JPH0594759A - 陰極線管用傍熱型陰極及びその製造方法 - Google Patents
陰極線管用傍熱型陰極及びその製造方法Info
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- JPH0594759A JPH0594759A JP28032791A JP28032791A JPH0594759A JP H0594759 A JPH0594759 A JP H0594759A JP 28032791 A JP28032791 A JP 28032791A JP 28032791 A JP28032791 A JP 28032791A JP H0594759 A JPH0594759 A JP H0594759A
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- metal sleeve
- ray tube
- metal
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 上方にカソードを設け,下部に加熱用ヒータ
を配置した金属製パイプを形成した陰極線管用傍熱型陰
極において,ヒータとカソードとの温度差を少なくし,
熱効率を向上させ,ヒータの消費電力を小さくし,か
つ,製造の容易なものとする。 【構成】 高融点金属スリーブ1の一端に対向する他端
に,拡げ加工又は絞り加工を施する。これを製造するに
は,円筒パイプの両端開口から,少なくとも一方は先端
部にテーパ面を有する一対の芯金を対向させて挿入し
て,円筒パイプの内側で突き合わせ,夫々の芯金を突き
合わせた部分に生じるテーパ面と円筒パイプの内面との
間に隙間を形成し,隙間に対応する外周面側から段付き
加工治具を押し当てた状態で,円筒パイプを回転させる
ことにより,円筒パイプの内周面に突出部を形成する。
を配置した金属製パイプを形成した陰極線管用傍熱型陰
極において,ヒータとカソードとの温度差を少なくし,
熱効率を向上させ,ヒータの消費電力を小さくし,か
つ,製造の容易なものとする。 【構成】 高融点金属スリーブ1の一端に対向する他端
に,拡げ加工又は絞り加工を施する。これを製造するに
は,円筒パイプの両端開口から,少なくとも一方は先端
部にテーパ面を有する一対の芯金を対向させて挿入し
て,円筒パイプの内側で突き合わせ,夫々の芯金を突き
合わせた部分に生じるテーパ面と円筒パイプの内面との
間に隙間を形成し,隙間に対応する外周面側から段付き
加工治具を押し当てた状態で,円筒パイプを回転させる
ことにより,円筒パイプの内周面に突出部を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,陰極線管用傍熱型陰
極,特に,テレビジョン用受像管,オシロスコープ用観
測管または撮像管などの陰極線管に用いられる傍熱型陰
極線用陰極及びその製造方法に関する。
極,特に,テレビジョン用受像管,オシロスコープ用観
測管または撮像管などの陰極線管に用いられる傍熱型陰
極線用陰極及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,この種の陰極線管用傍熱型陰極と
しては,特開昭61−288339号公報に開示された
ものがある。この公報に開示されている陰極線管用傍熱
型陰極は,加熱用ヒータと,同ヒータを内蔵する一端閉
塞の金属製円筒パイプと,同パイプの閉塞端壁外面に付
設された金属製のカップ及びカップ内部に内蔵された電
子放射性カソードとを備えている。
しては,特開昭61−288339号公報に開示された
ものがある。この公報に開示されている陰極線管用傍熱
型陰極は,加熱用ヒータと,同ヒータを内蔵する一端閉
塞の金属製円筒パイプと,同パイプの閉塞端壁外面に付
設された金属製のカップ及びカップ内部に内蔵された電
子放射性カソードとを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上述し
た従来の技術にあっては,加熱用ヒータを内蔵する一端
閉塞の金属製円筒パイプの閉塞端壁外面に金属製のカッ
プを溶接し,その内部に電子放射性カソード部を内蔵す
る構成を有するので,加熱用ヒータと電子放射性カソー
ドとの間には,金属製円筒パイプの閉鎖端壁およびカッ
プの底面が介在しており,電子放射性カソードは,これ
ら2枚の金属板を介して加熱される。このため,加熱ヒ
ータからの輻射熱が,金属製パイプやカップから放射
し,輻射熱損失が大きくなり,ヒータとカソードとの間
に大きな温度差が生じ,熱効率が劣り,ヒータの消費電
力が大きくなる等の問題点があった。更に,支持部材に
取り付ける際に,取り付けが困難であるという欠点があ
った。そこで,本発明の第1技術的課題は,上方にカソ
ードを設け,下部に加熱用ヒータを配置した金属製パイ
プを形成した陰極線管用傍熱型陰極において,支持部材
に取り付けることが容易な陰極線管用傍熱型陰極を提供
することにある。また,本発明の第2技術的課題は,前
記陰極線管用傍熱型陰極において,加熱用ヒータを加熱
し,カソードを加熱する際,ヒータとカソードとの温度
差を少なくし,熱効率を向上させ,ヒータの消費電力を
小さくした陰極線管用傍熱型陰極を提供することにあ
る。また,本発明の第3技術的課題は,前記陰極線管用
傍熱型陰極に用いる金属スリーブの製造方法を提供する
ことにある。更に,本発明の第4技術的課題は,製造の
容易である陰極線管用傍熱型陰極を製造する方法を提供
することにある。
た従来の技術にあっては,加熱用ヒータを内蔵する一端
閉塞の金属製円筒パイプの閉塞端壁外面に金属製のカッ
プを溶接し,その内部に電子放射性カソード部を内蔵す
る構成を有するので,加熱用ヒータと電子放射性カソー
ドとの間には,金属製円筒パイプの閉鎖端壁およびカッ
プの底面が介在しており,電子放射性カソードは,これ
ら2枚の金属板を介して加熱される。このため,加熱ヒ
ータからの輻射熱が,金属製パイプやカップから放射
し,輻射熱損失が大きくなり,ヒータとカソードとの間
に大きな温度差が生じ,熱効率が劣り,ヒータの消費電
力が大きくなる等の問題点があった。更に,支持部材に
取り付ける際に,取り付けが困難であるという欠点があ
った。そこで,本発明の第1技術的課題は,上方にカソ
ードを設け,下部に加熱用ヒータを配置した金属製パイ
プを形成した陰極線管用傍熱型陰極において,支持部材
に取り付けることが容易な陰極線管用傍熱型陰極を提供
することにある。また,本発明の第2技術的課題は,前
記陰極線管用傍熱型陰極において,加熱用ヒータを加熱
し,カソードを加熱する際,ヒータとカソードとの温度
差を少なくし,熱効率を向上させ,ヒータの消費電力を
小さくした陰極線管用傍熱型陰極を提供することにあ
