JPH0591864A - 不活性ガス放出具 - Google Patents

不活性ガス放出具

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JPH0591864A
JPH0591864A JP34305191A JP34305191A JPH0591864A JP H0591864 A JPH0591864 A JP H0591864A JP 34305191 A JP34305191 A JP 34305191A JP 34305191 A JP34305191 A JP 34305191A JP H0591864 A JPH0591864 A JP H0591864A
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JP
Japan
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inert gas
container
nitrogen
food
layer
Prior art date
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JP34305191A
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English (en)
Inventor
Yoshiko Nakanishi
西 好 子 中
Michiko Hihara
原 美智子 日
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S F PLAN KK
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S F PLAN KK
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 不活性ガス放出具は、酸素が供給されると、
この酸素を吸収して熱を発生する熱発生層と、予め不活
性ガスが吸着され、且つ前記熱発生層から伝熱されるよ
うに配置され、この熱発生層からの熱を受けると、吸着
された不活性ガスを分離して放出する不活性ガス吸着層
と、使用前の状態において、これら熱発生層と不活性ガ
ス吸着層とを被覆する酸素遮断性袋と、を具備してい
る。 【効果】 種々の物を収容した容器内に、不活性ガスを
容易に充填することができ、物を損なうことなく長期保
存することができる。そのため、長期保存する物を大量
生産する場合にも、極めて効率良く生産することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、食品、医薬品、化粧品、
生花、遺体など、ありとあらゆる物を良好に、物を損な
うことなく長期間保存できる不活性ガス放出具に関す
る。
【0002】
【発明の技術的背景】上述した種々の物を長期保存する
方法が従来から種々提案されているが、この一つに食品
分野に適用し、食品を不活性ガス雰囲気の中に保存する
ことにより、食品の酸化作用などを抑制して、食品の腐
敗などを防止するだけでなく、食物の鮮度、風味、香を
劣化させることなく、食品を長期間保存する方法があ
る。
【0003】例えば、特公昭63−59659号公報に
は、弁当容器内に不活性ガスである窒素ガスを充填し、
弁当容器内の食物を、その鮮度などを劣化することな
く、例えば1箇月程度の長期にわたり保存できる方法が
開示されている。
【0004】このように、食品を不活性ガス雰囲気の中
に保存するためには、食品の容器(例えば、弁当容器)
内に効率的に不活性ガスを充填する必要があるが、上記
公報に開示された方法では、この充填工程が極めて複雑
であった。そのため、例えば、長期保存する食品を大量
に生産する場合には、各食品容器への不活性ガスの充填
を効率よく行うことができず、長期保存する食品の大量
生産は困難であった。
【0005】また、本発明者は、一般家庭においても、
不活性ガスを用いて弁当、惣菜などを長期保存できるよ
うにしようと試みているが、上記公報の方法により、一
般家庭において不活性ガスを弁当容器、惣菜の容器など
に充填することは殆ど実現不可能であった。
【0006】また、本発明者は、食品に限らず上述した
物をも長期保存できれば有益であると考え、本発明を完
成するに至った。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たものであって、ありとあらゆる物が入った容器内に、
極めて容易に不活性ガスを充填でき、これにより、収容
された物を損なうことなく、良好な状態で長期間保存で
きる不活性ガス放出具を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【発明の概要】この目的を達成するため、本発明に係る
