JPH08122684A - 光偏向器 - Google Patents

光偏向器

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JPH08122684A
JPH08122684A JP28437894A JP28437894A JPH08122684A JP H08122684 A JPH08122684 A JP H08122684A JP 28437894 A JP28437894 A JP 28437894A JP 28437894 A JP28437894 A JP 28437894A JP H08122684 A JPH08122684 A JP H08122684A
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rotor
magnetic
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optical deflector
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明義 高橋
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】振動や回転振れが少なく、立上り時間の短いモ
ータに回転多面鏡を搭載することにより、回転多面鏡を
安定して高速回転できる光偏向器を提供する。 【構成】ロータ7は外周に永久磁石10を具え、軸受3
により回転自在に保持され、ステータ11は導磁性基板
17と、コイル14と、コイル磁芯と、ステータ磁極1
2により構成され、導磁性基板は、ヨークとしての機能
を有し、ロータの回転中心軸に対して垂直面に位置する
ように配設され、コイル磁芯16は、導磁性基板の固着
部にその一端が、他の一端がステータ磁極に固着され、
コイルはコイル磁芯の外周に巻回され、回転中心軸に対
して略円周上に配設され、導磁性基板あるいは電気回路
基板19に固定され、コイル端子が電気回路パターンに
電気的に接続され、ステータ磁極の磁極面が、ロータ磁
極と対向して半径方向の磁気空隙を形成してなるモータ
に回転多面鏡6を搭載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報機器、画像機器、
計測機器等に用いられる光偏向器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器、画像機器、計測機器等
に用いられる光偏向器は、高速且つ高精度な回転性能と
小型、低価格の要求が高く、転がり軸受あるいは動圧空
気軸受を使用した、ラジアルギャップ型モータ及びアキ
シャルギャップ型モータにより多面鏡を高速回転させる
光偏向器が多いが、前記要求事項を満足するものはなか
った。
【0003】従来のアキシャルギャップ型モータにより
多面鏡を高速回転させる光偏向器について、図6ないし
図7を用いて説明する。
【0004】図6ないし図7において、29は電気回路
基板で、ロータ23の回転中心軸に対して垂直面に位置
するように基台1に固着されており、上面には、コイル
28、ホール素子20等の素子の取付部及び電気回路パ
ターン(図示せず)が形成され、下面にはステータヨー
ク25が固着されている。前記コイル28とステータヨ
ーク25でステータ部26を形成する。中心孔を有する
ように巻回されたコイル28は、自己融着コイル等から
なり、電気回路基板29上に、回転中心軸に対して略円
周上に配設され、電気回路パターンに電気的に接続され
ている。基台1に固着された固定軸2の外周に、転がり
軸受等の軸受3を介して、回転自在に保持されたハブ5
に固着されたカップ状のロータヨーク30の内側下部に
は、永久磁石31により所要数のロータ磁極(図示せ
ず)が形成され、このロータ磁極がコイル28と近接対
向するように配設された永久磁石31とロータヨーク3
0とで、ロータ23を構成している。また、ロータヨー
ク30の外周下部には、リング状のFGマグネット27
