JPH0593265U - 組立式棚用のコーナブラケット - Google Patents

組立式棚用のコーナブラケット

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JPH0593265U
JPH0593265U JP2520992U JP2520992U JPH0593265U JP H0593265 U JPH0593265 U JP H0593265U JP 2520992 U JP2520992 U JP 2520992U JP 2520992 U JP2520992 U JP 2520992U JP H0593265 U JPH0593265 U JP H0593265U
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栄 増本
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植田 秀樹
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立式棚の横振れを確実に阻止すると共に、
組み付け作業を簡素化する。 【構成】 互いに直交する側壁部5を有する支柱1と、
棚板2の側板8との連結部に配設され、これらに一体に
接合される取付けボルト4の挿通孔11および係止用の
突部13を壁面3aに有する組立式棚用のコーナブラケ
ット3であって、このコーナブラケット3にはほぼ中央
部で直角または鈍角に折り曲げられたコーナ部が形成さ
れ、このコーナ部左右の一対の壁面3aには組立式棚が
組み立てられた状態で上記棚板2の側板8の下縁部と上
記支柱1の側壁5の側縁部とに当止する補強された状態
の突出片12が設けられている。この突出片12は上記
コーナブラケット3の壁面下部が外方に向かって横長の
半円錐体を形成するように突出している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、支柱に棚板が着脱可能に取付けられる組立式棚用のコーナブラケッ トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スチール製の組立式棚は、断面視がL型に折り曲げられた長尺のアングル材か らなる四本の支柱に、棚板がコーナブラケットを介して支持されるように組み立 てられていることが多い。通常このコーナブラケットは直角に折り曲げられた金 属片が用いられ、これには挿通孔や係止用の突部などが設けられている。一方上 記支柱および棚板にもコーナブラケットの挿通孔や突起に対応した係止孔あるい は係止突起などが設けられており、支柱と棚板とはコーナブラケットを介して互 いに係合した状態で最終的にはボルト止めによって締結されている。
【0003】 従来上記のような構成の組立式棚に用いられるコーナブラケットについては、 例えば、支柱自身にも支持突起を設けてこの支持突起との関連でコーナブラケッ トを支柱と棚板との間に介在させるもの(実公昭57−1795号公報)、コー ナブラケットの両側端に棚板の隅部に嵌合する突起を設けたもの(実公昭59− 13874号公報)、コーナブラケットに設けられた係合突起に棚板との係合嵌 入時に棚板側面部を案内させるガイド面を形成させたもの(実開昭61−144 834号公報)、コーナブラケットの下端部に外方に張り出した支持片を突出さ せてあるもの(実開昭61−137104号公報)、あるいはコーナブラケット の下部に下方に延びるようにスカート部が設けられ、このスカート部によって横 方向の揺動を抑制するようにしたもの(実開昭61−140207号公報)など が公開されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、以来のコーナブラケットは、例えば上記実公昭57−1795号公 報あるいは実公昭59−13874号公報によって開示されているもののように 、二つの物体を結合する場合の単なる副木の役割しか果たしておらず、壁面に係 止用の突起が設けられてはいるが、棚の横振れを阻止する効果についてはあまり 期待されるものではなかった。
【0005】 そのようなことから、上記実開昭61−144834号公報、実開昭61−1 37104公報あるいは実開昭140207号公報などに開示されているコーナ ブラケットは、棚の横振れを抑止するために、下縁部に外方に突出した支持片が 設けられている。
【0006】 図23は、上記のような支持片が設けられたコーナブラケットを代表して、実 開昭61−144834号公報に開示されたものを示しているが、この図に示す ように、中央部で左右対象に折り曲げられたコーナブラケット3の壁面3a下部 には、その両端部に小さな支持片3bが、壁面3aの一部を突出させてただ単に 直角に折り曲げられた状態で形成されている。
【0007】 この一対の支持片3bは、棚が組み立てられた状態において、その相対向する 側縁で支柱1を挾持し、かつ、上面で棚板2の側板8の下縁部を支持する用に供 されている。
【0008】 しかしながら、従来のこのようなただ単にコーナブラケット3の壁面3a下部 から突出させた小片を折り曲げただけの支持片3bであってみれば、それに加わ る外力に対して、充分対抗することができるものではなく、例えば棚に水平方向 の力が加わったような場合、上記支持片3bは棚板2の側壁部5の押圧力を受け 、簡単に変形してしまうため、棚の横振れを効果的に抑止することができないと いう問題点が存在した。
【0009】 本考案は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、横振れ を確実に阻止することができ、併せて組み立て作業を簡素化することができる組 立式棚用のコーナブラケットを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1記載の組立式棚用のコーナブラケットは、互いに直交する側 壁部を有する支柱と、棚板の側板との連結部に配設され、これらに一体に接合さ れる係止部材の挿通孔または係止用の突部を壁面に有する組立式棚用のコーナブ ラケットであって、このコーナブラケットにはほぼ中央部で直角または鈍角に折 り曲げられたコーナ部が形成され、このコーナ部左右の一対の壁面には組立式棚 が組み立てられた状態で上記棚板の側板の下縁部と上記支柱の側壁の側縁部とに 当止する増強された状態の突出片が設けられていることを特徴とするものである 。
