JPH0592932A - 塩化アリルからアルデヒドを製造する方法 - Google Patents

塩化アリルからアルデヒドを製造する方法

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JPH0592932A
JPH0592932A JP3341820A JP34182091A JPH0592932A JP H0592932 A JPH0592932 A JP H0592932A JP 3341820 A JP3341820 A JP 3341820A JP 34182091 A JP34182091 A JP 34182091A JP H0592932 A JPH0592932 A JP H0592932A
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Gerrit J Lagerweij
ゲリツト・ジエイ・ラガーウエイジ
Cornelis Bakker
コーネリス・バツカー
Bruin E A Monique De
モニク・イー・エイ・デ・ブルーイン
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Duphar International Research BV
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式 【化1】 [式中、Rは、C1−C4アルコキシ、ハロゲン、非置換
フェニル及び置換フェニルから成る群より選んだ1個又
はそれ以上の置換基により置換されていることができる
1−C12アルキル基又はC2−C12アルケニル基;(ト
リヒドロカルビル)シリル基;(ジヒドロカルビル)
(ヒドロカルビルオキシ)シリル基;又はC1−C6アル
キルにより置換されていることができるジヒドロピラン
−2−イル基、テトラヒドロピラン−2−イル基、ジヒ
ドロ−2−フリル基又はテトラヒドロ−2−フリル基で
ある]で表される塩化アリルから、中間アルコール化合
物を経てアルデヒド化合物を製造する。 【効果】 ビタミンA製造の中間体であるアルデヒドを
高収率で得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、中間アルコール化合物を経たア
ルデヒドの製造への塩化アリルの利用に関する。本発明
は又、新規塩化アリル及びその製造に関する。
【0002】ある種の塩化アリルは、ビタミンAの製造
における中間体として使用することができる。例えば6
−クロロ−3,7−ジメチル−2,7−オクタジエニル
アセテート及びそのゲラニルアセテートからの製造が、
欧州特許出願234496及び282914、ならびに
Bull.Chem.Soc.Jpn.,59、198
6、3287−3288におけるSuzuki等による
文献中に開示されている。この第二塩化アリルは、蟻酸
ナトリウムと反応させて第一アリルエステルとし、続い
て酢酸エステルをそのまま残しながら蟻酸エステルを選
択的に鹸化することにより第一アリルアルコールに変換
することができる。該選択的鹸化は、メタノール中で炭
酸ナトリウムを用いたアリルエステルのエステル交換に
より行う。これらの反応は、日本特許出願63/227
546、63/227548及び02/036148に
記載されている。最後に挙げた日本特許出願中に記載さ
れている通り、そのようにして得た第1アリルアルコー
ルは、空気酸化を行い、8−アセトキシ−2,6−ジメ
チル−2,6−オクタジエン−1−アールとすることが
でき、これは、例えば欧州特許出願187259中でO
teraにより記載の、及びJ.Org.Chem.
