JPH0593796A - ベント管ベローズの清掃点検装置 - Google Patents

ベント管ベローズの清掃点検装置

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JPH0593796A
JPH0593796A JP3040316A JP4031691A JPH0593796A JP H0593796 A JPH0593796 A JP H0593796A JP 3040316 A JP3040316 A JP 3040316A JP 4031691 A JP4031691 A JP 4031691A JP H0593796 A JPH0593796 A JP H0593796A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 狭隘部に設置されるベント管ベローズの清掃
点検装置に関するものであり、清掃や点検作業を行なう
所望の機器を狭隘部の中で軸方向及び周方向に自在に移
動させて、清掃や点検を実施するものである。 【構成】 狭隘部の中に挿入される走行枠1、走行枠1
を旋回方向または軸方向に走行させる駆動手段2,3、
走行枠1に配される所望の機器を搭載するためのデバイ
ス搭載部4、駆動輪切り替え手段8を有して、駆動手段
を切り替え作動させることによって各デバイスを目的と
する箇所に移動し、各デバイスの作動によって、清掃や
点検作業を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベント管ベローズの清
掃点検装置に係り、ベローズが狭隘部に面している場合
に、その狭隘部に必要機器を送り込んでベローズの清掃
点検作業等を実施するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電関連施設で使用されている配
管、あるいは火力発電プラントや化学プラント等の各種
配管の接続箇所において、配管に大きな熱変位が付与さ
れること等に基づく長さ方向の伸縮量を吸収する目的
で、配管の継手部分に成形ベローズや溶接ベローズが使
用される。
【0003】図13及び図14は、沸騰水型原子炉のサ
プレッションチェンバにおけるベント管の部分に配され
るベローズの取り付け構造例を示すものである。
【0004】原子炉格納容器Aの外方に取り付けられた
ベント管Bの先端は、サプレッションチェンバCを貫通
するとともに、その内部において、ベントヘッダD及び
ダウンカマEを介してサプレッションチェンバCのプー
ル水に連通させられており、ベント管Bの回りには、こ
れを環状間隙Fを空けて囲むベントノズルGがサプレッ
ションチェンバCの壁に取り付けられ、ベント管Bとベ
ントノズルGとの環状間隙Fは、サプレッションチェン
バCの内部に対して連通状態とされるとともに、その反
対側にベローズHを配することによって、外気から隔離
されている。
【0005】該ベローズHは、図14に示すように、ベ
ント管Bに対して端板I及び取り付けスリーブJを介し
て取り付けられ、中間に中間スリーブK及び取り付けフ
ランジLを介在させており、外側に保護のためにガード
パイプMを配した構造とされている。
【0006】一方、ベローズHは、内面に波形状の凹凸
が付与されることに基づいて窪部となるベローズ溝Xが
形成され、該ベローズ溝Xの下方位置となる部分に塵埃
等が堆積し易い構造となっている。したがって、原子炉
の建設時の塵埃等がサプレッションチェンバCのプール
水によって生じた水蒸気の結露現象によりベローズ溝X
に堆積物として付着することが考えられる。
【0007】このため、原子力発電関連施設に使用され
るベローズHにおいては、ベローズ溝Xの塵埃の付着量
が多いと、ステンレス鋼等と堆積物の間の局部電池作用
で、ベローズHの孔食現象等を生じるため、塵埃等を除
去する清掃作業を行なうことが必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかるベローズHの内
面の清掃作業は、ベント管BとベローズHとの環状間隙
Fが狭隘部分となるために、作業性が著しく損なわれる