不活性ガス放出具では、酸素が供給されると、この酸素
を吸収して熱を発生する熱発生層と、予め不活性ガスが
吸着され、且つ前記熱発生層から伝熱されるように配置
され、この熱発生層からの熱を受けると、吸着された不
活性ガスを分離して放出する不活性ガス吸着層と、使用
前の状態において、これら熱発生層と不活性ガス吸着層
とを被覆する酸素遮断性袋と、を具備することを特徴と
している。
【0009】このように構成した本発明によれば、酸素
遮断袋を破くと、空気中の酸素が熱発生層に供給され
て、この熱発生層が発熱する。この熱が不活性ガス吸着
層に伝熱されると、この不活性ガス吸着層から不活性ガ
スが分離されて放出される。
【0010】したがって、本発明に係る不活性ガス放出
具の袋を破いて、例えば、生鮮食品、加工食品、調理済
み食品など食品が入った容器内に、この放出具を載置
し、この食品容器を密閉すれば、食品容器内では、酸素
が熱発生層に吸収され、不活性ガスが放出されて、酸素
が不活性ガスに置換される。そのため、種々の食品の容
器内に、不活性ガスを容易に充填することができ、食物
の鮮度、風味などを劣化することなく、食物を長期保存
することができる。したがって、長期保存する食品を大
量生産する場合にも、極めて効率良く生産することがで
きる。また、本発明により、一般家庭においても、弁
当、惣菜などの食品を容易に長期保存することができる
ようになる。
【0011】また、本発明に係る不活性ガス放出具は、
ありとあらゆる物をも長期保存できる。先ず、医薬関係
に適用することができる。例えば、血清を保存する容器
内に、不活性ガス放出具を載置すれば、血清を酸素にさ
らすことなく、保存することができ、また、制ガン作用
を有するインターフェロンなども同様に保存することで
きる。
【0012】更に、本発明に係る不活性ガス放出具は、
化粧品の分野にも適用することができる。例えば、洗顔
クリーム、柔軟化粧水、エモリエントローション、ケー
キ型ファンデーション、透明シャンプーなどの化粧品を
貯蔵した容器内に、不活性ガス放出具を載置すれば、こ
れらの化粧品を酸化させることなく、長期間良好に保存
することができる。
【0013】更に、本発明は、生花を保存する場合にも
適用可能である。例えば、生花を収容する密封容器内
に、この不活性ガス放出具を載置することにより、生花
の呼吸作用を適宜な量に抑制することができる。これに
より、比較的、鮮度が短い生花を、長期に渡り、生き生
きとした状態に保存することができる。
【0014】更に、本発明に係る不活性ガス放出具は、
種々の遺体の保管にも有効である。例えば、動物の遺体
を運搬する場合などに、棺内にこの不活性ガス放出具を
載置して共に運搬すれば、良好な状態にして運ぶことが
できる。また、剥製を作成する場合などに、その製造途
中で本発明に係る不活性ガス放出具と共にケース内に収
納すれば、作業の途中であっても、次回の作業まで良好
な状態に保持することができる。
【0015】
【発明の具体的説明】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施例に係る不活性ガス放出具を説明する。図1は本発
明の一実施例に係る不活性ガス放出具の斜視図、図2は
図1に示した不活性ガス放出具の断面図である。
【0016】本実施例では、窒素ガス放出具1(不活性
ガス放出具)は、未酸化状態の鉄粉をバインダにより押
し固めた未酸化鉄粉層10(熱発生層)と、この未酸化
鉄粉層10を囲繞するように形成された窒素吸着材料層
11(不活性ガス吸着層)とにより構成されている。
【0017】未酸化鉄粉を用いるのは、後述するように
密閉された容器内に存在する空気中の酸素によりこの鉄
を酸化させ、この酸化反応によって生じる生成熱(発熱
反応熱)を利用して窒素吸着材料層11から窒素ガスN
2を容器内に放出させるためである。したがって、空気
中の酸素と反応したときに発熱する材料であれば鉄以外
も用いることができる。ただし、食品の保存に適用する
場合、酸化反応により有毒ガス等を生成させたり、ある
いは、その材料自体が人体に悪影響を及ぼす恐れがある
ものは使用できない。さらに、酸化反応によって生じる
生成熱は窒素ガス放出具1を小型化する観点から極力大
きい方が望ましい。すなわち、単位重量当たりに生成す
る熱量が大きければ、そのぶん未酸化鉄粉層10を小さ
くすることができる。
【0018】窒素ガス放出具1の外表面に形成された窒
素吸着材料層11は、本実施例の場合、予め窒素を吸着
させたゼオライトを用いている。ゼオライトは、周期律
表のIA族およびIIA族元素の結晶性アルミノケイ酸
塩であり、構造的にはAlO 4 とSiO4 の四面体が互