、1986、3830−3833、3834−343
8中に記載の方法に従ったビタミンAの製造のための出
発化合物又はシントンである。
【0003】上記日本特許出願02/036148に記
載の、所望のアリルアルコールを得るための選択的鹸化
は、意図しない酢酸エステルの鹸化の危険が大きいため
非常に不利である。できる限りこの危険を避けるため
に、出発塩化アリルの転化において、例えば酢酸ナトリ
ウムの代わりに蟻酸ナトリウムを使用し、溶媒としてメ
タノールなどのアルコールを使用しなければならない。
さらに鹸化の後の第一アリルアルコールの収率はそれで
も満足できるものではない。
【0004】ビタミンA又はそのエステルの簡便な製造
法においてシントンとして使用することができる、適し
たアルデヒドの合成における上記の欠点を避けるのが、
本発明の目的である。
【0005】この目的は、そのようなアルデヒドの合成
の重要中間体として、本発明に従い一般式
【0006】
【化8】 [式中、Rは、C1−C4アルコキシ、ハロゲン、非置換
フェニル及び置換フェニルから成る群より選んだ1個又
はそれ以上の置換基により置換されていることができる
1−C12アルキル基又はC2−C12アルケニル基;(ト
リヒドロカルビル)シリル基;(ジヒドロカルビル)
(ヒドロカルビルオキシ)シリル基;又はC1−C6アル
キルにより置換されていることができるジヒドロピラン
−2−イル基、テトラヒドロピラン−2−イル基、ジヒ
ドロ−2−フリル基又はテトラヒドロ−2−フリル基で
ある]で表される塩化アリルを用いることにより達成す
ることができる。
【0007】上記塩化アリルは、引続いて (i)該塩化アリルを一般式
【0008】
【化9】 のアルコール化合物に転化し、 (ii)そのようにして得たアルコール化合物を酸化す
ることにより、一般式
【0009】
【化10】 [式中、Rは、上記と同義である]のアルデヒド化合物
の製造に使用することができる。
【0010】上記のRの意味中、ヒドロカルビルという
言葉は、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2
−C8アルキニル、フェニル及び置換フェニルを含む。
そのようなアルキル、アルケニル及びアルキニル基が、
直鎖及び分枝鎖状基の両方を含むことは明らかであろ
う。フェニル基の適した置換基には、C1−C6アルキ
ル、C1−C6アルコキシ及びハロゲンが含まれ;該フェ
ニル基に最高3個の置換基が存在するのが好ましい。
【0011】上記で定義した塩化アリルは、ビタミンA
又はそのエステルの簡便な製造法におけるシントンとし
て使用することができる適切なアルデヒドの合成に非常
に適していることが見いだされた。このような方法は、
未公開欧州特許出願90200863.0の主題であ
る。そこに記載され、一般式が
【0012】
【化11】 [式中R2は、該特許出願と同義である]であるアルデ
ヒドは、対応するアルコール(R2=H)から、適した
2−導入試薬との反応により得ることができる。別法
として、該アルデヒドは、関連化合物につきTetra
hedron Letters1973、281及び
J.Am.Chem.Soc.99、1977、552
6中に記載されている通り、一般式
【0013】
【化12】 の対応するゲラニルエーテルから、周知のとおり毒性の
ある二酸化セレン酸化により得ることができる。
【0014】しかし、上記塩化アリルを用いることによ
り、ビタミンAの製造においてシントンとして使用する
上記アルデヒドが得易くなり、前記の周知の方法に見ら
れる欠点を避けることができることが、本発明の長所で
ある。
【0015】上記アルデヒドの合成における重要中間体
として使用する塩化アリルは、一般式
【0016】
【化13】 により特徴づけられ、式中R′は、tert.(C4
12)アルキル基、テトラヒドロピラン−2−イル基、
テトラヒドロ−2−フリル基、エトキシエチル基、又は
トリ(ヒドロカルビル)シリル基であり、ここでヒドロ
カルビルはC1−C8アルキル及びフェニルから成る群よ
り選ぶのが好ましい。
【0017】本発明の方法に使用するいくつかの塩化ア
リルは周知である。Sato等(Bull.Chem.
