱融着繊維からなるシ−ト材とシ−ト材の間
    に、シリカゲル等の吸湿、脱臭剤を介在させつゝ両シ−
    ト材を熱融着接合させたことを特徴とする吸湿、脱臭シ
    −ト材。
JP4338392U 1992-05-29 1992-05-29 吸湿、脱臭シ−ト材 Pending JPH0595629U (ja)

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JP4338392U JPH0595629U (ja) 1992-05-29 1992-05-29 吸湿、脱臭シ−ト材

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0884641A (ja) * 1994-09-19 1996-04-02 Marukoshi Kasei Kk 調湿性装寝具
JPH0889744A (ja) * 1994-09-19 1996-04-09 Marukoshi Kasei Kk 調湿性エラストマーシート素材
JP2005305325A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Fuji Kagaku Kenkyusho:Kk 帽子ヘルメット装着型乾燥・脱臭用具
JP2010188318A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Toyobo Co Ltd ケミカルフィルター
JP2016215095A (ja) * 2015-05-15 2016-12-22 王子ホールディングス株式会社 調湿シート

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