ものとなる。図13及び図14に示すベローズHでは、
例えばベント管Bの外径が1464mmないし2075mm、ベント
ノズルGの内径が1564mmないし2175mmである場合、ベン
ト管BとベントノズルGとの間隙寸法が50mm程度であ
り、かつ、ベントノズルGの開口から、端板Iまでの奥
行き寸法が、例えば短い部分で1550mm、長い部分で2350
mm程度である。
【0009】このため、サプレッションチェンバCの内
部に、例えば特開昭61−265168号において提案
されている原子炉の圧力抑制室用足場装置(足場装置)
Nを設置して、作業用足場を確保した場合においても、
狭隘部分となるベローズHのベローズ溝Xの清掃作業を
人手によって実施することは困難である。
【0010】また、環状間隙Fに位置するベローズ溝X
の内面を清掃する機械的装置は、未だ開発されていな
い。
【0011】本発明は、このような課題を有効に解決す
るものである。つまり、ベント管ベローズが環状間隙に
面した位置に配されている場合に、各種作業を実施する
デバイスを目的位置に送り込んで、効率良く清掃点検等
を実施することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決する手
段として、本発明にあっては、ベント管の外表面とベロ
ーズとの環状間隙に挿入され各種作業を実施するデバイ
ス搭載部が配される走行枠と、該走行枠に配設され走行
枠をベント管の周方向及び軸方向に走行させる駆動輪を
有する旋回駆動手段及び軸方向駆動手段と、該旋回駆動
手段と軸方向駆動手段との間に配され前記駆動輪をベン
ト管の半径方向に選択的に移動させる駆動輪切り替え手
段とを具備するベント管ベローズの清掃点検装置として
いる。
【0013】
【作用】ベント管の外周面における任意位置、つまり、
作業環境の良好な位置等に走行枠を取り付けるととも
に、走行枠にデバイスを搭載しておいて、駆動手段の作
動及び駆動輪切り替え手段の作動で、走行枠をベント管
の周方向及び軸方向に作業目的位置まで走行させ、その
後、デバイスの作動によって、目的に応じてベローズの
清掃や点検等を実施する。旋回駆動手段と軸方向駆動手
段とが選択的に切り替えられることにより、旋回移動及
び軸方向移動時の相互干渉を避けて、走行時の精度を向
上させる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係るベント管ベローズの清掃
点検装置の一実施例について、図1ないし図12に基づ
いて説明する。
【0015】これら各図において、符号1は走行枠、2
は旋回駆動手段、3は軸方向駆動手段、4はデバイス搭
載部、5はブラッシングデバイス、6は点検デバイス、
7は吸引デバイス、8は駆動輪切り替え手段、9は制御
装置、Nは圧力抑制室用足場装置(足場装置)である。
【0016】これらの詳細について以下説明する。
【0017】前記走行枠1は、全体がアルミ材等によっ
て軽量化されているとともに、ベント管BとベローズH
との環状間隙Fに挿入した状態でベント管Bの軸方向及
び旋回方向に走行させるものであり、図2に示すよう
に、旋回駆動手段2、軸方向駆動手段3、デバイス搭載
部4が配されるとともに、適宜位置に、旋回方向の移動
量をベント管Bの表面の転動によって検出するための旋
回量検出ローラ11と、該旋回量検出ローラ11に接続
状態のロータリーエンコーダ12と、軸方向の移動量を
ベント管Bの表面の転動によって検出するための軸方向
移動量検出ローラ13と、該軸方向移動量検出ローラ1
3に接続状態のロータリーエンコーダ14とを搭載して
いる。
【0018】前記旋回駆動手段2は、図2に示すよう
に、走行枠1の適宜位置に配される直流モータ等の旋回
用モータ21と、該旋回用モータ21の回転力を伝達す
る旋回力伝達系22と、該旋回力伝達系22の途中に介
在させられるユニバーサルジョイント23と、旋回力伝
達系22に接続され例えばマグネットホイールとされて
ベント管Bの外表面に磁着させた状態で走行枠1を旋回
移動させる駆動輪24とを有する構造である。
【0019】前記軸方向駆動手段3は、図2に示すよう