いに酸素イオンを共有しながら連結して骨格が無限に広
がった結晶性無機高分子である。ゼオライトには、天然
ゼオライトとしてのチャバザイト、モルデナイト、エリ
オナイト、ホージャサイト、クリノプチロライト、また
合成ゼオライトとしてのA型ゼオライト、X型ゼオライ
ト、Y型ゼオライト、L型ゼオライト、オメガ型ゼオラ
イト、ZSM−5などが本実施例で用いられる。このよ
うなゼオライトは分子の大きさ、形あるいは極性などの
性質に基づいて分子を選択的に吸着したり排除したりす
ることから、本実施例では、この性質を利用して予め窒
素分子をゼオライトに吸着させ、このゼオライトを用い
て前述した未酸化鉄粉層10を囲繞するように成形す
る。
【0019】なお、本発明における窒素吸着材料はゼオ
ライトに限定されることなく他の吸着材料等であっても
よい。要するに本発明の窒素吸着材料は、窒素分子を選
択的に吸着することができ、かつ、未酸化鉄粉層10を
囲繞し得る程度の成形加工性を有する材料であれば良
い。
【0020】本実施例に係る窒素吸着材料層11には、
未酸化鉄粉層10にまで挿通する複数の通孔12が穿設
されている。図1,2に示すように、この通孔12は窒
素吸着材料層11の六面全てに設けても良く、また、あ
る特定面に設けても良い。さらに通孔12の穿設数、穿
設位置などは特に限定されないが、図1および図2に示
すように上下面に穿設する通孔12を千鳥状にすれば、
未酸化鉄粉層10に均一に酸素を導くことができる。
【0021】以下に、本発明に係る窒素ガス放出具1
を、食品の保存に適用した場合について説明する。本実
施例に係る窒素ガス放出具1は、例えば、図5の弁当容
器、図7の食品容器等、食品の容器内に収容される。
【0022】窒素ガス放出具1は、これらの容器内に収
容されるまでの間、未酸化鉄粉層10の酸化を防止する
ために酸素を通過させないシートにより構成された酸素
遮断性袋13内に保存されている。この酸素遮断性袋1
3を構成するガスバリヤシート材は、例えば、アルミ蒸
着フィルム、PVDCコートセロハン、PVDCコート
2軸延伸PET、PVDCコート2軸延伸PP、EVO
H、PVDCフィルム、PVDCコート2軸延伸ポリビ
ニルアルコールフィルム等が例示される。
【0023】本実施例では、食品の酸化作用などを抑制
して、食品の腐敗などを防止するガスとして、窒素ガス
を用いているが、腐敗を防止できるのであれば、他の不
活性ガスであってもよい。
【0024】このように構成した窒素ガス(不活性ガ
ス)放出具1は、以下のように作用する。即ち、酸素遮
断性袋13内に納められた窒素ガス放出具1を取り出
し、食品の容器(例えば、図5の弁当容器、図7の食品
容器)内に配置し、これらの食品容器を密閉する。する
と、図2に良く示すように、食品容器内に存在する酸素
が窒素吸着材料層11の通孔12を通って未酸化鉄粉層
10に至り、鉄粉を酸化する。この酸化反応は発熱を伴
うことから未酸化鉄粉層10で生じた熱が窒素吸着材料
層11に伝熱し、これにより当該窒素吸着材料層11に
吸着していた窒素分子は活性エネルギーを吸収して気体
状態で分離する。このようにして窒素ガスが食品容器内
に放出されると食品容器内が窒素ガス雰囲気となり、そ
の結果、食物の酸化、呼吸作用および水分の蒸発を抑制
する。したがって、食品の腐敗を防止することができ、
食物の鮮度、風味、香りを劣化させることなく食品を長
期間保存することができる。そのため、長期保存する食
品を大量生産する場合にも、極めて効率良く生産するこ
とができ、また、本発明により、一般家庭においても、
弁当、惣菜などの食品を容易に長期保存することができ
るようになる。
【0025】本発明では、このように作用すればよいた
め、窒素ガス放出具1は、図1のように構成されている
必要はなく、図3,4のように構成されていてもよい。
即ち、図3に示すように、窒素ガス放出具1(不活性ガ
ス放出具)は、未酸化鉄粉層10(熱発生層)と、窒素
吸着材料層11(不活性ガス吸着層)とが単に接着され
て構成されていても良い。この場合にも、上記と同じ作
用を奏することができる。また、この場合、未酸化鉄粉
層10は容器内に収容された状態で空気にさらされてい
ることから窒素吸着材料層11に通孔12を穿設する必
要はない。さらに、図4に示すように、未酸化鉄粉層1
0(熱発生層)と、窒素吸着材料層11(不活性ガス吸
着層)との間に、伝熱性のある中間層(例えば、接着
層)13が設けられていても良い。この場合にも、未酸
化鉄粉層10からの熱を窒素吸着材料層11に伝熱する
ことができ、窒素ガスを放出することができる。
【0026】次に、本実施例に係る窒素ガス放出具(不
活性ガス放出具)1を用いて、弁当を長期保存する場合
について説明する。図5,6に示すように、本実施例に
係る弁当容器20は、主食である米飯を盛り付けるため