る。また,本発明の第3技術的課題は,前記陰極線管用
傍熱型陰極に用いる金属スリーブの製造方法を提供する
ことにある。更に,本発明の第4技術的課題は,製造の
容易である陰極線管用傍熱型陰極を製造する方法を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,一端に
カソードを収容するためのカソード収容部を有し,他端
側に前記カソード収容部を加熱する加熱部とを有する高
融点金属スリーブを備えた陰極線管用傍熱型陰極におい
て,前記金属スリーブの径を他端において変化させたこ
とを特徴とする陰極線管用傍熱型陰極が得られる。本発
明によれば,前記陰極線管用傍熱型陰極において,前記
金属スリーブは,一端側に内部に突出部を形成するよう
に絞り加工が施されていることを特徴とする陰極線管用
傍熱型陰極が得られる。本発明によれば,円筒パイプの
両端開口から,少なくとも一方は先端部にテーパ面を有
する一対の芯金を対向させて挿入して,前記円筒パイプ
の内側で突き合わせて,前記夫々の芯金を突き合わせた
部分に生じるテーパ面と前記円筒パイプの内面との間に
隙間を形成し,前記隙間に対応する外周面側から段付き
加工治具を押し当てた状態で,前記円筒パイプを回転さ
せることにより,前記円筒パイプの内周面に突出部を形
成することを特徴とする陰極線管用傍熱型陰極用金属ス
リーブの製造方法が得られる。本発明によれば,前記加
工法によって得られた金属パイプの一端から金属製円板
を挿入して,前記パイプの内周面と前記金属製円板とに
より当該パイプ内に空間を規定し,前記パイプ内空間に
カソードを挿入して,前記金属製円板と前記カソードと
を接合することを特徴とする陰極線管用傍熱型陰極の製
造方法が得られる。
カソードを収容するためのカソード収容部を有し,他端
側に前記カソード収容部を加熱する加熱部とを有する高
融点金属スリーブを備えた陰極線管用傍熱型陰極におい
て,前記金属スリーブの径を他端において変化させたこ
とを特徴とする陰極線管用傍熱型陰極が得られる。本発
明によれば,前記陰極線管用傍熱型陰極において,前記
金属スリーブは,一端側に内部に突出部を形成するよう
に絞り加工が施されていることを特徴とする陰極線管用
傍熱型陰極が得られる。本発明によれば,円筒パイプの
両端開口から,少なくとも一方は先端部にテーパ面を有
する一対の芯金を対向させて挿入して,前記円筒パイプ
の内側で突き合わせて,前記夫々の芯金を突き合わせた
部分に生じるテーパ面と前記円筒パイプの内面との間に
隙間を形成し,前記隙間に対応する外周面側から段付き
加工治具を押し当てた状態で,前記円筒パイプを回転さ
せることにより,前記円筒パイプの内周面に突出部を形
成することを特徴とする陰極線管用傍熱型陰極用金属ス
リーブの製造方法が得られる。本発明によれば,前記加
工法によって得られた金属パイプの一端から金属製円板
を挿入して,前記パイプの内周面と前記金属製円板とに
より当該パイプ内に空間を規定し,前記パイプ内空間に
カソードを挿入して,前記金属製円板と前記カソードと
を接合することを特徴とする陰極線管用傍熱型陰極の製
造方法が得られる。
【0005】
【作用】本発明においては,高融点金属スリーブは,一
端側の周面に沿って絞り加工が施され,内周面に沿って
突出部が設けられている。また,この高融点金属スリー
ブは,他端は,熱効率や製造の容易性を考慮して径を変
化させている。この高融点金属スリーブは,回転するパ
イプ材料に芯金を両端から挿入して,段付き加工工具を
押し当てるだけで容易に製造ができる。本発明において
は,一端部の周面に沿って絞り加工が施されることで内
周面に沿って突出部が設けられた高融点金属スリーブの
空間内にろう材粉末を塗布した金属製円板を挿入して,
この突出部に着座させて,加熱するだけでカソードを収
容する空間を容易に形成することができ,カソードをこ
の空間内に収容するのみで簡単に陰極線管用傍熱型陰極
が製造できる。本発明においては,金属製円板で形成さ
れた空間内の加熱ヒータを加熱させることで,その輻射
熱は,熱吸収性膜によって金属スリーブに効率的に吸収
される。この吸収された輻射熱は,金属スリーブの上部
に一体に形成されたカソード収容部と金属製円板とに伝
達され,カソード収容部に内蔵されたカソードを加熱す
る。
端側の周面に沿って絞り加工が施され,内周面に沿って
突出部が設けられている。また,この高融点金属スリー
ブは,他端は,熱効率や製造の容易性を考慮して径を変
化させている。この高融点金属スリーブは,回転するパ
イプ材料に芯金を両端から挿入して,段付き加工工具を
押し当てるだけで容易に製造ができる。本発明において
は,一端部の周面に沿って絞り加工が施されることで内
周面に沿って突出部が設けられた高融点金属スリーブの
空間内にろう材粉末を塗布した金属製円板を挿入して,
この突出部に着座させて,加熱するだけでカソードを収
容する空間を容易に形成することができ,カソードをこ
の空間内に収容するのみで簡単に陰極線管用傍熱型陰極
が製造できる。本発明においては,金属製円板で形成さ
れた空間内の加熱ヒータを加熱させることで,その輻射
熱は,熱吸収性膜によって金属スリーブに効率的に吸収
される。この吸収された輻射熱は,金属スリーブの上部
に一体に形成されたカソード収容部と金属製円板とに伝
達され,カソード収容部に内蔵されたカソードを加熱す
る。
【0006】
【実施例】以下,本発明の実施例について,図面を参照
して説明する。図1は本発明の第1実施例を示したもの
である。1は金属製,例えば,材質がモリブデンである
パイプで形成された金属スリーブであって,一端部寄り
に内側を絞って形成した突出部2を有する。3は高融点
金属製円板であって,金属スリーブ1と同様にモリブデ
ンで形成されている。この金属製円板3を,金属スリー
ブ1の内部に挿入し,前述の突出部2にこの円板外周面
を当接させ,金属スリーブ1の外周からスポット溶接
し,金属スリーブ1の内部に固定する。従って,金属ス
リーブ1への金属製円板3の固着により,金属スリーブ
1を上部にカソード4を収容するカソード収容部5が,
下部に加熱ヒータ6を配置するための加熱部7が形成さ
れるように構成されている。カソード収容部5の内部に
は,陰極を形成されたカソード4が充填されており,加
熱部7の内周面には,熱吸収性膜8が形成されている。
この加熱部7の端縁には,熱シールドへの支持のための
外方向に開いた陰極支持用のスカート7aが形成されて
いる。そして,加熱部7の内部に加熱ヒータが配置され
ている。ここで,熱吸収膜8としては,公知の平均粒子
径が5μm以下の高融点金属粉末,例えば,タングステ
ン粉末を含有する焼結膜を使用する。開口は,端部に行
くに従って大きくなるスカート部7aを有することで,