Soc.Jpn.,63、1990、1328−133
4)は、式IにおいてRがベンジル基である上記塩化ア
リルにつき記載している。彼らは、この化合物をある種
のオレフィン性ジオールの立体選択的合成における中間
体として使用した。対応するテトラヒドロピラニルエー
テルは、Agric.Biol.Chem.,52
(4),1988、989−996に、Iriye等に
より記載されている。この化合物は、ある種の不飽和カ
ルボニル化合物の製造の中間体として使用することがで
きる。
【0018】しかし本発明の方法で使用する塩化アリル
の多くは、が新規化合物である。従って本発明は、一般
【0019】
【化14】 [式中R1は、(トリヒドロカルビル)シリル基又は
(ジヒドロカルビル)(ヒドロカルビルオキシ)シリル
基である]の新規塩化アリルにも関する。
【0020】さらにヒドロカルビルという言葉は、前記
にて定義した。
【0021】さらに特別な場合、本発明の上記新規塩化
アリルの一般式は、
【0022】
【化15】 であり、式中R1′は、(トリヒドロカルビル)シリル
基であり、ここでヒドロカルビルはC1−C8アルキル及
びフェニルから成る群より選ぶ。
【0023】新規塩化アリルの適した例を実施例に示
す。
【0024】上記一般式VIの新規塩化アリルは、一般
【0025】
【化16】 [式中R1は、上記と同義である]のゲラニル化合物の
塩素化により容易に製造することができる。
【0026】該塩素化は、次亜塩素酸塩、好ましくは次
亜塩素酸ナトリウムなどのアルカリ金属次亜塩素酸塩の
水溶液を用いて、ジクロロメタンなどの不活性有機溶媒
との二相系において、好ましくは室温より少し低い温度
にて行うのが好ましい。トリクロロイソシアヌル酸など
の他の塩素化剤も使用することができる。関連ゲラニル
化合物、すなわちゲラニルアセテートのそのような塩素
化は、上記欧州特許出願234496及び上記日本特許
出願02/036148に記載されている。
【0027】塩化アリルは、適切な触媒、すなわちヨウ
化四級アンモニウムなどのヨウ化物の存在下で、不活性
有機溶媒、例えばトルエンなどの炭化水素中で該塩化ア
リルをC1−C4カルボン酸の適した塩、例えば蟻酸ナト
リウム、酢酸ナトリウムなどと反応させることにより、
一般式
【0028】
【化17】 [式中R3は、低級アルキル又はフェニルなどの適した
基である]のエステルに転化することができる。この反
応は容易に進行し、所望のエステルを例えば最高100
%などの高収率で与える。そのようにして得たエステル
は、容易に鹸化して上記一般式VにおいてRがR1であ
るアルコール化合物を与える。実際に種々の溶媒中で、
メタノール中の炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム水溶
液などの各鹸化剤を使用して、所望のアルコール化合物
を定量的又は実質的に定量的収率で製造することができ
る。そのようにして得た一般式Vのアルコール化合物
は、その後極性有機溶媒、好ましくはジメチルホルムア
ミドなどの双極性有機溶媒中、適した触媒、好ましくは
銅化合物及びN−オキシ化合物の存在下で空気酸素によ
り酸化して、一般式IVにおいてRがR1であるアルデ
ヒド化合物を同様に高収率で与えることができる。
【0029】本発明の別の特徴として、上記一般式VI
の中間体エステルを形成することは必要でさえなく、塩
化アリルは直接、従って一段階反応で一般式Vの所望の
アルコールに転化することができることが見いだされ
た。この一段階転化は、含水有機溶媒、例えば含水テト
ラヒドロフラン中、適した触媒、すなわちヨウ化四級ア
ンモニウムなどのヨウ化物の存在下で適した塩基性物
質、すなわち炭酸ナトリウム又は炭酸水素ナトリウムな
どのアルカリ金属炭酸塩又は重炭酸塩の影響下で行う。
【0030】ここで本発明を、以下の特別な実施例を参
照してより詳細に説明する。実施例中、以下の略語を使
用する: −ジメチル−tert.ブチルシリル=DMBSi −ジメチル−1,1,2−トリメチルプロピルシリル=
DMTSi −tert.ブチル =t.Bu −テトラヒドロピラン−2−イル =THP.
【0031】
【実施例】実施例I ゲラニオールからの塩化アリルの製造
【0032】
【化18】 (a) 0.83gのジメチルアミノピリジン及び2
8.4ml(0.205モル)のトリエチルアミンを加
えた、150mlのジクロロメタン中の30ml(0.
171モル)のゲラニオール(10)の溶液に、約25
℃にて50mlのジクロロメタン中の28.4gのジメ
チル−tert.ブチルシリルクロリドの溶液を滴下す
る。窒素下、室温にて終夜撹拌する。130mlのジク
ロロメタン及び130mlの水の添加後、相を分離し、
有機相を濃NH4Cl溶液で洗浄し、乾燥する。真空中
で溶媒を蒸発させると、46.84gの油状の生成物を
得、それをシリカゲルのクロマトグラフィー上でヘキサ
ン/酢酸エチル9/1を用いた溶離により精製する。蒸
発乾固の後、所望の生成物(11)を収量43.60g
(95%)にて得る。
【0033】G.C.による純度:99.6%。NMR
による同定:1H−NMR(CDCl3);δ:5.24
(t.1H);5.03(t.1H);4.14(d.
