JPH059286B2 - - Google Patents

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JPH059286B2
JPH059286B2 JP23875684A JP23875684A JPH059286B2 JP H059286 B2 JPH059286 B2 JP H059286B2 JP 23875684 A JP23875684 A JP 23875684A JP 23875684 A JP23875684 A JP 23875684A JP H059286 B2 JPH059286 B2 JP H059286B2
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JP
Japan
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air
duct
outlet
blower
guide
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JP23875684A
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Inventor
Takashi Tanaka
Yasushi Yamanaka
Kazuya Nakagawa
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH059286B2 publication Critical patent/JPH059286B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00007Combined heating, ventilating, or cooling devices
    • B60H1/00021Air flow details of HVAC devices

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車用空調装置に関し、特に蒸発器
およびヒータコアの下流に設けられる吸込型の送
風装置を有する自動車用空調装置の改良に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来周知のエアミツクス型自動車用空調和装置
は、ヒータコアで加熱された暖風と冷凍サイクル
の冷媒蒸発器によつて冷却された冷風とをエアミ
ツクスチヤンバーに導いて、ここで冷暖風をミツ
クスしてヒータ、ベント、デフなどの各吹出口か
ら空気が吹出されるように構成されている。この
空調装置において春、秋の中間季節には、ヒータ
吹出口からは温風が乗員の足元に向かつて吹出
し、これと同時にベント吹出口からは、冷風が乗
員の頭部に向かつて吹出すバイレベルモードが設
けられている。この場合、空調装置の空気の送風
装置はヒータコアおよび蒸発器の上流側に設けら
れた押し込み型の送風装置を用いることが多く、
バイレベルモード時に冷風と温風の温度差を得る
ために、例えば実公昭54−31471号に示されるよ
うにエアミツクスチヤンバ内に空気ガイドを設け
たり、また、冷風をバイパスさせる等の種々の改
良がなされている。
一方、蒸発器およびヒータコアの下流側に設け
られる吸込み型の送風装置が知られている。この
吸込み型の送風装置は、上記押し込み型に比べて
ヒータコア、蒸発器等の熱交換器部分で均一な熱
交換が得られるという利点がある。特に近年にお
いては、、自動車用空調装置の高級化が望まれて
おり、均一な熱交換を得るために様々な努力がな
されている。その点で吸込み型の送風装置は非常
に有効である。
加えて、近年の軽車両等への空調装置搭載要求
を満足させるには、省スペースを考えていく必要
が充分にある。その点においても吸込み型の送風
装置は、押し込み型に比べ、エアミツクスチヤン
バーが不必要となるため、非常にコンパクトとな
り有効である。ところが、現在案出されている空
調装置の多くは押し込み型の送風装置を採用して
おり、吸込み型送風装置は少なく、特にそのバイ
レベルモードについて研究されていなかつた。