組み立ての際のヒータの挿入を容易とすることができ
る。
して説明する。図1は本発明の第1実施例を示したもの
である。1は金属製,例えば,材質がモリブデンである
パイプで形成された金属スリーブであって,一端部寄り
に内側を絞って形成した突出部2を有する。3は高融点
金属製円板であって,金属スリーブ1と同様にモリブデ
ンで形成されている。この金属製円板3を,金属スリー
ブ1の内部に挿入し,前述の突出部2にこの円板外周面
を当接させ,金属スリーブ1の外周からスポット溶接
し,金属スリーブ1の内部に固定する。従って,金属ス
リーブ1への金属製円板3の固着により,金属スリーブ
1を上部にカソード4を収容するカソード収容部5が,
下部に加熱ヒータ6を配置するための加熱部7が形成さ
れるように構成されている。カソード収容部5の内部に
は,陰極を形成されたカソード4が充填されており,加
熱部7の内周面には,熱吸収性膜8が形成されている。
この加熱部7の端縁には,熱シールドへの支持のための
外方向に開いた陰極支持用のスカート7aが形成されて
いる。そして,加熱部7の内部に加熱ヒータが配置され
ている。ここで,熱吸収膜8としては,公知の平均粒子
径が5μm以下の高融点金属粉末,例えば,タングステ
ン粉末を含有する焼結膜を使用する。開口は,端部に行
くに従って大きくなるスカート部7aを有することで,
組み立ての際のヒータの挿入を容易とすることができ
る。
【0007】図2は,本発明の第2実施例を示したもの
で,この実施例では,金属製,例えば,材質がモリブデ
ンであるパイプで形成された金属スリーブ1´は一端寄
りを絞って,上部を漏斗状に,下部を円筒状に形成して
いる。この金属スリーブ1´に第1実施例と同様にモリ
ブデンで形成されている金属製円板3´をその継ぎ目内
部に挿入して,金属スリーブ1´の外部からスポット溶
接し,金属スリーブ1´の内部に固着している。従っ
て,金属スリーブ1´への金属製円板3´の固着によ
り,金属スリーブ1´を上部に漏斗状のカソード4´の
カソード収容部5´が,下部に円筒状の加熱ヒータ6´
を配置するための加熱部7´が形成されるように構成し
ている。そして,第2実施例では,第1実施例と同様
に,カソード収容部5´の内部には,陰極を形成された
カソード4´が充填されており,加熱部7´の内周面に
は,熱吸収性膜8´が形成されている。この加熱部7´
の端縁にも,外方向に開いた陰極支持用のスカート7´
aが形成されている。そして,加熱部7´の内部に加熱
ヒータ6´を配置している。図1及び図2において,ス
カート部7a及び7´aは,シールドへの支持するため
に,外方に広がった形状を有するが内方に狭まる構造と
することで,より熱効率を高めることができる。
で,この実施例では,金属製,例えば,材質がモリブデ
ンであるパイプで形成された金属スリーブ1´は一端寄
りを絞って,上部を漏斗状に,下部を円筒状に形成して
いる。この金属スリーブ1´に第1実施例と同様にモリ
ブデンで形成されている金属製円板3´をその継ぎ目内
部に挿入して,金属スリーブ1´の外部からスポット溶
接し,金属スリーブ1´の内部に固着している。従っ
て,金属スリーブ1´への金属製円板3´の固着によ
り,金属スリーブ1´を上部に漏斗状のカソード4´の
カソード収容部5´が,下部に円筒状の加熱ヒータ6´
を配置するための加熱部7´が形成されるように構成し
ている。そして,第2実施例では,第1実施例と同様
に,カソード収容部5´の内部には,陰極を形成された
カソード4´が充填されており,加熱部7´の内周面に
は,熱吸収性膜8´が形成されている。この加熱部7´
の端縁にも,外方向に開いた陰極支持用のスカート7´
aが形成されている。そして,加熱部7´の内部に加熱
ヒータ6´を配置している。図1及び図2において,ス
カート部7a及び7´aは,シールドへの支持するため
に,外方に広がった形状を有するが内方に狭まる構造と
することで,より熱効率を高めることができる。
【0008】図3は,第3実施例を模式的に示したもの
で,この実施例では,金属スリーブ1の内部を金属製円
板2で形成し,カソード収容部3を形成し,このカソー
ド収容部3にカソード4を充填し,金属スリーブ1に電
線105を接続して,通電する。この通電によって,金
属スリーブ1自体が加熱ヒータ化したものである。尚,
第3実施例において,ヒータを挿入する必要がないた
め,スカート部は形成されていない。
で,この実施例では,金属スリーブ1の内部を金属製円
板2で形成し,カソード収容部3を形成し,このカソー
ド収容部3にカソード4を充填し,金属スリーブ1に電
線105を接続して,通電する。この通電によって,金
属スリーブ1自体が加熱ヒータ化したものである。尚,
第3実施例において,ヒータを挿入する必要がないた
め,スカート部は形成されていない。
【0009】図4は,第1乃至第3実施例の陰極を吊り
下げるための構成を示す図である。この構成は,いわゆ
る吊り下げ型の陰極管用傍熱型陰極である。金属スリー
ブ1´の外周に4本の細いW−Re材質の陰極支持用線
9が設けられている。この陰極支持用線9の端部は,F
e−Cr製の熱シールド10に取り付けられている。
尚,本発明の第1乃至第4の実施例では,Mo円板をス
リーブ内に挿入して深絞りし,スポット溶接した形状で
あるが,Mo円板の代りに円板状の底部を有するMo製
カップ部材を挿入してもその効果は何等変らない。
下げるための構成を示す図である。この構成は,いわゆ
る吊り下げ型の陰極管用傍熱型陰極である。金属スリー
ブ1´の外周に4本の細いW−Re材質の陰極支持用線
9が設けられている。この陰極支持用線9の端部は,F
e−Cr製の熱シールド10に取り付けられている。
尚,本発明の第1乃至第4の実施例では,Mo円板をス
リーブ内に挿入して深絞りし,スポット溶接した形状で
あるが,Mo円板の代りに円板状の底部を有するMo製
カップ部材を挿入してもその効果は何等変らない。
【0010】図5は本発明の第5実施例に係る陰極線管
用傍熱型陰極の金属スリーブの先端部を示す図である。
図5に示す実施例では,材質がモリブデンである金属ス
リーブ51は一端部寄りを絞って溝59が形成されてい
る。この絞った溝に対向する内面に突出部52が形成さ
れている。
用傍熱型陰極の金属スリーブの先端部を示す図である。
図5に示す実施例では,材質がモリブデンである金属ス
リーブ51は一端部寄りを絞って溝59が形成されてい
る。この絞った溝に対向する内面に突出部52が形成さ
れている。
【0011】図6は図5の金属スリーブを製造する方法
を実施するための装置の一例を示す図である。図6に示
すように装置は,旋盤であって,モータ60によって駆
動されるドリルチャック61は,その一端にモリブデン
パイプ材料を固定するためのもう一つのチャック62を