【0011】 本考案の請求項2記載の組立式棚用のコーナブラケットは、請求項1記載の組 立式棚用のコーナブラケットにおいて、上記突出片は上記コーナブラケットの壁 面下部が外方に向かって横長の半円筒状体または半円錐体を形成するように突出 していることを特徴とするものである。
【0012】 本考案の請求項3記載の組立式棚用のコーナブラケットは、請求項1記載の組 立式棚用のコーナブラケットにおいて、上記突出片は上記コーナブラケットの壁 面下部が、一方の壁面の横方向の長さの半分以上に亘って外方に向かって折り曲 げられたものであることを特徴とするものである。
【0013】 本考案の請求項4記載の組立式棚用のコーナブラケットは、請求項1記載の組 立式棚用のコーナブラケットにおいて、上記突出片は上記コーナブラケットの壁 面下部がL字形状を呈するように外方に向かって折り曲げられたものであること を特徴とするものである。
【0014】 本考案の請求項5記載の組立式棚用のコーナブラケットは、請求項1記載の組 立式棚用のコーナブラケットにおいて、上記突出片は上記コーナブラケットの壁 面に外方に向かって円筒状に打ち起こされた打起し片であることを特徴とするも のである。
【0015】 本考案の請求項6記載の組立式棚用のコーナブラケットは、請求項1、2、3 、4、または5記載の組立式棚用のコーナブラケットにおいて、上記コーナブラ ケットのコーナ部には外方に突出した状態の突起稜が形成されていることを特徴 とするものである。
【0016】 本考案の請求項7記載の組立式棚用のコーナブラケットは、請求項6記載の組 立式棚用のコーナブラケットにおいて、上記突出稜の中央部には内方に向かって 陥没した陥没部が形成されていることを特徴とするものである。
【0017】 本考案の請求項8記載の組立式棚用のコーナブラケットは、請求項1、2、3 、4、5、6または7記載の組立式棚用のコーナブラケットにおいて、上記コー ナブラケットの壁面上側部に外方に向かって突出した上部突出片が形成されてい ることを特徴とするものである。
【0018】 本考案の請求項9記載の組立式棚用のコーナブラケットは、請求項1、2、3 、4、5、6、7または8記載の組立式棚用のコーナブラケットにおいて、この コーナブラケットのコーナ部背面から左右両壁面の背面に横方向に延びる補強用 凸部が形成されていることを特徴とするものである。
【0019】 本考案の請求項10記載の組立式棚用のコーナブラケットは、互いに直交する 側壁部を有する支柱と、棚板の側板との連結部に配設され、これらに一体に接合 される係止部材の挿通孔または係止用の突部を壁面に有する組立式棚用のコーナ ブラケットであって、このコーナブラケットにはほぼ中央部で直角または鈍角に 折り曲げられたコーナ部が形成され、コーナ部には外方に突出した状態の突起稜 が形成されていることを特徴とするものである。
【0020】 本考案の請求項11記載の組立式棚用のコーナブラケットは、請求項10記載 の組立式棚用のコーナブラケットにおいて、上記突出稜の中央部には内方に向か って陥没した陥没部が形成されていることを特徴とするものである。
【0021】 本考案の請求項12記載の組立式棚用のコーナブラケットは、請求項10また は11記載の組立式棚用のコーナブラケットにおいて、このコーナブラケットの コーナ部背面から左右両壁面の背面に横方向に延びる補強用凸部が形成されてい ることを特徴とするものである。
【0022】 本考案の請求項13記載の組立式棚用のコーナブラケットは、請求項1、2、 3、4、5、6、7、8、9、10、11または12記載の組立式棚用のコーナ ブラケットにおいて、上記コーナブラケットの壁面には棚板の側板と支柱の側壁 部とが重ね合わされた状態で上記側板の挿通孔および上記支柱の係合孔の双方に 嵌合する突出片が外方に突出して形成されていることを特徴とするものである。
【0023】 本考案の請求項14記載の組立式棚用のコーナブラケットは、互いに直交する 側壁部を有する支柱と、棚板の側板との連結部に配設され、これらに一体に接合 される係止部材の挿通孔または係止用の突部を壁面に有する組立式棚用のコーナ ブラケットであって、このコーナブラケットにはほぼ中央部で直角または鈍角に 折り曲げられたコーナ部が形成され、コーナ部には内方に陥没した状態の陥没片 が形成されていることを特徴とするものである。
【0024】 本考案の請求項15記載の組立式棚用のコーナブラケットは、請求項14記載 の組立式棚用のコーナブラケットにおいて、上記コーナブラケットの壁面には棚 板の側板に設けられた挿通孔に嵌合する突出片が内方に突出して形成されている ことを特徴とするものである。
【0025】
【作用】
上記請求項1記載の組立式棚用のコーナブラケットによれば、コーナブラケッ トのコーナ部左右の一対の壁面には組立式棚が組み立てられた状態で上記棚板の 側板の下縁部と上記支柱の側壁の側縁部とに当止する増強された状態の突出片が 設けられているので、この一対の突出片の相対向する端面が支柱の両側縁部に当 止し、この突出片は増強されているため、突出片は確実、かつ強固に棚板の水平 方向のがたつきを阻止することができる。
【0026】 上記請求項2記載の組立式棚用のコーナブラケットによれば、上記突出片は上 記コーナブラケットの壁面下部が外方に向かって横長の半円筒状体または半円錐 体を形成するように突出しているため、この突出片は増強された状態を呈し、そ の端部に加わる力に対しては強靱に対抗することができ、支柱の側壁部両縁部に 当止して棚板の横振れは確実かつ強固に阻止される。
【0027】 上記請求項3記載の組立式棚用のコーナブラケットによれば、上記突出片は上 記コーナブラケットの壁面下部が、一方の壁面の横方向の長さの半分以上に亘っ て外方に向かって折り曲げられたものであるため、この突出片は増強された状態 を呈し、その端部に加わる力に対しては強靱に対抗することができ、支柱の側壁 部両縁部に当止して棚板の横振れは確実かつ強固に阻止される。
【0028】 上記請求項4記載の組立式棚用のコーナブラケットによれば、上記突出片は上 記コーナブラケットの壁面下部がL字形状を呈するように外方に向かって折り曲 げられたものであるため、この突出片は増強された状態を呈し、その端部に加わ る力に対しては強靱に対抗することができ、支柱の側壁部両縁部に当止して棚板 の横振れは確実かつ強固に阻止される。
