JP2922395B2 - 放電灯用電極の形成方法 - Google Patents

放電灯用電極の形成方法

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JP2922395B2
JP2922395B2 JP5206993A JP20699393A JP2922395B2 JP 2922395 B2 JP2922395 B2 JP 2922395B2 JP 5206993 A JP5206993 A JP 5206993A JP 20699393 A JP20699393 A JP 20699393A JP 2922395 B2 JP2922395 B2 JP 2922395B2
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mercury
spot welding
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滋生 鈴木
純司 松田
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SUTANREE DENKI KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放電灯の管内に設けられ
放電電極となると共に、管内に水銀ガスを放出するため
のアマルガムおよび不純ガスを吸着させるためのゲッタ
材を保持する放電灯用電極の形成方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】放電灯内に水銀を封入する方法としてア
マルガムを用いる方法があり、その一例として図5に示
す水銀放出部材10が使用されるものがある。この水銀
放出部材10にはニッケル或いはステンレスでパイプ状
に形成された外囲器11の内部にチタン化水銀など微粉
状のアマルガム12と、ジルコンなど同様に微粉状のゲ
ッタ材13とを充填したもので、前記外囲器11は導入
線に接続されて放電電極を兼ねるものとされている。
【0003】前記水銀放出部材10は管内の所定位置に
配置されて、排気→ガス封入→封止など所定の製造工程
が完了した後に、管外から高周波などによる加熱を行う
ことで、アマルガム12から水銀が管内に放出されると
共に、ゲッタ材13も活性化し不純ガスを吸着するもの
となる。
【0004】ここで、図6および図7に示すものは従来
の水銀放出部材10と導入線90との接続方法であり、
先ず、図6に示すものは前記水銀放出部材10の外囲器
11の外側面に直接に導入線90をスポット溶接で取付
けて放電灯用電極80を得るものとされている。
【0005】また、図7に示すものは、パイプ状の一端
を円錐状に絞り込んだホルダ91を別体に形成してお
き、このホルダ91の円錐状部に前記導入線90をスポ
ット溶接などで取付け、その後に前記ホルダ91の内部
に水銀放出部材10を挿入し、カシメなどで固定して放
電灯用電極81を得るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の構成においては、先ず、図6のものではスポッ
ト溶接時の発熱で前記アマルガム12の酸化や水銀の放
出を生じ、後に管内に組込んだときに水銀放出量が不足
する問題点を生じるものとなる。また、外側面に導入線
90を取付けることで溶接時の応力で外囲器11に変形
を生じ、アマルガム12およびゲッタ材13の脱落を生
じ易く、この点からも放電灯の完成後に水銀放出量の不
足、不純ガス吸着能力不足の問題点を生じるものとな
る。
【0007】また、図7のものは確かに加工途上での加
熱および変形の問題は解消されているが、全体形状が大
型化して細径の放電灯には採用できないと言う寸法的な
制約を生じると共に、部品点数、加工工数が増加しコス
トアップする問題点も併せて生じるものとなり、これら
の点の解決が課題とされるものとなっている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
課題を解決するための具体的な手段として、パイプ状の
外囲器にアマルガムおよびゲッタ材が充填された水銀放
出部材にリード線又は導入線を係着して成る放電灯用電
極の形成方法において、一方のスポット溶接電極に、前
記外囲器の外径に許容差の少ないスキマバメの状態で嵌
合し且つこの外囲器の長さよりも僅かに浅い受孔を設け
て一端が前記スポット溶接電極から僅かに突出するよう
に挿入し、この状態で前記外囲器の突出している一端に
板状部材による蓋部と、リード線又は導入線とをスポッ
ト溶接することを特徴とする放電灯用電極の形成方法を
提供することで、前記した従来の課題を解決するもので
ある。
【0009】
【実施例】つぎに、本発明を図に示す一実施例に基づい
て詳細に説明する。尚、理解を容易とするために従来例
と同じ部分には同じ符号を付して説明し、重複する部分
については一部その説明を省略する。図1に符号1で示
すものは一方のスポット溶接電極であり、この種のスポ
ット溶接機においては通常には固定側と移動側との一対
のスポット溶接電極が設けられるものとされているの
で、前記一方のスポット溶接電極1としては固定側のも
のを選択することが好ましい。
【0010】本発明においては前記一方のスポット溶接
電極1に受孔2を設けるものであり、このときに、前記
受孔2はその孔径φ1 を水銀放出部材10の外囲器11
の外径φ2 に許容差の少ないスキマバメの状態で嵌合す
るものとして挿入と抜出とを自在とし、同時にその深さ
Dを前記外囲器11の長さLよりも僅かに浅いものとし
て、受孔2に外囲器11を挿入した状態では、この外囲
器11、即ち水銀放出部材10の一端が突出するものと
されている。
【0011】図2および図3は、上記のように構成され
た一方のスポット溶接電極1を用いて放電灯用電極20
を形成する手順を工程順に示したもので、先ず、上記に
説明のように一方のスポット溶接電極1の受孔2に水銀