が固着されている。6は回転多面鏡で、ハブ5に装着さ
れ、ロータ23の回転に伴って、軸受3を介して固定軸
2の外周を高速に回転する。このように構成された光偏
向器では、所定の駆動方法により、電気回路基板29に
形成された電気回路パターンに励磁電流を流すと、その
電気回路パターンに電気的に接続されたコイル28が励
磁されて、このコイル28と対向した永久磁石31のロ
ータ磁極との間に発生する電磁力により、ロータ23を
回転駆動させる。しかしながら、磁気空隙が軸方向と同
じになるので、この電磁力はロータ23を回転させる駆
動力の他に、ロータ磁極とコイル28との間で、軸方向
の吸引力あるいは反発力を生じ、この吸引力あるいは反
発力は、励磁電流に伴って変化するため、ロータ23の
振動や回転振れの要因になる。このため、光走査時に回
転多面鏡6の回転軸が不安定になり、面倒れ等が発生し
て、正確な光走査が行われなくなるという問題が生じ
る。さらに、アキシャルギャップ型モータは、大きな回
転力を得るために、ロータ23の径を大きくする必要が
あるために、ロータ23が重くなり、イナーシャも大き
くなってしまう。このため、起動時間が遅くなり、ダイ
ナミックバランスも取り難く、高速回転が難しくなるな
どの問題が生じる。
【0005】次に、従来のラジアルギャップ型モータに
より多面鏡を高速回転させる光偏向器を図8ないし図1
1に基づいて説明する。ラジアルギャップ型モータは、
図8ないし図9に示すようなインナーロータ型モータ
と、図10ないし図11に示すようなアウターロータ型
モータとがあるが、最初に、インナーロータ型モータに
より多面鏡を回転させる光偏向器について説明する。
【0006】図8ないし図9において、35はロータで
基台1aに固着された固定軸2の外周に、転がり軸受等
の軸受3を介して、回転自在に保持されたハブ5に固着
された円筒形のロータヨーク33の外周に、円筒形の永
久磁石34が固着され、所要数のロータ磁極(図示せ
ず)が形成されている。6は回転多面鏡で、ハブ5に装
着され、ロータ35の回転に伴って高速で回転する。ロ
ータ35の外周には、半径方向の磁気空隙を隔てステー
タ36が基台1a内側に固着されており、このステータ
36には、ステータ磁極39が、ロータ磁極に近接対向
するようにステータヨーク37と一体に形成されてお
り、ステータ磁極39にはコイル38が巻回されてい
る。40は電気回路基板で、コイル38を励磁するため
の電気回路パターン(図示せず)が印刷等の方法により
形成されており、コイル38の端子がこの電気回路パタ
ーンに電気的に接続されている。このように構成された
光偏向器では、電気回路パターンに、所定の駆動方法に
より励磁電流を流すと、その電気回路パターンに電気的
に接続されたコイル38が励磁されて、このコイル38
が巻回されているステータ磁極39と対向したロータ磁
極との間に発生する電磁力により、ロータ35を回転駆
動させる。この電磁力は、アキシャルギャップ型モータ
同様、ロータ35を回転させる駆動力の他に、ロータ磁
極とステータ磁極39との間で、吸引力あるいは反発力
を生じるが、アキシャルギャップ型モータとは異なり、
図9に示すように、ステータ磁極39の同時に励磁され
る一対のステータ磁極39aとステータ磁極39bと
が、回転中心軸に対して互いに対称な位置に配置されて
いるため、この吸引力あるいは反発力は互いに相殺さ
れ、ロータ35の振動や回転振れの要因とならない。し
かしながら、ステータ磁極39へのコイル38の巻回作
業は、ステータ36の内側すなわち隣接するステータ磁
極39間の微少な隙間から行わなければならないため、
非常に作業性が悪いと共に、ステータ36の小型化を計
るためには、隣接するステータ磁極39間の隙間を狭く
しなければならないので一層作業性が悪くなったり、専
用の巻線機が必要になるなど、コストが高くなるという
問題が生じる。
【0007】続いて、アウターロータ型モータにより多
面鏡を高速回転させる光偏向器に付いて説明する。
【0008】図10において、48はロータで、基台1
に固着された固定軸2の外周に、転がり軸受等の軸受3