【0029】 上記請求項5記載の組立式棚用のコーナブラケットによれば、上記突出片は上 記コーナブラケットの壁面に外方に向かって円筒状に打ち起こされた打起し片で あるため、この突出片は増強された状態を呈し、その側部に加わる力に対しては 強靱に対抗することができ、支柱の側壁部両縁部に当止して棚板の横振れは確実 かつ強固に阻止される。
【0030】 上記請求項6記載の組立式棚用のコーナブラケットによれば、上記コーナブラ ケットのコーナ部には外方に突出した状態の突起稜が形成されているため、組立 式棚にコーナブラケットが組み付けられた状態で上記突出稜は棚板のコーナ部の 左右両側板によって形成される隙間に嵌合し、その先端縁部は支柱のコーナ部内 面に当止させることができ、より強固に棚板の横振れを阻止することができる。
【0031】 上記請求項7記載の組立式棚用のコーナブラケットによれば、上記突出稜の中 央部には内方に向かって陥没した陥没部が形成されているため、この陥没部の背 面にはコーナブラケットの内側のコーナ部にコーナの角をつぶした状態の突出面 が形成され、ボルトによる締結時にナットの縁部またはボルトの頭部の縁部をこ の内側に突出した突出面に当止させた状態でボルトで締め付けることによりなお 一層強固に棚を締結することができる。
【0032】 上記請求項8記載の組立式棚用のコーナブラケットによれば、このコーナブラ ケットの壁面上側部に外方に向かって突出した上部突出片が形成されているため 、棚を組み立てた状態で上記コーナブラケットの上部突出片は棚板の側板上部内 面に当止し、コーナブラケットは支柱および棚板の側板に対して上方に開いて傾 いた状態になる。従って、この状態で係止部材(ボルト)の締め増しを行うと、 上記上部係止片が強く棚板の側板内面を押圧するため、結果として組立式棚のさ らに強固な締結が実現する。
【0033】 上記請求項9記載の組立式棚用のコーナブラケットによれば、このコーナブラ ケットは、コーナ部背面から左右両壁面の背面に横方向に延びる補強用凸部が形 成されているため、上記コーナ部周りの曲がりに対して補強された状態になって おり、外力による変形によく対抗することができる。
【0034】 上記請求項10記載の組立式棚用のコーナブラケットによれば、このコーナブ ラケットにはほぼ中央部で直角または鈍角に折り曲げられたコーナ部が形成され 、コーナ部には外方に突出した状態の突起稜が形成されているため、組立式棚に コーナブラケットが組み付けられた状態で上記突出稜は棚板のコーナ部の左右両 側板によって形成される隙間に嵌合し、その先端縁部は支柱のコーナ部内面に当 止させることができ、より強固に棚板の横振れを阻止することができる。
【0035】 上記請求項11記載の組立式棚用のコーナブラケットによれば、上記突出稜の 中央部には内方に向かって陥没した陥没部が形成されているため、この陥没部の 背面にはコーナブラケットの内側のコーナ部にコーナの角をつぶした状態の突出 面が形成され、ボルトによる締結時にナットの縁部またはボルトの頭部の縁部を この内側に突出した突出面に当止させた状態でボルトで締め付けることによりな お一層強固に棚を締結することができる。
【0036】 上記請求項12記載の組立式棚用のコーナブラケットによれば、このコーナブ ラケットは、コーナ部背面から左右両壁面の背面に横方向に延びる補強用凸部が 形成されているため、このコーナブラケットは上記コーナ部周りの曲がりに対し て補強された状態になっており、外力による変形によく対抗することができる。
【0037】 上記請求項13記載の組立式棚用のコーナブラケットによれば、このコーナブ ラケットの壁面には棚板の側板と支柱の側壁部とが重ね合わされた状態で上記側 板の挿通孔および上記支柱の係合孔の双方に嵌合する突出片が外方に突出して形 成されているため、本来係止部材を挿通させるべき上記挿通孔および係合孔にこ の突出片を嵌合させることによって、その部分のボルトなどの係止部材の使用を 省略することができる。
【0038】 上記請求項14記載の組立式棚用のコーナブラケットによれば、このコーナブ ラケットにはほぼ中央部で直角または鈍角に折り曲げられたコーナ部が形成され 、コーナ部には内方に陥没した状態の陥没片が形成されているため、このコーナ ブラケットは、棚板と支柱との間に挾設するようにして使用することができ、棚 が組み立てられた状態で、上記陥没片が棚板の左右の側板によって形成される隙 間に嵌入し、確実かつ強固な棚の締結に寄与することができる。
【0039】 上記請求項15記載の組立式棚用のコーナブラケットによれば、上記コーナブ ラケットの壁面には棚板の側板に設けられた挿通孔に嵌合する突出片が内方に突 出して形成されているため、このコーナブラケットは、棚板と支柱との間に挾設 するようにして使用することができ、本来係止部材を挿通させるべき上記挿通孔 および係合孔にこの突出片を嵌合させることによって、その部分のボルトなどの 係止部材の使用を省略することができる。
【0040】
【実施例】
図1は、本考案に係るコーナブラケットの第一の例を用いた組立式棚の分解斜 視図であり、図2は、第一の例のコーナブラケットを用いて棚を組み立てた状態 のコーナ部の平面視断面図である。これらの図に示すように、組立式棚はそのコ ーナ部に立設される四本の支柱1(他の三本は図示していない)と、この支柱1 に着脱可能に取付けられる棚板2と、支柱1と棚板2との連結部を補強するコー ナブラケット3と、係止部材である取付けボルト4とを有している。
【0041】 なお、図1においては、取付けボルト4は実線で示すものと、一点鎖線で示す ものとの二本が例示されているが、本考案においては特に二本に限定されるもの ではなく、二本以上でもよく一本でもよい。但し、本考案のコーナブラケット3 は、後述するように極めて締結力が優れているため、実線で示すように通常一本 の取付けボルト4で充分その用を達することができるものである。
【0042】 上記支柱1は、互いに直交する方向に伸びる一対の側壁部5、5を有する断面 L字状のアングル材からなり、各側壁部5にはそれぞれ上下に伸びる長孔からな る係合孔6が上下方向に所定間隔で形成されている。