2H);1.9−2.1(4H);1.61(s.3
H);1.55(s.3H);1.53(s.3H);
0.84(s.9H);0.07(s.6H)。
【0034】ゲラニオール及びジメチル−1,1,2−
トリメチルプロピルシリルクロリドから出発して、対応
する方法で化合物(12)を製造する;収率87%。化
合物をNMRにより同定する:1H−NMR(CDC
3);δ:5.31(t.1H)1;5.09(t.
1H);4.17(d.2H);2.09(m.2
H);2.01(m.2H);1.67(d.3H);
1.61(s.3H);1.59(s.3H);1.7
5−1.55(1H);0.89(d.6H);0.8
5(s.6H);0.1(s.6H)。
【0035】化合物(13)を以下の要領で製造する。
【0036】50mlのシクロヘキサン中の18.9g
のt.ブチルトリクロロアセトアミドの溶液に、50m
lのシクロヘキサン中の12.1gのゲラニオール(1
0)の溶液を加える。氷中で外部から冷却した後、0.
8mlのBF3−エーテレートを15分で滴下する。反
応混合液を室温にて2時間撹拌する。その後1.0gの
NaHCO3を加え、混合液を10分間撹拌する。沈澱
を濾過し、ヘキサンで洗浄する。有機相を分離し、Na
HCO3の5%水溶液、続いて水で洗浄し、乾燥蒸発乾
固した後、17.3gの生成物を得る。この生成物をフ
ラッシュクロマトグラフィーにより精製し;所望のt.
ブチルエーテル(13)を収量11.43g(69%)
で得る。
【0037】NMRによる同定:1H−NMR(CDC
3);δ:5.33(t.1H);5.09(t.1
H);3.92(d.2H);2.15−1.95(4
H);1.67(s.3H);1.66(s.3H);
1.59(s.3H);1.23(s.9H)。
【0038】ジヒドロピランを溶媒とし、Amberl
yst H15Rの存在下でゲラニオール(10)か
ら、全くSynthesis 1979、618にてC
ardilloにより記載された通りにして化合物(1
4)を製造する。収率77%。1H−NMRにより同
定。
【0039】(b) 実施例I(a)に記載の要領で得
たゲラニルエーテル(11)100gを、500mlの
ジクロロメタン中に溶解する。この溶液に、7.8%の
NaOCl水溶液426ml(0.447モル)を加え
る。この混合物を約0℃に冷却し、24.3mlの水中
の24.3ml(0.425モル)の酢酸を加える。0
℃にて5時間撹拌した後、反応は完結し(GC)、反応
混合物を室温にする。層を分離し、水層をジクロロメタ
ンで洗浄して有機層と合わせ、水で洗浄し、乾燥して蒸
発乾固する。所望の塩化アリル(15)を105.39
g(93.3%)で得る。NMRによる同定:1H−N
MR(CDCl3);δ:5.36(t.1H);5.
03(s.1H);4.92(s.1H);4.38
(t.1H);4.21(d.2H);2.2−1.9
(m,4H);1.83(s.3H);1.65(s.
3H);0.93(s.9H);0.10(s.6
H)。
【0040】必要な場合は酢酸−水の代わりに1Nの塩
酸を用い、対応する方法で化合物(16)、(17)及
び(18)を製造する。NMRによる同定:化合物(1
6):1H−NMR(CDCl3);δ:5.34(t.
1H);4.99(m.1H);4.88(m.1
H);4.34(t.1H);4.16(d.2H);
2.2−1.83(4H);1.80(s.3H);
1.73−1.55(1H);1.62(s.3H);
0.89(d.6H);0.85(s.6H);0.1
(s.6H)。
【0041】化合物(17):1H−NMR(CDC
3);δ:5.35(t.1H);5.00(s.1
H);4.89(s.1H);4.35(t.3H);
3.92(d.2H);2.2−1.8(4H);1.