備えている。このチャック62の先端部に対向して,水
平方向に沿って摺動可能な固定台63が設けられてい
る。この固定台63の摺動方向に対して交差する方向に
移動可能な段付き加工治具64が設けられ,この段付き
加工治具64に対向してエアーヒータ65が設けられて
いる。モリブデンパイプ材料を段付き加工治具64を用
いて加工する際には,このエアーヒータ65からモリブ
デンパイプ材料へ熱風が送られる。
を実施するための装置の一例を示す図である。図6に示
すように装置は,旋盤であって,モータ60によって駆
動されるドリルチャック61は,その一端にモリブデン
パイプ材料を固定するためのもう一つのチャック62を
備えている。このチャック62の先端部に対向して,水
平方向に沿って摺動可能な固定台63が設けられてい
る。この固定台63の摺動方向に対して交差する方向に
移動可能な段付き加工治具64が設けられ,この段付き
加工治具64に対向してエアーヒータ65が設けられて
いる。モリブデンパイプ材料を段付き加工治具64を用
いて加工する際には,このエアーヒータ65からモリブ
デンパイプ材料へ熱風が送られる。
【0012】図7(a)及び(b)は図6の金属スリー
ブ製造装置にモリブデンパイプ材料を取り付けたときの
チャック部分の拡大図である。図7(a)に示すよう
に,パイプ素材16を旋盤のチャック52に固定して,
両端から一対の芯金17,17´が挿入される。この一
対の芯金17,17´は夫々対向する端部の角部にテー
パ面を有し,互いに突合せたときの芯金17,17´テ
ーパ面とパイプ素材16の内周面とで隙間18を形成す
る。この芯金17,17´の突合わせ面位置に対応する
パイプ素材16の位置に,このパイプ外側から段付き加
工工具14を押しあてて,図7(b)に示すように,絞
り込みパイプ素材16の外周面に窪み59及びこれに対
応する内周面には,突出部52を形成する。続いて,上
記加工を施したパイプ素材16を予め定められた長さ寸
法に切断して,図5に示す金属スリーブ51が形成され
る。
ブ製造装置にモリブデンパイプ材料を取り付けたときの
チャック部分の拡大図である。図7(a)に示すよう
に,パイプ素材16を旋盤のチャック52に固定して,
両端から一対の芯金17,17´が挿入される。この一
対の芯金17,17´は夫々対向する端部の角部にテー
パ面を有し,互いに突合せたときの芯金17,17´テ
ーパ面とパイプ素材16の内周面とで隙間18を形成す
る。この芯金17,17´の突合わせ面位置に対応する
パイプ素材16の位置に,このパイプ外側から段付き加
工工具14を押しあてて,図7(b)に示すように,絞
り込みパイプ素材16の外周面に窪み59及びこれに対
応する内周面には,突出部52を形成する。続いて,上
記加工を施したパイプ素材16を予め定められた長さ寸
法に切断して,図5に示す金属スリーブ51が形成され
る。
【0013】図8は図5の金属スリーブを用いて構成し
た本発明の第5実施例に係る陰極線管用傍熱型陰極の一
部分を示したものである。図8において,材質がモリブ
デンである金属スリーブ51は,一端寄りを内側に絞っ
て形成した突出部52を有する。これにより,金属スリ
ーブ51の内側は,上下2つの空間に区分される。金属
製円板53を金属スリーブ51の上部空間に一端から挿
入して,突出部52に載置して底部と係合させる。続い
て,ポーラスなカソード54を挿入し,次に,金属スリ
ーブ51の外周から,カソードに通電して金属製円板5
3とカソード54とを溶接する。この場合,金属スリー
ブ51への金属製円板53の溶接を行うことにより,金
属スリーブ51に固着しても良い。この実施例では,金
属スリーブのカソード収容部以外で,図面では下側空間
の内周面には,熱吸収性膜55が形成されている。ま
た,カソード54としては,タングステン系焼結体にB
a系エミッタ材を含浸させた含浸カソードを使用する。
また,カソード54の表面は電子の放射を容易にするよ
うに,オスミニウム膜57が設けられている。一方,熱
吸収性膜55としては,従来の技術で開示されているよ
うな,平均粒子径が5μm以下の高融金属粉末,例え
ば,タングステン粉末を含有する焼結膜を使用する。図
5で示される金属スリーブ51に金属製円板53を挿入
し,更に,カソード54を挿入して,周囲から電気溶接
を行うと,カソード54と金属製円板53とは完全に接
合される。カソード以外の内周面に熱吸収性膜55およ
び加熱用ヒータ56を挿入して,図8に示す陰極線管用
傍熱型陰極が得られる。下記の表1は図8の陰極線管用
傍熱型陰極の具体例を示している。実験によれば,金属
スリーブの径が小さいほど,また,薄いものほど効率が
良くなることが判明した。尚,カソード収容部の長さ
は,スリーブの全長5.75mmに対して約0.4〜0.
7mm位である。また,このように構成された使用に際し
ても,円板とスリーブ内面の隙間から電子が漏れること
はない。
た本発明の第5実施例に係る陰極線管用傍熱型陰極の一
部分を示したものである。図8において,材質がモリブ
デンである金属スリーブ51は,一端寄りを内側に絞っ
て形成した突出部52を有する。これにより,金属スリ
ーブ51の内側は,上下2つの空間に区分される。金属
製円板53を金属スリーブ51の上部空間に一端から挿
入して,突出部52に載置して底部と係合させる。続い
て,ポーラスなカソード54を挿入し,次に,金属スリ
ーブ51の外周から,カソードに通電して金属製円板5
3とカソード54とを溶接する。この場合,金属スリー
ブ51への金属製円板53の溶接を行うことにより,金
属スリーブ51に固着しても良い。この実施例では,金
属スリーブのカソード収容部以外で,図面では下側空間
の内周面には,熱吸収性膜55が形成されている。ま
た,カソード54としては,タングステン系焼結体にB
a系エミッタ材を含浸させた含浸カソードを使用する。
また,カソード54の表面は電子の放射を容易にするよ
うに,オスミニウム膜57が設けられている。一方,熱
吸収性膜55としては,従来の技術で開示されているよ
うな,平均粒子径が5μm以下の高融金属粉末,例え
ば,タングステン粉末を含有する焼結膜を使用する。図
5で示される金属スリーブ51に金属製円板53を挿入
し,更に,カソード54を挿入して,周囲から電気溶接
を行うと,カソード54と金属製円板53とは完全に接
合される。カソード以外の内周面に熱吸収性膜55およ
び加熱用ヒータ56を挿入して,図8に示す陰極線管用
傍熱型陰極が得られる。下記の表1は図8の陰極線管用
傍熱型陰極の具体例を示している。実験によれば,金属
スリーブの径が小さいほど,また,薄いものほど効率が
良くなることが判明した。尚,カソード収容部の長さ
は,スリーブの全長5.75mmに対して約0.4〜0.
