JPH05924U - 排気管のダンパー装置 - Google Patents
排気管のダンパー装置Info
- Publication number
- JPH05924U JPH05924U JP4763391U JP4763391U JPH05924U JP H05924 U JPH05924 U JP H05924U JP 4763391 U JP4763391 U JP 4763391U JP 4763391 U JP4763391 U JP 4763391U JP H05924 U JPH05924 U JP H05924U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- damper device
- kick
- exhaust pipe
- attached
- elastic member
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、排気管のダンパー装置に関し、キ
ックアップ部で発生する共振を減衰してその振動レベル
を下げる排気管のダンパー装置を提供することを目的と
する。 【構成】 請求項1に係るダンパー装置は、ばね弾性を
有する帯状の弾性部材と、当該弾性部材の両端に取り付
き、弾性部材を排気管11のキックアップ部13に取り
付ける取付部材とで構成したものであり、請求項2に係
るダンパー装置は、弾性部材にダンパー用重りを取り付
けたものである。
ックアップ部で発生する共振を減衰してその振動レベル
を下げる排気管のダンパー装置を提供することを目的と
する。 【構成】 請求項1に係るダンパー装置は、ばね弾性を
有する帯状の弾性部材と、当該弾性部材の両端に取り付
き、弾性部材を排気管11のキックアップ部13に取り
付ける取付部材とで構成したものであり、請求項2に係
るダンパー装置は、弾性部材にダンパー用重りを取り付
けたものである。
Description
【0001】
本考案は、キックアップ部で発生する共振の振動レベルを減衰させる排気管の
ダンパー装置に関する。
【0002】
実開昭62−110521号公報又は図6に示すように、従来、車両には排気
系1が装着されており、この排気系1には、エンジン3から吐出した排気ガスを
浄化する触媒コンバータ5や、エンジン3から伝播した排気騒音を消音する消音
器7が取り付けられている。
【0003】
又、車両後部の床下にはドライブシャフト9が配置されており、車両のレイア
ウト上、このドライブシャフト9を避けることができないため、従来、図6又は
図7に示すように、略V字状に大きく曲げ加工したキックアップ部13を排気管
11に設けて、ドライブシャフト9を避けている。
【0004】
然し、一般に管材を曲げ加工すると、その曲げ部分の剛性が低下してしまうこ
とは広く知られているが、排気管11に於ても、曲げ加工してキックアップ部1
3を設けることによりその部分の剛性が低下している。
【0005】
そして、斯様に剛性が低下する結果、図7の矢印で示すように、エンジン作動
時に大きな振動レベルでの共振が上記キックアップ部13に発生し、長期に亘る
使用によって当該キックアップ部13に亀裂15が入り、又、排気管11と消音
器7との接合部分に亀裂が入ってしまう虞があった。
【0006】
更に、共振の振動エネルギーが車体に伝達するが、その振動周波数が車室内の
固有振動数と一致する領域にあるため、これらが一致すると、車室内にこもり音
が発生してしまう不具合があった。
【0007】
本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもので、排気管のキックアップ部で発生
する共振を減衰してその振動レベルを下げる排気管のダンパー装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
斯かる目的を達成するため、請求項1に係るダンパー装置は、ばね弾性を有す
る帯状の弾性部材と、当該弾性部材の両端に取り付き、弾性部材を排気管のキッ
クアップ部に取り付ける取付部材とからなるものである。
【0009】
そして、請求項2に係るダンパー装置は、弾性部材にダンパー用重りを取り付
けたものである。
【0010】
本考案に係るダンパー装置を排気管のキックアップ部に取り付けることにより
、キックアップ部をダンパー装置が補強した構造となるため、ダンパー装置がキ
ックアップ部の剛性を高めて当該キックアップ部の共振を減少させると共に、発
生した共振の振動を弾性部材が吸収して、共振の振動レベルを減衰することとな
る。
【0011】
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。尚、図7に示す従来例
と同一のものは同一符号を付してそれらの説明は省略する。
【0012】
図1に於て、17は本考案の第一実施例に係るダンパー装置で、当該ダンパー
装置17は弓状に湾曲して成形された1枚の板ばね19と、図2の如きC字状に
成形された2つの固定用クランプ21とで構成されており、板ばね19の両端部
は各固定用クランプ21の外周に溶接されている。
【0013】
そして、上記ダンパー装置17は、図1の如くキックアップ部13と板ばね1
9とでドライブシャフト9を囲むように、夫々、固定用クランプ21をキックア
ップ部13の基部にボルト締めすることによって、排気管11に取り付けるよう
になっている。
【0014】
尚、図2中、21aは固定用クランプ21の締付部、23は当該締付部21a
に穿設したボルト孔、25は取付ボルト、又、27はナットである。
本実施例に係るダンパー装置17はこのように構成されているから、図1に示
すように、固定用クランプ21をキックアップ部13の基部にボルト締めしてダ
ンパー装置17を排気管11に取り付ければ、キックアップ部13の基部をダン
パー装置17で連結し補強した構造となるため、ダンパー装置17がキックアッ
プ部13の剛性を高めて当該キックアップ部13の共振を減少させると共に、発
生した共振の振動を板ばね19が吸収して、共振の振動レベルを減衰することと
なる。
【0015】
このように、上述の如き構造のダンパー装置17をキックアップ部13に取り
付けたことにより、当該キックアップ部13の剛性が高まって共振の振幅が小さ
くなると共に、発生した共振の振動を板ばね19が吸収するので、キックアップ
部13に亀裂が発生したり、又、排気管11と消音器7との接合部に亀裂が発生
するといった従来の不具合が解消されることとなった。
【0016】
又、キックアップ部13の共振の振動レベルがダンパー装置17によって減衰
される結果、斯かるダンパー装置17を装着した排気系全体の振動エネルギーが
低下して車室内の固有振動数と一致しない領域にずれるので、車室内にこもり音
が発生してしまうといった従来の不具合も解消できることとなった。
【0017】
尚、図3に示すダンパー装置29のように、上記構成に加えて板ばね19にダ