に、走行枠1の2箇所に配される直流モータ等の軸方向
移動用モータ31と、該軸方向移動用モータ31の回転
力を伝達する回転力伝達系32と、回転力伝達系32に
接続され例えばマグネットホイールとされてベント管B
の外表面に磁着させた状態で走行枠1をベント管Bの軸
方向に移動させる駆動輪33とを有する構造である。
【0020】該デバイス搭載部4は、図2に示すよう
に、走行枠1の中心部に配される取り付け用フレーム4
1と、該取り付け用フレーム41によって形成され各デ
バイス5・6・7が挿入されるデバイス取り付け穴42
と、該デバイス取り付け穴42の要所に取り付け用フレ
ーム41と一体に配され各デバイス5・6・7の挿入時
にこれを受けて位置決めを行なう内向フランジ状の受け
ブラケット43と、該受けブラケット43に形成される
複数のねじ穴44とを有するものとされる。
【0021】前記ブラッシングデバイス5は、デバイス
搭載部4に交換可能に取り付けられるもので、デバイス
取り付け穴42の中に挿入される図3ないし図6に示す
角枠状のフレーム本体51と、該フレーム本体51に一
体に取り付けられデバイス搭載部4の受けブラケット4
3に面接触状態に支持される取り付けフランジ52と、
該取り付けブラケット52に明けられる複数の取り付け
穴53と、フレーム本体51の中に必要に応じて取り付
けられるブラッシング機器54、TVカメラ55、エジ
ェクタ56等とを有するものである。なお、両ブラケッ
ト43・52は、図4に示すように、ねじ57によって
締結される。
【0022】ブラッシング機器54の詳細について説明
すると、該ブラッシング機器54は、図3及び図5に示
すように、フレーム本体51に搭載され回転力を発生さ
せるブラシ回転駆動源(直流モータ)5aと、該ブラシ回
転駆動源5aの回転力を伝達するスプロケット・チェーン
等のブラシ回転力伝達系5bと、該ブラシ回転力伝達系5b
に接続されるブラシ回転軸5cと、該ブラシ回転軸5cを回
転可能に支持し自身が回動可能にかつ軸方向に移動可能
にフレーム本体51に支持される揺動力伝達スリーブ5d
と、該揺動力伝達スリーブ5dに配されるスライド部5e
と、該スライド部5eによって往復移動可能に支持される
ブラシ支持アーム5fと、該ブラシ支持アーム5fの先端に
回転可能に取り付けられる回転清掃ブラシ5gと、ブラシ
回転軸5cの先端に取り付けられる図5に示す駆動プーリ
ー5hと、回転清掃ブラシ5gの部分に取り付けられる被駆
動プーリー5iと、これら両プーリー5h・5iの間に巻回さ
れる回転用ベルト5jと、ブラシ支持アーム5fの先端に旋
回可能に取り付けられねじりばね等の弾発部材によって
支持アーム5fの延長線上に戻されるローラ支持アーム5k
と、該ローラ支持アーム5kに回転可能に取り付けられベ
ローズ溝Xの窪部の中心に倣わせるための芯出しローラ
5mと、移動枠4に搭載されるブラシ揺動駆動源5pと、該
ブラシ揺動駆動源5pと揺動力伝達スリーブ5dとの間に巻
回状態に配される揺動力伝達ベルト5qとを有している。
【0023】なお、ローラ支持アーム5kには、これをブ
ラシ支持アーム5fの延長線近傍に戻すように弾発力を作
用させるねじりばね等の弾発部材が配される。また、前
記回転清掃ブラシ5dは、ベローズ溝Xの内表面に外傷を
付けない程度の柔らかさを有する例えばステンレス製の
細毛等が適用される。
【0024】さらに、ブラッシング機器54には、図3
に示すように、揺動力伝達スリーブ5dと一体の作動アー
ム5rと、該作動アーム5rの揺動限界を検出するための揺
動位置リミットスイッチ5sとが配され、前記スライド部
5eの部分は、図5に示すように、揺動力伝達スリーブ5d
と一体にかつ平行に配されるスライドレール5tと、該ス
ライドレール5tに摺動可能に支持されブラシ支持アーム
5fが取り付けられるスライドブロック5uと、スライドレ
ール5tの長手方向のスライドブロック5uの移動を検出す
るためのスライド位置センサ5v・5wとを有する構造であ
る。
【0025】したがって、スライド部5eは、揺動力伝達
スリーブ5dの回動によって、ブラシ支持アーム5fを旋回