7mm位である。また,このように構成された使用に際し
ても,円板とスリーブ内面の隙間から電子が漏れること
はない。
【0014】
【表1】
【0015】図9は本発明の第6実施例に係る傍熱型陰
極の金属スリーブの先端を示す断面図である。図9に示
す金属スリーブ51´の絞り部分は,カソード54を構
成するパイプ内面の突出部52´の一面52a´が中心
軸方向に対して直角であり,他面が52b´がテーパ面
を形成している。この構成では,製造の際,底面52a
´に載置される金属製円板53を,第5の実施例に比較
して極めて安定に着座させることができる。第6実施例
に係る金属スリーブ51´は,図10に示された方法に
より製造されている。簡単に言えば,図10(a)及び
(b)は,図6で示される装置と段付け加工治具14お
よび一対の芯金17,21の形状が異なる他は同様な構
成を有する。図10(a)に示すように,パイプ素材1
6を旋盤に固定して,金属スリーブを形成したときに,
カソード収容部となる一端から,端部が中心軸と直角な
平面でテーパ面を有しない芯金21を挿入し,一方,他
端から図7(a),(b)の芯金17と同様なものを挿
入する。突き合わせたとき,芯金17のこの芯金17の
テーパ面17aと芯金21の端面21aとで隙間28を
形成する。この隙間28を形成する突合わせ面の位置に
対応する軸方向のパイプ外周面の位置に,パイプ外部か
ら,パイプ外周面に対して垂直な面14a´を有する先
端の尖った段付け加工治具14を押し当てて,図10
(b)に示すように絞り込み,パイプ素材16の外周に
窪み59´およびこれの位置に対応する位置の内周部分
に突出部52´を形成する。
極の金属スリーブの先端を示す断面図である。図9に示
す金属スリーブ51´の絞り部分は,カソード54を構
成するパイプ内面の突出部52´の一面52a´が中心
軸方向に対して直角であり,他面が52b´がテーパ面
を形成している。この構成では,製造の際,底面52a
´に載置される金属製円板53を,第5の実施例に比較
して極めて安定に着座させることができる。第6実施例
に係る金属スリーブ51´は,図10に示された方法に
より製造されている。簡単に言えば,図10(a)及び
(b)は,図6で示される装置と段付け加工治具14お
よび一対の芯金17,21の形状が異なる他は同様な構
成を有する。図10(a)に示すように,パイプ素材1
6を旋盤に固定して,金属スリーブを形成したときに,
カソード収容部となる一端から,端部が中心軸と直角な
平面でテーパ面を有しない芯金21を挿入し,一方,他
端から図7(a),(b)の芯金17と同様なものを挿
入する。突き合わせたとき,芯金17のこの芯金17の
テーパ面17aと芯金21の端面21aとで隙間28を
形成する。この隙間28を形成する突合わせ面の位置に
対応する軸方向のパイプ外周面の位置に,パイプ外部か
ら,パイプ外周面に対して垂直な面14a´を有する先
端の尖った段付け加工治具14を押し当てて,図10
(b)に示すように絞り込み,パイプ素材16の外周に
窪み59´およびこれの位置に対応する位置の内周部分
に突出部52´を形成する。
【0016】図11は本発明の第6実施例に係る陰極線
管用傍熱型陰極の先端部を示したものである。第6実施
例に係る傍熱型陰極は第5実施例に係る傍熱型陰極と
は,金属スリーブ51´の絞り部分59´の形状が異な
る他は,同様の構成を有する。図9に示す金属スリーブ
51´に金属製円板53を挿入し,更に,カソード側の
円板に載置するように挿入して,周囲から電気溶接を行
うと,カソード54と金属製円板53とは完全に接合さ
れる。また,カソード54の表面は電子の放射を容易に
するように,オスミニウム膜57が設けられている。第
5実施例と同様にして,カソード以外の内周面に図8と
同様に,熱吸収膜55および加熱用ヒータ56を挿入し
て,図9に示す陰極線管用傍熱型陰極を得ることができ
る。このような陰極線管用傍熱型陰極は,使用に際して
も円板の突出部52a´との密着性が良く,したがっ
て,スリーブ内面の隙間から電子が漏れることがない。
尚,第6実施例に係るスリーブのカソード収容部の長さ
は,第5実施例と同様に全長5.75mmに対して約0.
4〜0.7mm程度である。
管用傍熱型陰極の先端部を示したものである。第6実施
例に係る傍熱型陰極は第5実施例に係る傍熱型陰極と
は,金属スリーブ51´の絞り部分59´の形状が異な
る他は,同様の構成を有する。図9に示す金属スリーブ
51´に金属製円板53を挿入し,更に,カソード側の
円板に載置するように挿入して,周囲から電気溶接を行
うと,カソード54と金属製円板53とは完全に接合さ
れる。また,カソード54の表面は電子の放射を容易に
するように,オスミニウム膜57が設けられている。第
5実施例と同様にして,カソード以外の内周面に図8と
同様に,熱吸収膜55および加熱用ヒータ56を挿入し
て,図9に示す陰極線管用傍熱型陰極を得ることができ
る。このような陰極線管用傍熱型陰極は,使用に際して
も円板の突出部52a´との密着性が良く,したがっ
て,スリーブ内面の隙間から電子が漏れることがない。
尚,第6実施例に係るスリーブのカソード収容部の長さ
は,第5実施例と同様に全長5.75mmに対して約0.