【0043】 上記棚板2は、天板7と、その周縁部から下方に延設された所定幅の側板8と によって構成され、各側板8の側端部には水平方向に伸びる長孔からなる上記取 付けボルト4の挿通孔9が形成されるとともに、その側方には水平方向に伸びる 長孔からなる係合孔10が形成されている。棚板2のコーナ部には左右の側板8 によって隙間部2aが形成されている。
【0044】 上記コーナブラケット3は、その片面が上端コーナ部に取付けボルト4の挿通 孔11となる丸孔の形成された矩形状のプレート材からなり、このプレート材が 左右対称にかつ直角に接合された二面構造とされている。このコーナブラケット 3の下端部には、外方に突出した側面視円錐状の突出片12が形成されている。
【0045】 この突出片12は、コーナブラケット3の片方の壁面3aの先端側の所定幅部 分を垂下させ、それが半円錐を形成するようにカールさせて前方に突出させたも のである。この半円錐の頂点部は壁面3aの先端部に位置し、半円錐の底面部は 支柱1の側壁部5に対する係止側面12aを形成し、この係止側面12aはコー ナブラケット3のコーナ部に対向している。
【0046】 また、本実施例においては、上記突部13に形成された係止側面13aは、図 2に示すように、コーナブラケット3の壁面3aに対して鋭角を形成するように 設定されているが、特に鋭角に限定されるものではない。
【0047】 この突出片12は、後述するコーナブラケット3の組付け時に、左右両係止側 面12aが支柱1を挾持するように側壁部5の縁部に当止するように寸法設定が なされている。
【0048】 上記コーナブラケット3の先端部には、平面から見て外方に突出する断面円弧 状の突部13が形成され、この突部13は、コーナブラケット3の組付け時に棚 板2の係合孔10に嵌着されるようにその寸法が設定されている。
【0049】 また、コーナブラケット3の左右二枚のプレート材のコーナ部分には、コーナ ブラケット3を組み付けた状態で、上記棚板2の隙間部2aから外方に突出し、 支柱1のコーナ部に当接する突出稜17が設けられている。
【0050】 そして、本実施例においては、コーナブラケット3の上縁部は、棚板2の天板 7の内面に当接し、かつ、同ブラケット3の突出片12の上面部は棚板2の側板 8の下縁部に当接するように寸法設定されている。なお、上記のコーナブラケッ ト3の上縁部が棚板2の天板7の内面に当接することについては、本考案の他の 例においても同様である。
【0051】 上記各部材によって棚を組み立てるには、支柱1の側壁部5の内面と棚板2の コーナ部の側板8とを当接させ、側板8の内面側のコーナ部にコーナブラケット 3を配設し、その突部13を上記側板8の係合孔10に嵌入するとともに、左右 一対の突出片12の係止側面12aで支柱1の側壁部5の両縁部を挾持するよう に位置合わせを行う。
【0052】 そして上記取付けボルト4を支柱1の係合孔6、棚板2の挿通孔9およびコー ナブラケット3の挿通孔11に挿入し、上記取付けボルト4の先端部にナット1 6を螺着することにより、上記コーナブラケット3によって補強された状態で支 柱1の側壁部5と、棚板2の側板8とが一体に接合される。
【0053】 このようにして組立式棚が組み付けられた状態で、コーナブラケット3に設け られた左右一対の突出片12の係止側面12aは支柱1の側壁部5の両縁部に当 接し、かつ、この突出片12の上面部は棚板2の側板8の下縁部を支持した状態 になっているため、支柱1と棚板2とコーナブラケット3とはその一体化がより 確実になり、水平方向のがたつきはより効果的に抑止される。
【0054】 そして、コーナブラケット3に設けられた突出片12は、壁面3aの一部が相 当の長さに亘って半円錐状となるように折り曲げられて形成されているため、そ の係止側面12aに相当の力が加わっても、それに充分対抗して変形するような ことはなく、組立式棚のより確実な締結が実現する。
【0055】 また、本実施例においては、上記突部13の係止側面13aとコーナブラケッ ト3の壁面3aとで形成される角度は鋭角に設定されているため、棚が組み立て られた状態で、図2に示すように、係合孔10の縁部は係止側面13aの鋭角部 に引き込まれた状態になり、一層締結を確実なものにする。
【0056】 さらに、本実施例においては、コーナブラケット3のコーナ部に外方に突出し た突出稜17が設けられているため、棚が組み立てられた状態で、この突出稜1 7が棚板2の側板8のコーナ部に形成している隙間部2aに嵌入し、支柱1のコ ーナ部の内面に当止し、これによっても締結効果は上昇する。
【0057】 加えて、本実施例においては、棚が組み立てられた状態で、コーナブラケット 3の上縁部は棚板2の天板7の内面に当接するように寸法設定されているため、 水平方向のがたつきを有効に抑止することができる。
【0058】 ところで、組立式棚を組み立てるに際しては、通常、支柱2と棚板3とが直交 するように曲尺あるいは重錘を用いて行ういわゆる直角出しの作業が実施される のであるが、このような直角出し作業はかなり神経を使う作業であり、このため 従来かなりの人手と時間を消費していたのである。これに対し、本実施例に係る コーナブラケット3の場合は、上記のようにその上縁部は棚板2の天板7の内面 に当接するように寸法設定がなされているため、コーナブラケット3を組立式棚 1に組み付けるだけで上記支柱2と棚板3とは自ずと直交し、従来のような面倒 な直角出し作業を実施する必要はなく好都合である。
【0059】 なお、本実施例においては、コーナブラケット3の左右の壁面3aによって形 成される角度は直角とされているが、この角度を鈍角に設定してもよい。こうす ることによって、棚にコーナブラケット3が組み付けられた状態で、コーナブラ ケット3の左右の壁面3aは棚板2の左右の側板8を押圧した状態になるため、 たとえ取付けボルト4による締結が弛んでも、にわかにコーナブラケット3によ る棚の締結が解除されるようなことは起らず好都合である。
【0060】 図3は本考案の第二の例に係るコーナブラケットの斜視図であり、図4はその 平面図、図5はその一部切欠き側面図である。この例の場合は、これらの図に示 すように、コーナブラケット3の下部に設けられる突出片12は、第一の例と同 様に壁面3aの一部が半円錐状に外方に突出するように折り曲げられて形成され ているが、その水平方向の長さは第一の例の突出片12より短くされている。