揺動させるとともに、揺動伝達スリーブ5dとブラシ支持
アーム5fとの間を揺動伝達スリーブ5dの軸方向に移動可
能に接続するものである。
【0026】なお、図3に示すように、ブラッシングデ
バイス5にあって、前記TVカメラ55には、図1に示
す圧力抑制室用足場装置(足場装置)N等の外部に撮影
信号を伝送するための信号伝達ケーブル55aが接続さ
れ、前記エジェクタ56には、洗浄液供給ホース58及
び加圧空気供給ホース59が接続されている。
【0027】前記点検デバイス6は、ブラッシングデバ
イス5と同様に、デバイス搭載部4に交換可能に取り付
けられるもので、図7及び図8に示すように、デバイス
取り付け穴42の中に挿入される図7に示す角枠状のフ
レーム本体61と、該フレーム本体61に一体に取り付
けられデバイス搭載部4の受けブラケット43に面接触
状態に支持される取り付けブラケット62と、該取り付
けブラケット62に明けられる複数の取り付け穴63
と、フレーム本体61の一部に取り付けられベローズ溝
Xにおける異物(塵埃等)の堆積状態を映像化するため
の撮像部となるTVカメラ55と、その先に首振り可能
に取り付けられる撮像ミラー64と、その近傍に配され
るミラー駆動用モータ65と、ミラー駆動用モータ65
と撮像ミラー64との間を接続して撮像ミラー64の向
きを設定する揺動力伝達系66と、これらについて狭隘
部と外部との信号伝達を行なうための信号伝達ケーブル
55aと、撮像ミラー64の先端付近の照明を行なうた
めの照明具67とを有するものとされる。
【0028】前記吸引デバイス7も、ブラッシングデバ
イス5や点検デバイス6と同様に、デバイス搭載部4に
交換可能に取り付けられるもので、デバイス取り付け穴
42の中に挿入される図9に示す角枠状のフレーム本体
71と、該フレーム本体71に一体に取り付けられデバ
イス搭載部4の受けブラケット43に面接触状態に支持
される取り付けフランジ72と、該取り付けブラケット
72に明けられる複数の取り付け穴73と、フレーム本
体71の一部に取り付けられベローズ溝Xの内部に堆積
した異物(塵埃等)や清掃屑等を吸引除去するための吸
引ノズル74と、該吸引ノズル74を揺動可能に支持す
るとともにフレーム本体71に対して固定される吸引用
ケーシング75と、該吸引用ケーブル75を外部におけ
る真空ポンプ等の吸引手段に接続する吸引ホース76
と、フレーム本体71の一部に取り付けられ吸引ノズル
74をベローズ溝Xの底部に近接させる揺動を行なうた
めの揺動用モータ77及び回転力伝達系78と、外部に
おける加熱空気供給装置等に接続される熱風供給ホース
79A及び熱風噴出ノズル79Bとを有しており、吸引
ノズル74の近傍には、その作業状況を監視するための
TVカメラ55が設置される。
【0029】前記駆動輪切り替え手段8は、図2及び図
11に示すように、走行枠1における各両駆動手段2・
3の駆動輪24・33を選択的に作動させるときに他方
をベント管Bの外表面から浮かせた状態とするものであ
り、図11に示すように、走行枠1に配され両矢印で示
す駆動力を発生させるエアシリンダ等のアクチュエータ
81と、該アクチュエータ81の作動時に繰り出される
非磁性体からなる例えばプラスチック等の挿入シート8
2と、該挿入シート82を各駆動輪24・33とベント
管Bの外表面との間に挿入するように案内する挿入ガイ
ド83とを有して、その作動時に、旋回用の駆動輪24
または軸方向移動用の駆動輪33をベント管Bの外表面
に緊密に接触させて駆動力を得るものである。
【0030】前記制御装置9は、図1に示すように、圧
力抑制室用足場装置N等の環境条件の良い部分に設置さ
れ、図2等に示す走行枠1における旋回駆動手段2、軸
方向駆動手段3及び駆動輪切り替え手段8の遠隔操縦、
各デバイス5・6・7の遠隔操縦等を実施するととも
に、TVカメラ55による撮像信号のモニタ及び作業状
況の監視等を行なうものである。
【0031】このような構成によって、走行枠1及びこ
れに搭載された状態の各デバイス5・6・7は、図1や
図12に示すように、全体として薄形となり、環状間隙
Fの厚さ寸法が例えば50mmである場合には、その中を