の主食盛付部21と、おかず、サラダなどを盛り付ける
ための副食盛付部22,23と、窒素ガス放出具1を収
容する放出具収容部24とからなる。各部を区画する壁
は、容器20の側壁よりも低くされている。これら主食
盛付部21、副食盛付部22,23および放出具収容部
24の構成は、図5に示す実施例に限定されることな
く、本発明が適用される弁当容器の仕様によって適宜選
択することができる。例えば、主食である米飯とおかず
とを同じ区画内に盛付ける場合には、画成壁の形状を変
更すれば良い。
【0027】また、本実施例に係る弁当容器20には、
その全周にフランジ26が設けられている。このフラン
ジ26に、弁当容器前面を被覆するフィルム27がシー
ルされている。このシール手段は公知のものであれば良
く何等限定されない。このフィルム27としては、酸素
透過性が小さくしかも安全性に優れたフィルムが好まし
く、具体的にはポリエチレンフィルム、ポリプロピレン
フィルム、ポリエステルフィルム、プルランフィルムな
どを用いる。これらのうち、プルランフィルムが最も好
ましく、このプルランフィルムは水溶性でゲル形成しな
い粘性の多糖体から構成してあり、可食性でしかも酸素
透過率が小さいという特性を有している。しかもこのプ
ルランフィルムは弁当容器20と密に接着することがで
きるため、シール性に優れているという利点をも有して
いる。またこのプルランフィルムで弁当容器20をシー
ルすれば、弁当を加熱して暖める際に該フィルムを取り
除く際の手間が省けるという利点もある。
【0028】この場合、弁当容器20内の主食盛付け部
21に米飯、副食盛付け部22,23におかず、サラダ
などを盛付けた後、袋13内に納められた不活性ガス放
出具1を取り出し、弁当容器20内の放出具収容部24
に配置する。ついで、弁当容器前面をフィルム27で被
覆し、弁当容器20内を密閉する。すると、上述したよ
うに作用し、弁当容器20内の酸素は、窒素ガスに置換
される。したがって、食物の腐敗を防止することがで
き、食物の鮮度、風味、香りを劣化させることなく弁当
を長期間保存することができる。また、一般家庭におい
ても、長期保存可能な弁当を造ることができる。
【0029】次に、図7を参照して他の食品、即ち、食
肉、魚肉、野菜、果実などの生鮮食品、肉製品、水産加
工品などの加工食品、惣菜などの調理済み食品などを長
期保存する場合について説明する。
【0030】図7に示すように、これらの食品を収納で
きる容器30を用意し、食品をこの容器30内に収納す
ると共に、袋13から取り出した不活性ガス放出具1を
この容器30内に収納する。次いで、弁当の箇所で説明
したガスバリア性のフィルム27を用いて、この容器3
0を密閉する。これにより、この容器30内を不活性ガ
ス雰囲気にすることができ、食品を長期間保存すること
ができる。この容器などの形状は、これに限定されない
のは勿論である。
【0031】また、このような容器30を用いることな
く、食品と不活性ガス放出具1とをガスバリア性のフィ
ルムにより被覆することにより、食品を長期保存しても
よい。
【0032】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れず、種々変形可能であることは勿論である。例えば、
以上の実施例では、食品を保存する場合について本発明
を適用して説明したが、本発明はこれに代え、例えば、
医薬品、化粧品、生花、遺体などありとあらゆる物を保
存する場合についても、有効に適用することができる。
【0033】例えば、医薬品分野では、血清を保存する
容器内に、不活性ガス放出具を載置すれば、血清を空気
にさらすことなく、保存することができ、また、制ガン
作用を有するインターフェロンなども同様に保存するこ
とできる。
【0034】また、化粧品の分野では、例えば、洗顔ク
リーム、柔軟化粧水、エモリエントローション、ケーキ
型ファンデーション、透明シャンプーなどの化粧品を貯
蔵した容器内に、不活性ガス放出具を載置すれば、これ
らの化粧品を酸化させることなく、長期間良好に保存す
ることができる。
【0035】更に、生花を保存する場合には、例えば、
生花を収容するビニール袋等の密封容器内に、この不活
性ガス放出具を載置することにより、生花の呼吸作用を
適宜な量に抑制することができる。これにより、比較
的、鮮度が短い生花を、長期に渡り、生き生きとした状
態に保存することができる。
【0036】更に、遺体の保管する場合には、例えば、
動物の遺体を運搬する場合などに、棺内にこの不活性ガ
ス放出具を載置して共に運搬すれば、良好な状態にして
運ぶことができる。また、剥製を作成する場合などに、
その製造途中で本発明に係る不活性ガス放出具と共にそ
の作品をケース内に収納すれば、作業の途中であって
