JPH0595375U - 板ばねフック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存のドアや引き戸を全く痛めることなく、
これらの建具の上端を、板ばねで挟んでこれにフックを
設けて、安価で着けはずしの簡単なフックを提供する。 【構成】 全体が一連の板ばねで先端部にフック（６）
を設け、当着部（２）を引き戸上端（９）の上に乗せ厚
着部（３）と凸部（４）とで挟着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は建具上端と上枠との隙間を利用してハンガー等を掛けるためのフッ クに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来ハンガーやカレンダー等は、壁面や柱などに釘うち、鋲どめ、糊づけ、テ ープ等を利用していた。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

これには次のような欠点があった。 （１）釘うちや鋲どめでは壁面や柱に傷がつき、復元は困難であった。 （２）糊づけやテープどめでは表面がはげたり、はずした跡に染みが残りたいへ ん見にくかった。 （３）コンクリートやブロック壁面ではこれらの使用すらできなかった。 本案はこれらの欠点を補うためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

引き戸上端（９）と鴨居（７）の間や、ドア上端（１０）と上枠（１２）の間 には数ミリの隙間があり、建具の開閉に余裕を持たせている。また建具は数キロ の重量に耐えられる。以上の点を考慮して、建具上端部と上枠との隙間に、開閉 に支障にならない適度の厚さのばね板に当着部（２）と厚着部（３）と凸部（４ ）を設けてさらに先端部をフック（６）にして、建具上端を挟着する。

【０００５】

【作用】

先端にフックを設けた一連のバネで、引き戸上端（９）や、ドア上端（１０） に当着部（２）を乗せて、厚着部（３）と凸部（４）で挟着する。また、引き戸 やドアの厚みに応じて板ばねの曲折角度をかえ、挟着力を調節する。

【０００６】

【実施例】１ 図１、図２に基づき実施例１の引き戸に使用の板ばねフック（１）を説明する 。本考案の板ばねフック（１）は、プラスチック、金属等で作られ、引き戸上端 （９）の適宜位置に取り付ける。板ばねの中間位置の当着部（２）を引き戸上端 （９）の上に乗せて、両側を下向きに曲げ、片方の引き戸内面（１３）側を厚着 部（３）として、一方の引き戸外面（８）側の凸部（４）とで引き戸上端（９） を挟着する。フック（６）は引き戸外面（１３）側に設ける。なお引き戸使用の 板ばねフックは一組の引き戸のうち普段は開閉しない側にとりつける。

【０００７】

【実施例】２ 図３、に基づき実施例２のドアに使用の板ばねフック（１）を説明する。 本例の板ばねフック（１）もプラスチックや金属などで作られ、ドア上端（１ ０）の適宜位置にとりつける。板ばねの中間くらいの位置に当着部（２）をドア 上端（１０）の上に乗せて、両側を下向きに曲げ、ドアの閉じ側（１１）には厚 着部（３）を設け、ドアの開き側には凸部（４）を設けてドア上端（１０）を挟 着する。またフック（６）は板ばねの両端に設けられるが片方だけでもよい。

【０００８】

【考案の効果】

本考案の板ばねフックは柱や壁はもとより既存のドアや引き戸も全くいためる ことなく、全体が弾性なので簡単に着けはずしができ、ドアの厚さに応じて板ば ね弾力を加減調節もでき、また一連の板ばねを曲げて形成する簡単な形態なので 量産が容易であり、安価な生産が可能である。そのうえ狭い部屋でも手軽に使用 できて、室内の整理にも役立つものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例１の斜視図である。

【図２】本考案実施例１の断面図である。

【図３】本考案実施例２の斜視図である

【図４】本考案の板ばねフックで引き出しの前板を挟着
して取り付けた例の斜視図である。

【符号の説明】

１ 板ばねフック ２ 当着部 ３ 厚着部 ４ 凸部 ５ 隙間 ６ フック ７ 鴨居 ８ 引き戸外面 ９ 引き戸上端 １０ ドア上端 １１ 閉じ側 １２ 上枠 １３ 引き戸内面 １４ 開き側

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 先端部にフックを設けた１連のばね板で
   成形し、建具の上端部を挟着する板ばねフック。