80(s.3H);1.66(s.3H);1.23
(s.9H)。
【0042】化合物(18):1H−NMR(CDC
3);δ:5.40(t.1H);5.00(m.1
H);4.89(m.1H);4.63(s t.1
H);4.35(t.1H);4.23(dd.1
H);4.03(dd.1H);3.88(m.1
H);3.52(m.1H);2.3−1.4(10
H);1.81(d.3H);1.68(s.3H)。
【0043】(c) 別法として、実施例I(a)の要
領で得たゲラニルエーテル(11)を以下のようにして
所望の塩化アリルに転化することができる。2.0gの
該ゲラニルエーテルを20mlの酢酸エチルに溶解す
る。0.68gのトリクロロイソシアヌル酸を、外部か
ら−30℃に冷却しながら窒素下でこの溶液に加える。
その後5%のNaHCO3水溶液10mlを加える。
【0044】相を分離し、有機相を5%のNaHCO3
水溶液、続いて水で2回洗浄する。乾燥し、真空中で蒸
発乾固した後、所望の塩化アリル(15)を収量2.0
7gで得る。
【0045】実施例II 塩化アリルからのアルコール化合物の製造
【0046】
【化19】 (a) 10mlのトルエン中の2.0gの塩化アリル
(15)の溶液に、撹拌しながら0.63gの蟻酸ナト
リウム及び0.12gのヨウ化テトラブチルアンモニウ
ムを加える。終夜還流する。生成した蟻酸塩(19)は
単離せず、直接アルコール化合物(23)に転化する。
中間蟻酸塩(19)の生成は、試料を取り、NMRで分
析することにより示される:1H−NMR(CDC
3);δ:8.09(s.1H);5.49−5.4
1−5.31(3t.2H);4.67−4.54(2
s.2H);4.19(d.2H);2.19(m.2
H);2.04(m.2H);1.76−1.67−
1.62(4s.6H);0.90(s.9H);0.
07(s.6H)。E/Z混合物におけるE:Zの比率
は60:40である。
【0047】対応する方法で化合物(20),(21)
及び(22)を製造する。
【0048】NMRによる同定: 化合物(20):1H−NMR(CDCl3);δ:8.
08(s.1H);5.49−5.41(2t.1
H);5.31(t.1H);4.67−4.53(2
s.2H);4.17(d.2H);2.19(m.2
H);2.04(m.2H);1.7−1.55(m.
1H);1.75−1.67(2s.3H);1.62
−1.61(2s.3H);1.7−1.55(m.1
H);1.75−1.67(2s.3H);1.62−
1.61(2s.3H);0.89(d.6H);0.
85(s.6H);0.12(s.6H)。
【0049】E/Z比 60:40。
【0050】化合物(21):1H−NMR(CDC
3);δ:8.11(s.1H);5.49−5.4
2−5.33(3t.2H);4.67−4.55(2
s.2H);3.92(d.2H);2.20(m.2
H);2.05(m.2H);1.76−1.66(2
m.6H);1.23(s.9H)。E/Z比 50:
50。
【0051】化合物(21):1H−NMR(CDC
3);δ:8.09(s.1H);5.49−5.4
1(2t.1H);5.37(t.1H);4.67−
4.54(2s.2H);4.62(t.1H);4.
23(dd.1H);4.02(dd.1H);3.8
8(m.1H);3.51(m.1H);2.3−2.
0(4H);1.9−1.4(6H);1.76(d.
3H);1.67(2s.3H)。E/Z比 50:5
0。
【0052】(b) 実施例II(a)に従って得た溶
液に、0.32mlの水及び6.14mlのメタノール
の混合液中の317ngのNaOHの溶液を加えること
により蟻酸塩(19)をアルコール化合物(23)に転
化する。室温にて0.5時間撹拌する。20mlの水を
加えた後、層を分離し、水相をトルエンで抽出する。合
わせた有機相を水で洗浄し、乾燥し、蒸発乾固し、所望
のアルコール化合物(23)を1.64g得る(全収率
87.4%)。NMRによる同定:1H−NMR(CD
Cl3);δ:5.39−5.28(tm.2H);
4.18(dd.2H);4.07−3.97(2s.