自由に移動できる例えば30mm程度の厚さに設定され
る。
【0032】そして、ベント管ベローズの清掃点検装置
は、各デバイス5・6・7の作動による各種作業に先立
って、圧力抑制室用足場装置N等の環境条件の良い部分
において、作業目的に対応するデバイスを選択して、走
行枠1におけるデバイス搭載部4に取り付けた状態とし
ておき、これらを図1に鎖線ないし実線で示すように、
ベント管Bの外表面に各駆動輪24・33の磁着によっ
て取り付ける。この場合の各デバイス5・6・7の選択
時に、後述するように、複数の走行枠1を用意しておい
て、異なるデバイスを搭載することもできる。
【0033】しかる後、旋回駆動手段2または軸方向駆
動手段3を選択的に作動させることによって、走行枠1
をベント管Bの周方向及び軸方向に走行させ、デバイス
を所望の作業位置、つまり、ベント管Bとベントノズル
Gとの環状間隙Fに挿入状態に送り込む。
【0034】以下、ベローズHのベローズ溝Xの清掃作
業例について説明すると、例えば最初に、図7に示す点
検デバイス6を複数のベローズ溝Xのぞれぞれの位置に
送り込んで、ミラー駆動用モータ65の作動による撮像
ミラー64の撮像箇所の選定と、TVカメラ55の作動
によるベローズ溝Xの塵埃の堆積状況等の映像化とを行
ない、TVモニタ等によって監視して、清掃範囲を設定
する。
【0035】次いで、図3等に示すブラッシングデバイ
ス5を搭載した状態の走行枠1を塵埃が堆積している箇
所に送り込んで、ブラッシングデバイス5の作動によっ
て、ベローズ溝Xの清掃を実施する。
【0036】塵埃が硬化している場合には、必要に応じ
て、洗浄液供給ホース58を経由して送り込んだ洗浄液
をエジェクタ56から噴出させて、塵埃を軟化させる等
の前処理を行なっておく。
【0037】走行枠1を環状間隙Fに挿入する際に、図
6に鎖線で示すように、予め走行枠1の厚さの範囲内に
収めるように待避させておいたブラシ支持アーム5fにつ
いて、ブラシ揺動駆動源5pの作動によって、ブラシ支持
アーム5fをベローズ溝Xに向けて揺動旋回させることに
より、図8に示すように、回転清掃ブラシ5gをベローズ
溝Xの中に挿入する。
【0038】そして、ブラシ回転駆動源5aを作動させ
て、回転力を回転力伝達系5b、ブラシ回転軸5c、回転用
ベルト5j、被駆動プーリー5iを介して伝達し、回転清掃
ブラシ5gを回転させることによって、ベローズ溝Xの所
望部分の清掃を実施する。
【0039】この場合にあって、回転清掃ブラシ5gをベ
ローズ溝Xの中で回転させながら、旋回駆動手段2の作
動によって走行枠1を旋回移動させると、回転清掃ブラ
シ5gをベローズ溝Xの長さ方向に沿って周方向に移動さ
せて、清掃位置を変更することができる。
【0040】回転清掃ブラシ5gがベローズ溝Xの中心か
らずれていると、ベローズ溝Xの内側面に回転清掃ブラ
シ5gが片当り状態に接触することに基づいて抵抗を受
け、スライド部5eが配されているために、回転清掃ブラ
シ5gをベローズ溝Xの中心に位置させる清掃位置の設定
が自動的に行なわれる。
【0041】なお、スライド部5eの調整範囲を越える修
正を必要とする場合には、スライド部5eに設置しておい
たスライド位置センサ5v・5wによって検出し、この検出
信号で軸方向駆動手段3を作動させることによって、作
業位置の設定を行なう。
【0042】異物の除去後にブラッシング機器54の近
傍のTVカメラ55を作動させて、清掃後のベローズ溝
Xの状況を映像化してその確認を行なうとともに、必要
に応じて、加圧空気供給ホース59から加圧空気を供給
して、ベローズ溝Xに残された粉砕状態の塵埃等を吹き
飛ばし、TVカメラ55による作業状況の映像化を実施
して、ブラッシング機器54による清掃効果を確認す
る。
【0043】さらに、図9に示す吸引デバイス7を搭載
した状態の走行枠1を清掃作業後の箇所に送り込んで、
ベローズ溝Xの底部に再度堆積した粉砕状態の塵埃等を
吸引デバイス7の作動によって吸引除去する。つまり、
走行枠1を環状間隙Fに挿入する際に、走行枠1の厚さ
の範囲内に収めるように待避させておいた吸引ノズル7