そこで、本出願人は、特願昭59−53964号に示
すとおり、バイレベルモードが可能な吸込み型の
自動車用空調装置を提案した。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、上記特願昭59−53964号をさらに改
良するためになされたものであり、詳しくは、バ
イレベルモードにおける温風と冷風の温度差を大
きくするためになされたものである。
そこで本発明者等は、上記温度差を得るために
スクロール部を有するブロケース内に、スクロー
ル部に沿つたガイドを設け、このガイドによつて
スクロール部を温風と冷風を分割せしめることを
考え、研究を行つた。
しかし、単にスクロール部内にガイドを設ける
だけでは、十分な温度差が得られないだけでな
く、スクロール部内で渦流が発生し、これによつ
て騒音が大きくなる。また、スクロール部内での
圧力損失が大きくなり、風量が低下するという問
題がある。
〔問題点を解決するための手段〕 そこで本発明は、上記問題点を解決するため、
風上側に空気導入口、風下側に冷風導出口および
温風導出口が設けられたダクトと、 このダクト内に配設され、冷凍サイクルの冷媒
を蒸発させて周囲空気を冷却する蒸発器と、 前記ダクト内に配設された自動車エンジンの冷
却水を熱源とし周囲空気を加熱するヒータコア
と、 前記蒸発器およびヒータコアより風下側のダク
ト途中に形成されたスクロール部を有するブロワ
ケースと、 前記ブロワケースの内部を前記スクロール形状
に沿つて内側と外側とに分割するように設けら
れ、空気上流端に切欠きが形成されたガイドと、 前記ブロワケース内に収納された遠心フアン
と、 前記ブロワケースの空気吸込口より風上側の前
記ダクト内に設けられ、前記蒸発器によつて冷却
された冷風と前記ヒータコアによつて加熱された
温風とを分割させて前記ブロワケースの空気吸込
口に吸入させる温度調節ダンパと、 前記ブロワケースの空気吐出口より風下側の前
記ダクト内に設けられ、前記空気吐出口より吐出
された温風の冷風と割合を変化せしめ、前記冷風
導出口に冷風を、前記温風導出口に温風を導入す
る吐出口切換ダンパとを具備するという技術手段
を採用する。
〔作用〕
上記技術手段を採用することにより、蒸発器に
よつて冷却された冷風と、ヒータコアによつて冷
却された温風は、温度調節ダンパによつてブロケ
ース内にそれぞれ分割して導入される。ブロワケ
ース内に導入された温風と冷風は、遠心フアンに
よつて一部混合されるものの、上流端側に切欠き
が形成されたガイドによつて、スクロール形状に
沿つて温風と冷風に分割されて、ブロワケースか
ら吐出される。この場合、ガイドの空気上流端に
は切欠きが形成されているため、冷風と温風の分
割が促進され、しかもスクロール部での騒音およ
び圧損を非常に低く押さえることが可能である。
ブロワケースから好適な温度差をもつて吐出さ
れた温風と冷風とは、吹出口切換ダンパによつ
て、冷風導出口および温度導出口に振り分けられ
る。
〔発明の効果〕
したがつて、本発明によれば、吸込み型の自動
車用空調装置おいて、バイレベルモードにおける
冷風と温風との温度差を大きくすることができ、
車室内の上方には、温度の低い空気を吹出させ、
車室内の下方には、温度の高い空気を吹出させ
て、頭寒足熱の快適な温度分布を得ることができ
る。
しかも本発明によれば、遠心フアンは蒸発器お
よびヒータコアより下流側に設けられているた
め、蒸発器およびヒータコアでの冷却および加熱
が均一に行われ、効率のよい熱交換が可能とな
る。
〔実施例〕
以下、本発明を図に示す実施例によつて説明す
る。
第1図は本発明を適用した空調ユニツト1を車
室内に配設した状態を示し、空調ユニツト1は助
手席から前部座席中央にかけて、運転席計器盤1
5の内側空間に配設されている。この空調ユニツ
ト1は、内部に熱交換器が収納された断熱樹脂製
空調ケース2とケース2内で熱交換された空気を
車室内に送出するフアンが収納された断熱樹脂製
ブロワケース3とから構成され、この空調ケース
2とブロワケースによつて本空調装置のダクトが
形成されている。なお第1図において、符号6は
車室外気を空調ケース2内に導入する外気導入口
