JPH055047Y2 - - Google Patents

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JPH055047Y2
JPH055047Y2 JP11193086U JP11193086U JPH055047Y2 JP H055047 Y2 JPH055047 Y2 JP H055047Y2 JP 11193086 U JP11193086 U JP 11193086U JP 11193086 U JP11193086 U JP 11193086U JP H055047 Y2 JPH055047 Y2 JP H055047Y2
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air
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damper
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はエアミツクスタイプの自動車用空調装
置において、ベント(冷房、換気)モード及びヒ
ータモード時における温度制御特性のリニア性改
良並びにバイレベルモード時の上下温度差の改良
に関する。
〔従来の技術〕
近年、エアミツクスタイプの自動車用空調装置
においては、ベントモード時の風量重視の視点か
らヒータコアのバイパス路を拡大するとか冷風バ
イパス路を設ける等の対策を施して、冷風側通路
の通風抵抗を減少させるようにしている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、上記のごとき対策を施したもので
は、温度コントロール性能において、上記した冷
風通路側の通風抵抗が暖風通路側に比べ、非常に
小さいことから、ヒータコアへの通気量が減少す
る。このことから、ベントモード時の温度制御特
性は下に凸となり、同様にヒータモード時も下に
凸となり、リニア性が大きく悪化する。特にヒー
タモード時における使用領域はコントロールレバ
ーの全操作ストロークのうち、高温側の1/3弱の
狭い領域となつてしまい、非常に使い勝手の悪い
空調装置となる。
また、バイレベルモード時において、ヒータコ
アのバイパス路を経てベント吹出口から吹出され
る空気(冷風)、ヒータコアを通過してヒータ吹
出口から吹出される空気(温風)との温度差は、
温度制御ダンパの位置を変化させるための温度調
整用レバーのセツト位置の如何に対応して特定状
態に固定されてしまうのが一般的であつた。その
ため、乗員個々の好みに応じた上下温度差を得る
ことができないという問題点がある。
本考案は上記点に鑑み、ベントモード及びヒー
タモード時における温度コントロール性能のリニ
ア性を改善すると同時に、バイレベルモード時に
おける搭乗者各個人毎に異なる、上記温度差が容
易に得られるように改善することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するため、ヒータケー
スの空気入口側に接続される通風路形成部材(ク
ーラケース、連結ダクトなど)に、ヒータケース
内のヒータコア側およびバイパス路側への送風空
気の流れ方向を調整するサブダンパを回動可能に
設けるという技術的手段を採用する。
〔作用〕
上記技術的手段によれば、冷風側通路の通風抵
抗を減少させたエアミツクスタイプの自動車用空
調装置においても、サブダンパの働きで送風空気
を強制的にヒータコア側およびバイパス路側への
通気量を増減できる。
〔考案の効果〕
従つて、本考案では、ベントモード時及びヒー
タモード時の温度コントロール特性をそれぞれ第
6図、第7図の実験結果に例示するように、理想
特性にかなり近似したほぼリニアな特性とするこ
とができ、そのため温度コントロールレバーの操
作に対して吹出口温度が急変するという不具合が
なくなり、温度調節の操作が非常にしやすいとい
う効果が得られる。また、バイレベルモード時に
おいては第8図の実験結果に例示するように、乗
員各個人ごとに相異する好みに応じた上下温度差
が得られるという優れた効果がある。
〔実施例〕
以下本考案を図に示す実施例に基づいて説明す
る。第1図は、自動車用空調装置の通風経路15
の内部構成を示すものであつて、通風経路15の
空気上流側には、外気導入口16および内気導入
口17を有する内外気切替箱18が設置され、ま
た空気下流側には、乗員の足元に暖風を吹出す下
方吹出口(ヒータ吹出口)11、乗員の上半身に
向つて冷風を吹出す上方吹出口(ベント吹出口)
13、及び自動車の前面ガラスに向けて暖風を吹