2H);2.16(m.2H);2.03(m.2
H);1.96(s.1H);1.78−1.65(d
s.3H);1.63(s.3H);0.91(s.9
H);0.08(s.6H)。
【0053】E/Z混合物におけるE:Z比は56:4
4である。
【0054】必要ならメタノール中の炭酸ナトリウムを
鹸化に用いて、対応する方法で化合物(24),(2
5)及び(26)を、それぞれ全収率77%,100%
及び53%にて製造する。
【0055】NMRによる同定: 化合物(24):1H−NMR(CDCl3);δ:5.
42−5.18(t,m.2H);4.16(2d.2
H);4.07−3.95(2s.2H);2.35
(s.1H);2.16(m.2H);2.03(m.
2H);1.8−1.75(3s,m.7H);0.8
9(d.6H);0.85(s.6H);0.10
(s.6H)。E/Z比 60:40。
【0056】化合物(25):1H−NMR(CDC
3);δ:5.42−5.14(tmt.2H);
4.01−3.96−3.82(sm.4H);3.1
1(s.1H);2.22−1.95(2m.4H);
1.77−1.65−1.63(3s.6H);1.2
2(s.9H)。E/Z比50:50。
【0057】化合物(26):1H−NMR(CDC
3);δ:5.37(t.1H);5.33−5.2
2(2t.1H);4.63(t.1H);4.21
(m.1H);4.06−3.94(2s.2H);
4.01(m.1H);3.87(m.1H);3.5
0(m.1H);3.08−2.97(2s.1H);
2.25−2.0(4H);1.9−1.4(6H);
1.78−1.68−1.65(3s.6H)。E/Z
比 50:50。
【0058】実施例III 塩化アリル(15)からのアルコール化合物(23)の
製造
【0059】
【化20】 5mlのテトラヒドロフラン中の1.0gの塩化アリル
(15)の溶液に、1.32gのNa2CO3・10H2
O及び0.244gのヨウ化テトラブチルアンモニウム
を続けて加える。反応混合液を数日還流し、10mlの
トルエン及び10mlの水を加えて仕上げを行う。相を
分離し、トルエン相を10mlの水で2回洗浄し、蒸発
乾固する。所望のアルコール化合物(23)を0.67
g(75%)で得る。NMRスペクトルは、実施例II
で製造した化合物(23)に対応する。
【0060】実施例IV アルデヒド化合物へのアルコール化合物の酸化
【0061】
【化21】 実施例II(b)に記載の要領で得たアルコール化合物
(23)4.63gを、23.2mlのジメチルホルム
アミド中に溶解することにより、対応するアルデヒドに
変換する。この溶液に255mgの2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−N−オキシド及び161mgの
塩化銅を加える。反応混合物に空気をフラッシュし、撹
拌しながら35−40℃に加熱する。5.5時間後、反
応混合液を室温に冷却し;77mlのジエチルエーテル
及び25mlの水と15mlの2N塩酸の混合物を加え
る。層分離の後、水層をジエチルエーテルで抽出する。
合わせたエーテル層を水で洗浄し、乾燥し、蒸発乾固す
る。所望のアルデヒド化合物(27)を4.25g(9
2.5%)得る。生成物をNMRにより同定する:1
−NMR(CDCl3);δ:10.13−9.38
(2s.1H);6.48(m.1H);5.35
(m.1H);4.20(m.2H);2.70−2.
49(2m..2H);2.18(m.2H);1.7
7−1.75(2s.3H);1.66−1.64(2
s.3H);0.91(s.9H);0.07(s.6
H)。
【0062】対応するアルコール化合物から、対応する
方法でアルデヒド化合物(28),(29)及び(3
0)をそれぞれ98%,77%及び89%の収率で製造
する。 NMRによる同定: 化合物(28):1H−NMR(CDCl3);δ:9.