4〜0.7mm程度である。
【0017】図12(a),(b)および(c)は本発
明の第7実施例に係る陰極線管用傍熱型陰極の金属スリ
ーブを説明するための図である。図12(a)に示す第
7実施例では,材質がモリブデンである金属スリーブ7
1は全長5.75mmで一端寄りを,上端から0.4〜
0.7mmの位置を絞っている。この絞った部分は,内
側空間に突出部72を形成する。図12(b)は図12
(a)のA部分の拡大図で,図12(c)は図12
(b)とは絞り加工度が異なっているが,図12(a)
と同じ部分を示す図である。図12(b)および(c)
を比較しても明らかな通り,絞り加工度の違いによって
突出部72の高さが変化していることがわかる。
明の第7実施例に係る陰極線管用傍熱型陰極の金属スリ
ーブを説明するための図である。図12(a)に示す第
7実施例では,材質がモリブデンである金属スリーブ7
1は全長5.75mmで一端寄りを,上端から0.4〜
0.7mmの位置を絞っている。この絞った部分は,内
側空間に突出部72を形成する。図12(b)は図12
(a)のA部分の拡大図で,図12(c)は図12
(b)とは絞り加工度が異なっているが,図12(a)
と同じ部分を示す図である。図12(b)および(c)
を比較しても明らかな通り,絞り加工度の違いによって
突出部72の高さが変化していることがわかる。
【0018】図13(a)は図12(a)の金属スリー
ブを製造する際に使用される装置の一例を示す図であ
る。図12(a)に示される装置は,旋盤によって構成
され,駆動するドリルチャック81は,その一端にモリ
ブデンパイプを固定するためのもう一つのスリーブチャ
ック82を備えている。このスリーブチャック82の先
端部に対向して,段付き加工治具84が設けられてい
る。この段付き加工治具84は矢印83´で示される水
平方向に沿って摺動可能なように固定台83に設置され
ている。従って,段付き加工治具は,固定台83上で,
チャックに矢印83´で示される近接・離間方向に摺動
が可能である。さらに,この段付き加工治具84とスリ
ーブチャック82との間にエアーヒータ85が配置され
ている。モリブデンパイプ材料を加工治具84を用いて
加工する際には,このエアーヒータ85から熱風が送ら
れる。図13(b)および(c)は図13(a)の金属
スリーブ製造装置の段付き加工治具14の拡大図であ
る。図13(b)に示すように,屈曲した軸84aの先
端部にベアリング84bが,軸84a回りに回転自在に
設けられている。このベアリング84bが回転している
モリブデンパイプ材料の外周面に押圧されると,押圧さ
れたモリブデンパイプの外周面に溝が形成される。この
溝は,固定台83側から離れるに従って次第に浅くなる
ような断面形状を有する。図13(c)に示すように,
この例ではチャックの中心軸に対する偏心位置に,中心
軸94aとこの軸94aの回りに回転可能なベアリング
94bが設けられている。この治具94を図示しない回
転するモリブデンパイプの外周面の予め定められた位置
に押圧するとモリブデンパイプを図12(b)および図
12(c)で示されるような絞り加工することが可能と
なる。
ブを製造する際に使用される装置の一例を示す図であ
る。図12(a)に示される装置は,旋盤によって構成
され,駆動するドリルチャック81は,その一端にモリ
ブデンパイプを固定するためのもう一つのスリーブチャ
ック82を備えている。このスリーブチャック82の先
端部に対向して,段付き加工治具84が設けられてい
る。この段付き加工治具84は矢印83´で示される水
平方向に沿って摺動可能なように固定台83に設置され
ている。従って,段付き加工治具は,固定台83上で,
チャックに矢印83´で示される近接・離間方向に摺動
が可能である。さらに,この段付き加工治具84とスリ
ーブチャック82との間にエアーヒータ85が配置され
ている。モリブデンパイプ材料を加工治具84を用いて
加工する際には,このエアーヒータ85から熱風が送ら
れる。図13(b)および(c)は図13(a)の金属
スリーブ製造装置の段付き加工治具14の拡大図であ
る。図13(b)に示すように,屈曲した軸84aの先
端部にベアリング84bが,軸84a回りに回転自在に
設けられている。このベアリング84bが回転している
モリブデンパイプ材料の外周面に押圧されると,押圧さ
れたモリブデンパイプの外周面に溝が形成される。この
溝は,固定台83側から離れるに従って次第に浅くなる
ような断面形状を有する。図13(c)に示すように,
この例ではチャックの中心軸に対する偏心位置に,中心
軸94aとこの軸94aの回りに回転可能なベアリング
94bが設けられている。この治具94を図示しない回
転するモリブデンパイプの外周面の予め定められた位置
に押圧するとモリブデンパイプを図12(b)および図
12(c)で示されるような絞り加工することが可能と
なる。
【0019】図14(a)は金属スリーブの端部の加工
装置を示す図で,図14(b)および(c)はモリブデ
ンパイプに互いに異なる加工を施すための刃を示す図で
ある。図14(a)において,モリブデンパイプの端部
加工装置は,図13(a)で示す装置の固定台83の治
具位置に図14(b)および(c)で示す刃が設けられ
ている他は,図13(a)の装置と同様な構成を有す
る。モリブデンパイプの他端には,刃31を押圧するだ
けで,前述の図1乃至図4で示すようなスカート部7´
は勿論のこと,所望の開口形状を有する金属スリーブが
得られる。図14(b)は,スカート部7a´の開口端
を拡げる形状(フレアー形状)にするための刃を示して
おり,その縦断面の先端部の角は40°である。図14
(c)は開口端を絞り加工するための刃を示しており,
この刃32は平板状で,表裏をなす面のうちの一面が傾
斜し,先端部が尖っている。この傾斜面32aにモリブ
デンパイプの端部が接触して,内方に折れ曲り,開口端
が窄んだ形状に形成される。
装置を示す図で,図14(b)および(c)はモリブデ
ンパイプに互いに異なる加工を施すための刃を示す図で
ある。図14(a)において,モリブデンパイプの端部
加工装置は,図13(a)で示す装置の固定台83の治
具位置に図14(b)および(c)で示す刃が設けられ
ている他は,図13(a)の装置と同様な構成を有す
る。モリブデンパイプの他端には,刃31を押圧するだ
けで,前述の図1乃至図4で示すようなスカート部7´
は勿論のこと,所望の開口形状を有する金属スリーブが
得られる。図14(b)は,スカート部7a´の開口端
を拡げる形状(フレアー形状)にするための刃を示して
おり,その縦断面の先端部の角は40°である。図14
(c)は開口端を絞り加工するための刃を示しており,
この刃32は平板状で,表裏をなす面のうちの一面が傾
斜し,先端部が尖っている。この傾斜面32aにモリブ
デンパイプの端部が接触して,内方に折れ曲り,開口端
が窄んだ形状に形成される。
【0020】図15は図12の金属スリーブを用いて構
成した本発明の第7実施例に係る陰極線管用傍熱型陰極
を説明するための断面図である。図15において,材質
がモリブデンである金属スリーブ71は,図13乃至図
14に示した装置を用いて,略中央部を内側に絞って形
成され突出部102を有する。これにより,金属スリー
ブ71の内側は,上下2つの空間80a,80bに区画
される。5〜50μmの厚みの金属製円板73を金属ス
リーブ71の上部空間80aに,一端から挿入して,突
出部72に着座させ加熱溶接して接合する。続いて,こ
の空間部80bには,ポーラスなタングステン焼結体の
含浸カソード74が挿入され,次に,金属スリーブ71
の外周から金属製円板73とカソード74とを溶接す
る。この場合,金属スリーブ71への金属製円板73の
溶接を行うことにより,金属スリーブ71に固着しても
良い。
成した本発明の第7実施例に係る陰極線管用傍熱型陰極
を説明するための断面図である。図15において,材質
がモリブデンである金属スリーブ71は,図13乃至図
14に示した装置を用いて,略中央部を内側に絞って形
成され突出部102を有する。これにより,金属スリー
ブ71の内側は,上下2つの空間80a,80bに区画
される。5〜50μmの厚みの金属製円板73を金属ス
リーブ71の上部空間80aに,一端から挿入して,突
出部72に着座させ加熱溶接して接合する。続いて,こ