出すデフロスタ吹出口12が開口されている。
前記内外気切替箱18の内部には、上記内外気
導入口16,17を切替開閉する内外気切替ダン
パ9が設けられており、そしてその下流には、上
記両導入口16,17から吸入した空気を下流へ
送風する電動送風機10が配設されている。さら
に、この送風機10の下流には、冷凍サイクルの
冷媒の蒸発器1を内蔵するクーラケース19が接
続され、このクーラケース19の下流には自動車
エンジン冷却水を熱源とするヒータコア3を内蔵
するヒータケース20が接続されている。
このヒータケース20内においてヒータコア3
はその側方に設けられたバイパス路21に対して
傾斜させて配設してある。ヒータコア3の前端に
は、温度制御ダンパ2が回動自在に設けられ、こ
の温度制御ダンパ2は、第1図に示す如く、
MAXクール(最大冷房)位置2aからMAXホ
ツト(最大暖房)位置2bにわたつて任意の開度
が選択でき、ヒータコア3を通過する温風bとバ
イパス路21を通過する冷風aとの風量割合を調
整して吹出温度を調整するものである。上記温度
制御ダンパ2の上流側、すなわち、蒸発器1の下
流側の通風路に、ヒータコア3側およびバイパス
路21側へ送風空気を案内するサブダンパ4が樹
脂製の上下2分割型クーラケース19の中にシヤ
フト4aを中心として回動可能に配設されてい
る。本例ではサブダンパ4として直線状の3個の
板状部材を用い、この3個の板状部材を連動させ
るようにしているが、サブダンパ4の個数、形状
等は実際の空調装置構造に応じ種々変形できる。
また、本例ではクーラケース19が実用新案登録
請求の範囲の「通風路形成部材」を構成してい
る。上記ヒータコア3の下流には、ヒータコア3
を通過する温風bとバイパス路21を通過する冷
風aとを混合する混合室14が設けてある。ま
た、混合室14の下流には、ヒータ吹出口11を
開閉するヒートダンパ5、ベント吹出口13を開
閉するベントダンパ7、及びデフロスタ吹出口1
2を開閉するデフロスタダンパ6が配設されてい
る。
さらに、ベントモード時の最大冷房時に最大風
量を得るため、バイパス路21の側面より直接ベ
ント吹出口13側に冷風を導入できるように、最
大冷房用ダンパ8及び冷風バイパス路8aが設け
られている。なお、この最大冷房用ダンパ8は温
度制御用ダンパ2と連動してベントモードの最大
冷房時(温度制御用ダンパ2が2aに位置する
時)のみ開くものである。
第2図は、本考案装置の操作用コントロールパ
ネルの正面図であつて、このパネルは自動車の車
室内の運転席近傍に設置されるものであり、31
は吹出モード切替用レバーであり、このレバー3
1のガイド用としてパネルボード30に設けられ
たスリツト36に付された数字は各モード切替位
置とモードのタイプを示している。32は温度制
御(エアミツクス)ダンパ2を回動させるための
温度コントロールレバーであり、MAXクール
(最大冷房)位置32aからMAXホツト(最大
暖房)位置32bの間を連続的に移動する。33
は内外気切替用ダンパ9の操作用レバー、34は
電動送風機10の送風切替用レバー、また35は
図示しない自動車エンジンによつて駆動される冷
凍サイクルのコンプレツサ駆動用のエアコンスイ
ツチである。
第3図、第4図および第5図は本考案装置の吹
出モード切替用レバー31をベント〜デフロスタ
モードに切替えた場合の前記したサブダンパ4の
位置を示した図であり、上記サブダンパ4は図示
しないケーブル、リンク等を介してモード切替用
レバー31に連結されている。
第6図はベントモード時における温度コントロ
ール特性を示すグラフ、第7図はヒータモード時
における温度コントロール特性を示すグラフ、第
8図はバイレベルモード時における温度コントロ
ール特性を示すグラフである。
次に、本実施例装置の作動について第9図を参
照しながら説明する。第9図は吹出モード切替用
レバー31の設定位置と、その際のサブダンパ4
との相互位置関係、並びにバイレベルモード時に
おける冷温風の吹出状況を一覧表としてまとめた
ものである。まず、最初にベントモード時にはモ
ード切替用レバー31を第2図の表示位置に操
作すると、ベントダンパ7が1点鎖線位置とな
り、ベント吹出口13を開口する。これと連動し
て、モード切替用レバー31と連結されているサ
ブダンパ4が第3図の位置に操作される。そのた
め、ベント吹出口13を開口するベントモード時
にはサブダンパ4によつてヒータコア3への通気
量を増すための通路が形成され、これにより温度
制御ダンパ2の開度に対し、ベント吹出口温度は
第6図に示すようにほぼリニアに上昇する。ま
た、ヒートモードにおいてもサブダンパ4が第3
図に示す位置に操作されることにより、温度制御