【0061】 そのかわり、壁面3aのコーナ方向には、壁面3aから若干垂下した補強壁面 3a’が設けられており、この分壁面3aの厚みが増加しているため、より頑丈 なものとなっている。また、突出稜17も長くなっているため、棚が組み立てら れた状態で、突出稜17と支柱1の内面との当接面積が多くなり、その分締結効 果を高めている。
【0062】 なお、この例のコーナブラケット3の両壁面3a、3aは前記第一の例と同様 に水平方向に若干長めとされ、一つの壁面3aに挿通孔9と突部13とが設けら れているが、一対の壁面3a、3aを約半分の長さにしたいわゆるミニタイプの コーナブラケット3とし、一方の壁面3aには挿通孔9を穿孔し、他方の壁面3 aには突部13を設けるようにしてもよい。さらに、突出稜17の長さも第一の 例と同様に短めとしてもよい。
【0063】 なお、突部13は平面視で山形を呈する切り押し片で形成されているが、この 形状については特にこの山形の切り押し片に限定されるものではなく、第一の例 におけるような、係止側面13aが形成された切り押し片その他でもよい。
【0064】 図6は本考案の第三の例に係るコーナブラケットの斜視づであり、図7はその 平面図、図8はその一部切欠き側面図である。これらの図に示すように、この例 の場合は、コーナブラケット3の壁面3aは、第一の例の壁面3aより水平方向 の長さは短くされたいわゆるミニタイプとなっている。
【0065】 従って、一つの壁面3aに第一ないし第二に例のように挿通孔11と突部13 とのワンセットを設けることができないため、一方の壁面3aには挿通孔11が 設けられ、他方の壁面3aには突部13に相当する切起し片11’が設けられて いる。なお、突出片12については第二の例と同様のものが壁面3aの下端側部 に設けられている。
【0066】 切起し片11’については、図6に示すものは水平方向に切り起されているが 、上下方向に切り起してもよく、また、バーリングを形成させてもよい。さらに 、第一の例あるいは第二の例の突部13のような切り押し片でもよい。
【0067】 また、壁面3aが小さくされた分、棚が組み立てられた状態で壁面3aと棚板 2の側板8内面との接触面積が減少し、強固な締結を行ううえで不利になってい るが、それを補うために、壁面3aの両上側部に上部突出片14が設けられてい る。この上部突出片14は、下方の突出片12とまったく同様のものであり、突 出片12に対して上下対象になっている。
【0068】 なお、図6ないし図8に例示する突出片12および上部突出片14は、壁面3 aからはみ出さない状態で形成されているが、突出片12については壁面3aか ら下部に突出するように形成させ、上部突出片14については壁面3aから上部 に突出するように形成させてもよい。
【0069】 このような上部突出片14をコーナブラケット3に設けることによって、棚を 組み立てた状態でコーナブラケット3の上部突出片14は棚板2の側板8上部内 面に当止し、コーナブラケット3は支柱2および棚板2の側板8に対して上方に 開いて傾いた状態になる。この状態で係止部材(ボルト)の締め増しを行うと、 上記上部係止片14が強く棚板2の側板8内面を押圧するため、結果として組立 式棚のさらに強固な締結が実現し、壁面3aが小さくなったことによる接触面積 の減少を補填して余りある効果を発揮する。
【0070】 図9は、本考案の第四の例に係るコーナブラケットの斜視図である。同図に示 すように、この例の場合は、壁面3aの下側部は外方に突出するように折り曲げ られて突出片12が形成されている。この場合、突出片12の長さは壁面3aの 水平方向の長さの半分以上とされているため、棚が組み立てられた状態で、支柱 1の側壁部5の縁部に突出片12の係止側面12aが強圧しても、突出片12が 変形するようなことはない。
【0071】 図10は、本考案の第五の例に係るコーナブラケットの斜視図である。この例 の場合は、同図に示すように、コーナブラケット3のコーナ部方向に、第二の例 と同様の補強壁面3a’が壁面3aから垂下するように設けられている。そして 、壁面3aの先端方向には上記第四の例と同様の突出片12が設けられ、その係 止側面12aは突出片12のコーナ部寄りの端部が下方に折り曲げられ、上記補 強壁面3a’に一体に接合した状態にされている。
【0072】 従って、この例のコーナブラケット3は、上記下方に折れ曲がった係止側面1 2a似よって、支柱1の側壁部5の側縁部への当接面積が大きくなっているので 、その分確実に横振れを抑止することができる。
【0073】 図11は、本考案の第六の例に係るコーナブラケットの斜視図である。この例 の場合は、同図で示すように、壁面3aのコーナ部寄りには下方に向かって壁面 3aが延設されており、この延設された補強壁面3a’の両側部に、外方に突出 するように円筒状の打ち起し片からなる突出片12が設けられている。突出片1 2はこのように円筒状を形成しているため、この突出片12は強靱であり、棚が 組み立てられた状態で、支柱1の側壁部5の側縁部に当止して充分に棚2の横振 れを抑止することができる。
【0074】 図12は、本考案の第七の例に係るコーナブラケットの斜視図である。この例 の場合は、同図に示すように、壁面3aの先端部寄りの部分が延設され、この延 設部分が外方に突出するような状態で上方に巻き込まれて半円筒状の突出片12 が形成されている。
【0075】 そして、この突出片12のコーナ部方向の側端部には半円形の係止側面12a が形成されており、棚が組み立てられた状態でこの半円形の係止側面12aが支 柱1の側壁部5の側縁部に当接した状態になっている。
【0076】 従って、係止側面12aが受ける押圧力は、折れ曲がった突出片12の上縁部 を介して壁面3aに伝わるため、上記押圧力に対して極めて強靱に対抗すること が可能であり、ひいては棚が組み立てられた状態で、棚の横振れを確実に阻止す ることができる。
【0077】 図13は、本考案の第八の例に係るコーナブラケットの斜視図である。この例 の場合は、コーナブラケット3の突出稜17の中央部を陥没させた平坦な陥没部 15が設けられている。こようなの陥没部15を設けることにより、この陥没部 15の背面にはコーナブラケット3のコーナ部のコーナ角をつぶすような状態で 内側に突出した突出面15’が形成される。