の空間部80bには,ポーラスなタングステン焼結体の
含浸カソード74が挿入され,次に,金属スリーブ71
の外周から金属製円板73とカソード74とを溶接す
る。この場合,金属スリーブ71への金属製円板73の
溶接を行うことにより,金属スリーブ71に固着しても
良い。
【0021】図16(a)は陰極線管用傍熱型陰極の一
例を示す図である。図16(b)は図16(a)のBで
示される部分の拡大図で,熱吸収性膜は取り除いてあ
る。モリブデンスリーブの下端71aは図16(b)で
示すように,拡げ加工されている。図16(a)で示す
ように,金属スリーブ71のカソード収容部以外で,図
面では下側空間80bの内周面には,熱吸収性膜75が
形成されている。カソード74としては,タングステン
系焼結体にBa系エミッタ材を含浸させた含浸カソード
を使用する。また,表面は電子の放射を容易にするよう
に,オスミニウム膜77が設けられている。熱吸収性膜
75としては,従来の技術で開示されているような,平
均粒子径が5μm以下の高融点金属粉末,例えば,タン
グステン粉末を含有する焼結膜を使用する。このスカー
ト部は,先の図1乃至図4の例と同様に,加熱ヒータ7
8を挿入に容易にし,また,固定するように端部が拡が
る形状となっている。
例を示す図である。図16(b)は図16(a)のBで
示される部分の拡大図で,熱吸収性膜は取り除いてあ
る。モリブデンスリーブの下端71aは図16(b)で
示すように,拡げ加工されている。図16(a)で示す
ように,金属スリーブ71のカソード収容部以外で,図
面では下側空間80bの内周面には,熱吸収性膜75が
形成されている。カソード74としては,タングステン
系焼結体にBa系エミッタ材を含浸させた含浸カソード
を使用する。また,表面は電子の放射を容易にするよう
に,オスミニウム膜77が設けられている。熱吸収性膜
75としては,従来の技術で開示されているような,平
均粒子径が5μm以下の高融点金属粉末,例えば,タン
グステン粉末を含有する焼結膜を使用する。このスカー
ト部は,先の図1乃至図4の例と同様に,加熱ヒータ7
8を挿入に容易にし,また,固定するように端部が拡が
る形状となっている。
【0022】前述の陰極線管用傍熱型陰極は次のように
形成されている。図12で示される金属スリーブに,粉
末状のろう材を金属製円板に塗布して挿入して着座さ
せ,1750℃にて真空中または水素雰囲気中でろう付
けする。図16中の符号76は接合に用いたろう材を示
している。更に,カソード74を挿入して,周囲から電
気溶接を行うと,カソード74以外のスリーブ71の空
間80aの内周面に熱吸収性膜75および加熱用ヒータ
78を挿入して,図16(a)に示すような陰極線管用
傍熱型陰極が得られる。図17(a)は本発明の第8の
実施例に係る陰極線管用傍熱型陰極を示す断面図,図1
7(b)は図17(a)のC部分の拡大図で,熱吸収性
膜は取り除いてある。第8の実施例に係る傍熱型陰極
は,金属スリーブ71の開口端71bが図17(b)で
示すように,絞り加工されている他は,第1の実施例と
同様の構成を有する。この実施例の場合は,開口が狭く
なることで,熱効率を高めることができる。また,カソ
ード74表面は電子の放射を容易にするように,オスミ
ニウム膜77が設けられている。
形成されている。図12で示される金属スリーブに,粉
末状のろう材を金属製円板に塗布して挿入して着座さ
せ,1750℃にて真空中または水素雰囲気中でろう付
けする。図16中の符号76は接合に用いたろう材を示
している。更に,カソード74を挿入して,周囲から電
気溶接を行うと,カソード74以外のスリーブ71の空
間80aの内周面に熱吸収性膜75および加熱用ヒータ
78を挿入して,図16(a)に示すような陰極線管用
傍熱型陰極が得られる。図17(a)は本発明の第8の
実施例に係る陰極線管用傍熱型陰極を示す断面図,図1
7(b)は図17(a)のC部分の拡大図で,熱吸収性
膜は取り除いてある。第8の実施例に係る傍熱型陰極
は,金属スリーブ71の開口端71bが図17(b)で
示すように,絞り加工されている他は,第1の実施例と
同様の構成を有する。この実施例の場合は,開口が狭く
なることで,熱効率を高めることができる。また,カソ
ード74表面は電子の放射を容易にするように,オスミ
ニウム膜77が設けられている。
【0023】
【発明の効果】以上,説明したように,本発明では,金
属製のパイプの内部を分割し,上部にカソード収容部,
下部に内周に熱吸収性膜を形成した加熱用ヒータを配置
する加熱部を設けた金属スリーブを,加熱部内の加熱用
ヒータで加熱すると,その輻射熱が熱吸収性膜に吸収さ
れ,金属スリーブの加熱部からカソード収容部へと金属
製円板を介してカソードに伝達され,カソードを加熱す
る。このような構造のため,ヒータとカソードとの温度
差が少なく、熱効率を向上させ,ヒータの消費電力を小
さくした陰極線管用傍熱型陰極を提供することができる
とともに,金属スリーブの加熱部端部の口径を取付や固
定方法等の便宜及び熱効率等を考慮して拡げたり,縮た
りして所望の形状に変化させることができる陰極線管用
傍熱型陰極を提供することができる。また,本発明によ
れば,金属スリーブ内部に突出部を形成し,この突出部
にろう材粉末を塗布した金属製円板を挿入して着座させ
て加熱して,いわゆるカソード収容部を設けたために,
構成が簡単で製造が容易であり,かつ,カソード収容部
からの電子の漏れのなく丈夫な構造の陰極線管用傍熱型
陰極を提供することができる。本発明によれば,前記陰
極線管用傍熱型陰極に用いる金属スリーブを製造する方
法を提供することができる。本発明によれば,前記スリ
ーブを用いた陰極線管用傍熱型陰極を製造する方法とを
提供することができる。
属製のパイプの内部を分割し,上部にカソード収容部,
下部に内周に熱吸収性膜を形成した加熱用ヒータを配置
する加熱部を設けた金属スリーブを,加熱部内の加熱用
ヒータで加熱すると,その輻射熱が熱吸収性膜に吸収さ
れ,金属スリーブの加熱部からカソード収容部へと金属
製円板を介してカソードに伝達され,カソードを加熱す
る。このような構造のため,ヒータとカソードとの温度
差が少なく、熱効率を向上させ,ヒータの消費電力を小
さくした陰極線管用傍熱型陰極を提供することができる
とともに,金属スリーブの加熱部端部の口径を取付や固
定方法等の便宜及び熱効率等を考慮して拡げたり,縮た
りして所望の形状に変化させることができる陰極線管用
傍熱型陰極を提供することができる。また,本発明によ
れば,金属スリーブ内部に突出部を形成し,この突出部
にろう材粉末を塗布した金属製円板を挿入して着座させ
て加熱して,いわゆるカソード収容部を設けたために,
構成が簡単で製造が容易であり,かつ,カソード収容部
からの電子の漏れのなく丈夫な構造の陰極線管用傍熱型
陰極を提供することができる。本発明によれば,前記陰
極線管用傍熱型陰極に用いる金属スリーブを製造する方
法を提供することができる。本発明によれば,前記スリ
ーブを用いた陰極線管用傍熱型陰極を製造する方法とを
提供することができる。
【図1】本発明の第1実施例を示した要部断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の第2実施例を示した要部断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の第3実施例を模式的に示した断面図で
ある。
ある。
【図4】本発明の第4実施例を示した要部断面図であ
る。
る。
【図5】本発明の第5実施例に係る陰極線管用傍熱型陰
極の金属スリーブを示す図である。
極の金属スリーブを示す図である。
【図6】第5実施例の金属スリーブを製造する方法を実
施するための装置の一例を示す図である。
施するための装置の一例を示す図である。
【図7】(a),(b)は図6の金属スリーブ製造装置
にモリブデンパイプ材料を取り付けたときのチャック部
分の拡大図である。
にモリブデンパイプ材料を取り付けたときのチャック部
分の拡大図である。
【図8】本発明の第5実施例に係る陰極線管用傍熱型陰
極の一部分を示す断面図である。
極の一部分を示す断面図である。
【図9】本発明の第6実施例に係る陰極線管用傍熱型陰
極の金属スリーブを示す図である。
極の金属スリーブを示す図である。