を示し、符号7は車室内気を空調ケース2内に導
入する内気導入口を示している。
第2図および第3図は空調ユニツト1の内部構
成を示しており、空調ケース2内は、仕切壁2c
を隔てて上方風路2aと下方風路2bとに上下2
段に分割され、上方通路2aには、自動車エンジ
ンの冷却水を熱源とするヒータコア4が配設さ
れ、下方通路2bには冷凍サイクルの蒸発器5が
設置されている。この場合ヒータコア4および蒸
発器5は、第2図および第3図に示すようにそれ
ぞれの風路内に水平方向に対してほぼ15度程度傾
斜させて設置されている。従つて、例えば蒸発器
5の長手方向の寸法l1を長くし、幅方向の寸法l2
を短くすることが可能となり、空調ケース2の幅
寸法(奥行寸法)が大きく縮小できる。また、ヒ
ータコア4および蒸発器5を傾斜させて配置する
ことにより、両者を垂直に配置する場合に比べて
空調ケース2の高さ寸法を縮小することができ
る。
上方風路2aのヒータコア4の上流側には、下
方通路2bの蒸発器5の上流側に連通する連通孔
2dが設けられている。また、ヒータコア4の上
流側の空調ケース上面には、車室外空気を空調ケ
ース2内に導入する外気導入口6が開口されてい
る。この外気導入口6と近接する空調ケース2の
側面には内気導入口7が開口されている。この内
気導入口7および外気導入口6は、上方風路2a
に回動自在に取付けられた内外気切換ダンパ8に
よつて切換開閉される。
上記上方通路2aおよび下方通路2bの下流に
はそれぞれの風路からの風をブロワケース3内に
分配導入するための分配室2eが設けられてい
る。この分配室2eには、上方風路2aの空気吐
出口2a−1と、下方風路2bの空気吐出口2b
−1とから吐出される空気割合を変えて温度調節
を行う温度調節ダンパ9が回動自在に取付けられ
ている。
上記のように構成された空調ケース2の分配室
2eにはブロワケース3が接続される。ブロワケ
ース3はスクロール状(渦巻状)に形成され、そ
のスクロール部3A部には、シロツコ型フアン1
0配置され、フアン10を駆動するモータ11が
ブロワケース3に取付けられている。よつて分配
室2eの空気は、フアン10の回転により、ブロ
ワ吸入口3aからブロワケース3内部に吸込ま
れ、吐出口3bから下流側に吹き出される。
ここで、ブロワ吸入口3aと温度調整ダンパ9
の位置関係について詳しく説明する。第4図は、
ブロワケース3の断面を示す模式図であり、図中
符号Dは、温度調整ダンパ9が第3図の9a位置
(バイレベル位置)にあるときの温度調節ダンパ
9の先端位置を示している。つまり、ブロワケー
ス3の最も狭い空気通路部分3c(ノーズ)と、
ブロワ中心軸3dとを結ぶ直線上に、温度調節ダ
ンパ9の先端が位置するように、ブロワケース3
と空調ケース2は接続されている。
また、この第4図に示す如くブロワケース3内
部のうちスクロール部3Aを内側と外側とに分割
するように樹脂製ガイド40がブロワケース3と
一体成形されている。
このガイド40の形状の曲がり度合は、第4図
に示す如くスクロールと同等のもので、その空気
上流端部40aは、ちようどスクロールのノーズ
3c位置と180°ずれた位置、すなわち、第4図D
の延長位置にある。一方この上流端部40aと吸
入口3aとの距離3fは、ノーズ3cと吸入口3
aとの距離3gとほぼ同等され、圧力の急激な変
化を生じないようにしている。
さらに、ガイド40の上流端側で急激な圧力開
放を押さえるため、ガイド40上流端側には、第
5図および第6図に示す如くV字状の切欠きが設
けられている。この切欠き40cは、ガイド40
の長さをlとすると、上流端部40aから下流端
側に向かつてl/2の長さにわたつて形成されて
いる。
したがつて、温度調節ダンパ9によつ分割され
た風のうち、温度Cは吸入口3aの斜線部3a1
からブロワケース3内に吸入され、ガイド40の
内側3A1をガイド40に沿つて通風され吐出口
3bから吐出される。一方冷風Bは吸入口3aの
うち、第4図の符号3a2で示す部分からブロワ
ケース3内に吸入され、ガイド40の外側3A2
をガイド40に沿つて通風され、吐出口3bから
吐出される。このように温風と冷風はガイド40