【0078】 ところで、この突出面15’の両サイドには、締結用の取付けボルト4を通す ための挿通孔11が存在している。従って、上記ボルト4による棚の組み立て締 結時にナット16の縁部をこの内側に形成された突出面15’に当止させた状態 でボルト15を締め付けることにより、他方の壁面3aを手前に引き付け、それ に設けられている突部13をコーナ部方向に前進させて棚板2の側板8に穿孔さ れている係合孔10の内縁部に強力に当止させることができる。こうすることに よって、なお一層強固に棚を締結することが可能である。
【0079】 なお、第八の例を示す図13においては、基礎となるコーナブラケット3とし て図1に例示する第一の例のものを採用しているが、基礎となるコーナブラケッ ト3は第一の例のものに限定されるものではなく、他に例示したものを用いても よい。
【0080】 図14は、本考案の第九の例に係るコーナブラケットの斜視図である。この例 の場合は、壁面3aの下部に第一ないし第八の例のような突出片12が設けられ ていない。そして、壁面3aには挿通孔11と突部13とが設けられ、コーナ部 には突出稜17が設けられている。すなわち、この例の場合は、突出稜17を主 体にして締結を確実に行うようにしたものである。コーナブラケット3が棚に組 み付けられた状態で突出稜17が果たす役割については先に第一の例で説明した 通りである。
【0081】 図15は、本考案の第十の例に係るコーナブラケットの斜視図である。この例 は、突出片12が設けられていないミニタイプのものである。壁面3aの水平方 向の長さは図14に示す第九の例のものの約半分とされ、一方の壁面3aにはバ ーリングからなる突部13が設けられ、他方の壁面3aには挿通孔11が穿孔さ れている。コーナ部には突出稜17が設けられ、この突出稜17は棚が組み立て られた状態で棚板2の側板8のコーナ部に形成した隙間部2aに嵌合して、締結 を確実なものにする作用効果については前述の通りである。
【0082】 なお、図15においては突部13としてバーリングを例示しているが、特に突 部13はバーリングに限定されるものではなく、縦方向の切り起し片であっても よいし横方向の切り起し片であってもよい。さらに、図1または図3に例示する ような切り押し片であってもよい。
【0083】 また、上記第九の例および第十の例において、突出稜17の中央部に図13に 示す第八の例のような陥没部15を設けてもよい。これが設けられることによる 作用効果は、前述の第八の例の場合と同様である。
【0084】 図16ないし図18は、本考案の第十一の例に係るコーナブラケットを示す図 面であり、図16は同斜視図、図17は同平面図、図18は同側面図である。こ れらの図に示すように、この例は第十一の例のコーナブラケット3のコーナー部 33の背面から左右両壁面3aの背面に横方向に延びる補強用凸部3bが形成さ れている。
【0085】 このように、コーナ部33の背面から左右両壁面の背面に横方向に延びる補強 用凸部3bを形成させることによって、コーナブラケット3は上記コーナ部周り の曲がりに対して補強された状態になるため、コーナー部33を中心にした曲が りに対して強靱になり、外力による変形によく対抗することができ、特に棚の隅 部の平面視における直角状態を良好に保持することができる。
【0086】 上記補強用凸部3bは第十一の例のコーナブラケット3ばかりでなく、第一な いし第十のコーナブラケット3にも適用可能であり、その効果は上記第十一の例 で述べた効果と同様である。
【0087】 図19は、本考案の第十二の例に係るこコーナブラケットの斜視図である。こ の例のコーナブラケット3は、棚板2と支柱1との間に配置されるタイプのもの である。そして、この例の場合は、コーナブラケット3のコーナ部に、突出稜1 7の替わりに内方に向かって陥没した陥没片18が設けられている。なお、壁面 3aには、他の例のものと同様に、挿通孔11および突部13が設けられている 。
【0088】 従って、この例のコーナブラケット3が棚に組み付けられた状態では、上記陥 没片18が棚板2のコーナ部の左右の側板8、8の間に形成した隙間部2aに嵌 合するため、確実な締結が実現する。
【0089】 図20は、上記第十二の例のさらに応用例を示す斜視図である。この例の場合 は、上記同様コーナブラケット3のコーナ部には陥没片18が設けられていると 共に、コーナブラケット3の壁面3aのコーナ部寄りの部分が下方に引き延ばさ れ、この引き延ばされた部分には、支柱1の係合孔6に嵌入する切り押し片から なる突部19が設けられている。この下方に引き延ばされた部分によって、コー ナブラケット3が棚に組み付けられた状態で、コーナブラケット3と支柱1との 接触面積が増加し、かつ、突部19が支柱1の係合孔6に嵌合するため、より良 好な締結が行われる。
【0090】 図21は、本考案の第十三の例に係るコーナブラケットの斜視図である。この 例の場合は、上記第十二の例のコーナブラケットにおいて、コーナブラケット3 の壁面3aに設けられた挿通孔11の一方を、孔ではなく内側に突出した突出片 11aにしてある。この突出片11aはコーナブラケット3を棚に組み付けた際 に、棚板2の挿通孔9に嵌合するため、その部分はボルト締めを省略することが でき、ボルト本数を少なくする上で好都合である。
【0091】 図22は、本考案の第十四の例に係るコーナブラケットの斜視図である。この 例の場合は、コーナブラケット3の下部において外方に大きく面状に膨出部12 ’を形成させている。また、コーナ部に形成された突出稜17と上記膨出部12 ’との境界部分にはボルトなどの係止部材用の挿通孔17aが設けられている。
【0092】 そして、コーナブラケット3の壁面3aに設けられた挿通孔11の一方を、孔 ではなく外方に突出した突出片11bにしてある。この突出片11bはコーナブ ラケット3を棚に組み付けた際に、棚板2の挿通孔9および支柱1の係合孔6の 双方に嵌合するため、その部分はボルト締めを省略することができ、ボルト本数 を少なくする上で好都合である。
【0093】 なお、この例の場合は、ボルトなどの係止部材用としてこコーナ部にも挿通孔 17aが設けられているため、上記のもう一方の挿通孔11の代りに突出片11 bを設け、それによっても棚板2の挿通孔9および支柱1の係合孔6の双方に嵌 合させるようにし、係止部材による締結は専ら挿通孔17aを用いるようにする こともできる。