ダンパ2の開度に対しヒータ吹出口温度は第7図
に示すようにほぼリニアに下降する。
次に、切替用レバー31を表示位置に移動さ
せると、バイレベル(B/L)モードが設定さ
れ、このときもサブダンパ4は第3図に示された
状態にあつて、送風空気をヒータコア3の方向に
案内するように位置する。これにより、ヒータコ
ア3への通気量が多くなるため、第8図に示す実
験データからも明らかなように、ヒータ吹出口
温度とベント吹出口温度との差、つまり上下温度
差が大きくなる。
次に切替レバー31を表示位置に移動させ、
B/Lモードを設定した場合には、サブダンパ
4が第4図に示された状態に移動して、バイパス
路21に対しほぼ平行に位置する。これより、ヒ
ータ吹出口11は温風供給量の減少分だけ温度が
低下し、結局のところベント吹出口13とヒータ
吹出口11との上下温度差はB/Lモードの時
より小さくなる。この状態を第8図のの特性に
示す。
次に、切替用レバー31を表示位置に移動さ
せ、B/Lモードに切替えると、サブダンパ4
は第5図に示す位置に移動し、ヒータコア3とほ
ぼ平行に位置し、バイパス路21の方へ向く。こ
れより、ヒータコア3への通気量が少なくなり、
バイパス路21への通気量が増えるため、ベント
吹出口13とヒータ吹出口11との上下温度は更
に縮まる。この状態を第8図の特性に示す。
吹出しモード切替用レバー21を更にパネルボ
ード20の右側に向けて移動させて行くことによ
つて、順次ヒート(HERT)モード、ヒート/
デフロスタ(H/D)モード、デフロスタ
(DEF)モードの順に切替えられる。なお、モー
ドダンパ5,6,7の動きは従来の空調装置のそ
れと異なる所はないので説明を省く。
なお、本考案は上述の実施例に限定されるもの
ではなく、例えば本考案はエバポレータ1を持た
ない暖房装置に対しても同様に実施でき、この場
合はクーラケース19の代りに用いられる連結ダ
クト内にサブダンパ4を設ければよい。また、こ
の連結ダクト内におけるエアガイドの配設位置は
前述の実施例通りである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の一実施例を示す通風系の
概略断面図、第2図は操作用コントロールパネル
の正面図、第3図、第4図および第5図はそれぞ
れサブダンパの位置関係を示す概略断面図、第6
図はベントモード時における温度コントロール特
性を示すグラフ、第7図はヒータモード時におけ
る温度コントロール特性を示すグラフ、第8図は
バイレベルモード時における温度コントロール特
性を示すグラフ、第9図は本考案装置に作動を説
明するための表である。 1……蒸発器、2……温度制御用ダンパ、3…
…ヒータコア、4……サブダンパ、11……ヒー
タ吹出口(下方吹出口)、12……デフロスタ吹
出口(上方吹出口)、13……ベント吹出口、1
9……クーラケース(通風路形成部材)、20…
…ヒータケース、21……バイパス路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) (a) ヒータケース20と、 (b) このヒータケース内に設置され、送風空気
    を加熱するヒータコア3と、 (c) 前記ヒータケース内において前記ヒータコ
    アの側方に形成されたバイパス路21と、 (d) 前記ヒータケース内に設けられ、前記ヒー
    タコアを通過する温風と前記バイパス路を通
    過する冷風との風量割合を制御して車室内へ
    の吹出空気温度を制御する温度制御ダンパ2
    と、 (e) この温度制御ダンパにより温度制御された
    空気を車室内上方へ吹出す上方吹出口13、
    および前記空気を車室内下方へ吹出す下方吹
    出口11と、 (f) 前記ヒータケースの空気入口側に接続され
    る通風路形成部材19と、 (g) この通風路形成部材の通風路中に回動可能
    に設けられ、前記ヒータコア側および前記バ
    イパス路側への送風空気の流れ方向を調整す
    るサブダンパと を備える自動車用空調装置 (2) 前記通風路形成部材は、冷凍サイクルの蒸発
    器1を内蔵するクーラケース19である実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の自動車用空調装
    置。 (3) 前記サブダンパが前記クーラケース内に複数
    個連動して回動可能に設置されている実用新案
    登録請求の範囲第2項記載の自動車用空調装
    置。
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