38(s.1H);6.47(t.1H);5.35
(t.1H);4.18(d.2H);2.49(m.
2H);2.19(m.2H);1.75(s.3
H);1.65(s.3H);1.62(m.1H);
0.88(d.6H);0.85(s.6H);0.1
0(s.6H)。
【0063】化合物(29):1H−NMR(CDC
3);δ:9.40(s.1H);6.48(t.1
H);5.37(t.1H);3.93(d.2H);
2.50(m.2H);2.21(m.2H);1.7
6(s.3H);1.69(s.3H);1.23
(s.9H)。
【0064】化合物(30):1H−NMR(CDC
3);δ:9.40(s.1H);6.48(t.1
H);5.42(t.1H);4.62(m.1H);
4.25−4.04(dd.2H);3.88−3.5
1(2m.2H);2.52(q.2H);2.24
(t.2H);1.75(s.3H);1.72(s.
3H);1.90−1.50(m.6H)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コーネリス・バツカー オランダ・ウエースプ・シージエイバンホ ウテンラーン36 (72)発明者 モニク・イー・エイ・デ・ブルーイン オランダ・ウエースプ・シージエイバンホ ウテンラーン36

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、Rは、C1−C4アルコキシ、ハロゲン、非置換
    フェニル及び置換フェニルから成る群より選んだ1個又
    はそれ以上の置換基により置換されていることができる
    1−C12アルキル基又はC2−C12アルケニル基;(ト
    リヒドロカルビル)シリル基;(ジヒドロカルビル)
    (ヒドロカルビルオキシ)シリル基;又はC1−C6アル
    キルにより置換されていることができるジヒドロピラン
    −2−イル基、テトラヒドロピラン−2−イル基、ジヒ
    ドロ−2−フリル基又はテトラヒドロ−2−フリル基で
    ある]で表される塩化アリルから、 一般式 【化2】 [式中、Rは、上記と同義である]のアルデヒド化合物
    を製造する方法において、引続いて (i)該塩化アリルを一般式 【化3】 のアルコール化合物に転化し、 (ii)そのようにして得たアルコール化合物を酸化す
    ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 該塩化アリルが、一般式 【化4】 を有し、式中、R′は、tert.(C4−C12)アル
    キル基、テトラヒドロピラン−2−イル基、テトラヒド
    ロ−2−フリル基、エトキシエチル基又はトリ(ヒドロ
    カルビル)シリル基であり、ヒドロカルビル基をC1
    8アルキル及びフェニルから成る群より選ばれたもの
    である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 一般式 【化5】 [式中、R1は、(トリヒドロカルビル)シリル基又は
    (ジヒドロカルビル)(ヒドロカルビルオキシ)シリル
    基である]で表される塩化アリル。
  4. 【請求項4】 一般式 【化6】 を有し、式中R1′は、(トリヒドロカルビル)シリル
    基であり、ヒドロカルビルをC1−C8アルキル及びフェ
    ニルから成る群より選ばれたものである、請求項3に記
    載の塩化アリル。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の塩アリルクロリドの製
    造法において、一般式 【化7】 [式中R1は、上記と同義である]のゲラニル化合物を
    適した塩素化剤により塩素化することを特徴とする方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1に示した一般式Vのアルコール
    化合物への転化を、含水有機溶媒中、触媒としてのヨウ
    素化物の存在下で、アルカリ金属炭酸塩又は重炭酸塩か
    ら選んだ塩基性物質の影響下で行う、請求項1に記載の
    方法。
JP3341820A 1990-12-05 1991-12-02 塩化アリルからアルデヒドを製造する方法 Pending JPH0592932A (ja)

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EP90203204 1990-12-05
NL90203204.4 1990-12-05

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ID=8205182

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JP3341820A Pending JPH0592932A (ja) 1990-12-05 1991-12-02 塩化アリルからアルデヒドを製造する方法

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Also Published As

Publication number Publication date
EP0489454A1 (en) 1992-06-10
US5196608A (en) 1993-03-23
CA2056806A1 (en) 1992-06-06

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