JP3049234U - 古新聞紙結束収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 古新聞紙の積層を簡単に紐で束ねことができ
且つ結束後の古新聞紙を容易に取り出せる結束収納箱を
提供する。 【解決手段】 新聞紙の四つ折りサイズよりも僅かに広
い底面開放空間を保持して三側壁１ａ，１ｂ，１ｃのみ
から成り且つ開放側上縁間に横枠２を架設して成る三方
囲い壁１と、前記囲い壁１に納る台車３に前記開放側空
間を塞ぐ開閉扉５をヒンジ６を介して連結した作業台４
とから成り、前記開閉扉５の上縁部５ａを前記横枠２に
係脱具７を介して係止可能とし、結束紐８を前記作業台
４上に十文字掛けできるように各側壁１ａ，１ｂ，１ｃ
及び横枠２の上縁より吊垂してある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、積層した古新聞紙に紐掛け結束する古新聞紙収納箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、古新聞紙を収納整理し、積層した古新聞紙に結束紐を簡単に掛けられる ようにした古新聞紙用の収納箱が提供されている。 しかし、その収納箱から結束した古新聞紙を取り出すことは結構面倒である。 その理由は、古新聞紙は毎日一部づつ不規則に積み上げられるために、各部の 食み出し部分がそれぞれ収納箱側面に強固に押し付けられてその総体の抵抗にあ って収納箱からその古新聞紙を引いて抜き上げることが容易にはできない。 このために、足などで収納箱の外側を押えたり他人に押えてもらって、結束し た古新聞紙を収納箱から引き抜くように取り出している。

【０００３】 その纏めて積層し、結束した古新聞紙は約２０〜３０ｋｇの重量があり、結束 後の古新聞紙を収納箱から取り出すのは結構体力を要し、この引抜き作業のみ主 婦は夫に助けて貰うなどしている実情がある。 また、結束した古新聞紙は重量物であるために、移動するのも紐が指に食い込 み痛くなるのでその都度持つ手を交換するなどして運び出しており、この作業を ごみ収集の日毎に行なうのは大変な作業である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、古新聞紙の積層を簡単に紐で束ね ことができ且つ結束後の古新聞紙を容易に取り出しできてそのまま移動できる結 束収納箱を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本発明は、新聞紙の四つ折りサイズよりも僅かに 広い底面開放空間を保持して三側壁１ａ，１ｂ，１ｃのみから成り且つ開放側上 縁間に横枠２を架設して成る三方囲い壁１と、前記囲い壁１に納る台車３に前記 開放側空間を塞ぐ開閉扉５をヒンジ６を介して連結した作業台４とから成り、前 記開閉扉５を前記囲い壁１に係脱具７を介して係止可能としたことを特徴とする 古新聞紙結束収納箱である。

【０００６】 また、上記構成において、結束紐８を前記作業台４上に十文字掛けできるよう に各側壁１ａ，１ｂ，１ｃ及び横枠２の上縁より吊垂して成るものである。

【０００７】 さらに、上記構成において、各側壁１ａ，１ｂ，１ｃの上部に及び横枠２に結 束紐８を仮止めする仮止手段９を設けて成るものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を以下図面で具体的に説明する。 上記課題を解決するために、本発明は、図１に示すように、新聞紙１１の四つ 折りサイズよりも僅かに広い底面開放空間を保持して三側壁１ａ，１ｂ，１ｃの みから成り且つ開放側上縁間に横枠２を架設して三方の囲い壁１を形成する。 そして、前記囲い壁１に納るように、囲い壁１の底面開放空間より僅か小さい 広さの長方形の作業台４の下面の各コ−ナ−寄りにキャスタ−１０を備えた台車 ３に、前記開放側空間を塞ぐ開閉扉５をヒンジ６を介して連結する。

【０００９】 前記開閉扉５の下辺と前記台車３の作業台４の一側辺とを連結するヒンジ６は 図１に示すような金属製のヒンジ６の他に柔軟帯のヒンジの使用ができる。また プラスチツク製にすれば開閉扉５と作業台４とを一体的に形成するとともに開閉 扉５の下辺と作業台４の一側辺の連結部分を薄くして折目ヒンジ６を形成するこ ともできる。

【００１０】 前記囲い壁１の材質は、木質、プラスチツク、金属等の板やダンボ−ル紙が使 用できる。 前記横枠２部分は、木材、針金などを取り付けたり、プラスチツクで囲い壁１ と一体形成したりすることができる。 前記作業台４及び開閉扉５のの材質は、囲い壁１の材質と同様に、木質、プラ スチツク、金属等の板やダンボ−ル紙の使用が可能である。