【0094】 なお、上述のすべての実施例においては、係止部材としての取付けボルト4は 、上記支柱1の係合孔6や棚板2の挿通孔9、さらにはコーナブラケット3の挿 通孔11などに差し通された状態でナット16が螺着され、このナット16が螺 着された状態で取付けボルト4は締め付けられて支柱1と棚板2とコーナブラケ ット3とは互いに締結されるようになされているが、図19ないし図21に示す 第十二の例を除いて、コーナブラケット3の挿通孔11自体を円孔にすると共に 、この円孔に雌螺子を螺設し、この円孔に取付けボルト4を螺着して締結するよ うにしてもよい。こうすることによって、ナット16がなくても取付けボルト4 による上記締結が可能となるため、部品点数が減少して都合がよい。
【0095】 但し、図19ないし図21に示す第十二の例の場合には、棚板2の挿通孔9に 雌螺子を螺設しておけば、上記同様ナット16がなくても取付けボルト4による 締結が可能になる。
【0096】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の組立式棚用のコーナブラケットは、そのコーナ部 の左右一対の壁面には組立式棚が組み立てられた状態で上記棚板の側板の下縁部 と上記支柱の側壁の側縁部とに当止する増強された状態の突出片が設けられてい るため、この一対の突出片の相対向する端面が支柱の両側縁部に当止し、突出片 は確実、かつ強固に棚板の水平方向のがたつきを阻止することができる。
【0097】 そして、上記突出片は従来のようにただ単に壁面から突出させた小片を折り曲 げただけのものではなく、各種の立体形状が形成され増強されたものになってい るため、突出片が棚の横振れによる支柱からの押圧力を受けて変形することも回 避でき好都合である。
【0098】 上記突出片を、コーナブラケットの壁面下部が外方に向かって横長の半円筒状 体または半円錐体を形成するように突出させたものにすると、この突出片は増強 された状態を呈し、その端部に加わる力に対しては強靱に対抗することができ、 棚板の横振れを確実かつ強固に阻止することができる。
【0099】 上記突出片を、コーナブラケットの壁面下部が一方の壁面の横方向の長さの半 分以上に亘って外方に向かって折り曲げられたものにすると、この突出片は増強 された状態を呈し、その端部に加わる力に対しては強靱に対抗することができる 。
【0100】 上記突出片を、コーナブラケットの壁面下部が側面視でL字形状を呈するよう に外方に向かって折り曲げられたものにすると、この突出片は増強された状態を 呈し、その端部に加わる力に対しては強靱に対抗することができる。
【0101】 上記突出片を、コーナブラケットの壁面に外方に向かって円筒状に打ち起こさ れた打起し片にすると、この突出片は増強された状態を呈し、その側部に加わる 力に対しては強靱に対抗することができる。
【0102】 コーナブラケットのコーナ部には外方に突出した状態の突起稜を形成させると 、組立式棚にコーナブラケットが組み付けられた状態で上記突出稜は棚板のコー ナ部の左右両側板によって形成される隙間に嵌合し、その先端縁部は支柱のコー ナ部内面に当止させることができ、より強固に棚板の横振れを阻止することがで きる。
【0103】 上記突出稜の中央部には内方に向かって陥没した陥没部を形成させると、この 陥没部の背面にはコーナブラケットのコーナ部の内側に突出面が形成され、ボル トによる締結時にナットの縁部またはボルトの頭部の縁部をこの内側に突出した 突出面に当止させた状態でボルトで締め付けることにより、なお一層強固に棚を 締結することができる。
【0104】 コーナブラケットの壁面上部に外方に向かって突出した上部突出片を形成させ ると、棚を組み立てた状態で上記コーナブラケットの上部突出片は棚板の側板上 部内面に当止し、コーナブラケットは支柱および棚板の側板に対して上方に開い て傾いた状態になるが、この状態で係止部材(ボルト)の締め増しを行うと、上 記上部係止片が強く棚板の側板内面を押圧するため、結果として組立式棚をさら に強固に締結することができる。
【0105】 コーナブラケットのコーナ部の背面から左右両壁面の背面に横方向に延びる補 強用凸部を形成させれば、コーナブラケットは上記コーナ部周りの曲がりに対し て補強された状態になるため、コーナー部を中心にした曲がりに対して強靱にな り、外力による変形によく対抗することができ、特に棚の隅部の平面視における 直角状態を良好に保持することができる。
【0106】 コーナブラケットのコーナ部にその内方に向かって陥没片を設けるようにすれ ば、このようなコーナブラケットは、支柱と棚板との間に挾設するようにして使 用することができる。この場合、コーナブラケットが棚に組み付けられた状態で 、上記陥没片は棚板のコーナ部の左右の側板によって形成される隙間部に嵌合し て、確実な締結が実現し好都合である。
【0107】 コーナブラケットに設けられた係止部材を挿通するための挿通孔のいずれかを それに代えて棚板や支柱に設けられた挿通孔や嵌合孔に嵌め込まれる突出片とす れば、この突出片によってボルトなどの係止部材の使用を少なくすることができ 、組み付け作業の簡素化上好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るコーナブラケットの第一の例を用
いた組立式棚の分解斜視図である。
【図2】第一の例のコーナブラケットを用いて棚を組み
立てた状態のコーナ部の平面視断面図である。
【図3】本考案の第二の例に係るコーナブラケットの斜
視図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図3の一部切欠き側面図である。
【図6】本考案の第三の例に係るコーナブラケットの斜
視図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】図6の一部切欠き側面図である。
【図9】本考案の第四の例に係るコーナブラケットの斜
視図である。
【図10】本考案の第五の例に係るコーナブラケットの
斜視図である。
【図11】本考案の第六の例に係るコーナブラケットの
斜視図である。
【図12】本考案の第七の例に係るコーナブラケットの
斜視図である。
【図13】本考案の第八の例に係るコーナブラケットの
斜視図である。
【図14】本考案の第九の例に係るコーナブラケットの
斜視図である。
【図15】本考案の第十の例に係るコーナブラケットの
斜視図である。
【図16】本考案の第十一の例に係るコーナブラケット