によつて分割され、大きな圧力損失を生じる。
第7図はブロワケース3の具体的構造を示して
おり、空気吐出口3bの下流側には、冷風Bと温
風Cのそれぞれ冷却導出口20と温風導出口21
に分配する吹出口切換ダンパ22が上記導出口2
0,21の間で回動自在に設けられている。冷風
導出口20は、図示しないダクトによつて、車室
内の計器盤15に設けられ、冷風を乗員に胸元に
向けて吹出すベント吹出口15a,15b,15
cに接続されている。
一方温風導出口21下流側には、内壁3eによ
つてフアン10が収納されたスクロール部3Aと
区画して下方風路23が形成されている。つま
り、スクロール部3Aと下方風路23は、一体成
形された2分割構造であり、第5図の上下方向に
分割される。そこでフアン10をスクロール部3
A内に収納した後、ブロワケース3の複数箇所を
板バネ24によつて固定するようになつている。
上記下方風路23の途中には、デフロフタ導出
口25が開口されており、このデフロフタ導出口
25は、図示しないダクトによつて温風を自動車
のフロントガラスに向けて吹出すようになつてい
る。デフロスタ導出口25の風下側には、温風を
乗員の足元に向けて吹出すヒータ吹出口が開口さ
れており、また、下方風路23には、デフロスタ
導出口25とヒータ吹出口26,27を切換開閉
するデフロスタダンパ28が回動自在に設けられ
ている。
第9図は空調制御パネル33を示すもので、こ
のパネル33は計器盤15もしくはその近傍で、
運転席より操作しやすい位置に設定されている。
50は冷凍サイクルの圧縮機動作スイツチの押し
ボタン式ノブ、51はブロワモータ11の速度制
御スイツチの回転式ノブであり、それぞれパネル
33に手動操作可能に設けられている。
34は吹出モード設定部材で、パネル33の横
溝33a内を移動可能なごとく設けられたレバー
34aと、このレバー34aの先端に取付けられ
たノブ34bとにより構成されており、前記レバ
ー34aには適宜のリンク機構、コントロールワ
イヤ等を介して、前記ダンパ22,28が連結さ
れている。
35は温度設定部材で、パネル機構33b内を
移動可能なごとく設けられたレバー35aと、こ
のレバー35aの先端に取付けられたノブ35b
とにより構成されており、前記レバー35aには
適宜のリンク機構、コントロールワイヤ等を介し
て、前記温度調節ダンパ9が連結されている。
レバー35aをCOOL側いつぱいに操作する
と、温度調節ダンパ9は第3図の9b位置に切換
わり、レバー35aをHOT側いつぱいに操作す
ると、温度調節ダンパ9は第3図の9c位置に切
換わり、COOLとHOTの中間位置では、温度調
整ダンパ9は第3図の9a位置に切換わる。
36は内外気切換部材で、パネル33の横溝3
3c内を移動可能なごとく設けられたレバー36
aと、このレバー36aの先端に取付けられたノ
ブ36bとにより構成されており、前記レバー3
6aには適宜のリンク機構、コントロールワイヤ
等を介して、前記内外気切換ダンパ8が連結され
ている。
次に、上記構成において本実施例の作動を説明
する。各吹出モード毎に作動を説明する。
(1) クーラベント(VENT)モード 吹出モード設定部材34のノブ34bを第9
図においてVENTの位置に操作すると、吹出
口切換ダンパ22は第7図の22aの位置に切
換えられ、冷風吹出口20を全開し、温風導出
口21を閉じる。
従つて、ブロワ制御スイツチのノブ51によ
つてブロワモータ11を作動させると、導入空
気は蒸発器5によつて冷却された後冷風導出口
20を通り、ベント吹出口から車室内へ吹出
す。
そして、温度制御は温度設定部材35により
温度調整ダンパ9を作動させて、ヒータコア4
側の上方風路2aと蒸発器5側の下方風路2b
との風量割合を変えることにより行なうことが
でき、温風と冷風はベント吹出口15a,15
b,15cから吹出されるまでに十分混合され
て吹出される。
(2) バイレベル(BI−BEVEL)モード吹出モー
ド設定部材34のノブ34bをB/Lの位置に
操作すると、吹出口切換ダンパ22は、第7図
の22bの位置に切換わり、デフロスタダンパ
28は、図中28aの位置に切換わる。従つ
て、ベント吹出口15a,15b,15c、ヒ