【００１１】 そして、図１に示すように、前記開閉扉５の上縁部５ａと前記囲い壁１の横枠 ２とは係脱具７により係止できるようにする。 前記係脱具７は、図１では、開閉扉５の上縁部５ａに設けた嵌合穴を有する係 脱板７ａとその嵌合穴に填る横枠２に設けた突起７ｂとから成る係脱具７を示し たが、逆に横枠２に嵌合穴を設けて開閉扉５の上縁部５ａにその嵌合穴に填る突 起を設ける態様も可能である。

【００１２】 また、前記係脱具７を設ける部位としては、機能的には前記囲い壁１に開閉扉 ５が係止できれば良いので、例えば、前記開閉扉５の両側縁部５ｃ，５ｄに固着 したバネ板の先端部に設けた凸部が、前記囲い壁１の両側壁１ｂ，１ｃに対応し て設けた溝に保持される形態の係脱具７（図８に示す）など設けて開閉扉５が囲 い壁１に係止できるようにすることもできる。 さらに、係脱具７は、他のフック状のものや紐（図省略）などを用いることも できる。

【００１３】 また、結束紐８を、図１と図３に示すように、前記作業台４上に古新聞紙１１ を十文字掛けできるように各側壁１ａ，１ｂ，１ｃ及び横枠２の上縁より吊垂す る。 この結束紐８の掛け方は、図３のような十字掛けの他に、キ字掛け（図省略） や、一本掛け（図省略）にしても古新聞紙１１を積層して結束できれば良い。

【００１４】 さらに、図１、図２及び図３に示すように、各側壁１ａ，１ｂ，１ｃの上部及 び横枠２の中間部に結束紐８を仮止めする仮止手段９を設ける。 その仮止手段９としては、図３に示すように、断面ユ字型に紐の径よりも狭い 間隔に折曲げ形成した仮止具を取り付けるか又はそれぞれ突起形成する仮止部を 一体的形成する。 その折曲げ方向は、図１に示すように横向きでにしても、また下向きにしても どちらでも挟み止めることができれば良い。 またこれとは別に各側壁の上辺に単に紐の径よりも狭い幅の切込み（図省略） を入れても良い。

【００１５】

【考案の作用並びに効果】

本考案によって、囲い壁１内にあらかじめ結束紐８を置いて、その囲い壁１内 に納められた古新聞紙１１を、図５に示すように、結束紐８で簡単に纏めて縛り 着けることができる。 そして結束した古新聞紙１１は、図６に示すように、台車３に載せたままで囲 い壁１を外すようにして古新聞紙１１の重さは感じないで簡単に取り出せる。 取り出した結束した古新聞紙１１は、図７に示すように、台車３に載せたまま で持上げ労力を要せずに開閉扉５を引いて軽く運搬移動できる。 なお、古新聞紙１１を囲い壁１内に納めたままでも台車３に載せた状態となっ ているので全体を押せば軽く移動させることができ、また台車３又は開閉扉５に 引き紐を設ければその紐を引っ張って移動させこともできる利点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図。

【図２】図１の正面図。

【図３】図１の平面図。

【図４】図３におけるＡ−Ａ線縦断側面図。

【図５】囲壁箱内で古新聞紙を縛った状態を示す縦断側
面図。

【図６】囲壁箱内から古新聞紙を出そうとしている状態
を示す縦断側面図。

【図７】古新聞紙を載せた台車を引いている状態を示す
縦断側面図。

【図８】別の態様の係脱具の要部の（イ）が開閉扉を閉
めた状態を、（ロ）が開閉扉を開いた状態を示す各水平
端面図。

【符号の説明】

１ 囲い壁 １ａ 囲い壁の側壁 １ｂ 囲い壁の側壁 １ｃ 囲い壁の側壁 ２ 横枠 ３ 台車 ５ 開閉扉 ６ ヒンジ ４ 作業台 ５ａ 開閉扉の上縁部 ７ 係脱具 ８ 結束紐 ９ 仮止手段 １０ キャスタ− １１ 古新聞紙

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 新聞紙の四つ折りサイズよりも僅かに広
   い底面開放空間を保持して三側壁（１ａ），（１ｂ），
   （１ｃ）のみから成り且つ開放側上縁間に横枠２を架設
   して成る三方囲い壁（１）と、前記囲い壁（１）に納る
   台車（３）に前記開放側空間を塞ぐ開閉扉（５）をヒン
   ジ（６）を介して連結した作業台（４）とから成り、前
   記開閉扉（５）を前記囲い壁（１）に係脱具（７）を介
   して係止可能としたことを特徴とする古新聞紙結束収納
   箱。
2. 【請求項２】 結束紐（８）を前記作業台（４）上に十
   文字掛けできるように各側壁（１ａ），（１ｂ），（１
   ｃ）及び横枠（２）の上縁より吊垂して成る請求項１記
   載の古新聞紙結束収納箱。
3. 【請求項３】 各側壁（１ａ），（１ｂ），（１ｃ）の
   上部に及び横枠（２）に結束紐（８）を仮止めする仮止
   手段（９）を設けて成る請求項１又は２記載の古新聞紙
   結束収納箱。