放出部材10が挿入(図1参照)された状態とされ、こ
の状態で図2に示すように前記水銀放出部材10の突出
している一端にニッケル板などで形成された蓋部14が
他の一方のスポット溶接電極3によりスポット溶接され
る。
【0012】続いて、図3に示すように、前記蓋部14
の水銀放出部材10と溶接が行われたのと反対側の面に
は導入線15が溶接されるが、この導入線15の溶接時
にも水銀放出部材10は一方のスポット溶接電極1の受
孔2に挿入された状態で行われるものとする。但し、前
記蓋部14の溶接が行われる時のスポット溶接機と、導
入線15の溶接が行われる時のスポット溶接機とは必ず
しも同一の溶接機である必要はなく、要は別の溶接機で
あってもそれぞれの一方のスポット溶接電極1に受孔2
が設けられていれば良い。
【0013】また、蓋部14と導入線15とを接続する
ときの順序も自在であり、先ず、蓋部14と導入線15
とを溶接し、この両者が溶接されたものを水銀放出部材
10に溶接しても良く、このときには当然に水銀放出部
材10に対して溶接が行われるときの溶接機の一方のス
ポット溶接電極1に受孔2が設けられていればよいもの
となる。以上の工程を行うことで、図4に示す放電灯用
電極20が最終的に得られるものとなる。
【0014】次いで、上記の形成方法としたときの作
用、効果について説明を行えば、前記水銀放出部材10
は溶接が行われるときには外面の殆どを受孔2の内径に
接触されているので、蓋部14および導入線15の溶接
が行われるときに生じる発熱は一方のスポット溶接電極
1に効率良く伝導されて放熱が行われ、この水銀放出部
材10に高い温度上昇を生じることをなくするものとな
る。
【0015】また、前記した溶接が行われるときに加え
られる応力は、前記外囲器11の長さL方向に加えられ
るものとなるので、機械的な強度も高く外囲器11、即
ち、水銀放出部材10に変形を生じないものとなり、上
記を総合してアマルガム12の酸化、水銀の放出、或い
はアマルガム12およびゲッタ材13の脱落などを生じ
ないものとなって、本発明の形成方法による放電灯用電
極20は放電灯に組み立てた際にはその性能を充分に発
揮できるものとなる。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、パ
イプ状の外囲器にアマルガムおよびゲッタ材が充填され
た水銀放出部材にリード線又は導入線を係着して成る放
電灯用電極の形成方法において、一方のスポット溶接電
極に、前記外囲器の外径に許容差の少ないスキマバメの
状態で嵌合し且つこの外囲器の長さよりも僅かに浅い受
孔を設けて一端が前記スポット溶接電極から僅かに突出
するように挿入し、この状態で前記外囲器の突出してい
る一端に板状部材による蓋部と、リード線又は導入線と
をスポット溶接する放電灯用電極の形成方法としたこと
で、前記受孔に外囲器を挿入してスポット溶接を行うこ
とで溶接時に生じる発熱を一方のスポット溶接電極に放
熱させアマルガムに高温が加えられるのを防止すると共
に、溶接時の応力による外囲器の変形も防止し、水銀
量、ゲッタ量の不足など放電灯用電極としての機能を損
なうことをなくし、これにより放電灯の性能向上に極め
て優れた効果を奏するものである。
【0017】また、パイプ状の外囲器にアマルガムおよ
びゲッタ材が充填された水銀放出部材にリード線又は導
入線を係着して成る放電灯用電極において、前記外囲器
の一方の端部には板状部材が一方の面で溶接されて蓋部
とされ、該蓋部の他の一方の面には前記リード線又は導
入線が溶接されている放電灯用電極としたことで、例え
ば従来例のホルダなど追加部品を不要として上記の性能
が得られるものとなり、構成の簡素化と小型化とを可能
としてコストダウンにも優れた効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る放電灯用電極の形成方法の一実
施例を示す断面図である。
【図2】 同じ実施例の蓋部の溶接工程を示す説明図で
ある。
【図3】 同じ実施例の導入線の溶接工程を示す説明図
である。
【図4】 本発明に係る放電灯用電極の一実施例を示す
斜視図である。
【図5】 水銀放出部材を示す断面図である。
【図6】 従来例を示す斜視図である。
【図7】 別の従来例を一部を破断した状態で示す斜視
図である。
【符号の説明】
1……一方のスポット溶接電極 2……受孔 3……他の一方のスポット溶接電極 10……水銀放出部材 11……外囲器 12……アマルガム 13……ゲッタ材 14……蓋部 15……導入線 20……放電灯用電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 9/04 H01J 9/395 H01J 61/067 H01J 61/073 H01J 61/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ状の外囲器にアマルガムおよびゲ
    ッタ材が充填された水銀放出部材にリード線又は導入線
    を係着して成る放電灯用電極の形成方法において、一方
    のスポット溶接電極に、前記外囲器の外径に許容差の少
    ないスキマバメの状態で嵌合し且つこの外囲器の長さよ
    りも僅かに浅い受孔を設けて一端が前記スポット溶接電
    極から僅かに突出するように挿入し、この状態で前記外
    囲器の突出している一端に板状部材による蓋部と、リー
    ド線又は導入線とをスポット溶接することを特徴とする
    放電灯用電極の形成方法。
JP5206993A 1993-07-30 1993-07-30 放電灯用電極の形成方法 Expired - Lifetime JP2922395B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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