を介して、回転自在に保持されたハブ5に固着されたカ
ップ状のロータヨーク46の側面内周上に、円筒形の永
久磁石49が固着され、ロータ磁極(図示せず)が内周
方向に形成されている。6は回転多面鏡で、ハブ5に装
着され、ロータ48の回転に伴って高速に回転する。ロ
ータ48の内周にはステータ41が基台1に固着されて
おり、このステータ41は、内周部にステータヨーク4
2が形成され、ステータヨーク42の外周方向に向かっ
て、所要数のステータ磁極43が、ロータ磁極に半径方
向の磁気空隙を隔て、近接対向するようにステータヨー
ク42と一体に形成されており、ステータ磁極43には
コイル44が巻回されている。45は電気回路基板で、
コイル44を励磁するための電気回路パターン(図示せ
ず)が印刷等の方法により形成されており、コイル44
の端子がこの電気回路パターンに電気的に接続されてい
る。この様に構成された光偏向器では、電気回路パター
ンに所定の駆動方法により励磁電流を流すと、その電気
回路パターンに電気的に接続されたコイル44が励磁さ
れて、このコイル44が巻回されているステータ磁極4
3と対向したロータ磁極との間に発生する電磁力によ
り、ロータ48を回転駆動させる。このアウターロータ
型モータは、インナーロータ型モータ同様、半径方向の
磁気空隙に発生する電磁力は、ロータ48を回転させる
駆動力の他に、ロータ磁極とステータ磁極43との間
で、吸引力あるいは反発力を生じるが、図11に示すよ
うに、例えばステータ磁極43の同時に励磁される一対
のステータ磁極43aとステータ磁極43bとが、回転
中心軸に対して互いに対称な位置に配置されているた
め、この吸引力あるいは反発力は互いに相殺され、ロー
タ48の振動や回転振れの要因とならない。しかしなが
ら、インナーロータ型モータに比べて、ロータ48の外
径が大きくなるため、ロータ48が重くなり、イナーシ
ャも大きくなってしまう。このため、起動時間が遅くな
り、ダイナミックバランスも取り難く、高速回転が難し
くなるなどの問題が生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の高速回転に適
し、起動時間の短いラジアルギャップ型(インナーロー
タ型)モータにより回転多面鏡を高速回転させる光偏向
器は、図8ないし図9に示すように、いわゆる内側スロ
ットであり、スロット32へのコイル38の巻回は、隣
接したステータ磁極39間の僅かな隙間から行わなけれ
ばならず、非常に作業性が悪い。さらにモータを小型化
しようとする場合に、隣接したステータ磁極39間の隙
間を更に小さくしなけらばならないため、専用の巻線機
が必要となったり、製造コストが高くなってしまうとい
う欠点があった。
【0010】本発明は、以上のような従来の欠点に鑑
み、専用の巻線機を必要とせずに小型化が可能で、更に
組立が簡単で安価であるとともに、振動や回転振れが少
なく、立上り時間の短いモータに回転多面鏡を搭載する
ことにより、回転多面鏡を安定して高速回転できる光偏
向器を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はロータとステータ等を具えたラジアルギャ
ップモータで回転多面鏡を回転させる光偏向器におい
て、ロータは外周に永久磁石を具え、軸受により回転自
在に保持され、ステータは導磁性基板と、コイルと、コ
イル磁芯と、ステータ磁極により構成され、導磁性基板
は、ヨークとしての機能を有し、ロータの回転中心軸に
対して垂直面に位置するように配設され、コイル磁芯
は、導磁性基板の固着部にその一端が、他の一端がステ
ータ磁極に固着され、コイルはコイル磁芯の外周に巻回
され、回転中心軸に対して略円周上に配設され、導磁性
基板あるいは電気回路基板に固定され、コイル端子が電
気回路パターンに電気的に接続され、ステータ磁極の磁
極面が、ロータ磁極と対向して半径方向の磁気空隙を形
成してなるモータに回転多面鏡を搭載し又、ステータ磁
極は、磁性材料の焼結材により、各ステータ磁極が一体
に形成されたモータに回転多面鏡を搭載し光偏向器を構