【図10】(a)および(b)は図9の金属スリーブを
製造する方法の説明に供する図である。
製造する方法の説明に供する図である。
【図11】本発明の第6実施例に係る陰極線管用傍熱型
陰極の一部分を示す図である。
陰極の一部分を示す図である。
【図12】(a)は本発明の第7実施例に係る陰極線管
用傍熱型陰極の金属製円筒パイプを説明するための図で
ある。(b)は(a)のA部分の拡大図で,(c)は
(b)とは絞り加工度が異なっている(a)のAと同じ
部分の図である。
用傍熱型陰極の金属製円筒パイプを説明するための図で
ある。(b)は(a)のA部分の拡大図で,(c)は
(b)とは絞り加工度が異なっている(a)のAと同じ
部分の図である。
【図13】図13は図12(a)のモリブデンパイプを
製造する際に使用される装置の一例を示す図である。図
13(b)および(c)は図13(a)の装置の段付き
加工治具の拡大図である。
製造する際に使用される装置の一例を示す図である。図
13(b)および(c)は図13(a)の装置の段付き
加工治具の拡大図である。
【図14】(a)はモリブデンパイプの端部の加工装置
を示す図で,(b)および(c)は加工用の刃を示す図
である。
を示す図で,(b)および(c)は加工用の刃を示す図
である。
【図15】図12の金属製円筒パイプを用いて構成した
本発明の第7実施例に係る陰極線管用傍熱型陰極を説明
するための断面図である。
本発明の第7実施例に係る陰極線管用傍熱型陰極を説明
するための断面図である。
【図16】(a)は陰極線管用傍熱型陰極の一例を示す
図である。 (b)は(a)のBで示される部分の拡大図である。
図である。 (b)は(a)のBで示される部分の拡大図である。
【図17】(a)は本発明の第8実施例に係る陰極線管
用傍熱型陰極を示す断面図である。 (b)は(a)のC部分の拡大図である。
用傍熱型陰極を示す断面図である。 (b)は(a)のC部分の拡大図である。
1,1´ 金属スリーブ 2 突出部 3 金属製円板 4 カソード 5 カソード収容部 6 加熱ヒータ 7 加熱部 8 熱吸収性膜 9 陰極支持線 14 加工工具 16 パイプ素材 17,17´,21 芯金 17a テーパ面 21a 端面 28 隙間 31,32 刃 32a 傾斜面 51,51´ 金属スリーブ 52,52´ 突出部 52a´ 一面 52b´ 他面 53 金属製円板 54 カソード 55 熱吸収性膜 56 加熱用ヒータ 57 オスミニウム膜 59,59´ 窪み 60 モータ 64 加工工具 65 エアーヒータ 71 金属スリーブ 72 突出部 73 金属製円板 74 カソード 75 熱吸収性膜 77 オスミニウム膜 80a,80b 空間 81 ドリルチャック 82 スリーブチャック 83 固定台 83´ 矢印 84 段付き加工治具 84a 軸 84b ベアリング 94a 中心軸 94b ベアリング
Claims (4)
- 【請求項1】 一端にカソードを収容するためのカソー
ド収容部を有し,他端側に前記カソード収容部を加熱す
る加熱部とを有する高融点金属スリーブを備えた陰極線
管用傍熱型陰極において,前記金属スリーブの径を他端
において変化させたことを特徴とする陰極線管用傍熱型
陰極。 - 【請求項2】 請求項1記載の陰極線管用傍熱型陰極に
おいて,前記金属スリーブは,一端側に内部に突出部を
形成するように絞り加工が施されていることを特徴とす
る陰極線管用傍熱型陰極。 - 【請求項3】 円筒パイプの両端開口から,少なくとも
一方は先端部にテーパ面を有する一対の芯金を対向させ
て挿入して,前記円筒パイプの内側で突き合わせて,前
記夫々の芯金を突き合わせた部分に生じるテーパ面と前
記円筒パイプの内面との間に隙間を形成し,前記隙間に
対応する外周面側から段付き加工治具を押し当てた状態
で,前記円筒パイプを回転させることにより,前記円筒
パイプの内周面に突出部を形成することを特徴とする陰
極線管用傍熱型陰極用金属スリーブの製造方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の製造方法によって得られ
た金属スリーブの一端から金属製円板を挿入して,前記
金属スリーブの内周面と前記金属製円板とにより当該金
属スリーブ内に空間を規定し,前記金属スリーブ内空間
にカソードを挿入して,前記金属製円板と前記カソード
とを接合することを特徴とする陰極線管用傍熱型陰極の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28032791A JPH0594759A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 陰極線管用傍熱型陰極及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28032791A JPH0594759A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 陰極線管用傍熱型陰極及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0594759A true JPH0594759A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17623464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28032791A Pending JPH0594759A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 陰極線管用傍熱型陰極及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0594759A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7570138B2 (en) | 2004-12-20 | 2009-08-04 | Denso Corporation | Electromagnetic switch for starter |
WO2018159056A1 (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-07 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 電子源およびそれを用いた電子線装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5128572A (en) * | 1974-09-05 | 1976-03-10 | Yamaha Motor Co Ltd | Mafuraa no seizohoho |
JPS58108628A (ja) * | 1981-12-21 | 1983-06-28 | Toshiba Corp | 陰極構体及びその製造方法 |
JPH03167731A (ja) * | 1989-11-28 | 1991-07-19 | Toshiba Corp | 含浸型陰極構体 |
-
1991
- 1991-10-02 JP JP28032791A patent/JPH0594759A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Cited By (4)
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JP2018142453A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 電子源およびそれを用いた電子線装置 |
US10707046B2 (en) | 2017-02-28 | 2020-07-07 | Hitachi High-Tech Corporation | Electron source and electron beam device using the same |
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---|---|---|---|
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