JPH059178U - スピンドルモータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 電機子コイル７を備えた円板状の固定子鉄心
６よりなる固定子８と、固定子鉄心６の外周に空隙を介
して対向する永久磁石よりなるリング状の回転子５と、
回転子５を固定する円筒部を有する回転テーブル４と、
回転テーブル４に固定され固定子８の内周側に軸受２を
介して支持されたスピンドル３とを設けててある。そし
て、制御部９を装着したプリント基板を金属ベースプリ
ント基板１で構成し、金属ベースプリント基板１に絞り
加工により軸受ハウジング１１を設け、軸受ハウジング
１１に軸受２を嵌合し、軸受ハウジング１１を中心とし
て絞り加工により放射状にリブ１２を設けたものであ
る。 【効果】 金属ベースプリント基板に軸受ハウジングお
よびリブを絞り加工により設け、剛性を増して、プリン
ト基板がフレームを兼ねるようにしてあるので、部品点
数が減少し、更に薄形にすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、フロッピーディスクドライブ装置や音響映像機器の駆動装置に使用 されるスピンドルモータに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、フロッピーディスクドライブ装置や音響映像機器の駆動装置に使用され るスピンドルモータは、小形化、特に扁平化が強く要求される。そのため、円板 状の回転子と円板状に形成した電機子コイルを円板状のフレームに固定した固定 子とを空隙を介して対向させて磁気空隙を軸方向に形成し、フレームに絞り加工 により軸受ハウジングを設けて軸受を介して回転子を支持し、フレームの内側に 磁極位置検出器や回転位置検出器およびその駆動回路よりなる制御部を装着した プリント基板を貼り付けたものが開示されている（例えば、特開昭６３−２８２ ５４号、特開昭６３−２８７３５４号公報）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記構成では、部品点数が多く、軸方向長さをこれ以上縮めること が難しいという欠点があった。 本考案は、プリント基板に金属ベースプリント基板を使用して部品点数を減ら し、更に扁平化を図ることを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、電機子コイルを備えた円板状の固定子鉄心よりなる固定子と、前記 固定子鉄心の外周に空隙を介して対向する永久磁石よりなるリング状の回転子と 、前記回転子を固定する円筒部を有する回転テーブルと、前記回転テーブルに固 定され前記固定子の内周側に軸受を介して支持されたスピンドルと、制御部を装 着したプリント基板とを備えたスピンドルモータにおいて、前記プリント基板を 金属ベースプリント基板で構成し、前記金属ベースプリント基板に絞り加工によ り軸受ハウジングを設け、前記軸受ハウジングに前記軸受を嵌合し、前記軸受ハ ウジングを中心として絞り加工により放射状にリブを設けたものである。

【０００５】

【作用】

プリント基板を、金属板に絶縁皮膜を介してプリント配線を施した金属ベース プリント基板により形成し、軸受ハウジングを直接金属ベースプリント基板に絞 り加工により形成し、かつリブ加工により剛性を増して、プリント基板とフレー ムを兼ねるようにしてあるので、従来、別に備えてあったフレームを省略するこ とができ、部品点数が減少する。

【０００６】

【実施例】

本考案を図に示す実施例について説明する。 図１は本考案の実施例を示す側断面図で、鋼板などの金属板の表面に絶縁皮膜 を被覆し、その上にプリント配線を施した金属ベースプリント基板１に絞り加工 により軸方向に突出する軸受ハウジング１１を設けてある。軸受ハウジング１１ には軸受２を嵌合させ、軸受２にはスピンドル３を嵌合させて支持し、スピンド ル３には外周に円筒部４１を有する回転テーブル４を固定してある。円筒部４１ の内周には永久磁石よりなる回転子５を固定してある。軸受ハウジング１１の外 周には円周方向に等間隔にスロットを設けた円板状の固定子鉄心６を固定し、ス ロットには電機子コイル７を巻回・装入して固定子８を形成し、固定子鉄心６の 外周が回転子５の内周に径方向空隙を介して対向するようにしてある。金属ベー スプリント基板１の固定子鉄心６に対向する面には回転子５の磁極位置検出器や 回転位置検出器およびその駆動回路等よりなる制御部９を装着してある。 また、金属ベースプリント基板１には軸受ハウジング１１を中心として放射状 にリブ１２を加工し、金属ベースプリント基板１の剛性を増してスピンドルモー タとしてのフレームを兼ねるようにしてある。

【０００７】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、金属ベースプリント基板に軸受ハウジン グおよびリブを絞り加工により設け、剛性を増して、プリント基板がフレームを 兼ねるようにしてあるので、部品点数が減少し、更に薄形にするなどの効果があ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す側断面図である。

【図２】本考案のプリント基板の外面の平面図である。

【符号の説明】

１ 金属ベースプリント基板 １１ 軸受ハ
ウジング １２ リブ ２ 軸受 ３ スピンドル ４ 回転テー
ブル ４１ 円筒部 ５ 回転子 ６ 固定子鉄心 ７ 電機子コ
イル ８ 固定子 ９ 制御部

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 電機子コイルを備えた円板状の固定子鉄
   心よりなる固定子と、前記固定子鉄心の外周に空隙を介
   して対向する永久磁石よりなるリング状の回転子と、前
   記回転子を固定する円筒部を有する回転テーブルと、前
   記回転テーブルに固定され前記固定子の内周側に軸受を
   介して支持されたスピンドルと、制御部を装着したプリ
   ント基板とを備えたスピンドルモータにおいて、前記プ
   リント基板を金属ベースプリント基板で構成し、前記金
   属ベースプリント基板に絞り加工により軸受ハウジング
   を設け、前記軸受ハウジングに前記軸受を嵌合し、前記
   軸受ハウジングを中心として絞り加工により放射状にリ
   ブを設けたことを特徴とするスピンドルモータ。