成するものである。さらに導磁性基板とコイル磁芯ある
いはステータ磁極とコイル磁芯は、磁性材料の焼結材に
より一体に形成されることにより光偏向器を構成してい
る。ステータ磁極は、磁極表面部分の隣接磁極間に形成
された薄肉の連結部を介して、軸方向に一部あるいは全
部を連結状態に構成することにより、ステータ磁極内径
の剛性を高めて寸法精度が変化しないよう維持できる。
【0012】
【作用】上記のように構成された光偏向器は、コイルが
回転中心軸方向と平行に設けたコイル磁芯の外周に巻回
され、ステータヨークが導磁性基板でなされているの
で、ステータ外径が小さくなり、モータ外径を小さく出
来、コイルに通電したとき、コイル磁芯に発生した、回
転中心軸方向と平行な磁束をステータ磁極に導き、半径
方向の磁気空隙に於いて、ロータ磁極と作用させること
によって電磁力を発生させ、ステータ磁極によるロータ
磁極への吸引力あるいは反発力を打ち消した回転方向の
トルクを発生させ、電磁振動のないロータ回転を得るこ
とが出来る。また、一体に形成したステータ磁極の磁極
表面には、従来製品のような磁極スロットが無く平滑に
なるので、磁気空隙の磁束密度の回転方向の変化がなだ
らかになり、ステータ磁極近傍の空気の流れも比較的円
滑になるので、高速回転における騒音、振動に対して有
利になる。また、所要数のステータ磁極が一体に形成さ
れているため、ステータ磁極内径の剛性が高まり、動作
時のステータ磁極に関係した寸法精度が変化しないよう
維持できる。更に、専用のコイル巻線機を必要とせず
に、自己融着コイルなどのボビンレスコイルを使用する
こともでき、スペースファクターが向上し、組立が容易
で安価に製造できるとともに、従来の周知技術のモータ
より小型のラジアルギャップ.インナーロータ型モータ
を得ることが出来、これにより小型化が容易になる。
【0013】
【実施例】以下図面に示す実施例により、本発明を詳細
に説明する。
【0014】図1ないし図2の本発明の第1の実施例に
おいて、ロータ7と、導磁性基板17と、所要数のコイ
ル14と、同数のコイル磁芯16と、同数のステータ磁
極12とで磁気回路を構成したラジアルギャップ.イン
ナーロータ型モータで、所定の駆動方法により、回転多
面鏡6を高速回転させるように構成されている。
【0015】図1ないし図2において、7はロータで、
基台1に固着された固定軸2の外周に、軸受3を介し
て、回転自在に保持されたハブ5に固着された円筒形の
ロータヨーク9の外周に、円筒形の永久磁石10が固着
され、所要数のロータ磁極(図示せず)が形成されてい
る。回転多面鏡6は、ハブ5に装着されており、ロータ
7の回転に伴って高速に回転する。ステータ11は、導
磁性基板17と、コイル14と、コイル磁芯16と、ス
テータ磁極12とで構成されている。導磁性基板17
は、導磁性材料等(例えば、珪素鋼、純鉄、低炭素鋼、
導磁性焼結材等)により形成され、ロータ7の回転中心
軸に対して垂直面に位置するように基台1に固着され、
ステータヨークとしての機能を有している。コイル14
は、中心孔を有するように巻回されたボビン巻きコイル
あるいは自己融着コイル等のボビンレスコイルであり、
ロータ回転中心軸に対して略円周上に所要数配設されて
おり、電気回路基板19に印刷等の方法により形成され
た電気回路パターン(図示せず)に、はんだ付け等の方
法により、各々のコイル端子が電気的に接続され、電気
回路基板19あるいは導磁性基板17に固着されてい
る。所要数のコイル磁芯16は、所定のコイル14の中
心孔に貫入され、導磁性基板17の所定の固着部18に
一端が固着され、他の一端は所定のステータ磁極12に
固着され、そのステータ磁極12の磁極面がロータ磁極
と対向して半径方向の磁気空隙を形成している。図2に
おいては、所要数のステータ磁極12が、連結部21に
おいて磁性材料で一体に形成されているが、それぞれの
ステータ磁極12を個々に独立して構成してもよいこと
は言うまでもない。更に連結部をステータ磁極面の回転
中心軸の軸方向の一部、あるいは他の所望の個所に設け