ータ吹出口26,27の両方から車室内へ空気
が吹出す。この場合、蒸発器5で冷却された冷
風とヒータコア4で加熱された温風は、温度調
節ダンパ9が第3図に示すように中間位置で9
aであれば、温風と冷風に分割された状態でブ
ロワケース3内に吸入され、ブロワケース吐出
口3bから吹出されるときも、第7図に示すよ
うに温風と冷風に分かれた状態で導出されるた
め、吹出口切換ダンパ22が第7図に示す如く
中間位置22bでは、冷風と温風を3:2の割
合に分割し温風が下方風路23内に導入され、
冷風は冷風導出口20内に導入される。従つて
冷風を主にベント吹出口15a,15b,15
c側へ、また温風を主にヒータ吹出空気温度に
差をつけて、頭寒足熱の快適な温度分布を得る
ことができる。なお、バイレベル時の温度差
は、温度調節ダンパ9の開閉度合により、任意
に選定できる。
(3) 暖房(HEAT)モード 吹出モード設定部材34のノブ34bを
HEATの位置に操作すると、吹出口切換ダン
パ22は、第7図の22c位置に切換わり、冷
風導出口20を閉じる。温風は温風導出口21
から下方風路23内に導入され、デフロスタダ
ンパ28は、28aの状態であるため、デフロ
スタ吹出口およびヒータ吹出口26,27から
温風が吹出される。
(4) デフロスタ(DEF)モード 吹出モード設定部材34のノブ34bを
DEFの位置に操作すると、吹出口切換ダンパ
22は、第7図の22c位置の状態で、冷風導
出口20を閉じデフロスタダンパ28が、28
bの位置に切換わる。従つて、温風はデフロス
タ吹出口のみから、フロントガラスに向けて吹
き出される。
なお、上記各モードにおける作動において、
ヒータコア4および蒸発器5は、傾斜さて配設
させてあるが、送風装置であるフアン10は、
上記熱交換器4,5の下流に配置された吸込み
型であるため、ヒータコア4および蒸発器5に
て熱交換される空気は、良好にしかも均一に熱
交換された状態で送風され、空調感を損うこと
はない。
次に本発明の他の実施例について説明する。
ここで、V字形切欠き40cを有するガイド4
0の効果について説明する。
ブロワケース3の吐出口3bでの風量が290
m3/hで、吸入口3aから吸入される温風の温度
を80℃、冷風の温度を23℃とするとき、吹出口3
bでの温度分布は、第7図のE−E断面図である
第8図に示すようになる。すなわち、第8図はガ
イド40の外側空間3A2と内側空間3A1をそれ
ぞれ8つのブロツクに分割し、それぞれのブロツ
クの温度の測定結果を示している。なお、各ブロ
ツク内の数字はそれぞれ温度(単位℃)を示す。
なお、内側空間3A1の各測定温度の平均温度
T1は、T1=57.4℃、外側空間3A2の各測定温度
の平均温度T2は、T2=33.2℃であり、内側空間
3A1と外側空間3A2との平均温度差ΔTは、 ΔT=ΔT1−ΔT2=24.2℃ となる。
すなわち、本実施例によれば、冷風と温風との
温度差24.2℃が得られる。従つてバイレベルモー
ドにおける、吹出空気温度に上下方向で十分な差
をつけることができる。
しかも本実施例によれば、吹欠き40aを設け
ているため、ガイド40を設けない場合の吹出口
3bでの風量が304m3/hであるのに対し、ガイ
ド40を付けてもわずか14m3/h程度の風量低下
で済み、圧力損失が小さいことが確認された。ま
た、圧力損失が小さいため、騒音も低く抑えられ
ている。
前述したまように、吸込み型送風機においてス
クロール部3Aのガイド40をV型カツトすれ
ば、風量低下、騒音を極力抑えたバイレベルモー
ドが可能となるが、その他にも第10図および第
11図に示したように、ガイド40形状を上流端
40aから下流端40b、もしくは上流端40a
から、2l/3までわたつて、斜めに切欠いてもよ
い。なお第10,11図において下辺が吸込口3
a側になる。この場合前述と同様に温風80℃、冷
風23℃を吸込ませた時、吸出口での温度分布は第
12図に示すようになる。すなわち、この場合空
間3A1の各測定温度の平均温度と、外側空間3
A2の各測定温度の平均温度との差ΔT=21.9℃と
なる。またこの場合の風量低下は約20m3/h程度
となる。以上のように、本例によれば、V字形の