4について、揺動用モータ77の作動によって、ベロー
ズ溝Xの中に挿入し、前述した外部の真空ポンプ等の吸
引手段により吸引ホース76を介して、ベローズ溝Xの
中の堆積物等を吸引除去するものである。
【0044】また、走行枠1におけるベント管Bの周方
向と軸方向との走行について補足説明すると、走行枠1
の非走行時にあっては、各駆動輪切り替え手段8を非作
動状態として、全部の駆動輪24・33を磁着させるこ
とによって、走行枠1を磁着させることによって、走行
枠1を固定した状態としておき、例えば旋回方向の走行
時には、駆動輪切り替え手段8の作動によって、軸方向
駆動手段3の駆動輪33を浮き上がらせて磁着力を弱め
ることにより、旋回駆動手段2の作動時において、軸方
向駆動手段3との相互干渉を避けて、走行時の精度を向
上させるものとしている。なお、軸方向駆動手段3の作
動時には、旋回駆動手段2の駆動輪24を浮き上がらせ
て磁着力を弱めることによって同様に行なわれる。
【0045】これらの旋回駆動手段2と軸方向駆動手段
3とによる旋回移動及び軸方向移動に際して、図2に示
すように、それぞれ複数の旋回用モータ21及び軸方向
移動用モータ31を有しているために、旋回方向または
軸方向の選択移動時に各モータの回転数の相異が生じる
可能性があるが、各モータを直流モータとすること等に
よって、トルクの整合を図って円滑な回転状態とし、走
行枠1の旋回または軸方向移動を支障なく行なうことが
できる。
【0046】走行枠1における旋回方向または軸方向の
走行量は、これらの走行時に旋回用検出ローラ11また
は軸方向移動量検出ローラ13がベント管Bの表面を転
動することによって随時検出され、環状間隙Fの外方に
適宜設置される制御装置9に移動量データが伝送される
ことによって、この移動データに基づく遠隔操縦が行な
われる。
【0047】そして、ベント管ベローズの清掃点検装置
における他の機器についても、環状間隙Fの外にTVモ
ニタ等の監視手段を設置して監視することによって、通
常遠隔操縦によって行なわれ、デバイス5・6・7を狭
隘部である環状間隙Fの奥まで挿入して、所望の部分を
自由に清掃することができるものとなる。
【0048】[他の実施態様]本発明にあっては、次の
構成とすることができる。 各デバイスに搭載する清掃点検用機器等の組み合わせ
を変更すること。 各デバイスに搭載されている機器の使用順序を任意と
すること。 複数台の走行枠を同時に走行させること、その場合に
あって、同種類のデバイスを搭載するか、あるいは、異
なる種類のデバイスを搭載するかを任意とすること。
【0049】
【発明の効果】本発明に係るベント管ベローズの清掃点
検装置によれば、走行枠にベント管の周方向及び軸方向
に走行させるための旋回駆動手段及び軸方向駆動手段
と、旋回駆動手段と軸方向駆動手段との駆動輪をベント
管の半径方向に選択的に移動させる駆動輪切り替え手段
とを具備するものとしているから、以下のような効果を
奏するものとなる。 (1)走行枠をベント管の外表面に取り付けて、自走さ
せることによって、狭隘部の任意の位置に送り込んで、
ベローズの清掃点検作業を実施することができ、作業性
の向上が図れる。 (2)走行枠がベント管の外表面に乗せることにより設
置され、所望のデバイスの取り付け及び撤去作業を容易
にすることができる。 (3)旋回駆動手段と軸方向駆動手段との作動によっ
て、走行枠の旋回移動あるいは軸方向移動が選択的に行
なわれて、作業部の位置変更等に伴う移動時に他方の駆
動源が干渉を生じることがなく、移動方向の切り替えを
円滑に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベント管ベローズの清掃点検装置
のベント管への取り付け例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るベント管ベローズの清掃点検装置
の一実施例を示す要部の正面図である。
【図3】図2のデバイス搭載部に搭載されるブラッシン
グデバイスの例を示す正面図である。
【図4】図3のD−D線矢視図である。
【図5】図3におけるブラッシング機器の例を示す一部