ることも可能である。また、導磁性基板17、コイル磁
芯16、ステータ磁極12は、それぞれ別の構成部品と
したが、磁性材料の焼結材等により、導磁性基板17と
コイル磁芯16あるいはステータ磁極12とコイル磁芯
16を一体に構成してもよい。磁性材料としては、例え
ば次の様な高抵抗磁性材料を採用することが出来る。 (1)鉄ーリン系、(2)鉄ーシリコン系、(3)鉄ー
ニッケル系、(4)鉄ークロームシリコン系、(5)鉄
に有機バインダを添付した磁性材料、等である。
【0016】この様に構成された光偏向器では、電気回
路基板19に形成された電気回路パターン(図示せず)
に所定の方法により励磁電流を流す(通電する)と、そ
の電気回路パターンに電気的に接続されたコイル14が
励磁されて、コイル磁芯16にロータ7の回転中心軸方
向に並行な磁束を発生する。この発生した磁束は、コイ
ル磁芯16からステータ磁極12を通って、ステータ磁
極12と近接対向したロータ磁極との間に半径方向に形
成された空隙に磁界を発生させる。この空隙磁界におい
て、ステータ磁極12とロータ磁極との間に電磁力が働
き、ロータ7に回転力が発生する。さらに、ホール素子
20等の位置センサを用いる周知の方法により、コイル
14への通電を所定の順序で切り換え、ロータ7の回転
と回転多面鏡6の回転を持続させる。また、導磁性基板
17上に電気回路パターンを形成し、ホール素子20や
FGを配設してある場合には、電気回路基板19の機能
を有することになり、電気回路基板19を不要とするこ
とができる。
【0017】したがって、図8ないし図9に示す従来例
のラジアルギャップ.インナーロータ型モータのよう
に、近接したステータ磁極39間の僅かな隙間から、コ
イル38を巻回する必要が無く、別途簡単にコイル14
を作成することが出来、コイル14を巻回する工程が大
幅に簡略化される。図1、図2のように、ステータ11
のヨークを導磁性基板17で機能させて、導磁性基板1
7とコイル磁芯16とコイル14とステータ磁極12と
を回転中心軸方向に重ねて配置することにより、ステー
タ11の外径の小型化が容易になる。さらに小型化する
場合には、従来例のように近接するステータ磁極12間
の隙間が一層狭くなることに起因するコイル巻回工程の
作業性の低下や、専用の巻線機の導入によるコストの上
昇などを防止することが出来る。また、ステータ11は
ロータ7を半径方向に小さくすることが出来るため、ロ
ータ7のイナーシャ(慣性モーメント)を低く押えるこ
とが出来、ダイナミックバランスが取り易く、起動時間
(立上り時間)の短縮や、速度制御性の向上が計れ、高
速回転が容易になる。更に、所要数のステータ磁極12
が、連結部21を介して一体に形成されているため、ス
テータ11の組立て作業を簡単にすると共に、ステータ
磁極12の寸法精度が向上し、動作時における関係寸法
精度が変化しないように維持することが出来る。又ステ
ータ磁極12間に隙間が存在しないため、内周面が平滑
でロータ7の回転の際の風損を防止出来、ステータ磁極
12の磁束密度がなだらかに変化するため、ロータ7の
回転が円滑になる等の効果がある。また、導磁性基板1
7とコイル磁芯16あるいはステータ磁極12とコイル
磁芯16が一体に形成されているので、ステータ11の
組立て作業はより簡単になる。
【0018】次に図3ないし図5に示す本発明の別の実
施例につき説明する。なお、これらの本発明の別の実施
例の説明に当たって、前記本発明の前記第1の実施例と
同一構成部分には、同一符号を付して重複する説明を省
略する。
【0019】図3ないし図4の本発明の別の実施例を図
示する。前記本発明の第1の実施例と主に異なる点はロ
ータ7aで、このロータ7aは、軸方向に着磁されたワ
ッシャ型の永久磁石10aの上下方向を、2枚のロータ
磁極板8a,8bで挾着して、ロータ磁極板8a,8b
の外周に、各々所要数のロータ磁極が形成されており、
基台1に固着された固定軸2の外周に、転がり軸受等の
軸受3を介して、回転自在に保持されたハブ5に固着さ
れている。回転多面鏡6は、前基本発明の第1の実施例