ンパー用重り31を取り付けてもよく、斯様にダンパー用重り31を取り付ける
ことにより、上記第一実施例の効果に加えて、排気系全体の固有振動数を更に下
げることが可能である。
【0018】
図4は本考案の他の実施例を示し、本実施例に係るダンパー装置33は、上記
ダンパー装置17に代えて、板ばね35をキックアップ部13に沿った略V字状
に成形し、そして、当該板ばね35にダンパー用重り31を取り付けると共に、
その両端側を固定用クランプ21の外周に溶接固着したものである。
【0019】
而して、本実施例によっても、キックアップ部13をダンパー装置33で補強
した構造となるため、キックアップ部13の剛性が高まって当該キックアップ部
13の共振が減少すると共に、発生した共振の振動が板ばね19で吸収されて共
振の振動レベルが減衰されることとなる。
【0020】
従って、本実施例によっても、上記第一実施例と同様、キックアップ部13に
亀裂が発生したり、又、排気管11と消音器7との接合部に亀裂が発生するとい
った従来の不具合が解消できると共に、排気系全体の固有振動数を下げて車室内
でのこもり音の発生といった従来の不具合も解消できることとなった。
【0021】
尚、上記実施例では、ばね弾性を有する帯状の弾性部材として板ばね19,3
5を用いたが、その他の弾性部材を使用してもよいことは勿論であり、又、弾性
部材を排気管11のキックアップ部13に取り付ける取付部材も、上記固定用ク
ランプ21に限定されるものではない。
【0022】
以上述べたように、請求項1に係るダンパー装置を排気管のキックアップ部に
取り付けることにより、当該キックアップ部の剛性が高まって共振の振幅が小さ
くなると共に、発生した共振の振動を弾性部材が吸収するので、キックアップ部
に亀裂が発生したり、又、排気管と消音器との接合部に亀裂が発生するといった
従来の不具合が解消されることとなった。
【0023】
又、キックアップ部の共振の振動レベルがダンパー装置によって減衰される結
果、ダンパー装置を装着した排気系全体の振動エネルギーが低下して車室内の固
有振動数と一致しない領域にずれるので、車室内にこもり音が発生してしまうと
いった従来の不具合も解消できることとなった。
【0024】
そして、請求項2に係る考案によれば、上記効果に加えて、排気系全体の固有
振動数を更に下げる等、その調整が可能である。
【図1】本考案の第一実施例に係るダンパー装置を取り
付けたキックアップ部の側面図である。
付けたキックアップ部の側面図である。
【図2】固定用クランプの平面図である。
【図3】本考案の第二実施例に係るダンパー装置を取り
付けたキックアップ部の側面図である。
付けたキックアップ部の側面図である。
【図4】本考案の他の実施例に係るダンパー装置を取り
付けたキックアップ部の側面図である。
付けたキックアップ部の側面図である。
【図5】図4に示すキックアップ部の側面図である。
【図6】従来の車両排気系の側面図である。
【図7】従来の車両排気系に於ける排気管のキックアッ
プ部の拡大側面図である。
プ部の拡大側面図である。
11 排気管
13 キックアップ部
17,29,33 ダンパー装置
19,35 板ばね
21 固定用クランプ
31 ダンパー用重り
Claims (2)
- 【請求項1】 ばね弾性を有する帯状の弾性部材と、当
該弾性部材の両端に取り付き、弾性部材を排気管(1
1)のキックアップ部(13)に取り付ける取付部材と
からなることを特徴とする排気管(11)のダンパー装
置。 - 【請求項2】 弾性部材には、ダンパー用重り(31)
が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の
排気管のダンパー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4763391U JPH05924U (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 排気管のダンパー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4763391U JPH05924U (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 排気管のダンパー装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05924U true JPH05924U (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=12780634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4763391U Pending JPH05924U (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 排気管のダンパー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05924U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100323068B1 (ko) * | 1999-10-20 | 2002-02-09 | 정주호 | 자동차의 전,후방 소음기 연결파이프 진동 방지구조 |
KR20030081923A (ko) * | 2002-04-15 | 2003-10-22 | 현대자동차주식회사 | 자동차의 배기계구조 |
JP2006275078A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Maruyama Mfg Co Ltd | 背負式動力作業機の防振装置 |
-
1991
- 1991-06-24 JP JP4763391U patent/JPH05924U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100323068B1 (ko) * | 1999-10-20 | 2002-02-09 | 정주호 | 자동차의 전,후방 소음기 연결파이프 진동 방지구조 |
KR20030081923A (ko) * | 2002-04-15 | 2003-10-22 | 현대자동차주식회사 | 자동차의 배기계구조 |
JP2006275078A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Maruyama Mfg Co Ltd | 背負式動力作業機の防振装置 |
JP4693453B2 (ja) * | 2005-03-28 | 2011-06-01 | 株式会社丸山製作所 | 背負式動力作業機の防振装置 |
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