も、次回の作業まで良好な雰囲気で保存することができ
る。
【0037】このように、本発明に係る不活性ガス放出
具は、ありとあらゆる物を保存するのに有効である。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、酸素遮
断袋を破くと、空気中の酸素が熱発生層に供給されて、
この熱発生層が発熱する。この熱が不活性ガス吸着層に
伝熱されると、この不活性ガス吸着層から不活性ガスが
分離されて放出される。
【0039】したがって、本発明に係る不活性ガス放出
具の袋を破いて、種々の物品の容器内に、この放出具を
載置し、この容器を密閉すれば、容器内では、酸素が熱
発生層に吸収され、不活性ガスが放出されて、酸素が不
活性ガスに置換される。そのため、種々の物品を収容し
た容器内に、不活性ガスを容易に充填することができ、
例えば、物品が食品である場合、その食品の鮮度、風味
などを劣化することなく、食品を長期保存することがで
きる。したがって、長期保存する食品を大量生産する場
合にも、極めて効率良く生産することができる。また、
本発明により、一般家庭においても、弁当、惣菜などの
食品を容易に長期保存することができるようになる。
【0040】また、医療品、化粧品、生花、遺体などあ
りとあらゆる物も本発明によれば、物を損なうことなく
良好に保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る不活性ガス放出
具の一部破断斜視図である。
【図2】図2は図1に示した不活性ガス放出具の断面図
である。
【図3】図3は本発明の変形例に係る不活性ガス放出具
の断面図である。
【図4】図4は本発明の第2の変形例に係る不活性ガス
放出具の断面図である。
【図5】図5は本発明の一実施例に係る不活性ガス放出
具を弁当容器に用いた場合に弁当容器の斜視図である。
【図6】図6は図5に示す弁当容器の断面図である。
【図7】図7は本発明の一実施例に係る不活性ガス放出
具を用いて一般食品を長期保存する場合の容器の斜視図
である。
【符号の説明】
1 不活性ガス放出具(窒素ガス放出
具) 10 熱発生層(未酸化鉄粉層) 11 不活性ガス吸着層(窒素吸着材
料層) 13 酸素遮断性袋

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素が供給されると、この酸素を吸収し
    て熱を発生する熱発生層と、 予め不活性ガスが吸着され、且つ前記熱発生層から伝熱
    されるように配置され、この熱発生層からの熱を受ける
    と、吸着された不活性ガスを分離して放出する不活性ガ
    ス吸着層と、 使用前の状態において、これら熱発生層と不活性ガス吸
    着層とを被覆する酸素遮断性袋と、を具備することを特
    徴とする、不活性ガス放出具。
JP34305191A 1991-07-05 1991-12-25 不活性ガス放出具 Pending JPH0591864A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16538991 1991-07-05
JP3-165389 1991-07-05

Publications (1)

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JPH0591864A true JPH0591864A (ja) 1993-04-16

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ID=15811470

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34305191A Pending JPH0591864A (ja) 1991-07-05 1991-12-25 不活性ガス放出具

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JP (1) JPH0591864A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112167186A (zh) * 2020-10-28 2021-01-05 西南大学 一种蚕卵氧处理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112167186A (zh) * 2020-10-28 2021-01-05 西南大学 一种蚕卵氧处理装置
CN112167186B (zh) * 2020-10-28 2022-02-11 西南大学 一种蚕卵氧处理装置

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