同様に、ハブ5に装着されており、ロータ7aの回転に
伴って高速に回転する。この様に構成することにより、
ロータの軸方向の小型化が可能であり、前記本発明の第
1の実施例と同様の作用効果に加えて、更にイナーシャ
を低く押えることができ、起動時間(立上り時間)の短
縮や、速度制御性の向上が計れ、高速回転が容易にな
る。
【0020】図5に本発明の第3の実施例について説明
する。前記本発明の第1の実施例と主要な相違点は導磁
性基板47で、この導磁性基板47は上面に、電気回路
パターン24を印刷等の方法により形成している。ま
た、ラジアル方向の軸受として、動圧空気軸受3aを使
用しており、スラスト方向の軸受として、スラスト磁気
軸受4を使用している。この様に構成することにより、
導磁性基板47は、第1実施例における電気回路基板1
9の機能を併せ持つことになり、取付に要するスペース
を少なくすることができる。また、動圧空気軸受3a及
びスラスト磁気軸受4は、共に非接触であるため、ロー
タ7回転時の接触抵抗を減らすことが出来、さらに高速
回転に適している。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては、次に列挙する効果が得られる。
【0022】ロータとステータ及び周知の駆動方法によ
り駆動されるラジアルギャップモータで、回転多面鏡を
回転させる光偏向器において、回転多面鏡を回転自在に
搭載したロータは、永久磁石の外周にロータ磁極が形成
され、軸受により回転自在に保持され、ステータは、導
磁性基板と、コイルと、コイル磁芯と、ステータ磁極に
より構成され、導磁性基板は、ヨークとしての機能を有
し、ロータの回転中心軸に対して垂直面に位置するよう
に配設され、コイルはコイル磁芯の外周に巻回され、そ
のコイル端子が電気回路パターンに電気的に接続され、
回転中心軸に対して略円周状に配設され、導磁性基板あ
るいは電気回路基板に固着され、コイル磁芯は、所定の
コイルの中心孔へ貫入し、導磁性基板の所定の固着部に
一端が固着され、他の一端が所定のステータ磁極に固着
され、そのステータ磁極の磁極面がロータ磁極との間に
半径方向の磁気空隙を形成するように構成されている。
また、ステータ磁極は、磁性材料の鋼板、鋼材あるいは
焼結材により、各ステータ磁極を一体に形成するように
構成されている。更に、導磁性基板とコイル磁芯あるい
はステータ磁極とコイル磁芯を、磁性材料の鋼板、鋼材
あるいは焼結材により一体に形成するように構成されて
いるので、(1)ステータ磁極間の僅かな隙間からコイ
ルを巻回する必要がないため、別途ボビン巻コイルある
いは自己融着コイル等のボビンレスコイル等、容易にコ
イルを作成することができ、コイルを巻回する工程が大
幅に簡略化されるとともに、コストの低減を計ることが
でき、スペースファクターが向上しステータの外径を容
易に小型化することが出来る。 (2)ステータの外径を小型化し、更にロータの外径を
小さくすることによって、ロータのイナーシャを低く抑
えることが出来るため、ダイナミックバランスが取り易
く、起動時間(立上り時間)の短縮や、速度制御性の向
上が計れるので、高速回転が容易になる。 (3)ステータ磁極を薄肉の連結部を介して一体に形成
しているため、ステータの組立作業が簡略化出来ると共
に、ステータ磁極関係の寸法精度が向上し、動作時にお
いても寸法精度が変化しないように維持することが出来
る。更に、ステータの内周面が平滑であるため、ロータ
の回転の際の空気のみだれを防止でき、ステータ磁極の
磁束密度がなだらかに変化するため、騒音に対して有効
でロータの回転が円滑になる。 (4)導磁性基板とコイル磁芯あるいはステータ磁極と
コイル磁芯を一体に形成しているため、ステータの組立
作業を簡略化することができると共に、組立精度が向上
する。 (5)導磁性基板上に電気回路パターンを形成している
ため、部品点数を削減することができ、取付スペースの
有効利用を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光偏向器の第1の実施例の断面図。