を切欠した正面図である。
【図6】図3におけるブラッシング機器の作動状態を示
す側面図である。
【図7】図2のデバイス搭載部に搭載される点検デバイ
スの例を示す正面図である。
【図8】図7の点検デバイスによる撮像設置状況を示す
底面図である。
【図9】図2のデバイス搭載部に搭載される吸引デバイ
スの例を示す正面図である。
【図10】図9のJ−J線矢視図である。
【図11】図2における駆動輪切り替え手段の例を示す
側面図である。
【図12】本発明に係るベント管ベローズの清掃点検装
置と狭隘部との関係を示す底面図である。
【図13】沸騰水型原子炉のサプレッションチェンバに
配されるベローズの取り付け構造例を示す一部を断面し
た正面図である。
【図14】図13の鎖線N部分の拡大図である。
【符号の説明】
B ベント管 F 環状間隙 G ベントノズル H ベローズ N 圧力抑制室用足場装置(足場装置) X ベローズ溝 1 走行枠 2 旋回駆動手段 3 軸方向駆動手段 4 デバイス搭載部 5 ブラッシングデバイス 6 点検デバイス 7 吸引デバイス 8 駆動輪切り替え手段 9 制御装置 11 旋回量検出ローラ 12 ロータリーエンコーダ 13 軸方向移動量検出ローラ 14 ロータリーエンコーダ 21 旋回用モータ 22 旋回力伝達系 23 ユニバーサルジョイント 24 駆動輪 31 軸方向移動用モータ 32 回転力伝達系 33 駆動輪 41 取り付け用フレーム 42 デバイス取り付け穴 43 受けブラケット 44 ねじ穴 51 フレーム本体 52 取り付けブラケット 53 取り付け穴 54 ブラッシング機器 55 TVカメラ 55a 信号伝達ケーブル 56 エジェクタ 57 ねじ 58 洗浄液供給ホース 59 加圧空気供給ホース 61 フレーム本体 62 取り付けブラケット 63 取り付け穴 64 撮像ミラー 65 ミラー駆動用モータ 66 揺動力伝達系 67 照明具 71 フレーム本体 72 取り付けフランジ 73 取り付け穴 74 吸引ノズル 75 吸引用ケーシング 76 吸引ホース 77 揺動用モータ 78 回転力伝達系 79A 熱風供給ホース 79B 熱風噴出ノズル 81 アクチュエータ 82 挿入シート 83 挿入ガイド 5a ブラシ回転駆動源 5b 回転力伝達系 5c ブラシ回転軸 5d 揺動力伝達スリーブ 5e スライド部 5f ブラシ支持アーム 5g 回転清掃ブラシ 5h 駆動プーリー 5i 被駆動プーリー 5j 回転用ベルト 5k ローラ支持アーム 5m 芯出しローラ 5p ブラシ揺動駆動源 5q 揺動力伝達ベルト 5r 作動アーム 5s 揺動位置リミットスイッチ 5v・5w スライド位置センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21C 17/003 19/02 GDB G 7156−2G G21D 1/00 G21F 7/06 Z 8805−2G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベント管の外表面とベローズとの環状間
    隙に挿入され各種作業を実施するデバイス搭載部が配さ
    れる走行枠と、該走行枠に配設され走行枠をベント管の
    周方向及び軸方向に走行させる駆動輪を有する旋回駆動
    手段及び軸方向駆動手段と、該旋回駆動手段と軸方向駆
    動手段との間に配され前記駆動輪をベント管の半径方向
    に選択的に移動させる駆動輪切り替え手段とを具備する
    ことを特徴とするベント管ベローズの清掃点検装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009031215A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Korea Plant Service & Engineering Co Ltd スタッドボルト穴の洗浄、検査及び損傷履歴管理システム

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