切欠き40aを有するガイドに比べて、若干性能
が劣るものの、温風と冷風の温度差(約22℃)が
得られる。
また本発明は、上述の実施例のように蒸発器5
とヒータコア4を空調ケース2内に並列して配設
するものに限定されることなく適用可能である。
第13図は、蒸発器5とヒータコア4をダクト
100内に直列に配設した空調装置に適用した実
施例を示し、温度調節ダンパ90は、蒸発器5の
下流でヒータコア4の上流側に設けられ、ヒータ
コア4の側方にはバイパス路100aが仕切壁1
01によつてヒータコア4の下流100bと区画
して設けられている。この仕切壁101の下流端
は、ブロワケース3の空気吸入口3aまで延出し
て設けられている。
従つて、蒸発器5によつて冷却された風は、温
度調節ダンパ90の開度に応じて、バイパス通路
100aに導入されるものと、ヒータコア4によ
つて再加熱されるものとに分けられる。よつて、
バイパス通路100aの冷風、およびヒータコア
下流通路100bの温風は、分割された状態でブ
ロワケース3内に吸入される。
【図面の簡単な説明】
図面は全て本発明の実施例を示し、第1図は空
調ユニツトを車室に搭載した状態を示す透視図、
第2図は空調ケースの透視図、第3図は空調装置
の内部構成を示す概略断面図、第4図はブロワケ
ース内のガイドの配設した状態を示す模式図、第
5図および第6図はガイドの上面図および側面
図、第7図はブロワケースの平面図、第8図はブ
ロワケース内の温度分布を示す第7図のE−E断
面図、第9図は空調装置の操作パネルの斜視図、
第10図および第11図はガイドの他の実施例を
示す上面図、第12図は他の実施のブロワケース
内の温度分布を示す第7図のE−E断面図、第1
3図は他の実施例の空調装置の概略断面図であ
る。 1……空調ユニツト、2……空調ケース、3…
…ブロワケース、3a……吸入口、3b……吹出
口、3A……スクロール部、4……ヒータコア、
5……蒸発器、6……外気導入口、7……内気導
入口、9……温度調節ダンパ、10……遠心フア
ン、11……モータ、20……冷風導出口、21
……温風導出口、22……吹出口切換ダンパ、4
0……ガイド、40c……切欠き部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 風上側に空気導入口、風下側に冷風導出口お
    よび温風導出口が設けられたダクトと、 このダクト内に配設され、冷凍サイクルの冷媒
    を蒸発させて周囲空気を冷却する蒸発器と、 前記ダクト内に配設され自動車エンジンの冷却
    水を熱源とし周囲空気を加熱するヒータコアと、 前記蒸発器およびヒータコアより風下側のダク
    ト途中に形成されたスクロール部を有するブロワ
    ケースと、 前記ブロワケースの内部を前記スクロール形状
    に沿つて内側と外側とに分割するように設けら
    れ、空気上流端に切欠きが形成されたガイドと、 前記ブロワケース内に収納された遠心フアン
    と、 前記ブロワケースの空気吸込口より風上側の前
    記ダクト内に設けられ、前記蒸発器によつて冷却
    された冷風と前記ヒータコアによつて加熱された
    温風とを分割させて前記ブロワケースの空気吸込
    口に吸込させる温度調節ダンパと、 前記ブロワケースの空気吐出口より風下側の前
    記ダクト内に設けられ、前記空気吐出口より吐出
    された温風と冷風の割合を変化せしめ、前記冷風
    導出口に冷風を、前記温風導出口に温風を導入す
    る吹出口切換ダンパとを具備することを特徴とす
    る自動車用空調装置。 2 前記ガイドの切欠きはV字状に形成されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    自動車用空調装置。 3 前記ガイドの切欠きはスクロール部の内側か
    ら外側に向かつて斜めに形成されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の自動車用空
    調装置。
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