【図2】図1のIIーIIの線に沿って矢印方向に見た光偏
向器の断面図。
【図3】本発明の光偏向器の第2の実施例の断面図。
【図4】図3のIVーIVの線に沿って矢印方向に見た光偏
向器の断面図。
【図5】本発明の光偏向器の第3の実施例の断面図。
【図6】従来のアキシャルギャップ型モータを使用した
光偏向器の断面図。
【図7】図6のVIIーVIIの線に沿って矢印方向に見た光
偏向器の断面図。
【図8】従来のラジアルギャップ・インナーロータ型モ
ータを使用した光偏向器の断面図。
【図9】図8のIXーIXの線に沿って矢印方向に見た光偏
向器の断面図。
【図10】従来のラジアルギャップ・アウターロータ型
モータを使用した光偏向器の断面図。
【図11】図10のXIーXIの線に沿って矢印方向に見た
光偏向器の断面図。
【符号の説明】
1 基台 2 固定軸 3 軸受 3a 動圧空気軸受 4 スラスト磁気軸受 5 ハブ 6 回転多面鏡 7 ロータ 7a ロータ 8a,8b ロータ磁極板 9 ロータヨーク 10 永久磁石 10a 永久磁石 11 ステータ 12 ステータ磁極 13 ステータヨーク 14 コイル 16 コイル磁芯 17 導磁性基板 18 固着部 19 電気回路基板 20 ホール素子 21 連結部 24 電気回路パターン 47 導磁性基板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータとステータ等を具えたラジアルギ
    ャップモータで回転多面鏡を回転させる光偏向器におい
    て、 ロータは、外周に永久磁石を具え、軸受により回転自在
    に保持され、ステータは導磁性基板と、コイルと、コイ
    ル磁芯とステータ磁極により構成され、 導磁性基板は、ヨークとしての機能を有し、ロータの回
    転中心軸に対して垂直面に位置するように配設され、 コイル磁芯は、導磁性基板の固着部にその一端が、他の
    一端がステータ磁極に固着され、コイルはコイル磁芯の
    外周に巻回され、回転中心軸に対して略円周上に配設さ
    れ、導磁性基板あるいは電気回路基板に固定され、コイ
    ル端子が電気回路パターンに電気的に接続され、 ステータ磁極の磁極面が、ロータ磁極と対向して半径方
    向の磁気空隙を形成してなるモータに回転多面鏡を搭載
    した光偏向器。
  2. 【請求項2】 前記ロータは、軸方向に着磁したワッシ
    ャ型の永久磁石を、ロータ磁極板で挾着してその外周に
    ロータ磁極を形成し、軸受により回転自在に形成してな
    る請求項1記載の光偏向器。
  3. 【請求項3】 前記導磁性基板、あるいはコイル磁芯、
    あるいはステータ磁極の一部あるいは全部を磁性材料の
    焼結材で形成したことを特徴とする請求項1ないし請求
    項2記載の光偏向器。
  4. 【請求項4】 前記コイル磁芯と、ステータ磁極とを磁
    性材料の焼結材で一体に形成したことを特徴とする請求
    項1ないし請求項3記載の光偏向器。
  5. 【請求項5】 前記コイル磁芯と、導磁性基板とを磁性
    材料の焼結材で一体に形成したことを特徴とする請求項
    1ないし請求項3記載の光偏向器。
  6. 【請求項6】 前記コイルを自己融着コイル等のボビン
    レスコイルで形成したことを特徴とする請求項1ないし
    請求項5記載の光偏向器。
  7. 【請求項7】 前記ステータ磁極は、磁性材料の焼結材
    により各ステータ磁極が一体に形成されているか又は一
    体に形成された後、組立時に分離可能であることを特徴
    とする請求項1ないし請求項6記載の光偏向器。
  8. 【請求項8】 前記導磁性基板は、FG、ホール素子等
    の制御用素子を配設するための電気回路パターンが形成
    されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7記
    載の光偏向器。
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