の斜視図である。
【図17】図16の平面図である。
【図18】図16の側面図である。
【図19】本考案の第十二の例に係るコーナブラケット
の斜視図である。
【図20】本考案の第十二の例のさらに応用例に係るコ
ーナブラケットの斜視図である。
【図21】本考案の第十三の例に係るコーナブラケット
の斜視図である。
【図22】本考案の第十四の例に係るコーナブラケット
の斜視図である。
【図23】従来のコーナブラケットを例示する斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 支柱 2 棚板 2a 隙間部 3 コーナブラケット 3a 壁面 3a’ 補強壁面 3b 補強用凸部 4 取付けボルト 5 側壁部 6 係合孔 7 天板 8 側板 9、11、17a 挿通孔 10 係合孔 11a、11b 突出片 12 突出片 12a、13a 係止側面 13 突部 14 上部突出片 15 陥没部 16 ナット 17 突出稜 18 陥没片

Claims (15)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する側壁部を有する支柱と、
    棚板の側板との連結部に配設され、これらに一体に接合
    される係止部材の挿通孔または係止用の突部を壁面に有
    する組立式棚用のコーナブラケットであって、このコー
    ナブラケットにはほぼ中央部で直角または鈍角に折り曲
    げられたコーナ部が形成され、このコーナ部左右の一対
    の壁面には組立式棚が組み立てられた状態で上記棚板の
    側板の下縁部と上記支柱の側壁の側縁部とに当止する増
    強された状態の突出片が設けられていることを特徴とす
    る組立式棚用のコーナブラケット。
  2. 【請求項2】 上記突出片は上記コーナブラケットの壁
    面下部が外方に向かって横長の半円筒状体または半円錐
    体を形成するように突出していることを特徴とする請求
    項1記載の組立式棚用のコーナブラケット。
  3. 【請求項3】 上記突出片は上記コーナブラケットの壁
    面下部が、一方の壁面の横方向の長さの半分以上に亘っ
    て外方に向かって折り曲げられたものであることを特徴
    とする請求項1記載の組立式棚用のコーナブラケット。
  4. 【請求項4】 上記突出片は上記コーナブラケットの壁
    面下部がL字形状を呈するように外方に向かって折り曲
    げられたものであることを特徴とする請求項1記載の組
    立式棚用のコーナブラケット。
  5. 【請求項5】 上記突出片は上記コーナブラケットの壁
    面に外方に向かって円筒状に打ち起こされた打起し片で
    あることを特徴とする請求項1記載の組立式棚用のコー
    ナブラケット。
  6. 【請求項6】 上記コーナブラケットのコーナ部には外
    方に突出した状態の突起稜が形成されていることを特徴
    とする請求項1、2、3、4、または5記載の組立式棚
    用のコーナブラケット。
  7. 【請求項7】 上記突出稜の中央部には内方に向かって
    陥没した陥没部が形成されていることを特徴とする請求
    項6記載の組立式棚用のコーナブラケット。
  8. 【請求項8】 上記コーナブラケットの壁面上側部に外
    方に向かって突出した上部突出片が形成されていること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記
    載の組立式棚用のコーナブラケット。
  9. 【請求項9】 上記コーナブラケットのコーナ部背面か
    ら左右両壁面の背面に横方向に延びる補強用凸部が形成
    されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7または8記載の組立式棚用のコーナブラケッ
    ト。
  10. 【請求項10】 互いに直交する側壁部を有する支柱
    と、棚板の側板との連結部に配設され、これらに一体に
    接合される係止部材の挿通孔または係止用の突部を壁面
    に有する組立式棚用のコーナブラケットであって、この
    コーナブラケットにはほぼ中央部で直角または鈍角に折
    り曲げられたコーナ部が形成され、コーナ部には外方に
    突出した状態の突起稜が形成されていることを特徴とす
    る組立式棚用のコーナブラケット。
  11. 【請求項11】 上記突出稜の中央部には内方に向かっ
    て陥没した陥没部が形成されていることを特徴とする請
    求項10記載の組立式棚用のコーナブラケット。
  12. 【請求項12】 上記コーナブラケットのコーナ部背面
    から左右両壁面の背面に横方向に延びる補強用凸部が形
    成されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8、9、10または11記載の組立式棚用
    のコーナブラケット。
  13. 【請求項13】 上記コーナブラケットの壁面には棚板
    の側板と支柱の側壁部とが重ね合わされた状態で上記側
    板の挿通孔および上記支柱の係合孔の双方に嵌合する突
    出片が外方に突出して形成されていることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
    1または12記載の組立式棚用のコーナブラケット。
  14. 【請求項14】 互いに直交する側壁部を有する支柱
    と、棚板の側板との連結部に配設され、これらに一体に
    接合される係止部材の挿通孔または係止用の突部を壁面
    に有する組立式棚用のコーナブラケットであって、この
    コーナブラケットにはほぼ中央部で直角または鈍角に折
    り曲げられたコーナ部が形成され、コーナ部には内方に
    陥没した状態の陥没片が形成されていることを特徴とす
    る組立式棚用のコーナブラケット。
  15. 【請求項15】 上記コーナブラケットの壁面には棚板
    の側板に設けられた挿通孔に嵌合する突出片が内方に突
    出して形成されていることを特徴とする請求項14記載
    の組立式棚用のコーナブラケット。
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