JPH0593941U - ドアウエザーストリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 手挿入容易なドアウエザーストリップを提供
する。 【構成】 自動車のドアサッシュ１０にリテーナー１１
を介して取付けるところのドアとボディ開口縁との間を
シールするドアウエザーストリップ２０であって、リテ
ーナー１１に嵌込む中空状基底部２１にボデイ開口縁の
室外側及び室内側にそれぞれ弾接するリップ２２及び中
空部２３を結合してなり、首部２５をラップ設定とし、
底面２４及びリップ２２の室外側の面２９をドアサッシ
ュ１０に対してスカシ設定とし、基底部２１の両足部２
６，２７を極小化し、リップ２２の付根２８を極力室外
側に位置させ、基底部２１の室外側部分Ｇ及びリテーナ
ー側部分Ｈの肉厚をそれぞれ約3mmと厚肉にしてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車のドアとボディ開口縁との間をシールするために、ドアサッ シュに取付けるドアウエザーストリップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図１乃至図３を参考にして説明する。従来、自動車のドアサッシュ１０にリテ ーナー１１を介して取付けてあって、ドアとボディ開口縁との間をシールするド アウエザーストリップ３０として、図１に示すように、リテーナー１１に嵌込む 基底部３１、その基底部３１にそれぞれ結合したところのボデイ開口縁の室外側 及び室内側に弾接するリップ３２（基部を中空にしてある）及び中空部３３より なり、しかも基底部３１の底面３４と首部３５とをラップ設定としたものが使用 されている。

【０００３】 しかしながら、この種のウエザーストリップ３０は、くぐり水防止・ずれ防止 ・断面方向保持の点では優れているが、図２に示すように、指４１でリテーナー １１に挿入しようとすると、基底部３１の室内側足部３７がリテーナー１１底面 に引掛かり、室外側足部３６がリテーナー１１の鈎状部を乗り越え難く、挿入作 業性が悪く、図３に示すように、治具４０による挿入をしなくてはいけない。そ のため手間がかかると言う問題点がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、従来のものは、基底部３１の室内側足部３７がリ テーナー１１底面に引掛かり、室外側足部３６がリテーナー１１の鈎状部を乗り 越え難く、手ではリテーナー１１に挿入し難いことである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

図４乃至図６を参考にして説明する。本考案は、自動車のドアサッシュ１０に リテーナー１１を介して取付けるところのドアとボディ開口縁との間をシールす るドアウエザーストリップ２０であって、リテーナー１１に嵌込む中空状基底部 ２１にボデイ開口縁の室外側及び室内側にそれぞれ弾接するリップ２２及び中空 部２３を結合してなり、首部２５をラップ設定とし、底面２４及びリップ２２の 室外側の面２９をドアサッシュ１０に対してスカシ設定とし、基底部２１の両足 部２６，２７を極小化し、リップ２２の付根２８を室外側部分Ｇ上に位置させ、 かつ、中空状基底部２１の中空状面Ｊをドアウエザーストリップ２０取付時にお いて、リテーナー１１のドアウエザーストリップ２０の嵌込部より、外側に位置 させてある。

【０００６】

【実施例】

実施例について説明すると、１０は自動車のドアサッシュ、１１はリテーナー 、２０はドアとボディ開口縁との間をシールするドアウエザーストリップであっ て、前記リテーナー１１を介してドアサッシュ１０に取付けてあり、リテーナー １１に嵌込む中空状基底部２１にボデイ開口縁の室外側及び室内側にそれぞれ弾 接するリップ２２及び中空部２３を結合してある。さらに具体的に説明すると、 首部２５をラップ設定としてあるが、底面２４及びリップ２２の室外側の面２９ をドアサッシュ１０に対してスカシ設定とし、基底部２１の両足部２６，２７を 極小化し、リップ２２の付根２８を極力室外側に位置させ、基底部２１の室外側 部分Ｇ及びリテーナー側部分Ｈの肉厚をそれぞれ3mmと厚肉にしてある。なお、 サッシュ１０の上端縁においては、リップ２２はラップ２９ａしている。

【０００７】 作用について説明すると、先ず挿入性については、挿入時、両足部２６，２７ が極小化されていて、リテーナー１１の鈎状部に引掛かり難く、リップ２２の付 根２８及び基底部２１の室外側部分Ｇを経て直接力を室外側足部２６に掛けるこ とが出来るため、表１に示すように、挿入力は、従来タイプに比較して著しく低 い。しかも、挿入時の節度感度が高い。次にズレ・保持力については、中空状基 底部２１の中空状面Ｊをドアウエザーストリップ２０取付時において、リテーナ ー１１のドアウエザーストリップ２０嵌込部よりも外側に位置させ、且つ首部２ ５を締め付け、底面２４を変形させて、リテーナー１１の底面との隙間をゼロに 近付けることにより、表１に示すように、ラップ如何によっては、長手方向のズ レに対する抵抗力を増大可能であり、保持力も従来タイプ以上である。なお、圧 縮荷重、リップ反力は従来タイプと同レベルである。

【０００８】

【表１】

【０００９】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されるため、圧縮荷重、リップ反力は従来タイプと 同レベルであって、挿入力は従来タイプに比較して著しく低く、手で容易に挿入 可能であり、保持力も高く、ラップ如何によっては、長手方向のズレに対する抵 抗力を増大可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例のレイアウトを示す断面図である。

【図２】従来例の手挿入の状態を示す断面図である。

【図３】従来例の治具挿入の状態を示す断面図である。

【図４】本考案の実施例のレイアウトを示す断面図であ
る。

【図５】本考案の実施例の手挿入の状態を示す断面図で
ある。

【図６】本考案の実施例の手挿入後の状態を示す断面図
である。

【符号の説明】

１０ ドアサッシュ １１ リテーナー ２０ ドアウエザーストリップ ２１ 中空状基底部 ２２ リップ ２３ 中空部 ２４ 底面 ２５ 首部 ２６，２７ 足部 ２８ リップ上側の付根 ２９ リップの室外側の面 ３０ ドアウエザーストリップ ３１ 中空状基底部 ３２ リップ ３３ 中空部 ３４ 底面 ３５ 首部 ３６，３７ 足部 ４０ 挿入治具 ４１ 指 Ｇ 室外側部分 Ｈ リテーナー側部分 Ｊ 中空状面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車のドアサッシュ（１０）にリテー
   ナー（１１）を介して取付けるところのドアとボディ開
   口縁との間をシールするドアウエザーストリップ（２
   ０）において、リテーナー（１１）に嵌込む中空状基底
   部（２１）にボデイ開口縁の室外側及び室内側にそれぞ
   れ弾接するリップ（２２）及び中空部（２３）を結合し
   てなり、首部（２５）をラップ設定とし、底面（２４）
   及びリップ（２２）の室外側の面（２９）をドアサッシ
   ュ（１０）に対してスカシ設定とし、基底部（２１）の
   両足部（２６，２７）を極小化し、リップ（２２）の付
   根（２８）を室外側部分（Ｇ）上に位置させ、かつ、中
   空状基底部（２１）の中空状面（Ｊ）をドアウエザース
   トリップ（２０）取付時において、リテーナー（１１）
   のドアウエザーストリップ（２０）の嵌込部より、外側
   に位置させたことを特徴とするドアウエザーストリッ
   プ。